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狂ったように騒がしく、そしてたまらなく愛おしい。これぞ月組喜劇「ピガール狂騒曲」感想

 いやいや、頭おかしいから。だけど最高だから!!!

 

 新年あけましておめでとうございまーーーす!!!今年もどうぞよろしくお願い致します!あくるです。今年は毎年の楽しみである初売りもお預け。のんびりまったりおうちで過ごすお正月。紅白は完全に白組勝利だと思ってたし(紅組の圧勝でした…)格付けチェックでダンサーの一流を当てるところでは完全に外すという「あたしの感性なんて所詮そんなもんよネ…」と思ったところの月組配信。

 …言っていいですか。言っちゃいますよ。「こんな月組待ってたーーーーーー!!!(あくるさんの中の月組テンション完全復活★)」あーもう超楽しかった「ピガール狂騒曲」!!ラスト、ボトルを高く振り上げ片足上げた超絶キュートなちなつさんを見た時点で「うん、今年めっちゃいい年になる!!」と確信した。「悲しい時に 明るい歌を♪」と名曲華麗なる千拍子は歌ってる、そうだこんなときこそ月組喜劇だ!

 2021年も「1見て120言う」スタイルで。うん、今年もめっちゃうるさい★(⌒▽⌒)それでも言いたい、話したい。ねえ聞いて聞いて!!そしてあなたはどうだった?「ピガール狂騒曲」感想スタートです!

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ヒゲ×シルクハット×月城かなとの威力を知った…。有村先生、今後とも宝塚歌劇をよろしくお願い致します…。(ダイイングメッセージ)

 

とにかく楽しく、バカみたいに騒ごうぜ!

 いやぁ~…もうね、アホみたいに楽しかったんですよ。最高のバカ騒ぎですよ。最高の大人のワルフザケですよ!!オシャレで、小粋で、バカばっかりで(笑)それでたまらなく愛しくて。愛と希望がたっぷりの最高の月組喜劇!!もうね、私は月組上級生」と書いて「やりたい放題」とルビを振りたい。なんだこの自由で元気な上級生たちは!!(←あんたに言われたくない)最高に楽しそうなれいこちゃんを必死で押さえるマネージャーヤスくんやこの芝居でいちばん自由なちなつさんを必死でフォローする瑠音くんを「苦労をかけるね…★」をニコニコしながら見てました。君たちのような中堅がしっかりしてるから上級生が安心してバカ自由でいられるんだぜ…いや!ほんとに!!

 宙組「アナスタシア」でも書いたけど芝居において、悲劇より喜劇のほうが難しいと常々思ってて。高いセンスと技術がこんなに必要な芝居はないと思ってる。これは完全に持論で偏見だけど、コメディは月組が一番上手いと思ってます。結構真ん中のスターが歴代キラキラしてるから(笑)「アイドル月組」と言われがちだと思うんだけど、本質的には「本物しか残らない」芝居巧者集団だと思う。いやいや、本当に素晴らしかった、特に千海華蘭・輝月ゆうま月組が生んだタカラヅカの至宝じゃ!!!(ハイペースで泣いてる)

 ベースの技術がしっかりしてるからこんなに安心して笑える。狂ったように騒がしい。全部普通じゃない、全部ズレてる。いやいや待って待って!!違うからそこから!!と笑いながらツッコんで。このベストセラーいいからこの作者舞台にあげようぜ?って思うシャルルれいこちゃんも、舞台に穴が開く?あ、じゃあそこの掃除の女の子(おださん)とりあえず入れてこの場をしのごう!っていう話の流れも(これもれいこちゃんだった…)いやいやどうしてそのタイミングでその決断するの!?というおかしさ。原田くん、満点です。後半の畳み掛けるハプニングの連続に目を丸くして「ねえそんなことある?」とまた笑う。

 それでもこの話は愛と希望に満ち溢れてて。芝居を愛すること、家族を想う気持ち、そして愛する人を見つけるまでの道のり。絵に書いたようなハッピーエンドで最高に騒がしくて、楽しくて!!今の世の中は暗いニュースばかりで目を覆いたくなることばかりだけど、こういう芝居を見て笑って、あー楽しかった!!明日からも頑張る!!って思える気持ちを大事にしていこう。そう思った2021年の新春でした。もし気持ちが暗くなる瞬間があったらおださんの研7とは思えない女装のハマりっぷりを思い出して乗り切れる!!ねえおださん、天才なの?ドリフなの?!…すごくないですか?え?100期?はぁーーーー!!??(いつものこれ。)

 私の中で原田くんは大劇場デビュー作の「華やかなりし日々」でゆうひさんに真っ赤なバラを担がせたところで満点を出したものの(←何様なのほんとに(笑)。でもほんっと素敵だったあのゆうひさん…うっとり…)それから長い間「管理職受けがすこぶるよろしい模範先生の社会科の授業」のイメージだったんですが(本当に賞レース強すぎる)…「ロバート・キャパ 魂の記録」「アル・カポネ」「For the people-リンカーン 自由を求めた男-」あたりの流れが印象強すぎるんですよ…毎回学研まんがの主人公の授業かなこれ?って思ってみてたあたりですね…あと松井るみさんの装置の先生、みたいな…(←ひどすぎる)「ドクトル・ジバコ」すっごいよかったんで、ああ、あなたもクラシック映画狂(⌒▽⌒)って感じで見てます。好きなものがわかりやすい先生は私大好きです!

 

周りに振り回されてツッコむトップスター ジャンヌ/ヴィクトール 珠城りょう

 体育座りが歴代一似合うトップスター。なんか昔からよく珠城くん体育座りしてません?まさか舞台でも見られるなんてと感慨深いです(?)。

 まあそれにしても周りがもう「個性的」を絵に書くとこんな感じです!みたいな、「ツッコまれるために生まれてきました」みたいな、「っていうか珠城のツッコミ待ちだからね頼むよマジで?」って独特の上級生の圧を醸し出しだす人たちに囲まれて珠城くんが「僭越ながら!先輩たちツッコませていただきます!!」っていう立ち位置素晴らしすぎないですか?トップスターがこんなにも低姿勢なのも驚くし、トップ4年目の大ベテランの域なのに「みんなの可愛い下級生珠城りょう」の立ち位置しっかりキープしてるのも驚く。ひとえに珠城くんの人柄なのでしょうなあ。こう、しょうがないな~珠城は~(^^)って上級生たちはお世話してるつもりなんだけど、結果的に珠城くんが全部世話してる、みたいなのがすごくイイ。(珠城のためにお料理してあげるよ~!ってすっごく美味しい料理を作ってくれるんだけど、その後のぐっちゃぐちゃのキッチンを片付けるのは珠城くん、みたいな…)ほんわかします。きっと珠城くんが退団した後「えっこの状態、誰が片付けんのよ!?」ってオロオロする光月るうさんとか見られるんじゃないかなって思ってます。え?言ってるだけです。

 まあそういうわけで、ジャンヌです。大劇場でトップスターが女役をやる、ということにも驚くのですが相手役差し置いて2番手とガッツリいい雰囲気作っちゃうあたりもすごく新鮮でした。またれいこちゃんがね、めちゃくちゃ自然体だもんでね…思ったよりBL雰囲気にならないのもびっくりした!やっぱりなんか、私がトップ至上主義だからか「珠城くんと恋愛するのはさくらちゃん」という固定概念があってそれをバリバリ破ってくるのに違和感はあったけどそれだけで、全然嫌な感じではない。なんだかすごく貴重なものを見た…っていう新しさ。

 事の発端はジャンヌが「えーどうしようめっちゃピンチ!…そうだ男装しちゃおう!」っていうとこだと思うんですが。この発想ちょっともう凡人では思いつかないっていうか普通遠くに逃げるんじゃないの?と思うんですが自分でも驚きの順応性と珠城くんの説得力のある芝居でさらっとスルーして。(見たものをとりあえず一旦あまり考えずに「そうなんだ~そういうものなんだ~」ってなんでも受け入れてしまうのは自分のいいところでもあり悪いところでもあると自覚しておる)で、探した仕事がよりによって舞台関係のいやいや、まゆぽんじゃなくてもめっちゃ見つかるよド派手だよその仕事!?っていうツッコミ待ちとしか思えないジャンヌの行動にまた驚いて。ただもう本当に、珠城くんの驚くべき「これ普通ですよみんなこうするっしょ」っていう説得力の塊みたいな自然なお芝居に「ま、いっか、楽しいし」ってなる。彼女の才能はこれだなと改めて思ったのです。…この喜劇に普通なんて邪魔なんだよな。それに喜劇に「ありえないありえない」って冷静に思ってしまうほど野暮な話はないんですよね。

 ただ、ジャンヌもところどころおかしいけれど周りに比べれば全然普通で(笑)珠城くんほど「必死になる」姿が素敵な男役さんいないと思うんです。余裕を持って大人の対応(ゆりかの得意分野)、じゃなくて「えっそうなるんだ!?そうかじゃあ考えよう…ちょっとまってちょっとまって…ってそっちでも事件勃発!?うそでしょー!!」って言いながら、必死に考えて必死になんとかしようって奮闘する姿がとにかくいい。(「カンパニー」でもそういう姿がすごく好きでした)私はトップスターになってもそういう必死さを隠さない珠城くんが好きです。

 あ!そう言ってるけど一方で、ヴィクトールのね、悠然とした「お金も余裕も時間もある御曹司」っぷりがただ理由なく好きだったんだあ。やっぱりトップスターの男役ってかっこいいな~ってキャーキャー思った。あと、ちょっとの場面だけど、やっぱ男と女で演じ方っていうか居方(ちょっと背筋を伸ばす、とか立ち方とか)にちゃんと違いを出してる珠城くんが興味深かった。男役って不思議な生き物だなと(笑)なんとなく違いましたよね…すごいなあ。

 最後のフィナーレのなんてことないシンプルな黒燕尾がやっぱり最高にかっこいい。最後のパレードの羽もゴージャスなのに上品で、れいこちゃんのくすんだピンクとさくらちゃんのくすんだブルーと同じ生地のおしゃれさ。それが絶妙に似合う珠城くん。たまらんたまらんたまらん!!よい衣装は心を豊かにしますよね…。有村さん本当にありがとうございますぅ…(しもべ)

 

 美人で頭がいいのに、こっち側。   ガブリエル/美園さくら

 さくらちゃんがガチ真ん中ヒロイン、みたいなのを久々に見たので(まあ私の前回が「夢現」だからさ…察して…)「こういう娘役さんだったのね!!」ってなんでもかんでも新鮮に見えたんですけど(さくらちゃんの評判の良かったIAFAも見てないのでね)なんていうか、頭も良くて美人だけど、性格がよくて気取ったところがなくて話しやすい同級生みたいな。家も金持ちで噂だと祖先はヨーロッパの貴族らしい、でも普通にアイドルでキャーキャーいうし金銭感覚も普通だし、マックも食べるしアプリのクーポン使ってるところ見るしね?みたいな。みんなの高嶺の花なのにどことなくこっち側で、普通の女子。そういうガブリエルちゃん可愛かったです。

 ちなつさんウィリーに都合よく使われ、離婚を叩きつけ「これからの女性は自立!!」といって恋に仕事に突き進む。私はひとりで大丈夫だから!全然やってけるんだから!!と意気込んで鼻息荒いさくらちゃん可愛かったですねえ。「まあ落ち着けって。」ってメイドのはーちゃんになって紅茶を差し出したかった…。ただ、ガブリエルちゃんも不器用でうまく生きられなくて。あっちこっちぶつかりながら試行錯誤して、傷だらけになって出会ったのはブリュッセルの王子様。「なんて美しいんだ!」とひと目で見初められ、王子様のキスで傷だらけの女の子は立ち直ったのでした。めでたしめでたし。

 好きな人に激似のお兄さんヴィクトールに見初められて流されて結婚、のくだり、見た目が一緒ならそれでいいんかい!?と観客のツッコミ待ちみたいなガブちゃんですけどもうこのへんになってくると「まあガブちゃん幸せならそれでよくない?」っていうテンションになってくるのが面白かった。むしろ、深窓の奥様とは程遠いガブちゃんのひっちゃかめっちゃかぶりに「いや~あんた最高だよ!!」ってバンバン背中叩いているメイドはーちゃん立ち位置。あたしはーちゃん好きすぎない?

 珠城くん同様、とにかく生きるために必死!っていうさくらちゃんがいいです。なんていうか、さくらちゃん自身はきっとなんでも余裕で、冷静でそつなくこなせる才女だと思うし実際そうなんだろうけど(精神的にも飛び抜けて大人だしね)それをかなぐり捨てて、一生懸命で。一生懸命仕事して、全力で恋して、でもなんにもうまくいかなくて。舞台はめちゃくちゃだし、セット倒れてくるし、でもって好きな人は女性!?うそでしょー!!って愕然とする。人生は七転び八起き、を体現するガブリエル。そういう姿がめちゃくちゃ可愛いです。そりゃちなつさんも未練たらたらになるしジャンヌにくすくす笑われながら「押してだめなら引いてみろ♡です♡」ってたまらなく愛しいなこの人。みたいな目で見られるわなあ。

 美人で頭が良くて自分の思い通り。全部持ってるようで、なんにもうまくいかない。必死でもがいて戦って、好きな人には全く振り向いてもらえなくて。触るなとか言われて恥ずかしいし屈辱だし、ウィリーあいつほんとうるさいし、泣きたいのはこっちだわ!!っていう散らかった部屋でわんわん泣いてそうなガブちゃんがたまらなく愛おしい。毎日あくせく働いて、現実と戦っている私たちに一番近いヒロインなのかもな…って思っちゃったりして。人生ってほんとうまくいかないよねえ、ガブちゃん。(と、酒をつぐメイドはーちゃん)

 そういう彼女の七転八倒の1時間半を見てきたので最後の「これが最強のおとぎ話!!!」っていう突然のハッピーエンドも「まあガブちゃんがいいならいいけどさ?そこの王子様、ジャンヌと顔が似てるだけ…やん?(しばしの間)…ま、いっか!!!おめでとー!!」っていうあったかい感じで見ました。周りがどう思おうが本人が幸せならいーよ!!って思われるヒロインっていいよね。この子ならきっと何があっても自分でなんとかしそうだもんね、っていう根底の信頼感がすごい。

 ドレスが全部さくらちゃんにぴったりで、どれも全部素敵ってどういうこと!?って「最高かよー!!」っていう目の保養感すごかったです。ああやっぱさくらちゃんのスタイルは最強で、最高。楽屋着のフランスの女優感ただよう感じから、紫のガウンから、個性的なモノクロのドレスも全部素敵。フィナーレのデュエットダンスのドレスもよかったなあ。輝くようなスタイルで観客を魅了、っていうアオリ文をつけたい。

 

 さて、ここからは二番手以下のスターたち。もうね…あたしゃこの人達の芝居だいっすきや!!!!って叫びたい衝動に駆られましたよ、一生見てられる…一生見ていたい…だからずっといて…(無理。)

 

 何はともあれ月城かなと シャルル/月城かなと

 何はともあれれいこちゃん。そう、私実は95期で柚香光よりも礼真琴よりも月城かなとが好きなんじゃなかろーか?と思うほどれいこちゃんの一挙一動に反応してしまう自分がいる…。いやれいこちゃん。この場をお借りして、ほんとにありがとう。私れいこちゃんが月組にいてくれたおかげで月組観劇に戻ってこれた…!!シャルルの優しさと「頭おかしいだろー!!」っていうツッコミをするたびに「れいこがいて幸せや~…」と噛み締めてました…いやあくるさんが一番頭おかしいから。

 とにかく自然。ぶっ飛び行動の塊のシャルルですが、それが自然に「なにがおかしいんでしょう?」っていう「さも当然」顔でやりきるれいこちゃん、それが最高におかしいし笑える。れいこちゃんさあ、顔でドラマ起こせるくせに(←しつこい)(クラシックにおける不倫も革命も挫折も闇もばっちこい★なの本当に私の希望の光。)喜劇もしらっとできちゃうって天才なのかなっ★?ってニコニコしちゃうんだけど。ああもうほんとありがとうございますぅ…。

 れいこちゃんは本人の芝居の力もものすごいけど、全員と相性がいい、っていうすごさを感じた。芝居が上手い人って結局、場を読むのが抜群にうまいんだろうなって思うんですけど(花のひとことか宙のそらを見てても同じように感じる)どの人と絡んでもしっくりくる感すごいと思って。この芝居でガッツリ組んでるのは珠城くんだけだけど(あとクセが強い上層部たち…(遠い目))きっと見えないところでこうやって生活してるんだろうな、っていうのが想像できる。ちなつさんウィリーを「しょーもなっ!」っていってるだろうし王子様ありちゃんを「あいつは本当にいいよな…回ってるだけで飯が食えるって…」ってぼやきながら「でもうちの子最高にかっこいいよ!!」って親の顔でありちゃんのピルエット見てそうだし、おださんを「ええっ!!男だったん!!??」って素で思いそうだし。(れいこシャルルは天然です。)いやどう見てもドリフの女装だと思いますがね…

 見えないところの生活を想像できる役者、ってすごいなと思います。れいこちゃんの芝居って余白と余裕が感じられる。演技の才能ってこういうもの、抜群の演技センスってこれなんだなと。…そして「まっ、雪組の元御曹司ですから!!!うちのれーこすごいでしょ!!!」ってドヤ顔してしまう雪組ファンです。ほんとさーせん。月組ファンの皆様、うちのれーこ(←まだいう)これからもお願いします(着物に三指)。ほんとに雪組ファン(っていうかあくるさん)のれいこひとこに対する「うちの子感」強すぎて、申し訳ない…。

 芝居を愛する者、シャルル。この芝居小屋が私の居場所。そういうシャルルのあったかさやひたむきさを感じさせる、月城かなとの芝居を見れる幸せを噛み締めて。(れいこちゃんのシルクハットの似合いっぷりって何事。やっぱフランス人なんだよね?)

 

 愛すべきとんちんかん ウィリー/鳳月杏

 ああっ…このちなつさん最高に好きなんだけど…っっっっ!!!って最後に片足あげてボトル振り上げたポーズするちなつさん見て前のめりに倒れましたよ。(手には「ちなつLOVE」のウチワ)こういうやりたい放題好き放題、自分勝手で女性を軽んじる男性、でもちなつさんがやるからものっすごくキュートで可愛い大人の男性。何度もガブちゃんに「おまえ帰れー!!」って言われるのに「そんなこといって~素直になれ♡お前、オレがいなきゃ生きていけないだろっ★?(ウインク)」とかしちゃいそうなちなつウィリー。(アホなんかな…?(⌒▽⌒))それを「はったおすぞ!!!」ってガブちゃんに噛みつかれても本人痛くも痒くもない。ちなつさん好きですぅ…を繰り返す1時間半。スーパーバイプレイヤー華蘭ちゃんとの絡みは「今すぐ!!雪のあやかと宙のゆりかをここに呼んできて!!!」って思いましたよね…。あれ、92期ひょっとして最高なんじゃない?ここがパラダイス…?

 

 オレ知らんし顔で回り続ける王子様 レオ/暁千星

 暁千星のピルエットが2021年のお年玉でございました…。よき正月じゃった。(完結)

 最高のバタバタを繰り広げる芝居小屋を悠然と高いところからシャンパン飲んで見守っそうな王子様のレオ、よかったです。ありちゃんはさぁ、やっぱ生まれながらの王子様だから世の中の汚いものとか大変なものから隔離させてあげたいしお花畑の咲く丘でこの世のものとは思えない可愛い子とキスしててほしいんですよ。そういう次元。世の中のことなーんも知らんくていい。まっすぐまっすぐ育っておくれ…。

 あ、でもそんな何も知らなくてええよ、っていいながらも芝居小屋の仲間のうみちゃんとか天紫珠李ちゃんとか結愛かれんちゃん(3人とも可愛かったですよね…ほんと可愛い…(孫を見るばばあ))と同時に派手に遊んでて、そのうちバレて3人にフルボッコされる、そういうの期待してます。そんで顔に傷つくって「お前それで舞台人の自覚あるのか馬鹿者ー!!」ってれいこちゃんシャルルに叱られればいい。そんなありちゃんでした(原田諒にスピンオフ案提出)

 …全く話ずれるんですけどね?歌劇の1月号からえと文暁千星なんですよ?それがもう私的に最高でしたの。ぜひ読んでください。冒頭やっぱり感情迷子で「おっ、2021年も迷っておるな~」とソワソワして読んだんですけど、最後に「…っていう、顔天才の彩音星凪にめっちゃ懐かれてるあたし★(きゅるん)」っていういつもの月組王子・暁千星に会えるから。「みんなあたしのこと好きなんですよねっ♡(上目遣い)」っていう暁王子、絶好調でありがとう!!うううありちゃん!そんなあなたにこの曲を贈ります。2020年のヒット曲、日向坂46「アザトカワイイ」(ちゃりーん)。

 

 おださんのドリフ ボリス/風間柚乃

 おださんの女装を見ただけで元気がもらえます!ありがとうおださん!!…なんか嫌なことあったらこのおださんを見て頑張ろう、そう思ったヅカファン8割だという。(あくる調べ)研7とは思えない迫力でございました。かっ…可愛くなーい!!!(※全力で褒めてる)

 苦労知らずの天然王子様・暁千星とまた違う輝きで天才説を日々更新するおださん。もう「おだちん」とか呼べないから。おださんボリスの、自分の仕事をちゃんとしようとしてるだけなのにあれよあれよといろんなことに巻き込まれ、恥をかかされその上依頼主のウィリーに「何してんじゃお前~!!仕事せんかーい!!」ってドロップキックされそうな踏んだり蹴ったり感本当におかしくてうまかった。

 あのあと「でも君のカンカンは可愛らしかったよ(れいこの笑顔100万ドル)…そうだうちの芝居小屋に来ないかい?苦労はさせない、君ならスターになれる(にこ)」ってれいこシャルルに名刺差し出されて、弁護士やめて芝居小屋に入団しありちゃんに「ここはオレが主役だからな!!」ってマウント取られてそんな先輩横目で見ながら「あーもうハイハイ」って軽くあしらって仲良くやってほしいものです。

 今日も天才風間柚乃は天才であった。完。…あくるさんねえ、おださんにはもう「うまい」「天才」としか言うことなくて抜群の語彙力のなさ発揮されちゃうんだよねえ。まいったまいった★

 

 今回の金の演技者たち(月組の芝居楽しすぎてどうしようかと)

 

千海華蘭(ロートレック)■私がおとめにプロフィール書く立場だったら「好きなもの 千海華蘭のすべて」って書くね。って思うほど好きな役者だわ。全身からお芝居を楽しんでる姿がマジで好き。酔っぱらいロートレック可愛すぎ。そしてうまい。

晴音アキ(エマ)■はーちゃんの主張しすぎない、邪魔しない、でもこの女なにかある…っていう裏ストーリー漂わすの好き(今回は友達いない(←失礼な)ガブちゃんの深夜の女子会仲間設定(意外と恋の百戦錬磨))

輝月ゆうま(マルセル)■「よっ澤瀉屋!!!」って声高に舞台に向かって叫びたい。半沢直樹に出てた歌舞伎役者でしょ?感たまりません。ちゃんとした大物もできるけどこういう雑魚キャラっぽい小物感出せるのマジで貴重な中堅。

佳城葵(エドモン)■ほんとにやりたい放題好き放題のれいこちゃんを「シャルルさんほんっと困りますうー!!」って眉毛ハの字にして困ってるの最高。私たぶん困ってるヤスちゃん三度の飯より好きだわ…。もうヤスちゃんの「困ります」人形作らない?キャトルで2000円。ボタン押すとヤスちゃんの声で「困りますうー!!」っていうやつ。(私買うわ)

夢奈瑠音(フィリップ)■困らせたい中堅その2。やりたい放題好き放題、そしてとっても世話が焼けるちなつさんをとにかく手厚く介護。いつか「こんの偽物作家ー!!!」ってブチギレてほしいですね。期待です。あ、眼鏡外すとめっちゃイケメンなの知ってます。

春海ゆう(セドリック)■上層部グループで「るうさん、ゆり王子、あと一人だれや?…ぐっさんーーーー!!!(全米が納得)」感ときたら。今の月組で「若いけどめっちゃ味がある芝居するな」と思ったらぐっさん、っていう方程式が確立されてる。

白雪さち花(ルイーズ・エトワール)■今回さち花さん抑え気味でしたね。完全に余談なんですけど、うちの3ヶ月の甥っ子がフィナーレでその前の男役群舞を凝視して興奮気味に見てたのにエトワールのさち花さんの歌声が響いた瞬間すとんって寝たんですよ…!「えっこの子才能あるよ!?タカラヅカの才能あるよ!!っていうかさち花さんすごいね!?」って騒いでたら四季バカ(母)「いや、今眠くなっただけや」。

 

 …と、いうわけで新春から楽しかったです!ショーもすっごい着物綺麗でれいこちゃんのシーンがとりわけ印象に残ってて、やっぱり西洋音楽で日本舞踊を舞う、このタカラヅカ伝統芸能は残していってほしいな、と改めて思いました。余計なお世話ですけど、K底さん着物のデザインめっちゃ素敵ですよね?「月光」のキラキラした着物すっごい好きだった。…でもなんでドレスだとああなるんや(小言おばさん)

 何より私にとっての2021年新春ハッピーニュースは「(私の)月組テンション完全復活!!!」でした。誰も私の「月組、それは近くて遠い組…(悲しい目)」なんて感情知らんわって感じだと思うけどやっぱり観劇したい!見たい!!って思える組がたくさんあるって最高じゃないですか~。自分が楽しいと思う選択肢は多いほうが絶対いいんで!はぁーーーよかった!!おめでとう私!!今年もきっと楽しい作品たくさん見れるね!!!

 と、いうわけで、2021年今年もトランクダイアリー、そしてあくるさんをよろしくお願いいたします。

 

 …月組感想でなんで最後それなんやって言われそうだけど、どーしても言いたいんで聞いてくれます?「愛の不時着」を完走したんですよ。足掛け2ヶ月。もうお願いだから宙組で舞台化して!!(っていうかまかまどで)って感じなんですけど最終話でね(この頃には泣きすぎて体が干からびている)、「1日にいい言葉を10個、花に話しかけて。それが植物を育てるにあたって一番大切なことだ」っていうリ・ジョンヒョクの言葉を受けて、ユン・セリが「美人経営者、ストップ高ストックオプション‥‥上場企業、業界1位、限定版…リ・ジョンヒョク♡(にこっ)」っていうシーンがあって。

 こ…これ!!まどかちゃんこれやって!!!「美人経営者、ストップ高ストックオプション‥‥上場企業、業界1位、限定版…真風涼帆♡(にこっ)」私の推し、それは私の相手役。ああ~!!!いい!!!ありがとうございました今年も何卒ー!!!(前のめりで倒れる)

 

  これを書いている間に2度めの緊急事態宣言が首都圏で出されました。歌劇読んでても、偉い人やスターの今年の抱負はやっぱりなんか、ずしんときます…。楽しい、見たい、もっともっと舞台を、とは思うけど、何より健康第一で。首都圏の皆様、そうではない地方の皆様、いや世界中のエンタメを愛する人達。一緒に頑張りましょう。見れなくても、諦めない。命ある限りは見れる。いつかまた、見たいときに見れる日が来る。 

 何より、宝塚歌劇タカラジェンヌの健康を願っています。いつかまた劇場で「最高!!」と叫ぶ日がくることを信じて。