TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

タカラヅカ見て半人生

今月最大のドハマリ作品宙組「SANCTUARY」。宙組生のキャラクター作りのスキルがすごすぎる。

どういうテンションで語ればいいかわからないほど、この作品は感想を書くのが

難しいです。ハイテンションに思ったまま書けばいいのか、真面目に作品の根本の

眠っているような問題をこじ開けて書けばいいのか。


宙組さんという


「ビジュアル選考のとりあえずメンバーのイケメン度がハンパない

それだけでありがたく「見に行ってよかった・・・」となる組」


という私のズレにズレまくった宙組のイメージを根本から抜いてひとつひとつ

「申し訳ございません」「本当に勘違いしてました」という謝罪をひとりひとりしたい気分になる、

本物のお芝居感を見た後


「はああああああ・・・」


と溜息をついた作品。それが、


「SANCTUARY」(作・演出 田渕大輔 主演・愛月ひかる)


上演されているころから気にはなってました。

もともとこの時代の話は宝塚関係なく大好きな時代で。

私は「カトリーヌ・ド・メディチ」の名前見ただけで興奮するような女ですよ。


「世界の悪女」とかいう本をマジで持っててこのヨーロッパの時代にタイムスリップしたら

位の高い地位のひとのそばで侍女として働きながらお屋敷の噂話をして

ねちねちとしたお家騒動に巻き込まれ、それで死んでいくんだろうな・・・と思うくらいの

妄想を繰り広げるほどにはこの時代の雰囲気が好きなので、


まあ、ハマらないわけがない、というのは予感はしていました。


でも実際見てみると、ほんっとに、ほんっとに


夜が明けるまで誰かと語り合いたくてたまらない感情になる、そして

登場人物ひとりひとりに人生が見える深いストーリーに魅力的なキャラクター、


お仕事帰りのささめさん捕まえてラインで暑苦しく語って

ご迷惑をおかけしたことを全面的に謝罪します・・・

(それでも優しいささめ氏、「挿絵くらいは描くよ」といってくださり・・・この方マジ聖人かと)


えーっと、前置きはこれくらいにしておこうか。本気で夜が明ける。


「SANCTUARY」、宙組担の方の感想は拝聴していないので自己満足で

書かせていただきますけどもとりあえずキャラクターがひとりひとり魅力的なんですよね。

田渕先生独特の「書き込みが浅くてこの行動をとる意味がわからない・・・」という

キャラクターもいるにはいるんですけども(小声)全体的にアテガキ感ばっちりで、

春瀬央季ヤングプラスで春瀬くんが「意見を聞きたい人物」に田渕くんを呼んだ意味もわかるというか。


その春瀬くんの演じるアンジューがちょっと一幕と二幕での言動と行動が

「?」となるんですけども。


田渕くんは「VJ」(望海風斗主演)で「面白いけど、何を伝えたいのか?」と思った

演出家なんですけど、今回の「SANCTUARY」で私の中では

「自分の表現したいテーマさえつかめれば面白い作品を書ける演出家」になりました(上から


作品を完成させる力はあるんだけど、その表現方法がイマイチ詰めが甘い田渕くん、


今回でその弱点を克服したかな、みたいな。

きっと思いっきり自由にさせてあげたんですよね。出演者も決めたのではないか、と

思うほどアテガキ感ハンパなくて、そりゃりくはこの世界住めないわなー、と

説得力があるというか。りくが悪いわけじゃなくて、この作品の世界観とりくの

キャラクターは絶対ハマらない(笑)考えによっちゃギーズ(悪役の二番手)をもっとふくらませて、

りく当ててダブル主演でもいいんじゃないかと当時は思っていたんですけど


それは無理だ、と思いましたよね。


実際見ると、あいちゃんの世界でりんきらさんの世界でコスモ94の世界が

バチッとハマるという。ギー様はりんきらさん以外考えられません

(そしてギー様と、ギー様信者ナンセー(美月悠)との掛け算が止まらないという

オタク的見どころを見つけた今、りく登板の隙間がない)(ごめんな、りく・・・)

(本当にこれはりくに罪はない)


話はそれましたけど、登場人物ひとりひとりに背景がちゃんと見えて、

それを演者がつかんでいるところが面白さを深めているところだと思います。

しつこいですが、春瀬くんアンジューだけが謎の行動をとっているんだけど。

でもわかりやすくて春瀬くんにはまっている役だから、またこれもいいかと思う。


春瀬くん、本当にビジュアルは完璧すぎてアンジューそのものなんだけど(妄想での話)、

結局「王になりたい、とか、兄が憎くてたまらない」とかいう描写一切なしでいきなり2幕

実の兄で王のシャルルを殺すもんだから一瞬「???」ってなるんですよね。


1幕でマザコンかと思えばそこを一貫して通すわけでもなく。


でもこのアンジュー論を語りだすと私の休みが終わるので切り上げたいと思います。


あと、この作品が面白いところは


「宗教と復讐がテーマなのに、タカラヅカ的愛の要素と

オタク向けの萌え設定がしっかりしている」


ところです。まず宗教、日本で育っている私が

カトリックプロテスタント?どう違うのさ?そしてそれ大きな問題?」


と深く考え込む前に


「はい!カトリックプロテスタントってとにかく対立すごくて!

ロミジュリのモンタギューとキャピュレットの対立なんて比ではなく!」


と田渕くんが一回声を張り上げたところで

「そうなんだ~とりあえずすごい違いなんだ~」という

認識は持てたので、この手法は正解かなと。グダグダ説明するわけでもなく、


「とりあえず、対立すごくって!」


とダイレクトに突きつけられるので迷いもなくストーリーに入り込めます。

この単純さがいいのかも。どう違うか説明されても「???」になる私の単細胞、みたいなの

安易に想像つくし。わかりやすくって素晴らしい。


そして、「タカラヅカ的愛」。

対立しているのに惹かれあうふたり、アンリとマルゴ。

復讐に燃えるアンリを優しく癒す、マルゴの聖女な愛により

愛を確かめ、ふたりで踊り続ける・・・タカラヅカ的王道のラブストーリーが随所隋所に

挟まれていて「キュン♡」となるんですよね。もうなにこれ、めっちゃ好き(素)。


最後が賛否両論みたいなんですけど、「カメロマ」的な最後ふたりで踊り続けながら

幕が下りるという手法は私は好きなのでモウマンタイです。

またあいうららが絵になりすぎててふたりの世界に入っちゃってるので

こちらもうっとりします。見てて幸せになるヴィジュアルカップルって素敵ね・・・。


あと個人的ツボとしては、うららマルゴを抱きしめるときあいちゃんアンリが

「掻き抱く」という言葉ぴったりに力いっぱい抱きしめるところもキュンとする。

さすがこの人タカラヅカヲタじゃねーな、だてにニュース毎日見てて

ポコちゃんの「アルカサル」挨拶を


愛「挨拶、よかったよ」

ポ「え?どこで見たの?」

愛「え、ニュースで」


っていう会話成立するよな、って思います。ファンの胸キュンポイント絶対計算している

愛月ひかるの成長が怖いです(戦慄)。


話がそれました。


そして、「萌え」。


どこまでが宝塚的愛で、どこまでが「萌え」領域なのかわからなくなるほどには

「萌え」を私たちに提供してくださっています、「SANCTUARY」。


まあ私の場合りんきらさん×さおちゃんの脇役ながらも「なんか絶対このふたり、あるよな」

という雰囲気を醸し出すギース様とナンセーの主従関係がツボすぎて・・・。

ナンセーなんか、最後ギース様を裏切るとばかり思っていたのに

(「あなたがそんなお方だったとは・・・!」みたいな感じで)

戦慄が走るほどの捨て台詞を吐いて退場。り、りんさお・・・(萌)。


時間的にはトータルすれば舞台で絡むのはものっすごく短い時間だと思うんですけど、

とりあえずギー様とナンセーの只者ではない関係性がものっすご気になります。


ギー様はマルゴ大好きで、ナンセーはギー様大好きで、これなんの話・・・?


みたいな。私別にBLが好きなわけじゃないんだけどこのふたりの絡みが

あるたび胸がドキドキするんですよね。え、なにこの感情、みたいな。

自分でも戸惑っている。まともな感想書けないのたぶんこのふたりのせい・・・。(責任転嫁)


「萌え」を広い意味で使えば、愛ちゃんアンリ×うららちゃんマルゴはじめ

せーこさん×あいちゃん、春瀬×せーこさん、あいちゃん×りんきらさん、

まりな×りおちゃん、あいちゃん×まりな、


そりゃこの作品の主要人物さらっと上げた程度でこの数。おかしくないか、このお芝居。

めっちゃ好きだけど(2回目)。



好き嫌いがハッキリ分かれる作品だとは思いますが

(「これ、ダメ・・・」って方も絶対いらっしゃると思う)

私の中でドストライク決めた今月至宝の一本だと思います。ありがたい話です。



あ、個人的に「マルゴ以外の女は抱かないぜ」と思ってそう、と思うギー様が

愛してもないのに女(遥羽ららちゃん?)を利用して情報を得る。


という設定にも萌えた。なんなん、りんきらさんって(萌)

女にキスしながら暗転ってなんなん(萌)




なんか今読み返すとアホ全開の感想すぎて申し訳ないんだけど、(そして長いんだけど)

吐き出さないと今月乗り切れないと思うので書いてみました。


個人的感想すぎて解釈が間違っているところもあると思うんですけど

こうやって感じました、ということだけでも。


自己満はなはだしい感じだと思いますがスッキリしました。


ありがとうございました。