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星組「ロミオとジュリエット」②紅ゆずる、真風涼帆、天寿光希役替わり

今回は役替わりを中心に。
AパターンはCSで初日を見ただけで、この後7月に観劇予定。
と、いうことでBが初見となったわけですが、
先にAパターンを見たかったというのが正直な感想かな。
プログラムもAが前提となっているので(写真とか)
紅ティボルトやマカゼ死が早く見たい!と思うBでした。
それだけ魅力ある役替わり、この人でこの役を見れるのならば見たい!と
思わせる役替わり公演っていうのは成功なんじゃないかと思う。

まあ、Aを先にやったから刷り込みでそう思わされてるだけかもだけど。

【紅ゆずる】 ベンヴォーリオ

パワーみなぎるベン。今までのベンは宝塚版では同期、あるいは
ロミオより上級生がやってきたベンだけに、下級生がやると
どうなるんだろう・・・という(だからAの絶賛の礼ベンが早く見たい!)
で、キャラとしては紅さんはティボルトだと思うのでベンって想像つかなかったけど、
実際見てみたら情熱的なベン、というか。
内なる秘めた炎がろうろうと燃えるようなベンヴォーリオさんでした。
紅さんがみっきぃマーキューシオとティボルトマカゼを止めるという
実際ありえなさそうな画が見れるのもBの醍醐味(笑)
紅さんってあんまり仲裁が似合わないタイプで、初演の印象も強いからか
いっつもケンカをふっかける人に見える・・・パワーがありすぎて。
このパワーをどこでぶつければいい!という思いがすべて「どうやって伝えよう」に
生きていると思います。ここのソロは紅ベンならではのパワー。

冷静で大人キャラのベンヴォーリオ、いつもロミオの味方。裏切ることはない。
マーキューシオのことも誰よりも思っていて、彼の見張り番のようなところもある。
マーキューシオが死んでロミオが一番傷ついているように見えるけど、
実はベンの方が傷は深く、痛みは大きい・・・マーキューシオのこと、大好きなんだな、と
マーキューシオが死ぬところの紅ベンをみるとぎゅっと心が痛みますね。
冷静で大人だけど、パワーみなぎる紅ベンはそれだけ繊細にも見えるし、
私失礼なんですけどもっと紅さんは大味のベンになるかと思っていたので
(料理で言えば中華的な。ザッザッと炒めて終わり、みたいな←オイ!)
これは収穫が大きかったです。紅さんをあなどっていました。
それだけに、パワーの塊みたいなティボルトはどうなってるんだろう、と
俄然興味がもてた。

あと、衣装の色がステキでした。上品な色で、スラリとした紅さんに似合ってる。
私本当に失礼なんですけど、紅さんの「どうやって伝えよう」が全然
想像できなかった。見る前まで。だってどっちかっていうと全面に押し出す
発散型の演技をする人だと思うし、静のイメージがまったくなかった。
だからロミオにつらそうに苦しそうにジュリエットのことを伝える紅ベンで
自分がここまで感動している自分に「え?どうした自分!」となったのも正直(笑)

【真風涼帆】  ティボルト

学年のわりに落ち着いて見えるマカゼは第一印象、
「いい体してるなぁ」という(笑)。この人、男役になるために
生まれたような体ですね。天が与えた授かりものとしか思えない。
肩幅といい、薄さといい、背の高さといい、王子様そのものの体つき。
今の少女マンガのヒーローの実写版がここにいる!
あの体にスッポリと収まる娘役さんにわりと本気でジェラシー。
将来はものすごい包容感で相手役を包んでくれそう。

で、ティボルトですがマカゼティボルトは嫉妬の塊とでもいいますか、
自分以外のものすべてにジェラシーを感じているようなティボルト。
マカゼさんは落ち着いているので、狂気の沙汰とかは全く感じないんですよね。
そこが紅ティボルトとの徹底的な違いじゃないかと思います。
マカゼさんは「ナイフなんか危ないから持っちゃダメだよ!」とか
忠告してくれる優しいティボルトに見える。(それティボルトじゃない)
でもこの人、かなり変わりましたよね。色気がすごい。
優しいんだけど、天然のタラシ的な。ほんと、
「15で初めて女を知った、ブロンド、ブルネット、いろんな女を抱いてきた」と
歌われた日にゃー「マカゼさん、ちょ、まww」という母親の気持ちになる。
あのマカゼさんが大人に・・・!?という(スミレコード)

ティボルトの周りにはいつもキャピュレットの女がベタベタいるわけですが
なんとなく納得してしまうマカゼさん独自のティボルト像ができてて、
後で楽屋で「ごめんね、ごめんね相手できなくて」ってひとりひとりに
謝っている姿が容易に想像できるんですが。優しいティボルトだから。
今までにない新しいジャンルのティボルトだと思う。優しさを隠せないティボルト(笑)
姿だけでなく、CSという恐ろしい化け物ができてしまい、
本人の性格や考え方までもがさらされてしまう世の中になってしまい
「ゆりかちゃん」要素の強いティボルトな感じ。けどそれも私はマカゼっぽくて
それもありだと思うよ!(頼りないフォロー)

あと、キャピュレット男どいちゃんに詰め寄るシーンで「マカゼ・・・大人になったねえ・・・」と
感動しました。上級生に委縮せずに演技ができるっていうのは
重要なスター要素だと思います。早くから抜擢をされたスターには欠かせない
要素とでもいいますか、遠慮してる雰囲気が伝わってくると
「いや、困るの観客です」となるので。引いちゃう。
自分に自信がついて、あの恵まれた体を持ち、これから紅さんと
戦っていく姿を想像すると武者震いしますな(素)。

あと、プログラムに掲載されている「死」があまりにもかっこいいので
べっとりねっとりロミオを狙う「死」を少しも早く!見たい!!
この人、舞台センスも磨かれたなあ。
3年の月日で何が起こったのかしら。ヴィジュアルとかも大切にしてるの
伝わってくるし。フィナーレの群舞で大階段に座るマカゼさんにトキメキを隠せない。
(あの長い脚で男座りされた日には、明日世界が滅びるならマカゼさんと
一夜を共にしたいくらい)(問題発言)

【天寿光希】 マーキューシオ

まず頭のドピンクに衝撃。ピンクできたかー・・・。
稽古場風景で予習していたのに、生で見ると迫力が全然違う。

最近のジェンヌさんの髪色や形のセンス、世界一だと思う。
意気込みが違うんですよ、某組の某天真みちるさんのモヒカンといい。
「舞台のためなら、剃ろうが原宿の若者しかしない色だろうが徹底的に」という
プロ意識が高い!天寿さん、そしてまぎれもなくアナタはジャニーズです。

実は一番泣いたのはマーキューシオの死でした。
ここまで練り上げてきたかっていう。
天寿さんのイメージは真面目。よって、マーキューシオ?え?と
意外な感じもしたのですが(大公かもしれないとマジで思ってた)
これがなかなか素晴しいマーキューシオで。
マーキューシオの一番の見せ場の「マーキューシオの死」は涙なしでは
見れない。ピンクの頭にする人の演技(震)
でもどこか天性の誠実さがにじみ出ているというか、いいマーキューシオでした。
紅さんとの連携プレーも見事で、信頼関係も伝わってくる。
天寿マーキューシオが存在しているから紅ベンが生きるし、
Bならではの見事な関係性だと思う。個人的に、天寿さんは女遊び激しい印象が
ないのだけど。真面目に彼女第一で大事にしてくれそう。
あと「ハハハ」のシーンで花をばらまく天真爛漫な少年みたいな天寿さんが好きです。

次回、フィナーレ。個人的ツボ控え。次回に続く。

S H U N 先 生 は 神 様 だ 。