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花組「愛と革命の詩」 ① この愛の終着駅、どこなのケイコ

と、いうことで花組公演、見てきました。
ざっと感想。月組さんを書かなかったので公演感想久しぶりですね。
相変わらずの支離滅裂&個人的すぎる感想なので、さらっと読んでください。

ネタバレ当たり前精神です、相変わらず。
ごめんなさい。

ケイコがケイコすぎるTHEケイコなお芝居。どこを切ってもケイコでしかない。

良くも悪くもタカラヅカ!!!!(ばばーん!!!)といく感じで、ハマる人はこれで
ストーンとハマるし、引く人は引くある意味賭け的な作品かも。
でもヅカファンは賭けでもなんでもなく、「待ってました!!!!」なお芝居でもあるのかな…
全体的に耽美で「どっかで聞いたことあるな(見たことあるな)」という気がしないでもないけど、

こういう作品は久々だったので私は蘭寿さんがやりたい芝居ってこういう芝居だった・・・?

まずは主演二人から。


アンドレア・シェニエ】蘭寿とむ



「詩人ってどういう職業なのかしら?」から始まる無知な私ですみません、
近場に詩人いないのでなかなかイメージが膨らまず。
詩人=谷川俊太郎しか思いつかない人ですみません。(そしてその谷川俊太郎も曖昧な知識)


フランス革命に散る詩人というだけで「タカラヅカしか出来ない作品」にはなるということは
だいたいわかるのですが、牢獄の中でも詩を書き続ける…という


「詩を書かなければ私じゃない」


くらいの熱い蘭寿さんの熱演に


「蘭寿さんの中にアンドレアが生きている!!!」


というくらいのパッションは伝わってきたんですが、どうも書き込み不足な気もします。
なぜそこまでして詩人であることにこだわるのか。
詩人であるために、彼は捕まり、判決を言い渡され、死ぬ。
彼が死んでまで伝えたかったもの、それは自由ということなのか。
冒頭にパンジュ侯爵が訴えてることが、どうもピンとこなかったんだよね。
あれだけの浮かされた空気の中、花組が一体となり、歌も民衆たちの自由を求める訴えも伝わってはくるけれど、
「結局アンドレアは何に訴えかけていたんだろう?」という疑問が残る。


しかし、そんな疑問はどうでもいいのがタカラヅカ



蘭寿さんがひたすら志高く、堂々とし、大恋愛をし、縦ロールが美しく、らんちゃんと熱く
激しい夏の恋を燃え上がらせてくれる限りタカラヅカは永久に不滅なのだ!!!

この舞台、何度もいうけどケイコがケイコすぎるので、
蘭寿さん以外の人がやれば残念な結果になっていたと思う。

でも私、前にも「シャングリラ」でも言ったけど真ん中に立つ人が説得力のある演技をすれば、
宝塚って成り立つんだよね。トップをやる意味が出来上がる。
詐欺師だろうがおぼっちゃんであろうが、かっこいいものはかっこいい。
ある意味、水戸黄門の印籠を首から常にぶら下げることができていれば
「参りました!!!」(むしろありがとうございます!!!!)となるのです。

で、蘭寿さんは私が言うまでもなくその力は誰もが頷く花組トップスター。


まゆさん素敵です病に客席はハートマークです(ちなみにこの病、治療法はありません)。

特にマッドレーナをぎゅっと抱きしめるシーンは

「うわぁぁぁぁステキィィィ!!!」という

蘭寿さんのラブシーンに勝るものなし!!!

な圧倒的なHP(ヒットポイント)で観客の涙を誘うのです。

あぁアンドレア、よくわかんない職業だしよくわかんないこと言ってるけど
マッドレーナを幸せにすることができるのはあんただけだよ…となるのです。

ただ、80歳のおばあさんでもオッケー!って

すごいストライクゾーン広いな!!!

ってことはつっこんでおく。

よかったねかわいいらんちゃんで…。
まぁ、文通友達に恋心を抱くというのも実に少女漫画で、

アンドレア、体は男性なのに心は少年ね(くすっ)」

というきらり様の声が聞こえてきそう(今回のきらり様全般的にこういう感じ)。

なんと言ってもラブシーンですが思ったほどの激しさではなかったです

(直子と期待を煽ってしまってごめんなさい)

バレエダンスの品の良さからか、実に騒ぎ立てるほどのものでもないのですが

ベッドでっかっっ!!!

キングサイズどころじゃないよ!!!
まぁ、2000人サイズだからね…むしろ蘭寿さんに全員抱かれているような気分になるよね…

蘭寿さんの大きさに抱かれて、私たちは幸せものです…蘭寿さん、ありがとう。(なぜかお礼)


【マッドレーナ】 蘭乃はな


愛のためだけに生き、愛のためだけに存在したマッドレーナ…。
ほんと、ケイコ!!!劇団はケイコのためだけにあるものではないのだよ!?

劇団はケイコの私有物ではない!!!(トート風)

と、誰か言ってやってくれ。という気持ちにもさせられなくもない舞台なのです、
マッドレーナ、さすがケイコ芝居のヒロイン泣きたくなるほど書き込みが少ないです(泣)

アンドレアさえも大概なのに、マッドレーナまでも!!!

何に書き込みがすごいというわけでもないのに。(言っちゃった)全体的に薄いんですよ…なんか、全体的に…

マッドレーナらんちゃん、これ以上しようがないよね、うんうん、
マッドレーナはきっとアンドレアに全精神を捧げて終わります、でめでたしめでたしなのです、だよね…

おおぅケイコよ。あまりに娘役1でこれではひどいんでないかい。

もうちょっと芯が強くてもよかったと思うんだけど、これは原作がこうなのかな。
例えば、アンドレアの子を身籠ってその子とアンドレアの伝えたかった「何か」を残して強く生きていく、なり、
そういう強いヒロインを書いてもバチは当たらないと思うけどそうすると
パンジュ侯爵の存在意味がなくなるのか。

文句だけいうのは楽だよね、とケイコの声が聞こえてきそうである。

けど、らんちゃんがやりすぎるとこのマッドレーナが暑苦しくなり、


「ってか、どこがいいのマッドレーナの?」


ってことになり、ただ自分の詩を褒め称えてくれるだけの存在が欲しかっただけじゃないの、って
ことになり、

ってことはやっぱアンドレアって、ってもうケ イ コ ! となる。(この繰り返し)


自分を認めてくれる、それで安心感をえて、生きる希望になる…
男は女を必要とし、女は男に生きる希望を与え、ふたりで死んでいく…って待て、
もう二人だけの世界だな。そうか、それが「愛と革命の詩」か!!!(もういいよそういうの)



次回、最強二番手みり様花組降臨!!!!②へ続く!!!