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月城かなとによる「俺以外全員バカ」芝居は最高~月組「応天の門/Deep sea」感想ーれいこ海コンビ、感動の化学反応

不機嫌な月城かなとこそが平安の雅な宝。

 

 新年花組スタートからの月組期間は正直めちゃくちゃ忙しい。(いい笑顔)どうもおばんでございますー。あくるです。世間と私のTL(雪担モード)ボニクラ祭りで楽しそうでいいなあ…と絶賛指くわえて眺めています。めちゃくちゃ羨ましいボニクラ。

 ああ、夢あやちゃんのボニーが最高なんだって?ボニクラ。

 一年に一回は「ブルースレクイエム」を聞く民としてもう必須公演だと思ってたボニクラ。完全に言い忘れ案件ですけどわたし去年の秋に転居と転職しましてね、人生初の固定休民となりまして…と同時に配信デーの土日マジ出勤マスト民となっております。(今までは普通にいえば休めた自由気ままなシフト制)

  だからさ…だからさお願い、今年こそ!!

 宝塚歌劇見逃し配信対応してくれ!!!!

 というわけで「名古屋に行けないならムラにいけばいいじゃない」と楽しみすぎる次の星組公演のマリーアントワネットがささやきましたので(まこなこでロナンオランプ!!嬉しい!!!)おかわり月組してまいりました。花組感想が遅れに遅れ月組さあ書くぞ!と思った瞬間私の海馬にはもはや月組さんがほぼ残ってなかったともいう…)(「覚えてないなら見に行けばいいじゃない」byマリーアントワネット~)

 

月組応天の門/Deep Sea」

何度見てもこのポスターの3人すごい悪い顔してるけどすごいいい顔だよな…(美的に)

 

不機嫌な月城さんって最高ですよね。

 ずっと仏頂面で「この世は俺以外全員バカ」っていう世の中をなめきっているクソガキ道真。「いやいや、道真さん、それで世の中渡っていけたら最高だけどもね…」という正論人とは違う脳みそフル回転「コミュ障男子、人を知る。」が如く陰謀渦巻く宮廷に切り込む今まで見たことない平安朝クライムとなってます(見る前「平安朝クライム…とは…?」となってたのに見たあと「た、たしかに平安朝クライムだったーーーーー!!」ってなるタカラヅカの副題マジックよ…)。

 なめくさっていたのは月城道真だけではなくあくるさんも同様で、「っていっても田渕くんだろ?どうせ照明さん毎回欠席してて(=暗い舞台)亡霊出てくる(=田渕くん大好き設定)んでしょ?」っていう田渕くんに一度土下座してこいと2月の私を叱り飛ばしたい、そんな公演でございました。

 いやまじで大変申し訳なかった。(土下座)

 いやもうだってー、本当に申し訳ないけど「異ルネ」宙組アウグストゥス花組びっくりするほど自分でもハマらなくて(ゆりかちゃんとれいちゃんなのに)それが自分でもショックすぎてさ…!もう…幕が下りた瞬間、え、えェェェェェー!?っていう。嘘でしょ結局ダヴィンチは何がしたかったん?ポンペイア死んでたってどういうこと?今までの見てきた1時間半なんだったん…!?っていう衝撃ですよね。それが二作続いたらもうさぁ、田渕よあれよ?(どれよ?)っていう心境もお察ししていただきたい。(※田渕不信絶好調期)だってさあ…亡霊とか幽霊とか呪術とか、目に見えないものって私よくわからんのよ…えぇ?本当に信じられるのそれ??怖いのそれ??見えなきゃわからなくない?って屁理屈こねまわして結果「田渕まじかーーーー!!もうあいつ信じないーーーー!!!」って浮気された恋人への恨み節みたいになっちゃってたからさ…(こじらせアラサー)

 だがしかし今回。

 今回…めちゃくちゃ面白かってん…!!!

 ぶっちゃけ最高やってん!!まさに奇跡の月組公演。そんなことってある?ありがとう!!!!(すぐに掌返すわかりやすい双子座根性)

 …という心境で無事おかわりとなりました。ありがたい。マジでありがたい。毎回どんな公演でも結局楽しんでしまう自分がいるけども(あくるさん、ちょろいことで有名なんで)こうしたちょっと自分と相性悪いよな…って思ってた作家の新しい魅力がわかる公演に出会えたのめちゃくちゃ嬉しい。

 でもそれを月宙担の友人にいったら「原作つきだからねー(即答)あなた、思い出しなよ王妃ローマの休日も当時絶賛だったじゃん?」っていう返事。…ハッ!!そうだった!!??(絶賛も不評もすぐ忘れる体質)

 

 食えないぼっちゃん、世間を知る  月城かなと/菅原道真

 繰り返すけども、ずっと世間と客席にぶーたれてるれいこちゃんっていうのが本当によかったんですよ…。

「世の中馬鹿ばっかりだし、毎日マジつまんないし、っていうか俺ここにいる意味ってある?あー唐いきてぇ~…ここではないどこか?いきてえ~~~」ってダラダラ引きこもりしてる良家のおぼっちゃん(コミュ障)、っていうキャラをれいこちゃんに当てただけで、田渕くん今月の給料分働いたのでは…!?と思ってしまう。っていうか本気で田渕くんに対して上から目線すぎてそろそろ怒られそうなあくるさん。

 れいこちゃんはこういう「あんたそれどうかと思うよ」って真顔で指導入りそうなキャラクター(前回のギャツビーさんもまあまあドクレイジーでしたからね…)めちゃくちゃ上手ですよね?ほんと、普通の人がやったら炎上案件みたいなことをしれっと平気でやって、「え?なんかそれって悪いことでした?」って悪びれもせずまたド正論言って、周りが「え?(戸惑い)…まあ…それもそうか…?あーだこーだいう私達がおかしいのか…??」っていうのからの「れいこ圧で「そうかもしれない」と頷かざるを得ない空気」に仕立て上げていくの本気で上手ですよね?

 まあれいこちゃんの普段の言動かられいこちゃん自身そんな人な気もするし、…おやこれもしや…素なのでは…?って思ったくらい、道真とのシンクロ具合がすごい。世の中にはいるんですよね、某N海さんとか某T城さんとかみたいなさ(某の意味)最初えぇ?って思うけどだんだん「まあそういうもんなのかな…?」って周りが大人になるアレね。天性のお姫様体質ここに極まれりですよ(誰にダラダラしゃべってんの)

道真が「やだやだやだ!だって自分の心に嘘はつけないから!!(バーン!!)」

って厨ニセリフよろしく堂々と言い放ってちなつ業平から見ればはあああああ???てなるコミュ障、あんなに魅力的に演じれるジェンヌ、います?

 月城さんしかいないって。(即答)

 昭姫、業平お疲れ様です。めっちゃやすくん顔で「うちの息子が苦労かけてすまんね✨」って肩ポンしたい。

 でもきっとみんな、れいこ道真を嫌いになれない。

 周りを巻き込んで周りは巻き込まれて、「嘘だろそんなこと思ってても言う?」と呆れながらも厨ニで不機嫌を隠さない道真にみんな惹かれていく。いつの時代も、うまいことやっている大人ほどそういう人がまぶしくて、気になって仕方ないし目で追ってしまう。そういった、めんどくさいけど気になるアイツ、それを主人公で成立させてしまう驚異の月城かなとの真ん中力…!!

 でもって、今回も月城かなとプレゼンツによる「月城さんの圧倒的執着型恋愛脳」にも驚かされたわけです。個人的にれいこちゃんは常々マンガはマンガでもきっとりぼん(王道)でもなくサンデー(王道)でもなく、モーニングとかメロディとか、ああいった「大人になってもマンガを読み続ける人たちが購読する雑誌に連載されてるマンガ(細かい)」の登場人物にいそうな人だよなー、と思っていて。

 で、「応天の門」ってコミックバンチ連載(青年誌)で、主人公が学問の神様・菅原道真、と聞いた時点で読んでなくても恋愛要素ゼロだとは確信しますよね…。だって主人公が業平ならともかく、道真って絶対恋愛経験皆無っぽいじゃないですか(絶対いうたな)(偏見の塊)…と、いうか、学問の神様が恋愛経験豊富だったら逆に嫌じゃないですか…?(そういう問題?)

 原作が恋愛要素ゼロの男同士のバディもの、そもそも田渕くんが原作ファンで脚色上手ってなればまあ、無理やりロマンス入れてくることなさそうだな~って思ってて。前の大劇場が濃厚クレイジー執着恋愛(ギャツビー)だったし、個人的にはBJ見てないし、バディの相手がちなつさんなんで(最重要)恋愛なしでもそれはそれで楽しそうだなとは思ってたんだけど。まあ、れいこちゃん今回恋愛しなくてもちなつさんがしてくれそうだしそれもいっかー♪っていうどっちに転んでもわたくし万事OKでございます\(^o^)/体制でいったんですね(※身勝手極まりない)あ、ちなみに今回もNO予習です。(知ってるー)

 …ただ、今回本当に実感したのはタカラヅカは脚本に恋愛要素がなくても演じる人が恋愛脳であればロマンスになる」ってこと。っていうか、いってもいいですか?

 …いや月城さん、海乃さんのこと本当に好きすぎない?(ババア、目尻を下げる)

 なんだろう、もうなんなんだろう。

 れいこちゃん、本気でダダ漏れです👍(ニコニコとご祝儀を包みながら)

 原作が未完っていうのもあるし、そういった眼鏡で見てるけど(宣言)、どうみても「あれ、ひょっとしてかんさん様、昭姫さんのこと好きなんじゃないの…?」ってあみ長谷雄がそこらじゅうに触れ回りそうな言動の数々。これさあ、マンガによくある当の本人たちだけ気づいてなくて周りの人全員「なんであの二人付き合わないのかなー」って思ってるやつでしょ?

 斬りかかられた昭姫をかばったり(れいこ道真、どうでもいい人なら眺めてそう(※それだとただのサイコパス))、業平と仲違いするところで「昭姫、こんなやつほっといてあっちいこ」みたいな男子中学生の誘いしてたり、今まで誰にもしゃべったことのないお兄さんのことを昭姫にだけ打ち明けたり…。原作にあるから、と言われればそれまでですけど、なんていうかなー。「そこに愛があるんやで(by大地真央)」みたいな。(大先輩の名前大乱用)

「道真はきっと昭姫のこと好きになるんじゃないかな」っていう、みとさんポジで「まー!!あこさまったら春なんだから✿」とか、やすくん顔で「息子もとうとう朝帰りを…✨」って期待に満ちた顔しちゃったりとか、この作品で恋愛の始まりのわくわくとニヤニヤを味わえたのはれいこ海コンビで応天という作品をやったから、につきると思うんですよ。まさにタカラヅカでやった意味があるというもの。あ、繰り返すけど、トップコンビ至上主義っていうかもはやれいこ海宗教信者である私がそう思いたいっていうところではあるのは認める。そのほうがだってハッピーじゃん?(誰にいってんの?)

 れいこちゃんは古典的タカラヅカをアップデートして現代にも通じる作品にすることにすごい長けているな、と今までの舞台歴見ててほんと思うんだけど、今回見て「一見タカラヅカっぽくないものもタカラヅカ化させることができる」というもうある意味タカラジェンヌになるべくしてなった、というかここしかなかった、っつーかもはや突然変異の特殊体質的な人に見えてきた(笑)。だから私はれいこちゃんのお芝居が好きなんだな~と改めて思ったわ。

 「ロマンス」「ギャツビー」そして「応天」。ありがたいことにれいこちゃんトップになってから大劇場での主演公演全部生で見れて、どんどんれいこちゃん自身が舞台を楽しんでいるテンションが上っていくのを肌で感じる。それと同時に、海ちゃんへの思いがもう溢れ出ちゃっててでもそれを本人気づいてないのがもうとにかく萌える(笑)

え?れいこちゃんそんな恋愛できる人でしたっけ?ありがとう!!!(即お礼)みたいな。

 こんなれいこちゃんに会えるとは思わなかった!!っていうもう小さい頃から「うちのれいこ」でやってきた身としては大満足、ご褒美でしかなーーーーい!!!(万歳三唱)

 今のトップコンビでれいこ海は見た目がクールで芸風も落ち着いてるんで、恋愛体温一番低い人達に見えるんですけど、たぶんれいこ海が一番しつこくてお互いがたぶんお互いじゃなきゃだめな人たちなんだろーな…ズブズブだなこのコンビ…って遠い目をするしかなかった。恋愛濃度が薄い作品こそ、恋愛スキルが試される。改めて、難しい劇団だなほんとに…でも…それって…最高ですよね…(噛みしめるように)

 さて、「DeepSea」。れいこちゃんの「ラテンショーをやりたいんでーす」から始まったというこのショー。待ってれいこちゃん、あなた自分の顔と性格ちゃんと理解してラテンショーやりたいって言ってる…?ってれいこちゃんにラテンの血が流れてるとは思えなかったあくるさん、ハイれいこちゃんに土下座ー!!(←土下座がカジュアル化されている)。ギッラギラの黒塗りバリバリラテンショー、久々なのもあってめちゃくちゃよかった。寒い時期にラテンショーっていいよね(冬のビールが美味しいよね(by槇原敬之)と同意語で)

 ラテンショーにおけるチョンパってとにかく最高。最初から言わせて?アナウンスのれいこイングリッシュでの「ダーイヴ…」からとにかく最高。そして例に漏れず最初から最後までこのショーでも俺の嫁は海乃ただひとり」感たるや。いや…もうそこまで威嚇しなくても誰も獲らないからあなたの海乃さん…ってなだめにかかるちなつさんが目に浮かぶほどには最後のデュエットまで畳み掛けます。なんだろう…依存度ではちえねねとか紅あーに匹敵するくらいの濃度の高さを観測したわ…(比較対象が星組トップコンビということでお察しいただきたい)。

 そう!!最後のデュエットがね~すごかったんですよ!!お互いニコリともせず最後まで目も合わせないのに「もし俺(私)以外と目をあわせたらその場でお前を殺す」くらいの執着バチバチモードでタンゴ踊って最後バン!!ってキスして終わるんですよ!!!

 うそでしょーーーーーーーーーーー!!!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

 …あくるさんは初見で、リアルにオペラを落としたというところまでがワンセットです。

 

 薄幸体質女性、勝ち気を知る 昭姫/海乃美月

 「劇場内では聞き耳たてまくる」のが私の劇場での楽しみ方なんですけど、本当にびっくりするくらい観劇後のみなさんの感想が「海乃美月」なのがめちゃくちゃ嬉しいし、あ、とうとう海乃さんに世間が気づき始めちゃいましたよ、れいこさん(大声)ってなんでか私がソワソワしちゃう。そんな記念すべき公演となっております。いや~、きれいだったね~昭姫の海ちゃんよ!!

 海ちゃんて前も言ったんですけど、今までのキャラって「薄幸」「女子から嫌われる」かの二極化されてて本気で「海乃美月にまた試練が襲う…!!(ナレーション:光月るう)」ってな調子で本気で気の毒に思ってた時期があったんですけど、その蔑まれ路線からの挽回劇がとにかく見てて気持ちいいですわ。

 昭姫って結構ああ見えて苦労人キャラですよね。唐で働いてて、流れ着いた日本で男相手に仕事して。原作読んでないんでプログラム上の設定しかわからないんですけど、きっと泣いた夜もあって、悔しくてゴミ箱蹴り飛ばしたいときもあったけどそれを人に見せない優しさと強さを感じる。いい意味での「女性のしたたかさ」がにじみ出てるというか。ひらひらした着物風の衣装も、すごく似合ってて昭姫らしくてすごく素敵。

 たぶん、道真よりも業平よりも苦労は倍してて、男気はおそらくナンバーワン。昭姫見てると海ちゃんって、きっと本来こういう人なんだろーなって思うんですよね。芝居で見せる海乃美月じゃなくて、どっちかっていうと踊っているときのダンサー海乃美月モードでこの昭姫をやってると思う。やってやろーじゃん、誰にも負けたくねーもん!みたいな気迫を感じてすごくかっこいい。

 海ちゃんて、踊っているとき誰よりも男性ダンサーですよね?脚上げるにしても切れ味が音に出てますよ?ってくらい、シュッて上げる。脚や手の上げ方、下げ方がきれいで、空気を切って回るのでショーの海ちゃん大好きなんですけど。今までねちねちとした粘着質的な悪い意味での「女っぽい」ところばかり芝居で要求されてた分、今回の昭姫でかっこよさが爆発。いやほんと、今まで頑張ってきてよかったよね…(誰?)ってうみちゃんの努力の末の魅力開花に嬉しさ爆発しちゃうってもんです(※主に月城さんが)

 誤解を恐れず言うと、私うみちゃんが相手役じゃなかったらきっと月城さんの芝居の精度も質もここまで上がってなかったと思うし、もっと言っちゃえばトップになってもここまで「月城かなとすげえ」ってならんかったと思うのよね。世間も私も。というのも、れいこちゃんが月組に異動した時点で「あ、雪組のときよりも(トップになるか)わからんなこれ」とは思ってて、雪以外でこの人生きていけるのかな?って勝手ながら案じてたっていうのもあるし(笑)(なんせお姫様ですからね…)なにより本人がモチベーションなくしてあっさり辞めるかも…って思っちゃってたんですよ。敬愛するちぎさんのサヨナラ公演に出れないっていうのもまあまあ心折れるだろーなって勝手に推測して勝手に心配してたわけです。なんてったってうちのれい(遮断)

 ただそんな中、海ちゃんと芝居やる中で月城さん自身の演技のテンションが目に見えて上がっていくのを見れて。相手役がうみちゃんじゃなきゃここまでれいこちゃん、上がらなかったと思うんですよね。芝居へのテンションも、トップへの気持ちも。

 今回の昭姫を見て、きっとうみちゃんの芝居や、佇まいや、ああいった変人(笑)れいこちゃんに対応して、技術的に相手も自分もあげていく、なおかつ与えられるものがいつも薄幸であったり嫌われキャラであっても(※根に持つあくるさん)腐らずにコツコツ努力を惜しまなければ必ず結果につながる…

「今回の海乃美月はなんかすごいよかったよね」になるんだな~と、なんだか情熱大陸見てる気持ちになってしまって感慨深かったんだよな。

 いや、本当にすごいドラマを見せつけられます。舞台にも、中の人にもドラマがあるってやっぱり最高に面白い!!!!

 やっぱり今回のショーって最初のチョンパと最後のデュエットが個人的に最高すぎて外せないんですけど、今回の海乃さんといえばやっぱりねね様の遺産ともいうべき、通称ミキモトパール衣装=へそ出し純白衣装ね。

「世間が海乃美月に気づき始めた…!」を実感したのがまさにそこで、初日開けたての頃は無音だったのに1ヶ月たった3月に見たら登場時に拍手が起こってたんですよ。あれは鳥肌たってしまった。

ショーで登場しただけで拍手ってそれ星組かよ!!って(※あくるさんの個人比較にだされがちな星組)(と思ってたらミキモトパールの衣装、あの夢咲ねね様の御大の衣装らしくてあながちあたしの感覚間違ってないじゃーん(⌒▽⌒)って。自己満足。

 その当時、ねね様しか着れない衣装なのに(断定)星組衣装にお金かけすぎじゃね…?と思っていたところの10年ぶりのアレ。え…そのお腹…CGですか?CGじゃなくて?そのスタイルはどこから?日本人?というより富山の人ってみんなそーなの???※夢咲ねねの御大も富山出身

 …富山やばくない…?(真顔)

 なんか、自分でも海ちゃんがすごいのか富山が凄いのか何を言いたいのかわからなくなってきたんだけど(笑)今回昭姫見て、海ちゃんがれいこちゃんの相手役でよかったな~って本当に心から思ったんですよね。だって本当にれいこちゃんが楽しそうなんで。だから今の月組見ててすごく楽しいんです。

 何度見ても見てよかった、って思える舞台ってやっぱりいいよね。

 

 今回の月組キラリ舞台人

鳳月杏(在原業平)■「業平をちなつさん?そんなん絶対いいに決まってるじゃねーか!!」って設定だけでこっちの期待度MAXまで引き上げておいての、さらにその期待値×100倍の威力で客席焼け野原にするちなつさんよな…。振り返ってその麗しさにハッとして、しゃべってえ?案外すっとぼけてるやん?(きゅん)の振り幅ずるくない?もうね!しんどいよ!!!(訳:ちなつさんブラボー最高もっとやって!!)

 あとね、個人的に「煮ても焼いても食えないK底衣装(←ひでえ)」(※繰り返しますが、個人の見解です。)がちなつさん着るとどうしてあそこまで引き上げられるのかなっていう不思議ね?いつも「んー!稲葉くんまた女装ですか!!んーー!!!」って腕組みしちゃう族なんですが(スター男役に女役させる意味が何年経ってもようわからん)あの秘密の花園だけは…完敗っすよ…K底さんのあのスカートデザインあそこまで活かせる人今までいた?いないよね!!(反語法)あ、そんなちなつさんを見て舌なめずりする月城かなとまでワンセットです。お願いです、ちなつさんそろそろ逃げてください。嘘です。ずっといてください。(情緒不安定)

風間柚乃藤原基経)■ちぎファンの友人と「ちぎさん業平で望海さんが基経やってくれればもっと成仏できたよね(?)」と今でもいう私らは「柴田侑宏作品での最高傑作は『花の業平』」を譲らない精神でここまでやってきてるんですが、久々に来た!!基経役者!!!!イエーイ。待ってました、悪役の中の悪役、MOST OF 悪役!!

 「花の業平」の基経と違って、若干の情状酌量余地というか「そうしなきゃ生きていけなかった」といった上からの圧に苦しむ基経でしたけど、それが逆に若いおださんにすごいはまってて最高でしたよね…見ました?着物踏んで高子脅すアレ。え?おださんそういう人?やべえなおい!って動揺すごかったよね(おださん不信極まる)久々に「ヒィィィ!!」って変な声出たわ。ひでえよおださん。かと思ったらショーでの「狙った獲物は絶対仕留める」感よ。冷静に考えると芝居・ショー通じて、全部瀬奈じゅんDNAだったからもうおださん怖くて直視できない体です。あたし。月組にいまだ残るあさこ精神はね、いろいろ蝕むよ!!👍(笑顔)

光月るう(藤原良房)■るうさん辞めるってあたし聞いてないんで、それは受け止めません、って思ってます。それは受理できねえわ。はー、こういった位も高くて気位も高い、上昇志向が天井知らずの悪徳政治家が本当にリアルなの月組役者でしかない…。最後までるうさんらしい演技で素晴らしかったです。本当にお疲れ様でした。「今夜、ロマンス劇場で」の本多役が大好きだったなー。映画バカのおっさん最高でした。

千海華蘭(清和帝)■からんちゃん辞めるってあたし聞いてないんで、それは受け止めません、って思ってます。(二回目)心優しき14歳の帝。からんちゃんって何期生でしたっけ…?といつも思う年齢不詳演技、今回も健在。声も佇まいも10代そのものなのに、「政の主」といった王様感は唯一無二。存在感が桁違い!もう本当に次からからんちゃんの演技が見れないのが普通につらい…。おっさんから子役まで本当にお疲れさまでした(泣)個人的には「ダル・レークの恋」の子煩悩パパと存在感がいつもと違った「エリザ」のラウシャーが二強!!

春海ゆう(藤原良相)■るうさんの後継者とも言うべき、月組芝居の権力者ポジの筆頭ぐっさん。どっしり・重圧・ドン感がたまんないです。たぶん怒らせたらるうさんよりヤバイ。

蓮つかさ(國道)■普段から私の中で公務員キャラ(?)の蓮くん。検非違使っぽいー!!ってひとりキャッキャしてました。あとなんでか、ちなつさんとのコンビが萌える。たぶんちなつさんの唯一の心許せる下級生だと思ってる。(※勝手な希望的設定)

佳城葵(菅原是善)■コミュ障息子の朝帰りを心待ちにするパパ。好きなんだよなー、やすくんの「朝帰り…✨」っていう言い方。やすくんはひとことセリフの言い方が忘れられないインパクト残すんで、月組の博多大吉さんと呼んでいる。(勝手に)

彩みちる(白梅)■完全にるーみっくワールドの人間として見てました。水かけられると男性になっちゃうんだよね?(らんま)袴にショートでぴょんぴょんするがカワイイ!

礼華はる(藤原常行)■シスコンで、大きくて、涼し気な目元にダンサー。こ、これはちなつ要素含み過ぎ(※大好き)では…!!とわくわくが止まらないはるくん。ショーのスーパー稲葉タイムでの煽りはうちわ必須で。

彩海せら(紀長谷雄)■何やってもカワイイあみちゃん。でもれいこちゃんとみちるちゃんと並んでて「あれこれ雪組?」感がすごい。うちの子すごい(定期)

大楠てら(大拙)■あれ…だれ…!?と思わせる昭姫の店で働くMr.インパクト。大柄な上にスキンヘッド。たぶんこの子芝居めちゃくちゃ好きなんだろーなと思わせる動き。もう絶対見ちゃうだろ。もうなんか…反則だろ。

瑠凰りあ(吉祥丸)■道真が忘れられない、見た目は麗人・中身凡人のお兄ちゃん。れいこ道真は凡人というが、その美貌は凡人ではないよ、というツッコミ待ちだと信じている。「吉祥丸きれいすぎやろ!!」って何回見ても思ってしまう(集中して)

結愛かれん(迦楼羅)■パーン!!と出てきての「かっっっわ!!!!」が国内最速と噂される結愛かれんちゃん。なんかもう、たぶんサンリオで人気ナンバーワンのキャラクターなんだと思う(テキトー)。退団びっくり、お疲れ様でした!

 

 と、いうことで今回も無事安定の1万文字超え。ここまで読んでくださった方、いつもありがとうございます~。好きなものは本当にどこまででも語れる自分が怖くてそれで楽し。ずーっとしゃべれる公演に毎回出会えるっていうのは、もはや財産。大切にひとつひとつ見ていきたいですねえ。

 それにしても…何よりれいこ海の今後の作品が気になりすぎます…え?オーブ行きたすぎない?死神れいこINいくたんワールドって?気になるワードあのあらすじのなかに500くらいあるけど???

 それではみなさま、次の宙組「007」でお会いしましょ!まったねー!!

(え?明日から007?ゆりかサヨナラもう始まっちゃうの?うそやろ?でもっておキキ様お披露目一徳???やったーーーーーーい!!!!!)←相変わらず忙しくて幸せです