TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

雪組初日、おめでとうございます。

自分はつくづく初日向きの人間じゃないなあ、と思います。

初日、というのは誰も見たことのない作品を初めて見せてもらえる、

それがタカラヅカの場合お披露目だったりサヨナラだったり、特別な節目の日の

「初日」だったら、いやじゃなくてもそれぞれ思いれが違います。

 

果たして私は、4/21の「早霧せいなサヨナラ公演の初日」を見ていい人間なのかな?と

意味の分からない、けど自分の中では結構重要な問題を語りかけながら

昨日の朝新幹線に乗り込みました。いつもとはちょっと違う緊張感。

 

劇場につくと、やっぱりいつもとはキャトルも雰囲気が違っているように見えて

ますます孤独感がつのる。

みんな今日のために生きてきた・・・というとおおげさだと思われそうなのですが

いやほんとに、それを感じたんですよね。

 

キャトルで盛大に買い物をして(←それでもする)

逃げるようにロビーのソファに座っていました。

 

ずーっと考えていました。

 

今日が始まる。

退団公演が始まる。

終わりが近づく。

早霧さんが2か月半後にはいなくなる・・・。

 

・・・やめよ。

 

だいたいのところすごくいいいかげんでなんとかなるさと生きているのに

こういうところのマイナス思考は本当に成長がないです。

そして襲ってくる緊張。

なぜお前が緊張するのだ、という疑問はつきないわけですが

チケットをもぎとってもらうとき手が震えてチケット落としちゃって

そのときに「やばいな・・・」と自覚しました。

 

私結構自分が思っているよりメンタルやられてるわ。

 

でもそんなこと、どうでもいいんです。

そう、そんなことは大した問題じゃなかった。

今日が、4月21日を自分がどう感じたかが大事じゃないかな?と

やっと感情がついてきました。

 

今の雪組が好きで、雪組子が好きで、

雰囲気も、作り出す世界観もどれも好き!っていえる組があること。

 

それが幸せなことなのではと思います。

 

たしかに、ひいき目はあります。

でも最終的に、人間は「好きか嫌いか」で判断してもいいと思うんです。

それで、「好き」と感じたら、それで幸せじゃないですか。

 

それだけでよくない?

 

サヨナラっぽくない、ふさわしくない、タカラヅカっぽくない、

男役がこれで最後なの?

・・・暇人なのでグーグル先生がお友達で、暇さえあればすぐググるんですけども

(これはツイッターだけど)そういう声があることはわかる。

 

たしかに、タカラヅカっぽいかっこいいセリフもかっこいいコスチュームでも

スーツでもない。魅力的なアクションシーンはあるか?と言われればそれもない。

 

幕末太陽傳」、これは確かにタカラヅカでした。

タカラヅカっぽくないのに、男役はやっぱりかっこよかったし、粋で

世の中をしたたかに、たくましく生きている。

 

コメディのなかにも、人生の酸いも甘いも描かれていて

「佐平次」というより、「ちぎちゃん」が

かっこよくいえば「トラブルシューティング」に相模屋を奔走する姿は

「困っている人を助けるスーパーマン」さながらで、

やっぱりちぎちゃんは究極のかっこよさを持ってると思うんです。

 

もちろんビジュアルも超イケメンなんですけど、それはあえて封印したような

茶目っ気たっぷりのくるくる回る表情。

でも心もイケメンな佐平次はぴったりで、原作映画はあるけれど、

これは小柳先生のほぼアテガキなんじゃないかな、

という幸せな勘違いをしたまま過ごそうと思います。

 

客席は終始ワクワクしてました。

 

「今度はどんなことが起こる?」「次はどう解決していくんだろう!?」

 

痛快でした。でも、これはタカラヅカ

絶対的な品位を失っていないところが雪組の芝居を感じさせます。

(これもひいき目だと自覚してるから許してね)

 

抜群の演技センス・早霧せいな

どんなことを言わせても下品と思わせない品の持ち主・咲妃みゆ、

すごく高いところにいる「ちぎみゆ」を追いかける雪組生。

 

だけど、このお芝居で感じた「ちぎみゆは、すごい高いところにいる」と

思った演技力とはまた変わって

ショーでは「すごく近くまでちぎみゆが降りてきてくれる」という感覚の

 

「Dramatic "S"!!」

 

特に絆のシーンで涙腺が崩壊し、ほぼオペラがくもるという大参事になり

遠目で「早霧さんと、雪組子」が自然に呼吸をし、踊り、そして歌うところを

見ていました。

 

みんな笑顔だった。楽しそうだった。

あんなふうに、全員を笑顔にする人っているんだな・・・と

止まらない涙もふかず、ぼんやり考えていました。

 

最後にその「みんなを笑顔にする」ちぎちゃんが、挨拶で

涙を流しました。

 

みんなも泣く。客席も泣く。

 

でもちぎちゃんはその涙をふきませんでした。

すーっと、流れていく涙がとてもきれいだった。

 

たぶん、この涙がちぎちゃんの今の感情だったのかな、と思います。

苦しいこと、悲しいこと、そして楽しいこと嬉しかったこと。

 

全部その涙だったんだと思う。

 

今日は初日。まだ始まったばかりです。

何回見れるかわからないけれど、一回一回、大切に、

感情に押しつぶされることなく、しっかりと見れることの幸せを

かみしめたいと思います。

 

やっぱり、私は雪組が好き。

 

君は君のままでいいんだよ。

 

そんなセリフはないのに、佐平次さんはそういってキヒヒヒヒと

笑ってくれそうな人でした。

 

これ、認めたくなくてというか、そんな「おめでとう」という気持ちになれなくて

まだいってなかった。

今なら言えます。

 

雪組初日、おめでとうございました。

 

 

 

さて、もう立ち止まることもなく駆け抜ける。

 

千秋楽までは、泣いたら負けだ!!!!!

 

 

 

 

 

さて、次回は作品の感想です。(ほんとだな?)