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この月城かなとをあと100年忘れない。リアルな大人のおとぎ話、それは最高の贅沢。/月組「ダルレークの恋」感想

「月城かなとにやってほしいタカラヅカ名作リスト」を書く手がとまらない。(仕事して)

 

 どうも~~~今月3度目の配信でした、毎度お世話になっております!あくるです。いつも読んでくださりありがとうございます!!あったかくなったり寒くなったりですねえ。大劇場の桜、もう2年見てないんですけど今年もきっとキレイだろうなあ。大好きです、ムラの桜。世界で一番好きな桜です。

 いや、それにしても最近の宝塚の再演がね~どうも私に寄せてきているというか(※勘違い)、やっと阪急さんそっちの需要に気づいてくれました?っていうか、その作品全然忘れてたわー!!でも言われてみればめっちゃぴったりですわかります~!!!っていうか…いや、うん、そう。本当にありがとうございます。(突然のお礼)

 なんか、「アルジェ」「追憶」「エル・アルコン」そしてこの「ダル・レーク」。どーん!小池ミュージカル!!大ヒット御礼!!っていうわかりやすいビッグヒット作じゃなくてこう…うん、控えめに「(小声で)中ヒットしました★」っていう小作品を思い出したように再演してくれる最近の宝塚私結構好きです。いや、ごめん大好きです(←めんどくさい)

 と、いうことで。月組公演「ダル・レークの恋」感想でございます。ええ、先に言わせていただきますと、この世界わたくし大好きでございます。っていうか大好きな要素しか入ってない。ターバン、宝石、異国の王子様・お姫様、王族、キラキラ、身分差、パリ、ほどよい愛憎(でもって誰も死なない)、重くてめんどくさい人間しかいない世界…わたくしの好きがこれほど詰まった作品はないんじゃないかってほど!!ありがとう月組Pー!!だからそろそろ平和な人事を期待してるよー!((小声で)もうれーこうみが…よくない…?このまま組んじゃえば…よくない…?)

 ♪君の瞳に燃えた~不思議な炎~それが愛~♪開演です。(幕開きプロローグの主題歌「まことの愛」最高得点を叩き出す月城かなとの歌唱力スキル…!)

 

 月組「ダル・レークの恋」

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れいこちゃんの白軍服+ターバン+白手袋でまずは1時間語ってもいい?(遠慮します~)

 

忘れられない男 ラッチマン/月城かなと

 

 私、「月組でダル・レークの恋」と聞いた瞬間、「あの今世紀最も酷い男と評判の!!ラッチマンを!!れーこちゃんがやるんですかい!?(ちょっと何度でも聞きたい発表じゃないかそれー!!)」ってワクワクしちゃったんですけども、一度冷静になって「ダル・レークの恋ってどんな話やったっけ」てなったとき「なんか途中まですごいカマラカマラ愛してます愛してますいうてたんだけど、いろいろあって(この言葉本当に便利~)結局カマラを捨てる酷い男ラッチマンの話」っていう合ってるんだか合ってないだかグレーなざっくり感があって、「でも私の好きな話でした★」っていうそれはあくるさんの好みなんて聞いてないしね?っていうようなその程度の知識しかなかったんだけども(もはや知識でもなんでもないし)(本当に「好きだったことは覚えてる、けど詳しい話は覚えてない★」っていう…)(あくるさんあるある~)。

 改めて見てみると、ものすごいドラマチックなんですよね。最初はラッチマンが本当の自分を偽り身分差の恋愛、お互い惹かれ合ってるのに周りが許さなくて逃避行(ここでR指定のラブシーンがあります)めっちゃ好きなのに別れて、それぞれの道を生きようってなってたのにまた再び出会ってしまう…結局、お互いは王子様とお姫様。もはやなにも自分たちの障害はなくなったのに本当の自分たちが見えた途端、彼女の「私はあなたの軍服を見ていたのです」(名セリフ)の言葉がラッチマンの脳裏に蘇り、ラッチマンはカマラから去りカマラはラッチマンの面影を追って街をさまよう…。きみの瞳~にもえーたー!!(れいこの歌唱力スキル満点←結構衝撃的なうまさだったので何回も言います。)

 たぶんね~、私の「ラッチマン=酷い男」っていう知識は歴代のラッチマンを演じたトップの影響がとても強いんだと思うんだわ。(※褒めてます)過去のダルレークを生では見てないけども、麻路さきさん瀬奈じゅんさんっていう「歴代最も危険な2大トップスター」に名を連ねる方々の(※主観です)映像見てもう「この男には近づいただけで私が破滅する」って本能的に悟ったんだと思うの。それほど刺激が強かったんですよ。すっごくすっごくやばかったんですよ…!!!!(語彙力ー)もしまだあのぞわっとする「この男危険、私破滅」を未経験でしたらば、ぜひ元気なときに見てほしい。たぶん元気なときじゃないと、戻ってこれません(⌒▽⌒)。

 でもって、れいこちゃんのラッチマン。「わ…私の知ってるラッチマンじゃないわ…!!」ってのがまず第一感想でした。な、なんなの!!この育ちのいいラッチマン!?品行方正!スマートで賢い!そして優しい(たぶん)!私はカマラに同情しました。

 このラッチマンは忘れられない…。

 たぶん「忘れられないの、彼を思い出してしまうのー…」って電話でしくしく泣く海ちゃんに励ますどころか同調して「つ、つらいよねえ…しんどいねえ…!」と一緒に泣いてしまう私がいる(※あくまで主人公の親友ポジションは継続です)。

 まずヴィジュアルからはっきりいってやばいのです。白ターバン(※反則)白手袋(※国家を揺るがす色気)(※強い)白軍服(※トラウマ)。そして、月城かなとの顔(ドーン)。ありがとうございます、と真顔で言ってしまうよねこれ。きっとね、白いカーテンを見てもカマラは「ああ、ラッチマン…」と思いを馳せずにはいられないでしょう。白いネコを見てラッチマンを思い出し、白い馬を見てもラッチマンを思い出す。白いシーツを見て一緒に過ごした夜を思い出し、悲しくて寂しくて涙が乾くことがないカマラ。う、うわー…絶対海カマラ次の恋いけないー…!!しんどいよぉ~。

 れいこラッチマンの何がすごいって、ラッチマンにもいろいろな事情があって、生身の人間の複雑な感情があって、いろんな女といろんな夜を過ごしてきたがカマラと過ごした時間は忘れないだろう、生涯愛するのは君だけだ、っていう誠実さが伝わってきて、なおかつラッチマンもいろいろつらかったんだね、って思える余白の演技だと思うのよ。私はものっすごい人の演技を見てるんじゃないか、って鳥肌たちましたよ。

 「ピガール」でもれいこちゃんは芝居に描かれない時間を想像できる演技力がある、ってことを書いたと思うんだけどラッチマンも本当にその「余白を残し、余白を想像させる演技力」抜群だった。れいこラッチマンにはちゃんと生活があって人生がある。あれこれ想像して、深読みしまくって、ああじゃないか、こうだったんじゃないかって。その余韻がめちゃくちゃ楽しくて、ああよかった、って思えるってすごいよね?私はそういう余韻の瞬間がすごく好きで、考える時間が好きで、舞台を見続けていて、タカラヅカを見続けてるんだと思う。

 きっとれいこラッチマンはマハラジャのパパと名家出身の美しいママに愛されて育ったんだろう、籠から出たい一身でパリに出て、自分を試したくてたまらなくて、いろいろなものをかわして飛び越えて、ちょっと素敵なロマンスも経験したんだろう(2幕冒頭の7年前のパリのシーンのおしゃれで抜け感のある白ストールのラッチマンよ…れいこちゃんも立派な月組男役になったんだなあと感慨深い)その後生まれを偽り、カマラと出会って忘れられない恋をするラッチマンは誰よりもカマラを愛して、去っていく。ラッチマンはただの女を捨てる男なんていう酷い男じゃなくて、もっと深くてもっと繊細な、すごく誠実な男性なんじゃないかって、そう思うことのできるひとりの男性を演じることができる月城さんってすごい男役なんじゃないかって。もうただただ、鳥肌がとまらない。すごいドラマを見せてもらった…っていう感動がもうぶわーってきて。(そしてめちゃくちゃテンションのあがるフィナーレ魅せてくれる月組さん最高です!!)

 個人的に「!!!!」って来たのがね、いわずもがなラブシーンなんですが。いや、たぶん個人的に「親と見てはいけないタカラヅカベスト5」(あるいは「子どもと見てはいけないタカラヅカベスト5」)に入るラブシーンだと思うんですけどね。あの…もう…ターバンをね、ほどく月城さんですよ。もっ…なっ、何が起こってるの…!?!?と。私は何を見ているんだろうか!?っていうアレ。やばかったー…。れいこちゃんの白ターバンでも大概なのにこれ以上私をどうする気…!?(※どうもする気はない)っていう。安心しろ、ラッチマンはカマラしか見えてない★って言い聞かせるんだけどあ”~~~~…!!っていう変な声が漏れるアレ。今年の何かが終わったな、って思いました。よい2021年でございました(完)(まだ3月)。

 なんかさあ、カメラが最後れいこちゃんの手をアップにしたんだけど、その手がものっすごい色気があってね。私たぶん顔が真っ赤だったと思うの。すごくない?月城さん。配信なのに!!ひとりの30代女子陥落ですわ!!どうしてくれるよ。手だけでだよ!私がやばいのか月城さんがやばいのかって話だよ!(たぶんどっちもやばい)

 月と海と月城かなと(部屋とTシャツと私的な語感で←昭和)。波が揺れる海に、空に浮かぶ月に、横顔の月城さんがよく映えるのです。絵画!?ここはルーヴル美術館!?ものすごい高いよコレ!?(値段的なものが)。もううっとり。タカヤ先生さすがです。東大出身のラノベ作家なんて思っててごめんね(言ってるし)。日本の勉学の最高峰を知る演出家は芸術的にも美術的にも最高峰を知ってるんじゃないかってもう。あああああありがとうございまーす…!!!あ!あと、月城さんにダルレークを振った月組Pも胴上げしたい。もう…これに免じて…数々のサイコパス人事、水に流してやろうか…!?とは思った。いやしかし(れいこちゃんの)発表があるまでそれは待つ…(いいかげんしつこいよ!)(もう流してやれよ!)

 れいこちゃんの顔と演技で戦争も起こるし、革命も起こるし、ギロチンは振り降りるし、人は死ぬほど人を愛せるし、忘れられない恋もする。れいこラッチマンは確実にトラウマになる。絶対忘れないし、忘れられない。この男にハマると抜け出せない。そう思うのに、五感全部で「ヤバい」って思うのに、最後のシックスセンスだけは「それでもいい」ってゴーサインを出すような。そういう男だと思います、れいこラッチマン。

 忘れられない男をするれいこちゃんをこれから何度も見ることができるドキドキとワクワク。もう片っ端からタカラヅカロマンスをやってほしい。「れいこちゃんにやってほしい名作リスト」を頭の中で作ってるだけで仕事が終わる配信翌日(ダメ社会人)。  

 れいこちゃんの目に映る世界はどれだけドラマが溢れているんだろう。きっとキラキラしてて、ドラマチックで、一瞬一瞬を残したくなるような世界が広がっているんだろう。あーもう楽しみで仕方ない!!!それでもう、相手役うみちゃんでよくないっすか!!!あ!いや、間違えた。うみちゃんよくないっすか!!!月P!!!ねえ!!!(いっちゃったー)

 あの、無理やりカマラの腕を掴んで逃避行するじゃないですか。たぶん海カマラの腕にアザがつくほど強い力で掴んでしまうと思うのね。それを眺めて「…悪かったな…」ってぼそっといってあの後震えるカマラを慈しむように抱きしめるような男だと思うんです、れいこラッチマン。れいこちゃんすごい包容力がある男役ね。この人がいれば何もいらない、ってカマラ思っちゃうなあきっと。

  上でちらっといったけど2幕冒頭7年前のパリのシーン、1幕が重くて湿気があってやたら余韻を残す、あー雪組芝居!(大好き)って思ってたんだけど、サイコロ賭博をやる月城さんよ。ヌケ感!!かっこよ!!少し目を伏せたり、肩を竦ませたりするの。力の抜けたセリフの言い方。かっこよ!!!「ガイズ&ドールズ」のスカイ・マスターソンとかも絶対かっこいいやん~。(と同時に脳裏にくしゃみするおださんアデレイドも浮かんだ)間違いなく花月系のさらっとしたおしゃれ男役演技でした。雪組気質はそのままに、月組芝居スキルを習得した月城さんに私はいつまで抗えるのでしょう、いやもう負けてるか。はぁ~~~、れいこちゃんの男役を見れる人生、素晴らしきかな!

 最後にひとつだけ!件のラブシーンなんですけど~、ダルレークを見た人必ず一回は思うと評判の「いやいやいや、円形ベッドってラ○ホテルかいな!」っていうベッド。あれをね~、令和版のタカヤさんやるのかな~っていう「(あくるさんまたそんなとこを)」って思われる事案をずーっと考えていたんですけどね、案外シンプルなベッドでね?あーなんだ!そっかそっか安心した~!そのベッド、電飾チカチカしたり回ったりはしないんですね!こはちゃんとオマージュ的なね~!!ハイハイ!!…タカヤさんほんっとごめん。ちょっと期待してたよ。そこはね、それやっちゃったら偉大なる菊田一夫先生が天国で泣くよね…?あとヒロイン転生しないのも安心したよ★(いつまでもラノベイメージ拭えず)

 …ダルレークのベッドは令和も円形、なんですね★(⌒▽⌒)(もう黙れ)

 この人を忘れない。この人との恋は私の宝物。とカマラが言い切れる、見てる人が言いきれる素敵な男性だと思う。だから、私は月城かなとさんのラッチマン一生忘れない。月城かなとを忘れない。(まだまだ見れる!超幸せ!)

 

 薄幸の絶世の美女は世紀の恋をする  カマラ/海乃美月

 私はもう、ラッチマンを失って失意の底の海カマラには軽々しく「次に絶対いい男いるって、ドンマイ!」(なんていう軽くてなにもないセリフなんだ、我ながら…あくるさんの人間性疑うわ)(菊田一夫先生に謝れ)なんていえない。「ラッチマンという男を見かけませんでしたか」とパリを彷徨うカマラを「なんて…かわいそうなお姫様…!」と泣きそうな顔で見守る乳母にならなれる。ほんとに…ほんとにこの海カマラは健気で儚くて、さらさらと砂になって消えてしまいそうなのに強い意思がちゃんとあって、強い目で訴えられる。ラッチマンが「この女を離したくない、俺のものにしたい」と思ってしまうのがわかる海カマラ。海ちゃんのサリー姿とにかくとにかく名画のように美しい…!(私だったら芸術を競う今年のパルムドールはれーこ海にあげたいわ~。とにかくヴィジュアルが芸術的な美しさ!←何度でも言う!)

 外面こそ「私は権力者の娘、カマラ姫よみんな控えれ!」。自分より家、愛より権力。おばあさま(みとさんのインドの大貴族の元締め感よ…ですよね~!いますよね~!ってなるよね)の言いなりのカゴの中の鳥。でも本当のカマラは、純粋で誰よりも愛を信じてラッチマンを信じている、自分に正直な魅力的な女性。こうしたい、っていう意思もあるし、きっと歯向かう強さも持っている。だけどそれを隠さないと生きていけない時代に生まれた。カマラの目は、とてつもない強さを秘めている。(れいこラッチマンを見つめる目線がすごくてね…あんな目で見られたら動けなくなるか愛してしまうかの二択ですよね、れーこちゃん)

 海ちゃんはこういう女性が本当に似合う。物憂げで、掴んだと思ったら消えてしまいそうなおぼろげな月のような美しさ。だからその見た目から強く言えば言うことを聞きそうな簡単に騙せそうな女、と軽んじられそうなんだけどとんでもない。ちゃんと自分の気持はわかってるし、騙されそうになったらみぞおちにキックくらわせることもできそうな強い女性。強がるカマラがほんとにかっこよくてね。「あなたの軍服を見ていたのです」と圧倒的な強さで言い切るカマラに惚れるしかない!きっと言いながら傷ついてるんだろうけどね、身を切るような思いで嘘を言う海カマラ。うう、カマラ…(つられ泣き)

 カマラはたぶんもう恋もしないし結婚もしないだろうな。だって忘れられないもの。カマラはこの世の人とは思えないほど美しいけれど、ラッチマン以外の人とはきっと何もできない。カマラの身も心も永遠にラッチマンという一人の男のものなんだろう。例え結ばれることがなくても、ラッチマン以上にもう人を愛せない。

 パキッとしたわかりやすい女性、ではなくアンニュイで、ニュアンスカラーのような海カマラ。それがものっすごくれいこちゃんとお似合いで、それ以上に芝居の呼吸が抜群に合う。れいこちゃんは誰にでも合わせられる芝居の達人だけど、その達人れいこちゃんにここまでついていける娘役さんて海ちゃん以外いないんじゃないかな、って思ってしまう。(発表前にあんまり言うとそうじゃなかったときかっこ悪いしなんかいろんな方面に失礼かな、と思っているのでいつも言わないようにしてるんだけど…今回だけは言わずにはいられないわ)。

 「月城かなとの演技すごい」を絶対に邪魔しない、むしろ一緒に高められる娘役。れいこちゃんのラッチマンすごく私は大好きなんだけど、それは海ちゃんがカマラだから、って言い切れるのよね。これで「ん~…カマラ全然好きじゃない…ラッチマンなんでこの女好きなんだろう」って思ったらそこでドラマが途切れてしまう。

 カマラにラッチマンが迫って、「いや…いや…野蛮人…ひどい人…!」っていうあのシーンすごかった。なんかね、うみちゃんの怯える演技ってすごいなって思ってしまうのよ。数々の病み女を演じてきた実績だろうか(笑)(褒めてるー!)本当に震えてるし、怯えてるんだよね。怖い、怖い、この人だれ…!て思ってて、そんなふうに怯える海カマラをきっと優しく抱きしめるんだろうな~れいこラッチマン…っていういやあんた韓ドラ見過ぎだから!って言われそうな少女マンガ脳を軽く凌駕するれーこ海の愛の演技。素晴らしい。れーこちゃんと海ちゃんの芸術的な愛の世界もっと見たい。絵画のように美しいんだけど、作り物じゃなくて。何よりも本物の、生々しい男女のドラマを見せてくれるポテンシャルしか感じないのです。ドハマリやん、戻ってこれないよ!こんなはずではー!!(ちゃりーん←銭を月組に投げ入れる音)

 海ちゃんは聡明な女性が似合う。このカマラは運命に翻弄された、ラッチマンに振り回されて弄ばれた女じゃない。ただ、ラッチマンを自分の意志で愛しただけなのよね。だから私は海カマラが好き。あ~~~れいこラッチマンの気持ち痛いほどわかるよーーー!!!

 

 さて~、以下2番手スターたち。あのね~…月組さんほんと私をどうするおつもりですか…!?(ちゃりんちゃりーん←月組に課金する音※本日2度め)

 

ペペル/暁千星

 龍真咲さーーーーーん!!!あなたの遺伝子!暁千星がちゃんと受け継いでおりますーーーーー!!!!(大歓喜)(大声)…っていうペペルでした。ペラッペラ!!もうめちゃくちゃペラッペラ!!!!(※褒めてます)

 れいこラッチマンをこの先100年忘れられない男とするならば、ありちゃんのペペルは3日で忘れられる!!と断言しちゃうほどのもう超いい感じに軽いペペルでした。あーーもうありちゃん最高か!!(大好きです)。…私は本当に、組編成、特にトップと二番手の関係性で何が大事だと思うかといえば「バランス」だと思ってて。トップが太陽タイプだったら二番手は月タイプがいいと思うし、逆も然りです。似てるタイプもいいんだけど、やっぱり偏りが出てしまうというかお芝居に幅がなくなっちゃうと思うんですよね。あと選べないよね!!(私達が)やっぱりねえ、何でも競合は大事ですからね!!(なんでそこで「競合」っていう夢もへったくれもない言葉が…)いや、タカラヅカファンはやっぱり「私はトップの○○さんがいいな」「あたし絶対二番手の○○ちゃんがいいー」「どこがどこがー?」「○○なところとか♡」「わかるぅー!私はねえ、○○ちゃんの○○なところ♡」「わかりみが…深い…!」って会話がねえ!楽しいし肝じゃないですか!

 とまあわかったようなこと言っちゃってますけど(実際は何もわかんないです★)このダルレークの場合、れいこちゃんが間違いなく「月」「重い」んですよ。とにかく超ドラマチックだけどめっちゃ重い!!(※褒めてます)…いや大好き前提でいってますから怒ってウインドウ閉じないでほしい(←弱気)。ドラマっていうのは基本重いの前提で展開しますからね…?それでいいとおもいまーす。

 でここでありちゃんの登場でございます。軽ッッ!!!!もうありちゃんかあくるさんの口かってくらい軽い!!いいわあ、ありちゃんいいわよぉ!さすが龍真咲の新公してきただけある!!(太鼓判)と、ペペルの軽さで太鼓持ちしてしまうほど。(もうあくるさん黙ってくれ)(真咲さんファンに謝ってくれ)(めっちゃ褒めてるつもりなんだけどなあー…)

 ありちゃんの軽さがれいこちゃんの重さを引き立たせているという事実。これからの月組のポテンシャル…!あなた!楽しみすぎて立ちくらみしそうよ。ありペペルの「え?リタ?さくっと騙して金だけ巻き上げれば僕お金持ちじゃん?」っていう軽さ!これだけ軽いともうリタもなんにも後腐れなく次の恋にいけるし、逆に言うと罪が一切ない男。優しい男でもあるのだろうか…。きっとすっごくリタにとってはつらい恋だったと思う。もう恋なんてしたくない、と思ってしまうかもしれない。

 けど、ペペルは実はラッチマンより全然いい男かもしれない。忘れられない男をずっと覚えているより、あーああいつ超ムカつく!!って怒って忘れて、次にもっと素敵な恋をできる可能性があるリタのほうが幸せなのかも。…ま、これは個人差ではあるけどね。どっちが幸せかはわかんないよね。…どっちにしろ男運ないないシスターズだなあ~~~とは思う(話なら聞くぜ?聞くだけだけど!)

 ありちゃんのこういう裏も表もない感じがすごい好きなんです。何にも考えなくてもいい、楽な感じ。愛でればよい!!っていうわかりやすさ。そうそう、月組の王子様はそうじゃなくちゃね!!天性の愛されキャラは最大の武器。突き進んでくれ暁千星!

 それと、ありちゃんも「薄くて長い」種族(お仲間に朝夏まなとさん・彩風咲奈さんがいます)だったことに今更ながらときめいた…!ターバン×スーツ、この奇跡の組み合わせをさくっと難なく着こなすスタイルスキルの持ち主、暁千星(別名・少女マンガ脳が大好きスタイル)ありがとう~~~ありちゃん!その薄くて長い素敵な体でバンバンいろんな夢衣装を着ておくれ!頼む!!

 

クリスナ/風間柚乃

 まあ、ぶっちゃけ正常な普通の女子だったら間違いなくクリスナを選ぶでしょう。っていうこの堅実さ。もう、男運ないないシスターズ(カマラ・リタ)唯一の希望の光は長女アルマ(夏月都)が結構見る目あるお姉ちゃんだってこと。お姉ちゃんがね、ちゃんとしたクリスナを選んでるんだから、カマラとリタもちゃんと血筋的には見る目はあるはずなのよ…なのにね…っていうどうでもいいことで文字数を稼ぐでないよアタシ。

 繰り返しますがこのダルレーク、とにかく男役スターのバランスがものっすごくよい。れいこちゃん(月・重い)ありちゃん(太陽・軽い)で、おださん(海・堅実)。海っていうのは海のように穏やかで広いっていう意味で捉えてほしい。なんだこの安定感と安心感。ちょっと人生で疲れたときに誰に一緒にいてほしいかっていったら私はクリスナさんを選びます。一緒にいたらハラハラ・ドキドキしてぐったり疲れそうなラッチマンとペペルに比べたらもう、クリスナさんは南の島のビーチのようなパラダイスだと思うわ(ちょっと意味分かんないです)。それだけ気持ちが良くて、ここは安全ってことです。

 かなり学年差がある夏月都さんを奥さんにしても揺るがない安定感。学年上の海ちゃんを妹にしてもなんの違和感もないお兄ちゃん感。いっそ月組全員風間柚乃に抱かれているような「この船、絶対安心感」。ああ…月組のポテンシャルが止まらない件についてーーーーーー!!!(大声)(あくるさんの今回のテーマが「月組のポテンシャル」でしかない件について(語彙力))

 そう。今回も私は「天才★風間柚乃…」をダイイングメッセージにしてそっと目を閉じる…。(だから、私はおださん目の前にすると「天才」しか言えないんだってば。許してくれよ。)

 あ!フィナーレでね、すごいなと思ったのがおださんの体幹です。全然ブレないの。なんで?ダンスまでブレないってどういうこと?そこの安定感どこから?あなた100期でしょ?アーーーー!!!っていう。もういっか。もういいよね?

 天才・風間柚乃は今日も天才でした。(たぶん私、このセリフおださんが退団するまで言い続けそう)

 

 月組の役者たちは今回も素晴らしかったです。一生見ていられる…あぁ…これが私の余生…!!!(いつのまに終わったん)

 

夏月都(アルマ)■男運ないないシスターズの希望の光。ちょっとうるさいけど、心配してるんだよね、っていう女性が似合う。いつも思うけど、夏月さんのやいやい言うけどウザくない演技ってすごいなって思う。

千海華蘭(チャンドラ)■私の月組アイドルからんちゃん。金もあるが愛情もたっぷり。3人姉妹のパパっていうの、わかるな~。娘たちの押しに弱くてきっとなんでも買ってくれると思う。早くこのパパを安心させておやり、カマラとリタよ…。(余計なお世話)

夢奈瑠音(金の男A)■個人的「月組中堅うまい3連単」のひとりるねちゃん。今回芝居場面はそんなになかったけど目を引くゴールドな存在。見た目が甘めでロマンチックなのに芸風が堅実なのが好みです。

蓮つかさ(酒場の亭主/ハリラム)■月組中堅うまい3連単」の二人目。群衆の中で歌い出す→う、うま!!だれ!?とはっとする→蓮つかさでした~!でおなじみ蓮くん。ほんとにいい声してる。れいこちゃんのパパをする蓮つかさ、あ~わかるぅ~!ってなります。小うるさいけど愛情深いパパ。困るとすぐ息子を頼っちゃう、ちゃっかり感がいい。

佳城葵(支配人/ポトラジ)■言わずもがな「月組中堅うまい3連単」3人目。ここらへんの「るね・れん・やす」は絶対解散しないでほしい~。ほんっとにね、やすくんは支配人とかマネージャーとか似合うよね。上からやいやい言われ下からもやいやい言われる絵に書いたような中間管理職似合いすぎ。

 

 フィナーレがもうほんっとに「きゃーーーー!!!」って興奮するようなフィナーレで。ノリのいいリズムに下級生が入れ替わり立ち替わりでダンスするのも、れーこ海ありで真っ白のアラビア衣装で踊るのも!(その下でここはがっちり支えるんで!御三人お任せ下さい!(ドーン)っていう風間柚乃(100期))。やっぱりアラビア衣装にアラビア曲調はキラッキラしててロマンに溢れてて日常を忘れさせてくれる感じがすごい好き。(ディズニーの「アラジン」で育った世代には強いです!)

 タカラヅカしかできない芝居がここにある!っていうことを月組は教えてくれる。私達が着れない衣装、私達の日常で起こらないドラマチックな展開、私達が経験しようのない恋愛も、れいこちゃんだから、この月組だからリアルなおとぎ話として楽しめる。リアルなおとぎ話って、大人の最高の贅沢だと思う。こんなことは起こらない、ってわかってるけどこの世界にしっかり酔える。ハマる。違和感のないロマンスっていうのは女子にとって最高のご褒美。

 今回の月組「ダル・レークの恋」を忘れたくない。だから、忘れない。つらい恋でも、もうこの人以上に愛せない、ってなる恋でも、キラキラ美しくて宝物のような月城かなとであることには変わりはないから。

 

 ここまで読んでくださった方本当にありがとうございました~~!!次回は星組ロミオとジュリエット」配信でお会いしましょう!ダル・レークの次はロミジュリ…大人のおとぎ話が続きますね…!あ~~~~濃厚だわぁ。そして最高の非日常だわ…(うっとり)