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2017年7月23日

「男役は天職。この世界があってよかった」

 

この言葉をなにかで見たとき「私、この人好き」と思った。

何様!?と思われるかもしれないけど私の早霧さんのファーストインプレッションは

「なんか、好き」だった。

 

ここが好き、あそこが好き、と具体的な好き、から始まることと

「もうなんか生理的にこの人はいい!!好き!!!」となることが私にはあって、

もともと直感的感覚人間なので実は後者の方が飽きずに長く、

どの趣味も長続きしてきた。

 

「なんかわかんないけど好き!!早霧さんの舞台は飽きない!!」

そのテンションが早霧さんが雪組トップになってずっと続いて、

3年が経ちました。もともと雪組が好きだったけれどこんなに雪組中心に

世界が回るような生活になるとは思っていなくて、最初は計算って

狂うものだなあと思った。こんなに劇場に通うことになるとは思わなくて、

私誰のひいきってJRのひいきなんじゃないかと思うほど新幹線に乗ってる気がして(笑)

それでも毎回雪組を見に行くときはやっぱりいつもと違うテンションで

もちろん全組楽しいけれどやっぱり雪組だけは違った。

 

早霧さんの舞台は毎回どんなものが出てくるかわからない。

それが「感覚」だったり「すべて計算づく」だったり、早霧さんの舞台はおもちゃ箱だった。

 

早霧さんの魅力って何だろうと思うと、私の中では「言葉にするのが難しい人」で

「言葉なんかでは説明できない」人。

 

「私なんかの言葉よりとりあえず見ろ、そして感じろ」と伝えていきたい人。

 

「美しい」と毎回思うけど「それだけで終わらない飽きない表情」

「芝居が上手い」のは「理屈じゃなくて心に訴えかけてくる」

「ダンスがかっこいい」のは「ひたすら努力と天性の運動神経」

 

最近思うのが「周りを見る目」。

本当に一人一人の組子をちゃんと見てて、「誰一人同じ人間はいない」と

全部違う言葉でその人を表現する。

 

歌劇でもグラフでも、早霧さんの言葉によって「そうなんだ、この人って

こうなんだ!」っていう発見が必ずあった。

自分の気持ちをちゃんと「言葉」で表現できる人で、ごまかしが嫌いで正直。

でも人が不快に思う発言や、なんかモヤモヤする・・・みたいな行動は絶対にしない。

一本筋が通ってて「かっこいい」と人間的に憧れる人。

 

 

 

なんか、こうやって「言葉」にしようと思うと・・・なんかうまくできないな。

どうしたら伝わるんだろうな・・・簡単な言葉でいいよ、と言われても

ちょっと説明して、と言われてもとにかく私は黙って早霧さんの作品を

渡すことしかできないと思う。これからずっと。

 

きっと私は一生早霧さんの「舞台姿」が好きだと思います。

心で芝居する姿も、見てて気持ちがいいダンスも、ちょっと技術的に・・・と

いわれがちな歌だって私は毎回感動していたよ。

 

小池さんにあんなにいわしめるロミオが見たかった。

 

そして早霧さんが身を削って作った作品は人は絶対忘れない。

宝塚歌劇団に「早霧せいな」という男役がいたことをファンは絶対忘れない。

 

ちぎちゃん、「忘れ去られるとき」なんてきっと来ないよ。

いつまでも「早霧せいな」は私の中で永遠に「人間として憧れるタカラジェンヌ」で

あり続けるよ。

 

「永遠に男役をやっていたいけど・・・」

 

そういってくれた早霧さんはタカラヅカファンの誇りです。

男役を愛してくれて、天職と言ってくれて、16年走り続けてくれて。

私はその16年の一部しか知らないけれど、でもこんなに

舞台上の姿を追うのが楽しかった人、ほかにいないです。

 

ずっと早霧さんの男役が見ていたかった。

ずっとかっこよくて、オチャメで人を嫌な気持ちにさせないそんな

早霧さんみたいな人になりたかった。

 

私のずっとあこがれの人、目標の人だと思います。

 

2017年7月23日 卒業おめでとうございます。

 

私の中で「早霧せいなさんみたいになりたい」という気持ちは生涯変わらないと思います。

 

早霧さんの男役に出会えて私は本当に楽しかった。

 

早霧さんが命を懸けてやってきた「タカラジェンヌ」「男役」

 

この目で見ることができて幸せでした。

 

東京は曇りだそうです。

 

無事に今日が終わりますよう。

それだけを願って映画館に向かいます。

 

今年の夏はきっと生涯、忘れられない夏です。