TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

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雪組「ファントム」感想 さすがだいきほミュージカル。毒がじわじわ回ってく中毒性がたまらない

 皆様こんばんは!!

 憂鬱な気分が続く長い梅雨ですが私は先日の発表を受けましてなかなか2020年は覚悟を決める(=ムラへ定期で行く)生活になりそうです。もう年明けから忙しくて忙しくて(いい笑顔)

とりあえず…

柚香光さん花組新トップおめでとうございます。

お披露目は年明け東京から。いい一年になりそうだ…(稲葉くん渾身のオリンピック公演ということで舞台を端から端まで駆けずり回る柚香光に出会えそうな予感ですね)大汗かいて肉とお米両手持ちして頑張ってほしい。(やっぱりルフィ)

 

100期の「ゆるりふんわりふたり。」例のおだちん+ゆいなちゃん番組を見て「おだちんの帝王感は何ナノ…ホントニ100キナノ…」と半分片言になりながら怯えております。ところで「おだちん」ってそんな発音でしたのね…。ゆいなちゃん勉強になります。

 

 さて、今回は「えっ今更かよあくるさん」シリーズです。そうなの…わたくし恥ずかしながら当面の観劇スケジュールがないもので…友人のありがたい提供(ありがとう!)により自分の見ていない公演をしっかり見よう期間です(2020年へ向けてのお金貯め期間とも言う)。だって雪組(だいきほミュージカル)→花組(柚香光プレお披露目)→星組(れいなこお披露目)ヅカヲタに休み無しだぜ…!!!

ありがたき幸せでございます(むせび泣き)

 

雪組「ファントム」

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/phantom/cpl73a000007i6jq-img/cpl73a000007i6m8.jpg

 えっこの作品見てなかったの!?(それでも雪組ファンかよ!!?)案件ではあると思います…そう…見てなかったの…でもって例により大感動してるから(同時に見に行かなかったことを大後悔もしている)頼むからだいきほ正月公演は見に行かせてください(土下座)

 いやーーーー今更ながらありがたいよね。だいきほ。歌の表現力ってすごいよね。っていう月並みだけど私にとって「雪組、本当にありがたい」という偏った感想をただいう枠です。うん、まあ雪組への愛を再確認しましたよね。私はやっぱり雪組が大好きです!!!(やっぱ行くべきか?東京壬生…)

 

望海風斗@エリック 美しさの中に鈍く光る歪み

 私今更ですが、エリックの望海さんを見ながら望海さんの最大の魅力って本当に歌なんだなってことを再確認したんですけど、同時に「この人歌だけじゃないんだよな」ってことも改めて気付かされたわけです。

 私、10代のとき宙組版、20代のとき花組版見てるんですけど、ちゃんと覚えている公演がないんですよ。どれもぼんやりで。あ、「キャリエールは最低」ってことはしっかり周りに触れ回ってた気がするけど(笑)この雪組版見ると、認識が変わりますね。そのへんの詳しい話は咲ちゃんのところでしっかり書きます。

望海版ファントム。マジですごかった。

 ベネ様から望海さんのやる役は一通り見てきたつもりなんですが、これは本人が若い頃から憧れていた役だけあってなんか違った。もうファントムにしか見えなかった。

 私が望海さんに魅せられた理由の1つに「正統派の美しさに中に歪んだ黒い物が見える」というものがあります。望海さんは美しい。美しいんだけど、それだけじゃない。

 明日海さんにも同じようなことを思うんだけど「パッと見華やかでタカラジェンヌらしい」んだけど絶対的な精神的アンバランスさがすごいと思います。なんだろう、最初見事な歌声に度肝抜かれてからじわじわ毒と闇が効いてくるあの感じ。私ファントム見てるなぁーーーってボディブローで効いてくる(笑)

 その怖さと言うか、エリックの闇が見える森の場面で「例え君が歌わなくても、君の望みなら聞いてあげるよ?」っていうどことなく漂う高慢的で、圧がある言い方が紛れもなくエリックで。うわあ…言い方すごいな…!(歪んでるなあ…)と思ってしまう。にじみ出てしまう愛情不足感。エリックの生い立ちが不幸」っていう自分のコンプレックスを言い方でこう表現する望海さんの闇演技よ…(今までの仕事を物語ってる(笑))

 なんていうか、精神的にすべてが足りてないエリックを全部表現した言い方で、すごいなこの人…と思った。さすが人間の闇と毒を表現するのに定評のある望海さん(※嬉しくない)

 一方で、「僕の生は意味があった。音楽を耳にできたのだから」という目に宿すキラキラ。生きる喜びをすべてで表現するような言い方。この二面性が望海風斗の魅力なのかもと思う。陽と陰。

 僕はクリスティーヌさえいれば何もいらない。彼女を「守る」ためなら人をも殺す。

 全編通して「なんかこれすっごく怖い」と思わせる、とても孤独で独りよがりな「不安定」ヒーロー。望海さんのこれまでの仕事を思うと、この人王子様的な役をあまりやってないところに「望海風斗」という新しい男役像を築いてるよね…。そりゃファントムやるわ~っていう漂う「なんかこの人不幸そう」っていうあの雰囲気。

 技術面の安定感、メンタル面の不安定感が絶妙すぎるファントム。

 これでこそ望海風斗だ!!!!

 

真彩希帆@クリスティーヌ 心身ともにすこぶる健やかヒロイン

 対するまあやさんですが。私、まあやさんの何に救われるって「あんまり考えてなさそうなところ」なんです。いい意味で。望海さんがああいうこの世の闇を全部背負ったようなエリックなんで(すっごい言い方)同じように闇を持つヒロインだとこっちが疲れちゃうんですよね~。もう悪い方にしか進まないよね…っていうヒロイン嫌じゃないですか?

 そのへんうまくできてて、まあやさんは望海さんの「闇へ向かって一直線」的な演技をストップさせる技術の持ち主だと思います。これが今までのクリスティーヌと違うところだと思うんですよ。花總さんも彩音ちゃんも蘭ちゃんも真面目なクリスティーヌだった(気がする)真面目が故に悩んでへこたれてファントムと闇へ突き進む。(蘭寿さんのだけは蘭寿さんが天性の明るさと雰囲気(?)でまた違ったものになったけど…)

 だけどまあやさんはそれがない(笑)。闇を闇と感じる感性がないんですよね。それがいい。ファントムを「先生」としては尊敬しているし、好き。だけど私の好きな人はフィリップだから!!!っていう現代的割り切り方がある。

 望海さんの闇に引きずられないヒロインかつ、望海さんの技術にあった相手役。

 今の所まあやさんしか望海さんの相手役いないな?ってくらいまあやさんにしかできないクリスティーヌでした。きっとファントムのこと、「先生かわいそうだな…大変だっただろうな」とは思ってるんだけど次の瞬間「アッ、フィリップと出会って半年の記念日明日だったっけ!!お祝いなにしようかな★」くらいの切り替えのよさを彼女には感じる(笑)

 その絶妙な塩梅がだいきほミュージカルの醍醐味だと思ってます。得意なものは一緒で、お互い伸ばしていける関係。でも、演技面では相手に引きずられない強さを持つ。

 望海さんもまあやさんの「え、望海さんまだそんなところで立ち止まってるんですか」的なところに「きいちゃんは先に行ってて。ここはあゆみちゃんに付き合ってもらうから」みたいな感じで、自分に合わせろみたいなことはいわなさそうじゃないですか?(例に出されるあゆみさん…)

 あ、あゆみさんで思い出した。従者がすっごくよかったーーーーーあの人選神。何なのこのダンサー枠!?と思ったら雪組専属でお馴染み中村Bでした。さすがやで…。

 

キャリエール@彩風咲奈 隠しきれない父性力(カリスマ的包容力)

 咲ちゃんの神がかった包容力、なんとかして!?(もっとやって!!)的な雪組あるあるです。何なんでしょう…何なんでしょう。このキャリエール。

 私、どうしてもキャリさんを許すことができなかった女子なんです。どーしても受け入れられない。(正確には若き日のキャリエール…なのか?)って今日まで思ってました。

 愛している、子供も作った、でも結婚できない…宗教上離婚はできないのだ…すまんベラドーヴァ、許してくれ!っていう一連の流れが。たぶん「宗教上」っていうのが馴染みがないのと、誰もいないベラドーヴァをひとりにしたこと、そのことに対して努力も何もしてない(いやしたのかもしれないけど)のが個人的に嫌なのかな…って思ってます。あの場面の流れ上歌だけだからそう思ってしまうのかなー。キャリさんとベラドーヴァの間に愛情を感じられるセリフとかあったらまた違うのかな…あ、ひとことひらめちゃんは素敵でした。

 でも咲ちゃんのキャリさん見たらころっと考え変わりました★(笑顔)

 なんだろうなあ。これは咲ちゃんの演技の賜物だと思います。咲ちゃんは望海政権になってから「自分は一歩身を引いて」のどっしりとした感じが素晴らしいです。こう、人間としての容量が桁外れの感じがするのですよ。(たぶんひかりふるのダントンの見過ぎでもある)それくらい咲ちゃんのキャリさんは大人としての余裕がある。

 例えば、咲ちゃんのキャリさんは同じ状況で銃を握ってもエリックを本当に撃つだろうか?もし話を変更できるなら、咲キャリはあそこで銃を捨てて黙って抱きしめはしないだろうか?話として矛盾してるけど、そう思ってしまう。それくらい愛情が深い、本当にエリックを愛している…息子も人間としても。そういう懐の深い人間に感じる。

 息子が犯罪を犯していても、世間から「怪人」と言われてても。堂々と自分の息子だと世間に言いたい。そういう責任感の漂う大人が演じられる咲ちゃんはすごいと思う。 ううーーーー咲ちゃん私のキャリエール像を覆してくれてありがとう…あとフィナーレのイケメン若手(堂々たる二番手)っぷりも素敵でしたわ…。

 自分の罪は消えない、今も償っている。エリックを愛すること、支えることでベラドーヴァに対して誠実にいる。そんなキャリエール。

 でもファントムだから「初めて息子に「父さん」と呼ばれた日 息子をこの手で殺した」っていう救いようのない悲劇もちゃんと収拾する彩風咲奈さん(雪組二番手)。

 いい男役になったなあ…(毎回思う)

 

 「ファントム」という演目はどちらかというと苦手で、「理解に苦しむ不幸な人間たちの物語」というイメージだった。全体的に漂う負のオーラが凄まじい。歌は素敵だけどどうしても作品の持つ闇に引きずられる。いいなと思うのはフィリップ伯爵(←わかりやすい)

 だったんだけど、この雪組版を見て変わりました。この雪組版は、どの人間も無理していない。誰も不幸、不幸と嘆くだけではない。好きで不幸になったわけではないし、いろいろ試してみるんだけど、運が悪かったり、そうするしかなかったり、そうしかできない事情があったり…。この人間がそうするから、私もそうしている、みたいな自然な演技。

 出演者全員が素直に演じているから、私にとって理解できないミュージカル「ファントム」がやっと心から「これは最も残酷で、だけど美しいひとつの愛の形なんだな」と理解できた気がしました。

 

 最後にこの方に触れなければ終われない!!

 

シャンドン伯爵@彩凪翔 白馬の王子様は甘くて甘くて甘い

 きたーーーーーー!!!!雪組名物「王子様★彩凪翔」(別名/極上デザート)今回も楽しませていただきました。ありがとうございます!!

 公演前からひとこか凪様で!!と友人界隈で話していたのですが(ぶれない私達)凪様今回も素晴らしかったです。なんだろう、凪様と恋愛すると嬉しいと楽しいと大好きしかこの世にはないんじゃないかって錯覚しちゃうよね…って思わずまあやさんにドリカムになって話しかけるほどの楽しさでした。

 あのクリスティーヌに対して大人な態度をとったかと思えば、彼女が危なくなると一変、必死になって助けようとする。クリスティーヌを具体的に助けたか?と言われると…だけど、凪様はそれだけでいいんです。もうキラキラに光って王子様してくれればいい(甘い)。それで成立する凪様は素晴らしいのです…。彩彩は…宝です…(息切れ)。困ってきたら、降りてきてくれる王子様。それが凪様。ありがとうございます…(2回め)

 フィナーレでキラキラをつけて踊っている凪様がとても頼もしく、ありがたく感じて「さすが中村B(凪様贔屓が目立っててイイヨ!!!!)(2回め)」と言ったのはいうまでもない。凪様は大切にしよう…?

 

と、いうことで以上です。お付き合いありがとうございました!!!

 

 あ!カリ様ひとこあやなイケメン3人衆は私へのご褒美ですね!?この上ないバイト報酬が素晴らしかったです!!!さすが中村B!!!!(3回め)