自分がいかに歪んだ見方をしてるかわかった花組千秋楽ライビュ。
反省ばかりです・・・いや、生見るときは誰にも迷惑を
かけるわけじゃないから
自分アングルでいいわけだけど、お芝居で本当に物語を理解する、というところに
自分アングルでいいわけだけど、お芝居で本当に物語を理解する、というところに
重きを置くと一度は真ん中の動きをしっかり見た方がいい、と
思った「金色の砂漠」です。
ようは私はちなつさんが好きすぎるんだと思う。
3年連続ポケカレ買う自分の心理にそろそろ気づけ。
お前相当好きなんだよ。
でも今回はちなつさんのことは少しお休みして「金色」の真面目な感想です。
(まあ要するに私が「そこ!!」と思うところはだいたい映してくれなかった中継カメラ)。
私が「金色」を見たのは大劇場始まってから2週間くらいですかね。
花組を全然見慣れていない私はアワアワしている間に「雪華抄」が終わってしまい、
「ああ・・・今回も白塗りを攻略できなかった・・・」と軽くへこんで
「金色」に挑んだわけです。あ、白塗り化粧の判別がとても苦手なことは私の中で課題。
一瞬キキちゃんでもわからなくなります
(それ・・・)
(終わってるやん)(天下の2番手やで)
あ、でも「雪華抄」は素敵なショーだと思います。
あんなに松本先生が出てることは知らなかったけど。(おまえどこ見てたんだ)
で、「こんさば」なのですが私はちなつさんへの思いが重すぎちゃって、
逆に全然ストーリーを見れてなかったんだなあとあらためて思ったのです。
かのちゃんの最後というポイントをおさえてでも、客観的にこのライビュで
一度「タルハーミネ」を見つめることができてよかったな!と感じました。
特に、「心」を重点的に書いている作品は真ん中をみることも
ひとつの見方だよなー、と私にしては真面目に考えた三カ月ぶりの「こんさば」。
っていうかかのちゃんが本当に光り輝いていて、もうまぶしくて
明日海さんの美との競演が凄まじくて
(なんかみりかのって「共演」というよりも「競演」って漢字にしたくなる)
「もういいよ・・・顔の説得力ってすごいよ・・・」
って軽くへこんだんですけど(そういや、先日の宙組でもあったと思ったら
ショーの「ビバ!フェスタ!」のうららさんの
「メインピンスポットは私のもの」といわんばかりのロケットだった。
顔の説得力ってほんとすげーな、と感じた。
あと宙組だとどこにいても目立ってしまう春瀬央季さんにもそれを感じる。
かなこさまはもはやネタ。)
タルハーミネって、正直言って自分が男性だったら絶対好きにならないな、と
思うんですよ。なんか、恐れ多くて。
で、この人好きになっても自分あんまり幸せになれないんじゃないかなとも
思うの。絶対気後れしちゃう。
自分より政治力があって(これはテオドロス目線で)
気が強くて(ギィはここも好きなんだろうけど)、
まあおせじにも可愛い性格とは言えなくて(ヒラリーとサッチャーを足して二で割った感じ)、
夜中自分が起きたからって話しかけて起こしてくるし(ほんと迷惑)、
ぶっちゃけ一番好きなの顔ですね(人間はヴィジュアルから入る生き物という仮説ですけど)
・・・と男性目線から見たらこういうふうに見えるんだろうなと思うんだけど、
自分の意思をしっかり持っていて、
美しく、気高く、凛々しく、自分に自信をもっていて、
自分に合った道を歩ける強い女性
は輝きが違うなと思う。多少歪んでても、ちょっとわがままでも
タルハーミネはそういう意味で魅力的なんですよね。
ひとつの方向から見たらタルハーミネってなにがいいの?って思うだろうし、
もうひとつの違うところから見るとこんないい女はいないな!って思うし。
感じ方はそれぞれなので、そういう意味でこのタルハーミネという役どころは面白い。
きっと、観劇日の感情の流れや体調の善し悪し(笑)でも変わってくるだろうなあ。
ギィが小さいころから寝起きを共にして、24時間一緒に居たら情も移るだろうし、
タルハーミネを好きになるのも自然なことなのかもな、と
思わせるタルハーミネを演じるかのちゃんがすごく
私はまぶしかったです。
テオドロスは無理だったんだろうなー。
ジャーはちょっとわかっているのかな。
プリ―はたぶんどうでもいいな。(笑)
何回もうるさいわと思われるかもしれないけどかのちゃんの
タルハーミネは顔の説得力ももちろんなんだけど、もう「根性」が違う。
「私はこの役をやるしかない!」という心意気というか、もう
「私のタカラジェンヌ人生の最後の仕事」
っていうオーラがすごいんですよ。
新公の子に「一度、死ぬ気でやってごらん。」といったというかのちゃんに
雷に似たしびれを感じたんですけど、それは毎回かのちゃんが
「毎回死ぬ気でやっている」ということなんだなーと。
かのちゃんは天性の女優だと思った忘れられないエピソードです。
かのちゃんはタカラジェンヌ人生は泣いていた時間のほうが
多いかもしれないな、なんて私みたいななんにもわかってないのにいうな!
って言われるかもしれないけど
でも、
今日見たかのちゃんは最高にいい女でした。
彼女があの美しくも可愛さがあふれ出る笑顔で、笑って過去の自分を
話せる人生であってほしいし、
かのちゃんにはそれができる娘役さんだったと思う。
美しくて、輝いていて、まぶしいほど魅力的なかのちゃん。
かのちゃんの人生が、雨が上がって虹がかかる空の道でありますよう。
ご卒業、おめでとうございます。
私はかのちゃんのタルハーミネが大好きだよ。