TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

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瀬央ゆりあがいう「お前はキレイだよ、だから自由に生きろ」――「デビュタント」感想

瀬央ゆりあにこれを言わせる正塚さんが怖い。

 

 雪組ライビュからくすぶっていた宝塚熱がだんだん自分の中で燃え上がっているのを感じております。長いお暇をいただいておりました、ただいま自分!って感じです。

 ライビュを一緒に見た友人に終わったあとのご飯のときに「本当に時間が足りない。見たいものややりたいことが多すぎて1日24時間じゃ全然足りない」とつぶやくように言ったら「…同い年でそんな青春してる人私あんたしか知らないわ」と言われました。

 …え?そうなの?次は誰が主演するのかとか演目は何するんだろうとか相手役は誰だろうとか演出家は誰なのよ!?とか思わないの…?(思わないらしいです。)

 ちなみにこの友人は「斎藤さんの顔の美の圧がすごすぎて眠れそうにない」といっていました。またお前か朝美絢。(ホイホイ)

 

 ちまたでは宙組全ツが熱く、激しく追憶ナイスガイということで行きたい熱が凄まじいのですがガッツリ西廻りでさすがに日帰り九州は無理か…と諦めました…←めちゃくちゃ悔しい

 けどどうしても今の公演見たくて課長に泣きの一手入れて9月30日休みもぎ取りましたよね。バンザーーーイ今はライビュあってよかったーーー(byウルフルズ/字余り)。

え?課長になんて言ったかって?

「どうしても行かなきゃいけない用事ができました。」

…どうしても行かなきゃいけない用事=明日海りおムラ千秋楽だってことは課長はまだ知らない。

 

なんで今「デビュタント」なのか

 とにかく追憶が見たい私。もちろん初演の追憶は見た。毎回何度見てもアントニオ成瀬こうきさんが好きだぁぁぁぁ!!!!絵に書いたような白軍服が…今回はキキちゃんなんですね…!!!嗚呼、生まれながらにして貴族だっただろうよ…!!いやそれにしても成瀬さん10年前にあの等身ってやばいよね?今でも十分通用するよね…

 でもって追憶なんですが私の中で「余生で楽しみたい3大正塚晴彦作品」のひとつなんです。ちなみにあとの2つは「Romance de Paris」「マリポーサの花」全部雪組だったことに自分の性癖の深さを知る。

 「正塚晴彦が(不得意ながらも)最も大劇場公演をやったであろう期間」ど真ん中でヅカヲタやってた私、えぇきっと正塚作品好きなんですよね。例え舞台が暗くても、すぐに発砲事件起きようともクーデター起きようとも、「ああ」「うん」「そっか」で完結するセリフであろうとも、ファン初期に見た演出家の作品って安心するというか「これこれ、わかる知ってるああキターーーー!!!!」ってなるんだなあと痛感いたしております。

…まあ新しい先生でも「ああそれ好き!!!」ってなるから私はちょろいって言われるんだと思う。きっと生涯ちょろい女です。(宝塚において)

 前置きが長くなりましたがじゃあ正塚先生の新作を見てみようと思って選んだのが「デビュタント」。主演瀬央ゆりあさんてことでなんてタイムリー!!(龍の宮物語のポスターうっとり。瀬央さんてなんでああいう背徳っぽいポスター似合うんだろ…せおさんはくらっちとは血の繋がりとかはないんですよね…?←THE背徳)

 

デビュタント

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/debutante/cpl73a000007cia4-img/cpl73a000007cicm.jpg

 

瀬央ゆりあ/イヴ 正塚ヒーローがこんなに似合うなんて

 瀬央ゆりあ=芝居の人、というのは知ってたつもりだったんですが正塚作品がこんなに似合う人なのは知りませんでした。せおさんはいつも95期と星組両方の隠し玉でありダークホース感がすごいな…。

 あのー、私がせおさんを「この人絶対いい」と思たきっかけが「オーム・シャンティ・オーム」の初演だったんですけどあのパップーがなんでそんなに印象に残ったのかと思えば「どこにでもいる」感じだったから。いい意味でどこにでもいる。特別な空気を放っているわけでもなく、特別な技術があるわけでもなく。だけど、なんとなくこの人の芝居が見たい、と思う人。瀬央ゆりあってそういう人です、私の中で。緞帳が降りてもその役の人生はずっと続く、と思える役者。

 同期のこっさん(礼真琴と書いて天才と読む)と比べるというより、「こっさんは技巧、瀬央は感情」という部門が違う感じ。こっさんは練習を積んでどんどん技術的な面が職人技になるけど、せおさんはたぶん感情面が研ぎ澄まされていくんじゃないかなあ。

 ビュレット(全世界の弟紫藤りゅう)が最後「両親は死んで、金に困って、ナタリーは泣いてて。でも俺は結婚したーーーー!!!」って幸せを噛み締めて絶叫するところでせおさんのイヴはなんともいえない表情するんですよね。「よかったなあほんと」っていう顔と、「結婚なんて俺はごめんだよ」っていう半々の顔。その表情がいい。

 せおさんって私の中で「ロング鬘とヒラヒラ着物、あとロングブーツ(宝塚の飛鳥時代)っていうイメージだったんですけど(あと「阿弖流為」の田上が好きすぎた…)こういう斜に構えたクレバーな人間(人の気持ちわかる系)正塚ヒーローもできるのか…!恐るべし瀬央ゆりあ…!!って震えました。

 あと眉間のシワが満点だった。正塚芝居における「男女ともにモテるけどきっとこの人ずっと孤独なんだろうな」っていう主人公がこんなに似合うなんて。

 たぶんせおさん、キムシン系の大型芝居とかもいけるし(すぐになんか派手目な演出いれる)小柳さん系のラブコメもいけそうだし(っていうか「食聖」…食聖ですよ…絶対楽しいやつよね?あれ…)大御所系のこれぞ!!宝塚っていうのもたぶんOK(でもこれは本当にやってほしいかというとそうでもないかもしれない)

 えええええ…星組の将来明るすぎない…私は天才礼真琴に何でも食って掛かる瀬央ゆりあが見たいです。

 っていうか私がこの二人にやってほしい役が「スラムダンク」の桜木花道(せお)と流川楓(こっさん)なんだけど、実際のところふたりとも宮城リョータなんだよね、本質的には。だってエストレ銀橋でカメカメハしあってたことせおだよ…?きっとあの二人タクティーと朝水先輩(96期の2大イケメン)に怒られてばっかだよ?(名指しでいいがかり)ずっと漫画読んでゲラゲラ笑ってそうな感じだし普段はバカばっかやってそうな。…でもリョーちんってバスケするとめちゃくちゃかっこいいんだよな。(って何の話?)

 ちなみにめがねくんは紫藤くんがいいです。みんなの紫藤くんはみんな大好き木暮くんでお願いします。(ってだから何の話?)

 

紫藤りゅう/ビュレット 歌ってよし踊ってよし演技してよし、三種の神器紫藤りゅう

もう、なんていうか、マジで、紫藤りゅうのハイスペックぶりを世間がもっと知ってもいいと思うの。(大真面目)

 ビュレットを見終わった瞬間「第二の樹里咲穂…見つけちゃいましたね…(微笑)これはもう思いっきり使っていかないとね…?(微笑)演出家人生長くなりますね、ハリー(微笑)」って微笑しながら肩ポンしたい気持ちでいっぱいになった。もうほんとに。全然関係ないけど、かつて樹里ちゃんが好きすぎたハリーはだいたいの作品で樹里ちゃん大きな役(路線スターファン怒らない?っていうくらい)で使うんだけど過度の愛情表現が過ぎてだいたい最後死んでしまうという屈折した愛情表現を持つハリーだからいつ紫藤くんが死ぬのかハラハラした。

 よかった…っ水乃ゆりちゃん(丸顔かわいい)と結婚式挙げて人生バラ色だよ…っ(しどうくんだったらたいがいのことは許せるヅカヲタ)

 もうーーーほんっとに歌ってよし、踊ってよし、演技してよし。瀬央ゆりあ、極美慎という顔面偏差値おかしくね?っていうスターふたりに挟まれての「どん底ソング」では私はしどうくんに釘付けでしたよ。なんって楽しそうに歌うんだろう。「どん底ーーーーどん底っ」って歌ってるのに「舞台超たのしい」っていうのがにじみでちゃってるの。いいよねえ。ほんとしどうくんを見ると私はハッピーになる。

 あとあんなに「俺奥さん以外目に入らないし」的な役がこんなに似合うとは知らなかった。「ずっと妻一筋でね」みたいなことを還暦過ぎても照れもなくいうわ、これ。きっとバレンタインデーには車1台水乃ゆりちゃんにプレゼントしてるよ。真赤なバラとともに(そういう誰もやらないキザなこともすぐやるしできるのが紫藤りゅうです)。

 しどうくんには一生せおさんのマブダチであってほしいんですよね。それも小学生くらいからずっと一緒にいる感じで。隣りにいるのが当たり前過ぎて大事な存在であることに気づいてないせおさん。ええ、「桜華に舞え」で刺し違えたあたりから自他ともに認めるせおしど党です。

 しどうくんは本当に何やっても器用にこなすから、宙組行った時が本当に楽しみで。そこには同じく同期の何やっても器用にこなす和希そらがいるんだよ…?96期のバランス型何やっても食っていける系男子が大好物なのでたぶん芝居でもショーでも大活躍であろう。あの二人が舞台を駆けずり回るのが楽しみです。そこはかとなくチップとデールを思い出すよね…あっちこっちで悪さしてほしいよね…(で、「またそらと紫藤かっ!!あいつらほんと…!!」って思わず口が悪くなる育ちのいい神戸女子芹香斗亜さんに怒られててほしい)

 96期はかのちゃん・みゆちゃん・あーちゃんっていう三大こんな嫁がほしい系娘役に隠れがちなんだけど、本当に男役がハイスペなんだよね…(でもきっと荷物持ちとか平気でするんだろうなー)

 

極美慎/オットー  360度全部イケメンだった

 絵に書いたようなイケメン、っていう極美くん。「何が極みって、君が美の極みだよ」と生涯言い続けたい男役です(でもだんだんこれがネタになってくるっていう…)

 まず言わせてください。極美慎の三つ揃えスーツ100点満点です。

私達の間でよく「薄い体」と称される極美慎くんなんですけども、忘れてたよね。

薄い体×三つ揃えスーツ=最強の方程式。

(思わず最大数値の大きさでいってしまう)(いつも極美くんを見たあと似てるって100回くらい言っちゃう壮一帆さんも恐ろしく三つ揃えスーツが似合ってた…)(そして難なく好きになっちゃう系男役なんだった…)

 やっぱり男役は三つ揃えですよ!もうあくるさん、三つ揃えさえ似合えば何でもいいんじゃねえかってくらい好きです(目がマジ)。

 ヴィジュアルを制するものは、世界を制す。美の極み、極美慎ここにあり!!!ですよ…。ああ…(何も言えないのがガチの始まり)

 あと、パワーワード「公爵夫人(←はるこちゃん)の懐刀極美慎」です。…設定がプロすぎるよ、ハリー…っ(泣いてる)これがいわゆる設定萌ってやつか…。それだけかもしれない。でもいいの…極美くんの三つ揃えスーツ見れたから。(甘い)

 全体的になんか字が大きいのは感情の乱れです。(美の極みゆえの(だまれ))

大事なことをさらっという。

 ハリーはそんなこと全然大したことじゃないよっていわんばかりに人生において大事なことをさらっと言いすぎて、ほぼ観客は気づいていないんじゃないかって思う時があります。私もたぶん劇場ではほぼ気づいていないんですよね。ハリーのセリフは、そこで気づいてはっとするものじゃなくて、日常生活を送る中でじわじわ響いてくる。

 イヴに片思いしているナタリー(桜庭舞)が貴族の娘で世間知らずなミレーユ(星蘭ひとみ)にこういう。

できることとできないこと 大事なこととどうでもいいこと ちゃんと見れば? 世の中を普通に見て 普通に感じて できることをちゃんとやっていけばいいのよ ずるいことしないで 自分なりに精一杯」

  これを桜庭舞ちゃんがいうっていうのがこの芝居のすごいところだよなあ…って思いながら(私は桜庭舞ちゃんが大好きでね…歌ってよし踊ってよし演技してよしなんじゃあ…ってニコニコ見てたら100期かよ!!!っていういつものアレ)

 宝塚って派手目な印象を与えがちで、いつも大事件が起きているような印象なんだけど実はそうじゃなくて。できることをコツコツと努力して、結果ああいう舞台を作っている。でも「できることをちゃんとやっていく」って当たり前のことなんだけど、大人になるにつれ難しくなっていくなあと感じているんですよ。でも毎日やっていかなきゃいけないことは山積みで。そういう耳の痛い話を、あえてそれを宝塚の舞台でしかも娘役に言わせるハリーの玄人っぷりがじわじわくる。

 明日もできることをちゃんとやる。できることからコツコツと。

 で、その後頑張ったナタリーにイヴ(柄ベスト×赤チェックスカーフが異様に似合う)がこんなご褒美をくれました。

「お前はキレイだよ。だから自由に生きろ。」

 え、ええええええええせおさんんんん

殺す気ーーーーーーーーー!!!???

あ、ハイ、明日からもがんばります…。(ちょろい)

 

いやいやいやいやハリー、現役すぎて…もうなんか、すごいよ。(月並み)