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雪組生・望海風斗誕生から学ぶこと。

2014年11月17日


望海風斗、雪組生になる。


私はこのブログを書き始めた時、

「宝塚大好き!日本語がわかる人全員に宝塚の素晴らしさをいいたい!
っていうか、好き勝手書けるブログにする!」

という恐ろしい決意をしてしまいました。
でも、それが出来るはずないんですよ。

なぜならば、私も人間だし読む方も人間で、タカラジェンヌも人間だからです。

人間全員に好かれる人間なんかいないんです。

人間だから、好きな人が出来るし苦手な人もいるのは当然なんです。
むしろ、好きな人がいるから苦手な人もいる。
だって人間だもの。それを、言うか言わないかなんです。

「あの人が好き」というのと、
「あの人嫌い」っていう会話で、印象がいいのは「あの人が好き」っていう会話ですよね。
私は、そこに逃げていました。今日は、そういう話です。



人間は好きな人物と嫌いな人物がいるのが当たり前。
それが、対人間だったら倍率ドンです。
生きているから人に優しくなれて、生きているから人に冷たくしてしまう。
好きな人には好かれたくて、嫌いな人には冷たい態度をとる。

私は強い人間なんかじゃないし、優しい人間でもない。

ただ、人に嫌われたくない、という思いだけは強いと思う。
それは育った環境の影響だったり、読んできた本だったり、
対人関係で自分を守る防御法だったり。

だから、誰にでもいい顔するしそれやだな、と思ってもあんまり顔に出さない。
イエスマンで、ノーと言えない人間なんです。


まぁ私の性格は置いといて、このブログを作ったきっかけはただ宝塚が大好きで、
語りたいのに周りに好きな人がいない。
誰にも言えない感想や好きな人のことを話したい。
内に秘めるということができなくて、誰かに言いたくて穴に大声で叫びたくても
穴ないし…

そうだ穴、作ろう!ブログだ!

と、いう超単純に穴を掘り始めました。

私にとってブログは穴です。

観劇した日だけ感想を書くつもりが、話はどんどん大きくなって
穴もどんどん大きくなって今に至ります。

基本、その人の役のいいところを探す。誰でも気軽に読める文章を心がける。
批判はしても、悪口は書かない。

とりあえず、それだけ決めて書き始めたこのブログ。

その三か条は守っているつもりですが、ある人に言われたんです。

「望海さんが表紙になって嬉しかったなら、もっと語ってもいいんじゃないかと思うよ。」と。

私、あえて望海さんが歌劇の表紙になったこと5行で終わらせたんです。
しかも、ちょっとチャラけて。

望海さんが表紙になって嬉しかったんでしょ、だったら大いに語って
盛大に見て見て、望海さん表紙!!って大きく言って素直になればいいんじゃない、
と彼女は言ってくれました。


私はどっちかっていうと「トップなんて、私そんな器じゃないですからぁ」とかいう
態度を取る人は好みません。
好みのジェンヌさんはたいていスター然としていて
ショーでバッシバシウインクして人をガンガン落としていくみたいな人が好きです。
(これは路線とか関係なく。銀橋でガンガン釣られたい。

私は、カツオになりたい。←真顔)


タカラジェンヌとして誇りを持っていて、プライドを持っていて、
その心が舞台に反映される人。
だから、一生懸命お稽古して、人一倍努力するから
いい歌、ダンス、芝居が上手くなる。

その努力ができる人が、スターなら真ん中、0番に立てる人だと思います。
そして、タカラジェンヌとしてその後なんらかの生き方を見出して生き残れる人。

もし、去るなら去り際が美しい人です。惜しい、とその時涙を流すファンがいてくれる人です。

しかし、努力が絶対報われる世界じゃないのが、宝塚。
すべてはタイミングと運、あとうまく説明できない華、オーラ、という面もあります。

泣いても笑っても5枠しかないトップ。

その「5枠」に入るため彼らは寝る間を惜しんで努力する。
今まで過去に、楽にトントントーンとトップになれた人がいたら教えてほしいです。

それくらい、難しくて尊い、孤独で、戦う相手は自分という場所。

その場所に1人のタカラジェンヌを君臨させるのは、もちろん劇団からの愛という
なんか訳わからない理由や言いたくない事情、でもなんだかんだ言って
最後はファンの後押しだと思っています。

一通の手紙で、劇団からの愛という目に見えない力100くらいを超える力はある。

そう信じていないと、宝塚ファンなんてやっていけない。
人生かけて応援できない。
のんびり余生を楽しむようにゆったり宝塚を楽しむ。

それもありだと思う。

むしろそう見てた方が楽です。

でも、この人にトップになってほしい!
真ん中で輝いてほしい!

そういう思いが少しでもある人が宝塚にいるなら、
そしてそういう立場を狙える方を応援しているなら
全力で応援してみるのも一つの楽しみ方。

なにも、お金を使えと言っているわけじゃない。

学生さんだっているし、お金が自由にならない人だっている。
でも、その人のことを考えるだけで幸せになるとか、元気が出るとか、それだけだって立派な応援です。


と、私は思っています。

でも、それをこのブログには書けなかった。
好きで応援したいジェンヌさんがいるのなら、そして

「へー、じゃあちょっと望海さんとやらを見てみようかな」

という気持ちになってほしいと思うなら、書くところがあるなら書けばいい。
仕事じゃないけど、仕事くらい私にとってこのブログはライフワークとなりつつあります。

それくらい当たり前に書いているのに、どうして応援している人のことを書かないの?
もっと応援しないの?
それは、望海さんをバカにしているんじゃないの?
望海風斗というスターを「5枠」に入れよう、と劇団に思わせなきゃダメなんじゃないの?
そんなあの劇団を動かす力はないけど、0.0000001にでも足しにはなるんじゃないの?



2014年11月17日。



彼は長く居心地のいい場所から飛び立つ瞬間がきています。
大好きな人がいっぱいいて、ずーっと見てきてくださった方がいっぱいいる花組から
何の縁もない雪組に。

誰も望海風斗のことは知らないから、
彼の花組で学んだことは雪組では通用しないのかもしれない。
12年間の努力が泡となって消えることはないよ。必ず身になってる。

でも、ここでくじけてほしくない。



「私は望海風斗に真ん中に立ってほしい」



そう純粋に思う日でした。


花組エリザベート千秋楽、日比谷に響き渡る「グランドアモーレ!」の叫びを
生で聴いたわけじゃないけど、彼自身が前を向いて雪組に来てくれることを願ってやみません。

そして、私自身が前を見る。

望海さんにそこまで言うのなら、自分から変えてみろ。
なので、もう私は隠さない。逃げない。
せっかく私みたいな素人でも人に見てもらえる文章を書くことができるブログという場所があるなら、
私はここで全力で望海風斗を応援する。

望海風斗に賭けてみる。

今までのトップさんのファンの皆様がやってきたことを私はやってこなかった。

逃げて、周りを気にして、こういう言い回しだったら大丈夫かな、とか妥協はしない。

素直になる。今日がその決意表明の日です。


新しいスタートを私も切る。私らしいやり方で望海風斗を応援していきます。


雪組生、望海風斗。



彼の前に、雪の風景が美しく広がっていますよう。そして、大きな花が開きますよう。




とは言っても、このブログがなんか変わるかといったら別に変わらないです。
普通に他の組も観劇して、いい人見つけてほくほくして、イジってみたりするし。

基本三か条は変えるつもりないし、望海風斗やっぱり暴君だと思うし。(笑)


ただ、これだけは勘違いしてほしくないことは昨日の夢乃聖夏さんの記事で書いた通り、
「路線だけがスターじゃない」ということです。
人の心のスターは、トップだけじゃない。路線スターだけでもない。

自分の信じる心のスターを、言い方はあれかもしれませんが自分勝手に
意識的に応援することが、変わること。だと思います。

私の心のスターはたまたま望海風斗で、たまたま5枠に入れる可能性がある人だった。
私はたとえ望海風斗が(「路線外」という言い方はあんまり好きじゃないんですけど)、
別に新公主演をしていなくても、バウ主演をしていなくても
きっと好きになっていたでしょう。

それこそ、よく言うタカラヅカ的に「生まれ変わっても」です。

ちょっと大げさすぎるかな。


ただ、望海さんが変わるのなら、私もちょっとは変わりたい。
それも、できればいい方向に。と思う意識の問題です。


長い文章失礼しました。



みんな、言えなくて悩んでいるなら愛を吠えようぜ!(巻き込むな)