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星組「ロミオとジュリエット」柚希と夢咲の伝説、よみがえる!

さすが、伝説の初演を創り上げた星組クオリティ・・・!!
深々と入ってくるものがあり、ちえねねだけが作れる、星組の今のこのメンバー
だから作れる、再演なんだけども、新しい「ロミオとジュリエット」でした。

会場に流れる、独特の雰囲気と柚希ロミオオーラにねねジュリエットの
初々しささえ感じさせます。

そして、役替わりメンバーの熱演!私はまだBしか見てないので、
早くAも見たい!!と思わせる役替わり。これが「役替わり公演」の正しい意味だと
思っています。とりあえず、主演二人から。

【柚希礼音】 ロミオ

初演の演技も素晴しかったけれども、今回の再演もかなりパワーアップ
してる印象。ロミオってオリビア・ハッセーの映画や、原作のシェイクスピアだと
なんっか「煮え切らんこのキャラ・・・!!」と思いがちなのですが
(「風共」のアシュレにも同様の印象を受けるあくるさん)
タカラヅカの男役がやると全然別物に感じます。
だいたい、ルックスからして宝塚は違う。衣装が青で統一、現代風になってて
紐やらジッパーやらやたら凝ってて、お衣装部の本気出してる感じがたまらない。
そして、柚希が初演で創り上げた「ロミオの髪型はミルクティでアシメントリー」という法則。
この髪型が無駄にかっこいい!いや、ヒドイ!似合いすぎてる!!
そりゃスチールも売り切れるわ!(※売り切れてた)

そんな無双のルックスを完全装着している柚希ロミオ。
一本筋が通った「青年」役ですね。ジュリエットジュリエットとジュリエットの後を
つけまわしてる感、ゼロ。ちゃんと自立した青年の「カッコイイ」ロミオになってます。
バルコニーで「恋の翼で登れたよーん」とか歌ってるし、
「何人かと付き合ったけれど」と、ちょっと矛盾するチャラ男wwなセリフや
歌はおいといて、全体的には受ける印象は
「ジュリエットに対してとても誠実で、ピュア」という路線なのではないかな、と。
女は何人か知ってるし、モテないわけじゃない、けどジュリエットじゃなきゃ
だめなんだ!という気持ちの打ち出しが時と共に強くなり、ラストの
天国のデュエットへつながるんではないかと思います。

だってあのマントヴァでの「生きてる意味なんてない・・・」的な覇気のなさ。
あんなの柚希礼音じゃない。いつだって「おれ、ゆずきれおん!」でいてほしい。
モンタギューカラーで踊りまくってほしい。
「死?それって食べ物?」くらいでいてほしい(柚希礼音をバカにしてるのか?)

あと、これぞ!これぞ柚希礼音の本気!のラブシーンですが・・・
やっぱり5センチの魔法使いです、あの人(しろめ)。
今回も顔が近いです。いちいち近いです、いや、どんどん追求してってください。
私たちが「もういいよ!」というまで、いや、そんな日こねーけどな!

なんといっても「ひばり」です。大丈夫か?私の隣小学生の女の子だったけど
大丈夫か?おねーさんいろいろドキドキしちゃったよ!
あの生々しさはなんなんですかね?ねねさまの衣装が白で薄すぎるということも
あるんですけど、いろいろ「お、おおー・・・」って。
演出も「お、おおう・・・」と。(察してください)。
たまらんのはね、初演から変わらないジャケットとってからの「もう一度キスを!!」
ですね。

これぞ肉食男役・柚希礼音の真髄だ!!

これ、マジで5センチ浮くからね。後ろの人に注意されないように気をつけてね。(おまえだろ)
(注意されたのおまえだろ)
あと柚希さんの独特のラブシーン効果を高めてるのはですね、手だと思うんですよ。
あのねねさまを包むような手の使い方。
もう私たちにどこまでドリーム持たせるのかって話。
「手」って実は最強の切り札ですから!あの「手」があるから
「ちえねねのラブシーンは5センチの魔法」なんですよね。
ああー、もう柚希さんの手を誰か彫刻家さん掘ってくれないかしら。
キャトレで売ってみて。きっと追加注文くるから(←どこまでも無責任)

フィナーレのダンスのキレとかっこよさ、∞。
この人どこまでいけるの、そのスキルどこで手に入るの。

ねねジュリエットにMAJIでKOIしちゃってるあの感じ、あれ大事。
結局おめーねねさまのことしか頭にねーんだな、というトップ男役、いいと思う。
だって夢見れるじゃん?ザ・ドリーム!
「私が相手役だったらこんなに好きになってくれるんだ」的な。
オーマイガッ!全世界乙女の夢、ここにありまーす!

【夢咲ねね】 ジュリエット

これぞザ・ジュリエットだと思う。もうこのキャラでいいと思う。
なんでもばあや頼みなのに、最後ばあやに地獄に堕ちろセリフで「うわっ」ときたり
するんだけど(あそこ気になるんだよなー・・・何回見ても気になるんだよなー・・・)
(ばあや無償でやってるのに、「そうなりますように」とか言ってる件)

私のツボポイント。バルコニーの後ロミオが梯子から下りて、
盆が回ってピンアウトになるねねジュリ。ここ、ピンアウトになるまで
オペラロックオンしてみてください。
本当にね、「うわー、マジでヤバいかわいすぎるだろ」ってなると思います。
なんか、うまく表現できないんですけどぱあっと夢を見た後
「キャー!!ロミオったら!!」的に顔を手で覆うんですよ。
「もう!!ロミオ大好きっ♡」っていう表情。あれマジやばいと思う。
なんであれを四つ切りにしないのか(最後までオペラロックしてないと見れない)
(盆もわりとスピーディーに回るので見逃すな!)

ねねジュリの最強のポイントは、「柚希ロミオを夢中にさせる力」。
これにつきます。ロミオにいかにメロメロになってもらうかが
ジュリエットの難しい役のポイント。ジュリエットが魅力的じゃないと、
ロミオがただの女の後を追っかけてるちょっとアウトの人に見えちゃう。
でも、ねねさまはそのポイントをおさえてるから無理がなくお話を進めて見れる。

あと、「自分がいかに愛されていてハッピーに見えるか勝負」。
そうしないとラストにつながらない。
女のために自分の命を落とすような恋におぼれた男、というロミオを
観客にいかに納得してもらえるか。
「ああ、このジュリエットだったらロミオが死んでも会いたいと後を追うのも
無理ないわ」と思わせるためには、結婚式の場面やラブシーンのあたりで
「私はあなたに会えて最高に幸せ」オーラを放つしかないと思うんですよね。

「俺はお前を愛してる、お前も俺を愛してる」

というケースでこの話は進むものだから、お互いおぼれるほど
愛しあってなきゃだめだよなあ、と。

最後のねねジュリの「そんな夢咲ねねが好きだーーー!!!」は
やっぱり天国のデュエットのロミオのほっぺにチュー事件ですかね(もはや事件)
あの柚希の照れた顔!!この表情をさせるのは、やっぱりねねジュリしか
いないと思います。

あと、金髪ショートの鬘は正解だと思う(あくるさんが無条件に好きなだけ)。

主演だけでこんなに時間がかかってしまった・・・。
次回、役替わりキャスト編!