MENU

雪組「前田慶次」新公①月城かなと・有沙瞳 編

地元に着いたのが10時半。

秒速で明日の支度とシャワーを浴びて、今11時。

さて、私は何時に寝るのでしょう。


チッチッチッチッチ.........


ブー、ハイ、この興奮が冷めるまで寝ません(寝ろ!)(いいから寝ろ!)

明日当然仕事ですし通常運転、だけども


この興奮を語るまで神様は私に寝ろとは言わぬ。


そう、


誰も寝てはならぬ(トゥーランドry)


ハイ、前置きがうざいですね雪組新人公演行ってきました。

(要件は正確かつわかりやすく)。


ちなみに、ツイッターのほうでも100%ヅカ垢で絶賛アホ脳開催中ですので

お気軽に興味のある方はどうぞよろしくお願いします。

フォローしてくださっても、つぶやかれるのはアホツイだけですけどね。(→@akuruele)


さて、新人公演初参戦のド新人が頑張って夜も更けていくフェザーン

遠くの記憶に思いをはせます(待って、まだ3時間前の出来事)



● 前田慶次  月城かなと



壮政権の雪組最強伝説は、新公主演も最強伝説の始まりである。



そんな逸話も生まれそうな、素晴らしい新人公演主演でした。

顔は凛々しく、体は健康体ですらっとスタイルも映え、

ロングポニーテルを揺らし松風にまたがるその姿。


こんなかっこいい新人見たことねえぞ!?


すべて壮一帆用に作られたかぶいた着物を着こなし、

ラブシーンも「こんなの朝飯前っすよ」的な優しいキスを有沙瞳ちゃんに

ぶちかまし「え!?かなとたんあなたそんな一面あるんですか!?」と

ギャップにもだえ苦しむ乙女たち。

誰だよ、かなとさんをひらがな人間といったやつは(私です)。


重太夫役の真地佑果を自由自在に操り、助ちゃんひとこを同志と話し

(ふたりの会話場面は少女漫画そのものである・・・麗しすぎてバラが飛ぶ。

が、地に足がついた雪組ゆえ、本人たちはまるで意識をしていない

雪組根性の土くささっぷり。雪組が地味といわれるゆえんか。)

新人有沙ちゃんを優しく包み込む包容力まで垣間見られる日が来るとは、

ねえ、ほんとに世の中どうしてしまったのでしょうか。



・・・月城かなとの時代が来たな!!!!



ちなみに、オープニングの映像でもしっかり前田慶次 月城かなと」

テロップが出ます(おっと、ネタバレ失礼)

ここでまず感動するあなたは、大野版前田慶次重傷者。(お仲間です★)


本役さんのサヨナラ公演で、原作はあるもののほとんどオリジナル。

アテガキもアテガキすぎるほどの作品なのに、新人公演を見るとあら不思議です。



ちゃんと、前田慶次=月城かなとである。



この豪快で、気持ちがよくて、人間的に大きくて、壮一帆そのままの

前田慶次をどう演じるか。そこが一番簡単なことで、最大の課題だったと思うんですよね。


自分のオリジナリティを出す。


ちゃんと月城慶次、作品に生きていました。

私は特に好きなのは彼のラブシーンと、殺陣です。

前作主演はラブシーンがなかったので単に期待値が高く、見たい!ということと、

「最終的には「心中」の忠兵衛がやりたい」「日本物の雪組を残していきたい」

という本人の気合の入りようのコメントを買って、殺陣。

(っていうかこの新聞の記事読んだときわたくし泣きそうになりましてね・・・

月城くんちゃんと言えてすごいよアンタ・・・!!!と)。



ちゃんと未来を見据えている、目標をちゃんと言えるタカラジェンヌはすごいと思う。



それは勘違いじゃなく、確実にそれを叶えるために努力している証拠だから。



ちょっと話を戻しましてラブシーン。


本役さんたちに迫る、かなとくんそんなことできたんですか・・・!?



の、ちょっとお母さん聞いてないよのラブシーンでした。

まだ本公演を見ていない方には申し訳ないですけど、ネタバレです。ご注意を。


まつにひざまくらをしてもらいながら盆が回り、セリが上がっている状態で

まつのあたまを抱え込むようにしてキス・・・そしてそこから

始まるちょっと大野くんどこでそんなこと仕込んできたの!!!



というラブシーンなのですけども(待て、なんの説明にもなってないぞ!?)

それが実に色っぽく、繊細で、艶やかで包み込むようなラブシーンで。


美しい、日本の宝塚らしい見てると惚れるような男のラブシーンなのです。


本役さんも素晴らしい秀逸なシーンだと思っているんですけど、

まあ期待してなかったです。このシーンができる若手いたらすごいな、と。



い、いた!!!!!!!




上品かつ鮮やかにシュートを決める、月城かなと(95期)。

私はこれがサッカーだったら日本はW杯で優勝できると思います。

ネイマールなんかに負けないぞ(※宝塚の話です)


次、もう語ってると夜が明けてしまうと思うので次。


殺陣。


本役さんの殺陣はもう素晴らしき圧巻の殺陣なのですが、

これができる若手いたらすごいnry


もう月城かなと無双です。なんでも来いです、この人。


最初のプロローグの映像を使ったのももちろんかっこいいいし、

対忍び相手でも容赦なくバッサバッサ切っていきます。


揺れる、ポニーテールが美しい。


慶次は強いんです。誰にも負けない。強くて、鮮やかにしなやかに剣に舞うんです。

それが、人間性を表している、この作品の表現でもあると思うんです。

つまり、



この作品において殺陣とラブシーンは表現の要



なんですね。そこをクリアしている月城かなと、あんた何者よ、と。


新公主演が発表されたとき、あまりに見たことがない月城かなとが

見れそうでわくわくもしたけど、あんた誰って思われるかもしれませんが

心配もしました。前回はキャラに合っている役だっからうまくいったのかもしれない、

けど今回は果たしてかなとくんのキャラにはあまり想像がつかないな?と。



心配ご無用ですよ、この方やりよります。



あと松風を乗りこなすスキルと舞台を大暴れする月城かなとが見れて、

私、もうこの世に未練などありません・・・


彼の魅力は∞です。


あ、あと本役さんは最後、めっちゃくちゃカッコイイサヨナラセリフを

言い幕を下ろすのですが、これは脚本を書いた拓史さんを新公も担当させた

雪Pの手腕を見せつけられました。


脚本にまさかの変更で、観客を泣かす。


おい、誰だ拓史さんを演出家に採用した偉い人。


いっとくけどな、大野拓史は天才だぞ。


(と、いいつつ変更されたセリフがあまりにステキすぎて衝撃すぎて

一瞬でパーンとなりました)


ほんとに、粋なセリフの変え方で雪組の未来は明るいな、と

誰もが思うであろうセリフ変更。


雪組の明るい日差しのようなスターたちに、私は期待しかできません。




●まつ   有沙 瞳




本当に、発表があるまで存じませんで・・・すみません。


とてもいい女でした。


まつって、すっごく難しいと思うんですよね。

慶次を操る力と、恋い焦がれる力。

両方を適度な量で投入していかないといけない、バランス感覚の

ある人じゃないとできない役。


あゆっちはそこをうまく表現しているので、毎回すごいなあと思いながら

見ているわけです。


そして、このバランスをうまく表現できる娘役さん、若手じゃなかなか

見つからないだろうなー、とも思ってました。えらそうにも。


あゆっちの娘役キャリアと壮さんを愛する力でできている役だとも思うからです。



い、いた!!!!!!(二回目)




もうなんなんだよ雪組のこの底なし沼感。

新しい人材わんさか出てくるよ。と、ずぶずぶ埋もれながら嬉しい悲鳴。


しかもね、この子歌がものすごく上手なんですよ・・・


(つまり完璧)


あまり歌に重きを置かない私ですが、歌えることにこしたことはない。

きれいで純粋なヒバリのような美しい声に、恋をしました

(そりゃあ月城くんもあんなラブシーンができるようになるよな、と)。


可愛らしい容姿に、堂々とひるまない演技。

ちゃんと笑いも取れる芝居心もある。


雪組って、どうしても上級生社会なのでお姉さま方の力が強く

「かっこいい女役」の宝庫だと思うんですけど(そこが好き)

ここにね、そんなダリアみたいな花たちの中にね、スノードロップみたいな

娘役いたんだね・・・



有沙瞳ちゃんって、サトウキビのような娘役ですよ。



(お砂糖の原型っていいたいらしいよ)。


慶次を操縦しつつ、慶次に惚れて、慶次に愛され、慶次に抱かれた女。


セリフの言い回しもうまく、聞き取りやすく技術的にも素晴らしいものを持った

娘役さんだと思います。


今回の月城慶次にあった、有沙まつ。


雪組の伝統ある「バランス感」をうまく持ったナイスコンビだと思います。

背の感じも、とても理想的でした。


今度ショーでも探したくなる、有沙瞳という娘役がこの作品を機会に

飛躍できると確信した、いいまつでした。





なんかすごく長くなってしまったので、一回切ります。




・・・真夜中のテンションって怖いわー。実感。