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前略 宝塚歌劇団様。総括2019

2019年は迷いに迷った「迷いの年」でした。

 

 と、いうわけでもう2019年も大詰め。今年もお世話になりました。

 チケットを取る前から迷い、行ってもキャトルで何を買おうか迷い、見るスターで悩み、見たあとは行き場のない自分のハイテンションに迷い(やっぱり行ったら最高に楽しいのはわかってる上で迷ってる自分が腹ただしい)、総括を書かなきゃなあ、でも書くほど見てないしなあ…とこの総括を書くことにも迷っている自分がいました。

 でも、もう迷わなくていいよ、自分。おつかれさん、2019年の迷いの子羊だった私!ハッピーニューイヤー2020年!だって発表された演目見てみ!?

 

・れいちゃんお披露目はダンスリサイタル(早くも2020年がいい年であるとしか思えず) 

・はいからさんがお披露目で早くも有頂天(い、いいんですか…?まだお披露目ですよ…?)

・まこなこで中村B(フゥ~!!中村Bフゥ~!!!)

雪組ついに因縁の「くーみん芝居」雪組ファンに根強く残る百姓一揆のトラウマ)

・念願懇願悲願生田大和ショー(たぶん全場面望海さんはターバン)←希望的観測

星組ロミジュリ再演(ロミジュリは…あかんやつや…星組はん…ええ仕事しはりますから…(どこの人?))

 というわけで宝塚ファン暇なし!!迷っている余地なし!!!2020年は楽しくなる予感しかしない!!!というわけで、総括2019参ります。

 

花組/明日海政権の終焉 「推しがトップになる」現実2019

 なんといってもこの1年のビッグニュースは阪急の株が動いた最大の人事「明日海りお退団」でしたね。っていってもあんまり実感はないのですが(スカステ難民なんでね…えへ)きっとれいちゃんが最後大羽根背負って大階段降りてきたら実感するんでしょうなあ。ってトップさん退団すると毎回言ってる気がするけど。

 明日海さんの公演で忘れられないのは、もう誰もが言ってることだけどポーの一族の全部!と「CASANOBA」の全部!!ですね。わたし、あの公演を、あのエドガーを生で見れたのは本当に明日海さんありがとうだし、宝塚ファンの誇りだと思ってる。それくらい、明日海さんのエドガーはすごかった。ポーの余韻であと2年は生きていける。…といいつつあの当時は「アランのれいちゃんが!!もうこの世のクソガキをかき集めたアランで!!きゃー!!」という現実であったのだが。…クソガキにきゃー?

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 「CASANOBA」はブルーレイ鑑賞だったけど「人生は恋と冒険だ!!」と言い切る明日海さんが本当に楽しそうだったのが印象的。あとゆきちゃんのヒロイン力は本当に素晴らしかった。いつもゆきちゃんは髪型とアクセのセンスがほんとによかったなぁ~。「私、花組娘役ですから!!」っていうプロ意識がかっこいい娘役だった。そして、コンデュルメル閣下は「クソガキ柚香光」の代表作となりますね。これが正しい二番手男役の使い方ですよ!!(バーン!!)感が最高。そういった中「花より男子」を見れて、私の中の柚香光熱は一向に冷めやらず。このままダンオリに突入で

す。

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 なんかれいちゃんは、初めて年下(?)というか「ガキっぽい男の子って可愛いかも」っていう感情が芽生えたというか…かっこいいだけじゃないんだな男役ってー!!って発見した男役かも。…いやいや、恥ずかしい。恥ずかしいから。なにいっちゃってんの。自分。

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 ということで2020年はれいはなにもうときめきも隠さず萌える予定ですので、どうかよろしくお手柔らかに。でもさあ、ちなつさんを異動させたのはちょっと痛いよ。れいちゃんのクソガキ具合が映える男役ベスト1(大人の男役・鳳月杏)が…隣にいるのに花組の楽しみがあったんですよ…!(でも結果的にひとこが並んで「好き×好き=花組も行く」、という公式が出来上がりました。いやいや2020年もチョロさが天下一品)。

 ・・・まぁでも、2019年の私の手帳の中はコンデュルメル閣下とちなつさんの2ショット舞台写真でしたけどね(見るとなんだか泣けてくるほど綺麗なやつ)

 

月組・マジか月組…!が重なる(でも見てないからなんとも言えぬ)

 明日海さんが89期の永遠のエースなら、美弥るりかさんは89期の永遠のダークホースです。っていうか秘密兵器。みやちゃんがトップになるなら、そう宝塚の人事も捨てたもんじゃない、って思ってたのに。ああ、みやちゃんが退団された。最後までおしゃれでハイセンスで時折「宮様」な美弥るりかであった。あの方は今後どっかの国のロイヤルファミリーくらいになってほしい。グレース妃を地で行ってほしい…!じゃないと世の中間違っておる!と机にバーンしたいくらいである。

 みやちゃんがトップになれないのはどっかでなんとなくわかっていたし、宝塚は「最初に決めた人をトップにする」というのを105年続けてきてて。でもそれをどこかで一発逆転してほしかったんだ。本人の努力で、トップになれるということ。夢を叶える場所、ということをみやちゃんがトップになることで宝塚に夢を見たかったのかもしれない。まだまだ希望を捨てなくてもいい、夢は叶う!とみやちゃんに証明してほしかったのかもしれない。

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 月組は時々こういうことするよねー、知ってた★という2019年。本当に時々信じられない人事を平気で行う組である。だから私の知っている月組ファンは、だいたい息が長い。耐えるのがうまい!!尊敬してます、月組ファンの皆様。だから長い目で見ればきっと春はやってくるのだ。

 …といいつつも「無幻夢双」のおいおいおいおい!!!感が私の月組観劇の道を阻んでいる…。おいおいおいおい頼むよサイトー&藤井ちゃん!!!!夢幻の体感3時間を、どういう文で表せばいいのか…(いや、そのまま体感3時間ですよ。もうみやちゃん永遠に出てこないんじゃないかと思ったよね…)ほんと頼むよ、サイトー。(ってIAFAはよかったみたいだからちゃんと見に行かんとなあ…と思いつつも月組不信はなかなか根強く)

 そんな私の月組の楽しみは天才おださん(100期)とアイドルありちゃん(98期)の防衛戦であります★(あの二人たぶん一生ライバルなのにここぞというとき「唯一無二の存在」感出せるのすごくない?)

 

雪組・考え出すと眠れなくなる組~三度の飯より雪組が好き~

 

 まずは謝罪させてください。

①「ファントム」を見に行かなかったこと(これに対する自分への非難がすごい①)

②「MR!」大劇場を見に行かなかったこと(これに対する自分への非難がすごい②)

…って2019年の大劇場公演じゃねーか!!!そうなんですよね~、本当に悔いしか残らなかったぜ★この2つの失敗をふまえて、「同じ公演は二度とない!だいきほは今しかいない!!迷わずチケットを取りなさい!!!」と肝に銘じて動くことを誓います。

 まあ悔いと後悔は残りまくった、でも10月の全ツのおかげで「全ツでこんだけ楽しいんだ、残りのだいきほが楽しくないわけがない!!!」と改めて認識できたのでよしとしよう。早くも2020年の演目がくーみん&生田くんという雪組全戦全勝宣言してきたも同然な感じなので(くーみんはともかくとして生田くんの偏ったこだわりのショーは…エキゾチックショーは…たぶん小物使いの望海風斗の大盤振る舞いだぞー!!!!)素直に喜んでチケット争奪戦に身を捧げようと思います。…これ本当に取れるの?(いや…取りに行こう。)

 2019年は間違いなく「MR!」でした。これを見たことにより私の雪組熱が再浮上したので中村Bには恩しか感じない。さきちゃんのダンス場面はずれなし、凪様の極上デザートに酔いしれ、ひとこにときめき朝美さんの顔に白目をむく。だいきほの歌にこの世の喜び見出し私はまた雪組に行くのだ!!

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 雪組を見てるとしみじみ思うんです。今を楽しまないでどうするんだ。このメンバーでこの公演を見れるのは今しかないんだ!!と。雪組生が役を必死に生きているから、ひとりひとりドラマがあるから私は今の雪組に感動するのだ、と思ってます。まあその思いはきっとどこの組のファンも一緒だと思うんですけどね★

 今しかない。一瞬一瞬を見ていこう。もう後悔しない。忘れずに、目に焼き付けよう。

 

星組/まこなこ始動で本気の恋が走り出す

 年末の大逆転。ロミジュリだぜ!!!みんな聞いたか!喜べ!!ロミジュリだぜ!!!(※ハイテンション)

 ああ、神様、仏様、星組Pありがとう。これは迷いの2019年を生きた私へのご褒美ですか。夏まで生きる!(よく聞くセリフ)

 紅ゆずる政権の星組が好きでした。私にとっては紅政権の星組は「癒やし」でした。明るくひょうきんな旦那に、ずっと微笑む嫁(しかもめっちゃかわいい)って。(え?その前に「明るくひょうきん」って宝塚のトップに対するコメント?)

 いやいや、紅さんは正直トップになる前は本当に心配した!!(笑)でも、その心配が嘘のように楽しかった!!!しゃべりまくって、ガハハと笑って、あーちゃんをかわいいかわいいと愛でる紅さんは歴史に残る「愛されトップ」だと思います。星組を見ると、幸せな気分で帰れる。いつもの日常がちょっとハッピーになる。そんな紅政権でした。私は紅さんの星組、めっちゃ好きだった!!!きっとずっと一生好きでしょう。

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 一方で「エルベ」のフロリアン・ザイデル(天才礼真琴)の達観した演技に「こ、これが天才と名高い95期首席礼真琴の演技…!」と息を呑んだり。「一度散った木の葉を再び元の枝につけて緑に輝くと、君は思うかい?」(←思わず覚えたよね)なんて言われたら私どうする?もうなんか達観した礼真琴って本当に強いな…!!と思うしかございませんでした。私は結婚するならカールがいいです!!!(笑顔で断言)

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 2020年はまこなこ本格始動です。モーツァルトは絶対行きたい!と行ったものの意気込みと気合と愛が足りなかったのか叶わず、ライビュも休みが合わずでいけませんでした。でもなんといっても夏はロミジュリだし、眩耀はチケット手配済み★あと中村B登板!!待ってました!!!!楽しみでしかない!!!

 

宙組/ゆりか充たる宙組日和

 私の宙組観はここ数年一貫して「平和」です。まぁ様時代から私の中でずっと宙組は平和なんだけど、本当におひさまの下でひなたぼっこするようなあったかさがある。平和。ニコニコして見ていられる組です。それはまぁ様から引き継いだ真風涼帆の安定感の賜物でしょう。安心安全、心の安定に宙組です!!

 春の「オーシャンズ11」は(感想書かなかったけど…)ありがたいことに初日に観劇できて本当に本当に楽しかった。エンタメ芝居を書く小池修一郎はやっぱり好きだー!!まかキキのやり取りにわくわく、ずんちゃんのベネ様にドキドキする。全員長身の宙組にスーツは圧巻でした。THE目の保養!!!ゆりかちゃんの安定感に安心しつつも、あの人の色気はもうなんか…規格外ですよね…(ナチュラルに全場面R指定してくる安定の真風涼帆さん)

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 秋の「エルハポン」は「登場のお囃子が和太鼓(ONE PIECEか)」っていう和のサムライのゆりかちゃん。なんていうか、春はスーツ、秋は着物っていう「四季を楽しむインテリアを」なんて&premiumの特集に出ちゃいそうなゆりかちゃんはたまんないものがあります。って私なんで宙組を見るとこんな関係ない話ばっかりするんだろう…

 

& Premium特別編集 部屋を、整える。 (マガジンハウスムック)

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2017/09/28
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↑真風涼帆さん絶対載ってるよね?って毎回思う雑誌。(漂うマガジンハウス感)

 で、話をもとに戻して「アクアヴィーテ!!」ですよ。 いや~楽しかった~!!体感3分!!宙組には珍しい若いポップ系ショー。いいねいいね、もっとやろうよこういうの!!キラッキラの銀橋歌い継ぎもっとしようよ!!って思うものの、「ゆりかちゃんが出てくるとなんか落ち着く(場が)」キラッキラ場面のあと「まあ、縁側でお茶でも飲んでってよ」っていう割烹着ゆりかちゃんが私はなんだかんだ、好きなんでしょうなあ。ほっこり。平和っていい。

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 キキちゃんの「二番手はギラギラするべきって誰が決めたのさ?」っていう落ち着きもたまんないものがある。もうおキキ様はね、「ここは私が決める!(バーン)」とか「誰かを蹴落として私がトップに(ドーン)」とかそういうではないのよね。なんだろう、それを超えた余裕。「私は私だから。」を地で行く感じ。わたし、「エルハポン」を見ておキキ様がかつてストーカーしてたっていう安蘭けいさんを思い出したのです。とうこさんも後期はこんな感じだった気が。次元を超えてました。おキキ様は間違いない。

 まどかちゃんはね~、もうこの子全部うまいよね?っていう「私、失敗しないので。星風まどかです♡」感が最高です。まどかにはたぶん一生かなわない、っていう雰囲気を出す宙組男子が好き。あと「全試合星風まどかに片思い」のこじらせずん様がどこまで行くか楽しみです!!!あと和希そらね。はい。みんなすきなやーつー!!!

 博多座黒い瞳」を生で見れなかったのが痛恨のミスです。私は初演より好きかもしれない。ゆりかちゃんがこんなに誠実な男性が似合うって知らなかったよね。ゆりかちゃんの「旦那にしたいトップナンバー1」の地位はまだまだ動きそうにありません。

 

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 と、いうことで最後の方に行くにつれて長くなってしまいました。2019年ほどブログを更新しなかった年もありませんでしたが、自分にとって宝塚ってやっぱり必要不可欠な存在なんだなっていうことが改めてわかった年でもあった気がします。まあ、迷ってばかりでしたがそんな年も人生には必要でしょう!この見れなかった悔しさが次の公演につながるのです…!(?)

 

 最後になりましたが、観劇後私のハイテンションに付き合ってくれた宝塚ファンの 友人のみなさま、本当に本当にいつもありがとうございます!!自分の殻に閉じこもりがちな私を「この公演すごく楽しいよ」と教えてくれるみんなに感謝。

 そしてこのブログを見捨てずいつも読んでくださる皆様、今年も本当に本当にありがとうございました。ツイッターでリツイして感想を書いてくれるのを読むのが今一番楽しみです!

 

 では、最後に今日本屋で見かけて思わず速攻で買った橘涼香さんの「タカラヅカレビュー!」に書いてあったこの文(橘さん、演劇キックいつも読んでます!)が完全同意であったので書いておきます。2020年の自分へ!

酷評するなら書かない!

 

理想の世界がここにあり、それがどれほど夢物語に感じられたとしても、その世界がいつかくることを信じることだけは忘れない。

(橘涼香「タカラヅカレビュー!」より)

 

タカラヅカレビュー!  宝塚歌劇からミュージカルまで

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  • 作者:橘 涼香
  • 出版社/メーカー: 青弓社
  • 発売日: 2019/12/26
  • メディア: 単行本
 

 

ありがとうございました~!!良いお年を!!

 

2019.12.30 あくる