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星組の底力、見たまえこれが本物だ「ナポレオン新人公演」

まあクオリテが全員礼真琴っていうことにびっくりするよね。


リアルタイムで見る予定ではなかった星組新人公演「ナポレオン」。

星組の新人公演、それは別名「真の実力者たちの巣窟」。


ナポレオン(柚希礼音)の礼真琴、こっちゃんってたぶん「うますぎる」領域だと思うんですよ。

もう新公っていう枠では収まりきらない器だと思うんですよね。

キャリアも、実力も申し分なし。


歌を歌わせれば楽器かっていうくらい正確で魅力的な歌だし、

ダンスキレッキレで演技は本格派。無敵艦隊95期の首席だと聞いて

「あー、そうですよね。」と誰もが疑問に思わない逸材。

だから、抜擢が続いても誰も文句言わないしそれどころか「こっちゃんなら安心だー」という

抜群の安定感がある。


その礼真琴が、こっちゃんが全然いい意味で「浮かない」んですよね。


時々真ん中と周りの実力の差が開きすぎて、新公なんだけど

真ん中だけが浮き彫りになってしまう、それもそれでありの新公もあると思うんですけど

星組は脇を固める者たちまでも、いい意味でその差がない。

全員主人公なんです。全員同じクオリティです。それも、とても高いクオリティ。


今回びっくりしたのが、マルモン(紅ゆずる)の瀬央ゆりあ。

これがびっくりするくらいイケメン、マルモン。

ヴィジュアルもさることながら、たたずまい、歌の安定感、心がイケメンと通じる芝居心。

「先輩~」と呼ぶナポレオン、同期のこっちゃんとの信頼し合っている

息の合った演技の呼吸もぴったり。だからこそ、裏切った瞬間の

ナポレオンの失意と先輩を裏切ってしまったマルモンの苦しさが痛いほど伝わってくる。


ずっと一緒にいるからできる、この演技。

でも、ここで叫ばせてください。このマルモンができるならば。



次のスカイ・マスターソンは、せおで見たい!!!!!!



このイケメンにソフト帽とスーツと、「女神よ、今夜だけ」を!!!!



お願いします・・・本気です・・・私は、本気です・・・!!!!

マルモンのソロ、あれは超二枚目ができる歌い方です。


せおのすごさが伝われば私の伝書鳩も役目を果たした。

と、思いましたがまだ余力があるので「この人がすごい!」第二弾。


タレーラン・十碧れいや。


ぽこちゃんは幸せの国の王子様(勝手に言ってるだけ)なのに

黒めの役をやると存在感をいかんなく発揮する不思議な役者ですよね。

「ロミジュリ」の死とか、ちょっと黒め、という意味で「王城」とか。

顔色の悪い役が似合うというか(笑)


オフの存在がほわ~っとした「癒し系」なのがプラスに働くのか、

ものすごい闇というか負のオーラを出す。私はこの本公演で好きな役が

タレーランだったので(今でも「タレーランのテーマ」を突然歌い始めるほど

タレーランの音階」が好き。でもでたらめ)みっさま本役の役はどの下級生さんでも

ものすごいプレッシャーだと思います。

でも、目標とする本役が完璧だからこそ、立ち向かえる強さが備わるのかもしれませんが。

ぽこちゃん、いい意味でものすごく開き直ってタレーランという大役に

挑戦できてて結果を出したと思う。


個人的にはぽこちゃんは


「もう~、みちこさんの役なんて本当に難しくて~!!!!」


ときゃいきゃい明るく電話で話して


「いや、れな真剣に悩みなよ、北翔さんだよ?」


とマジのダメ出しをあいちゃんさんに食らうぽこちゃん。とかあったら93ドリーム。

なぜそこであいちゃんさんに電話する、十碧れいや・・・(いや、あくるさんの妄想だから)



もしかして、この「ナポレオン」の真の主演かもしれない、ジョセフィーヌ・妃海風


玄人好みのヅカファンが「みちふう!!みちふう!!!」と熱狂する意味がわかるな、という


圧巻の演技と歌。


これ見たらそりゃみちふう楽しみになるだろう。

星組見たくなるよね。そして星組全ツ千秋楽映像の挨拶見たら

みちふう旋風はんぱないよね・・・(今日の朝見た)。

(「大好きやねん!おおきに!」で誰もが妃海に夢中)

(「オチは?」と求めるみっさまに「挨拶にオチ必要なの!?」となるこのクオリティ)

(そして、兵庫出身者はそれに応える・・・星組なんなん・・・?)


私は新公でトリハダが立つという怖さを妃海風のジョセフィーヌによって知ったよ。

この子本当に研6なの?いや、「この子」なんて呼び方は失礼だな。

「この奥方」とかが正しいな。


主演と対等の立場、ジョセフィーヌ。妃海風、向かうところ敵なし。

「ガイズ」のサラ、ものっすごいのぶちこんできそうだぞ。


そんなジョセフィーヌ妃海風の一番好きなところは、ナポレオンのことを

最初上からの立場で見ていたのにどんどんナポレオンに恋焦がれていき、

最後はナポレオンだけを崇拝するに近い愛情を注ぐところです。

歌のソロは、神に達していた。妃海風の涙が胸に刺さる。


数日前に「雪組のドラフト力が怖い」みたいなことを書きましたが

星組の「真の実力者の巣窟」「「この子は伸びる」と見抜く力」

「実力を育て上げるスキルの高さ」にはただただ、すごいというか、怖さを感じるだけです・・・。


「人材育成」の力、「星組しかできない公演」



の色が新公でもう出てるってすごいと思うんですよ・・・。

何処を見ても、穴がない。どこを見ても、本物しかいない。


歌が、芝居が、ダンスが。

苦手なものがあってもそれをカバーする何かを持っている、星組下級生。

カバーする努力ができる根性が、星組スキルなんだと実感する、出勤前の朝でした。


そんな私は、最後までウジューヌは綾凰華くんだと思っていたダメ人間です。

天華えまくんやったんや・・・ごめん・・・。