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柚香光サヨナラ公演・花組「アルカンシェル」~柚香の花組は〝たゆたえども沈まず〟ありがとう、れいちゃん。あなたの花組は最高に幸せでした!

ドア枠にもたれながらの「砂糖、いる?ミルクはどう?」の破壊力。

(れいちゃん、今まで私達のリアル彼氏役をありがとう)

 

みなさまこんにちは。あくるです!(もう3月なのに何だこの寒さは…)

ということで見てきました、柚香光サヨナラ公演。

 なんだかね…本当に、しみじみと「柚香光の花組も楽しかったなあ…!」と思う公演でした。

 「サヨナラ公演が名作(=誰が見ても面白い作品)である必要はない」と思う私ではあるんだけど、ファンの方が「応援しててよかったな」「うちのご贔屓のここが最高なんですよね」を噛みしめることができる作品であればそれが一番の餞だな、と思うんです。

 

 この「アルカンシェル」は

「れいちゃんのスウィング!」

「れいちゃんのラテン!」

「れいちゃんのフランス人!」

「れいちゃんの後ろ姿!(っていうかお尻)」

「れいまどのハイリフト!!」

「れいちゃんのリアル彼氏感ーーーーーーー!!!!(拳上げながら)」

 …っていう「私のサヨナラ公演で見たかった柚香光」一通りパレードで見れたので個人的にはもう満足です(全部ピンポイントな気もするがそれもサヨナラ公演なんで)(あくるさん意外と修ちゃんと気が合う説)。

 …まあ、脚本的には1時間40分にまとめられたらもっとよい作品になりそうだし(説明セリフって難しいね)、縮めたあかつきにはほのちゃんをレジスタンス組に入れてあげてほしい(うちの三番手やで)ってねえ修ちゃん聞こえてる!?って思ったけどそっとその思いは蓋をするよ(←※書いた時点でできてません。)

 いやーーーー最後の虹の吊物、

サンリオ◯ューロランドみたいで最高だったよね!!

(※松井るみ先生、こんなこというてますけどこれからもどうぞ大劇場作品へのご参加心よりお待ち申し上げております…!!(松井先生盆使いセット最強説))

わかる、修ちゃん、

ひとことあかさんのドイツ軍服姿

かっこよすぎだよな。(肩ポン)

 修ちゃんは心が女子なので、なんだかんだこの劇団やめないのは「僕の好きなナチス軍服を世界一かっこよく着てくれる人達がいるここが好きだから★」ってとこだと思う(←主観に暴走しがち) 

 っつーわけでさっさと書こーか!アルカンシェル感想スタートでございます~!

 

ピエロなのに3億円くらいしそうな衣装を着ているマルセルくん。

 

 

■柚香光/マルセル・ドーラン

 ニジンスキーの心を持ち、ニューヨークを夢見るフランス人。

(この設定だけで、修ちゃんのドリーム詰め放題パックみたいなマルセルよ…)

 歩くフェロモン 漂う色気 コーヒー作れば世界一

 みんなの彼氏、柚香光

 …帰りに花のみち歩きながらこう呟くしかないほど、マルセルが柚香光であり柚香光がマルセルである。修ちゃんのドリーム詰め放題パック(世界大戦+ナチス+夢と希望で貧乏青年でアメリカンドリーム抱えまくり)全部上乗せしながらもなんだかんだ柚香光さんの得意技(レビューシーン盛りだくさん+ほっとけない彼氏柚香光芸)も練り込んであります★的な。

 

 今回の修ちゃんとはいいお酒が飲めそうです。(プロースト!!)

 

 いきなりそれかいって言われそうですけど、言いたいことは先にいうタイプのブログなんで言ってもいいですか。(あくるさん出し惜しみとかできないタイプ)

 コーヒーからの愛の告白inフランス貧乏部屋よ。

 いいよねーーーーー???ベッタベタだけど最高にヒューヒューだよね~~~~???いよっ修ちゃんのロマンチスト!

 女子!もはや女子!!80年代の「りぼん」的な、異国の華麗なる生活に憧れかぶれる、心が女子!!!(※いいたいだけ)

 ぶっちゃけ「タンゴ・アルゼンチーノ」(1999年・花組)でも見たやつやわと思っちゃいましたけど(あれはしかもなぜかわざわざバルコニー出ていって踊ってたな…)まあ私(と修ちゃん)が大好きなんでモウマンタイでございます花組の不倫モノを見て世界大戦の社会情勢を知る女子中学生)(はい(挙手)

…あれ?

夜間外出禁止令って、

好きな人といい感じになるための制度なんですかね?

ってくらい最大限に利用しちゃうよね!

れいちゃんとひとこな!!!(※どっちも意図してやってません)(あと愛称名指しでいうのやめてもらっていいですか)

 吐息混じりに「砂糖は?」「…ミルクは?」「カップ…大きいの?…小さいの?」とか聞くやつ。

 カトリーヌのドキドキを知ってか知らずかあの焦らしテクかつほっとけない優しい彼氏感出す柚香光。

 待ってましたこれが柚香光のお家芸!!(個人的にはリストの白衣装ジュネーヴシーンぶり)←そこなの?

 大好きだ!!!!!!!

 (以上、芝居の話はこれで終わりです。)←ええ!?

 

 今回見る前まで「いや~にしても1本物ってな~れいちゃんなのにな~れいちゃんなのに…」って口を開けば「柚香光なのにラストが1本物」って言ってましたけど(それしか言えないの?って程度には)でも蓋を開ければ「半分芝居、半分ショー」っていう割合でスウィングジャズラテンも踊っているれいちゃんを見れたし、設定も「占領下フランスの夢見る青年」っていう大きなひねりもないけど(いうじゃねえか)れいちゃんしかできないよね、っていう役設定で、しかもフランス人?おい最高じゃねえか(柚香光にはヨーロッパ人やってもらいたい族代表)万歳三唱。

 まどちカトリーヌとのまっすぐな純愛も見れて(お互い「仕事仲間とは恋愛しない」とか言うけどまあ説得力がゼロ(ありがとう))、最後天に召されるわけでもなく(とにかく死なない柚香光(でもってとにかく死ぬ礼真琴…)←はいうるさいよ!)希望に満ちた虹がかかるのですっごく

「れいちゃんの花組」らしい作品だと思います。

「今までありがとう」

「おつかれさまでした」

「これからも楽しみにしてます」

というあの劇団特有の、愛に満ちたサヨナラ公演らしいサヨナラ公演だと思いました。

 この時代って、事実だからしょうがないんですけどどうしても暗く重くしんどい雰囲気になりがちですよね。「占領下」とかナチスドイツ」とか「ハイルヒットラー!!」てな不穏ワードがたくさん出てくるわけで、最後はフランス爆破すればいいじゃない、とか(今となっては)「ええ?そういうこという???(瀬央ゆりあ)」みたいな物騒人たちも出てきてさ。(そりゃあかさんもああなるわな)

 

 修ちゃんオリジナル作品=脚本力ガタ落ちでお話自体がライト傾向になるにしても(←容赦なくバッサリ)それでも、ラスト圧倒的多幸感で終われる作品を作れたのは

「柚香光が率いる花組だからこそだと思うんです。

 

 コロナ禍において、花組が一番休止期間が長かったのは紛れもない事実。しょうがないからこそ悔しい。ぶっちゃけ「始まってもまた止まるんじゃないか」というなんともいえない不穏な空気の中、れいちゃんの率いる花組は、現実から目をそらさずに1公演1公演を魂込めて作品に真摯に向き合ってきた。

 何度止まっても、何度「しょうがない」にぶち当たっても、テンションが落ちるどころか「負けへんで!」をパワーに全力で舞台に生ききる。歌って、踊って、全力で生きる花組生。

  何度でも花が咲く。

 何度でも立ち上がる。

 何度でも、人を幸せにする。

 柚香光の花組は不死鳥だった。

 この舞台は〝たゆたえども沈まず〟を貫き通した「柚香光の花組」だからこそできる。

 キラキラと光る虹の橋。

 夢。

 希望。

 これから私達はなんでもできる。

 自由な世界。

 「見ている人全員を幸せにするリフト」をするれいまど。どこのデュエットダンスより高いリフトでまどちと幸せそうに踊るれいちゃん。  舞台にひとり残って、柚香光、あるいは夢を叶えたマルセル、それか両方。あの広い舞台でダンスを踊り切る。緞帳が降りて、幕。その一連のいつものことが、とても尊く叶うことならずっと見ていたいと思う。

 涙が止まらなかった。悔しい。悲しい。つらい。この3年、確かに今までそういう感情もあったけど、でもそれを全部忘れるくらいかっこよくて、キラキラしてて。

 「最高に楽しかった!ありがとう!!」と思って拍手できることが何よりの幸せ。

 

 本当に、見ている人を全員幸せにするトップだと思います。

 れいちゃん、今まで本当にありがとう。

 ご卒業おめでとうございます。

 あなたの花組はサイコーにキラキラしてて、サイコーに楽しかった。

 私にとって忘れることのできない、キラキラした幸せな3年間でした。

 

■星風まどか/カトリーヌ・ルノー

 カトリーヌのショッキングピンク衣装スチールの可愛さよ。

 「だってカメラマンがレスリー・キーだから」とは言わせねえぞ?な「黙ってそこに200円(スチールの値段←実質タダ)おいていきなさい」なまどかちゃん。

 …あのほんとに、この方「どうやってそれ似合うようになるの?」みたいな頭羽飾りめちゃくちゃ似合いますよね?正直、美空ひばり星風まどかかってレベルだと思います。…褒めてるのに、まどかちゃんファンに怒られそうなのでもういわん。(←書いてる時点でアウト)

 さて、カトリーヌ。修ちゃんは心が女子に厳しい女子なので(断言)、とにかくトップ娘役を「正論言わせヒロイン」にする傾向があると私は思ってます。油断ならん、修一郎。今だから言っちゃうけど、私、あの「ワンス」であの真彩希帆に「私は努力を続けてきた。」って言わせたのは結構トラウマだからね。(他ならぬ真彩希帆に言わせるあたり修ちゃんの女子に厳しい女子精神がすごい)

 で、例のコーヒータイムin貧乏部屋ね。(当然のように話すあくるさん、相当お気に入りなのを察して)。

 案の定、「仕事仲間とは恋愛しない」とかいい出すカトリーヌちゃん。

 THE正論。「おいおい、そんな目の前に上げ膳据え膳な(おい)柚香光いて「仕事仲間とは恋愛しない」とか言ってる場合ー!?!?」って私の心の美風舞良さんは叫んじゃうわけですよ。(いつもの恒例行事なのでお気になさらず)。

 ドイツが始めた理不尽極まりない外出禁止時間、もうこれ利用して「あ、時間だわ、やだもう帰れない♡」ってあざとくいっとこ!って心の凛乃しづかちゃん(新しい親友キャラ・時々おかん99期)も被せて援護してきます。(ごめん凛乃ちゃん勝手にそういうこといいそうキャラにしちゃってる)

 …結局我慢出来ないのはマルセルなわけですけど(例に漏れぬ少女漫画図れい→→→→←←まど(ガッツポーズ))

 こう、なんていうか、まどかちゃんって似合うんですよね。

 知らず知らず重責負わされてるヒロイン。

 ぱっと見華やかで、キラキラしてるけどまどかちゃん、中身ド真面目じゃないですか(直球)。発言も姿勢も成績も優等生だから、なんかこう、知らず知らずに

「できるよね」「やれるよね」「お願いね」三連単になりがちっぽいな~って思ってて(完全にイメージで語っていますのでお気になさらず)。

 カトリーヌもあんなこう「じゃ、頼んだよ★」って丸投げ紫門ゆりやされて(でもあんな雑な投げ方たぶんゆりちゃんはしないと思う(真面目か))もうわっけわかんないわけじゃないですか。でもってただでさえわけわかんないのに、

 

ドイツは来るし

ひとこは2バージョン作ればいいじゃないとかいうし

あかさんは「俺のこと、好きなんだろ?」攻撃全力だし

まゆぽん力づくで迫ってくるし

(↑例に漏れず、小池ヒロインの毎回恒例「モテるのになんでか全然羨ましくない」ヒロイン確定の図)  

 もう正直「はーーーーもーーーーーうるさい!!全員黙って仕事しろ!!!!」状態だと思うんですよ。ほんとにね。

 …心から同情するわ、カトリーヌ(by凛乃しづか)。

 思うのは、そういう頑張っちゃう+頑張れちゃう女子カトリーヌにとって、マルセルが隣りにいたことが最高のアルカンシェル

 温度も、居心地も、距離も「カトリーヌにとって」マルセルは全部ちょうどいい(もちろんいい意味で)。

 クールな外見だけど、中身はとても熱くて自分には持てない夢がある。だけど、横にいても疲れないし適度に煽ってもくれる。職場は一緒だけど、変に干渉されることなく「お前の仕事はお前の仕事、俺の仕事は俺の仕事、はいここから立ち入り禁止!」という一線は守る。

 人との関係で一番大事な「距離感」。人によって〝ちょうどいい〟は違うから余計難しくて時々こじれる。

 まどかちゃん、最後にいい役もらったな~と思ったのはマルセルに「アルカンシェル」との出会いを語るところ。まあカトリーヌというより、まどちというより小池修一郎タカラヅカへの愛を語る」シーンだなと思うわけだけど、(ここ、まどかちゃんくらいお芝居うまくないとこっ恥ずかしくて聞いてられないかも…ってくらい夜中のラブレター度がすごい)

 でもシンプルに、すごくよかった。

 少なくとも、今の私にすごく響いた。私もこの劇場で初めて生の芝居を見て、この劇場で初めてダンスや歌で泣いた。人の表現することで、こんなにも感情が揺さぶられることを知ったのは初めてだったし、たくさんの人とも出会えた。

 カトリーヌと違って私は「ここの舞台に関わることは絶対むり!!」って早めに身の丈を知ったので(笑)一瞬も入ろうと思ったことすらないわけだけど、でもこうして、なんだかんだありつついいつつ見続けている。それはカトリーヌと一緒。

 人に夢を語るとか、愛を語るとか、好きなことを好きって伝えることって恥ずかしいしちょっとダサい。

  だからこそ、「この人ならいってもいいかな」と思える相手に出会えることが奇跡。まどかちゃんは抜群の演技センスで、大切なことを恥ずかしがることなく、ごまかすことなく真面目にまっすぐ届けてくれた。

 まどかちゃんだから言える言葉、できる芝居。

 この劇場でまどかちゃんを見れるラストで、この芝居が見れてよかったなと思う。

 星風まどかも、例に漏れず大変なタカラジェンヌ人生だったと思う。優等生だからこそ、超えなきゃいけない壁や課せられるハードルも高くて。まどかちゃん、しんどいだろうな…休めるなら休んで?(再びカウンセラー)と思うことも多かった。

 でも、花組に来て、れいちゃんと組んで、前から素晴らしい娘役さんで100期のお姫様だったけど、さらにキラキラと輝きが増した。エバ、キラ、マリー(そういやマリーっていう名前2回もやってるわ)、ライラ…タイプの違うヒロインを巧みに演じて、毎回その技術にも驚いた。だけど何より、「今日も私が一番ハッピー!!」と言わんばかりにれいちゃんと舞台を楽しんでいるまどかちゃんを見て、わたしが毎回幸せになった。元気をもらった。明日も頑張るかってまどかちゃんの笑顔を見るたびに思った。

 

 れいまどの圧倒的多幸感。それは観客を幸せにする魔法。

 星風まどかさん、ご卒業おめでとうございます。

 花組きってのリアルカレカノコンビれいまど、いつまでもお幸せに!

 

 …れいまどを語るとあっというまに1週間たつね~(※書き始めて4日め)全然文字数足りないな~!!(これだけ書いておいて…?)(※だいぶ削りました(これでも))

 次、ひとこ以下いつ見てもキラキラオーラ半端ない花組生!

 

■永久輝せあ(フリードリッヒ・アドラー

 永久輝せあ最後の二番手役。軍服姿かっこよすぎてすでに号泣してる(早いよ)。

 かなりのいい人でかなり国にいいように使われる。顔と軍帽の大きさが過去最高おかしいことになってるひとこ(顔が小さいってすごい)

 修ちゃんサヨナラ公演オリジナルあるある「トップに全力投球過ぎて2番手男役やや手抜き」現象(ほんとでも手抜き言うな)(←ほんとっていうな!!)にも負けず、当時2番手某芹香斗亜さん同様、渾身の力技で2番手男役に昇華させるその姿に2番手スターってまじですげえな…って泣きながら拍手してました(だからこそ2番手なんですね…)

 でもってこのフリッツくん。気が大きく(byマルセル)仕事もできてエンタメを愛し祖国のためにあちこち行かされても文句言わず働く(愛称・社畜フリッツ)、イケメンドイツ軍人。でももういってもいいですか。

 軽部アナ衣装は何かの罰ゲームですか…?

 …いや!?薄井さんのセンスかわいいけど!かわいいけどなんか!!フリッツにはプライベートではライダース着てほしいっていうか!!れいちゃんみたいなスカーフとか、せめてその蝶ネクタイ外してくれませんかせめて!!(必死か)

 なんか、ツルッとしたぼっちゃん感が見てて妙にこっ恥ずかしくって(なぜあなたが…)「こんな永久輝さん初めてみます…」って一周回って心は星空美咲ちゃんです。 そうそう、アネット美咲ちゃんとの淡い初恋話、にやにやにやにや見てました。好きなんですよね~国境を超える愛の話(※少女漫画とタカラヅカで育ったので…)

 フリッツくんのことだからアネットちゃんのこと好きって自覚してからが長いだろうな~(うちの子オクテだから…)(おくてぇ?)(次ドン・ジュアンなのにぃ?)って思って見てたんですが意外と早かった。むしろキスしてからが長かった(笑)「フリッツくんやるじゃん!!」と思ってから全然進展しないやんけおい修一郎(いや二番手カップルですから)いやいいんです。

 こんな純情な恋愛するひとこ、これで見納めなんで。(←決めつけてる…!)

 …マルセルれいちゃんが「いいやつ」っていうし、早めの段階で打ち解けるし裏切らないからフリッツくん(о´∀`о)って見てるけど、よくよく考えたらフリッツくんがフランス来てやったことといえば、

①「ドイツ人の目盗んでスウィングしようぜ(その後公演継続困難に)」

②「アネット僕は君が好きだよ(その後いなくなる)」

ということであった。あたし、今気づいたよ。

 フリッツくん、ぜんぜんいい子じゃない。(わかってるよ!ちゃんとマルセルとカトリーヌ引き合わせてるし!)(ぺぺも助けてるし!)

(ひとこの花組もものすっっっごい楽しみです!!)

ひとこ!

次期花組トップスター就任おめでとう!!!

 ■美風舞良(マダム・フランソワーズ・ニコル)

 アルカンシェルの団長。たぶんあおいさんのプロデュース力と包容力なら興行成績ナンバーワンのムーラン・ルージュ社抜けます。バリッバリ。

 ■紫門ゆりや(コーエン/ギヨーム)

 「あとは頼んだよ、じゃっ」て古田新太タイプユダヤ人(説明が雑)とレジスタンスリーダー。私はゆりちゃんはフランス人貴族だと思っているので(断言)、最初のユダヤ人が若干うさんくさい。(そんなところも古田新太

 ■羽立光来(オットー)

 ドイツ軍人。前から思ってたけど、修ちゃん大きい人に悪役やらせがち。わかりやすすぎる配役ルール。でもいい。花組の老舗だから。(どんな理由)

 ■綺城ひか理(ジョルジュ)

 「俺のこと、好きなんだろ?」オーラがうざすぎる(でもよくわかんないくらいかっこいい)フランス人。最後の銃撃シーンがひとり星組(=劇的ドラマチック)。軍服姿がレベチでかっこよすぎてもう、なんか、よくわかんないです(2回目)。

 ■帆純まひろ(ロベール)

 劇団員、レジスタンスグループ。情熱的で血気盛んなフランス人。ほってぃーよかったよー!!最後に柚香さんと仲間なのが嬉しかった。いつも「なんかきれいな子がおる」と思うとだいたいほってぃーってのが花組あるある。ご卒業おめでとうございます…!でも寂しい。「舞姫」の相沢さんが好きでした。端正!

 ■聖乃あすか(イヴ・ゴーシェ)

 現代人。今回の話の説明をすべて担う(※言葉通り、マジで「すべて」です…。)ほのちゃん出てくると歴史の教科書の音読始まった…(遠い目)みたいになるのがほんと申し訳ない。(※ほのちゃんは悪くありません)デニムの脚がリアル男子。

来世ではマルセルのレジスタンス仲間でいてくれ。(なあ修ちゃん、うちの三番手なんやで…?(2回目)

 ■一之瀬航季(ポール)

 ピアニスト。はなこちゃん大きいのにドイツ人じゃないの…!?っていうのが衝撃的でした(なんかあくるさん、それ違うよ。)

 ■侑輝大弥(ピエール)

 劇団員、レジスタンスグループ。冬霞と舞姫を永遠にループしているので、逆に「アレ?なんかだいやくん、普通やん?」っていう偏った見方をしているのは自覚してる。(※冬霞/テロリスト、舞姫/フランスで病む日本人←おい)

 ■希波らいと(ダニエル) 

 すっっっっっっきやねん、らいと!!!!(熱弁)もうこのアルカンシェルの群衆芝居のハイライト。銀橋でもぐもぐしたり、「りょ…了解?」「りょ、了解…!!」とか可愛すぎて、ハッ、これ誰かに似てる…!?って思ったらたぶん研5の柚香光。(※あきらオムライス事件の頃)

 ■愛蘭みこ(花売り娘)

 かっっっっわいいいいいいいいいん(大好き)。退団が残念すぎる…。いわずもがな冬霞信者にはみこちゃんはひとこと「もったいない」。私の中ではみこちゃんは、永遠にらいとの婚約者で、ひとこの救世主。ご卒業おめでとうございます。あなたはかわいい!

 ■美羽愛(シルヴィ)

 かっっっっわいいいいいいいいいん(大好き)。花娘の条件が出てきた瞬間オールクリアできるあわちゃん。出てくるだけでかわいい。存在してくれてありがとう。(※シラフ)

 ■星空美咲(アネット)

 初々しいパイナップルの女王。花組で久々?に「歌が…うまいねえ…!!」と唸る子がトップになりますなあ。フランスとドイツはよ仲直りせえよ(ひとこと美咲ちゃんのために)、ってそわそわしてました。キスからが長いふたりなので、修ちゃん次の展開を早く見せておくれよ、っていう。終盤になってもまだそこなんかーーーい!!感がすごい(時代的にしゃーないからわかってやって…)次期トップ娘役おめでとうございます!がんばってー!!

 ■湖春ひめ花(少年イヴ)

 るろ剣の弥彦(彩みちる)から修ちゃんの少年配役には一目置いてるので、注目。アコーディオン持ってる姿がかわいいよねえ。どこかで見たなと思ったらアンブルねえさんの子供時代の子だったわ。

 ■ぺぺ(一樹千尋

 さすがです。道化役でナチスの犠牲者をここまでセリフの少ない中表現する芝居力…!マルセルれいちゃんに助けられたときは本当に安心しました。って、なんだかんだ芝居に入り込んでるあくるさん。

 ■輝月ゆうま(コンラート・バルツァー)

 ドイツ軍人(クラシック担当)。ほんっとやらしい!川口竜也さんかと思うほど(語弊)やらしい!!(※全力で褒めてる)まゆぽんすごいわ~。もう「本当に柚香さんと同期なの?」っていう至極当然の疑問しか出てこないわーーーー。小池芝居に出るとだいたいまゆぽん悪役説。だって大きいから。はーーーーん理不尽!!(でもうまいからそうしちゃうよね~!まゆぽんなら間違いないもんね~!ってなっちゃう修ちゃんあるある)。

 

 私にとって柚香光の花組は、

 幸せの組そのものでした。

 15年のタカラジェンヌ人生で、生え抜き御曹司トップスターとして輝き続けたれいちゃん。その15年の時間で、きっとれいちゃん自身がつらいことや泣きたいこともあっただろうし、れいちゃん担の方々もれいちゃんに関するすべてのことに一喜一憂してきたと思います。私の場所からは見えないところで、いろんなことは起こってたと思う。

 だけど、私の場所から見えるれいちゃんはずっと幸せそうでした。

 ずっと幸せそうで、ずっとプロで、ずっとかっこよかった。

 当たり前のような気もするし当然と思いがちだけど、でも実は簡単にはできない。すごいことだと思います。特にトップスターという重責を負うスターには、それを課すにはあまりにハードモードすぎる。トップだって人間なんだから、私なんかは「たまには休んでいいから、ぼちぼちやって」って思っちゃうのね。

 でもれいちゃんは15年間、それを続けて、できてしまった。

 柚香光の男役姿は、観客を魅了すると同時に私達を幸せにしてくれる。

 ふわっといい匂いがする王子様。夢のような男役。

 れいちゃんがそこにいるだけで、現実を忘れて夢のような時間を過ごせる。

 

 だから、れいちゃんの花組が好きです。見に行けば必ず幸せになれるから。

 

 れいちゃん。15年間、お疲れ様でした。

 そして夢のような時間を本当にありがとう。

 大事なことなので、何度でも繰り返し言います。

 柚香光花組は、最高に幸せでした。

 私はこの3年間を、絶対に忘れない。

 

 さあみなさん。いつものリズムで、いつものポースで、準備はいいかい?

…せーの!!!

 

 

柚香光!!!!

サイッコーーーーーー!!!

世界一遅い宝塚歌劇2023総括②雪星宙組編~ボニクラ・1789・007 彩風に三つ揃い・礼にフランス革命・真風にタキシードは三大神器

彩風咲奈のヨーロッパ人種最強伝説

礼真琴のフランス革命で歴史がひっくり返った説

真風涼帆のホワイトタキシードで全員が黙る説。

 

あけましておめでとうございます。(堂々と2月末)

今年もあくるさんとTRUNK DIARYをどうぞよろしくお願いいたします。

(世界一遅いあけおめを堂々と言っていくブログです。)

 

…ここまでくれば開き直りでございます。(※通常運転)

最後まで!書き切ったら!!大勝利!!!(ドヤ顔礼真琴)

 ハードルが今年も底辺でスタート、あくるさんのお花畑ブログ2023年雪星宙組編です。

 

 …全組派が聞いて呆れるぜ?(半券数えて5割以上花月だった人(ハーイ))

 

雪組「うちの御曹司と嫁、やっぱ最高」な1年

 

 2月は御園座で新生雪組開幕。御園座、実は行ったことないんで噂のきんつばをぜひ2024年は食したいところ)(と思ってたらひとこドン・ジュアン!!キターーーーーーーー!!!!!)

 咲あやお披露目にて最高傑作かと名高い「BONNIE&CLYDE」(演出/大野拓史)。いや…っっ本当によかった。もう本気で「うわーなんであたしこれチケット獲らなかったんだろ…!」って2023年の最大後悔案件かもしれないです。

 咲ちゃんの三つ揃いスーツは正義。

 あやちゃんのショートボブ&

 「みんなおまたせっ☆私がニューヒロイン、夢白ですっ!」は正義。

 和希そらのブルースレクイエムは正義。

…ありがとう大野くん、今日も私が最高に大好きな雪組です。

 いや~~~~大野くん。大野くんよ。

「新演出」の「海外ミュージカル」ボニクラの素晴らしさよ!!!

 ちょっと思ったんだけどやっぱ大野くんは小劇場作家でいったほうがよくないか?(ラフにさくっと余計なお世話)(思い出す星組「柳生」の苦戦←ごめんね好きな人…)と思いながらもう本当に彩風咲奈のかっこよさ夢白あやのキュートでスマートな女の子和希そらの力の抜けたお兄ちゃんで弟のような、咲ちゃんの同志感。

 最高でした。

 「おっしゃれだなあ~~~~~~!!!」と思わず唸る、痛快で快感の現代のボニクラ。「凍てついた明日」のような、ノスタルジックでセピア映画のような「古き良き」も大好きだったのだけど、それをオマージュしつつ現代の「炎上確実、ゲキヤバYou Tuberカップル」みたいなノリの咲あやボニクラ最高でした。

 私はつくづく思ったよ。和央ようかさん、フランクと結婚してくれてありがとう」と。(そこかあ…)

 いや、それくらい海ミュ「世界のワイルドホーン+大野版ボニクラ」にフィナーレで「ブルースレクイエム」をそらが歌ったときの感動ったらなかった。

 現代の新しい作品を見ながら、タカラヅカのよさも堪能できる。古参も新規も同時に楽しめるエンタメってほんと最高。つまりずっと楽しめるのよ。今までも、今も、これからも。それってねえすごくない?

 そしてこの作品からトップ娘役・夢白あや爆誕私は何を隠そう白羽ゆりファンなので、顔だけで見たら「と、となみちゃん?戻ってきた??それとも私が過去に戻った??」って毎回目をごしごししちゃうんだけど(古典)私がトップ娘役さんに求めるものはただひとつ。

 「1人でも輝き、トップ男役と並ぶともっと輝く人」。

 「1人でも楽しそうだけど、相手役さんと並ぶとさらに可愛くなってすっごく幸せそうだね!」と思える子が理想のトップ娘役。なのであやちゃんがキラキラと楽しそうにボニーを演じるのを見て本当に心が躍ったわ!

 かつてこんなに雪組「ELLE JAPAN」だった時があるか?咲あやがヴィジュアルに載ってることが楽しみで楽しみで楽しみでならない機関紙!!

 

 暖かくなって桜も咲いた、109期生初舞台公演「Lilacの夢路」(作・演出/謝珠栄)「ジュエル・ド・パリ!!」(作・演出/藤井大介)。

 もうこれしかいえねえ。

 久々の大劇場のカンカン最高。(俺たちのダイスケ・フジイ、今回も天才)

 「ライラック」では二番手・朝美絢の大劇場での久々キスシーンに(私だけ)ザワザワしておりました。これ結構重大ニュースです。とにかく顔面偏差値が最大値と呼ばれる朝美絢(誰が言ってるんだ)、ただ「なぜか女の陰がない」が私の中でずっとトレンド入りしていたんですけど(※完全に余計なお世話です)(夢介もいたっちゃーいたけどちょっと私が求める「朝美絢の恋愛」じゃなかったんですよね…)

 朝美絢、ついに望海風斗の呪縛から解き放たれたの巻。(※マジで語弊でいい迷惑)

 フランツがディートリンデとキスした瞬間「久城と真那、すぐにお赤飯を炊いて頂戴!!!!(パンパンッ)」って私の中の愛すみれが叫んだから。

 その次の別箱で「あーさが望海さんみたいな役やってはる(直球)」と衝撃を与えた「海辺のストルーエンセ」(作・演出/指田珠子)

(どこまで望海を追うんだ、朝美)←違うから。

チケット亡霊となって探しまくったのについぞ見れずにこれも後悔案件でしたので。あたしほんと…ほんと、今年は雪組怠惰がひどいよ!!!バカ!!!!(放送心待ちにしております…)顔でドラマ起こしちゃう系95期、月城に続いて朝美時代がついに到来。ちょっ…久城と真那?お赤飯ーーーーー!!!(パンパンパーンッッ)(って私の中の愛すみれが(遮断))(2023年あーさ2回の赤飯事情)

 「ライラック」の咲ちゃんを見て、鬼軍曹で私達のハードボイルド・ヒーロー水夏希さんを何回も思い出す。顔は似てないのに、仕草やふとした表情がそっくりなんです。ああ、これが受け継がれるタカラヅカの男役の美学なんだなあって。

 咲ちゃんの雪組は、見るたびにしみじみと「私の好きな雪組だ…」ってじんわり幸せを感じちゃう。

 タカラジェンヌはいつか退団する。でも、いなくなっても劇場のどこかに必ず生き続けている。すごい世界ですよね。

 形に残る技術ではない、でもたしかに感じるんです。

 そこにいた、大好きな人の面影を。

それにちょっと気づくだけで、嬉しくて幸せになるよね。

 

 「ドロイセン家の誇り」ってあるけど「彩風咲奈が誇り」の誤植じゃなくて?

 

 とにかく雪組怠惰がひどくて(自分でも許せないからとりあえず言う)、全ツ「愛するには短すぎる/ジュエルドパリ!!」は泣く泣くチケットを手放し(いろいろあったなあー泣2023年…)あやちゃんバーバラとあーさアンソニーに思いをはせる。

 いや…ねえ?絶対いいよね(見れなかったけど)見る前からいいってわかるじゃん(見れなかったけど)。咲ちゃんの「いいとこのぼっちゃん」感は努力で勝ち取ることができない天性の武器だと思うし、あのタキシードに白いコート肩から羽織ることで有名なフレッドファッションね?最高じゃない(見れなかったけど)←相当悔しかった。

 そんなこんなでえっ、再演ってそっちなん!?(「ニジンスキー」じゃなくて!?)って早霧ファンが真顔で突っ込んだ「双曲線上のカルテ」(演出/樫畑亜依子)。あのーーーーー…和希そらさんて、

女と金にだらしない男やれば天下統一

できますよね?

 「夢千鳥」はまだオリジナルだからアレかもしれないけど、数ある選択肢の中で「心中」と「カルテ」引き当てる和希そらよ。

「女と金にだらしないキャラ」への寄せ方よ…?(真顔)

 女金だらしないキャラ和希だらしないヅカファン、な…(目を細める)(心当たりはある)これも放送を心よりお待ちしております…(三つ指)

 

白衣+銀縁メガネの和希そらを全面に出すのは

もはや悪意を感じる。(我々をATM化させる悪意)

 

 そんなそらの最後の大劇場作品「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」(作・演出/生田大和)「FROZEN HOLIDAY」(作・演出/野口幸作)見る前から絶対私好きだよね?絶対いいよね?だって生田と野口だもんね???って周りに圧と牽制かけまくって(←このくだり月組のときもやった)そしてからの半分以上公演中止。

 …こっちがいくら高めてても、相手が沿えないこともあるんやな…と学んだ2023年。

 配信で1回きりでしたけど、もうとにっかく最高に楽しかったハッピー公演でしかなかった。ハッピーすぎて、幸せすぎて、楽しすぎて気づいたら号泣してた。

 自分の人生にあって当たり前だったタカラヅカ。でももう当たり前に見れなくなるのかもしれない。

 もちろん今までも大切に見てきたけど、これからはもっと毎回、大切に見よう。集中して、今しか見れないジェンヌさんを目に焼き付けて、もっともっと「見れる幸せ」を噛み締めて。

 

 発表された時「…意味がわからないんで撤回してくれます?」ってなった3番手スター和希そら退団。

 そらのやる役が本当に毎回楽しみでした。

 本当に…本当にもっともっとたくさん見たかった。

 たぶんそらは外部でも全然活躍するし、しなきゃいけない逸材だと思ってる。持ち合わせた努力と才能で、主演も脇もシンガーでもダンサーでも文字通り「なんでもやる」「なんでもできる」人。でも、そういうすごいミュージカル俳優になる前に、タカラジェンヌ・和希そら」でもっともっとたくさんの役が私は見たかった。

 咲ちゃんとのダンス。あーさとの芝居。あやちゃんとのモデル感。

 とにかくそらがいる雪組は楽しくて、わくわくして、「すごい!!!」って毎回目を丸くしてた。

 和希そらがそこに入るだけで、空気が変わってリズムが変わる。そういうスターって、選ばれしスター集団でもなかなか出てこない。

 ご卒業、おめでとうございます。

 でもあなたの姿をここでもう見ることができないこと、すっごく寂しいよ。

 (そらカル見たかったな~~~~)←10年言い続ける自信がある(新公のそらカルぜひ御覧ください)

 

 梅芸で見た雪組100周年アニバーサリー公演「Greatest Dream」(演出/三木章雄)。完全に「舞台と客席の同窓会2023」

 「久しぶりー!!元気だったー!?」「よく来てくれたねありがとうーー!!」って拍手と目線で交わす2時間、本当に懐かしくて楽しくて。ハマコ大先生はオペラ歌手になってました。(報告)

 今は花組生のひとこが考案した雪組ポーズをする雪組OGたちを見て、コムミズえりたんに爆笑して。あの3人、ほんとおかしいから。もう退団して10年以上経つのに、「そんなことある???」トークの天才すぎる。

成瀬こうきさんは月組の一星くんのお母さんで合ってます?

(相変わらずかっこよすぎでしょ、なるちゃんよ)

 咲ちゃんが先代から引き継いで、大事に大事に守り育ててきたもの。今回も、次に渡す瞬間をきっと絶対涙なしには見られない。

 努力と根性で御曹司を全うした、誠意あふれるトップスター・彩風咲奈。

雪組ファンの誇りである咲ちゃんが、

最後まで雪組と男役を楽しんでくれますように。

 

 にしても…ラストがベルばら…かあ…咲ちゃんの希望だし咲フェル見れるのはいいんだけどさ壮さんのときに「記念公演がベルばら」の辛酸を舐めた雪ファンが10数年ぶりにまたこの辛酸を舐めることになるとは(はいそこ黙って。)

 ねえ紳ちゃん?提案です。(挙手)

 2幕は全編フィナーレのオマージュにしよう。

 1幕でいったん、オスアンフェルマリ引き上げよう。(ねえ、紳ちゃん聞こえてる?)(もうおじいちゃんだから聞こえないかな…)(←あ、本気でごめんなさい)

 

星組 雑草・礼真琴 

 2023年の大トピックス「1789」(演出/小池修一郎)。

 …すごかったね。

 全部知ってるのに、「どうなるの?そうなるの!?」と手に汗握り。「私は神だ!!」とあのビジュアルであの衣装であの顔で歌う瀬央さんに「デスヨネ~~~」と完全同意して、まこなこロナンオランプにきゅんきゅんする。

 やっぱりロナンオランプ、トップコンビでやると最強ですね。

 この「1789」に関しては初演と再演、というよりは「月組版」と「星組版」といったほうがしっくりくる気がします。完全なる別物。でも確実に、7年越しの初演のアンサー公演「1789」。

 今回の星組版を見て「これが小池さんがいいたかったことかァァァァ!(膝ポーーーーン)」となるあたし。

 カミーユのありちゃんはどっからどう見ても「ええとこのぼっちゃん」で、激高するロナンに対して「同情している!!(バーン)」とかいっちゃうのが最高にありちゃんで最高にカミーユでした(さすが元月組。←そこで?)ダントンの漢!いいやつ!好き!結婚して!は天華さんで、ロベピは繊細で儚げな王子様である極美くん(今回のロベピは恋人がいるのがマジで極美慎だった)(えぇ~ロベピ経験なかったんちゃうん~て全員でつっこんだよね)。

 礼真琴には2つの顔がある。ひとつは繊細でいい子、大事に大事に育てられた御曹司礼真琴。もうひとつは踏みつけられても折られても立ち上がる雑草でしかない、野生児礼真琴。(金の斧銀の斧状態礼真琴)

 今回のロナンは本当に、踏んづけても蹴りつけてもボコボコにしてもとにかく這い上がる、あしたのジョー的な強さを感じた。牢獄での拷問シーンで青タン作りまくって最後焼きゴテまでされても「こんな拷問(へでもねえわバカ!)」っていう顔してにらみつけながら歌い続けるトップスター、いました?同期の月城かなとさん、拷問されてるはずなのにわりとペロッと縛られて座ってただけでしたけど?(はいそこ黙って。)

 礼ロナンて、全身傷だらけになって血流しながらそれでも前を向いて全力疾走するんですよね。全力でオランプを愛し、守って、全然余裕がなくて、立ち止まることも知らず革命に巻き込まれてあっけなく散る。似合いすぎるって礼真琴。

 

 お前らは生きているか?

 パンのために戦ったことはあるか?

 全身全霊で訴えてくる、星組生たち。戦争を描かせたら世界一のパッションと勢いと礼真琴を持っている星組って、そこにいるだけで「あんたらそれで生きているのか!!!!」って本気で問いかけてくる。

 私達は、かつて市民が立ち上がり全身全霊で戦った革命を、今目撃している。

 この星組版「1789」はオランプ舞空瞳がまたすごかった。というか今年の星組のトピックスは舞空瞳だったと思います。なこちゃんがそこにオランプとしているだけで、礼ロナンの壮絶さが浮き彫りになる。

 ただの人気作の再演じゃない、「1789」。

 なこオランプが笑ったり泣いたり、礼真琴の隣で「生きている」と礼真琴が更に輝く。修ちゃんはなこちゃんの成長を待っていたのかな?だから「1789」上演を7年待ったのかも。そう思ってしまうくらい、舞空瞳は血が通った「オランプ」であり「人間」であり「ヒロイン」でした。礼真琴さん、ほんとあなた良い嫁をもらったね…

良いトップスターには良い相手役が

必須条件だと思ってます(←わかりやすいトップコンビ厨)。

 ブラボーまこなこ!!と私の中のひろ香祐が叫んだところで、瀬央ゆりあ専科異動。マイティのときも感じたことだけども、組担から愛されるスターってこういう人たちなのね、って思うような拍手に包まれた瀬央さんが最高にきれいで泣けてきました。瀬央さんのすごいところは、同期のこっちゃんに対して一番心許される存在でありながらも一番敬意を払っているところ。

 何があっても必ず「尊敬する同期の礼真琴」という。

 信頼と経験と、絆がある。揺らぐことがなく、この二人の話は続く。

 そう、マジで、「もはや自分。」(by礼真琴)

 星組の芝居はドキュメンタリードラマ。脚本には書けない真実を紡ぎ出す力があるから、生きる力が湧いてくる。

 と、いうことで、全身全霊で「礼真琴版・赤と黒(演出・谷貴矢)の放送をお待ちしております。こっちゃん、もうフランス人と日本人のハーフです★って公言してもいいんじゃないですかね…もう…愛称「フレンチロックミュージカルの伝道師」でいいんじゃないですかね…(愛称長いな)

なこオランプがフランス王妃になってたらフランスが世界征服してたんじゃないですかね~っていう

パラレルワールド、タカヤくんよろしく。

 

 ピンチをチャンスにする御曹司・暁千星と、立ってるだけで花男・水美舞斗主演「ME AND MY GIRL」(作・演出/三木章雄)。こっちゃんが休養、いろいろとタイミング的にキツい上演だな~と思いつつ(やる方も見る方も…)配信見たら死ぬほど楽しかった。(伝家の宝刀・掌返し)。

 実は私、さほどミーマイ信者じゃないので(ごめん)再演のたびにあんまり盛り上がらない気持ちがあって。周囲の「やったぜミーマイ!わっしょいミーマイ!」感にいつも乗り切れないところがあるんですが、さすがにこのときは感謝したよね、本気で全力でランベス・ウォークだよね…!

 で、こうして総括書いている間に「RRR」が無事完走したっていう事実。

 もはや何も間に合ってない。

(主にあくるさんが)。

 宣誓。2024年は絶対「BIG FISH」見に行くから!!!!!(菜の花を握りしめながら)(というてもなこちゃんの水色ワンピースとキンパポニーテール見たかったな~~~)

 

宙組 真風涼帆17年の集大成 泣く子も黙るホワイトタキシード(とイルカ)

 修ちゃんほんとゆりかちゃんのこと好きだったんだな~…

 としみじみ感じた「007-我が名はボンド-」(作・演出/小池修一郎)。普通に007のファンで映画のファンですけど、普段から全く原作付きの作品の面白さをタカラヅカに求めてないので(←漫画の映画実写化でもなんでもそう。そもそも作る人が違うんで、同じものを求める意味がわからないんですよね…。(=予習しない言い訳)「ゆりかちゃんすっげーかっこいいな…」って心底思って見てました。あのホワイトタキシードは正直、全世界のダニエル・クレイグファンがハンカチ噛んで悔しがったと思うわ。ダニエル・グレイグファンが黙るってもはや神業ですよ。

 あとどこの世界の007よりもキスが上手いよ。(そこなんだあ)

 いやっ…「真風涼帆の男役芸」っていうのを堪能するにはものすごいいい作品だと思うし、私、やっぱりサヨナラ公演て結局は「トップスターファンのための公演」だと思うのね?ファン感謝祭で最後のお祭りだと思ってる。

ぶっちゃけサヨナラ公演が名作である必要ってなくて。たぶん、その時のトップスターファンが「楽しかったなあ、応援しててよかったなあ」って作品見てて思えたらそれでいいんじゃないかと私は思ってます。

 それなら、この「007」はきっと大正解なんだと思う。だって真風涼帆の集大成すぎる。本当にかっこよかった。びっくりした、あの花道での「アデュー」ね??

 えええええええ????(二度見)

 修ちゃんてほんとにアレだなと思いつつも、やっぱあの「2000人を集客する劇場で魅せる演出」を作る上では天才だと思ってるのね。

 …まあ…でも…さ、正直この「007」では小池修一郎の愛の重さがホンをダメにする」ってのも真理だと思った。まじごめん。

 キャベツ畑は正直、今でも根に持ってる。(真顔)

 「007」は潤花が潤花たる公演で、ロシアのロマノフものっていう重くてしんどくて格調高いバックボーンがあるはずのデルちゃんがまさかのヒッピーギャル。修ちゃんね…心が半分女子だから潤花にこれ着せたかったんだろ~な~って。可愛すぎだろプッチのスカーフ頭に巻くやつな。(大好き)

 潤花、外がヒッピー衣装なら中身もヒッピー。

 早く外に出たい!自由に飛び回りたい!世界はどんなところ!?目をキラキラさせてゆりかに飛びつく勢いで恋と冒険を楽しむイケイケロシアギャルデルちゃん。トップ娘役が椅子とともにジャンプして移動したの、潤花が最初で最後の自信しかない。

 銀橋で「脱ぐの手伝って!!!」ってトップに言い放ってお手伝いさせるのも最初で最後、潤花でしかないと思う。もうお見事としかいえねえよ、潤花よ。

 シャッと彗星のごとく現れて、ペカーっと満面の笑顔で光って、じゃね★って去ってった潤花。なんかもう流れ星のような子でした。大劇場だと「ハイロー」カナとか「007」デルちゃんとか「元気でイケイケ☆潤花しかできないヒロイン参上♡」感が印象に残ってるけど(そしてネバセイ未だ見れてない)、個人的には「バロン」のキャサリン「スヴィッツラ」のニーナが二強。わかりやすく「若いのにいろいろ苦労してるしっとり美女」の潤花に弱いあくるさん。

 絶対ギャップ負け。

 願わくば潤花トップのショーを生で…生で見たかった…っっダルマの潤花見たかった…!!!!

 8年(←ん?)の2番手時代に終止符を打ったル・シッフル役キキちゃん。

 変人・奇人をやる芹香斗亜の右に出るものはいないよね。

 どう見ても修ちゃんがわかりやすく「これが男役最後の真風涼帆」に全力投球すぎて、いやいやおキキ様のル・シッフルのことちゃんと書き込んで??って私なんかは「今も大事だけどこれからも大事だぞコラ!!修一郎!!!」って思っちゃったりもしたんだけど、芹香斗亜様さすがです。

  渾身の力技でル・シッフルを

 二番手のお役にするその姿。

 涙なしでは見れなかったよ、ル・シッフル。なんでそんなに上品で狡猾でジェントルマンで思考回路浅めでもかっこいいん…?(A.芹香斗亜だから。)

 そんな阪急のサラブレット芹香斗亜お披露目エクスカリバー(演出/稲葉太地)は「エクスカリバーといえば!!あの宙組お披露目のあれですよね!!夏河ゆら先生が最後爆発するんですよね!!!」か、「ランスロットがヴィジュアルおばけのやつですよね!!!ランスロット=朝美絢)」ってなりがちなんだけど(お前だけだよ)なんだか様子がちょっと違う。「主演が芹香斗亜さんなんで、アーサー王でも1回闇オチするんですよね。」という冷静な分析(っていうか「芹香斗亜さんなんで」って…?)を聞いて大爆笑しながら大納得。

 これも配信さえ見れなかったので、ぜひ見たい一品。コスチュームものが増えそうな宙組にわくわくしてる。(大きい男役には大きい衣装着てほしい真理)

 

 あとね、もうひとつ。これだけは言わせてほしい。

 芹香斗亜さん、宙組新トップスター就任

 おめでとうございます。

 星組で、花組で、宙組で、キキちゃんが頑張ってきたことや作ってきた作品は絶対に消えない。それを支えてきたキキちゃんファンも、それを楽しみに見ていた私達もなかったことにはできない。

 スター芹香斗亜をずっと見てきたから。

 キキちゃんが真ん中に立つ日をずっと

 楽しみにしていたから。

 

トップスター・芹香斗亜が真ん中に立つ大劇場公演を見れると信じて。 

待ってるよ、キキちゃん。 

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 …書ききったーーーーーーーーーー!!!

 

(もうすでにいろいろ間に合ってないけど)2024年もフルスロットルで参ります。

今年も見るぞ!タカラヅカ!!!!

 

ひとこきたぞ!!

ドン・ジュアン!!!!!

 

 

 今回もご清聴ありがとうございました。

 2023年ご贔屓と私達めちゃくちゃ耐えて頑張ったんで(強調)、2024年もボチボチ仕事してガンガン観劇して仲間と泣いて笑って美味しいもの食べて、全力で好きなもの愛でていきましょー。

 

 今年もみなさまにとって、「うちの贔屓マジ最高!」な作品に出会えますように。

 (ってだからもう2月末)

 

2024.2 あくる

【宝塚歌劇総括2023①花月編】全公演が号泣+嗚咽の柚香光、人外役最強伝説・月城かなと~今年も柚香・月城95期最強タッグが脳と感情バグらせる

2023年師走 界隈全員大変でした

MOST OF THE YEAR受賞(ヨナスれいこのヘトヘト顔でどうぞ)。

 

というわけで…みなさんお元気ですか。って元気なわけないよね全く。

どうにか生きてますかーーーーーーーーーー!!!!!(メガホン)

 

 2023年ヅカヲタ全員もはや心穏やかとは…なんぞや…?状態、え?もう年末?仕事納め?そんなことしてる場合じゃっ…なのも全員一緒(というかもう全部が底辺より下)

 思うことはいろいろあるし、これから思うこともたくさんあるでしょう。ネガティブなことは捉え方が人それぞれ違うし、見え方も違う。私がどうこういう権利もないし、たぶん誰にも望まれてないので(苦笑)そこは深くは書きません。

 まあただ今年はほんとーーーーに大変だった。どこのファンも、沼も、組織も大変すぎて記憶にございません★って走って逃げ出したい。そんなとこまできた感じはしますけど、それでも2023年もたくさんの作品に出会えて、笑って、泣いて、感動してきました。

 それは消えない、消せない。私にとって大事な出会いなのです。

 …正直、総括を書くことはできるけど世間の目が厳しすぎる今年に浮かれた記事をあげるのもいかがなものか。「自意識過剰かw」と思いながらもやっぱりちょっとためらわれたり、自信をなくしたり躊躇したり。でも決めた。

 書くも書かないも、私の都合。

 読んでも読まなくても、あなたの自由。

 現実の嫌なものから全力で目を背けて、好きなものを愛でることで生きてきたから、だからいつも通り書いて思い残すことなく今年を終えよう。(ここまで書いてもったいないしな!←所詮貧乏性が勝つ性分)

 

 正直、いつもどおりには程遠いイレギュラーな一年だった。けど、そんな1年でも感動で号泣して、もうこの景色忘れたくない、って心から思う公演も、私はだけど、いつも通りあったんだよね。

 誰もが悔しく、誰もが大変。そんな1年だったから、せめて「あくるさんのブログ」くらい、最強に浮かれポンチのお花畑ブログ(しつこく言うけどそれが悲しいほど通常運転)で一年まとめてもいいかな…って思ったりなんかして(舞空瞳の最強上目遣いで)。

 

 だから今年もいきますよ!

 \みーーーーーーんなオツカレ!!!/

宝塚歌劇1年総括2023 STARTです(プロースト!!!(ベックスビールで乾杯)

 

…うん、そう、ここまで読んでお察しだとは思いますが。あくるさんの2023年。

ご報告いたします。

「まさかのフリューゲル万華鏡に両手以上通うの年」。

えぇ~…「幕末」以来?幕末…以来…(何年ぶり?)

 

花組 古典からハリー、ロマンチックレビュー~古き良きタカラヅカ満喫の年

 公演が終わるたびに「私は柚香光が大好きだ!!!!!」と酔っていた気がする2023年。(それ2022年も言ってた)(※月組月間になると「私は月城かなとが大好きだ!!!」に変わります)相変わらず節操が皆無で申し訳。…はい。白状します。

 2023年も引き続き、花と月に夢中でございました。(知ってる~~~~!!!!)

 なんなら「なんで花と月は続いて公演するの!?(忙しいし幸せすぎるし終わってほしくないし!!!)」とさえ嘆いていた気がする。そう…2024年「忙しいし幸せすぎるし終わってほしくない」期間がまさかのね…

連続サヨナラ公演月間でございますよ。(ちーん)

ねえ…お二人さんよ…相談とか…してくれなかった?相談とか…さ…?※しません。(今回だけは私のためにしてほしかったよ…←?)

 はい。そんなこんなでまずは~年明け元旦、あけましておめでとう!うたかたの恋(演出/小柳奈穂子)ENCHANTEMENT(アンシャントマン)-華麗なる香水(パルファン)-」(作・演出/野口幸作)。

 「うたかた」はとにかく柚香光の軍服姿に「ありがとう」と拝む公演。なにあれ?なんなの?なおこのあんたの夢かなえたろかスペシャル…?

 どうした!!!お年玉すぎるぞ花組!!!

 …そんな気持ちで毎回れいちゃんの軍服から覗く鎖骨を拝んでおりました。もう10ヶ月前の話なのにいまだに昨日の話のようにしちゃうんだけど、

 鎖骨の威力すごかったよね。(荒れる柚香光プライスレス)

 私にとってうたかたとは、再演するたびに「今回はどんなルドルフとマリーなんだろう」と思いながら行って、結末に一族の圧と虚しさ、「今回もルドルフとマリーは可哀想だったな」と同情してきた。

 どのうたかたも、悲しくて寂しい恋人たちの悲劇だった。

 れいまどのルドルフとマリーは「悲しくて寂しい恋人たち」なのは変わりない事実だけども、見終わった後残ったのは「可哀想」ではなくて「諦め」と「願い」。

 こうなるしかなかった。これがルドルフとマリーにとって一番幸せな道だった。

 だからどうか、このふたりが天国ではいつまでも幸せに過ごせますように。

 れいルドが「マリー…しずかに…」とマリーを寝かすシーンに最期が近づく悲しさと、絵画のような美しさに息を呑み、そしてパタンと本が閉じるように終わる美しく悲しいストーリーに毎回心震わせておりました。

 ゴーゴー泣きました。

 …ただ、「今のれいちゃんの「静かに」アレクサに覚えさせたい声色No.1!!」と心のなかで絶叫してぐっと拳を握りしめる私はそろそろびっくさん花組老舗)のフリードリヒ公爵に圧かけられればいいと思う。

 だから「静かに」っていってるじゃん。(圧)

 

 幸せを作ると書いて幸作のレビューは正月にふさわしい楽しさでした…!!今年一年寂しかったよ、全然こっちきてくれないんだもん!とウザ彼女気取りで幸作の帰還を待つ我々。

 「アンシャントマン」ただもう言わせてください。

 鹿 最 高 。

 (…それ?)(絶賛して、それ?)

 いや、正しくは鹿に映える中詰の花男たちね!凄まじかったよ、

 「ナニコレ?(けどもうなんか最高に楽しいからどうでもいい!!!!)」

っていうタカラヅカのショーに一番大切なアレね!!!!私、あれをお正月に見れたから今年一年なんとかやってこれたんじゃないかと思うほどに楽しかった。特に鹿を背景にした聖乃ほのかさんのオールバックに夢中でございました。昔から好きなんだよねシケなしオールバック(今年はれいこちゃんも目抜き通りでやってくれたので書き残しておきます(未来の自分へのメモ)。

 あ!あともうひとつ、れいまいのムスク!!これでいわゆる「花組のれいまい」見納めだったわけですけど、これがれいまい最後のショーでよかったな~と思わずにはいられなかったです。ただあきらくんから度々出てくる「れいまいクソガキエピソード」「れいまいチプデエピソード」は三度の飯より大好きなだけの私ですが(あと「しょみちゃん姉によるれいまいのやんちゃ弟エピソード」も好きです(全部やないかい)、やっぱり下級生の頃から見てるので「花のれいまい解散」という寂しさはあって。

 2人が競い合って踊ったり銀橋渡ったりするのを見ると自然とこう…走馬灯止まらないよね的な(注・走馬灯はCMじゃありません)。ウッ…れいまいようここまで頑張った。

 マイティを包み込む温かい拍手が、花担の気持ちをすべて表しててじーんと胸が熱くなりました。やっぱマイティはピンクのベルベットスーツだよね~!マイティはベロアじゃないんだよ、ベルベットなんだよ~!!と意味不明のこだわりをわめきながら水平ひとこに心ときめかせたのは内緒で。これ、あくるさんからのお願いな☆(通称「ひとあわホイホイ」)

 水平ひとこはあかん。(可愛すぎた)

やっぱお正月公演はこのポスターの前にお賽銭箱作りましょうよ。

 

 本当に舞姫(作・演出/植田景子)見たかったんですよね~見たかったぁ~!!(…バウのチケットってどうやってとれるんでしたっけ?)あわちゃんのエーリースー!!!とわめきながら梅芸「二人だけの戦場」(作・演出/正塚晴彦)へ。

 はあああああああああんこういうのれいまどで見たかったぁ~~~~~~!!!

(さっきまであわちゃんのエリス見たかったんじゃなかった…?)

 ゴーゴー泣きました。

 やはり私のヅカヲタ筋肉は健在、つまりハリー好きは健在です。

 れいまどの身分差恋愛in大人の初恋と、れいひとの友情in法廷プライスレス。

 …いや…もうれいまどについてはぶっちゃけ、今どんな設定でも美味しくいただける自信ありません?

 何やってもいい。どんな設定でもいい。

 とにかく二人が恋愛してればそれでいい。

 そんな感じの私が語るまでもないわけですが、エリート軍人のれいちゃんにジプシーまどかの身分違いの恋が嫌いであるはずがない(バン!)。嫌いな人がいれば挙手して教えて?6時間くらいしゃべりに行くから(←※地獄)。…今気づいたけど「激情」設定そっくりなのにあっち破滅まっしぐらでこっち初恋のちの再会からのハッピーエンドだから…ハリーがモテるの、わかるよね。(※深い意味はない)

 繰り返しますけど私は3度の飯よりれいまど身分差恋が好きなので、「苦しいよ」とまどちがれいちゃんを思ってもがいたり、れいちゃんがまどちに恋焦がれて我失ったりするアレがもうずっと見てられるわけです。

こ!れ!よ!

こ!れ!が!み!た!か!った!の!よ!!(GWの梅田で無事死亡)

 ハリーの作品て表面ハードボイルドなんで、若干とっつきにくいんですけどよくよく見るとほぼハッピーエンド。で、セリフも愛想ないけど「ヒロインにデロデロに溺愛」型の主人公になる確率高いんで少女漫画好きが結局飛びつく世界観の持ち主だと思ってます。

 つまりはハリー作品=れいまど大得意って寸法です(はい集合!!(バン))

 ラストはもう、嗚咽と号泣で何も覚えておりませぬ。

 ひとこがまどちを連れてきた瞬間に「さすがうちのひとこできる~!!!(嗚咽)れいまどよかったぁ~~~~!!!(大号泣)」ってなったのは覚えてます(今年の花組メインテーマ:「嗚咽と号泣」)。

 うちの子ひとこの三白眼と、ひとこがまどち連れてきた快挙の瞬間は忘れない。そんなことを思う「二人だけの戦場」。もはや冷静に「シンクレア」「ライラ」「クリフォード」として見れてないこの事実。だってずっと見たかったからこういうの!! 

 そんなこんなでここまで書いて急に気づいたんですが。

なにげにびっくさん(花組の老舗)今年当たり年ですよね。(フリードリヒ公爵/軍曹)

この後のGWは梅田の夕日見るだけで「れいまど…」ってなってました(※重症)

 

 続きまして~夏になってまさかの奈穂子連投にびっくり「鴛鴦歌合戦」(演出/小柳奈穂子)「GRAND MIRAGE!」(作・演出/岡田敬二)はっはーん、今年の花組はうたかたにハリーにクラシカル作戦なのね?っていうか岡田のおじいちゃんか~(失礼)ってのたまう私を花組の神様が見過ごすはずはない。

 さすが宝塚一筋50年以上の大御所は違います。御年70歳以上なのにジェントルマンなソフト帽も伊達に被ってるわけじゃーございません!(はいそこいじらない。)

 柚香光×ロマンチックレビュー、めっちゃハマる説。

 個人的にはかの名場面シボネーで全部取り返す説がやばい。何はともあれシボネー。

 とにかくシボネー!!!!(力説)

 いや~、初日をありがたく拝見させてもらったんですけども(初日ってやっぱ最高ですね…!)すごかった。花組の今のショーの爆発力ってなんなんでしょうか。ダンサーってすごいですね。

柚香光さんって…すごいですね…!!

(い、いまさらぁーーーーー!!!)…あ、そういや今年、KDHな柚香光さん見てないね?(KDHって何?っていう心優しい柚香さんファンの方はわたくしの去年の総括は読まない方向でお願いします…)

 岡田ショーの代名詞「優雅」の概念をもぶち壊す圧倒的パワーシーン、シボネー。

 追加追加で回数重ねて最後の方、あたしなぜかシボネーが始まると泣いてたから。「シ~~~ボ~~~~ネ~~~~!!!!(号泣)」みたいな。コントかよ。志村けんかよ。(※平成生まれに優しくないサイトでごめんなさい)

 …あの…ほんとに…花組公演後はロビーで私を見つけないでください…(なぜか毎回ボロボロin花組

 繰り返しますけども、ゴーゴー泣きました。(今回のブログ3回目)

(Q.今年花組で何回泣いてる?→A.全公演)

れいまどは身分差恋愛withむずきゅんという神業まで編み出した。なんてこと。

 

 永久輝せあの初主演全国ツアー…!!這ってでも行く絶対行く行くーーーーー!!!と周りにも自分自身にも強く誓っていた「激情/GRAND MIRAGE!」(うるさくしてごめんdear周りの人々)

 …だがしかし。人生うまいこといかない。観劇3日前…祖父が急逝しました…さすがに…泣く泣く諦めました…。(前回祖母が亡くなったのは龍真咲の「voice」の時だったな…という体に染み込んでいるヅカ暦)(←その当時の自分の年齢はうまく思い出せないのに)

 人生うまくいかないことはよくある、というかうまくいかないことのほうが多いのが人生、ですがさすがに今年はこれで「受難の年」判定となりました…つらい…まじでつらかった…もうなんか…絶望するホセの気持ちよくわかる…!!(勝手に気持ちわかられたホセ)(あとから写真見て「ホセ、紺にパイピング衣装やめたん?」っていうあの衝撃)(友達か)

 図らずとも今年最後の観劇となった「BE SHINING!!」。まさに「嗚咽と大号泣の花組ラスト観劇にふさわしい嗚咽と大号泣公演でした…。

柚香光という花組が生んだ花組のトップスターは、

誰よりもピンクが似合い、静かに走り続け、

誰よりも華やかに舞って、輝き続ける。

 1番のコロナ打撃を受けたのは花組で、コロナ禍1番の被害者は花組トップのれいちゃんだと思っています。私は本当に悔しい。男役激戦区の花組で育ち、誰よりも期待と重圧を受けて。つらいときもあっただろうに、そんな顔ひとつ見せずに舞台に立ち続けたれいちゃん。

せっかくこんなに素敵な花組のトップスターになったのに。本当に悔しくて悔しくてたまらない。

 …だけど柚香光が柚香光であり続けたこの15年間は誰にも消すことは出来ない。例え公演数が同時期の他組より少なくても、私は毎回柚香光の舞台に号泣して感動した。2023年がどんな年でも、それだけは紛れもない事実。

 だからこそ、サヨナラ公演くらい普通に、ただ普通に始まって普通に終わってほしかった。普通に「寂しいなあ」って思いながらわくわく初日を見て、普通に「まだまだ見たいのに、れいちゃんの男役はこれで見納めなのか」って感傷に浸りたいだけなのに。最後まできゅんきゅんしながら号泣して、れいまどデュエット見たいだけなのに。 

 …それだけなんだよおおおおおーーーーーーー!!!(号泣)

「柚香光はフィクションです」というテロップが流れそうな舞台でした。れいちゃんは実在するのか。

(A.たぶん普通にケンタでご飯食べてる)

 

 …すいません、初っ端から感情的になってしまいました。

男役のプロ、柚香光。

95期、花組トップスター。

 最後まで、花びらのように舞って華やかに生ききるあなたを見届けます。

 

月組 なにかしそうでなんにもしないトップスター月城かなとが最&高

 

 続きまして、月組さんです。こんなに月組さんを見た年はなかったな…ってくらいとにかく見まくりました。もうなんかこんなれいこちゃんは、今しか見れない気がするんですよね。なんとなくですけど。それくらい、今のれいこちゃんは毎回楽しそうにキラキラしてて。今を全力で楽しんでいる。目が離せなくて目が足りなくて妄想も考察も止まらなくてもぉぉぉぉぉたまりません!!!(ダン!)

 花組が終わりあくるさん虫の息月組が始まるんですが死にかけたところ畳み掛けるこの公演順番マジック)

人気コミック原作応天の門(演出/田渕大輔)。えええええ田渕くんのくせに天才的におもろいやんけ…!!って(※本当にごめんなさい。)激震が走った作品。(※本当にごめんなさい。(リフレイン))

 藤原道真=月城かなと説、濃厚。

 あれ、もしかして月城かなとさんてあの学問の神様の生まれ変わりなんじゃ…!?と疑うほどのドハマリ案件。

引きこもりのおぼっちゃまinこじらせ厨ニ病

「俺以外全員バカ」の目を持つ道真。控えめに言って最高でした…。

 相変わらず「あれ、今日は照明さんは全員欠席なのかな…?」と思わせる田渕くんの暗い舞台ですけど、今回ばかりはそれも効果的。最後の道真が銀橋渡って振り返ると藤原一族がカッと赤く浮かび上がるあの演出が毎回ぞわっと鳥肌立ってしまって。(大好き)

 何はともあれ風間の基経ね。あの基経はもう日本だけにとどまらず世界を火の海にしそうな勢いでした。

業火に燃えろ、俺の意のままに

平安の世は俺のもの感がすごい。

(たーたんさんの「♪炎に〜燃えろ〜♪(※ドラマチックでええ声(by「花の業平」)が聞こえてきそうな風間舞台(目線は瀬奈じゅん月組DNA))天紫珠李ちゃん(高子)の着物を踏んづけて凄む風間を見た瞬間私は何かを失いました(そして月組に課金し続ける自分を案じた。おつかれ自分…)

え?ちなつさんの業平ですか?

いや、もう敢えて言わなかったんですけど、え、みんな一緒でしょ?

もはやいう必要ある?

(目線逸らして顔を赤くして(まじのやつじゃん))

振り返っての紫アイシャドウに毎回虫の息。(※あくるさんほぼ3ヶ月虫の息)

 まさかれいこちゃんでラテンショーが観れるとは思ってもいなかった、「DeepSea」(作/稲葉大地)。あ、なるほど、タイトルにもある海神って真ん中のれいこちゃんもさることながら風神雷神的な右にちなつ左に風間のことなんすね!?稲葉くん!?と勝手に解釈しての月組、どこを観ても好みの役者しかいねぇ…!!!」と今年も無事幕間死亡。

 あくるさん、花月月間とにかくよう魂抜けてるんで公演以外何してたかあんま覚えてねぇや…(お願いだから社会人として覚えてて)このDeepSeaに限らず、稲葉ショーは「どうやってK底衣装を攻略するか」自分の限界を試してるんですが(ほんとにあなた2024年こそ怒られるからね…)通称K底スカート(着こなし激ムズ)をさらっとかっこよくおしゃれにする人、初めて観たよね。

鳳月杏さんという男役さんなんですけど。

 エメラルドK底スカートを履いたちなつさん見たれいこちゃん、舌なめずりしてる衝撃映像。

えぇ!?もうちょっとほんとやめて!?

 真顔で心のなかで絶叫してそして真顔でオペラ覗き続ける。稲葉くんのイケイケゴリゴリ男役を女装させる性癖まだ全然理解できないけど(※稲葉大地…在籍10年以上まあまあ中堅)今回ばかりは「なんてことなの(ナイス稲葉)」案件でした。舌なめずりれいこはあかんて。まじで…死人がでますので。

 あとこのショーはミキモトパール衣装の海ちゃんが素晴らしかった!!

 海ちゃんはほんとに今年、技術向上が素晴らしかった。

 毎回進化するトップ娘役さんのひとりですけど、隣のれいこちゃんが毎回すごい仕上がりでくるんで(「はぁーーー?!?!そうくるーーー?!?!っていう凡人の脳細胞を撃ち抜くレベル)逆に海ちゃんのすごさがわかりづらい。

 けど、この人ものすごい勢いで成長するなと毎回公演で見るのが楽しみなトップ娘役さんなんですよ。雰囲気も見た目も精神的にもいつも落ち着いていて「私伸びてますよ!!」アピールがうるさくない人なんで(笑)気づきにくいけど。

 芝居も毎回違うタイプのヒロインがご用意されるし、歌も隣のれいこちゃんが「おい」ってレベルでゴリゴリに仕上げてくるからどんどん上手くなるし(びっくりしたよグラツィア!)ダンスもちなつさんに「おい」ってレベルのリフトご用意される。

 トップと二番手、二人がかりで海ちゃんに対してエグいレベル上げしてくるんですよね。もう本当に

「え?海ちゃんそれどうやってるの?」案件が毎回すごい。

 でも、れいこちゃんのトップ時代を楽しめるのは隣にいる海ちゃんのおかげだなぁと思わずにはいられない。全組をまんべんなく見る派なんですが、幕間で会話される娘役さんナンバーワンだと思います。(※主観)

 れいこちゃんて、今年一年とにかくよく見たんでわかったことなんですが(笑)

毎日違う人なんですよね。

 芝居もショーも、え?同一人物?ってくらい変わる。ある意味演技サイコパス喋り方、佇まい、まとう空気。毎日違うんで、通い詰める客席はこの上ない楽しみになるんですが、正直周りは大変だろうなと思う(笑)

 けど、それを無理なく合わせられて、自分を変えることなく、楽しめる人。

 それが今の海ちゃんであり、ちなつさんであり、風間なんだなと。

 つまりれいこちゃんの作った月組なんだなと。

 毎回知ってるのに、ちゃんと感動します。

だかられいこちゃんも思いっきり安心して、芝居ができる。

道真でも、死神でも、ヨナスでもイケる、出せる、迷わない。

すべてが好循環、だから今の月組の舞台は楽しい!

どう見ても全員悪顔なんだけど実は平安クライムでみんな普通にエグい美形です。(国民全員知ってる)

 

風神雷神図屏風|作品紹介|綴プロジェクト

【参考資料】鳳月杏さん(左)と風間柚乃さん(右)です。現在の月組屏風になります。(うそ)

 

 東京しかないかつ半分休止となったDEATH TAKES A HOLIDAY」

はぁ~~~?人外れいこちゃん~~~~?もはやイケる気しかしないな~~~~??って思ってたら

イケるも何も楽しすぎた、ただの死神の初恋休暇エピソード。(※生田くんのコメントのまま)。

 もはや時代は某閣下よりニコライ・サーキ。

 従来の死神感(?)はほぼゼロ、人生初の休暇に浮かれたり訃報欄をわくわくして読んだり(フッホウ♪フッホウ♪ってちょっともう不謹慎にも程がある(でも可愛すぎて死にそう♡))目玉焼き頬張ったり、どこぞの有名な某閣下よりもソフトでキュートで人間的な印象だけど最終的に「グラツィアは僕のもの」って覚醒したらちゃんとしっかり自分の世界に連れ去る死神。ヒロイン普通に婚約者いますけど、そんなの関係ございません。

 

演技サイコパス月城かなとの手にかかれば

死神だってこんな仕上がり。(※最高)

 

 あとれこうみ、普通に恋愛する気わりとゼロなのがTHEタカラヅカでいいです。5組の中でどこよりも落ち着いてて常識人の感覚持ってそうなのに、海乃美月を掻っ攫う能力が高すぎる月城かなとな。

恋愛価値観がわりと物騒。(※好きです。) 

…私の今の目覚ましアラームがこのデスホリの「♪パリの人たちみたいに」なんですけどね、マジで一発で起きられるんでオススメ月組ライフハック(※「失礼!音楽が聞こえたもので…」から秒で起きれます。)

 …この時点で我々は重要な布石が打たれたことを知る由もなかった…

渋谷のカラスよ。月組最大の布石ミステリーがこのあと回収されます。(※ただの劇場立地の偶然)

 

 なんかハマる予感しかしないけどサイトーくんだからな〜と自分にも周りにも牽制かけまくって挑んだ「フリューゲルー君がくれた翼ー」作・演出/齋藤吉正)「万華鏡百景色」(作・演出/栗田優香)。

 …サイトーくん、第九はダメだって。ほんとに。第九大合唱やられたらこっちはもう課金するしか手がないんで。

気づいたら半券10枚以上って

どういうことですかね?

真顔で「もう体力的にダブル無理だと思う」てのたまってたあくるさん。月組の神様が囁きました、「月城かなとならまだあんたイケる」と。(遠い目)月組の神様に太鼓判おされちゃって。えへ。(いけました)

 それにしてもね、指折り数えて「もういくつ寝たらヨナスくんに会える〜♪」みたいな上機嫌久々で。夏の真っ盛りがいつのまにか盆暮れ正月。観劇ビギナーの10代か。ちなみにこの時ついにわたくしコロナ感染してしまい、病院で感染確定した瞬間思ったことは「よかった、今週月組入れてない…!」っていうことらしいよ。もうあんたいろいろ終わってるよ。

 さてそんなこんなでフリューゲル。「ヨ・ナ・ス!ヨ・ナ・ス!(時々ヘ・ル・ムー)」とあくるさんがバカになってる横で友人がさらっと言った一言が忘れられません。

「今のれいこちゃんはさ、何かやりそうで何にもしないから最高だよね。」

… そ れ だ2023年MOST目からウロコボロボロ案件)

 れいこちゃんがなんで私にとって今こんなにいいかと月組を見るたびに考えておりました。ダブルしても、連日見ても飽きることなく毎回新鮮。何度見ても月城かなとは毎回美味しい、なんだこれ?って。自分でも不思議だったんですね。

 ここにきて思うのは、れいこちゃん自身が毎回演技を変えてくる演技サイコパスだから単純に飽きないってこともあるんだろうけど、もうひとつ思うのは彼女自身が「絶対に無理しない主義」からなんだろうな~と腑に落ちました。

 ジェンヌさんが頑張ってる姿ってすごく美しくて、それがタカラヅカのいいところでもあり活力でもあると思うんだけど、舞台を見てて「うわあそんなに頑張らなくても…」って思うこともあるんです。正直ね。頑張るからこそあの舞台はできるんだけど、でも無理って本当に続かない。自分も苦しいし周りも苦しくなってくるから。

 れいこちゃんは、気負わない。絶対に無理しない。やらないといったらやらない、無理な要求はノーセンキュー。ただ、個人的にはれいこちゃんの「それは無理ですけど、ここまではできます」のリターンがまあまあえげつないレベルで私の感情に刺さるんですよ。うわあそう来る!?毎回「れいこちゃん、そこエグる!?」っていう私もわかってないツボをぐりぐりやられて結果ボロボロになって帰ってます。え、なんか痛い。気づいたら号泣、からの圧倒。でもほんと。歌劇の「ああ声こう声(高声低声)」読んでると結構同じ人いそうだし。(みんな久々にダブルできた公演だよね)

 れいこちゃんの演技って普通にやるとまあまあ重い。っていうか激重。なんでもTHEタカラヅカに仕上げる天才だから。でも、サイトーくんの芝居って軽いんですよ。重いテーマも天才的に軽いタッチでタンタンターンって仕上げるんで(※褒めてます)重いと軽いを混ぜたらめっちゃええ感じにちょうどいい舞台できちゃった、みたいな。奇跡の混合。

 …ちょっと見かけいいこといった後にダイナシにする気満々だけど(ならいうな)

 高速で回る盆に感動の第九大合唱でヨナス(ドイツ軍服・美形)とヘルムー(ドイツ軍服・美形)の睨み合いケンカ最高じゃないですか。

 あたしここの舞台写真何枚買えばいいんでしょうか。あとヘルムーの銀橋ソロ目潰しフリで本当に目潰された人何人いるんでしょうか。

 鳳月杏さん、普通に無理です。(真顔)

 もうだいたいさ~、初っ端でヨナスさんが普通に「ヘルムー!(あだ名)」って呼ぶ時点で死にません?えっ、なんでそんなに嬉しそうなん?ヨナスくんかわ(遮断)

 あともひとつおまけでいうと、ヨナスくん銀橋で「いろんな女見てきたけど~♪」ってわりとマウント強めに歌うんだけど、あれぜってー「ヨナスくんの人生の中の女って、お母さんとおばさんとイトコが99%でどうせ恋愛偏差値ほぼゼロやろ」って(勝手に)思ってました。ヨナスく~ん、もうあんたバレバレな嘘つかんでいいって★ってにらみ合うれこうみ眺めながらニヤニヤニヤニヤしてました。

………え、月組、正気ですか?(お前がな。)

お前幸せそうだな、ってヘルムーに軽蔑の目で殺され隊。

 さて続きまして「万華鏡百景色」これもさ~、絶対に私好きだよねハマるよねだって栗田ちゃんだもんね???って周りにうるさい圧と牽制かけまくってそして絵に描いたようにズブズブ沼っていうか極楽浄土。月城かなとにショッキングピンクの袴とカラードロップグラスと加えタバコさせた時点ではい栗田ちゃん(&加藤さん)天才認定。れいこちゃんって歴代眺めてもかなりの美人ラインなのにどうしてこう、治安悪めファッション(ex.ドン)とか治安悪めの役柄(ex.マクシミリアン、ルキーニ、ギャツビー)が似合っちゃうんだろう。ペラペラ衣装の柚香光、治安悪め衣装の月城かなと。95期ってなんなん。(素)

王子様役をやりそうでやらないのもホント好き。(好きなんかーい)

 あとまあ、こう栗田ちゃんの性癖っていうか「もうここが描きたくて栗田ちゃんこのショーやったんだね」っていうわかりやすい案件「ちなつ地獄変ですね。隠せない、隠す気もない彼女の「平成生まれの(ヲタク趣味)ハイセンス」「歪んだ性癖マジ嗜好」の真骨頂。栗田ちゃんとはバルチカで10時間くらい喋り続ける予感しかしない。

 とにかく好きすぎて見すぎて自分でもよくわからない域まで来たので(周りに「いや、ギリ片手超えたくらいしか見てないよ?」って言ってたけどごめんなさい半券は10枚以上残ってます←なんのための嘘なん…?)

 最後に普通に栗田ちゃんに届くように願い事いってもいいですか。

 天才ちなつ芥川に憧憬するれいこ太宰が破滅に向かう

文壇炎上物語をどうかひとつお願いします。

 って来年月城かなと退団だよ。(いうなって!!!)

れこうみ、普通に美男美女なのに普通の恋愛やる気ゼロで普通の衣装着る気ゼロなところ

普通に好きで普通に無理。(さて「普通」何回いったでしょう)

 

まあ、あと最後国民全員が知ってる当たり前のことを平気でいって終わります。

2023年人外役月城かなと、最強でした。

ねえ奥さん見まして?あのカラス、またこちらを見てますわよ…。

 

 

ここ2,3年同じことを最後書いてるんですけど、今年もこうして〆るしかない。花月編で「今年もたくさん見たな~」ってもう満足してる。あと3組ありますよ、あくるさん。後半戦の雪星宙編もどうか何卒よろしく。

 2024年春、あくるさんの半券事情に乞うご期待。(自分で言って自分で首をしめるスタイル)

花組「BE SHINING!!」~サヨナラ公演1本ものでも耐えてみせましょう花組ショーも柚香光もやっぱ大好き編

これならサヨナラ公演が1本ものでも耐える。(…努力をするから頼むよ修ちゃん!)

 

約220日ぶりですこんにちは~あくるでーす(しれっと登場するのが大得意なブログ10年選手でーす)

 …な!!(圧加えながら肩バーンするびっくさん顔で)

 みんなお疲れ様でございます。この状況で元気を出せ前を向けというのが無理ゲー(早口)な状況なんでもうね…とりあえず一旦いろんなことをスルーして

柚香光さんの話していいですか。

まあだめって言われてもしていきます。黙っているのがもう無理なんで。

プレサヨナラ公演見てきました。(ええ~~~友会ここにきてご褒美っすか!えーもうやだー突然のデレ♥(東京公演今年全勝の謎))

三軒茶屋って初めて行ったんですけど、中津みたいですね。(わかりにくいわ)

 

号泣と嗚咽でもはや意味がわからない「BE SHINING!!」

いや…すごかったんだって。まじで。

言葉を選ばずいっちゃいますけど、今年いろいろありましたでしょ?

2023年、正直誰もがみんな大変で。

 本当に苦しいし、今もそれは継続中です。それでもまあ、生きていかなくちゃいけないし人生っていうのは止められないのでやってくしかないんですけどもね。(もうひとつ追い打ちかけるなら柚香光さんのサヨナラ公演までカウントダウンも止められない)

 現状、世の中のこの劇団を見る目は相当厳しいし、見ることを迷うファンだって大勢いると思う。それは現実なので、仕方ない。だけどこんな状況下でも、あなたが少しでも「見たい」と思える心の余裕があるのなら、ぜひこの「BE SHINING!!」を見てほしい。

 「BE SHINING!!」は迷える私達をただひたすら受け止めてくれる。今もいろいろ思うことはあるしこれからもまだきっと増える。けれどそれでも、見れるなら見てほしい。

「やっぱこの世界が大好きだ!!!!!」と思わせてくれる世界が広がっているから。

 

ドリカム花組

 私、「ダンオリ」の感想で言ってたホリゾントでひとりで裸足で踊るれいちゃんを見たい」っていう夢がついぞうっかりかなってしまって。

ダーーーーー

イーーーーー

スーーーーー

ケーーーーーーー(号泣)

ってなった三軒茶屋。今ちなみに1年総括書いてるんですけどね?今年ね振り返ってみたらあくるさん、花組公演後全部泣いてるんですよ。…これ…どういうことですかね…?(聞くな)

 自分の脳内の走馬灯が止まらない状態なんですけど(走馬灯ってそんなCMみたいなやつだっけ?)とにかく、蘭寿~明日海~柚香時代、花組見てた方。(望海さんのファンの方もぜひ←あたしです)

 涙と嗚咽が止まらない、2時間のスタートです。れいちゃん…あんたってやつぁ…

花組のトップスターになってくれてありがとう!!!!!!!!

 

海馬が残っているうちに語りたいところを語ります①最初からラストの話します

 藤井大介といえばヒョウ柄の演出家陣ナンバーワンの強火花担として有名ですけど(私の中で)ダイスケな…ほんとダイスケよ。

 👍(親指立ててグッジョブ)

 好きこそものの上手なれとはいうけども。この人花組ショーを演出するためにここに入ったんじゃないかと思うほどのACT.2のたたみかけよ。っていうかもはや「エキサイター!!」と「CONGA!!」を書いた時点で花組名誉会長として推していきたい。花組長年見てきた方はもうここが限界でしょう。

YESここが桃源郷

ええあたいももちろん「コンガ!!!」で振り切れましたけどなにか?(いい笑顔で)

 そして特徴的といえばお得意のJ-POPの多用ですね。

 これね~…正直あんまタカラヅカとJ-POPってハマらないな~って思う人のほうが多いのが現実だと思うんですよ。まあそうですよね。なんでだろう、リズムが合わないんですかね?雰囲気?空気?オーケストラ?打ち込み?だがしかし。聞いてくれよ。

 今回ばかりはびっくりするくらいいいから。

 裸足でホリゾントいっぱいにMrs.GREENAPPLEの「僕のこと」で踊る柚香光さんなんですけど。

 今年ここで号泣せんかったらどこで泣きます?

といわんばかりに踊る柚香光。コーラスの花組生。嗚咽する俺たち。(withペンラ)

 三つ巴のオーケストラ、三軒茶屋爆誕です。(※三軒茶屋っていいたいだけのやつ)

 本当に踊り方が妖精なんですよ。れいちゃんって、ふわって飛んでふわっと着地するんですよね。

 音を立てずに、飛ぶ、回る、走る。

 この人本当に実在するのかな?って思うのは少なからずそんなところもあると思う(人間離れした美貌ってのももちろんだけど)あ~だから先生方はペラペラ着せたがるのね~みたいな。…ごめんなさい。ダイナシですよね。これ、衣装の話です。(わかってるがな)

 ダンスで泣かせるってダンサーしかできないと思うし、感情を体で表現するってすっごく難しいと思うんです。私は踊れないので特に思うのかもしれないんですが。

 私はれいちゃんのダンス見ると、ものすごい感情が揺さぶられる。体が熱くなってくるのがわかるし、興奮してくる。

時々無性に泣きたくなるほど感動することもある。

夏の「シボネー」もそうだったし、もちろん「ダンオリ」も「エキサイター!!」も。数え始めればきりがない。花組ショーは名作が多すぎる!!(バン!)

 でもそういうふうに感情を揺さぶられるっていうことは、それはやっぱりれいちゃんが「私はダンスが大好き!!!」という気持ちをガンガンこっち側に伝えてくるからじゃないかなと思うんですよね。

 「とにかく好き。なんかしらんけど。」という気持ちほど強くて偉大なものはないと思います。

 れいちゃんの踊っている姿が好きです。こんなに楽しそうに踊る人は見たことない。ガンガン踊っても、しっとり踊っても、ひとりで踊っても、まどちとデュエットでも、マイティと踊ってもひとこと踊っても、楽しそうで幸せそうで。

 さらにれいちゃんがすごいのは、

それがずっと変わらないということ。

 ダイスケ先生は多作のプロですけど(それも常に80点以上叩き出す秀才イメージ)、中でも思入れの強そうな「Le Paradis」のフィー。今回のれいコンで、10数年ぶりに持ち出したのはれいちゃんの印象がずっとダイスケの中でもフィーだからだと思うんです。踊ることが大好きな、パリの屋根裏の妖精フィー。研2の柚香光。

 それがどれだけすごいことか。

 大人になると、好きなものもあっさり嫌いになったりしませんか?若いときは誰にも負けたことないことでも、あっさり負けたりするし。それが原因でうまくいかなくなったりつまらなくなったり、最終的に嫌いになったりもする。広い世界を知ることは、同時に自分より上手くできる人を知ることでもある。それを素直に受け入れることは、年々難しくなってくるなあと…思っちゃったりしてるわけです。

 でも、れいちゃんは違う。最初から最後まで、ずっとダンスが好きで、ダンスが楽しくて、ダンスに夢中なフィーのまま。

 大人になってひしひしと痛感することは、好きなことほどいつもずっと楽しく、ということがとにかく難しいってこと。好きだから嫌になることもある、ちょっとのことでもショックを受ける、びっくりするくらい感情が波立つ。疲れる、しんどい、もうやめようかな。

 でもれいちゃんはどんな状況でも楽しそうに、重力なんてないように、羽根が生えたように軽やかに飛んで、跳ねて、微笑んで踊り続ける。

キラキラと魔法パウダーをまいて、

幸せいっぱいに踊る柚香光。

 ああ、私の好きなれいちゃんはずっとここにいる。

 そしてその羽根で次の世界に羽ばたいていく。

 れいちゃんが花組にいてくれて、トップスターになってくれてよかった。涙がとまらない「僕のこと」。

 忘れません。あなたのこと。

 

 海馬が残っているうちに語りたいところを語ります②畳み掛けるACT.2 名作揃いの花組ショー

 今回、背景に流れる映像が神がかってたんですよね~。もう正直「…ってどっち見ればいいん!?教えてダイスケ!?(おーーーーーん(嗚咽))」状態なんですけども、まあACT.2の感動と嗚咽の連続の畳み掛けよ。もう感情が追いつかない。嗚咽懐かしさ「あの頃は若かった…」という感傷と、「れいちゃんも若かった!!!」というもはや孫の成長をただただ喜ぶ客席。

全 員 情 緒 不 安 定 。

 音楽ってすごい効能だなと思うのは、聞いてるとその当時の状況というか全部蘇ってくるのがすごくて。「EXCITER!!」ってすごいですよね?真ん中変わっても全部楽しいんですよ。奇跡のショーだと思います。花組の十八番公演っていうもはや「十八番公演」っていう言葉あるのかどうか定かではないですけども

花組といったらEXCITER。

っていうか変身後のれいちゃんがちょっとかっこよすぎて意味分かんないんですけど、あたしたちにどうしろっていうのかな…ねえもうちょっと…すでに息切れしてる。

 「CONGA!!」がきてここからもう往年の花組ファン絶賛情緒不安定期の大嗚咽(?)大合唱(??)が始まります。昨日のことのように思い出せる、蘭寿さんの腰望海さんのハイテンション(あの人大丈夫かなってくらい毎日ハイテンションでしたよね)

 CONGA好きすぎて両手以上見たんですけど、併演のサンテグジュペリに「どうも星の王子さまって理解できないなー…?」って思いながら幕間にカレー食べてたな~とか。カレーの味まで思いだせる。カレー食べながら

「いちばん大切なことは、目に見えないんだー…?」とかふわ~ってしてその後CONGA!!でどうでもよくなる方程式。(←あくるさん小学生なの?)

 そして映像の中の蘭寿さんのターバンがかっこよすぎて意味不明。(「かっこよすぎて意味不明」、あと15回くらい出てくるのでお見逃しなく)

 「Mr.Swing!」って忘れられがちな蘭寿とむ時代(※泣く子も黙る名作ショーの大量生産時代)の隠れ名作だと思ってます。当時ゴリゴリのイケイケ男役柚香光スカート履かせた稲葉くんに客席ざわざわしましたけど、今思えばそれも良き思い出。っていうか当時ゴリゴリのイケイケだったのに普通にきれいだった気がする。お芝居のアンドレア・シェニエ」でのれいちゃんの「Black Angel」がもうこの世のものとは思えない造形でね。(もはや造形)天使っているんだ…ってシラフで思いました。

天使って走っても踊っても音たてないんですね。

れいちゃんの舞台観て初めて気づきました。

 「ファ~ンタジア~(どこどん!)」でおなじみ明日海時代突入です。団体賞獲った「桜燕尾」がとにかく好き。あと併演の「カリスタ」のナポレオンのれいちゃんのカリスマ具合と、乾いた高笑いがツボった公演。「はーはっはっはっはっ」みたいな。ひらがなでめっちゃ好きでした。どうでもいい。少女マンガみたいなナポレオンだった。たぶん島流しとかされない、グランドライン制覇するルフィみたいな人生たどるナポレオンだと思うよ。どうでもいい。

 「Sante!!」「BEAUTIFUL GARDEN」「シャルム!」と続いて(BEATIFUL GARDENとシャルムが好きだったわ~明日海さんのショーって感じ!(こじらせた仄暗い感じで←全力で褒めてる)サンテのほのかさんの「発っっっ光!!!!!!」っていうパーン!ツルッ!キラー!!なスター具合に(擬音よ)「まぶしっっっ!」となるほのちゃんあるある。

 「The fascination!」柚香時代突入はいりまーす。なぜか花組ショー「!」つくこと多い…ダイスケだけじゃなくて中村B先生までつけてるがな。

 …明るい!!

 曲調もだし、なんだか舞台が明るい!!(え?)

 私のイメージは明日海さん時代はエンジっぽい妖艶な花組。時代で言えば大正、美しくもちょっと禍々しい。だけど、れいちゃんはピンクでポップでTHE華やか。眩しすぎるほどキラキラしてる。どっちがいいってわけじゃなく、トップスターによってこうも変わるのかと単純に面白いよねえ。エンジ時代を経てポップなピンクに昇華した柚香光さんよ。どこにそれ隠し持ってた?

 それにしてもれいちゃんのピンク衣装の似合い度、花組トップスター過去1だと思うんですよ。そりゃーこぞってみんなピンク着せたがるわ。

 大人になるとピンクって似合わなくなるのに、れいちゃんは学年あがるにつれどんどん似合うようになってる不思議。花組御曹司になるしかなかったな…と遠い目でキラキラ星人柚香光を目を細めて見る回です。ありがとう世界。

 いろいろあるけどやっぱあたし花組ショー大好きだわ。

 

海馬が残っているうちに語りたいところを語ります③最後にACT.1のこと(順番とは)

 ACT.2で怒涛の「ひゃっほーーーーー!!ショーって最高ですよねワッショーイ!!!」テンションに昇華するとはつゆ知らず、1幕もまあまあドテンション上がりまくる展開でした。

 #THE齢50歳代プレイリスト

 と銘打てそうな曲目の数々。「紅」をまどちが薙刀振り回しながら歌い始めたときはキョトーンでしたけど、「勝手にしやがれ」のほのちゃんの頃には「ああ、こんな感じね、オッケーオッケー!!」っていう自分でも驚くべき順応性を発揮する。これも宝塚観劇で培ったスキルの一つ。

最初トンチキでもあっという間に慣れて

いつのまにかその虜だった(⌒▽⌒)

みたいな。もう2幕の「プレイバックPart.2」の頃にはノリノリよ。

「フー!!れいちゃんフー!!!」みたいなさ。え?昭和生まれですがなにか?

 にしてもエリザベートよぉ~~~~~。

 もうこれこそ大劇場でれいまどで見たかった演目のひとつ。ふたりとも新公でトートとエリザベートやってるんですよね。この二人って、基本ヒーローがヒロインにべた惚れ現代少女マンガテイストだと思ってるんですけど「巡礼の年」うたかたの恋とか見てるとヨーロッパの厳しい厳しい伝統格式家柄名誉陰謀(どんだけあんねん)みたいな世界観ドハマリですよね。

 そして「ロミジュリ」のエメまで歌ったくれた日には。

 …小池先生、新作じゃなくても良くないっすか?

っていう「あんたそれれいまどサヨナラでやる気まんまんな巨匠の前で死んでも言うな★」案件が生まれてしまいました。れいまど、巨匠の既存代表作ドハマリじゃん。

もうむしろそれを見たいよ。(ダイナシ)

 巨匠、「エリザ」やろうよ♫(「カラオケ行こうよ♫」みたいなノリで言うな)

 で、きっとダイスケ先生が好きなれいちゃんってリストみたいなれいちゃんなんだろーなーと。ほんとリストロックがれいちゃんにハマってたよね。リストアイドルの場面、電飾ギラギラにキャー!!ってフランスドレス女子(そんな名称ある?)がざわめくあの場面、映像でもやっぱりめっちゃ滾る。ピアノ弾きながらロッコみたいなの乗っちゃうんだよ。そんなリスト好きにならんほうがおかしくない?

 でもって「はいからさん」のイントロに「少尉!少尉!!少尉!!!」ってテンションど上がりしたところで

「…って少尉でてこないんかーーーーーい!!!!」っていうアレな。少尉は安売りいたしません。僕の紅緒さんは華優希。

 そんな柚香光さん好きです。(※ただの時間の都合とか考えない)

 

 この記事を書いている途中に藤井大介劇団理事退任のニュース。もしかしたらダイスケ先生の最後の作品だったのかもしれない。最後でも、最後じゃなくても、ダイスケ先生の愛に溢れた一作。ダイスケ先生、いつも本当にありがとうございます。

 

 今、本当に苦しい時期。好きだからこそみんな苦しくて、みんなつらくて。無理に見ろなんて言う気もないし、離れてみるのもそれはそれでそういう時期よ。趣味もご縁なので、もう見ないなとそれっきりになる人もいれば時間が経ってまた見たくなる人もいる。それでいい。タカラヅカなんだから、見たくないものは思いっきり目を背けていいのです。

 でも、柚香光という花組トップスターがここで生まれて、ここを旅立つ、その事実に変わりはなくて。れいちゃんはいつも楽しそうに、進化を続けながら踊り続けて、努力を続けてここまできた。しつこく言うけど、15年間それが陰ったことがなかった。

 

 柚香光は男役のプロ。友人がそう言った言葉に、「ああ、れいちゃんみたいな人をプロっていうんだな」と深くうなずいたことがある。

 この15年間、楽しくて楽しくて仕方なかったれいちゃんの舞台。

 何があっても、その事実は変わらない。私の観劇歴の中に、燦然と輝くいつもキラキラしているれいちゃんがいる。

 れいちゃんがずっと花組にいてくれたこと、

 楽しそうに踊っていてくれてたこと、

 スターの重圧に負けずに輝き続けてくれたこと。めちゃくちゃ感謝してる。

 だから私は最後まで見届ける。れいちゃんが笑って、ここを卒業する日を。

 花組が生んだ花組のトップスター柚香光!BE SHINING!!

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 雪組チケットが消えに消えて、この三軒茶屋公演(※東京公演です)がまさかの今年ラスト観劇公演となりました…うそやん…なんだったん?2023年…?(なかったことにしてくれへん?)

 

 とかなんとかいいつつ、雪組配信に号泣しつつ!!(はー、みんな泣きすぎて疲れてない?)

 本日も読んでくれてありがとうございました。次回は1年のしめくくり!総括記事いきますよー!!(もはや大掃除より重大年越し案件)

ありがとう真風涼帆、男役18年目の集大成「My name is Yurika」~宙組「007-我が名はボンド-」感想

本家本元のダニエル・グレイグもビビるホワイトタキシード。

(ゆりかちゃん!18年間本当にありがとうございましたーーーーー!!!)

 

 ってことでおばんです!あくるです~。

 …春です!最近はさ、夏バテっていうより春バテのほうがみんな深刻じゃない?いかんせん春ってやたらめったらセンチメンタルになるじゃん?出会いと別れの季節っていうけどさ、こんなオセンチは断固反対。

 そう、瀬央ゆりあ専科異動。…OH…MAJIKA…

 

 そして、もうひとつの別れもムラ千秋楽を迎えました。ついにこの日が来てしまいました。真風涼帆サヨナラ公演。あんまりしんみりするのはガラじゃないから、明るく(潤花の芸風のように)からっと送り出したかったけれどやっぱりそうはいかないみたい。

 ロングコート着て颯爽と花道歩く、ゆりかの「アデュー」はあかんって。(伝家の宝刀「ゆりかdeロングコートin花道」)

 くっそー、やられたぜ。うっかりじんわり、そりゃそうだ初舞台からこっちは17年、ずっと見続けてきたんだもんよ!

 ゆりかちゃーーーん、タカラヅカに入ってくれてありがとう!!ってことで約1年ぶり(聞いて驚け!スヴィッツラ以来の宙組感想だ!)宙組感想はじめまーす。

 

宙組「007-我が名はボンド-」

さあーて、退団後はラスベガスカジノ推進委員会か、ロシア大使かどっちのスカウトが早いかな!?!?

「真風涼帆版・007」に出会えた奇跡

  私はこの宙組「007」を見たあと、ただもうひたすらゆりかちゃんの残像だけが脳に焼き付いていて。ゆりかちゃんの舞台は本当にいつもそう。

 「そこにいるだけで空気をタカラヅカにする男役」

 真風涼帆が立つだけで、話が始まり舞台が成立する。

 彼女がスポットライトを浴びれば、それだけで宙組の舞台は完成される。 

 絶対的に真風涼帆で見たいボンド、彼女の男役ラストを飾るにふさわしいボンドだった。

 男役18年の集大成にふさわしい、「私達の真風涼帆の最後の男役」だった。

 ってことで!ゆりかちゃん、すごいトップになりました。本当に、ほんとーーーーーーーーーーにかっこよかった。どこに出しても恥ずかしくない誇るべきトップスター。

 あなたこそ、タカラヅカのトップスター!!!オツカレーーーーーーーーー!!!!

 

「初めてジェームズって呼んだ…!」 ジェームズ・ボンド/真風涼帆

 ゆりかちゃんを生で見た最後は「エルハポン(2019)、それから…ええっ、4年ぶり…えぇ!?(二度見)ちょっとショックすぎたわ、この事実に。まあでもほんと、ゆりかちゃんのすごいとこって、いつ来てもどんなときもパーフェクトなところ。特に新公卒業以降、私が見る限り一回も彼女が「今日は調子悪いんだな」とか「あれちょっとセリフが…?」みたいなことがない気がする。ずーっとスター生徒として、安定した舞台クオリティと安定した精神状態。これは同じ働く女性として本当に尊敬するところ。にしてもいや~本当に、頭の天辺から足の爪先までThis is 真風涼帆。洗練された大人の男、極上の男。そんな煽り文句ぴったりの立ち姿。

 で、007。世界のスーパーヒーロー、スーパースパイ・ジェームズ・ボンドを真風涼帆がやるとこうなるんだ~!!っていう新鮮さがまずあった。

 とにかくかっこいい。

 びっくりするほどかっこいい。

 もう何やっても、何もかも決まる。どうしてこうなる?ってほど決まる。タバコを吸う仕草、カードを扱う手、え?バリエーションいくつあるの?っていうキスシーン(「キスが上手い」っていう設定に潤花じゃないからわからんけども即答で「でしょうね!!」って全米が納得できるアレ)そしてみんな大好き、その中でも私がとにかく大好きロングコートで去ってく真風。とにかく完璧すぎてありがたすぎて贅沢すぎて、この1枚の絵のような男役・真風涼帆をずっと記憶にとどめておきたい、って本気で思った2023年の春。

 しかも、こうなんか、研18の押しも押されぬ元星御曹司で現宙トップの5年目の真風の御大(ゆりかちゃんにこんな名称をつける日が…)に私が言うのもおごがましいんですけどもこのボンドのいいところ、もうひとついっていい?あのね、

 KAWAII

ワンモアタイム

 \KAWAII!!!!!!/

 かっこいいの中にも垣間見える隠しきれないかわいさ。そーそー、これ配信だとなかなか見つけられないんですよ…!思い出すは「ナポレオン」(邂逅スタート)→

・「ミュラのどんくさいところがたまんない」

・「ミュラのちゃっかり具合がたまんない」

・「わかばにせまられ目が泳ぐゆりかがたまんない(役名)」

三連単たまんないでおなじみ(どこで)あの「ナポレオン」豪華すぎてどこを見ていいかわかんなーーーい★となった観客(私)に癒やしを与えたのはそう、ミュラを演じる真風涼帆さんでございました…。スタジオの柚希さーん、見えてます?こちら現場、奇跡が起きています!

あのゆりかちゃんが世界のジェームズ・ボンドやって可愛さが10年前と一緒です!!

 ちょっとこれは大事件。どうして研18がジェームズ・ボンドやって可愛さがそのまま、いやそれ以上に可愛くなってるんですか…?私わかった。ゆりかちゃんのこの可愛さって、生で見ないとわからない。(長すぎた宙組ロス期間の原因コレ)

 繰り返すけども、真風涼帆はナマが一番です。(真風涼帆ビール化疑惑)

 あたし、「アナスタシア」「シャーロック」も生観劇できなかったから「あたしゆりかちゃんちょっともういいのかな?」って一瞬思っちゃったりしたんだけど(事件名:「宙組テンションなんだか上がらない」)、たぶん生観劇してたら全然まだまだ「イエス!175センチのくまもんバンザイ!!」ってなってたと思う。(くまもんいうな)

 それくらいナマの真風はやばいです。

 「007」がちょっとねえ、脚本がまあまあのツッコミどころ満載ってのがあるんですよ。あ、まあまあツッコミどころ満載の脚本っていえば小池先生って、生徒に対しての愛情過多なところがあるよね?タカラヅカの生徒に対してとにかく思入れ愛情激重なんで(いい意味でも悪い意味でも)、オリジナル作品になると「とにかくこの生徒の超かっこいいシーン見せたい!!!」(早口修ちゃん物真似でリピートアフーターミー)っていう

愛の力が有り余って、結果それが脚本力低下させる癖があることをすっかり忘れていたんだわ。(久々すぎて忘れてた)サヨナラ公演のゆりかちゃんを担当するってなったらそりゃ嬉しいし「とにかく僕が真風のかっこいいところを見せなきゃ!」(早口修ちゃんモノマネリピ(以下略))ってなるよなあ。わかる。わかるよ修ちゃん。そうだよね。もうなんか、そんな修ちゃんカワイイ!ってなるあたし、本当に感想サイトやってていいんだろうか(おそらく向いてない)。

自社で自由に書けることにはしゃいじゃう巨匠。そうなんだよね、自由に書くために海外ミュで実績あげたんだもんね(←すごい言いがかり)よっ、自社愛ダダ漏れ巨匠!!←なんか字面がすごいあったかい…

 で(切り替え鬼)、ラストの超いい別れのシーン。

 ボンド:「イルカを見るたび君を思い出すよ。」

 …このボンドは何をいってるんだい? 

 さあどうする潤花。ボンド結構哀愁漂わせて言ってます。お別れムード最高潮。え?ボンドまじ?私が銀橋のまっぷーだったら速攻で「ボンド今すぐ撤退しろ!ここは寒すぎる!」って司令出します。(まっぷーアシスタントの花宮沙羅ちゃんが超いいわ)さあ盛大に突っ込むところでしょ?見せたれ潤花。突っ込みタイムせーーーの!!!

 デルフィーヌ:「ルーレットを見るたびあなたを思い出すわ。」

 デルちゃんもかーーーーーーーーーい(イルカとルーレットってまあまあ頻度低くね…?)

…小池先生、愛が重いです…!!!(作品名「巨匠の真骨頂~彼の愛がホンをだめにする~」)

 …繰り返すけど、あたしはわかるよ修ちゃん。とにかく哀愁モードたっぷりに、惜しむ時間を美しく、「もう男役の真風さんには会えないんだ」っていう時間をわたしたちにくれたんだよね。めっちゃわかるー。それわかったうえで、事実だけをお伝えします。

 もうなんかいろいろ言ってたけど、デルフィーヌにキスするボンド死ぬほどかっこいいから他のことはどうでもいい。

 すごいんですよ。なんかほんと、どーでもよくなるんです、あのキスシーン観ると。この真風涼帆の破壊力。「なんかごちゃごちゃいってるけど、ゆりかちゃんかっこいいからもうどうでもいいや」っていうあの空気を作る真風涼帆がまじですごい!!(最後の公演の最後の感想がコレ)(最上級の褒め言葉)

 これが男役18年の力技。これぞ真風の御大。星組御曹司育ちの宙組5年トップの実力。

巨匠の愛によって弱くなった脚本を、

芸の力でカバーする。

「アデュー」と花道を去るところまで、完璧。すごい。もうなんか、イルカとかどうでもいい。(ごめんちょっとうそ)

 かと思えば、銀橋のあの手に手を取ってみたいなシーン(わりと緊迫してる空気)「初めてジェームズって呼んだ…!!☆彡」っていうあの「いやこの空気よ」っていうボンドな。これぞ真風の御大のお家芸「極上男のすっとぼけ」。これもうゆりかちゃんしかできない芸当だと思うんですよ。

 \KAWAIIがすぎる!!!/

 ゆりかちゃんにしかできないジェームズ・ボンドすぎる。(※褒めてる)

 それを「わあ~~久々のゆりかちゃんだあ~~~♡」ってキャッキャ見ちゃうわたし。なんてカワイイ研18。(←数字は全然カワイクナイ)いいんです。だってそれが、真風涼帆なんだもの。この可愛さはねえ、生じゃないと味わえないよ。よかったよ、ゆりかちゃんサヨナラ間に合ったー!!この真風タイムを肌で感じれただけでもうなんだか感無量だぜ。(激甘自覚有〼)

 とにかくこの「007」、かっこいい真風涼帆を堪能するのはうってつけの作品なのです。ゆりかのためのロングコートに(ほんとゆりかちゃんのロングコート姿は国宝級)、タバコを吸うときのカジュアル革ジャケ、銃を構える黒革の手袋、本家のダニエル・グレイグも真っ青のホワイトタキシード(黒の蝶ネクタイが最の高)。ポスターのダークカラーの紫ネクタイ、最後の白いキラキラフィナーレ衣装。

全部かっこいい。

何事?ってくらい、かっこいい。

 最後のダメ押し、パラシュートからの「キャベツ畑」発言に「???」となるも(修ちゃん、最後に聞かせて?キャベツ畑ってなんなのかな…)(巨匠のプチハイ発言疑惑)そんなのどーでもいいんです。(ならいうな)

 だって真風涼帆がかっこいいから。それだけで十分。それだけで満足。それだけでいい。とにかく今この瞬間を噛み締めて目に焼き付けろ!!それが17年間毎回「完璧な真風涼帆」を見せてくれたゆりかちゃんへの感謝。

 ゆりかちゃん、タカラヅカに入ってくれてありがとう。

 男役を全うしてくれてありがとう。

 真風涼帆、あっぱれでございました。

 最後の最後までかっこいいあなたを堪能できて幸せでした!!! 

 

「ドレス脱ぐの手伝って!」 デルフィーヌ/潤花

 ロマノフの末裔、別名イケイケロシアギャル。(のだめ映画版のベッキー思い出したのはあたしだけですか…?)もう最後なんだし、思いきって言ってもいいですか。(←※ちょこちょこいってる)潤花~~~ほんっとーーーにもったいない。誤解を恐れず言う。ゆりかちゃんに関してはなんっの後悔もないんです。見たいものはだいたい見れたし、ロミジュリの死とミュラとウバルドとフランツと…まあキリないんでもうこれくらいでやめとくけど、「真風涼帆で見たいものリスト」はおおかたチェックが付いた。うん、もう大丈夫。あたし、ゆりかなしでも生きていける。(なんの宣言なの)あ、強いて言うなら「とりかえばや」の帝は見たかったです。(まだいう)(欲しがり)

 BUT!!!!潤花は早いってーーーーーー。なんでーーーーーー?(A.ゆりかちゃんが好きだから。)あたし、潤花トップのショーまだ生で見てないんですけど~~~~本当にあなたのダルマが生で見たかったん~~~ガンッガンに足上げてロケット真ん中でぺっかーとあの潤花スマイル見せるあなたが見たかったの~~~~~~潤花…あなたのトップ期間…愛するには短すぎる。(ねえ今度は雪組でやるのね?←コレ言いたかっただけ)

 …まあ、やめるのやめてって言っても聞いてくれなさそうなのが潤花なので(だってゆりかちゃんへのあの「♡好きです♡」っていう目線見たらもうなんもいえねえっすよ…おばちゃんは潤花が幸せだったらそれでいいたい…)話を「007」へ。

 デルフィーヌが学生設定ってことで、これは潤花ちゃんにの実年齢に近いというか、「年上男性への憧れ」と「恋」にボンド=ゆりかをだぶらせて見せたかったんだな~っていう修ちゃんの(愛ゆえの)わかりやすすぎる脚本でひしひしと伝わってきます。

 個人的には「若いけどしっとり落ち着いた演技ができる」というのが潤花ポイントなんで(わかりやすく「スヴィッツラ」「バロン」の影響です)デルちゃん若いなあ~イケイケロシアギャルだなあ~って目を細めて見てたんだけど(デルちゃんの衣装が基本ミニスカートってところがわかってるね、有村センセ★)

 でもなんか、ちょうど「少女から女性へ」移り変わるきれいな時期をこうして潤花ちゃんができるのは、今しかないしやっぱりそれはゆりかちゃんが相手役だからできたことなんだろうなっていうのは腑に落ちた。この安直わかりやすさが修ちゃんのオリジナル脚本です。(もう許してあげて)

 ひとりの少女が大人の男性に恋をして次の人生に一歩、足を踏み出す。私達には早すぎる決断に見えるけど、彼女はもう止まらないし止まれない。そしたらその背中を送り出すしかない。ボンドを見送るデルフィーヌの目線にすべてが詰まってて、ああ本当に最後なんだなと実感する。寂しいけど、送り出すしかない。潤花のゆりかへの目線が、そのまま私たちの目線です。

寂しいけど、もっと見ていたいけど、いってしまうのね。

 愛が重すぎるのが修ちゃんオリジナル脚本の真骨頂なんで(だからしつこい)デルフィーヌっていうかもはや潤花なんだけど(断言)、銀橋で「ドレス脱ぐの手伝って!」って本当に脱ぎ始めるとは思わなくて(苦笑)しかも全然色気のあるシーンにならない。まじで。ライトがピンクにもならない。顔近づけてドキッとする描写にすらならない。え?トップコンビなのに?(相手がずんちゃんだったらわかるけど!!←うるせえわ)普通にゆりかちゃん手伝っちゃってるじゃん!?

 そう、これがThis is 潤花マジック。

 まだある。ふたりで仲良く捕まってしまい、「時計にナイフが仕込んである、こっちこれるか?」でまさかの椅子と一緒にジャンプ移動(ジャンプが高いしきれいっていう運動神経の良さが垣間見えるおまけ付き)。「できた!!!!(キラキラぺっかー潤花スマイル)」

 そう。これが、This is 潤花。パート2。(かわええええええええ)

 ボンド、ボンド、この子絶対かわいくなるからさ、本当に別れちゃっていいの?本当に世の男性陣がほっとかないけど、それでもいいの?あんた絶対後悔するからね!!ヴェスパー(春乃さくらちゃんスタイルよかったな~次期がんばれ!)になって余計なお世話を焼きたい。あたしだったら絶対に離さない。だってこの時点で絶対カワイイもん。あーでもゆりかボンド、天然だからな~そのへん絶対気づかなそうだな~もったいな~…(っていう井戸端会議)逃した魚は大きいですよ。ゆりかさんよ。

 デルフィーヌって男友達多そうだな(いいこだから)って単純に思うんだけど、ミシェル(桜木みなと)との関係性も好きだった。デルちゃんとミシェル、っていうより潤花とずんちゃん、このふたりはまあ間違いは起こらないな。っていう確信があるっていう(笑)それがね、なんかすごく好きなんです。兄妹みたいで微笑ましくて。あ、おキキ様と潤花は間違いが起こりまくりでOK!!👍(それも見たかったな~)

 衣装はとにかくヒッピースタイル!!が最高に好きだった~。潤花ちゃんもやっぱり、有村先生のミューズだったと思うんで(とにかくスタイルがよくてなんでも似合うっていいよね★って毎回思ってたなあ)この衣装鬼コンビが卒業っていうことを誰よりも悲しんでる有村先生が見えます…。

 別れは寂しい。そしてまだもったいない、まだ見たかったって何度でも言っちゃうけど、これからもっとそのひまわりの笑顔で周りの人を幸せにして欲しい。これからもずーっと、あなたのハッピーオーラは宙組の太陽。

 潤花ちゃん、お疲れ様でした。この公演もあなたの笑顔が優勝です!!!

 

 あくるさんの宙組スキル:「風色くんときょろちゃんがわからない。」(※イケメンってことは知ってます。)

芹香斗亜(ル・シッフル)■うさんくさいKGBエージェント。言っちゃうけど、「私が次期トップです!!!」っていう輝きを放ったおキキ様は最高でした…!!まさかのフィナーレ歌手でイルカソングをたっぷりのキキ節で歌うことができるのはおキキ様だけ。モリアーティから「変人・奇人二番手をやらせるなら芹香斗亜一択」党に投資してきたので(私が)これでおキキ様の変人・奇人も見納めか~…と妙に感慨深い。ラス・プーチン出てきた時点で「宙組だなあ…」と遠い目をしました。(トラウマ)あと、ル・シッフルのヴィジュアル超好みです。おキキ様大得意の変形デザインスーツ(鈍く光る光沢)もたくさん見れて満足!次期トップおめでとうございまーーーす!とにかく一徳ショーが楽しみで楽しみで楽しみでならない!!

桜木みなと(ミシェル)■デルフィーヌの彼氏で過激派のはずなのに甘ちゃんリーダー。なんかすごい久々にこういう若々しい役をずんちゃんで見れてわくわくした!私の中ではずんちゃんと潤花ちゃんは同じグループなのでゆりかちゃんに懐く犬ふたりがじゃれてるみたいで可愛かったんですよね~。だからあのふたりがなんっっっも進展しなかったのは(ミシェルはえっらいこだわってましたけど)ミシェルには申し訳ないけど「そりゃそうやろ」ってとこです★…諦めろ、ミシェル(肩ポン)。ただ、ボンド相手にヤキモチやくミシェルは可愛かった~。こうなんでかずんちゃんは下級生の娘役に尻に引かれる姿が異常にハマりますよね…私が好きなだけですかね。前半では潤花にわりと尻引かれ、アナベルにはもはや尻というかドM(笑)アナベルの鞭のせい?)ずんちゃんの押しに弱い男の子役すごい好きだわ。

ゲオルギー(寿つかさ)■上昇志向の高い悪徳大公。これ、月組上級生がやると背筋も凍る恐怖政治が始まっちゃうんだけど(笑)すっしーさんがやると嫌味だけど憎めないおじさんになって可愛さマシマシ。ずーっといてくれると思ってたから、発表のときはとにかくびっくり。小池先生のお芝居のすっしーさんも好きだったけど、ハリー芝居のすっしーさんが大好きでした。別箱だけど「BOXMAN」ディケンズが忘れられません。…っていうかすっしーさん退団なのになんでショーやらんの?(聞くな)おキキ様と微笑み合うフィナーレで涙。今回も一番かっこよかったのは寿つかさ組長でした、の報告でおなじみの伝説の組長、永遠に。どこかでまたお会いできることを楽しみにしています!!

松風輝(M長官)■みんな大好きあかりちゃん。ゆりかちゃんと芝居する時、まっぷーがすごく嬉しそうなのが可愛くて大好きなんですよね。電話かけるM長官が「え、ボンドの彼女なの?」ってくらい可愛くて上手花道ガン見。私のパラダイス92期はまだ続く。でもそろそろ(嫉妬に狂った)潤花が背後から襲ってきそうだから気をつけてあかりちゃん!

紫藤りゅう(フェリックス)■アメリカCIAエージェント。とにかくゆりかもえこるりこの銀橋の宙組フォトジェニックときたら!あなた!!これこれこれよぉ~♡と大興奮でした。もっとこういうの見たかったなあ、本当に残念です…(しょぼん)。もえことさくらちゃんのイチャイチャの横でニコニコ美男子発揮。「なんだかんだ、しどーくんと結婚するのが一番幸せだよね」って思う好感度。下がることはなさそうです。しどーくん、お疲れ様でした!さみしい。

マイヤ(小春乃さよ)■いかにもロシア人!な気難しい雰囲気のデルフィーヌママ。幕間すぐに「ママの子すごい落ち着いてていいわ~」って隣のゆりか担に問い合わせ。「おさよちゃんだよ」…ですよね~好きだと思いました!!(なら覚えて)

瑠風輝(ルネ)■明るいフランス人エージェント。明るいもえこが大好きなんで、とにかくさくらちゃんとイチャイチャしてるのを「…絶景だな!!」とニヤニヤニヤニヤ見てました(こわい)とにかくかっこいい子が可愛い子とイチャイチャしてるのを観るのが好きな私の願いを叶える中堅、瑠風輝。スーツで踊ってくれてありがとうでしかない。あしなっがっっっ!!!!(いつものこと)

若翔りつ(ドクトル・ツヴァイシュタイン)■こういうガチのヤバいやつ投入してしまうのが小池さんの現代ものナチスドイツ出てきた時点で小池臭がすごい)独特の存在感を放つりっつ。個人的には、花組老舗のびっくさん化するのを期待しているんだけどもそれ身長のせいなんじゃないの?っていうツッコミはいったん寝かせておいてくれ。(知ってるから)

澄風なぎ(支配人ジェラール)■ボンドたちに手を焼くカジノ支配人。スキスキ、すっごくこういう小技が聞いた職人肌の芝居!って思ってたらこれで退団なんですね残念です…。ああいう「支配人」とか「司会者」とかでぱっとうまい子が出てくるの、これも小池芝居の楽しみの一つ。

天彩峰里(アナベル)■鞭を持ったピュアな女王様。みねりちゃん、鬘がいつもカワイイなあって見てるんだけど、今回も可愛かった…♡。ミシェルと銀橋で愛を叫ぶシーンがかわいすぎて、そうやねんて、アナベル運命の相手はそっちやで!!っていうおばちゃん化するあたし。みねりちゃんは見た目不良の中身ピュア少女っていう役がはまりすぎて可愛すぎる。みんなそんなみねりちゃんが好きなんやで…。(エセ関西弁)

鷹翔千空(イリヤ)■って犯人たかとくんかーーーーーい!(別にいいんですけど、え、急に出てきた!?えっ撃った!?えっ死んだ!?!?って展開にあぜん)

風色日向(グレゴリー)■イケメン兄弟青の方。やたら発光している長身がいて、たぶん立ち位置的にきょろちゃんかひなこちゃん…でも…どっちがどっちか…!!っていう程度の宙組スキルです。ごめんなさい。大きくて風きって歩いてる方がひなこちゃんね?あ、カイルね!?(確認)

亜音有星(アナトリー)■イケメン兄弟赤の方。きょろちゃんの顔が好きです。(でたァーーーーーーーキラキラ好き!!!)常に背後に花しょってる子でしょ?知ってる!!←わからなかったくせに

 …今書いててものすごい残念なのはさ…今回退団である秋音光(あきも)をピンでオペラしなかったことなんですよね…もう本当に自分の残念スキルにうなだれているんだよね…あきもぉ~~~~お疲れ様でした(号泣)あなたの渋いおっさん姿が見れることを楽しみに生きていたのにぃぃぃーーーーーーー!!!(ハンカチべちょべちょ)

 

 本当にたくさんの思い出と、いつ来ても保証されているかっこよさ。真風涼帆のいつ、どんなときも、なにがあってもかっこいい舞台姿を18年間見れて幸せでした。

 下級生時代、振り返ってみればゆりかちゃんは激動のジェンヌ人生だったと思う。

 一言で言えば、大変だったと思う。

 でも、真風涼帆はずっと真風涼帆であり続けた。一度タカラヅカを離れかけた私を呼び戻したロミオとジュリエットの初演。あのゆりかちゃんがやった「死」は何度再演しても、誰がやっても私の中で超えることはない。真風涼帆は永遠の「死」役者。もう一度戻って何か公演を見れるなら、私は迷わず初演のロミジュリと答えます。

 宙組に異動して、ずーっとまぁ様の横で嬉しそうに笑うゆりかちゃんを見てこっちまで嬉しくなった。シェイクスピアのジョージ。上質~!っていう中世ヨーロッパの衣装にうららちゃんとの並びに「マンガか!!」と目を見開く。エリザベートフランツの生まれ変わりってゆりかちゃんだったんだね、とみんなで確認した。「王妃の館」ルイ14世。王族ジェンヌの立場が固まったあとのゆりかちゃんは、無双でした。

 トップになったあとはコロナ禍で、正直半分の公演は生で見れていない。だけど今回見て思ったのは、ゆりかちゃんは舞台でこそ輝く人だということ。テレビや配信ではゆりかちゃんの魅力は半分も伝わらない。生で見てこそ、あのオーラや「本当に男役っているんだ!!」っていう実感、心の底から「こんな人がいればいいのに」を実現させる。

 真風涼帆はナマが一番。

 私の人生で、年齢的に最後の「目標にしたい憧れの仕事人」であるトップスター。

 ゆりかちゃんは「佇むだけで物語が始まる」人です。卒業しても、どこかでまた物語を紡いでくれますように。「え?ハリウッド?」って何度でも見てしまうような、ずーっとかっこいい人で憧れの君でいてください。

 真風涼帆さん、ご卒業おめでとうございます。

 最後にあなたのボンドを見れて、本当に幸せでした。

 18年間、ずっとみんなの、私の「理想枠」でいてくれたゆりかちゃんはずっと全員の「特別枠」であり続けると思います。

 本当に、ありがとうございました。

最高に絵になる極上の男役・真風涼帆の

男役人生に乾杯!!

 

2023年 春

月城かなとによる「俺以外全員バカ」芝居は最高~月組「応天の門/Deep sea」感想ーれいこ海コンビ、感動の化学反応

不機嫌な月城かなとこそが平安の雅な宝。

 

 新年花組スタートからの月組期間は正直めちゃくちゃ忙しい。(いい笑顔)どうもおばんでございますー。あくるです。世間と私のTL(雪担モード)ボニクラ祭りで楽しそうでいいなあ…と絶賛指くわえて眺めています。めちゃくちゃ羨ましいボニクラ。

 ああ、夢あやちゃんのボニーが最高なんだって?ボニクラ。

 一年に一回は「ブルースレクイエム」を聞く民としてもう必須公演だと思ってたボニクラ。完全に言い忘れ案件ですけどわたし去年の秋に転居と転職しましてね、人生初の固定休民となりまして…と同時に配信デーの土日マジ出勤マスト民となっております。(今までは普通にいえば休めた自由気ままなシフト制)

  だからさ…だからさお願い、今年こそ!!

 宝塚歌劇見逃し配信対応してくれ!!!!

 というわけで「名古屋に行けないならムラにいけばいいじゃない」と楽しみすぎる次の星組公演のマリーアントワネットがささやきましたので(まこなこでロナンオランプ!!嬉しい!!!)おかわり月組してまいりました。花組感想が遅れに遅れ月組さあ書くぞ!と思った瞬間私の海馬にはもはや月組さんがほぼ残ってなかったともいう…)(「覚えてないなら見に行けばいいじゃない」byマリーアントワネット~)

 

月組応天の門/Deep Sea」

何度見てもこのポスターの3人すごい悪い顔してるけどすごいいい顔だよな…(美的に)

 

不機嫌な月城さんって最高ですよね。

 ずっと仏頂面で「この世は俺以外全員バカ」っていう世の中をなめきっているクソガキ道真。「いやいや、道真さん、それで世の中渡っていけたら最高だけどもね…」という正論人とは違う脳みそフル回転「コミュ障男子、人を知る。」が如く陰謀渦巻く宮廷に切り込む今まで見たことない平安朝クライムとなってます(見る前「平安朝クライム…とは…?」となってたのに見たあと「た、たしかに平安朝クライムだったーーーーー!!」ってなるタカラヅカの副題マジックよ…)。

 なめくさっていたのは月城道真だけではなくあくるさんも同様で、「っていっても田渕くんだろ?どうせ照明さん毎回欠席してて(=暗い舞台)亡霊出てくる(=田渕くん大好き設定)んでしょ?」っていう田渕くんに一度土下座してこいと2月の私を叱り飛ばしたい、そんな公演でございました。

 いやまじで大変申し訳なかった。(土下座)

 いやもうだってー、本当に申し訳ないけど「異ルネ」宙組アウグストゥス花組びっくりするほど自分でもハマらなくて(ゆりかちゃんとれいちゃんなのに)それが自分でもショックすぎてさ…!もう…幕が下りた瞬間、え、えェェェェェー!?っていう。嘘でしょ結局ダヴィンチは何がしたかったん?ポンペイア死んでたってどういうこと?今までの見てきた1時間半なんだったん…!?っていう衝撃ですよね。それが二作続いたらもうさぁ、田渕よあれよ?(どれよ?)っていう心境もお察ししていただきたい。(※田渕不信絶好調期)だってさあ…亡霊とか幽霊とか呪術とか、目に見えないものって私よくわからんのよ…えぇ?本当に信じられるのそれ??怖いのそれ??見えなきゃわからなくない?って屁理屈こねまわして結果「田渕まじかーーーー!!もうあいつ信じないーーーー!!!」って浮気された恋人への恨み節みたいになっちゃってたからさ…(こじらせアラサー)

 だがしかし今回。

 今回…めちゃくちゃ面白かってん…!!!

 ぶっちゃけ最高やってん!!まさに奇跡の月組公演。そんなことってある?ありがとう!!!!(すぐに掌返すわかりやすい双子座根性)

 …という心境で無事おかわりとなりました。ありがたい。マジでありがたい。毎回どんな公演でも結局楽しんでしまう自分がいるけども(あくるさん、ちょろいことで有名なんで)こうしたちょっと自分と相性悪いよな…って思ってた作家の新しい魅力がわかる公演に出会えたのめちゃくちゃ嬉しい。

 でもそれを月宙担の友人にいったら「原作つきだからねー(即答)あなた、思い出しなよ王妃ローマの休日も当時絶賛だったじゃん?」っていう返事。…ハッ!!そうだった!!??(絶賛も不評もすぐ忘れる体質)

 

 食えないぼっちゃん、世間を知る  月城かなと/菅原道真

 繰り返すけども、ずっと世間と客席にぶーたれてるれいこちゃんっていうのが本当によかったんですよ…。

「世の中馬鹿ばっかりだし、毎日マジつまんないし、っていうか俺ここにいる意味ってある?あー唐いきてぇ~…ここではないどこか?いきてえ~~~」ってダラダラ引きこもりしてる良家のおぼっちゃん(コミュ障)、っていうキャラをれいこちゃんに当てただけで、田渕くん今月の給料分働いたのでは…!?と思ってしまう。っていうか本気で田渕くんに対して上から目線すぎてそろそろ怒られそうなあくるさん。

 れいこちゃんはこういう「あんたそれどうかと思うよ」って真顔で指導入りそうなキャラクター(前回のギャツビーさんもまあまあドクレイジーでしたからね…)めちゃくちゃ上手ですよね?ほんと、普通の人がやったら炎上案件みたいなことをしれっと平気でやって、「え?なんかそれって悪いことでした?」って悪びれもせずまたド正論言って、周りが「え?(戸惑い)…まあ…それもそうか…?あーだこーだいう私達がおかしいのか…??」っていうのからの「れいこ圧で「そうかもしれない」と頷かざるを得ない空気」に仕立て上げていくの本気で上手ですよね?

 まあれいこちゃんの普段の言動かられいこちゃん自身そんな人な気もするし、…おやこれもしや…素なのでは…?って思ったくらい、道真とのシンクロ具合がすごい。世の中にはいるんですよね、某N海さんとか某T城さんとかみたいなさ(某の意味)最初えぇ?って思うけどだんだん「まあそういうもんなのかな…?」って周りが大人になるアレね。天性のお姫様体質ここに極まれりですよ(誰にダラダラしゃべってんの)

道真が「やだやだやだ!だって自分の心に嘘はつけないから!!(バーン!!)」

って厨ニセリフよろしく堂々と言い放ってちなつ業平から見ればはあああああ???てなるコミュ障、あんなに魅力的に演じれるジェンヌ、います?

 月城さんしかいないって。(即答)

 昭姫、業平お疲れ様です。めっちゃやすくん顔で「うちの息子が苦労かけてすまんね✨」って肩ポンしたい。

 でもきっとみんな、れいこ道真を嫌いになれない。

 周りを巻き込んで周りは巻き込まれて、「嘘だろそんなこと思ってても言う?」と呆れながらも厨ニで不機嫌を隠さない道真にみんな惹かれていく。いつの時代も、うまいことやっている大人ほどそういう人がまぶしくて、気になって仕方ないし目で追ってしまう。そういった、めんどくさいけど気になるアイツ、それを主人公で成立させてしまう驚異の月城かなとの真ん中力…!!

 でもって、今回も月城かなとプレゼンツによる「月城さんの圧倒的執着型恋愛脳」にも驚かされたわけです。個人的にれいこちゃんは常々マンガはマンガでもきっとりぼん(王道)でもなくサンデー(王道)でもなく、モーニングとかメロディとか、ああいった「大人になってもマンガを読み続ける人たちが購読する雑誌に連載されてるマンガ(細かい)」の登場人物にいそうな人だよなー、と思っていて。

 で、「応天の門」ってコミックバンチ連載(青年誌)で、主人公が学問の神様・菅原道真、と聞いた時点で読んでなくても恋愛要素ゼロだとは確信しますよね…。だって主人公が業平ならともかく、道真って絶対恋愛経験皆無っぽいじゃないですか(絶対いうたな)(偏見の塊)…と、いうか、学問の神様が恋愛経験豊富だったら逆に嫌じゃないですか…?(そういう問題?)

 原作が恋愛要素ゼロの男同士のバディもの、そもそも田渕くんが原作ファンで脚色上手ってなればまあ、無理やりロマンス入れてくることなさそうだな~って思ってて。前の大劇場が濃厚クレイジー執着恋愛(ギャツビー)だったし、個人的にはBJ見てないし、バディの相手がちなつさんなんで(最重要)恋愛なしでもそれはそれで楽しそうだなとは思ってたんだけど。まあ、れいこちゃん今回恋愛しなくてもちなつさんがしてくれそうだしそれもいっかー♪っていうどっちに転んでもわたくし万事OKでございます\(^o^)/体制でいったんですね(※身勝手極まりない)あ、ちなみに今回もNO予習です。(知ってるー)

 …ただ、今回本当に実感したのはタカラヅカは脚本に恋愛要素がなくても演じる人が恋愛脳であればロマンスになる」ってこと。っていうか、いってもいいですか?

 …いや月城さん、海乃さんのこと本当に好きすぎない?(ババア、目尻を下げる)

 なんだろう、もうなんなんだろう。

 れいこちゃん、本気でダダ漏れです👍(ニコニコとご祝儀を包みながら)

 原作が未完っていうのもあるし、そういった眼鏡で見てるけど(宣言)、どうみても「あれ、ひょっとしてかんさん様、昭姫さんのこと好きなんじゃないの…?」ってあみ長谷雄がそこらじゅうに触れ回りそうな言動の数々。これさあ、マンガによくある当の本人たちだけ気づいてなくて周りの人全員「なんであの二人付き合わないのかなー」って思ってるやつでしょ?

 斬りかかられた昭姫をかばったり(れいこ道真、どうでもいい人なら眺めてそう(※それだとただのサイコパス))、業平と仲違いするところで「昭姫、こんなやつほっといてあっちいこ」みたいな男子中学生の誘いしてたり、今まで誰にもしゃべったことのないお兄さんのことを昭姫にだけ打ち明けたり…。原作にあるから、と言われればそれまでですけど、なんていうかなー。「そこに愛があるんやで(by大地真央)」みたいな。(大先輩の名前大乱用)

「道真はきっと昭姫のこと好きになるんじゃないかな」っていう、みとさんポジで「まー!!あこさまったら春なんだから✿」とか、やすくん顔で「息子もとうとう朝帰りを…✨」って期待に満ちた顔しちゃったりとか、この作品で恋愛の始まりのわくわくとニヤニヤを味わえたのはれいこ海コンビで応天という作品をやったから、につきると思うんですよ。まさにタカラヅカでやった意味があるというもの。あ、繰り返すけど、トップコンビ至上主義っていうかもはやれいこ海宗教信者である私がそう思いたいっていうところではあるのは認める。そのほうがだってハッピーじゃん?(誰にいってんの?)

 れいこちゃんは古典的タカラヅカをアップデートして現代にも通じる作品にすることにすごい長けているな、と今までの舞台歴見ててほんと思うんだけど、今回見て「一見タカラヅカっぽくないものもタカラヅカ化させることができる」というもうある意味タカラジェンヌになるべくしてなった、というかここしかなかった、っつーかもはや突然変異の特殊体質的な人に見えてきた(笑)。だから私はれいこちゃんのお芝居が好きなんだな~と改めて思ったわ。

 「ロマンス」「ギャツビー」そして「応天」。ありがたいことにれいこちゃんトップになってから大劇場での主演公演全部生で見れて、どんどんれいこちゃん自身が舞台を楽しんでいるテンションが上っていくのを肌で感じる。それと同時に、海ちゃんへの思いがもう溢れ出ちゃっててでもそれを本人気づいてないのがもうとにかく萌える(笑)

え?れいこちゃんそんな恋愛できる人でしたっけ?ありがとう!!!(即お礼)みたいな。

 こんなれいこちゃんに会えるとは思わなかった!!っていうもう小さい頃から「うちのれいこ」でやってきた身としては大満足、ご褒美でしかなーーーーい!!!(万歳三唱)

 今のトップコンビでれいこ海は見た目がクールで芸風も落ち着いてるんで、恋愛体温一番低い人達に見えるんですけど、たぶんれいこ海が一番しつこくてお互いがたぶんお互いじゃなきゃだめな人たちなんだろーな…ズブズブだなこのコンビ…って遠い目をするしかなかった。恋愛濃度が薄い作品こそ、恋愛スキルが試される。改めて、難しい劇団だなほんとに…でも…それって…最高ですよね…(噛みしめるように)

 さて、「DeepSea」。れいこちゃんの「ラテンショーをやりたいんでーす」から始まったというこのショー。待ってれいこちゃん、あなた自分の顔と性格ちゃんと理解してラテンショーやりたいって言ってる…?ってれいこちゃんにラテンの血が流れてるとは思えなかったあくるさん、ハイれいこちゃんに土下座ー!!(←土下座がカジュアル化されている)。ギッラギラの黒塗りバリバリラテンショー、久々なのもあってめちゃくちゃよかった。寒い時期にラテンショーっていいよね(冬のビールが美味しいよね(by槇原敬之)と同意語で)

 ラテンショーにおけるチョンパってとにかく最高。最初から言わせて?アナウンスのれいこイングリッシュでの「ダーイヴ…」からとにかく最高。そして例に漏れず最初から最後までこのショーでも俺の嫁は海乃ただひとり」感たるや。いや…もうそこまで威嚇しなくても誰も獲らないからあなたの海乃さん…ってなだめにかかるちなつさんが目に浮かぶほどには最後のデュエットまで畳み掛けます。なんだろう…依存度ではちえねねとか紅あーに匹敵するくらいの濃度の高さを観測したわ…(比較対象が星組トップコンビということでお察しいただきたい)。

 そう!!最後のデュエットがね~すごかったんですよ!!お互いニコリともせず最後まで目も合わせないのに「もし俺(私)以外と目をあわせたらその場でお前を殺す」くらいの執着バチバチモードでタンゴ踊って最後バン!!ってキスして終わるんですよ!!!

 うそでしょーーーーーーーーーーー!!!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

 …あくるさんは初見で、リアルにオペラを落としたというところまでがワンセットです。

 

 薄幸体質女性、勝ち気を知る 昭姫/海乃美月

 「劇場内では聞き耳たてまくる」のが私の劇場での楽しみ方なんですけど、本当にびっくりするくらい観劇後のみなさんの感想が「海乃美月」なのがめちゃくちゃ嬉しいし、あ、とうとう海乃さんに世間が気づき始めちゃいましたよ、れいこさん(大声)ってなんでか私がソワソワしちゃう。そんな記念すべき公演となっております。いや~、きれいだったね~昭姫の海ちゃんよ!!

 海ちゃんて前も言ったんですけど、今までのキャラって「薄幸」「女子から嫌われる」かの二極化されてて本気で「海乃美月にまた試練が襲う…!!(ナレーション:光月るう)」ってな調子で本気で気の毒に思ってた時期があったんですけど、その蔑まれ路線からの挽回劇がとにかく見てて気持ちいいですわ。

 昭姫って結構ああ見えて苦労人キャラですよね。唐で働いてて、流れ着いた日本で男相手に仕事して。原作読んでないんでプログラム上の設定しかわからないんですけど、きっと泣いた夜もあって、悔しくてゴミ箱蹴り飛ばしたいときもあったけどそれを人に見せない優しさと強さを感じる。いい意味での「女性のしたたかさ」がにじみ出てるというか。ひらひらした着物風の衣装も、すごく似合ってて昭姫らしくてすごく素敵。

 たぶん、道真よりも業平よりも苦労は倍してて、男気はおそらくナンバーワン。昭姫見てると海ちゃんって、きっと本来こういう人なんだろーなって思うんですよね。芝居で見せる海乃美月じゃなくて、どっちかっていうと踊っているときのダンサー海乃美月モードでこの昭姫をやってると思う。やってやろーじゃん、誰にも負けたくねーもん!みたいな気迫を感じてすごくかっこいい。

 海ちゃんて、踊っているとき誰よりも男性ダンサーですよね?脚上げるにしても切れ味が音に出てますよ?ってくらい、シュッて上げる。脚や手の上げ方、下げ方がきれいで、空気を切って回るのでショーの海ちゃん大好きなんですけど。今までねちねちとした粘着質的な悪い意味での「女っぽい」ところばかり芝居で要求されてた分、今回の昭姫でかっこよさが爆発。いやほんと、今まで頑張ってきてよかったよね…(誰?)ってうみちゃんの努力の末の魅力開花に嬉しさ爆発しちゃうってもんです(※主に月城さんが)

 誤解を恐れず言うと、私うみちゃんが相手役じゃなかったらきっと月城さんの芝居の精度も質もここまで上がってなかったと思うし、もっと言っちゃえばトップになってもここまで「月城かなとすげえ」ってならんかったと思うのよね。世間も私も。というのも、れいこちゃんが月組に異動した時点で「あ、雪組のときよりも(トップになるか)わからんなこれ」とは思ってて、雪以外でこの人生きていけるのかな?って勝手ながら案じてたっていうのもあるし(笑)(なんせお姫様ですからね…)なにより本人がモチベーションなくしてあっさり辞めるかも…って思っちゃってたんですよ。敬愛するちぎさんのサヨナラ公演に出れないっていうのもまあまあ心折れるだろーなって勝手に推測して勝手に心配してたわけです。なんてったってうちのれい(遮断)

 ただそんな中、海ちゃんと芝居やる中で月城さん自身の演技のテンションが目に見えて上がっていくのを見れて。相手役がうみちゃんじゃなきゃここまでれいこちゃん、上がらなかったと思うんですよね。芝居へのテンションも、トップへの気持ちも。

 今回の昭姫を見て、きっとうみちゃんの芝居や、佇まいや、ああいった変人(笑)れいこちゃんに対応して、技術的に相手も自分もあげていく、なおかつ与えられるものがいつも薄幸であったり嫌われキャラであっても(※根に持つあくるさん)腐らずにコツコツ努力を惜しまなければ必ず結果につながる…

「今回の海乃美月はなんかすごいよかったよね」になるんだな~と、なんだか情熱大陸見てる気持ちになってしまって感慨深かったんだよな。

 いや、本当にすごいドラマを見せつけられます。舞台にも、中の人にもドラマがあるってやっぱり最高に面白い!!!!

 やっぱり今回のショーって最初のチョンパと最後のデュエットが個人的に最高すぎて外せないんですけど、今回の海乃さんといえばやっぱりねね様の遺産ともいうべき、通称ミキモトパール衣装=へそ出し純白衣装ね。

「世間が海乃美月に気づき始めた…!」を実感したのがまさにそこで、初日開けたての頃は無音だったのに1ヶ月たった3月に見たら登場時に拍手が起こってたんですよ。あれは鳥肌たってしまった。

ショーで登場しただけで拍手ってそれ星組かよ!!って(※あくるさんの個人比較にだされがちな星組)(と思ってたらミキモトパールの衣装、あの夢咲ねね様の御大の衣装らしくてあながちあたしの感覚間違ってないじゃーん(⌒▽⌒)って。自己満足。

 その当時、ねね様しか着れない衣装なのに(断定)星組衣装にお金かけすぎじゃね…?と思っていたところの10年ぶりのアレ。え…そのお腹…CGですか?CGじゃなくて?そのスタイルはどこから?日本人?というより富山の人ってみんなそーなの???※夢咲ねねの御大も富山出身

 …富山やばくない…?(真顔)

 なんか、自分でも海ちゃんがすごいのか富山が凄いのか何を言いたいのかわからなくなってきたんだけど(笑)今回昭姫見て、海ちゃんがれいこちゃんの相手役でよかったな~って本当に心から思ったんですよね。だって本当にれいこちゃんが楽しそうなんで。だから今の月組見ててすごく楽しいんです。

 何度見ても見てよかった、って思える舞台ってやっぱりいいよね。

 

 今回の月組キラリ舞台人

鳳月杏(在原業平)■「業平をちなつさん?そんなん絶対いいに決まってるじゃねーか!!」って設定だけでこっちの期待度MAXまで引き上げておいての、さらにその期待値×100倍の威力で客席焼け野原にするちなつさんよな…。振り返ってその麗しさにハッとして、しゃべってえ?案外すっとぼけてるやん?(きゅん)の振り幅ずるくない?もうね!しんどいよ!!!(訳:ちなつさんブラボー最高もっとやって!!)

 あとね、個人的に「煮ても焼いても食えないK底衣装(←ひでえ)」(※繰り返しますが、個人の見解です。)がちなつさん着るとどうしてあそこまで引き上げられるのかなっていう不思議ね?いつも「んー!稲葉くんまた女装ですか!!んーー!!!」って腕組みしちゃう族なんですが(スター男役に女役させる意味が何年経ってもようわからん)あの秘密の花園だけは…完敗っすよ…K底さんのあのスカートデザインあそこまで活かせる人今までいた?いないよね!!(反語法)あ、そんなちなつさんを見て舌なめずりする月城かなとまでワンセットです。お願いです、ちなつさんそろそろ逃げてください。嘘です。ずっといてください。(情緒不安定)

風間柚乃藤原基経)■ちぎファンの友人と「ちぎさん業平で望海さんが基経やってくれればもっと成仏できたよね(?)」と今でもいう私らは「柴田侑宏作品での最高傑作は『花の業平』」を譲らない精神でここまでやってきてるんですが、久々に来た!!基経役者!!!!イエーイ。待ってました、悪役の中の悪役、MOST OF 悪役!!

 「花の業平」の基経と違って、若干の情状酌量余地というか「そうしなきゃ生きていけなかった」といった上からの圧に苦しむ基経でしたけど、それが逆に若いおださんにすごいはまってて最高でしたよね…見ました?着物踏んで高子脅すアレ。え?おださんそういう人?やべえなおい!って動揺すごかったよね(おださん不信極まる)久々に「ヒィィィ!!」って変な声出たわ。ひでえよおださん。かと思ったらショーでの「狙った獲物は絶対仕留める」感よ。冷静に考えると芝居・ショー通じて、全部瀬奈じゅんDNAだったからもうおださん怖くて直視できない体です。あたし。月組にいまだ残るあさこ精神はね、いろいろ蝕むよ!!👍(笑顔)

光月るう(藤原良房)■るうさん辞めるってあたし聞いてないんで、それは受け止めません、って思ってます。それは受理できねえわ。はー、こういった位も高くて気位も高い、上昇志向が天井知らずの悪徳政治家が本当にリアルなの月組役者でしかない…。最後までるうさんらしい演技で素晴らしかったです。本当にお疲れ様でした。「今夜、ロマンス劇場で」の本多役が大好きだったなー。映画バカのおっさん最高でした。

千海華蘭(清和帝)■からんちゃん辞めるってあたし聞いてないんで、それは受け止めません、って思ってます。(二回目)心優しき14歳の帝。からんちゃんって何期生でしたっけ…?といつも思う年齢不詳演技、今回も健在。声も佇まいも10代そのものなのに、「政の主」といった王様感は唯一無二。存在感が桁違い!もう本当に次からからんちゃんの演技が見れないのが普通につらい…。おっさんから子役まで本当にお疲れさまでした(泣)個人的には「ダル・レークの恋」の子煩悩パパと存在感がいつもと違った「エリザ」のラウシャーが二強!!

春海ゆう(藤原良相)■るうさんの後継者とも言うべき、月組芝居の権力者ポジの筆頭ぐっさん。どっしり・重圧・ドン感がたまんないです。たぶん怒らせたらるうさんよりヤバイ。

蓮つかさ(國道)■普段から私の中で公務員キャラ(?)の蓮くん。検非違使っぽいー!!ってひとりキャッキャしてました。あとなんでか、ちなつさんとのコンビが萌える。たぶんちなつさんの唯一の心許せる下級生だと思ってる。(※勝手な希望的設定)

佳城葵(菅原是善)■コミュ障息子の朝帰りを心待ちにするパパ。好きなんだよなー、やすくんの「朝帰り…✨」っていう言い方。やすくんはひとことセリフの言い方が忘れられないインパクト残すんで、月組の博多大吉さんと呼んでいる。(勝手に)

彩みちる(白梅)■完全にるーみっくワールドの人間として見てました。水かけられると男性になっちゃうんだよね?(らんま)袴にショートでぴょんぴょんするがカワイイ!

礼華はる(藤原常行)■シスコンで、大きくて、涼し気な目元にダンサー。こ、これはちなつ要素含み過ぎ(※大好き)では…!!とわくわくが止まらないはるくん。ショーのスーパー稲葉タイムでの煽りはうちわ必須で。

彩海せら(紀長谷雄)■何やってもカワイイあみちゃん。でもれいこちゃんとみちるちゃんと並んでて「あれこれ雪組?」感がすごい。うちの子すごい(定期)

大楠てら(大拙)■あれ…だれ…!?と思わせる昭姫の店で働くMr.インパクト。大柄な上にスキンヘッド。たぶんこの子芝居めちゃくちゃ好きなんだろーなと思わせる動き。もう絶対見ちゃうだろ。もうなんか…反則だろ。

瑠凰りあ(吉祥丸)■道真が忘れられない、見た目は麗人・中身凡人のお兄ちゃん。れいこ道真は凡人というが、その美貌は凡人ではないよ、というツッコミ待ちだと信じている。「吉祥丸きれいすぎやろ!!」って何回見ても思ってしまう(集中して)

結愛かれん(迦楼羅)■パーン!!と出てきての「かっっっわ!!!!」が国内最速と噂される結愛かれんちゃん。なんかもう、たぶんサンリオで人気ナンバーワンのキャラクターなんだと思う(テキトー)。退団びっくり、お疲れ様でした!

 

 と、いうことで今回も無事安定の1万文字超え。ここまで読んでくださった方、いつもありがとうございます~。好きなものは本当にどこまででも語れる自分が怖くてそれで楽し。ずーっとしゃべれる公演に毎回出会えるっていうのは、もはや財産。大切にひとつひとつ見ていきたいですねえ。

 それにしても…何よりれいこ海の今後の作品が気になりすぎます…え?オーブ行きたすぎない?死神れいこINいくたんワールドって?気になるワードあのあらすじのなかに500くらいあるけど???

 それではみなさま、次の宙組「007」でお会いしましょ!まったねー!!

(え?明日から007?ゆりかサヨナラもう始まっちゃうの?うそやろ?でもっておキキ様お披露目一徳???やったーーーーーーい!!!!!)←相変わらず忙しくて幸せです

ヴィンテージの宝石のような花組「うたかたの恋/ENCHANTEMENT」感想。柚香光は永遠の輝き、鎖骨色気お化け登場で今年もいい年になりそうです

雑誌の袋とじ的な黒軍服柚香光。(新春お年玉企画)

 

 こんにちは、柚香光の椅子になりたい。で毎度おなじみあくるです。(毎度ってどういった頻度で…)みなさま、…めちゃめちゃ…さむないですか…。もうね、これ書いている途中で寒すぎてパソコン壊れちゃったんですよ…5年間使っていたNECちゃんよ…お世話になりました…(というわけで若干のタイムロス。許しておくんなまし)

 

 というわけで新年一発目、花組見てきました。(PC壊れている間に終わっていた…!!)

 ちょっと正直、今まで見たことのないうたかたの恋でした。

 規制退場を待っている間、もはや脳内メーカーは「最高大好き」「花組大好き」「柚香光の黒軍服」「椅子」「椅子」「ひとこ…」「自暴自棄」「鎖骨」「椅子」「包容力のまどか」「ひとこ…」「椅子」「三度の飯より黒軍服」となり(…どういうこと?)結果、

「2023年もとても楽しい年でございました!!本年も誠にありがとうございました!!!」

ともう締めにかかりたい。そんな気分でございます。

リアルに幕が降りた瞬間、手を合わせて舞台に一礼するあたい。(※今年も「なぜオマエが」事例が目白押しです。)

 ということで。もう書かなくてもみなさん思いは一緒と思いますけど、

 コロナよ、柚香光の放つ銃弾(と鎖骨色気)に倒れてしまえ!

 花組うたかたの恋/アンシャルトマン」感想スタートでーす。

そろそろこのパネルの前にお賽銭箱置きません?(花組ボロ儲け)

 

見たことない「うたかたの恋

 いっても新作主義のタカラヅカ。もともと「ハプスブルク家の悲恋」「歴史で本当にあった悲恋スキャンダル」「THEドラマチック」「身分差」「ドレス」「王族」と「これぞタカラヅカァァァァ!!!!」的なワード目白押し、であって柴田巨匠再演されがち作品。再演が決まる度、あんた、これめっちゃ好きだよね~って毎回思う(友達とごはん食べて最後のデザート頼む感覚で)。

 「5分で体感タカラヅカ」という非常にわかりやすい世界観で有名なうたかたですけども、そのわかりやすさが必要なのは全ツのような会場で、まあまあ「三度の飯よりタカラヅカ」な人々が軒並み毎日おしよせるような大劇場で、しかも今の花組で、あの「マリーとルドルフの物語は、めでたしめでたしですわ」の二人だけの世界することの意味ってあるのかな~」くらいには思ってたよね。いやれいちゃんの軍服は本当に死ぬほど楽しみだったわけだけども。(死ぬほど…)(YES,SHINUHODO)

 花組、恐るべし。

 令和の「うたかたの恋」はヴィンテージの宝石のよう。

 新しい「うたかた」、見たことのない「うたかた」、知らない「うたかた」。

 今まで語り継がれてきた名作が、今後も続いていく。ティファニーやヴィトンのように、色褪せないジュエリーのごとく輝き続ける「うたかたの恋」。40年前作られた作品に、今もときめくことってなかなかできない。今回、大劇場で上演してくれたことに感謝。心から思う再演です。

 …だがしかしまあまあ病んでることは否定せぬ。(ようこそ病み世界の住人たちの巣窟ハプスブルク家へ)

 

 僕にはこの子しかいない ■ルドルフ/柚香光

 「ルドルフとマリーはふたりで死ぬことで、幸せになったんだ」と諦めと落胆、そしてすべての行動を理解できたのは「…うたかたの恋は、終わりました…」という柚香光による胸が締め付けられるような幕間アナウンスの時でございました。

 パタンと本を閉じるような、アナウンスまでが作品です、といったルドルフcv.柚香光のアナウンス。

 話ずれますけど、れいちゃんのアナウンス能力、本当に毎回作品の世界観を見事に表現していて「詩人…なの…?」って耳が思ってると思う。アマゾンオーディブルとかで朗読すればいいのにね(いいっぱなし)

 私が今回「れいちゃんすごくない?」って本気で思うのは、ルドルフがいつもの「まあまあやばい人間・ルドルフ」とは思えなかったこと。ま、病んでるのはしゃーない。ハプスブルクだから。(便利な言葉:「ハプスブルクだから」)

 個人的な意見として聞いてほしいんですけど、「エリザ」「うたかた」というタカラヅカ2大ハプスブルク作品において「お友達になれなさそうなハプスブルク家の人々No.1」なのがルドルフです。(そもそもハプスブルク家の人々と友だちになりたいという思想がおかしいことに早く気づいてほしい2023年)。

 ルドルフ、難しいんですよ。嫌いじゃないし理解したいんだけど、なかなかうまく距離を詰めることのできない人のイメージなんですよね。一歩こっちが近寄れば、向こうが一歩下がる。永遠に交わらない平行線。夜のボート…(うまい!!)(…なにが?)

 そういう、何十年も蓄積されてきた「ルドルフってこういう人」といったイメージがやはり個人差あれどあると思うんですよ。…ただ、今回れいちゃんのルドルフには全く感じられなかった。これ、個人的にとっても喜ばしいことでございます。間違いなく私の知っているルドルフで、でも全く知らないルドルフに出会えた。そんな感じ。

 世界で一番気の毒で、不幸せで、孤独な皇太子。

 今まではそんなふうにしか思えなかったルドルフは、実は良き友達もいて、理想を描ける余裕もあって、そして心から愛した恋人がいた。だから決して、不幸でもないしヤバくもない。ただ、人並みの幸せを追っただけ。初めて、「ルドルフ」という人物がストンと腑に落ちた。理解ができた。それがすごい嬉しかった。絶対コイツと同じクラス無理と思っていた相手と推しが一緒だったくらいの感覚の嬉しさだった(微妙にわかりづらい)。

 れいちゃんの演じる男性はやっぱり人間味があるのです。見た目はそれこそ「美を人間化したものが柚香光だ!!」としか感じないのだけど(笑)話して、動いて、笑うとその人間に魅了される。目を離せなくなる。

 ああ、ルドルフはたしかに生きていたのだ。

 生きて、ご飯を食べて、友人と笑って、マリーを愛した。ただそれだけだったのだ。

 ところで、「今回の『うたかた』は引き算しまくった令和版うたかた」と座談会に書いてあって見てなるほど!と思ったんだけど、私が見て分かった範囲で小柳女史が削ったシーンは「狼ごっこシーン」と「指輪に記念日刻印しましたエピソード」だと思うのね?二つまとめて通称「ルドルフ炎上事件」(←絶対やばいやつなんだって…)って呼んでたんだけど(「おいルドルフ(真顔)」って見るたび温度0でダメ出し(ルドルフに…))、このエピソードが完全にばっさりカットされててね…やっぱりあのシーンいらないって思ってた?思ってたよね?だよねーーーー!!!

  これで奈穂子と梅田バルチカで3時間飲み決定。(乾杯!)

 ルドルフの自暴自棄シーンも最初こそ「ヒィィィィィさ!!こ!!!つ!!!!!」としか思えなかったんだけど(声が大きい)抜け殻みたいなルドルフを見て、マリーと離されることはルドルフにとって体の一部をもぎ取られるのと一緒、ということが痛いほど伝わってきた。「彼女のいない世界は生きる意味がない」と本気で思っている、人間・柚香・ルドルフ。一時の気の迷い、憂さ晴らし、窮屈な宮廷生活での息抜き…前はそんな風にしょせん「王子様の気まぐれな戯れ」としか見えなかった「マリーとルドルフのおとぎ話」が、大人の本気でお互いを必要としている「彼と彼女のラブストーリー」になっている。

 れいちゃんは目の前の女の子を本気で愛せる、というかマジでタカラヅカにいたことないレベルの「恋愛体質男役」だと思うんだけど(笑)それをすごくロマンチックに「こんな風に愛されたら幸せね」っていう少女漫画に昇華できる演技力を持っているのね。例えドン引きクズでも、浮世離れした御曹司でも柚香光にかかればリア恋がガチ恋枠になってしまう。私は、なんだけど、男役はさほどリアルである必要はないと思ってて、ファンタジーな存在がいいと思ってる。というかもともとタカラジェンヌはこの世の人と思ってない(笑)だからこそ限られた時間でキラキラ輝いていてほしい。その中でもれいちゃんの男役はファンタジーとわかってても「こんな人がいたらいいな」+「もしかしたらいるかもしれない」という、ファンタジーと現実をわきまえたうえで「ちょうどいい」男役を絶妙にいくから好きなんだよなあ。

…ま、いませんけどね。(国民全員知ってる)

 今までのルドルフにない、親近感と人間味。ああ、このルドルフなら友達になって、寄り添って悩みを聞くことができるかも。そんな希望の持てるルドルフは柚香光を見て初めて思った。「仲良くなれるかも」「少しお話できそうだな」そう思うと、現実はもちろん例え物語の中の人でも嬉しくなるよね?れいちゃんは観客(こっち側)とキャラクター(あっち側)とのコミュニケーションを取り持つのがすごく上手い。だから、ぐっと世界に引き込まれる。ようこそ、1時間半オーストリアへ!!

 …でもホント毎回思うけど、ハプスブルクの世界だけは例え転生でも絶対嫌。(5秒前「ようこそ」いうてたやん)…絶対嫌といえばびっくさんのフリードリヒ公爵はあの圧がマジで嫌らしくて最高だったな…!!(女子の会話はすぐ横道それる。その1)

 

 ショーがねええええ、ショーがさあああ、幸せを作ると書いて幸作じゃないですか~。(※あくるさんだけが言ってる標語)

いやマジで!

楽しすぎて死ぬかと思ったよね!!!

 スーツ、ハット、スーツ、ハット、まどちのパンツ見て中学生になる柚香、スーツ、オリエンタル、鹿、スーツ、オールバック、スーツ…

た、た、た、たのし~~~~~~~~!!!!(震える手でオペラを握りしめるアラサー)

 私ねえ、本当にこれやばいんじゃないかと思うんだけど、

れいちゃんのダンス一生見てられるのね。(※当たり前のことを真顔でいう時間です)

これ、でも花組観劇した方の共通認識だと思うんで、あえていいます。

柚香光のダンスは、一生見ていられます。(※当たり前のことを堂々と2回真顔で言う時間です)

以上です!(えええええ!!!)いや…野口君が「往年の「ダンスの花組」復活!!」ってプログラムでうたってるだけあるなと思う。花組の歴代スターが必ずれいちゃんのダンスのどこかにいる。れいちゃんひとりでここの花組史30年くらい見れちゃう感じ。

 花組コスパ男役・柚香光。(※急にすべてが安っぽくなるワード第一位「コスパ」)

 星のこっちゃん見てても思うけど、やっぱり「生え抜きトップ」って大事だなと思う。

 …あとなんか、今回柚香光ショーおなじみ「誰よりも薄いペラペラ衣装で踊る柚香光」を見なかったことが逆に新鮮でした。野口くん、めっちゃゴテゴテ衣装好きじゃん?なんか全部の衣装の生地、今回厚いじゃん?…待ってあたし。そんなトップの衣装感想、ある?(ふと我に返った)

 ポスターに黒軍服を載せなかった、奈穂子を「策士すぎるわ!!!」と絶賛しながらニヤニヤしながら親指グッジョブしていく所存。有村先生、もう聞き飽きたかもしれませんが言わせてください、ありがとうございます…!!

 ありがたすぎてオペラが下せません。

 

 推しの部屋に行く ■マリー/星風まどか

 天才・奈穂子女史から時々ぽろっと零れ落ちるオタクならではの脳内設定が大好きすぎるんですけど、座談会で言ってた「公園でよく見かける「推し(ルドルフ)」の部屋に遊びに行く感覚で」ってなこと言ってて、「て、天才かよ…!!!」って持ってた歌劇を落としそうになりました。ルドルフ=推し。(リピートアフターミー)

 マリーも柚香ルドルフ同様、「マリーだけどマリーじゃない」そんな令和版星風マリー。どうしても今までは「マリー・ヴェッツェラ=何も知らない少女」。うたかたの何がそんなにアレかって、私の個人的な見解ではうたかたという話は結局「何も知らない女の子が、自分勝手なアラサールドルフ皇子によって手籠めにされて結局巻き込まれて無理心中」=かわいそうなマリー、っていうイメージが強かった。ごめんなさいね。何回もいうけどあの世界観は本当に好きなんだけどね!?(※伝わらないです)

 なんせルドルフ、こちらとしましてはエリザ見たりうたかた見たり長い間見てるじゃん?勝手にだけど。どうしてもね、「ルドルフ?あの子あたし前から知ってる」みたいな、それがこじらせて「どうして猫を殺したりマリー巻き込んだりするんだ、えぇ!?」みたいなフランツヨーゼフと余計な世話焼く美風舞良さんを足して2で割ったような立ち位置で言いたくなっちゃってさ(※あおいさん巻き込まれ事故)だって、2016年にルドルフ少年やってたまどちが今マリーやってんすよ?わたしらひとり育てたようなもんでしょ?※違います

 で話がそれたけどマリーお嬢様です。まどちがやると自立心の強くて包容力がもはや聖母マリアか!(雑ツッコミ)みたいなところまでくるなと。本当に毎回思うけど、実際言っちゃうよね「タカラヅカってすげー面白い」って。だから毎回いうけどマジで辞め時わかんない👍(超笑顔)

 柚香ルドルフを包み込むような母性愛。もうこれからおとめの愛称「聖母」にしちゃえばいいんじゃないの?(雑)って思うほど、まどちの表現する愛はとても深くてとても広い。優しくてまろやかで、ずっと包まれていたい。そりゃれいちゃんも自暴自棄になったとき鎖骨色気おばけになりますわな…納得です。(鎖骨色気おばけ…ってやめてもらっていいですか?)

 ルドルフは普通の成人男性で地位も名誉もあるわけで、というかハプスブルクの期待の星であって誰にも弱音吐けないし「もう疲れた~俺無理~」とか死んでも言えない立場じゃないですか。「ここではないどこかへ」(by GLAYなんて言った日にはゼップスさん(和美さんが今回もいいお仕事をされていて震撼)「殿下まじすか!」とか驚きつつ記事書いてしまうでしょうね!くらいの感じだろうし。そうそう!和美さん本当に毎回れいちゃんのお世話お疲れ様です…いつもありがとう…(誰)

 誰にも本音も弱音も希望もああしたいこうしたいも言えない状態。全員味方の顔してるけど全員敵。だけどマリーにだけは彼が思ったことを言っていいし、感じたことを言っても受け止めてくれる存在だったんだな、と思う。

 ただ話を聞いてくれるだけで落ち着く関係ってありますよね?ルドルフもマリーも、最初はルドルフは「よく見かけるかわいい女の子、ああヴェッツェラ家の男爵令嬢なんだ」くらいだろうしマリーは「キャー!!推し!!指さして!!」レベルで(※まどちそんなテンションで生きてない)、そんなにお互いどうこうなりたいとか微塵も思ってなかったはず。

 そんなことを感じ取れる空気感がれいまどにはあるんですよね。最初は身分差もあって、分別をもって接していたつもり。でもだんだん欲しい言葉を絶妙なタイミングでくれたり、寂しい時にそばにいてくれたのがルドルフにとってのマリーで、マリーにとってのルドルフだった。お互いの足りないところを補い合って支えあって、もう最終的に「二人で生きられないのであればこの世に生きていても意味はない」とまで思ってしまうほど深く愛し合う。まあいろいろなことが重なってきたのもあるんだろうけどね。お父様に怒られたりママにほっとかれたり、ルドルフ人生いやんなっちゃうよね…そりゃあ鎖骨色気おばけになるわ(←マジでそのあだ名やめてもらっていいですか)

 …ルドルフ、お疲れ様です!!(マイティ顔で)

…ただそれがすごく自然に伝わってくる、腑に落ちるれいまど。

 ただの歴史的スキャンダルの悲恋、ではなく、人間対人間のラブストーリー。それができるのはやっぱり、ヒロインが魅力的かつ「このヒロインだったら確かにそうなる」といった強い説得力あってこそ。特に「何にも知らない純真無垢な女の子」といったキャラクターのマリーにはそれがいつもより必要かなとも思う。

 でそこでまどちの出番。推しからの手紙を可憐にかわいらしく読み、はしゃぎ、何着てこう~ばあや♪みたいな感じとかもう本当にかわいくて。えっその小さな帽子かぶる意味ある?可愛すぎん…?(二度見)

 あと「ルドルフのそばにいなきゃ、私帰らなきゃ」みたいなシーンとか、それこそエリザベートとの鉢合わせに(もうエリザベートのりりか様最高…!孤高の美人。りりか様かられいちゃんが生まれたのがすごい納得っていうヴィジュアル説得力)凛とした意思の強そうな、あのシシィを納得させるマリーは星風まどか芝居の真骨頂。りりか様に認められるってもう、すごいことじゃないですか?(りりか様の立ち位置どんな?)

 れいちゃんとまどちのルドルフとマリーは、物語を追うにつれだんだん「かわいそうな二人」といったどこか憐れむような目ではなくて、「このルドルフとマリーはどうなってしまうのかな」と物語自体に観客をのめりこませる。結末も知ってるし歴史はもう変わらない。でも全く知らない物語に思わせる。

 まどかマリーはとても自然に恋愛を魅せる。きっと芝居のテンションの計算を緻密にできる人なのかなと思うんだけど、観客が自然に思える速度でルドルフを好きになるテンションを上げていく。最初はただの推し、皇子様、殿下…そしてルドルフ。まどかマリーはルドルフのことを好きになるにつれ少女から大人になっていく。ああ、こうやって人は人を好きになっていくんだ。だから1時間40分でふたりが死を迎えても、もう、受け止めるしかない。

 自暴自棄になったれいルドルフをそっと包み込むように抱きしめるまどかマリー。本当に大切な宝物をそっと包み込むように、「もう大丈夫よ」というように。

 Oh聖母星風まどか様…!!!ちょっと寂しい時にそばにきてもらっていいですか…!!(ヅカヲタまどちに頼り切り案件)(っていうかそのノリおかしい)

 ショーのまどちは全部かわいいことで有名ですけど(※私界隈)今回の個人的にヒットはオリエンタルの衣装!!かわいいミニとかふわっとスカートとかも好きだけどこういう大人っぽい赤と黒!!みたいなのすごい好きだった~。あとダチョウの羽の頭飾りがもう異様に似合う。なにあのプロローグのふわっふわドレスの似合い方??え…もうまどち…

正気ですか…?(何が?)

 

 

 役が少ないことがひとつのネックだったと思われるうたかた。そのネックを逆手にとって一人ひとりがものすごく丁寧に作っているのがわかります…あの…座談会で言ってた履歴書、こっちにPDFで投げてくれません…?(全員採用)

 水美舞斗(ジャン)■今回花組生としては最後のマイティ。会場全体の温かい拍手にマイティじゃなくても涙が出てくる(案件名:なぜあなたが…)。普段のうたかただと「ジャンが語るルドルフとマリー」だけど今回はちゃんとお友達として、ルドルフの羨望の先といった感じの雰囲気が素敵でした。うまくかわしてそらして、でもやりたいことを好きな相手と自由気ままに…。ルドルフが憧れるのもわかるジャン。マイティのスマートな感じがすごくぽい!最後の「マリーはただ一人で眠っていた」のナレーションに涙。ひとことのセリフで泣かせる水美舞斗。すげえなマジで。あとショーのピンクのベルベットスーツがマジマイティスーツでもうニヤニヤしてしまった。あのピンクであのベルベッドはマジでマイティ。なんなのほんとに。専科でいろんな組でいろんなマイティに出会えることを楽しみにしています!!

 永久輝せあ(フェルディナンド)■逮捕しにきたのに「納屋から逃げられるから!」みたいなことをちゃんというひとこがひとこだな~ってじんわり(※ただの脚本)。マジで主観でしかないんだけど度々圧をかけてくるびっくさんフリードリヒに「いやもううちのひとこいじめんといて~」っていう毎度の「うちのこひとこ」病が今回も継続。…本日も花組の老舗に圧かけられてます。永久輝せあです。👍

 あと毎回「花組を見て「あの子超かわいい~」と思うと10割あわちゃん」ともいわれる驚異の確率で私のド好み顔の美羽愛ちゃんと今回カップルでめちゃくちゃうれしかった。あともうなんか…ショーの水平ルックのとこよ…可愛すぎて二度見。えっうそでしょ?二度見。自分の目が信じられないほどの可愛さ、水平ひとこ。そうです、当方贔屓目しか持ち合わせておりません。(開き直り)

 聖乃あすか(ブラットフィッシュ)■れいちゃんの「ブラットフィッシュ!!」って言い方がめちゃくちゃハマってれいちゃんが「ブラットフィッシュ」っていうたびに「ハイ出ましたブラットフィッシュ!!」っていう謎の心の合いの手をかけるっていう(ただのいじり)。従者にしては美しすぎない?っていう聖乃あすかあるあるはいつものままでおしゃべりでルドルフ思い、忠実なるほの公で大変よかった。あと最近友人(元雪担現星担)に言われて気づいたのが「ほのちゃんのメイクがひとこに似てきた」ってこと。あっ、だから最近あたし最近のほのちゃんの顔好きなんだー!!っていうもうなんか両者ともに失礼千万すぎるんだけど個人的には超納得。…好きな美しいものが増えるというのはいいことです…(?)。いや花組マジでパラダイス。

華雅りりか(エリザベート)■孤高の美貌、エリザベート。彫刻のような美しさがシシィそのもの…!!りりか様お疲れさまでした。かっこよい星出身花娘、大好きでした!

春妃うらら(ステファニー)■歴代最高のステファニーではないかなと思うくらい完璧。あまりいい印象を残すことのないステファニーをここまで観客に覚えさせるうららちゃんに脱帽。

和美しょう(ゼップス)■今回も柚香光のお世話、誠に恐れ入ります…!!ありがとうございます。和美ゼップスさんならどんなところでも生きていけるでしょう。生命力強すぎ記者。

羽立光来(フリードリヒ公爵)■毎度の圧で(※ほめてる)これでもかとハプルブルク押し付けてくる。たぶんひとこが「そんなん知らねえよ!」って歯向かった際にはめちゃくちゃ陰湿なことしてきそう。紙袋にカレーパン入れてカバンの中に仕込むタイプ(陰湿の意味を取り間違えている)でもハプスブルクこんな人いるよねたしかに。っていうかこんな人だらけだよ、ハプスブルク謎の納得と圧(※言いたいだけ)

帆純まひろ(ホヨス伯爵)■何回もちぎさんに見間違える。ごめん、マジでちぎさんかと目をこすった(古典的)。美しすぎて目が破裂しそう。キラキラかよ~!!(好き)

美羽愛(ソフィー)■花組見て私が「あの子かわいい!!あの子は誰!?」と近くの花担に問い合わせると「もう私に聞く前に花組見てあくるさんがかわいいと思う子は全部あわちゃんと思ったほうが早いよ」って「またかよこいつ」って感じで優しく諭されました…。そうか…確かに…それわかりやすいな…!!(あくるさんの花組のかわいい子=美羽愛(最速の公式))

 

 やっぱりタカラヅカで何が好きかといえば「全部新作」という飽き性の自分にぴったりのスタイル。毎回「知らんかった!」「やばい新しい!!」と思えることが一番の楽しいことで、だから私はタカラヅカをやめられない。

 でも、その一方で見続けていきたい作品もあって、もう一回磨けばまた違う輝きを放つものもある。古いからもういらない、なんて言わずにたまに取り出して磨いてみれば、きっとまた違うように輝きだす。ああ、これもまた新しい。そう思えて楽しめる自分でいたい。

 …と思いながら「鹿ーーーーーーーーーーーーー!!!!!」って爆笑してました。

新しすぎないか野口。

 以上です!!

 今回も~ありがとうございました!!柚香光の輝きは永遠の輝き、ロマンチックダイヤモンド。散っ!!!!

(だんな~!!早くコロナのやつ撃っちまって息の根止めてくださいよ~!!cv.ブラットフィッシュ聖乃あすか)