TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

タカラヅカ見て半人生

「100」の歴史、重み、そして希望を全部鞄に詰めて劇場に向かう。

ここのところいいリズムでブログ連投できているのでこのまま書き続けれれば

いいなー・・・とぼんやり思うお休みの日。

皆さんお元気ですか。私はぼちぼち元気ですがなんせ宝塚ロスがひどいので

そろそろパリ、あるいはカリスタあたりに飛ぼうかなと思っているのですが

(本音は幕末の博多あたりいい塩梅ですねー・・・とか思っていたら今日が千秋楽でした)

諸事情がありましてなかなか行けないのが現実です・・・。


くそ・・・休みのはずなのになんで私エクセル開いているんだ・・・(※家です。)


学生時代から「趣味」と「勉強」の両立ができない不器用というか、要領の悪い子で

でも妙にくそ真面目なところもありテスト前なんかは「宝塚断ち」も頑張ってしていたんですけど、

それこそ受験とか就活は宝塚忘れて頑張ったんですがその反動かどうか

自分で稼ぐことができるようになってから我慢できない子になってしまい、


行けるなら、行かねばならないホトトギス


そんな感じになり何年たちましたか・・・考えるのも恐ろしい・・・

気づけば周りみんな結婚してます。あのアホのMも。

(アホのM・・・私をこの沼に引きづりこんだ張本人。朝海ひかる様を心から慕い、

文集に「朝海ひかる様と結婚する」とまで書きながら高校卒業とともに結婚

(※一般男性と)、今は学生時代の(コム様に貢いだ)借金を親に返しながら梅田で

2児のオカンをしている。ちなみに、借金返済はあと5年かかるらしい)

(と、この前柚希礼音退団の際に5年ぶりに連絡をとったときに言っていた・・・)

(いくら借金しているんだ・・・Mよ)



と、いうことで博多座千秋楽おめでとうございます!!!

幕末の博多にタイムスリップできなかったのはとても残念ですが

素晴らしい舞台だったこと、いち雪担として嬉しく思っています!


大劇場公演まで、しばしゆっくりお体ご自愛くださいませ。

とりあえずDVD全力待機で頑張ります・・・!!!(エクセル開きながら←まだ終わっていない要領の悪さ)


ここからは雑談です(いつもだけど)。


朝日新聞出版から出ている「宝塚歌劇 華麗なる100年」を今熟読しているのですが

(まずは好きなものは歴史から。これタカラヅカの基本だよ!と学生時代に

グラフ5年分渡された時はこんな沼だとは知らなかったよ・・・M・・・)

(Mの口癖「あさこさん(瀬奈じゅん)の同期紹介から読み始めて!

あさこさんの文才を真似すれば国語の成績よくなる!!これは本当!!

私成績3から5になった!!あさこさんは天才だから!!!!」)

(実際Mの文才は凄まじいものがあった。初舞台の季節になると初舞台生しおりを毎年

作ってくれて注目生徒を写真入りで解説してキャッチコピーまで載っているシロモノ。

一番覚えているのは85期桜一花さんの


「子役から熟女まで演じる可能性を秘めている強き誇り高き女役」


・・・Mの未来予知者具合が本当に怖い・・・。)(※本人は覚えていないそうです。)


(そしてなにがすごいって、そのしおりを学校のコピー機でタダでカラーコピーして

クラスにばらまいていたことです・・・先生よく怒らなかったよな・・・)

(私はこの話を思い出すとき、Mの文才より先生の寛容さにまず驚きを隠すのを忘れます)


さて、話がずれました。


そう、歴史を勉強しているのですがなかなか興味深い対談が載っているんですよね。

外部の出版社だからできる対談でもある。

今だから話せることも、「これは阪急コミュニケーションズでは話せないよな~!」ってことも。


私が「これは(出版社が)朝日だから語れたんだろうな」と

思ったことはこの本でたっくさんあるのですが、世代的には「そうなんだ・・・」となったのは

瀬奈じゅんさんと大空祐飛さんの


「お互いいつトップを意識し、なりたいと思い、その努力をしたか」

月組であさこさんがトップになった時のゆうひさんの心境とあさこさんのゆうひさんへの遠慮」。


私が語っても薄っぺらくなるだけなのでぜひ(立ち読みでも)読んでいただきたいのですが

仲良し同期ならではの、トップへの道とお互いの思いと。

当時もこの人事は複雑だろうな、と思っていたけど2人とも辞めて、

外の世界で成功したからこそ話せる、みたいな裏話エピソード満載。


あさこさんとゆうひさんは


「私たちは決して優等生タイプではなくて、なかなか役つきもよくなかった。

でも、ここのタイミングでトップを意識してなりたいと思い始めた」


という会話がとっても印象的で、やっぱり「トップになる」ということは

それなりの覚悟と勇気が必要で人生一か八かの大勝負、


ということが文章でも伝わってきた。


あさこさんは一個上に春野寿美礼、一個下に水夏希

ゆうひさんは同世代の同組スターに霧矢大夢大和悠河


あさこゆうひ側から見れば強敵ばかりで、結局ふたりとも下級生時代過ごした組から

出てトップスターになった。ゆうひさんに至っては同期のあさこさんが「いた組」(月組)のトップ。

音校時代から「仲がいい」という話は当時でも歌劇やグラフでもよくしていたし、

それは本当なんだろうなという会話だったと思ってたけど、当人たちの微妙な心の揺れ方とか

嫉妬とか、ないわけないだろうなとは思ってた。だって、そういう心がないと

成長もできない劇団だと思うんですよね。


お互いを意識して高めあっていって、嫉妬とか、「負けるもんか」精神がないと

あの劇団では登りつめられないんだろうなと(勝手に)思っています。

特に「同期」ってそのためにいるんじゃないかとも思えるわけです。

私だって、入社同期は意識しますし、あの子がああしたらしいよということを聞くと

やる気も出ればへこむこともあるし。


普通の会社でそうなんだから、あの劇団でそれはないと生きていけないよなと。


でもそれが今普通のテンションで話せるのも、同期だから、仲がいいからなんだろうな。

あさこゆうひの絆の深さにちょっとうらやましさもあり、私も退職したとき

同期や同級生ととういう話しできるかなー、と思うと、やっぱり思いだすのは

あの時熱く朝から晩まで宝塚の話をしても飽きなかった、

タカラヅカを教えてくれたM。


お金がないから宝塚のロッテリアでいつもコーヒーだけ注文してずーっと話してたので、

今度はおいしいケーキと上質なコーヒーでも飲みながらゆっくり話せればいいな、と思うのです。


今はオカンしているので「宝塚なんて無理~もう絶対無理~体力もなければ若さもない~」

とこの前はいっていたMですがあそこまでのめりこむ根性が

あればいつでも復帰できると思うよ!(ニッコリ)


少なくとも、あそこまでコムちゃんに青春をささげていたのに自分ちゃっかり結婚している、要領のよさ。

私にはない素質である。ハンパないスキル。


世代的に一番面白く興味深かったのはあさこゆうひの対談ですが、

あとのインタビューやほかの対談組み合わせも魅力的でした。


和央ようかさんの電撃のフライング落下~再起不能といわれた怪我~奇跡の退団公演成功。


このタカコさんのコンサート、まだ怪我する前に見た公演だったので

当時のことを思い出すとめっちゃくちゃ怖い。「ネバセイ」も公演自体はネタな気がするんだけど、

当時のタカハナ退団公演と銘打つとなんだか感慨深かったのを思い出す。

本当に、タカコさんのちょっとしたダンスでもハラハラドキドキだったから

心穏やかに観劇できなかったんだよなぁ。タカコさん、あのときこう思っていたんだ、と

たぶん当時公式には出せなかった思いを吐き出しています。



湖月わたる×安蘭けい、組替えの重さ



苦労した者同士、思いは分かち合えるもの。この前の前夜祭でも二人の

相性の良さ、仲のよさにはほっこりしましたが組替え(わたるさんは専科異動という

複雑なときも経験されている)とうこさんは研10で星組に組替えという

「晩年組替え」経験者だからこそ「組替えで得たもの、星組で経験したもの」という深い

エピソードが聞けます。この対談は、今ちょっと複雑な思いかもしれない、

七海ひろきさんファンの方は読むと元気になると思います。余計なお世話かもしれないけど。


星組、いいよ。


この対談当時はかいちゃんの組替えなんてウワサ程度だったと思うけど

なんだかわたるさんととうこさんが今のかいちゃんにエールを送ってくれているみたい。

と、都合のいいように自分の気持ちがいいように解釈。


とうこさんの「今の星組も頑張っていますよ。柚希礼音さんの存在が大きいと思いますね。(中略)

私たちの魂をしっかり受け継いでくれていると思います」


のコメントに、私は先日の柚希礼音退団時をまた思い出し

涙がとまらなかったっていう話は本当です。

星組のこのいい星組イズムがかいちゃんにも伝わりますように。

かいちゃんなら大丈夫。



愛華みれ×真琴つばさ、同期同時期トップとは



この本では一番お花畑な記事だけど、これも宝塚のよさかなぁと思う対談。

お花畑といっても、タモさんの「偉大なダンサー大浦みずきさんの「名ダンサー」役のときに

新公が回ってきた」とか、マミさんの自虐ネタとかはくすっと笑えるんだけど、

当の本人たちは死ぬ気で頑張った結果が、「71期四天王」を生んだのかなとも。

私はタモさんやマミさんのトップ時代しか知らないから、昔の花組を見ると

このふたりが同じ花組に在籍してたのかあ、ひええええええと思ってたけど

よく考えればここ10年そんなんばっかだわ、とも冷静な目でも見ることができる。


劇団に直訴したこともある、という裏話も四天王が「4人そろうまで4人で頑張る」と

やっぱり死ぬ気で頑張った結果なのかなぁとかぼんやりは思う。

当時はいろいろいわれた同期トップ揃い踏みも、今では古き良き宝塚のいい伝説。


「タモさんが病気になった時、一度もお見舞いに行かなかった」というマミさんと、

それをしみじみ語るタモさんの絆ってすごいなと宝塚同期の横のつながりに

うなる対談。



あと4組の対談記事があるけれどそれは(立ち読みででも)お楽しみください。

できれば本当に時間があるときにゆっくり読みたい、そんな100周年記念本。

長年宝塚歌劇の取材をしてきた朝日だからこそ出来た本なのかもしれないな。


何より、どの記事にも愛がある。


どの対談でも「バトン」というワードが出てくるんだけど、朝日新聞の宝塚の記事が

続くのも「宝塚が本当に好き」な記者の「バトン」の受け渡しが成功してきたからだと思う。


中の人にも、外の人にも「バトン」「たすき」があったからこそ、100年続いてきた。


そんな当たり前のことなんだけど、ちょっと忘れそうになってネタに走っている

私に「それじゃダメだよ」と教えてくれた本です。



ちなみに、この本でちょっとした発見はなんの因果か元雪組トップスターの

汀夏子さんの言葉。


「「星影の人」の沖田総司が好き」

「大人になれない役どころがまわってきてばかりだけど、楽しかった」

「私は子供役しかできないと思われていて、コンプレックスでした。」

「女役なったほうがよかったんですけど、どうしても男役がしたかったんです。」


・・・どっかで聞いたことがあるような、ないような。


今頃おいしい水炊きでも食べながら打ち上げしているであろう博多座メンバーの

中央にいる人を思いながら、私はまたエクセルの世界に戻ります。(まだ終わらないんかい!)



そして、新たなスタートを切る雪組赤坂メンバ―にも魂飛ばしておきます。


89贔屓の私としては誰かと誰かがこういう形で、いろいろな体験と挫折と奇跡を感じながら

大きい羽根をしょって、真ん中を演じたあと幸せに

退団してから「私たちの期はこうでこうだったね~」と対談してくれる日がきてくれるといいな。と

思いつつ。


その時は、あさこさんとゆうひさんのように何人か、笑っていてほしいな、と願わずにはいられません。



それこそ、お花畑のファンのエゴかもしれませんが。




宝塚歌劇 華麗なる100年/朝日新聞出版
¥1,728
Amazon.co.jp