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花組公演「巡礼の年」感想~誰よりも美しく、誰よりも人間らしい男役、柚香光。(※今回も「柚香光だから許すけども」案件です)

見た目がソレで、中身アレな柚香光が好き。

~今回のれいちゃんも「柚香光だから許すけれどもお前な!?!?」な件について~

 

 …ってことで~、お疲れ様です!皆々様。今年の夏も暑くて生きてるのも大変でしたね。あくるです!ようやっと気温落ち着いてきて、今年もラスト4ヶ月。(…嘘でしょ?)そして最初にこれだけは大声で言わせておくれ。

 花組さん&花担の皆様!まじでお疲れ様です!!!!(西に向かって~敬礼!!)

 あの…本当にこの世のなにを尊敬するかって、公演止まっても止まってもそのクオリティとモチベーションを一回も落とさずに舞台に戻ってくるタカラジェンヌなんですけども(阪急と国からボーナスをあげてと何回でも言いたい)私はことさら、その中でもとにかくこのコロナ禍においての花組さんリスペクトしていきたい。本気で。待ったなしで。ありがとう。ほんとに。

 花組さん、ほんと~~~~にすごくてえらい!!!!!

↑ただただ花組さんを労いたい気持ちだけなのにあくるさんが言うとなんでキムシンのセリフみたいにスッカスカな感じになるんやろ…(謝れ)(本気で謝れ)

 

 ってことで早速参りましょう~花組公演巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~/Fashionable Empire感想スタートです!!

イメチェン後の氷○きよしさんでは…と思ったことはいろんな方面に謝りたい。(ごめんて~本当にごめんて~~~)

 

まずは花組の功績を讃えたい。本当にすごかったです!!

 いや、公演復活日でそれが大楽。大楽が行われることに、安堵と喜び、そしてなんともいえぬ「いやでもそれ正直過酷っすよね…花組生…」という複雑な気持ち。でも舞台が開けばそれはもう、プロフェッショナルな世界なわけで。

 あのパワーとエネルギーと感謝の気持ちを忘れぬ清く正しく美しさを貫く舞台姿の花組生よ。

 …聖人かい?聖人なのかい柚香光さん。天使?天使なのかい花組さん…。

私自身はムラでありがたいことにこの公演見ることができて、その時も「パンのために戦う花組生凄まじいな…」と鳥肌止まらなかったんですけど(パンのために戦うフランス人大好き人間生田&あくる←デュオ?大楽そんなもんじゃなかったです。東京公演ほぼやってないにも関わらず、常識とかコロナとかそんなんを凌駕し「負けへんで!!」という圧倒的なパワー。

「このために生きてる」「私たちは生きてる」という生命力に溢れた舞台よ。すごかったぁ。中継でも魂抜かれる公演がここんとこ結構続いているんですが、作品のメッセージ性も相まって「演っている人たちの力」を画面越しにこんなにビリビリ感じるのはもう~~~興奮を通り越して圧巻。

 舞台に戻ってこれた喜び、ほぼ公演をできなかった悔しさ、苦しさ。

 全部舞台に乗せて、歌、ダンス、演技に乗って伝わってくる。 

 タカラジェンヌだって同じ人間。不安でいっぱいなはずなのに、私達に日常を忘れさせてくれる力はこのコロナ禍でどんどん増していく。すごい。この人達はやっぱりすごい。私はこの世界を知っててよかった。本当にそう思わせてくれる。

 このエンタメ界には過酷すぎるご時世にどこよりも大打撃を受けている柚香光率いる花組さんと花組ファン、私は自分の中の尊敬という尊敬を全部かき集めても足りないくらい、とにかく尊敬している。本当にすごいよ。もうとにかくありがとう。

 あの時代のフランス人と同様、必死に戦うれいちゃん、花組生がそこにいて。毎回気の毒になるくらいコロナ打撃に遭っている彼女らに改めて、大きな拍手と敬意を払いたい。スタンディングオーベーションです!!そしてそれを支える花担の皆々様。本当に花組、毎回素晴らしいです。いつも感動をありがとうございます!!(と、なぜかあくるさんがいう)。

 …だからお願い、もうれいちゃんにつらい挨拶させないでよコロナのバカ~~!!(もうコロナ…断頭台送りでいいんじゃないですかね…←フランス革命式で。)

 

「俺のピアノに跪け!!!」■柚香光(リスト)

 いかにも、いかにも「生田大和が大得意にして大好物の愛に飢えた自己肯定感ゼロのフランス人」リストさんなんですけども~(正直、演出家名隠しても脚本見ただけで「あ、これ生田くんやな」ってわかるやつ)。

 モーツァルトの再来」「天才は孤独」「天才は繊細」「天才は劣等感の塊」「僕は何者なんだ」っていう不幸フラグ立ちまくりリストさんなわけなんですが、この作品…結構好き嫌いが分かれそうだな~って正直思います…。

 あ、ちなみに私は全然好き派です。(バッチコーーーイ)

 芸術家主人公の作品って好き嫌いが本当に分かれると思うんですが(とかいいつつ私もダメなものは本当にダメ…)、それなんでかって「天才主人公の思考回路がよくわかんない」っていうことだと思うんですよ(私はだいたいそのパターン)。このトラップ、見事「fff」のときにひっかかりまして脱出するまでかなりの時間を要しました…。うん、ベートーベンさん理解するの大変だったし今も全然理解できてる気はしない。

 

 ガリーからの移民で貧乏で孤独な少年時代。音楽院で揉まれまくるも、注目されたきっかけはその美貌。男爵夫人に見出されて華々しい社交界(若いツバメを育てる音くり寿様…本当に最後までどの脚本家でもブレなかったな~かっこよ!!)。もうここで「俺のいいところはこの美しさだけか…」と若い男の自己肯定感どん詰まり案件でしょう。(しょうがないよな~もうその通りなんだもんなー!!(明るく朗らかに))

 自分の美貌に苦悩するこじらせ男子、ここに誕生。

 明らかに調子乗ってハメ外すれいリストさん。れいちゃんが楽しそうなのに苦しそうなんですよね。序盤。明らかにうまくいってる人生なのに、すごく生きづらそうでしんどそうで。ピアノで評価されたいのに、違うところで自分がどんどん有名になっていく。きっとリストは、こうやって顔だけで売れていく自分を自分じゃないみたいに思っていたのだろう。リストって今のアイドルの先駆けって言われてるみたいだけど、こうして見るとアイドルってしんどい職業だなあ…(苦しいだろうけど推しに元気をもらってるあたいらはなくなっては困る職業でもあるので貴族宮廷でキャーキャー言われるリストを騒ぎ立てるモブにはなりたい。)

 会いはひょんなことから。生田芝居でお馴染み「自分を否定するヒロインになぜか惹かれる主人公」(恋愛ドM説)。アレ本当にあるんでしょうかね~?ロベスピエールもそうだったけど初対面で「あんた嫌い!」みたいにヒロインに言われて逆に好きになるヒーロー、生田くんすごい好きなんだなって思う。別にそれにいいも悪いも言う気はないが、好きなんだな~って思う。(な に が い い た い !?)

 私が役に生きるれいちゃんを見て「この人(役)好きだわ~」と思うのが、とにかく見た目は美しく完璧なんだけども結構人間臭い男をする時なんですよね。なんていうか、誰しも持っている当たり前の感情、でもそれかっこ悪いって隠したくなるドロッとしたものを、柚香光という男役はガンガン見せてくる。完璧な容姿を武器に、意識してか無意識かはその役によるけれど。

 自信の無さからのマウント、嫉妬、執着、恨み、つらみ、自己肯定感の低さ。現代における「クズ(ダメ)男のお馴染み感情」をひとつひとつ見せてくるのになぜか放っておけない。私が守らなきゃ、私がそばにいてあげなきゃ、とヒロインに思わせる男役。そして「それでもれいちゃんだからオッケー!!👍」を更新していく柚香光。新しすぎて最高。

涙出てくるほど今回のリストちゃんもなかなかのツワモノ(ダメ男)です。

 おままごとのような恋愛を経て(ひとこジョルジュがなあ…本当にいい女過ぎてなあ…どうしてくれるよ…いじらしすぎない?ショパン、俺たちのジョルジュ天国で幸せにしてくれよ…)フランス情勢は急変化していくんだけど、ここからが私がもうぐわーーーーっっっっと血液が逆流しそうな勢いで滾る生田ヒリヒリ演出の始まりです(ほのちゃんが突然ラップを歌い始めるのが合図です)。主人公がガーーーッ!!と絶頂エレベーターみたいに上り詰め、その瞬間ドーーーーン!!と突き落とされるあの感覚。感情と事実のジェットコースター、ラスト20分前の畳み掛け。ここが特に大楽本当に花組生全員素晴らしかった…!!!

 彼女と夢を見続けるために現実から逃げる男、リスト。

 彼と現実を生きるために現実を見つめ続ける女、マリー。

 し合ったはずのふたりが生きる世界はもうこの時点で崩壊していて。見る風景も、感じることも、思う感情も全く違うものになっている。男はロマンチスト、女はリアリスト。男女の差を見せつけてくる柚香光と星風まどか。(リアル!超リアル!!)

 れいちゃんの演技って、つくづく理論じゃなくて感情なんだなってリスト見てて思った。なんていうか、計算して生まれるものじゃないんですよね。感情で訴えてくる。だからものすごく感情が動くんです、私。正直、れいちゃんの芝居を見てると心が忙しいんです(笑)(だから好き)

 きっと柚香光のリストは、全部柚香光なんだなって思うんです。

 前半の人生全部うまくいってて超やな感じのリストも柚香光。

 中盤の恋に浮かれまくりの脳内お花畑リストも柚香光。

 終盤の「わが人生、絶望の二文字のみ!!」みたいなリストも柚香光で、ラストのこの穏やかな仏は誰でしょう…?みたいなリストも柚香光なんだなって。

 リストが調子乗ってる時はきっと本当にれいちゃんも調子乗ってて(笑)超やなやつで。見てて本気で「うわ~~やなかんじ~~!!!(ちょっとあたしたちのショパンいじめんといて!!)」って思うし、でもどんどん上り詰めて一気に落とされた瞬間のあの絶望全部背負って世間から見放されたリストを見るとなんだか可哀想になってしまう。捨てられた子犬みたいで。そりゃマリーも全部終わったあと様子見に行くよねって。

穏やかにマリーと微笑むリストに、ああ、リストも最後はちょっとは楽になれたのかなと、安堵してこの舞台の幕は下りる。今の花組の芝居は、いつのまにか柚香光の感情の波に突き動かされて私は泣いたり笑ったりしている。

 リスト激動の人生で、最初あんなやなやつなのに、転落しても「ザマァ」っていう感情がなぜか沸かないのが柚香光という男役。煽られる庇護欲。

 放っておけない。そばにいたい。私が守ってあげる。

 そういった母性をくすぐられる男役。なかなかこいつぁ罪な男だぜ…!!(もうほんっとしょうがないな~!!・・・あ、ごめんなさい、ありがたく最後まで堪能させていただきます!!)といった所存でございます(ちゃりーん(課金))。

 そしてお金とか地位とか名誉とかをちらつかされるとすぐにフラつく男、柚香光うますぎる。(※褒め言葉)

 見た目は完璧、中身クソガキ。私は本当にこういう役をする柚香光が大好きだ(笑)でもどんな役をやったって、彼女はすごく人間らしい。人間は美しいだけでは済まされないし、完璧なんてつまらない。みんなドロッとした感情を抱えてそれでも生きてる。なんだ、それでいいんだって舞台上のれいちゃんを見てると安心するよね(笑)

 誰よりも美しく、誰よりも人間らしいから、柚香光は愛される。

 そういう男役だと私は思います。

 衣装の話なんだけど~、この時代の何が好きかってロングジャケット、ロングコート祭りなわけですよ。いや~もうピアノの椅子に座るときのロングジャケットパンッてはねるあの美しさ!!もうあれすっごい好き~~~。

 あとあと、柚香光さんのショーってロング衣装めっちゃ多いのね。それがすごい好き~~~~(語彙力)(←居酒屋だらだらトークでしかない)。最新号のグラフで紹介されてたあのシルバーロングコートが一番好きです。柚香光さん着るとなんであんな衣装が「上等ッッ」って感じするのかな。光り方がひと段階違う気すらする…。あ、毎度お馴染みペラペラ衣装ちゃんとご用意されてるんで、それももはや見どころである。「れいちゃんまたペラッペラ着てる…(頭抱え)」みたいな。大好物。もっとくれ。

 

女はリアリスト ■星風まどか(マリー・ダグー伯爵夫人)

 香光の相手役を務めるのに必要なのは自立心!!!とばかりにまどかちゃんの自立心がいつにもましてものすごく立ってるわけです。もう手をぐーにして「自立!自立!!」と行進しているかのごとく勇ましい。生田ヒロイン、いつも結構勇ましいヒロイン多いんだけどもこのマリーまどちは勇ましい上に誰よりも俯瞰的な目を持つ冷静なリアリストだから、リストがめっちゃ好きな女性だろうな~…(遠い目)って思うわけです。リストさぁ、好みがまあまあブレないんだよね。ジョルジュにマリーでしょ。

 リスト、女の趣味においてはフラつかないのよ。

(ただ金・地位・権力に関してはフラッフラなのがな~!!しょうがねえなああいつほんっとに!!!(泥酔気味のエミールほのちゃんで)

 まずマリーに友達としていいたいのは(※あくるさんのルーティーンなんで、気にしないでね(ヒロインの友人設定))「外窓しっかり閉めとけ」ってことなんだけど(でもこれに関してはマリーというよりフランス人全員窓の鍵に関してゆるっゆるの危機管理なのよ。歴史遡ればベルばらからだからね!?←うるせぇ…まあそれはおいといて。

 相手役がほっとけない男子、いやほっとけない人間党の代表党首である柚香光さんの相手役に必要なのはきっと「母性」だと私は思っていて。れいちゃんの演じる男性って、本当にこう…普段頑張っている女性ほど「くぅあ~~~~!!!(たまらん!!!)」って心も(財布も)持っていかれてしまう生き物だと思うのです。…危険すぎるよ?ほらそこのあなた、完全に柚香光に持っていかれる心してるよ!?(今日もみんなおつかれさん★)

 マリーはあの時代に男性名を語って新聞に記事を書く、好奇心と正義心と「私はこうしたい」という強い意思を持つ現代(2022年の今!)の女性。「こうしたい」「ああしたい」だけじゃなくてそれを実行に移す行動力を伴うかっこいい女性。生田くんの描くフランス物で何が好きかってヒロインが超現代女性なところ。SDGs?イエス!女性管理職5割?イエスエス!!真ん中にいる女性が現代的で先進的な心と体をもって物語をドヤ顔で闊歩歩くから、見てて気持ちがいいんだよね。

 マリーがすごくいい顔をしているなと思ったのは、エミールに記事を「書かせてください!」というところ。ジョルジュがめっちゃいい女発揮して「譲ったげるわよ」とくれたチャンス。遠慮なし、待ったなし、来たこの流れといわんばかりにすかさず飛びつくこの勢い。「何が何でも私は自分の力で生きるの!!」という意思を感じさせる「書かせてください」。いや~、まどかちゃんすっごいいい女になったわ~、って歩いてたら急に話しかけてきた隣のおばちゃんみたいな反応しちゃったよね…。

 そういえる自立心旺盛な女性がまあまあその環境に耐えられなくなってきたときに(誰よりも立派で大きな羽根を持っているのにそれをもぎとられて苦しくて苦しくて仕方ないんだよね…)雨に濡れて震えている子犬みたいな男の子リストきたらきゅーーーん!ですよ。お互い「運命きた!!!」って思って籠から脱出、ジュネーヴまで逃避行。(全然余談ですけど、れいこ海が「燃え上がってあっけなく沈下する恋」が十八番だったられいまどは「手と手をとりあい逃避行(そのあとの大破滅)」が大得意中の大得意だと思うの…※どっちも全然うらやましくない)

 なんか…この中盤くらいの真っ白衣装のキャッキャウフフは…正直いる…かな…?って冷静に生田くんに問い合わせたい気持ちでいっぱいになっちゃったんだけど(もしもし生田くん?じいやとお姫様って?(小声))(←皆まで言うな…)ここから我らが星風まどか、夢から目を醒まします。

 ひたすら上り詰めるリスト、そして奈落への転落。ものすごく冷静に、まるで興味のないテレビを腕組んで見るようにひたすらかつて愛した恋人の堕ちる姿を見つめ続けるその姿。まどちはその可愛い、愛くるしいドーリー顔をしているがゆえにリアリストの顔をするマリーがとにかく際立つ。リストが我が人生成功の二文字!!と浮かれまくっている裏で、彼女はひたすら現実を生き続けている。フランスと自由を勝ち取るために。自分を取り戻すために。

こんなところで止まってたまるか!私絶対負けないから!!

 血で血を洗うフランスに彼女は身を投じて戦う。くぅ!かっけーな~~!!私結局こういうヒロイン大好きなんですよ…。

 ストはきっと、彼女を本当に愛していたと思う。好奇心と自立心が旺盛な、自分の道をまっすぐ突き進める強い彼女が本当に好きだったと思う。でもマリーはどうだったのかなあ。ジュネーヴのときは確かに心が弱ってたから、ただそばにいてくれる人間がいてほしかったと思うの。そこにたまたまいたのが、庇護欲を煽る存在のリストってだけだったのかもしれないなと話が全部終わってから思った。

 守ってあげなきゃ。私がこの子を守らなきゃ。

 そういった気持ちが、彼女を立ち直らせたのではないかと思う。立ち直ったというか、「あ!私そういえば自分で歩けるんだっけ!!」「あ!私そういえば強いんだっけ!!」ってリストが気づかせたというか。

 リストの存在はマリーにとって恋人というより、弟に近い感情だったのかなと見てて思う。人間、守るべきものができたときにびっくりするくらい人間って変わるじゃない?最近母になった友人に会うと「え?あなた私の友達だっけ?(つっよ!!かっこよ!!!)」ってことがよく起こるんだけど(笑)

 ああいう人間(リスト)といると、共に依存しあって弱っていくかどちらかが「このままじゃあかんわ私の人生!!」と気づいて立ち上がるかの二択だと思うんだけど、幸いなことにマリーまどかは後者で。フレアスカートをひるがえしてラップを歌ってダンスする、パンのために戦うフランス人まどかちゃん、ものすごくたくましくて勇ましくてかっこよかった。しびれたね~エミールほのちゃんの隣で「100期は無敵」って何回もつぶやくよね…(しかも花組100期、音くり寿もいるんだぜ←全国民知ってる)

 性愛と母性。どっちが正しいとか強いかとかは言う気もないし、正直「人による」「話による」だと思うんだけど、れいまど、今の花組に関しては「まどかの大きな愛で物語が成り立つ」のがキーポイントだと思うのです。

 まどかちゃんの「私が守ってあげる」力は偉大。

それがあるかないかでは大違いだと思うし、何より「あいつほんっとしょーもないな~!!!(ニコニコ)」という私の大好きな柚香光に出会えるので(笑)今回のまどかちゃんも私にとって素敵なヒロインでした。

 花組ショーのまどかはほんとにかわいい~~~!!!衣装も相変わらず「なんで踊り狂う場面にその重そうなスカート履かせるかな、K底さん…?(首かしげ)」って感じなんだけども(今回も黒のパリパリしたブワッとスカートめっちゃ履かせる…)(別にいいんだけどね…)(いいんだけど、好きだよね~)まどかちゃん、気づいてしまった感が強い。

 ぱっつん前髪が異常に似合ってしまう自分に…(♪自分の美貌が役に立つと~~~~♪※ルキーニ)

 ぱっつん前髪にミニスカートがどうして?ってほど似合ってしまう星風まどか。本来大人っぽい娘役に傾きがちな私がもう鼻息荒く「まどか!ひざ出していこーぜ!!とにかくミニ履こうぜ!!」って激推しちゃう(っていうかただのおっさん)。花組ってとにかく「娘役は愛でて愛でて褒めちぎる女神的存在」っていう基本ベースとにかくいいよね…やっぱ褒め言葉って最高級の美容液だよね…!!

 

 トップコンビの話はここまで。いやもうさあ…気づいちゃったんだけど、私今の花月トップコンビ好きすぎるみたいで…れいまどでも見事8000文字突破でございます。(前回のれいこ海に続いて)。誰のせいってこれ、柚香光と月城かなとのせいだから。(ドヤァァァ)(ほんとに何が起こるかわからないからやめられないよねこの趣味ね…)

 

マイティショパンはたぶん死んでない■水美舞斗(ショパン

 つメン友人と「殺しても死なない水美舞斗」「そんなたかだか37くらいでマイティが死ぬわけない」と絶賛(?)する水美舞斗。ほんとに、ショパンが早死するってことだけはマイティじゃないなって爆笑しちゃうんだけど(いや~~~彼は無敵艦隊すぎますって…※褒め言葉)あとはもう、天使ショパンはマイティそのもの。優しげに微笑んだり、リストのことが心配で心配でならなかったり。リストの元カノジョルジュのことに思い悩んだり…儚げで繊細、ピアノの詩人ショパンを丁寧にマイティが作り上げていて。ショパンもきっと、マイティ自身なのだろう。(でも彼はきっと死んでない←話の捏造具合…!)

 やなやつ時代のリストに蔑まれてもけなされても。全身全霊でお前がうらやましい!なんでそんなにいいやつなんだ!!なんでお前だけが俺のことをわかってくれるんだ…!!と自分で自分を傷つけながら叫ぶリストを微笑みながらわかってるよ…と背中なでるようなショパン前回のコウズケノスケと同一人物ですか。れいまいは変化自在。この二人の関係性を語るには1時間半なんて尺全ッ然たらねえわ!!っていう生田くんの叫びが聞こえてきそうである。

 リストが全部柚香光のように、ショパンも全部水美舞斗なんだと思う。

 嫉妬も羨望も恨みも全部ある。それでも彼らは親友で、ライバルで、家族なんだと思う。

 …もうホント頼むから私達のジョルジュのこと絶対幸せにしてあげてな…頼むでショパン(遺言)(BGM「月光」)

 

元カレに仕事させて今カノに仕事譲って■永久輝せあ(ジョルジュ・サンド

 

い!!みんな大好き永久輝せあ案件です。完全に「生田くんの男役にさせる女役がいつも大当たりすぎる」病にかかっております。あくるです。ひとこがなあ~…本当にいい女過ぎていじらしすぎてなあ…「この大事なときに女役だ…と…!?」ガタガタしてた自分よ落ち着け。でもその一方で「あっ、でも生田くんの描く女役だからそうそう嫌な女ではなかろう」「ジョルジュ・サンドだし!(よく知らないけど)絶賛情緒不安定。あ、その手に持った刃物しまって、な?(思い出す真彩希帆@ひかりふる

 にしてもこのジョルジュは過去を振り返ってもびっくりするくらいいい元カノである。だいたいの物語で「元カノは性悪」と相場は決まってるのに(?)ひとこジョルジュ様を見てください。一周回って俺たちのジョルジュと呼んでいいですか。(姐さん)

 「あたしのためにフランス戻ってピアノ弾いてよ!!」って完全なる恋愛バカに成り下がった元カレに仕事させるし。(わがままぶってるけど全部リストのため)

 「あたしそんな仕事やりたくないわよ。あ、そこにいるマリー結構いい仕事するから書かせてみたら?」って生活に困る離婚女子(※元カレの今カノ)に仕事譲るし。(高飛車ぶってるけど全部マリーのため)

 えぇ~~~!!!やばいこの話で一番男前なのジョルジュサンドやないか!!お願いジョルジュ結婚してください…!と前のめりになって「今回もひとこ大優勝」がちらついたとたんショパンマイティがかっさらうっていう。えぇ~~~…!!!マ、マイティですか…!!!(ダークホースすぎるだろ)。しかも思い通じ合ったらショパン死ぬってそれ…!!!(次の恋いけないやつ…!!)。

 …もう、私達ができることはただひとつ。天国でショパンとジョルジュが仲睦まじくいつまでも暮らせますようにと祈るだけでございます…。(BGM「月光」)

 それにしても、ひとこがすごいのは隣がれいちゃんでもマイティでもばっちこいなところですよ。無敵三番手すぎやしません?

れいちゃんの元カノ(わかる)、

マイティの今カノ(わかる)、

ショーでの×柚香光(最高)

×水美舞斗(最高)。

 え、ええ~~~~!!!今の…花組………最高かよ…!!!(※全国民知ってる)。

 

 そして、今回の花組芝居だけでなく現在に至る柚香光政権において素晴らしいお仕事をしてきた飛龍つかささん、音くり寿ちゃん。ご卒業おめでとうございます。本当に毎回面白い芝居をありがとうございました…!!

 後まで本当に素晴らしかった。ふたりが小気味よく「諸悪の根源」をやったからこそこの芝居にぐっと引き込まれ、そしてこの「巡礼の年」がぐっと深く色づいたのだと思う。飛龍くんのわかりやすく明瞭なセリフ回し、音くりちゃんの見るたび「うーーーーん上手い!!」と言いたくなる、令嬢・いじめっ子・気のいい親友・悪女、なにやっても決まる演技。「飛龍つかさじゃなきゃできない役」「音くり寿じゃなきゃできない役」を全うしたふたりに、拍手喝采スタンディングオーベーション!!「はいからさん」の牛五郎、「TOPHAT」のマッジ。忘れません。

 

 今回さらに思い知ることになった花組さんのパワー!!芝居での圧巻、ショーでのヒートアップ。思わず拍手、ありがとう花組!勇気と感謝。エネルギーと感動。全部ぜんぶもらいました。

 控えめに言って…柚香光率いる花組、最高だぜ!

 次の「うたかたの恋」も楽しみにしています。それではみなさま、次の公演感想まで共に生き延びましょ~!

 …散ッッッ!!!!!(※花組本)