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拝啓、同志のヅカ友へ。これは私達(ヅカ友)のお話です。~映画「メタモルフォーゼの縁側」を見て

好きなものをずっと好きでいるって難しいけど、続けた先には誰かがいるから沼っていいぞ!!!(ユキさん笑顔で「了解☆」)

 

 と、いうことで時は経まして~上田久美子記事から1ヶ月半ぶりのご無沙汰です。あくるです!(…違うんだよ~!ちゃんと配信見てるんだよ~れいちゃんのリストも見て帝劇ガイズも見れて3年ぶりのヅカ充を実感しております…!!)

 ただ…悲しいお話がございまして…宙組「フライミー」が見れず(配信さえも)世間のフィーバーっぷりについていけず…このままだと「カルトワイン」配信も雲行きが怪しい(いやだって配信日発表遅くない!?ええええ平日ですかー!?!?←土日に山はって希望休出したのに…(受験生かよ))というわけで、大好物の宙組別箱を見れないまま、期待値エベレスト級☆待望まこなこラブコメ(「めぐ会い3」)配信を指折り待っております…。ポスターのまこなこの可愛さだけでご飯が美味しい。

 

 まあ、そんなこんなで6月は西に東に行ってたわけなんですけど、れいちゃんリストは言いたいことが山ほどあるので大楽後に話したいな~と思ってるんですが。

 今回は番外編。

 ということで今日見てきた映画の話をしたいと思います!別に誰も聞いてないよと思います!!(大声)でもね、私この映画見て決心しましたの。

 好きなものは大声で好きっていってこう!!って!!!

 ヅカヲタ大好きな大河スペクタクルでも愛憎劇でもなんでもないが、何か人には大きな声ではいえないけれど好きで好きでたまらない世界の沼の住人だったら誰しも共感できるんじゃないかな、そんな映画です。

 

メタモルフォーゼの縁側

www.youtube.com

 いやすっごいよかったんですよ!!!!(大声)

 どれくらいよかったって、見終わった後「ユキさんの作ったカツサンド食べたい!!」ってららぽーとの中うろうろ徘徊して結局見つからず、めちゃくちゃ残念な気持ちで家に帰り冷凍したカレーをベランダで食べたくらいにはよかったんです!!!(たぶん映画を見た方はわかってくれるはず。カレーとカツサンドが異様に食べたくなる映画です☆)(にしても、ベランダと縁側だとだいぶノスタルジー度が違ったので…やっぱりユキさんのカレーが食べたいです…)

 

 この映画「メタモルフォーゼの縁側」はだいたい予告編を見ればわかる内容ですが、BLマンガを通して高校生のうらら(芦田愛菜)と夫を亡くした書道家のユキさん(宮本信子)のシスターフッド映画です。ええ。

 誰がなんと言おうとこれはシスターフッドでございます。それも最強部類に属するシスターフッドです。(断言)

 正直、「ウチらの友情マジ最強」の意味での「チャーリーズ・エンジェル」に匹敵するし、なんならこれをカンヌに持ってってほしい。(アカデミーだとちょっと絵柄的に負けてしまうからカンヌがいい。)ほんとに。

 すっごくいい意味で邦画らしくて、日本人にしかない感性と文化で真の女性の友情を描いていると思うんですよ。それもすごく平和に。縁側でひなたぼっこしてるようなあったかい気持ちで。

 自分の沼(=趣味)を持っている女性なら100%ヲタ友にラインしたくなる、そしてその友達とカレーあるいはカツサンド(まだいう・・・)を食べて趣味談義に花を咲かせ、そしてそういう友達を大事にしたくなる映画だと思う。

 

17歳のうららは、趣味でBL漫画を読んでいる。ある日、彼女がバイトをしている書店で、75歳の雪が内容を知らずBL漫画を買った。雪は初めての世界に驚くが、次第にその世界に魅了される。そして、ある日ふたりはひょんなことをきっかけに交流を始め……

 

 もともと、原作マンガですっごく好きで読んでいたんですけど実写化すると知ってまた主演が宮本信子芦田愛菜ちゃんていう映画阪急電車ファンにはたまらない邂逅で、もうほんとに涎が垂れるほど楽しみにしていたんですけどいやはや期待は裏切られず…っていうか期待を10倍くらい上回ってよかったのです。派手な映画じゃなく、まあぶっちゃけあまり映画通いが趣味じゃない人は映画館で見る必要のない映画の部類だとは思う。ストーリー展開的には2時間ドラマでもいいのかもしれない。

 でも、映画館で見ると何倍も「大事なことってこういうこと」っていうのが伝わってくるんです。集中して見るっていうこともだけど、

 芦田愛菜ちゃんのグレーでなんの高揚感もない灰色高校生活とか(ただ幼なじみのつむっちゃん(なにわ男子の高橋くん)は異様にキラキラしている)、ユキさんに早く会いたい!と思いながら学校の中をウキウキと歩く様子とか。

 ユキさんのうららさんと話すときの楽しそうな笑い声とか宮本信子ってなんでこんなにいくつになっても可愛いんだろう)美味しそうなカレーのぐつぐつ煮る音とか、ルーをたたたんっ!と切る音とか、カツサンドを頬張るうららさんの悔しい気持ちとか。 

 映画館でしか聞こえない音がたくさんあるので、それを堪能できる映画館おすすめです。って私いつもタカラヅカの宣伝したり映画館の宣伝したりわりと忙しいなオイ。

 話がそれるけど、脚本の岡田さんはオリジナルも上手でこういった原作ものの脚色も上手なので(しかも誰も悪者が出てこない系がお得意←あくるさん大好き)まあまあのベテランですが好きな脚本家のひとり。でもってTBS火曜10時枠を書くととにかく少女マンガになるとこも好きです。ってことで勝手に岡田恵和タカラヅカに就職したら小柳奈穂子になった」といった設定にしてます(設定て)(ごめんそれがいいたかっただけやねん)

 

誰にでもできるメタモルフォーゼ

 この映画、感想で誰もが言っていますけど別に「BL」がメインな話ではなく、まあ正直ココはなんでもいいと思うわけです。映画でも、特撮でも、ガーデニングでも、歌舞伎でも、それこそタカラヅカでも笑なんでもいい。ただ話のきっかけがBLだった、ってだけで、特に劇的な展開は全くない。スペクタクルな話は微塵もなく、ただ、ふたりの女性がほんのちょっとのメタモルフォーゼ(変身)する。しかも、わたしたちもこれはできる。いつもと違う服を着る、いつもと違う映画を見る、いつもと違う本を読む。それがメタモルフォーゼ。

 でもそれを知るによって、世界っていうのはキラキラと輝き出すから面白い。

新しい世界を知るって楽しい!!そういう自分の原点に帰れるお話でもあると思うんです。初めて知ったときの高揚って誰でも経験するじゃないですか。その楽しさ、素晴らしさをこの映画はまた思い出させてくれるんです。

 ユキさんはBLマンガを知って、生きる喜び、楽しさを再び見つけて。それがうららさんと友達になったことで、また何倍も喜び、楽しさが跳ね上がる。次の巻が出る時期を逆算してお仏壇に向かい、「…まあ!…お父さん、しばらくはそっちに行けないわ♫」とうふふと笑うユキさん宮本信子…かっ…可愛すぎるわ!!!!)

 …この逆算、しますよね?ヅカヲタ…結構しますよね??(確認)「トップになってもう○年・・・あと○作するとしてあと○年後くらいにサヨナラか(計算機持ち出す)」的な。ユキさん・・・こちらの沼もあっためておきますからね(⌒▽⌒)

 それにしても宮本信子の可愛さがもうすごい。私はこういうおばあちゃんになりたいです。いくつになっても新しいことにわくわく、目をキラキラさせて「なにか・・・おすすめあるかしら」みたいな。うららさんが家に遊びに来る前の日になったらものすごく豪勢なものじゃないんだけど、あったら嬉しい、美味しい料理ウキウキ作っちゃったり。次の話がもう待ちきれない~!!とビニールビリビリにやぶいてマンガ読んだり、なんだかいつも上機嫌で鼻歌交じり。

 女性って年齢を重ねると厳しくなるか、丸くなるかどっちかだなあと最近身をもって感じているのですけれど(女性ってほんとにいろいろあるよね)私は宮本信子派でいたい。そういう気持ちにさせる役者ってすごいなと思う。

 

「これが好きです」といえる勇気があったなら

 この映画に何をシンパシー感じるかって今でこそBLもタカラヅカも市民権得ているわけですが、ほんの10年前はどちらも

「別にいけないわけじゃないけれど、大声ではいえない趣味」

だったと思うのです。いや、言ってた人もいるだろーけど(笑)私はそういう人を見て「し、心臓強い…!!」と本人でもないのにドキドキしていた口で。

 タカラヅカを見出して20年、この界隈ではそこそこの中堅クラス(新公卒業くらい…)だと思っているのですが、その20年の始めと今じゃ「宝塚歌劇団」の世間的な認知度が天と地だと思っているんです。…私の自意識過剰でなければ。

 なんだろう~~~、私が関西圏に住んでれば、あるいはベルばらブームの渦中にいたらここまでタカラヅカ見てること、みんなに秘密なっ☆」って感じではなかったと思うんですけど。なんかすごい見てることを異様に恥ずかしく思っていて、好きなことを誰にもいえない、市内でタカラヅカグラフ売っているのが1つしかないのにレジに持っていけない、それアダルトマンガ買う男子高校生か!?っていうような自意識しか持ち合わせてなかった私よ。

 うららさんの気持ち、痛いほどわかってしまう自分よ。

 …まだ(同世代の)明日海さんとか望海さんが見てたくらいの時期って全然公に口にできる趣味じゃなかったと思うんですよ~。望海さんは神奈川っていうか、(本人曰く)大都会☆横浜ならまだしも明日海さんの静岡では言えなかったはず。言えなかったと思うよ?私は言えなかったよ!

 …いや、でも望海さんはもうなんの迷いもなく学生時代からああやってタカラヅカの布教活動に勤しんでいたわけだからもうこれ本人の性格だったりするのかな…れいこちゃんがはまったコムちゃん時期でもまだまだ潜在能力高めの趣味だったと思うんだけど。(ぶつぶつ)

 そう思うと、ファンであることすら口にするのが恥ずかしくてできなかった自分とあの時期もうタカラジェンヌに絶対なる」って断固たる決意を持って受験していた「タカラヅカが大好きで」なったジェンヌさんたちとのポテンシャルの差がすごい。

 それはやっぱり、この趣味は誰にもいえないから自分の中でこっそり楽しんでいたうららさん(=私)、この世界すっごくきれいね!!私大好き!!みんなも読めばいいのに!!(あなた書けばいいのに!!!)と無邪気に人にすすめられるユキさん(=望海さんに代表する好きが講じてなったタカラジェンヌ(あの世代))に重なる。

 眩しいよ、今も昔もそのユキさん種族の人間は眩しいですよ。好きなものを好きって大声でいえる人って、言えない人から見たらものすごい才能を持っている人に見えるんです。だから私はうららさんの気持ちがよっくわかる。 

 それがね、今じゃもう大きな顔して「宝塚観劇が趣味です」って私も言えるようになりました。静岡の田舎でも。素晴らしい、生きやすい世界になったのよ。

 もうそれもこれも、宝塚歌劇がここまでの日本を代表する劇団になってくれたのと、引き上げてくれたタカラジェンヌの実力の賜。ありがたいわ…ほんとありがたい。尊い…!!(はい、いつもの。)

 この映画を通してタカラヅカに感謝しているのは私くらいでしょうが、それでも感謝したい。今の私があるのは、タカラヅカ、おいてはタカラジェンヌのおかげです。

 あの時、大声で言えなかった自分にこの映画を、そして今の自分を見せてあげたい。 思春期の私はそうやって、縮こまって好きなことを好きと言えなかったけど、何十年後かにはこうしてすごくいい笑顔で仲間と好きな話で大笑いしている。

好きこそものの上手なれ。

継続は力なり。

その先には、仲間がいる。

 だからうららさんも頑張れ。頑張って生きよう、好きなものを愛でながら。そうしたら絶対、わかってくれる人が現れる。

 コミケがパワースポットというコメダ先生(古川琴音)の話もうんうんとうなずくわけです。私も…私も大劇場がパワースポットです…!!(走馬灯のように思い出す、様々な思い出たち…←あたい、もうそろそろ死ぬのかしら…?)

 

日常が戻ってきた。生きやすい世界になってきた!!

 思春期全盛期のうららさんを見てると、わかるわかるわかるよその道通ってきたよ~!!ってちょっと自分の痛くて柔らかいところをつつかれるようで苦笑いしちゃう。

 最初、好きなものを好きって言うのってすっごく勇気がいる。

 次に、好きなことを好きでい続けることってすっごく難しいことに気づく。

 仕事のほうが続けられるのかもしれない。大人になると、やらなきゃいけないことをやるほうが実は簡単で。楽しみだけしかない趣味はどうしてもおざなりになる。

 後回しにして、まあ、ないならないなりにできてしまう。じゃあなくてもいっか。そうして少女のときに大事にしていたもの、時間、私たちは忘れてしまう。本当に楽しかった気持ちも、懐かしいなと思い出す時間もないまま慌ただしい生活を送ってしまう。

 …でもそれにしては人生はあまりに長くて、正直つまらない!!!

やっぱり私は、何か面白い作品があったら「私ここがやっぱり好きでね」って語りたい。

でも「なんだかここは本当に理解不能で、あなたわかる?」って人に聞きたい。

「この主人公、もう性格最悪だけどなんかもう○○ちゃんがやると目が離せない」って褒めちぎりたいし、「ねえ~~~~あの後列一番左で踊っている子は誰!?」って騒ぎたい!!!

 でもそれは、やっぱり「同じ学校だったから」とか、「近所でずっといっしょだった」とか、「同じ職場で働いていた」だけの友達とは騒げない。そういう友達ももちろん大事。そういう友達としかしゃべれないこともあるから。

 でもオタ友も同じくらい大事で。人生の喜びも悲しみも、ふわっと沸き立つ高揚感や指折り数えた観劇日を共有できる人であり、日常から離れた場所でつながっていることってとっても大事。

 うららさんも、日常で思い通りにならなくても、ユキさんに会うことを考えただけでなんだか「ま、いっか」って思って次に進む。「ドラマが楽しみだからせめて洗い物はしよう」そういって笑う母親の気持ちもわかる。

 人生の伴侶が先立って人生になんの楽しみも見いだせなかったユキさんも、あの世に行くのを先延ばしにするほど楽しみにすることができた。「寒いからやだ」っていってたノルウェーに行っても、うららさんとの話は尽きることなく、終わらない。

 

 「これが好き」で始まった女性の友情は、年齢も超え、海も超え、時間も超えておしゃべりできる。あれがいい、これもいい、あれはちょっと苦手で、あれはもういい。そんな話はエンドレス。今の公演はもう見た?今誰が好きなの?あの公演のあの人よかったよね?あの衣装は最高でした。沼がすぎる!!そんな話を延々と。

 趣味ってなかなか続かないものでもあるから、「もう今はいいかな」と思っても、また時間が経って、ばったり会えばいつもの調子に戻れる。それがオタ友。だから安心して。時々休んで、会ったらまただらだらおしゃべりしよう。

 

 好きな話を、好きな人と好きなだけできる時間がようやく戻ってきた。

 これは最強シスターフッドの話。うららさんとユキさんの話。あなたと私の話。

 これを見た後きっとあなたも、誰かに話したくなるはず。ねえねえあれ見た?って。

 

上田久美子退団に捧ぐ。美しい嘘を書けなくなった、最も美しい作品を書く人へ。~全9作品、好き勝手しゃべってます。~

くーみん、「鎌倉殿の13人」見てますか?(と、一方的に大河ドラマの感想LINEを打ちたい今日このごろ)

 

 ということでみなさまどうもお疲れ様です!4月が過ぎもう5月です!(知ってるがな!)もうなんか…30代迎えてから時の流れが5倍速くらいで流れていくの、本当になんで?って思う…(これ40代になったら10倍速くらいになるって噂で聞いたんだけど、それってマジ?)

 あと、GWどこも行けないウーマン祭り絶賛開催中ですけどそれにしたって公演中止はまじでヘコむ。

 

 そんな中、私がいうまでもございませんが宝塚歌劇団で活躍していた宝塚歌劇団きっての芥川賞作家」(←※言ってるの私だけ)こと座付き演出家・上田久美子さんがこの度退団されました。デビューから約10年かぁ~…。早かったような、それでも10年いてくれたんだと思うような。

 なんだろう、超個人的な感想としては「サパ」あたりで「もう、くーみんがやりたいことはここ(タカラヅカ)ではできないんだろうな」というようなざっくりとした感想を持ったので、「寝耳に水過ぎて聞いてないよ!!」というほど驚くことではなかったです。

 このニュースを聞いて、その瞬間思い出したのは私が上田久美子作品の中で最も好きな「翼ある人びと」の旅立つブラームスに対し叫ぶ、最後のクララのセリフ。

 「あなたは自由になるのよ!」

 …上田さん、自由になったんだなあ。きっと、自分の好きなものを好きなだけ創れる世界に、トランクひとつだけ持って旅立つのでしょう。

 安定した収入?NO!

 枠の範囲内で楽しむ?NO!

 座付き演出家としての名誉?つまらんわ~~~!!

…そんな上田さんの声が聞こえてきそう。

 

 私、正直彼女の崇拝者でもなんでもなく、彼女の作品はすべていいとか素晴らしいとか間違いなくナンバーワンとか肯定する気はあんまりないです。なんなら、中村一徳先生の作品のほうが全肯定してもう全部大好き!!って大声でいえる(笑)。(全く違う土俵過ぎて誰もそのふたり比べない)

 

 ただ、本当に美しい舞台をつくるクリエイターだった。

 だから、寂しいとは思う。とても。もうあの美しい世界をタカラヅカで見れないなんてとても寂しいと。

 だけど、悲しいとは思わない。きっとこれから彼女は私達が見たことない世界を見て、新しい世界を創るのだから。世界にきっとその才能を見せつけて、「私、この人のタカラヅカの舞台知ってる!」と誇れるような人物になってくれるだろうから。

 繰り返してしまうのだけど(笑)特に私は彼女の作品の信者でもなく、崇拝しているわけでもないただのタカラヅカファンなんですけど、でも!

 でも彼女にはとってもたくさんの美しい作品を見せていただいた、感謝がある。

 おごがましいかもしれないけど、いらんかもしれないけど、それでも!

「それでもあなたはやっぱりすごい!!」と思いっきり背中叩いて「だから本当に今までありがとう!!!」という言葉とともに、世界に送りだしたい!!※繰り返すけど、あたしただのヅカヲタです。

 

 …なーんて大きな声で言ってしまったが、シンプルに言うとただのヅカヲタが世界の大海原に漕ぎ出す天才に向けてただしゃべりたいだけの企画です。題して

「くーみんやっぱりあんたはすごかった!!~もうまじで美しかった全記録9作品~」

(ひねりもなく、心からの言葉をそのまま表記しました)(美しい日本語的になにひとつ正解していないところがこの企画に合っているのか書いてて不安だ…) 

今作品一覧を見て、驚愕している。だいたい人より3倍速で生きている自負のある私(冒頭より早くなってるやんけ)人より10倍くらい早く感動を覚えるけれど人より10倍くらい早く忘れる自負もある(断言)。なのに…この一覧見ても

 「この作品どういうんだっけ?」っていうの一個もない…!!(唖然)もうこの時点でくーみん、人類初快挙です!!!(真顔)

 …いや、今までの文章でツッコミどころ(あくるさんの記憶力において)15個位あるけどもうまあ、いいや。

 

 

演出家デビューですでに「バケモン演出家」~月雲・翼ある(’13~’14)

デビュー作■月組「月雲の皇子」(2013年)

 

 ガッチガチの日本の昔話。バウの評判を聞いて、どうしても見たくてでもバウがかすりもしなくて、でもどうしてもどうしても見たくてたまらず。仕事休んで観に行ったの、この公演が初めてでしたね(それから仕事は休めることを理解したあくるさん)

 幕間になった瞬間、立てなくなるという経験はムラで人生初のタカラヅカ観劇した以来だったかも。ずっとこの物語のことを考えている。脳内にこの世界のことしかなかったということ、私の人生ではなかなかない。(いつでもあらゆる煩悩と戦い続けているのでね…)

 この作品にはいろんなことを教えてもらった。っていうか知らんことだらけだった。

 こんな珠城りょうは知らなかった!

 こんな鳳月杏も知らなかった!!

 咲妃みゆちゃんに至っては、こ、これが噂のーーー!!!!という驚愕の連続。「ロミジュリ」新公と「春の雪」でなんかヤバい(言い方)娘役出てきたという噂は聞いていたけどもう~~ゆうみちゃんの透明感。透けているんじゃ…?って思うほど、だけどものっすごい存在感で。1幕なんてまるまるしゃべらないのに。その衝撃たるや、人生でこんなことあるんだって思うしなんなら私よく日帰りで帰ってこれたなと思う。銀河劇場って行くまでにモノレール乗るんですよ!(だから?!)

 すごくよく覚えているのは、舞台の全体を見たときに木梨軽皇子の珠城くんが浮き立つように、立体的に見えたこと。水色の着物に、ヤマト時代の髪型。誰のものでもない、珠城りょうが主演の舞台。

 絶対的に端正な顔立ちしていて、生まれた時からのセンター。御曹司。だけどそれまでそれを生かしきれていない珠城くんが正直、いた。龍真咲と明日海りおってなんだか名前を聞いただけで震えが止まらないスター(オイ)の下で、萎縮していた珠城くん。

 そんな珠城くんに、「あなたはここにいていい」と背中を押したように感じた役が木梨軽皇子で、そういったのはそれを創った上田久美子だった気がする。

 ピースがはまって、動き出した気がした。ああこれが当たり役、ヒット作に会ったときの役者の顔なんだ。話の展開にドキドキしてわくわくして。悲恋の美しさ、悲しさ。妹を愛してしまった木梨軽皇子の苦しみ。紡ぎ出す言葉の美しさ。

 近親相○ではあるので好き嫌いはわかれるだろうけども、とにかく美しい珠城くんが見れます。あとあーさ!この作品で私は朝美絢という役者を認識したのだけど、「リアル里中満智子清水玲子作画の子がいる…!!」と雷に打たれたような衝撃を受けた。(あれから10年、あーさは変わらず清水玲子作画なので何かがおかしい)蓮つかさくんを覚えたのも、照明の笠原さんの名前を記憶したのもこの作品だったなー!    

 日本の古典はこれほどまでに残酷で美しい。

私にその世界を教えてくれたのは上田久美子でした。

 

宙組■「翼ある人びと」(2014年)

 

 「デビュー作がバズった人」という印象のまま、2作目。まずポスターの美しさに目を見張る。これ…タカラヅカのポスターなの…?今までタカラヅカのポスターって言っちゃ何だけどダサかったんですよね。見る人は見るし見ない人は見ない世界だっただろうから(笑)でもここあたりから、「見たくなるポスター作り」に劇団が本気になり始めたな!と思う。だって今までのポスターただの女子中学生のスクラップブックだった…(もうみなまでいうな…)

 退職後の記事にマーケティングを意識した(中略)スターでどういう衣装を着ていたらチケットが動くか。そういう観点で仕事をした。」ってあってなるほど~と。確かに羽根が舞うどこかわからないグレーの背景にあの美しいまぁ様とお人形ですか?っていううららちゃんがいるポスターあったらチケット血眼になって探しますよね。いやもう探した探した。血眼になって探したわ!!(いい笑顔)

 デビュー作が私にとって「全然興味なかった新しい世界」だったのに対して、2作目のブラームスとクララは「それ興味あって知りたい世界」。見たい見たいそれとにかく見たい!!ってなった作品。そっかぁ、それ我々に対するマーケティングの結果だったわけですね、それも納得。

 だって考えただけできれいじゃないですかブラームスの音楽はとてもきれいで、その上クラシック界の語り継がれるスキャンダル悲恋だもん。その上相手が伶美うらら様だもん。この世のものとは思えないきれいな世界が広がってるに決まってる!

 

(この頃はちゃんと公演評的な文章書いててえらいぞあたし!)

 2作見て思ったことは、上田さんはその生徒の得意分野を伸ばす人だったのだなと。というか、苦手なことをさせない主義。言っては何だけど、この時代のまぁ様って歌が上手とは言い難く、ダンスで「きゃーーー!!」って思うタイプ(私はそうだった)。なので主演にしては歌ではなくダンスで印象付けるシーンがすごく効果的で心に残ったな。ひらひら舞う雪のようにダンスしたり、思い悩むシーンで眉間にシワを寄せてガンガン踊るとか。

 歌が得意だったら歌わせる。

 ダンスが得意だったら踊らせる。

 芝居が上手だと思う子には場面を与えてセリフを言わせる。

そういう「得意分野を伸ばして成長する」という手法が難しいタカラヅカ(スター制度があるからね…)。2作目でその

「りんきらは芝居やらなきゃりんきらじゃない!」

「緒月は芝居やらなきゃ緒月じゃない!!」

「うららちゃんはデコルテがきれい!ガンガン出していこーぜ!!(って肩出しドレス着せまくる)

みたいなそういうの、今思うと革命だったんじゃないかなあと思います。この時点で愛月ひかるさんがもう「色物役者」ってこと見出してるしね笑(語弊があるよ)愛ちゃんのリスト、ほんとにセンセーショナルだったんだよなあ!

 

 あとここまで過去のブログ読み直してて、私まじで上田作品の2番手に弱すぎだなあって思う。ちなつ穴穂さんといい、緒月ロベルトといいベタ惚れでした。

 私、ミュージカル大好きって思っているんだけど、その前にタカラヅカが好きなんだなあって思ってるタイプで。タカラヅカタカラジェンヌがきれいな衣装着て歌って踊って芝居してればそれで満足、ショーが大好き、芝居は面白ければラッキーくらいに思ってたのだけど(今もここらへんはそのままかも笑)、上田さんが出てきて「お芝居って面白い」「役者ってすごい」って思い始めた。だから本当に感謝しているのです。上田さんが出てきたから、芝居そのものに興味が湧いて改めて柴田さんや小池さんのすごさに気づけて、ハリーの作品はやっぱり好きだ!!って思ったり。同じ女性でも植田さんや小柳さんとの違いにもニヤニヤしてみたり。新しい世界が広がった!

 

 1幕のブラームスの絶叫、2幕のクララの「自由になるのよ」、これほど泣いたセリフはない。

 胸が痛い、苦しい、人を愛するってなんてつらい。

 でも、それでもずっと見ていたい美しい世界。ブラームスの音楽はとても美しいけれど、この芝居を見てから少し悲しく聞こえてしまうのは私だけではないはず。8年たった今でもそう思っています。

 

大劇場デビューから全盛期到来~星逢からエルベまで(’15~’18)

 

 最初に「信者でもなんでもないんで~!」とか言いながらこのままだと夢の大台2万文字とか夢じゃないレベルまで語れそうなんで(どの口が言う)ここからはサクサクいこうと思います。うん、そう、あとたぶんここからはここを読んでいるみなさまの方がお詳しいでしょう(笑)

 みなさまも「あの時ああだったな~」と思いながら一緒に振り返りましょ!

 

雪組■「星逢一夜」(2015年)

 正確に数えてないんで、アレですけど私がおそらく過去1番通った公演ではないかなと。もう最後の方はしんどすぎてつらすぎて。公演見る前に桁外れな気合がいる公演はこれが初めて(さあ!星逢見るぞ!!っていう通称「星逢テンション」)

 タカラヅカにニュージャンル、百姓一揆モノ」。これが大劇場デビュー作?とんでもないバケモン演出家出てきたぞ!!身震いが止まらず、トリデンテも止まらず。雪組バブル絶頂期。

 ちなみにこの作品、中日公演でセルフ再演されたのですがぜんっっっぜん違う公演になっていて上田さんに「あんたらまだまだ甘いのよっ」と0点の答案用紙を突き返された気になったのは私だけではないはず…(ラとGHでどれだけ救われたかですよ。嗚呼ほんっっっとにショーあってよかったよ…)

 

花組■「金色の砂漠」(2016年)

 本人曰く超娯楽エンタメ作品、別名「上田版フラワーコミックス」。超絶美しい奴隷と超絶美しい王女様の身分差ラブストーリー。

 足で踏みつけられるトップスター明日海りおが見れる作品として有名(そうか?)。明日海さんの得意分野「美しく聡明だが、劣等感・コンプレックスの塊」「それゆえに人の愛し方がよくわからない(こじらせ男子)」「ドMに見せかけてドS(逆然り)」 的な明日海観が私とマッチしハイタッチ、「それ私も思ってたー!!!」って謎の共感を上田さんにした結果、夢中になったのは王様ジャハンギール(ちなつさん)っていう。よくわかんないけど、ハマりました…。うんすごい勢いでハマった。

 これも上田さんのモットー「得意なもんを思いっきり」的な解釈が私にとってもノーストレスでした。だって金髪オールバック柚香光が求婚者ですよ。どんだけ適材適所よ。柚香光の得意分野=ヴィジュアル…とな…!?!?(震)っていう。冗談です。(真顔)

 とにかくかのちゃんのタルハーミネが絶品。上田作品のヒロインはうららちゃんとかかのちゃんとか、高潔で汚れのない魂を持ってそうな硬質な美人がやる役が好きです。(平たく言うと、アホな冗談では絶対笑わない美人)

 

宙組■「神々の土地~ロマノフたちの黄昏~」(2017年)

 一言、「車で、待つ!!」に限ります。(断言)いや~このまぁまかは本当によかったです。宙組といえばロシア物、それを印象付けたに一役買った作品ともいえる。だってロシアものってやっぱり軍服、その軍服が得意なのって大きくて雄大な彫りの深い欧米顔が多い宙組じゃないですか…いい…まぁまかの軍服は…国宝…!!!(号泣)どんなときも「とにかく似合うものを着ていこう」精神、上田久美子。あたしほんと、この神々の話になると軍服の話しかしないんだよな…ごめんやでほんとに…。

 まぁまかがとにかくお似合いで、今振り返るとあれ「チェリまほ(今現在世界が空前のBLブーム)」の前振り公演だったんちゃうん…!!と震えるような(んなわけない)

 みりおん退団後の宙組でトップ娘役不在のまま、まぁ様のサヨナラ公演となったなかなかない境遇の作品。後から思えば、「翼ある」のヒットで盤石なる地位を固めたまぁ様のサヨナラ公演を担当、というこれだけでもNHKのドキュメンタリー1本書けそうだよなあとドラマが広がります…。(まあこれだけ言っても上田さんは「あー、期待されるような交流はないっすね(スパッ)」って感じなんだろうけど)

 

月組■「BADDY-悪党(ヤツ)は月からやってくる-」(2018年)

 ショーをやりたいやりたいやらせてくれ公言してた上田さんに「あんたの夢かなえたろか」と乗り出したのが月組やっぱり相性とタイミングってあるんだよなあ~と思ったのと、人間夢って公言しておいた方がいいんだよなぁ~!!っていうのと(そこ?)ドリームズ・カム・トゥルーinタカラヅカ

 空前のBADDYブームとなったわけですが、新しいというよりはショーはあくまで基礎の基礎、オーソドックスな作りに上田色を重ねて重ねて、アップデート&ブラッシュアップで超新感覚なショーが出来上がってる…っていうか理屈どうでもいいわ、みんな大好きめっちゃたのしいやんけこれ!!っていうテンションぶち上げショーです。簡単にハイテンションになれるのでとにかく全世界ぶっ飛ばしたい気分のときにみんな見るよね?私はそう。Adoちゃんの「うっせえわ」か月組の「BADDY」かってところ。(どっちも「アホかもうどうにでもなれ!!」っていう仕事帰りに聞くBGM)

 品行方正、いいとこのぼっちゃん、育ちのいい誠実な男性、結婚したい男No.1…こういった「理想の男」道爆進中の珠城りょうに「邪魔だどけ!!!」と言わせた時点で上田久美子の圧勝ではないしょうか。

はい、満了一致で月組と上田久美子の勝利です!!!

 

星組■「霧深きエルベのほとり」(2019年)

 やっぱり七海さんには少女マンガの世界ですよね、わかります!(いい笑顔)っていう作品。いやね…ほんとにあたし、七海さん暁千星さんにはめっちゃカワイイ女の子とめっちゃキレイな場所で絵に描いたようなキスしててほしい、ただそれだけなんですよね…。(苦労とか労働とか暴力とか金とかそういうのいらないんすよ…)

 ってそれはいいんですけど、ついに往年の名作の潤色、という仕事を始めた上田さん。潤色とオリジナル脚本を書く仕事って似て非なるものなんだろうな~と思ってるんですが(逆にオリジナルをあそこまで書ける上田さんにとって結構ストレスフルな作業じゃないかな?と)と思うんだけど、私はなぜか小さい頃から「「名作」と「永遠の定番」に間違いはない」という持論があるので、ヅカファンなら何度も耳にしたことのある作品を上田久美子ver.としてこの目で見れるというのはとても贅沢な気持ちになれました。

 カール役の紅ゆずるさんがすごくはまってて、これもマーケティングの成果なんだなとまんまとハマった自分が少し悔しい(笑)。紅さんってああ見えて中身がガラスハートの繊細さん演技めっちゃ上手。不器用で貧乏でこれといった特技なんてなく、だけど心があったかくていいヤツで、とにかくマルギットが大好きなカール。そんなまっすぐなカールがマルギットのために切ない嘘をつく。

 とても哀しく切ないラブストーリーなのだけど、見終わるとなぜか温かい気持ちになる。ここまでくると、上田さんどんだけ悲恋にバリエーションが…!?と上田さんの歩いてきた人生に興味と心配が湧いてしまう…。

 

座付きとして圧巻のラストへ~サパから桜嵐記まで(’20~’21)

 

宙組■「FLYING SAPA-フライングサパ-」(2020年)

 この作品を見て

「上田さんもう長くはここにいてくれないかも」

「もうこの枠(=タカラヅカ)が窮屈でたまらないんだろうな」というのが手にとるようにわかったような気がする。今思い返せば、「公務員」という言葉を使ってやや卑屈になってたセリフもあったし(苦笑)まあこれはいつもか…。私にも見に覚えがあるんですけど勤続3年目辺りになって徐々にわいてくるアレ。あ~そういうけどもうどないせいっちゅーねん!!(会社に対して)っていう。

 これを見て上田さんは反骨精神を隠さずに、わりと馬鹿正直に作品にするっと乗せる人だなと思ったんだけど、これは明らかに「あたしのやりたいのはもっとこれよりさらに違うことなんだけど、それ上が許してくれないからこれが限界です~~~!!!」と叫んでいるような作品だった(って私は解釈した)。

 サパは確かに問題作というか、革命的な作品だったと思う。私はこの作品をどう思うかというよりは(戦争とか暴力とかをちゃんと描いた作品をこの劇団で上演するのって本当にすごい勇気だと思うんですよ…)タカラヅカジェンダーレス化すごいな、とそっちに感心がいってしまって。「観客は女性中心だからああいった表現だめ」とか「女性が演者だからこれNG」とかもう古いんだなと。こういうことを、時代に合ってると思えばちゃんと許可出す劇団だから100年も生き残れているんだな~と…え?上田さんの話どこいった?ってことになるんですけど(笑)

 でもまあ、「上田くんがやりたいというならば」というところがきっと大きいんだろうな~とは思う。サパが無事に上演されたのは、上田さんの実績と才能の賜。

 いやぁ~、天才ってありがたい!!!とバカみたいにうなづきながら、夢白あやちゃんがめっちゃかわいいことに気づく。(大好きなお顔立ち)

 

雪組■「fff(フォルティッシッシモ)-歓喜に歌え!-」(2021年)

 望海さんのサヨナラ公演なんで、一筋縄ではいかないだろう、というか私が冷静に見れないだろうと危惧していた公演(苦笑)うん、見る前から全然フラットに見れない自分の感情よ。しゃーないしゃーない。望海さんのサヨナラだもん。

 といいつつ、蓋を開けてみたらここでも散々言ってるけど久美子哲学全開。ここに出てくる人たちは長いヨーロッパの歴史の中でも、飛び抜けての天才ばかり。

 ベートーヴェン、ナポレオン、ゲーテそりゃあ理解できないわ~!!と開き直ったらとたん楽しくなっちゃったっていう(私が)。特にラストあたりの歴史上ではありえない、ベートーヴェンとナポレオンの「天才とバカは紙一重的な会話(通称「奇跡のシンフォニーってなんなの?話」)がもう最高に面白かった。それを望海さんとさきちゃんにやらせるのも本当にセンスがある!としか言いようがない!!(笑)

 「サパ」やってからまた一度こっち(タカラヅカっぽい題材(大河歴史ドラマ))に戻ってきて「サパでやりすぎて怒られちゃったのかな?」って思ったんだけど(笑)蓋を開けたらやっぱり上田久美子丸出し。「タカラヅカらしい」「タカラヅカらしくない」問題で板挟み、じゃあどうないせいっちゅーね(以下略)という叫びが…聞こえる…。

 上田さんしんどいだろうなあと勝手に推測しながら、「いやそれにしてもナポレオンとゲーテの登場シーンのすっぽんの使い方、今度演出家の新人研修で参考資料にできるんじゃね?!素晴らしすぎるわ!!」とここの舞台機構ヲタクは興奮がとまらなかったっていう話。

 望海さんのラスト公演に、歓喜の歌を歌わせるセンスに私はそれだけで西に向かって敬礼しました。やっぱ第九はいいです!!!(アホみたいな感想)

 

月組■「桜嵐記」(2021年)

 上田さんのタカラヅカ人生においての起爆剤月組トップ珠城くんのサヨナラ公演。望海さんのサヨナラに続いての珠城くんのサヨナラもかあ~((小声)他におらんの?)と思いながらも、このときは上田さん自身のタカラヅカラスト公演になるとはつゆ知らず。それにしても本当に相性がいいよなあ、上田さんと珠城くん。私の知ってる珠城くんの中でもベストオブ珠城でした。(美しすぎて目が痛いという現象)

 とにかく誰もが言うように「これぞサヨナラ公演」というところ。それ以外言えないくらいの教科書的な、模範的な、劇団が全総力をあげて珠城閣下をお送りします!!といった公演で。目に入る物すべてが美しいという公演。

 結果論になってしまいますけど今思い返せば、最後の最後にこういった「奇をてらわない」「タカラヅカらしい」「誰も文句言わない完璧な」公演を書き上げたからこそ、たぶん上田さん自身が自分にOK出したんじゃないかなと思う。「よし、やりきったぜ!次行こう、あたし!」みたいな。

 珠城くんの演じたもののふ魂は、上田さんの中にもあるものなのかもしれない。上田さんて、思考とかセンスがフランス人みたいな人だなとも思うんだけど(笑)(なんつーか、素直じゃないっていうか皮肉っぽいというかすべてがシュールなんだよな…)根っからの武士魂があるから(「私にはまだここでできることがあるのかもしれぬ…」とばかりのラスト公演への挽回劇)10年、会社のサラリーマン演出家として結果を残せたんだろうと思う。素晴らしいラスト公演でした。あっぱれでした!!!

 

 …ということで、全9作品。私の主観のみで書かせてもらいましたが、みなさまはどうでしたでしょうか。ちなみに、みなさん上田作品でどの作品が一番好きですか?私はやっぱり、「翼ある人びと」を超えるものはないかもしれません。見たときの立ち上がれないほどの興奮と感動、美しさの洪水。忘れることはないでしょう。

 ここまで書いて、あ~、上田さんは間違いなく100周年以降のタカラヅカ、すなわち「日本の伝統芸能宝塚歌劇団」にタカラヅカを押し上げたひとりなんだな、ということを再認識させられました。理事長も代わったし、きっとこれからもあの劇団は変わり続ける。まあこれからも、「これ、おい、ちょっ…ひどくないー!?」と怒ることもあるだろうけど(苦笑)それでもまあ、たいがいのことは「またあの劇団面白いことやり始めたぜ」って笑いながら楽しんでいこうと思っています。

 上田久美子さんに対しては、不安も心配も一切なく(オギーのときは結構心配だった(笑)消えていなくなりそうだったから…)いい笑顔で「これからも楽しみ!!」と言えます。

 

 きっと、世界の劇場でこの名前を見ることになると思う。演じるキャストがタカラジェンヌではなくなって、いろんな人が上田久美子の芝居をやる。世界中の演者があの美しい世界の住人になる。

 

 すごいことだと思う。10年間、私はあなたにすごい世界を見せてもらっていたと本当に思う。

 舞台の美しさも悲しさも、人生の大変さも教えてくれたあなたの舞台。

 

 上田久美子さん、10年間ありがとうございました。

 また、世界のどこかの劇場でお会いできることを楽しみにしています!!

 

 2022.5.8 ただのヅカヲタより

月城かなと大劇場お披露目「今夜、ロマンス劇場で」感想~れいこが可愛すぎて「面食っちゃいました」。(真顔でいいね!!)

「あまりにお転婆で、面食らっちゃいました。」(目線そらし)

…かっ…わっ…!!!!!(虫の息でいいねを押すヅカヲタ一同)

 

 …はい。みなさま、今日もお疲れさまです…!もう…4月…。(この前の更新(元禄)の自分のテンションの高さがもはや記憶にあらず…)スプリング…ハズ…カム…。

 …早くない?本当に早いよ!20代の頃より5倍速くらいで時が流てる気がするんだけど!!もう桜が咲いてダウンもしまって、そう、月組千秋楽です…!!

 イエス…!月組大楽(れいこ大劇場お披露目)おめでとうございました!!

 なんかこう…無事に全公演完走できる公演が久々だったので(…久々だったよね?(誰に確認を?))前はこれが当たり前だったんだけど、こういう当たり前のことひとつひとつ喜べるような自分でありたいとじんわり噛みしめる大楽でしたよね…。

 (急にライト落としてしんみりモードON)…ほら、だってありちゃんが…まさかの月組御曹司が…月組から去るご時世でございますわよ…え~そんなことあっていいの?って何度も何度も確認したよね…?あたしは何度も何度も確認したよ!?(※公式を)。もうさ~、ショーの銀橋のちなつさんとおださんに挟まれてのわちゃわちゃよ、一生この瞬間よ永遠にとは思ったさ!!(ターン!←檸檬堂を置く音)(※あくるさんはこの公演のれいこちなつありおだの4並びで檸檬堂500mlを飲み干した女です←月組公演のときは高確率で呑んでいるあくるさん…)(ex.桜嵐記:ハイボール/川霧の橋:ほろよい/ロマンス:檸檬堂)

 ああ…今宵の月もとってもとってもきれいです…(※まるで愛の告白のようだが手に握ってるのは檸檬堂500ml)

 いや、月組見ながらのお酒は飲むとまじで極楽浄土で超おすすめ。(真顔)

 

 というわけでね~大楽恒例感想文を始めます!!みなさま今日もフルスロットルで参りますわよ!こんなご時世なんだもの、配信の楽しみはみんなで共有!萌えもみんなで共有!!春の憂鬱吹っ飛ばせ~だってれいこお披露目だもの~今夜、ロマンス劇場で/FULLSWING!!」感想スタートです!(ダン!ダン!ダン!ダダンダン!!)(※俊藤チャンの悪魔祓いのイントロで)←もうあのブギウギイントロ大好き!!ちなつさん一生やっててほしい!!(…悪魔祓いを…?)

 

月組公演「今夜、ロマンス劇場で/FULLSWING!!」

 

 小柳女史の邦画愛のヤバさが最高★すべての映画ファン、舞台ファンに見てほしい。

 それにしても、この「ロマンス」のすごさといえば、「誰一人ガッカリしない」ということだと思うんです。原作付きはまあ良くも悪くもファンが熱くて愛が相当強い。マンガであれ、小説であれ映画であれ、実写化(映画化も舞台化も)はまず「原作ファンに愛されるかどうかで成功か失敗かで分かれるものだと思うほど。

 そりゃそうだよね、好きなものは自分の頭の中でイメージが出来上がっちゃってるんだもの。このキャラクターはこのセリフをこういう表情でいう、ああいうシチュエーションでこうして、という100人ファンがいたら100通りの「譲れねえよそこは!!」っていうそれぞれイメージがある(全部勝手になんだけどね)。

 私はもともと映画の公開当時から本当にこの作品が大好きで。健治の「どんな映画にも必ずいいところがある。」に真顔でうなずけるし、そこから共感度100%っていう「もう久々にフジテレビが名作出してきたよ!!」って小躍りしたくなるほど好きな作品で。映画好きに愛される映画ってのはやっぱりずっと残るし、それが不朽の名作になる可能性は高いと思うの。というか、好きなものに理由なんているかい?いいものはいい。だよね?(健治に真顔で握手を求める映画オタク)

 小柳さんの邦画愛の深さと原作をリスペクトする心、すべて舞台に乗っている。すべての映画を愛する者へ、そんなメッセージを込めながら「…でも弊社も負けていませんよ!!(ドヤァァ)」タカラヅカの舞台に乗せる。あああ、まさにナオコたん…と震えていたらあたしらも負けませーん!!とそれをれいこちゃん初め月組生が全身全霊で応え返す。観客は映画の素晴らしさと、舞台の素晴らしさ、タカラヅカの素晴らしさを肌で感じる。(やべええええこの健治めっちゃイケメンだけどぉぉぉ!!!←ダイナシ…)

 特に最後の演出がもう、最高でした。薄幕の使い方、色の使い方、すべての構成が見事。こんなに映画と舞台のいいとこ取りした演出ないんじゃないかってくらい素晴らしくて鳥肌が立った。「Shall we」のときから思ってたけど、映画原作の舞台化をこんなに視覚的に成功させる演出家、なかなかいないのでは…!(大絶賛)

 誰も損しない、誰もがっかりしたと思わない。製作者側と演者、そして観客のすべての思いのリレーが見事。

 原作映画の完全なる二人芝居をよくぞここまでタカラヅカサイズに、しかも大劇場サイズ(あの脚本で80人使うことのすごさよ)にしたなと。もはや神業。小柳さん、悔しいけど(?)脚色力は今のタカラヅカではピカイチだと思うわ。拍手しかない!!天才かよ小柳奈穂子!!シャンパンポーン!!)

 映画に対するリスペクト、舞台に対するリスペクト、タカラヅカに対するリスペクトが詰まっている作品。そして小柳女史からの月城かなとへの全信頼だと思う。だってもう~、小柳さんが「見つけた」んだもんね、月城かなとを。

 健治がスクリーンの中の美雪を見つけたように。

 美雪が客席の健治を見つけたように。

 小柳さんに今こそ言いたい。

 小柳さん、れいこちゃんを”見つけて”くれてありがとう。(号泣)(小柳女史に向かって~敬礼!!!)(あくるさん今日は(も)雄弁だねえ~と思ったらそれはすべて月組のせいとアルコールのせいです★)

 

「面食らっちゃいました。」ですべての女子を恋の奈落へ落とす 健治/月城かなと

 

 誰が言っていたか忘れてしまったけれど、「えくぼは恋の落とし穴」とはよくいったものだと思う。月城さん、月城さん、気づいてないならそれはギルティ。えくぼが全開です。(かわいいいいいいいい!!!!←※ズブズブ

 まあ~もうこれれーこちゃんどうしちゃったのっていう奇跡の連続。これたぶん100人ヅカヲタいたら100人全員思うことなんで言っちゃうけど、オイコラれーこ。ラッチマンと幸さんほんとにやってたか!?と真顔で小一時間問いただしたい。(いやいやもう毎回「同一人物まじで?」と思えるカメレオン系トップは国宝です…涙)

・ハンチング×ベスト×チェックパンツ(8部丈)(かわいいいいいいいい)

・「~しちゃいました」「~ですよ?」(口尖らし付き)(かわいいいいいい)

・(ちなつアニキ俊藤チャンに対して)「勉強になります!!!」(勢いよく90度)(かわいいいいいいい)

・悪魔祓いのダイナマイト係に任命されての息の整え方(笑ってはいけないタカラジェンヌ最強のラスボス月城かなと降臨★)

・オカリナを見つけた健治「大事なものはそばに置いておかないとだめですよ?」(今までありがとうございました(終了))

 もうなんか!意味わかんなくないですか!ちなみに私は全然わかりません!!(大声)(匙投げた)なんかもう、さっきまでやたら「見つけた」「見つけた」言ってましたけど、自分はもう迷子です…もう…れいこちゃんが可愛すぎてムリ…!!(ぱりーん(メガネが割れる音))(からの試合放棄)(※現在の花組月組公演でよく見られるあくるさん)※単なるよっぱらいです。

 いや~、なんかもう~、本当にすごいのがれいこちゃんが無理なく、自然に健治になってること。原作もまあ実写というか、俳優さんがやってるんで、またマンガや小説の舞台化とは違った難しさがあるんだろうなと思うんですけどやっぱり月城かなとはすごい。なんかね、もう…タカラジェンヌという枠を超える人だなと。いわゆる「タカラヅカっぽい」芝居とは無縁だよね。

 すべてにおいて自然でジェンダーレスな感じ。肩肘張らずにラクな姿勢で歩いていこうよ、っていうれいこちゃんが今の私にするっと心に入ってくる。どうしてもタカラヅカの男役さんって、「男役」にならなくちゃいけないから歩き方とかすごく頑張って頑張って、型から入って歌い方も男っぽくして声も低くしてから…みたいなどっかで「無理からの長年やってるとそれが自然になる」が伴うものかなと思うんだけど。でもれいこちゃんは違う。型とか、男役とか、そういう従来のものを感じさせない演技というのかな。

 「男」を演じる、ではなく「人間」を演じている。「健治」という人物をそのまま生きている気がする。そこに健治がいる、とても自然。それがすごい。

 きっと、小柳さんは「ロマンス」を見たときから「よっしゃれーこでこれやったるで」って思ったんだろうなと思うほど(真相はしらんけど)小柳版の健治と月城かなとのシンクロ率は奇跡の産物。

 れいこ健治に月明かりの下でお転婆すぎて面食らっちゃいました。」なんて言われてご覧よ?秒で恋に落ちるわ。わかる~、うみちゃんめっちゃわかる~!!!(呑みながら深夜の電話)(毎度おなじみヒロインの親友あくるさん今日はわりと早いご登場)

 ピュアだからこそ、見えるものがある。純情だからこそこの世界で美雪だけを見て人生を映画に捧げられた健治がいる。心配になる程お人好しで、呆れる程優しい健治。だからこそ美雪は健治を好きになって、例え一生触れられなくてもこの世界に残って生きようと思ったんだと思う。

 真面目で実直、誠実で素直。純粋でピュア。それを死ぬまで貫く。

 好きな人に触れられないことを誰に共有するでもなく。

 孤独だけど、愛に溢れた人生を最後まで。

 そういう健治を演じられる月城かなとを、大劇場で真ん中で見られること、本当に幸せに思います。

 れいこちゃん大劇場お披露目おめでとう!!!俺たちのれいこがトップになったぞーーーーーー!!!!!ワッショーーーーイ!!!!!(早くコロナ開けてみんなで酒盛りしたい!!(現実:ひとり檸檬堂)

 で、変わって「FULLSWING!!」なショーのれいこちゃんですよ。いやっ…まず、手拍子難しくない?三木さんのショー久々すぎて(あと「ファンシーガイ」のトラウマ結構引きずってる←8年前だけど…?)でも思い出した。あたし結構三木さんのこういうジャズショー嫌いじゃないってことを!!(※ショー後半のありちゃんの「ジャズマニア」で)余談ですが、「ジャズマニア」。まあまあ普通のショーっていう評価多いけど苦笑私はすごい好き。真琴つばさver.と紫吹ver.あるけどどっちもイイ!!!おしゃれ月組全盛期!!!

 まあ何にせよ、日本人に(私に)ジャズのリズムは流れてないのでね…早々に手拍子を放棄した自分を告白致します。(そしてれいこちゃんのご尊顔をずーっと眺めておりました。ええ、ええ、瞬きもせず…)見ればみるほどきれいな顔してるなあ…っていうのと、いや難しくない!?手拍子ジャズでってめっちゃムズイってこれ!三木センセ!!

 それにしてもまぁ~大劇場サイズでれいこ中心のショーっていうのは…こんなにもいいものかね…!!!としみじみと噛みしめるショーでした。

 まず衣装の配色全部わたし好みなのがズルイ!(ずるいとは…)いわゆる「ゆりか色」のオンパレードですよ!!(特出:宙組・真風涼帆さん)エンジにブルーグレー、ダークグリーンにカーキ…すべて渋くて明度が低い!!(※褒めてる)最高だよ~ありがとう~!

 あとびっくりしたのが望海風斗スーツ着てきたれいこちゃんです。(ギャングのシーンでこのショー唯一うみちゃんの黄緑色のドレスが鮮やかなところ…)いやっ…完全に三木センセの趣味降臨だけど(断定)白地にストライプのダブルスーツよ。このアルカポネスーツ(通称望海スーツ)さん退団した今しばらく封印だと思ってたけど!こ…れ…!

…いやあ~やっぱり望海スーツって難易度超高いんですね…うんそうそれ言いたかっただけだけど。あと今、タカラヅカにおいてスーツにはマイティスーツ(イタリア製)彩風咲奈スーツ(韓国製)があるんだけど(私の中で)なんか、一気にダブルスーツのハードル上がったわ…。ちなみに私の推しは彩風スーツです(超細身)。

 でも本当にいいたかったのは…このシーンで…れいこちゃん、うみちゃん見ながら口元ぬぐうのね…それだけは…やめてほしい…っっ(※やめてほしい=もっとやれ、がこの世界の鉄則です)(色っぽくて無理)※即死亡

 うみちゃんをちなつアニキにとられてじたんだ踏むれいこがもう…可愛すぎて…!えっマフィアがじたんだ踏む!?可愛すぎやろこのマフィア!?(タカラヅカによりマフィア像がどんどん間違った方向に行きがちヅカヲタ)

 あと大階段前のフィナーレ。最近好んで見るショーが花組とか星組とか雪組だったから(わかりやすくダンサートップ)その3組、全般的にテンポが早くて結構激しめ。対して今回のこのショーはゆったりテンポのフィナーレがまさにれいこリズムですごくよかったです(似てるリズム感:宙組←ほっとけ)。ただよう色気とアダルトオーラ…ゆっくりなの逆にチラリズム的に煽るからもうほんとやめてほしい(この言葉の真意は(以下略))

 あと、これだけ言わせて。(からが長い)もう最後にする!!

 博多座で「スタンド・バイ・ミー」だったれいこちゃんが大劇場お披露目で「マイウェイ」歌ったのはきっと三木センセも博多座見て「いやいやいや、スタンド・バイ・ミーじゃないだろ月城は!!」と思ったっていう解釈でヨロシイ?

 あたし、思うんだけど、絶対月城さん甘酸っぱい青春スタンドバイミーじゃなくて、過ぎ去った青春を懐かしみながらもうすぐ人生終わる瞬間に歌い出すフランク・シナトラだと思うの(キッパリ)。三木センセわかってらっしゃる…!と悦に入りながらふと「いやっ…でもこれお披露目だよな…?お披露目でもう人生終わり入ってるフランクシナトラ…マイウェイ…?うん?」って我に返ったことは秘密にしておいて(先生方は月城かなとを人生の締めとして使うのがお好きらしい…)

 あ~もうでも~色々言ったけどれいこちゃんのエンジ色の耽美軍服見れたからもういいっす(お腹いっぱい)。

 最後のトップ仕様の大羽根が視界ににじんだのはすべてアルコールのせいではないと言い残して、あ~もう次のギャツビー楽しみだけどショーないやんけ!!!(現実)

 

 クラシカルと現代っぽさの二刀流ヒロイン  美雪/海乃美月

 最初に言っておきたいんだけど、衣装が全部かわいいって何事?(真顔)

 ということでうみちゃんです。もうほんと美雪プリンセス、何着てもカワイイし何着ても似合っちゃうのほんと何事?(真顔で2回目)っていう。れいこちゃんがとろ~んってなるのほんとわかる。どうでもいいけど結構重要ポイントとして、月城さんうみちゃん見る時結構甘々な目線送ってません?「かわい~(とろん)」っていう目線。あんまりれいこちゃんに甘いイメージない人だったんで(わたしは)これ嬉しい誤算だったりする。

 で、美雪です。勝ち気で自由気ままで怖いもの知らずなお姫様。従来のうみちゃんのキャラクターだったらおしとやかで~品があって~正真正銘生まれも育ちもお姫様、でも通用するところが、まじでこのお姫様超大変。超問題児。もう最初の頃は健治が完全に保護者だったもんな…あるいはおかん。「も~目離すとすぐ逃げるんだからっ」てお玉手に持った月城さんがいそうな世界サザエさんか)。

 ただほんとに、この「ロマンス」の成功はうみちゃんのヴィジュアル力がモノをいったところがあると思う。モノクロもカラーもいける女優さんってなかなかいないじゃない?サイレント映画からのトーキー映画移行時代、サイレント時代の俳優さんはほぼ壊滅だったらしいけどうみちゃんはその時代にいたらさっとうまく移行できそうな女優さん。モノクロからのカラーも同じ。どっちも本当に美しくて。特に最後の黄色いドレスに赤いバラを握る美雪はディズニープリンセスのようだった。

 王子様とずっと一緒にいること、それがお姫様はとても幸せなのでした。めでたしめでたし。

そんなト書きをつけたくなる幸せなラストシーン。うみちゃんの表情で健治と美雪のこのおとぎ話は幸せなシンデレラ・ストーリーでいいんだ、そう思えることが幸せ。(今気づいたんだけど、あたしうみちゃんの幸せそうな表情に人一倍弱い…)ほらいろいろあったやん?うみちゃん誰よりも傷ついてきたやん…死んだり病んだりしてきたやん(まだいう)…そういう子が幸せになったと思うとそれだけでっ…(はいテッシュー!!)うみちゃんほんとによかったねええええええ(おばちゃん)。

 美雪の喋り方が全部語尾に「っ★」がついた喋り方なのが可愛すぎた~。「いくぞっ、しもべっ★」とか「甘くて冷たいっ★」とか。まさにマブい彼女。

 うみちゃんなのに、というと語弊が生まれるかもなんだけど、いい意味でうみちゃんなのに湿っぽさがなくて悲壮感がないキャラクターがお披露目で本当によかったなと思う。本当は深く考えると結構美雪も普通の人間じゃ対応しきれない環境の変化だったりするのに(笑)それでも明るくて元気でマイペース。(よいヒロインの三原則)

 情感たっぷりに演技するうみちゃんがあえてカラッと演じているだからこそ、ラストシーンがじーんとくる。さっきまで全編コメディ調だったのに最後のあの空気感は、さすがれいこうみ、さすが月組芝居ですよね。

 薄幸じゃない海乃美月もめっちゃイケてる。よい!!大変ステキで魅力的なお姫様でした!!!

 

下を向いていたら、今しか見えないぜ   俊藤龍太郎/鳳月杏

 …はい!!おまたせしました。みんな大好きちなつさんのお時間です!!

 最初にもうさらっと言っちゃうんだけど、あたしはどうやらちなつさんの「二枚目になりきれない二枚目」キャラにめっちゃくちゃ弱い。100%完璧目指すことをもう諦めた女子は、今の心境では「金色」のジャハンギール様(バリバリやり手)「はいからさん」の冬星さん(バリバリ王子様)はちょっとしんどい…っていうところに!はいきたこれ、俊藤チャン「ピガール」のウィリーですよ!!!いいよね~おちゃめなちなつさん最高だよね~!!99%スマートなんですよ!なんだけどちょっとダサいの!!(めっちゃ笑顔)※最大値の褒め言葉

その塩梅がね…最高すぎるよ…。うますぎるよちなつさん…!!(俊藤チャンの悪魔祓いの雉羽根の揺らし方見ながら←こまかっ)悪魔祓いは正直、5回見ても5回とも爆笑できる自信がある。

 スター俊藤は全部くどいんですよ。全部かっこいいんだけど、全部見事にくどい!!(笑)見た目のリーゼントも昭和感すごいし、パンツのシルエットも動き方も、ハットのかぶり方もまじで「くどーーーーい!!!(爆笑)」って感じがもう最高。

 でもこのくどさがくせになるのと、誰もに対してみんなに平等というか、スターなのにスターにありがちな(概念だけど…)いやらしさがないのよね。爽やかな人たらし感というか、社長にも監督にも下々の健治たちにも、マブイ彼女にもさち花さんにも(…さち花さんには違ったか…?←え?)みんなに対して平等。ずーっと誰に対しても「俊藤龍太郎」というスター。あからさまに人によって態度を変えたり、せこい感じにならずに堂々とずっと「俊藤龍太郎」であり続ける。

 昭和の典型的な、アナログなスター像ではあるんだけどそれをちなつさんはさらっとすごくかっこつけずかっこよく、でもくどくて笑そのくどさがチャームポイントになる最高の健治の人生のメンターとして君臨してたな~と思う。

 これこそトップより学年上の二番手の意義というか、醍醐味というか、みんな素直に「れいこちゃんもかっこいいけどちなつさんもかっこいい!!」と思える最高のウィンウィンなトップ二番手関係だよな~と思うんだよね~。…実際私もどっちか選べって言ったら選べないしね?(真顔)

 「下を向いていたら、今しか見えないぜ」のセリフの決め方よ。「俊藤さんさいこーでーす」「俊藤さんさいこーでーす」「俊藤さんさいこーでーーーーーす!!!」ってあのお付き3人に変わって声がけしたい気持ちでいっぱいだわ。そうそう、あの俊藤劇場最高よね…!(話変わるけどこの三人のお付きの子たち、うますぎない?さすが月組芝居、隅から隅まで隙がない芝居巧者っぷり…!!3連単の声がけだけで笑ったの初めてだわ~)

 

人間じゃないありちゃんが最高 大蛇丸/暁千星

 ごめん、めっちゃ言ってたわ。今の月組でありちゃんだけ違う、と。でもそれは事実なんですよ。れいこちなつおだは同じトーンの月役者で、ありちゃんだけ明度も明るく太陽系。いるだけでその場が明るくなるし、キラキラ輝いてなんぼなわけです。ピルエットくるくるくるって回って、ぱぁっと明るい「暁千星ですっ★」ていう笑顔見せてくれれば私は大満足。それでよかったのよ…まさか異動するなんて…思いもしなかったわ…。

 キャスト発表された時、「大蛇丸」というのを見て原作にそんなキャラいたっけか…?ありちゃんよどこへ行く。そう危惧していたのに、幕があけばさすが小柳女史の演出で、さすがありちゃんだった。小柳脚色で心配ご無用とはこのことよ!!(⌒▽⌒)ありちゃんが…指ピロピロさせながら…ふすまに消えるところ…もう末期かと。肩を震わせて笑いました。もう完全にジャンプのギャグ漫画でしかない…!!!(巻末連載)(ふるふる)

 ありちゃんは太陽系でありながら人間じゃない役がうまいよなー!!新公のトートでもそう思ったし、これからショーで蛇役とか悪魔役とか、グレーの口紅引くような人間じゃない役やってほしいんだよね~。そうすると、今の月組より星組のほうがそういうの多くない…?え?あくるさんのなんでもいいように解釈する(自分の都合のいいように考える)性格出てます?

 状況を逆手に取って、役者の持ち味を生かしてオリジナルの役で作品に厚みを出す。小柳女史の見事な手腕でありちゃんの得意分野が生かされた役、大蛇丸。あとありちゃん、普通にショートのぼっちゃん刈りみたいな髪型が多いんだけどわたし、今回のようなロングヘアヴィジュアルめっちゃ好みです。

 これで月組公演の大劇場作品は最後。本当にびっくり人事だったけど星組でさらなる飛躍を期待しております…!(ただ、何度もいってるけど私はありちゃんに対してはなんも心配しておりませんが星組の今の組子の状況が…気がかりではあります…!!どうなるんや星組…ほんとに…)

 ショーの中詰銀橋フィナーレ、ちなつありおだの大楽わちゃわちゃが何よりのご褒美でございました。ああ、れいこちゃんがトップでちなつありおだの学年差はあれど、なんていうんだろう…3人共誰が2番手でもおかしくない雰囲気で、いい意味で差がなくて、れいこ囲んでいつも楽しそうな雰囲気が本当に好きだったんだよなあ。ライバルであり、仲間であり、月組をみんなで盛り上げていこう!!そんな意見はぴったり一緒の3人、って感じが本当に好きだった。

 ありちゃん、星組行っても見てるからね~頑張るんよー!!

 

は~?無理に決まってるだろんなもん  伸太郎/風間柚乃

 「一生好きな人に触れられないってなったら、どう思う?」と不安そうに質問する健治に対して「は~?無理に決まってるだろんなもん」と即返す伸太郎がリアル20代後半で「いやお前絶対違うこと考えてるだろ」っていう、風間柚乃の伸太郎。れいこちゃんがね、ピュア度150%で演じてるフワフワファンタジー健治に「は~?」の言い方ひとつで「リアルな20代男性」を成立させる風間柚乃のポテンシャルよ。研14トップに100期研8、物申す。風間柚乃さすがでございます…。私はこの「は~?」といった伸太郎に一気に親近感しか覚えなくて、即「だよね~」と心の中で返したのでした。わかる。大人の御伽話しにはいつも「いいな~」と思う一方で「んなことあってたまるか」が伴うのですよね。

 どっちにしろ、田舎帰って豆腐屋継いでも塔子さんちの婿に入って京映継いでもどっちも世界の一流大企業にしちゃいそうな風間柚乃さんでございますよ。ああ、おださんが今日も天才。(もうなんか、廊下に貼ってある標語みたくなってきたな…)

 ショーのなにかのとっかかりが毎回おださんなのがテンション上がるしパァン!!と観客を引き付けるスターオーラが見事。ショーの幕開き、中詰開始の銀橋での「ニューヨークニューヨーク」の第一声。おださんの声で一気に気分はジャズ・ジャズ・ジャズ!!!こんなに明度の低い渋い紫スーツ似合う中堅いる…?涙ながらに「今日もおださんは天才」ボタンを連打してました…(毎回月組公演のたびに出現するこのボタン)

 どうでもいい話だけど、みちるが最初れいこ健治に片思いしてて失恋し、やけ酒相手を伸太郎に選んだのすごいリアルだと思う。みちる塔子に「異性の好みってそうガラッと変わらないよね…」「好きなタイプは好きなんだよね…」と居酒屋で飲み明かしたい、そんな気分になりました…わかるわ~塔子、健治だめだったら伸太郎いくよね…!(←明らかに失礼)オッケーいつでも電話して、一杯熱燗おごるわよ!!

 

 作品を見た後に「あの子はだれ!?」とプログラム確認作業のいる作品は最高です★月組組子チェックコーナー

光月るう(本多正)■原作映画で1番好きな役でした。(柄本さんが最の高)おじいちゃん役のプロ、るうさんがやるととってもチャーミング。どの作品でも、れいこのことを優しく見守る役が本当に似合うよね、るうさん。

千海華蘭(成瀬正平)■毎回飽きもせずいっちゃうけど、好きなんですよね~からんちゃん。こういう小物感漂うおじさんをすごく可愛く演じられる役者が好き。特に月組男役こういうのうまい(笑)娘にはめっぽう弱くて「俊藤チャ~ン!!」ってうちわ振っちゃうちょろい社長からんちゃん今日も最高でした。

夢奈瑠音(清水大輔)■大御所やったり若手やったり変化自在なるねるね。前の公演と毎回全部違うの本当にすごいし本当に楽しみ。今回はしゅっとした立ち姿のスリーピーススーツがお似合いで完全にオペラ泥棒。

晴音アキ(ディアナ)■もう、どう見てもセーラームーンだったしはーちゃんが出てくるとムーンライト伝説しか頭に流れなかった。

彩みちる(成瀬塔子)■だいすきちるちるみちる。これが月組デビューには到底見えず、すっと溶け込むのはさすがです。本田翼ファッションもかわいくてこれからの月組公演の楽しみがまたひとつ増えました♡

朝陽つばさ(警官)■こういうところで使われるうまい若手がいるのが心強いですよね…。恥ずかしながらやっと顔と名前一致。出すぎたらダメ、だけどセリフ言って暗転という重要な役どころで見事。朝陽くんうまかったなあ!(本当に月組、こういう役者陣が世代変わっても常にいるのほんと盤石ですよね…)

蘭尚樹・彩音星凪・彩路ゆりか(俊藤劇場・付き人)■声掛けだけでゲラゲラ爆笑、何この子たちめっちゃうまいんじゃない…!?と思わせるなにかがある。末端まで芸達者、月組が沼すぎる…。

セブンカラーズ■全員可愛かった。(完)

 

 以上でございます~!あー、今回もしゃべったしゃべった!!(⌒▽⌒)

 ここまでしゃべっておいて雑なまとめに入るんだけど、結局「やっぱ好きなもんは好きだよね~~~!!!」ってことだなと(笑)(ほんとに雑だった)いや、やっぱり一に好きなこと、二に好きなことだと思うわ。

 好きなことが多い人生を過ごしたいと思います。健治は傍目から見ればそう幸せには見えなかったかもしれない。けど、きっと幸せだったと思う。触れられないけれど大好きな美雪と、ずっと同じ空間にいれたことがね。

 人にはわからないかもしれないけど、自分だけの幸せを数えていけばそう不幸な人生ないって…思いたいよねーーーー!!!!

 あっ、そうこうしている間にあと数時間で花組「TOPHAT」のお時間でございます。(ヅカヲタ暇なし)

 

 ここまでお読み頂きありがとうございました!まったね~!!

何度時を繰り返しても、君と僕は恋に落ちる。花組「元禄バロックロック/THE Fascination!」感想~イエス!恋セヨ柚香光★

あなたはこの花組公演で何回「これ…マンガで見たことある…!!」と思いましたか?(大人気♡忠臣蔵ファンタジー「元禄バロックロック」月刊花とゆめで大好評連載中★)

 

 早い…もうなんだかんだで2月です…みなさまお元気でしょうか?あくるです!早速なんですけど!ごめんね、なんかもう…なんかもう!言っちゃっていいですか!!

 公演中止って言葉、めっちゃ凹むんだけど!!!!(この世で聞きたくないワード堂々の一位を獲得です)

 そして

 なんであやなちゃん辞めるんですか!!!(この世で聞きたくないワード第一位と堂々のタイです)

 あ~~~も~~~~やだ~~~~。もーーほんとやだ!!(←駄々っ子)コロナもやだし仕事もやだし、また遊べなくなりそうだしいいかげんなけなしポジティブも限界っすよ!!!あかん~~~もう超無理~~~~。

お菓子食べながら仕事せずにタカラヅカみてちゃダメですか?(真顔)あと朝ドラのオダギリジョーが可愛すぎて限界です。(どさくさ)

 …っていう私の最近の毎日なんですけど、みなさんはどうですか?(このネガティブ全開からの「どうですか?」って…あんた…)(※あくるさん、こう見えて30半ばのまあまあ大人です。)

 たぶんね…みんな、つらいよね…ほんとーーーにつらいわ。この生活始まって2年よ。長くない?ヤツ、地球好きすぎない…?(この愚痴、1時間くらいしゃべれる)(生産性0)

 …だけどここのページを開いてくれたあなた。同じ思いだと私は思う。

 こういうつらい時のためのタカラヅカです。

 ひいては花組です(断言)。

わりと全部がどうでもよくなる、華やかさ。(万歳三唱)

 公演再開からこっち、「頼む、大楽までは…日曜日まででいい…誰もヤツを見つけないでくれ…」と祈り続けた結果、神様はいた!!!!

 元禄大楽おめでとうございました!!!!(我々の!勝利だーーーー!!!)(シャンパンポーン!)

 柚香光!星風まどか!!花組オールスターズ!!あんたたちサイコーだよ~~~!!!生きててよかった!!!!(れいちゃんの挨拶に涙ぐむ重いオタクたち)

 というわけで「元禄バロックロック/The Fasicination!」感想開幕です。もうなんか、あたしテレビで「時を戻そう」っていうぺこぱ見るたびに「うう…クロノスケ…!!」って胸がきゅんとなるんだけどみんなそれは一緒ですか?(※ぺこぱにときめいてるわけではない)←いろんな方面に失礼

 私たちの生きる糧、生きる少女マンガ(=柚香光)が帰ってきたぞーーーい!!!!(もうなんかコロナ疲れと花組ハイでテンションおかしいのは自覚してるから…でも頼む…騒がせてくれ…あとれいまどをもっとくれ(どさくさ))

 

花組 「元禄バロックロック/The Fascination!」

 

 恋とはするものではなく落ちるもの   柚香光/クロノスケ

 毎回、しつこいくらい思うんですけど。みんなそう思ってるから(断定)あえて言うけど。

 れいちゃんは何を読んでそんな少女マンガになったんですかね…?

 もうね…生きる少女マンガそのものすぎるんですよ…私何度「えっ?嘘でしょほんとに?」って目をごしごしこすったか(※マンガの古典的表現)存在が少女マンガすぎてね、脳がバグを起こしてるのがわかるんですよ…。

・ド頭の登場シーン(ラーメンパーマにざっくりひとつにくくってCLAMP衣装のれいちゃん、ご褒美がすぎる(開始5秒で生きててよかった))

・銀橋の時計カチコチ(♪時をもどそ~うの動きが可愛すぎる)

・遊び人風、恋多き男風、チャラ男風、でも実は純粋で恋を知らない柚香光のお家芸出ました!!ありがとうございます!!!)

・花火見ながらの「笑った…こんなふうに笑う君は初めてだ…」からの「こんな女…初めてだ…」っていうモノローグが聞こえてくる銀橋(柚香光が恋に落ちる瞬間をまた見てしまった…(何回見ても最高です…(ガッツポーズ))エス恋せよ☆柚香光!!!

・毎回思うけど、恋に落ちてからの柚香光はやばいです。糖分過多で死んでしまうかと思うくらい。(まどち大丈夫?)(こっちは全員死亡です)

 とまあざっとバグ案件15000個くらいあるんですけど(そんなに…)(公演3時間やで…?)私やっぱりれいちゃんはすごい人だな、なるべくしてなったんだな、と思う。…贔屓目ですけどなにか?(先手)(←※ズブズブ)

 もう、言葉を失う、かっこよさ!!!

 一番好きなのは言わずもがな花火の銀橋シーンなんですけど、なんかねえ。正直、毎日公演ってやってるじゃないですか。私達にとってはその日1日のスペシャルデイだけど、れいちゃんたちにとっては公演はお仕事で、日常で。…だけど、毎回人ってこういうふうに恋に落ちて、人生を一生懸命生きて、大口開けて笑うんだな、って当たり前のことにドキドキするんですよね。れいちゃんの演技を見ていると。

 毎回”初めて”恋に落ちている柚香光を見て、毎回ドキドキできるこの幸せ。すごくない?って思う。毎回新鮮なんだよね。正直、何年も見てるのに「こんなの初めて」って毎回思わせる表現がもう、凄まじいです。やめられない。もう絶対この沼出たくない(笑)

 最初は寂しそうに笑ってたキラが、弾ける笑顔を見せたとき。クロノスケは恋に落ちる。書くのは簡単。だけどこの表現が、使い古されたこのシチュエーションが、柚香光は過去の誰よりも素晴らしいと私は思う。

 こんなに人が純粋に恋に落ちる瞬間を見て「きれいだ」って思える人は、そういない。

 感情が動く。この恋が実りますように!そう願わずにはいられない。

 キラを一回屋敷に送り返すシーン。大した時間じゃないはずなのに、もう一生の別れみたいな目をするのね。れいちゃんが。離れたくない、心配だ、君を片時も手放したくないんだ!!っていうあの目がもう、…え?れいちゃん、マンガじゃなくて…?っていう。これは本当に東京のビル街で起こってることなの?紙面上じゃなくて!?(しつこい)

 次号はどうなるの?発売日1ヶ月先!?待てないよ!!!(ばーん)

 っていうか、顔が近い。しかも全員近い。タカヤさんの演出なのかなと思ったら普段の公演から全部だいたい近かった(※いろんなのを見直した)特にれいちゃんとマイティはもう…あれ癖なのかな…びっくりするよ、いや顔がいいからいいけど!!(←これでれいまい9割あらかた許される)

 いや~…もうなんか毎回のことで私もまでもが時を何回も繰り返してんじゃないかなと思っちゃうんだけど、

何回見ても柚香光の恋愛はとにかくいい。

(語彙力)なんだろうこの多幸感。この時間が永遠に続けばいいのに、そう願わずにはいられない幸せがずっとここにある。小さい頃に何回も何回も飽きずに繰り返し読んだ、マンガみたいに。読んでるときは現実忘れて、時間を忘れてその世界にタイムスリップする感覚。

 おとぎ話はできすぎてるくらいがちょうどいいと思うんです。絵に書いたようなハッピーエンド。みんな大口を開けて、笑っていて。れいちゃんとまどちが当たり前のように笑い合って、大股で肩を組んで花道を歩く(ほんとに好きだ~!このラスト!!)もう現実なんてうまくいかないことだらけなんだから(笑)タカラヅカでくらい「いやあほんとに君等が幸せそうでみんな超ハッピーだよ!!」ってほほえみたいのだ、こんな時代なんだもの(みつを)。

 

 なんか、こればっかで恐縮なんだけどもちょっともうねえ、今回の公演は「いやあほんとうによかった!!!」としか思えなくて(異論は認めません)もうちょっとその「よかった話」に付き合ってもらえます?あのねあのね(強制的に話を続ける…)すごい私手フェチなんですよ。自分がぷくぷくした子どもっぽい手をしていることもあって、すごい筋張った血管浮いてるくらいの男役さんの大きな手大好きなんですけど~…。

 みなさん、柚香光の手を御覧ください。特にキスシーンの手を御覧ください。

…もうなんなんだ!!!(ばーん)(月刊誌を耐えきれず閉じる)

 クリエイティブアーツさん、柚香光の手のスターアングルをください!!!!相手役さんの耳近くに手をかけて、顔を傾けて近づくんだけど…もう…たまらないんです…!(あたしほんとに大丈夫か)。本当に柚香光のキスシーンだけを集めたBD作って欲しい。絶対に売れる。なんなら私が配布する。You Tubeでいい。切ってつなげただけでいい。

 このコロナ渦を救う映像、ここにある!!(どーん)(あ~もう…)(この人もう限界なんですよ、いろいろ…あったかく見守ってください…)

 あと!れいちゃんの癖でけしからんものがあるんですけど共有していいですか!(この勢いでやめてと言う方が困難やで)あの~、相手役さんの肩にね?手じゃなくて、腕置くんですよ。コレ。で、ゆらゆら揺れながら顔近づけるんですよ。

 …どういうこと?(Pardon?の発音で。)これちょこちょこれいちゃんやってるんで、で、そのたびに(私が)萌え死にそうになるんで要チェックな!毎回テストで出るからみんな「出た~~~!!!柚香光ポーズー!!!」って萌え死のうな!(灰)

 ちなみにここにいる手フェチ(はい(挙手))、柚香光に続き彩風さんと鳳月さんの手も大好きです。何度も言うけど異論は認めません。(でもこの人の手もおすすめだよ!!という情報いつでもください)←ほしがり

 

 「ファシネイション」はねえ、もうさあ~…もうねえ~…中村B先生作品に関しては語彙力死ぬ系オタクなので(三度の飯より中村B)もう深くも浅くも語れないけども(どっちなん?)一言いいですか。

 好きです。(完)(みーんな知ってるわ。)

 B先生のこだわりなのか雪組Pがストップかけてるのか(※言いがかり)、今流行りのライフワークバランスなのか知らないけども。

 …B先生!もっと働こうよ!!!(=各組でもっと作品作ってください)いや最近やる気出てきたのか(ダンサートップ多いから?)ようやっと重すぎる腰上げて星と花やってくれたけど。もうね、B先生の音楽センスが死ぬほど好きなんですよね~。ティンパニガンガン使う系の。オーケストラの醍醐味っっ!!といわんばかりに打楽器祭り、本気で好き。

 で、その中でもラプソディー・イン・ブルーは柚香光時代の花組のテーマソングにこの度決定いたしました(報告)。これしか考えられないよ。天国のガーシュウインも喜んでるって!こんなに幸せな気持ちでラプソディー・イン・ブルー聞けることないって、ほんとに。…毎回思うけど、この柚香・水美・永久輝の3人口国民全員が幸せになれる3人口でしかないよな~(←薄っぺらい感想)(小学生の作文でしかない)真ん中見ても、左見ても右見ても幸せが待ってるってどんな宗教だよってマジで毎回思う。弱っているときに見ちゃうと必ず課金しちゃうシステムのやつ(それマルチ商法だよ)

 

【柚香光の公演においての規定】

①1公演、1ガウン。

②1公演、1ラプソディ。←追加項目

 

 以上です~…(まだまだれいちゃんについてあと10000文字くらい書けるけど(その数字気遠くなるわ)今の花組書きたいこと多すぎるから!!!あーもう~!!!文字数!!!←観劇中ノーストレスからの書きたいこと多すぎストレス)

 ショーの衣装がもう、あからさまにアニバーサリー仕様で衣装が画面でもわかる「すごくいい生地☆」っていう光り方してるからアニバーサリー公演大好きなんですけど(=衣装予算が天井知らず←希望的観測)、今回デュエットダンスの衣装と濃い色のスタンドカラーシャツにピンクのスーツだいっすきです。またれいちゃんほんとピンク似合うよね…。花組トップになるべくしてなったよね…!

 あとトップなのに(なのに…)必ず「それ…透けない?」って衣装着せられる系トップてそうそういないから毎回楽しみ。トップなのに一番薄いペラッペラ衣装着せられる柚香光。でも着こなしちゃう☆

 もうね…たぶん、れいちゃんね…正直、アボガドの被り物着ても似合っちゃうと思うわ…(…う、嬉しくねえ…)(よりによってアボガド…)

 

 令和発・あなたがそこにいるなら私が行くわ キラ/星風まどか

 まどちがね~可愛すぎるんですよ…(ため息)。もう国民の孫でしかない。愛でる要素しかない!!!中盤くらいの金髪ボブに青のインナーカラー天才じゃない?って何度二度見したか…。

 まどかちゃんって、本当に現代的ヒロインだと思う。待たないんですよね。待つ女ぜんぜん似合わなくて。あなたがそこにいるなら会いに行くし、動けないならわたし動くし、守ってもらいたいんじゃないの、守りたいの。助けてほしいと言う前に助けに行くわ、っていう…それも自己犠牲じゃなくて「わたしがそうしたいからそうする」っていう大前提で動いている、というのが伝わってくる。だからこっちも見てて「いいわ~」って思えるのよね。見ていて気持ちがいいヒロイン。ほんとに、今の時代にあった、今の時代に生まれべくして誕生したトップ娘役だな~と思う。

 寂しそうに笑う、からの心の底から楽しそうに笑うの笑い方の差の付け方がもう…さすがでした。アッパレ、さすが星風まどかやで。れいちゃんのところでも書いたけど、ト書きで書くのは簡単なことだと思うのよね。「心の底から楽しそうに笑う」って。でも実際、見てる側もれいちゃんもハッとするような笑い方をするのよ。見た人全員がハッと見とれてしまう、そして「かっ…かわ!!!」って思う笑い方をするってなかなかできないと思う。それができちゃうまどちが、また可愛くて仕方ないんですよ…ってさっきからあたし「可愛い」しか言ってないけど大丈夫?(たぶん伝わってるって信じてる)

 最初はただひたすら「追いかける女子」。クロノスケをどうにかして守ってあげたい。 私しか助けてあげられる人はいない。悪さをしたら叱ってあげなきゃだし、良いことをしたらたっくさん褒めてあげなきゃ。…ここでまどちがちょっと母性を出してきたのも「はい!!れいまど大正解!!!」ってなるんだけど。(タカヤさんにほんとボーナス出したげて!!(阪急から))

 それが、だんだん結構家庭環境大変な子だとわかってきて。それでも諦めず、外の世界で生きることを夢見るキラなんでも知りたい、好奇心の塊。外の世界からきたクロノスケ(銀縁メガネ使用←無事全員死亡…に「教えて教えて!!」って姿がも~~~うか!わ!い!い!(ノックアウト)そりゃあもうメロメロですよね、わかるわ~れいちゃん、コレはしょうがない!!(もはやクロノスケというよりれいちゃんになっている)

 私が助ける。私が守る。悲しみを隠して、自分が一番つらいのを気づかないフリして、無邪気に笑うキラをいつしかクロノスケが追いかける。

 つらかったら僕のところにおいで。泣きたいときは無理に笑わなくていいんだ。

 言わなくてもそういってくれているようなクロノスケにキラはどんどん惹かれていったんだろうなあ。時を何度も繰り返しても、あなたを追いかける。何度も恋に落ちよう。何度も人生を一緒に歩こう。助け、助けられる。守り、守られる。お互いがお互いを尊重して、「対等」「同志」であり続ける。「ついてこい」「ついていくわ」じゃなくて、今の時代にあった「寄り添う」関係。同じ速度で歩ける関係。ああ~見てて気持ちがいい。なんていいコンビなんだ、れいまどバンザイ!!

 なんていっても銀縁メガネのクロノスケに出会うはじめましてのシーンで履いてたショッキングピンクの靴下がもう衝撃で(笑)この靴下…まどかちゃんに履いてもらうためにこの世に存在する…!って目が釘付けになった(笑)全編CLAMP画のきゃわわなまどちが見れて幸せでした。なんかもう…フィギュア作ったら絶対完売しそうよね…ほら完全受注生産制で…よくアニ○イトであったやん?5万円くらいするやつ。(大真面目)

 ショーの後半の、銀橋渡りエーデルワイス。羽立光来からの和海しょうという「この二人のあと絶対歌いたくない」(鉄板歌唱力黄金ライン)っていう流れからの黄色のダルマのまどち登場(ひよこ…きゃわわ…)、透き通るようなエーデルワイスに「その手があったか…!B先生天才がすぎます…!!!」と涙を流しながら心の「いいね」ボタン連打です。グッジョブ、これが本気のグッドジョブ…!

 も、もう…悔いはございませぬ…よい人生であった…(パタン)

 

 マイティという名の壁(上手い人には悪役させろ) コウズケノスケ/水美舞斗

 昔から「可愛い子には旅をさせろ」という格言がございますが、私が少々のアレンジするなら「上手い人には悪役させろ」です。技術、表現、全てがハイクオリティの人ほど「コ イ ツ 絶 対 許 さ な い」がハマるものです。ゆ~~~るさない許さない!!!と名古屋の星組さんのコーラスに合わせて、今回の水美舞斗さん。もうあたい、マイティとか呼べないんですけど、いいですか。(なにが?)

 まずその前に一言いいですか。もうアタイ我慢できませんの。誰かに聞きたい、というか卒業する前のしょみちゃんに聞いとけばよかった案件第一位でございます。(でも悲しき事実、しょみちゃんは別に私の友達でもなんでもないです(知ってるわ)。うわ~ん退団すっごく悲しい…)

 マイティのこの、「手練れ感」は一体どこから来るのでしょうか。

 いや冷静に考えてオカシイ。れいちゃんと同期で中卒(つまり同世代、だいたい見てきたテレビもマンガも一緒)、同じ釜の飯を食い、同じ作品に参加し、同じ先輩の背中を見て育ったのにも関わらず、

柚香光:恋愛経験0、何をするにも初恋のドキドキをあなたにお届け(「女子の手?どうやって握ったらいいんだ!?!?」)(「デート場所?待ってググるわ!」)

水美舞斗:恋の百戦錬磨、恋のテクニックは百を超えるし美魔女(あおいさん)もキャピキャピピチピチ★女子(美羽愛ちゃん・星空美咲ちゃん)もバッチコイ(手の上で転がす余裕さえもあり)

 …マイティなんなんだ!!(ぱりーん(心の鏡が割れる音))っていうかトップのれいちゃんもそれはそれでなんなんだ(小声)

 私はもうマイティコウズケノスケが画面に映るたびに「手練れがすぎる…!!!」と子犬のように(※誰が?)震えておりました。もうなんなんでしょう、マイティコウズケノスケ。もうどう見ても95期じゃないんだけど(感覚的には88期くらい(まぁ様・紅さんと同期くらい←THEテキトー)もう大人で悪い男の色気がダダ漏れです。どうしてそうなる、水美舞斗!!!(=ありがとう末永く花組にいてください(三指))

 真っ黒ってわけじゃないけど、限りなく黒に近いグレー。そんなコウズケノスケがもう~絶妙に上手い!!歌って良し、踊って良し、演技して良し。「お前は可哀想な子だよ…」ってキラに言いながら目をギラッとさせるシーン、もう怖くて怖くてゾッとした。こうやって親ってナチュラルに洗脳させてくるのはいつの時代も一緒なんですよね。それでも負けなかった、諦めなかったキラはママ(あおいさん)のDNAが強かったと思わざるを得ない(笑)話ずれますが、自分と同じくらいの年の女の子に「パパのこと好きなんでしょ!」って心理戦するキラ、ほんとすげえ…強すぎる…パパの遺伝子も確実に受け継いでおる…。

 そんな中、コウズケノスケにとっての脅威はツナヨシ。世が世ならツナヨシの場所にはキラ(自分の娘)がいたはず。そうやってツナヨシを見ながら苦虫潰すようにギリッ…としているマイティ、もう超似合う!!そして超上手い!!!虎視眈々と出世も女も金も地位も名誉も全部を手に入れようとする百戦錬磨。(※明らかに人類が手に入れられるものの容量を超えているマイティ)でも結局、ツナヨシには頭は上がらず(っていうか花組の中でマイティに勝てるの、音くりちゃんだけだと思う)(ラスト、上から柚香水美永久輝三人全員頭を垂れていましたからね…音くりちゃんに…(音くり寿最強説…))キラは出ていき、ケイショウインはソッポを向き…。権力者のTHE ENDはいつの時代も、どの国も一緒なのかもしれないわ。それでも懲りずに這い上がってきそうなマイティコウズケノスケではある。コウズケノスケから見たこの世界も見てみたい。スピンオフができそうな作品っていうのはいいよね!

 白か黒か、はっきり色を付けるのは簡単だと思うけど、グレーとかぼんやりオフホワイトとか、とにかく「しっぽを出さない悪」とか「敵なの?味方なの?」っていう役はすっごく難しいと思う。少し前の作品、雪組「ONCE」のジミー凪様を見てそう思った。出しすぎても、隠しすぎてもきっと違う。でも、難しいだろうけど、見てる方はとにかく面白い。

 「え?今ああいう表情してたけどなに思った?」「え?今度は何する気?」「そうきたかーっっ!!」

 …唖然としたり、やりやがったな!と苦々しく思ったり。そうやって観客に魅せられる役者ってずっと見ていたくなるよね。マイティも私にとってそんな感じ。なので、これからも柚香光に立ちはだかる壁として、毒持ったり密告したり、寝返ったり浮気したり、はたまた内部告発したり(すごい…バリエーション…)(でも全部できそう…マイティ…←どんだけ悪役やってほしいんだよ)末永く末永く花組で見ていたい。上手い人には悪役させろ。花組の芝居どんどん面白くしてくれ、頼む。顔がいいのはそのままで!!!(いや~企み顔も美しいっていうのは罪やで、ほんとに…)

 ショーのマイティなんですけど~、同じようなタイプの柚香・永久輝と並ぶことでマイティの個性が出ていい三人口だよなあ…って何回も思えるっていい。健康にも精神衛生上にもいいことこの上ない。(断言)健康的な生活に必要不可欠な花組

スムージー花組(※いいたいだけ)

 そしてこれからグレーのスーツ(ピンストライプに鈍く光沢)にダークカラーシャツのコーデを「マイティスーツ」と呼ぶことにしようと思うんだけど。すごく似合うし、こういう人シカゴの暗黒街に絶対いる…って最後までマイティを「とにかく悪役に仕立てる」悪い癖が出てしまうわたしでした。いや~、もうね~…今回ほんっとよかったんですよ…あの手練れ感が。(とにかくマイティに関してはホットワードは #悪役と #手練れ)(あくるさんいいかげん…怒られるからな…!)

 

ウツケに見せかけての切れ者はずるいです クラノスケ/永久輝せあ

 大石内蔵助モデルの永久輝せあさん。もうね~、ずるいよ!雪組時代もとにかく好きだったけど(好きなものに理由はいらぬの代名詞的男役)花組に異動になって好きが加速するってどんなシステムになってるの!?ほんとに…永久輝さんは…ずるいです…!(上目遣いの美羽愛ちゃんボイスでどん)

 で、冒頭のクラノスケさんなんですが。みなさん…ほんとに今回の永久輝さん(も)ずるいです。(※2回言う)オタク女子が大好きな「ウツケのふりからのキレ者見参」「ギャップ萌え男子」「嫁には頭上がらない男子」からの「俺、一切ブレません」。頑固ー!!絶対この岩動かない!!っていう鉄の意志を感じるクラノスケひとこ。今回も好きが加速してスピード違反で逮捕です。(ひとこが素敵すぎる罪で)(…あくるさんほんとに頭打ったんじゃないの?)

 のらりくらり、バクチも女の子も大好きな冒頭のクラノスケ、わりとわかりやすく「キレ者」感を出してくるんだけどこの声色変えてくる系の演技にバッッッカ弱いのよね、私(お、おまえかーい!!)(そう…そもそもの発端は「篤姫」の堺雅人であった…あの堺雅人が未だに一番好きです。(あんたここで何いってんの))

 世を欺き、嫁も欺き、友人にも心の内を明かしたりはしない。(なんか信頼してるのが飛龍つかさくん(ヤスベエ)っていうのがまたリアル)。

 崇拝するタクミノカミ様への恩と自分のみを信じて、ただひたすらに復讐することだけを生きる糧としてこの世を生きる…!…ここまで書いて、み、みんなの好きな永久輝せあの具体化がクラノスケなんじゃ…!?って思えてきた。

 絶対に永久輝さん、王子様っていうより復讐に燃える男だもんな。

世を統治するって言うよりその世をひっくり返して革命起こす系だもんな。

人を信じて愛すっていうより愛することが執念になって、のちに復讐にすり替わっちゃうもんな。…え、永久輝さん大丈夫?(おい違うだろ)

 まあそんな永久輝せあドリーム重症患者みたいな私ですが、一番ときめいたのはラスト近くの鉄はちまき(なんていうんでしょうかね~あれ…鉄の額当て…)(なんかよく星組さんがやってそうなやつなんですけど~…←いいがかり)の下で光る三白眼。全然関係ないけど鉄の額当て、よく雪組でも見る気がする。日本モノっぽいから?すぐにそういうの発見して嬉しくなって「いやあ~うちの永久輝は今日もサイコーだな!!!」ってすぐマウントとる系雪組ファン、あくるです。(最低)もういいかげんやめなさいよ、大人なんだからさあ…。もう組替えして結構経つよ?ほんとにさあ…。(くどくど祭りの華雅りりかさん風に)

 話戻して、永久輝さん、ほんっと目が効く。他の人と何が違うんだろうって思うけど。前どっかで言ってた、白目の光の入り方が違うのかな…。すっごい印象的な目をするんですよ。私はすごいひとこの目には意志を感じる。

「絶対にオレは間違ってない」「絶対にオレはブレない」「絶対に…ヤツを殺る…!」(殺気!!!)みたいな。ひとこはセリフを言っても素晴らしいけど(声もまた素敵)目だけでも説得力がどんどん増す。目でする芝居の力がすごいです。なんだろう…圧はないけど芯は強くて絶対ぶれない、そんな目をしてる。そういうのすっごく憧れますねえ~。

 日本人が未だに「忠臣蔵」が好きなのは日本人が美とする忠誠心がいい表現で描かれてるからだと思うんですけど、ひとこは本当に忠臣蔵でよしとされる「忠誠心」の塊。この話の軸で肝ですよね。まあ、クラノスケだから当たり前だけど。

 「オレの信じる人を裏切るヤツ、たとえ地獄に落ちても許さない」感がすごい。忠犬ひと公、ここにあり。(←変な名前つけるな)ひとこを目の前にしたら「いや~、コウズケノスケもコウズケノスケでつらかったんじゃないの~?」なんてヘラヘラした態度なんて絶対できない。何回も言うけど、男役の永久輝せあ、ブレないから。この岩は動かないから。(でもなんか、素のひとこちゃんはふわふわっとしてるし、そんな感じ一切ないから役者だな~って思う。本当にどうなってんの構造的に?男役って不思議…いつも思う。だからめっちゃ面白いんだけど。)

 ただ、ちょっと忠誠心強すぎて少し自己犠牲伴うのがまた日本人っぽくてリアルだな~って思う。まあ、忠臣蔵だしね、コレ(笑)。崇拝するタクミノカミ様のためなら、別に命なんて惜しくはないし自分がどうなっても名誉回復につなげる。そういう日本人に染み付いたアイデンティティを、ひとこの演技には感じるからこの芝居が自分たちに身近に思えるんだろうな。自分に近い人物がいると、安心するじゃない?その中に紛れているアメリカンなキラやツナヨシに憧れつつね。

 ショーの方ではミモザのキラッキラ白軍服男子永久輝せあもいいんだけど、やっぱり「やられたらやり返す、それも10倍返しする」三白眼ひとこにドリーム抱きがち女子としては普通のなんてことないシンプル黒燕尾にキャーキャーいうのに落ち着く。ひとこさんは、私はだけどゴテゴテしたのよりシンプルイズザベストがいい。なんてことない白シャツ、なんてことないトレンチ、なんてことない着流し(…なんてことない着流し??なんてことない???)

 でもなんか、ミモザ…なんか…キラッキラしてた…。こんな幸せある?ってくらいキラッキラしてた…(うっとり)

 …結局わたし、ひとこだったらなんでもいいのかもしれない。(着地点)…今までの語りの意味なんだった?!

 次の小劇場がサイッコーに楽しみなんですよ…復讐劇でしょ?復讐するんでしょ?地獄から這い上がってお父さんの敵を取るんでしょ?考えたただけでわくわくしますよね、返り血でドロドロのひとこさん★(※明らかに違う話をしている)

 

 花組生のキラキラは何よりのエネルギーチャージです★

チュウザエモン(高翔みず希)■改めてさおたさん、長い間お疲れさまでした。カーテンコール挨拶で「さおたさんさおたさんさおたさんさおたさんッッッ!!!!」のれいちゃんのさおたさんコールにぎょっとするさおたさんが大好きでした。これから他の組で見れることが楽しみです。

ケイショウイン(美風舞良)■あおいさんがママだからキラが生まれた。世の中はうまく転生輪廻するシステムになってるのかもしれないなと思わせる血の濃さ…。いや~あおいさん、濃いよ!!!(※褒めてる)

アヤメ(鞠花ゆめ)■好きだったな~鞠花さん。「今を楽しまなくっちゃあねえ、今を!」というセリフにめちゃくちゃ頷く。ほんとにそうだよね!このちょうどいいおばちゃんと美魔女の間くらいの人がすごい好きだ(微妙にいろんな方面に謝れ…)

 ご卒業おめでとうございます。鞠花さんを見つけた「金色」イエス、大好き!大活躍だった「ナイワ」イエス大大大好き!!!いつまでもちなつ様ファンでいてくださいまし!(笑)(仲間!!)

リク(華雅りりか)■ひとこクラノスケとのやり取りにニヤニヤ。包丁が誰よりも似合う花組娘役。(色んな意味で)(…微妙にいろんな方面に謝れ…(2回め))

スラレ(真鳳つぐみ)■ショーでれいまいが踊るところで歌うしょみちゃんな!花の95期バンザイ!!!この三人のバランス、ずっと神でした。ちっちゃいお姉ちゃんとうるさい大きな弟たち、っていうイメージ。花95永遠なれ。しょみちゃんなくしてれいまい語れず。

 あと、ひとりの娘役としてしょみちゃん大好きでした…。ダンスも演技もすっごく可愛らしかった。ご卒業おめでとうございます。れいまいを育ててくれて(笑)ありがとう!

ヨシヤス(優波慧)■「グリフィンドール!!」な魔法帽子がよくお似合い。本当に毎回お芝居が楽しみな人でした。今回も要領のよい感じが上手い!結局こういう人が最後まで生き残るんだろうな(苦笑)

 「柚香さん越しに見る客席が好きだった」にじーん…。ずっと一緒だったもんね…。本当にありがとう。ご卒業おめでとうございます。

ヤスベエ(飛龍つかさ)■上手いんだよなあ…(しみじみ)。ひとこクラノスケが唯一心を許している部下。わかる~~~~。っていうかつかさくんには全花組生心許している感、ある~~~~。もうなんでもしてくれそうだもん。ジュースとかも買ってきてくれそうだもん(それただのパシリやで)

ツナヨシ(音くり寿)■もうぶっちゃけ、びっくさんが歌ってその場をおさめるか、音くりちゃんが一回睨んでその場を鎮めるかっていう最近の花組超わかりやすくて大好きだわ…。ツナヨシの超合理的考え方、超音くりちゃん。音くりちゃんが飼ってる犬がアイボってほんとそれ音くりちゃん…(犬飼いたいけど世話面倒だからアイボでいい♪っていうツナヨシ音くり(花組最強説))←半分イメージです(半分!?)

タクミノカミ(聖乃あすか)■似合いますよね、こういう神的存在立ち位置…。崇拝すべき神、ほのタクミノカミ…って感じの。

 ここだけの話、私ほのちゃん見ると毎回足があるか確認しちゃうんですよ。(真顔)  

 いやだって、なんかもうパーフェクトすぎて…ほんとにいるのかな?って。(真顔)(100期のエースに本気で失礼)(あくるさーーーーん、廊下たってなさーーーい!!)(微妙にあらゆる方面に謝れ3回目、レッドカードです(退場)

ミウリ(希波らいと)■「はい!僕がネクストブレイクです!!!★★★」感がもう超まぶしい。もうキラッキラ。大きいことは良いことだ!!!

カエデ(美羽愛)■マイティの蝶その1。可愛い。マイティずるい。

ツバキ’(星空美咲)■マイティの蝶その2。可愛い。マイティずるい。

 

 …以上です!いや~…本気で楽しかったな~今回の花組公演。(そしてこの感想…本気で長いな…)好きな公演って、私はずーっと感想書けるんです。あそこよかったな~あれ最高だったな~って。思い出しながら、次から次へと言葉が止まらない。その時間がまたタカラヅカを好きにさせてくれる。今の私にとって、とっても大事な時間です。

 プログラムの大きな見開きで本を持つれいちゃんクロノスケと、「爛れた生活」とト書きにあったクロノスケとキラがふたりで部屋にこもって本を読むシーンが特に好き。お気に入りのマンガってこうやってずっと飽きずに何度も何度も読んでたなあ。

 何度も何度も時をやり直す。

 何度も何度も、あなたを助けて恋に落ちる。

 おとぎ話は絶対にハッピーエンド。私はこれから何度も何度も、このおとぎ話を見るでしょう。大好きな本を読むように。大好きな時間を愛おしむように。

失敗したって、やり直せばいい。

間違えたら、正せばいい。

 そうして、テキトーに自分の機嫌とって、ちょっとしたささいなことで大笑いして。

 「今を楽しまなきゃ!!!」(by鞠花ゆめ)

 

 ここまで読んでくださった方!ありがとうございました~~~!!!(360°礼!!!←体の構造…!?)

 またなにかの配信でお会いしましょーーーう!!またね!!!

【祝・ロマンス劇場上演記念企画】「私はタカラヅカでコレが見たい 洋画編①」映画好きが語る「ねえねえこれ演って!!」ですが8割くらいはただのおしゃべりです

2022年、あけましておめでとうございます。

今年も「好き」を愛情過多で発信していきます!!

 

 と、いうわけでハッピーニューイヤ~!!あくるです。今年の年末年始、みなさまはいかがだったでしょうか。やっと実家帰っていいよ!旅していいよ!温泉とか行っちゃおーか!的なことが言えるようになったりできるようになったりする方もいらっしゃるのではないかな~と…。まあなんせ、この2年間私らたいがい禁欲生活だったからネ!行ける人は行こうぜ!ダラダラできる人はダラッといこうぜ!仕事の人は…お互い…頑張ろうね…!(←※泣きながら出勤)

 今年も自分に甘く、他人にも甘く、タカラジェンヌを溺愛して、演出家の先生方に突っ込みまくって、「いやいやあくるさん全部漏れてるからね!?」と生暖かく声をかけられ、それでも言うだけならタダやで!!とおしゃべりしていきたいと思います★(まだしゃべる気ーーーー!?)

 今年も何卒、よろしくお願い致します!!

 

 1月号のあーさの表紙の歌劇を今更読んでるんですが、あいちゃんのサヨナラトークであいちゃんが自分のことを「まぁただのクレーマーです」「宝塚のオールドファンで、ゴリゴリが好きだから」「なんか嫌なの、暗い雰囲気。」「私、仕切り屋だから。…クレーマーで仕切り屋って最悪じゃない?(笑)」ってヤイヤイいってるんだけど。

 …身に覚えがありすぎて…!!!(号泣)

 あいちゃんわ~~~か~~~る~~~~!!!って終始「いいね!!」ボタンを押しまくってた自分がいた。そう!わかる!!

 基本ただのクレーマー!!いいたいこと全部いっちゃってあとから後悔!

 とにかく暗い雰囲気めっちゃ嫌!!どんなときでも声が大きい!

 自分で全部仕切って全部やりたいし、そしてやっちゃうし、でもそれ自分でちょっとやだな~…また仕切っちゃったよ…と思いつつえ、そんな私最高じゃん?って思っちゃうときもある…的な!!!

 …私はつくづく、宙組に配属されたけれど、めっちゃ星組気質な愛月ひかるさん寄りの性格だと思いました。うん、おこがましいと思いつつもあいちゃんには親近感しかわきません(⌒▽⌒)(ドヤァ)!!…イタッ!ファンの方お願い石投げないで!!

  …と、茶化しつつ、上田久美子先生の別れの言葉でめっちゃ泣いた…。やっぱりいい作品を作る人はいい文章を書くものなんだ…私もふたりが遊んでいる庭にいつか、混ぜてほしいなあ。そして先生方にこんなに愛される愛月さんは、やっぱりすごい演技者で、人間だったんだと思います。そういえば、愛ちゃんと話す相手の人はみんな笑顔で楽しそうだった。そんなことを思い返しています。

 改めて、ご卒業おめでとうございます。これからもやってやろうぜ!愛されクレーマー!!←すっかり同族意識

 …総括でうっかりあいちゃんへの言葉を書き忘れてしまっててああ!!痛恨のミス!!っていつもの私発動しちゃったので、2022年こそ「言いたいこと全部書いたかチェック」を怠らないように精進していきたいと思います。私にも校閲ガール・石原さとみがいたらいいのに。と思う生理痛真っ只中女子です。(ほんとに死ぬほど痛い)

 

 タカラヅカでやりたい映画を考えてみる

 さて、元旦中継も無事に放送されてファシネイションやっぱ最高じゃ~ん、花組最高じゃ~~~~ん!!!とさっそくウチワを振り回している2022年なんだけども、みなさまこの企画を覚えてらっしゃるだろうか。

 …そう、あくるさんの本棚公開っていうか「ただの私の萌え本暴露」っていうか書きなぐりのノート公開して「これやって~~~!!あたしが見たいから~~~!!!←幼稚園児みたいな言い方…」っていうのをただ書いたんだけど意外や意外好評だったこの企画。

 その第二弾です。今回は、我が「うちのれいこ」こと月城かなとお披露目公演「今夜、ロマンス劇場で」が舞台化という記念も兼ねております!(←※今考えたこじつけ)

題して、

「私はタカラヅカでコレが見たい 洋画編」

…タイトルがいまいちキャッチーじゃな割いのはいつものことで、ご愛嬌です…。

 

 言うまでもなく、前回は本で、今回は映画です。前回、「私のガソリンはエンタメ」ってことは書いて、「そうなんだよな~ないと力出ないんだよな~!!」と一番自分が納得したんですが(笑)ありがたいことに好評ですっごく嬉しかった。

 映画とタカラヅカを見始めたのは同時期で、思春期の頃。中学生くらいかな。とにかく学校がクッソつまらなくて(笑)毎日わかりやすく「思春期です!」を体現して鬱々と過ごしてた私を見かねて、「もうあんた、見てるほうがしんどいからここでお茶でも飲ませてもらいなさい!」と母の友人宅に強制連行理されたのが始まり。

 そこの母の友人のMさんが、まあ静岡の片田舎に収まっている人物には到底思えないくらいまぶしい人で。地元のタウン誌を書いていた元ライターさん。小さい娘二人を連れてオーストラリアに子連れで留学したことがあって、英語はペラペラ。映画を字幕なしで見ることができる人。好きな音楽はレッド・ツェッペリンでロックナイトを楽しんでいる。月に1度映画館のレイトショーで映画を見て、ワインが大好きでお菓子作りが趣味。週3だけ仕事して、あとは家で庭仕事。よく笑って、いつもきれいで、話題も豊富。なんでも知ってて、勤勉家。そして、私の話をいつも楽しそうに聞いてくれる。どうしてこんな素敵な人が日本の片田舎で生活しているのか私はよくわからなかった。

 初めは「映画をもっと見たい」ということよりも「Mさんとたくさん話がしたい」という理由で見始めた映画たち。いつのまにか映画鑑賞は私の趣味になり、ライフワークになりガソリンになり、人生に欠かせないものになった。私の見た映画の感想をMさんに話すと、Mさんはいつもおかしそうに「あなたは本当に面白い感性を持ってるね~!!」って褒めてくれた。

 自分は人とはちょっと違うのかもしれない。

 でも、面白がってくれる人がいる。

 そう思えた初めての居場所でした。

 そんなこと思い出しながら過ごした2021年。見た映画は50本…正直納得いかない結果に(苦笑)もっと見たかったーーーー!!でも、年末に私の映画熱を上げてくれる2冊に出会えたのでちょっとやる気を出して、温め続けていたこの企画をあげます。え?そうだよ!?れいこお披露目にあわせたんだってば!!(※このこじづけは2時間前に思いつきました)。

 

 どちらも世代的にはど真ん中。「わかる~~~!!!」ってポンポン膝を打つ、「それ私も思ってた!!言ってくれてありがとう!!」が詰まった素敵な2冊です。

 ジェーン・スーさんはここ2年くらい大好きなコラムニストで、ラジオも毎日聞いてるただのファンです(笑)特にオーバー30女子からは共感しかない「それ!!」「めっちゃそれ!!!」が詰まった金言どっさりなエッセイを山程書いてくれているんですが、今回は映画(ただしラブコメに限る)の批評集。全部赤線引きたい衝動にかられる文章ばかり。笑って、のちしみじみ「…わっかるわ~」を連発できます。

 あとから書くつもりだけど、キューティ・ブロンド」「プラダを着た悪魔」「ラブ・アクチュアリーが大好き、ピンときまくる!って人はぜひ読んでみてほしい。

 三宅香帆さんはもともと好きな書評家さん。ツイッターでもお披露目してしまいましたが三宅さんの著書を読んで私は文章の書き方を変えました。もうとにかく目からボロボロ鱗が落ちまくって仕方ありません。そんな憧れの書評家・三宅さんが私のブログを読んでくれてるんだってよ…そんなことある!?神様は見てるin2021。

 「アラジン」の実写化ではジャスミンとのシスターフッドを魅せてくれた侍女のダリア推しだったりとか、フェリシティ・ジョーンズのファンだったり(私もめっちゃ好きです!!)「ブルックリン」のシアーシャ・ローナンまじ最の高、とか共感できるところ1500個くらいあるんだけど(たぶん1日しゃべっても時間が足りない)何より、映画やマンガの何を見てるって「ヒロインを見ている」というところが同じ見方。私はこの本を読んで、タカラヅカdeシスターフッドもの見たし!!!って強く思いました。

 …余談だけど、タカラヅカで女主人公、っていうとトップ娘役のサヨナラバウ公演しかチャンスがないのにも関わらず、近年やった愛希れいか(通称おちゃぴ様)さんのアレが強くトラウマとなっている。もっといいのができるのに!!悔しすぎる!!!おちゃぴ様なのに!!!何度もいうけどサイトーお前…!(ギリッ)って過去何度か思ったうちの1回です。(って齋藤くんにあやまれーーー!!!)いや…感謝もしてるんだけどね「ラ」とかさ…エル・アルコンとか桜華とかキラルとかもよかった…(結構あった。)

 

 前置きめっちゃ長くなったけどそれではいってみましょう。

 「私はタカラヅカでコレが見たい 洋画編」

 さあさあ、アマプラ・ネトフリ準備して~、コーヒー入れてクッキーそばにレッツゴー(長くなる予感しかしない世界へ)

 

もくじ

花組 星風まどかのエル・ウッズが見たい「キューティ・ブロンド

月組 月城かなとのドン・シャーリーが見たい 「グリーン・ブック」

   【裏】月城かなとのミランダが見たい 「プラダを着た悪魔

雪組 朝月希和のスアに会いたい 「Be With You~いま、会いにゆきます」(韓国版)

星組 ただまこなこの身分差ラブコメ見たいだけ 「ノッティングヒルの恋人

宙組 真風涼帆のノアはたぶんやばい 「きみに読む物語

 

 

花組 星風まどかのエル・ウッズが見たい「キューティ・ブロンド


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 今でこそフェミニズム!!」「#Mee too」と叫ばれており、女性軽視が問題視される世の中になりましたけども。世の中の女性への偏見、生きづらさがまだまだ息を潜めていた2001年にこの映画が公開されていることに私は驚かざるを得ない。

 今見てもこの映画は「女子なめんな!!」魂を鼓舞する素晴らしい映画だと思う。

 私は中学生の頃に見てこの映画の虜、エル・ウッズの虜、ひいてはリース・ウィザスプーンの虜になり、かつてネットで「エル」というハンドルネームでブログやってたほどのハマりようだった(中学生らしい発想で何よりです…。)。10代の頃、この映画を見たか見ないか、見て影響されたかされないかで人生の考え方決まっちゃうんでは?と思うくらい、中学生のガッチガチの繊細脳だった私に鉄拳をくらわせたエル・ウッズ。30代になった今でも私のヒロインです。

 で、この映画。見た目はブロンドのバービーちゃんビバリーヒルズ在住)のエル・ウッズが、政治家志望の恋人から「議員の妻にふさわしいのはジャクリーン・ケネディであってマリリン・モンローではない」とフラレるところから始まる(おいワーナー、マジで一回マリリン・モンローとエル・ウッズと全世界の女性に謝れ)。

 エルはワーナーをもう一回振り向かせるために猛勉強してハーバードに入学。ハーバード生はゴリゴリの「どうせブロンドは頭空っぽでしょ」という偏見をエルにぶつけまくるがエルは絶対「あきらめない」。努力して、あきらめず、でも自分を絶対に見失わない。

 みんなと同じ黒いバッグ、でも、エルメスのスカーフつけちゃう。

 メイクが大好き、だからその知識を生かして裁判に勝っちゃう。

 最終的には、すがりついてきたワーナーを「あんたなんかい~らない!」と熨斗つけてお返ししちゃう。弱きものを助け、みんなの応援を一心に受けて「ありがとっ♡」と返していくエル・ウッズ。

 私の永遠のヒロインであり、ヒーローである。

 もうほんとに、ほんとにまどちにやってもらいたい。私は「見た目が甘めで中身賢い」女子が昔からとにかく好きなんだけど(あと単純にブロンド美女に弱いだけかも)エルは典型的なそれ。見た目がああで、中身コレ。ああ、これどこかで?…柚香光か~~~!!要するにギャップ萌えなのかもしれませんね。

 それにしても最近の花組異動してからのまどちが好みで好みでならないんですよね。正直、今だからいっちゃうんだけど、宙組トップ娘役の後期はちょっとした「プチ女帝」感がたまに引っかかっちゃって、あれこんな感じだったっけかな?って思っちゃったりしてたんだけど(※個人の感想です)花組異動してからまた「まどち~かわいいじゃないかー!!!(知ってたけど今回もかわいいぜー!!)」っていう自分が戻ってきて嬉しい。やっぱりね、まどかちゃんは可愛いんですよ。孫だと思う。宝塚の孫だと思う。

 あと…なんか、アホみたいな感想で申し訳なんだけど、うまいっていいよね(ざっくり)うまくてかわいいってもう最高じゃないかってほんと思う。(お前ほんと…正直にも程があるぞ…!!!)

 まどかちゃんって、とにかく見た目が甘めなんで、常にはしゃいでいてほしいんですよね。「キャッ!」とか驚いてほしいし、うまくいかないことあったら「むー…」ってむくれてほしかったり。嬉しいことあったら「やったー!!」て飛び跳ねてほしいし、悲しかったら「うわーん!!」って大声で泣いてほしい。表情がくるくる変わる女の子が似合うと思うので、ワーナーに捨てられてテッシュでビーン!!って鼻かみながら失恋パーティー開いて「ワーナーのバカー!!」ってどんちゃん騒ぎしたり「こうやったら可愛いでしょ♪」ってドヤ顔したり、「あんたいらない!!あたしにふさわしくない!!!」って強めにワーナー捨ててエリート弁護士にさくっと乗り換えていく姿もぜひまどかちゃんで見たいです。やっぱりね、将来どうなるかわからん議員より、手に職(資格)持った弁護士でしょう。エルはやっぱり賢いです。(でもあと10年くらいしたらエルのほうが稼ぎもいいし地位も名誉もエメットより上になりそうだから頑張れエメット)

 何より、「応援したくなる女の子」「ピンチをチャンスに変える女の子」「なんやかんやいわれてもあたし絶対あきらめない」というのがほんとに似合う。100期からこっちのエリート優等生、誰もが羨むトップ娘役としてのキャリア、トントン拍子で真風涼帆の相手役からの柚香光の相手役。こうやって書くとすごい経歴だけど、まどかちゃんだっていろいろ大変なことあったと思うし、人生において「何もかもトントン拍子」っていう人はあんまりいないと思うから。誰だって悔しい思いもするし、つらいことも1回や2回じゃ終わらないよね。

 見た目が可愛いと、中身はとやかく言われがち。でもそれっておかしくない?真っ向正面から「可愛くてすみません♡あとあたし賢いんです♡」ってバカな男たちをなぎ倒して強く生きていってほしい娘役NO.1、星風まどか!!

 あ、で、相手役の柚香光さんなんですが~、たぶんタカラヅカセオリーでいうとハーバードでのエルの唯一の理解者、のちのエルの恋人になるエリート弁護士のエメットなんですけど…柚香光さんに限り、柚香光さんなら、最初にエルをフり、最後には「いらない!!」とフラれるワーナー役でもいいんじゃないかと…いやだってれいちゃんこそ「見た目最高中身アレ」の最たる男役ですから…えっアレッ?イタッ!石投ないでって!!…あ~ごめんなさい~!!!(ダメ男の柚香光が好きなんです~!!)

 

 最後に書こうかとっても迷ったけれど。

 舞台版「キューティ・ブロンド」の日本版で主人公エル・ウッズを演じた神田沙也加さんが、昨年12月にこの世を去りました。…もう、春馬や竹内さんの時のような思いはしたくなかった。悔しくてつらくて、悲しくてたまらなかった。

 さーやの「生まれてはじめて」に何度励まされたことか。

 あなたの歌声は、すっごくすっごく暖かくて。たっくさんパワーをもらえたの。あなたのエル・ウッズを見ることが私の目標で、夢だった。

 心から、ご冥福をお祈り致します。

 

 

 

月組 月城かなとのドン・シャーリーが見たい 「グリーンブック」


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 久々にアカデミー賞の選考委員代替わりしたんかな…!!!」(←失礼)ってくらい心震えるアカデミー賞受賞作、「グリーンブック」。いや、ほんと失礼な話だけどアカデミー賞の選考委員とことごとく趣味が合わないっていうか意見があわないっていうか毎年「なんでコレなんだろう」って思うっていうか…まああたしが変わってるんじゃなくて価値観の違いでしょ?って思ってるけど←ほんと…何様なのよ…!!

 

 ヴィゴ・モーテンセンマハーシャラ・アリのこのポスター見て、「あぁ~…あれでしょ?黒人と白人のいつもの人種差別の壁を乗り越えて~的な?泣けるの?へえ?」と失礼千万な態度で斜に構えすぎてもうどこが斜めかわからない感じで映画館行った自分を殴り倒したい。(←そんな態度でも行くっていういいお客さんなあくるさんな…)(関係者が聞いたら「はったおすぞコラア…!!」ってなるよね、ほんとすみませんでしたー!!!)もう溢れる涙を止めることすら不可能なくらい泣いて帰ってきたという。いやもうコレは泣くし、お腹減るし帰りにすぐにケンタッキーに駆け込んだよね(どんな映画なの?)

 イタリア人のイケオジ・口は悪いが家族を愛する心は誰にも負けないトニー(ヴィゴ)。黒人のピアニストにして博士号を持ち、地位も名誉も飛び抜けて高いシャーリー(マハーシャラ)。二人はひょんなことからアメリカ横断をしなければなくなる。

 2人は全くの正反対。プライドがないトニー。学歴もお金も地位もないけれど、人類はみな兄弟。人種や職業の垣根を超えて、笑顔で人とつながれる。逆にシャーリーはプライドの塊。何もかも、普通以上にできてしまうからいろいろなものを失い、そして捨てられない。

 2人のちぐはぐだけれど、なんだかホッとする会話、お腹がすく料理。アメリカ南部の美しい風景に癒やされて泣かされる極上のヒトサラ。

 

 …そうなんです。上読んでわかるとおり、これ恋愛映画じゃないんです(笑)もう完全に男性二人のバディもの(※ラブなし)。人種を超えた友情物語なのだ。でも~、もう「ピガール狂騒曲」を見てからというもののどうしても私はれいこちゃんにシャーリーをやってほしくてたまらないんだよね~!!

 あの美しい顔だとロマンスもの一辺倒なのかな、と思うんだけど(いやもちろん愛し愛され恋とは愛とは運命とは!!(ばばーん!!)ってのもやり倒してほしいけど)もうれいこちゃんの演技力を得れば人間ドラマ、ヒューマンドラマの粋までいっちゃう。 

 もう正直、なんでもやってほしいし、なんでも見たい。れいこちゃんねえねえいつまでいてくれんの!?これだけやってほしいのあるんだけど!!!(タイトル数500くらいあるリスト渡す)…くらいの勢い。(こええよ…)(れいこちゃんドンビキだよ…)

 品行方正な黒人ピアニスト、シャーリー。ニコリとも笑わず、陽気に運転しながらずーっと喋りかけてくるトニーを完全シカトしてた氷のようなAIロボットのようなシャーリーが、美味しい料理とトニーの陽気な会話と笑顔で心がほぐれていく。私の好きなシーンがトニーが捕まった時にロバート・ケネディに電話してトニーを助けるところ。スマートでいかにもシャーリーらしい助け方でもうほんとにかっこよかった!!

 あとピアノを弾く姿がものすごいかっこいい。あの、本当にわたし「なにかの楽器を演奏する男性」に弱い。もうこれで今の朝ドラのオダギリジョーに毎回打ちのめされてますからね(なんの報告)。

 どうやったらトニーを鳳月杏で、シャーリーを月城かなとで見れるかずーっと考えあぐねている。どうしたらいいんだろう…。もうこうなったら…ワンチャン、クラウドファンディングかな…?アメリカ的考え

 ちなみに、この「グリーンブック」の監督がピーター・ファレリー。「メリーに首ったけ」や「愛しのローズマリー」を撮った監督でどこで方向転換したかイマイチわかんないんだけど(笑)メリーもローズマリーも大好きだった私から見れば「やーっぱ好きなもんって変わんないんだよね~(ポテトチップス開けながら)」っていう感想になりました。どうでもいいけどあたしなんでいつもポテチ食べてるんだろう。

 

 

月組【裏】月城かなとでミランダが見たい 「プラダを着た悪魔

 

 どうしても、どうしてもひとつに絞れなかった、でもどうしても書きたいので…!!

 働く女子の教科書、バイブル、金字塔。プラダを着た悪魔」!!(デ、デター!!)(もはや黄門様の印籠ものですね)


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 予告編ですでに面白いんですけど(笑)そう、お察しの通り、れいこちゃんにやってほしいのは鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)。もはやジェンダーを超える男役・月城かなとよ。私のれいこちゃんに対するこの「あれもやって、これもやって、もう全部やって!!」天井知らずでね…ほんとれいこちゃんごめんね(でも見たい)って感じです★(黙ってられない性分)

 もちろんアンディは海ちゃんで。恋も仕事も初心者マーク、ずっと怒られ続けてしまう新人記者。鬼上司のミランダはとにかくきつく、ガンガン仕事を振ってくる。それでも立ち向かうアンディ。女性って、仕事ができるようになるとなぜか美しくなる。自信がつくからかな。アン・ハサウェイがどんどんきれいになって、仕事もできるようになる姿がもうとにかく痛快で爽快で「見たかミランダー!!」って感じで元気が出るのだ。ガッツのある海ちゃんにぴったりです。

 

 上記であげた大好きなコラムニスト、ジェーンスーさんがポッドキャストで言ってたことなんだけど、これはミランダとアンディの恋愛もの、って考えるとすごくしっくりくるよね、って話されててああー!!と膝を打った。決して百合でもないし、レズでもない。とにかくミランダは厳しいし、当たりがきつい。だけどどこか何やってもドジで要領が悪いアンディを「ほんとにあんたは(怒)」って言いながらちゃんとサポートしてくれる。アンディができるようになるまで。

 …おお!立派なラブコメじゃないか!!もうぶっちゃけ、こんなこというのもあれだけどれいこ海が辞めて、OGになってからパルコ劇場あたりでやってくんないかな。でもこの師弟関係であり、姉妹でもあり、友情でもあり…っていうのはえりあゆにもつながるなあ、と考えついてあたしやっぱそういうトップコンビ好きなんだなー、に着地しました。

 ちなみにここでついでに言っちゃうとれいこちゃんにやってほしいゴリゴリ宝塚作品は「花の業平」です。どうしてこれこんなに再演も放送もされないのか不思議なんだけ   ど、同じ雪担のSさんと話すと最後は「で、やっぱ業平様はれいこちゃんで見ないと死ねないわー」で終わるという。

 Sさんとは、望海さんがいたときは「で、やっぱ基経を望海さんで見ないと死ねないわー」とも言っていた。今ではあっさり「で、基経をちなつさんで見ないと死ねないわー」と言い合っている。炎よ燃えろの絶唱をどうしてもどうしても見たい。

 もう結論、あたしらは見ないと死ねないので、はよ業平やってくれ、である。

 

 わー、動画貼り付けたりなんやかんやしてたらすっかり長くなりました。

余談が8割、おしゃべり続きます。ここまで読んでくださった方、ありがとう!!

 

次回へ続く。

宝塚歌劇1年総括②【雪・星・宙組編】人生はそれほどドラマチックじゃないけれど、非現実なここがあるから頑張れる~今年もいっぱい愛でました。

 咲ちゃんに対する他の4人の距離感が愛おしい。

 

 お世話になってます!あくるです。花月に続いて、雪星宙編。実は例年だったらここからこそ私の出番(腕まくり)バッチコイよ任せてよ!といいたいところなんですが…なんせ花月イヤーだったため(ひいては柚香と月城のせい(責任転嫁))、見た配信は少なめです…。(特に雪はびっくり、望海さんの「fff」から何も見ていない!唖然…!(言い訳は後で))

それでもやっぱり付き合いが長いのは星雪宙組。言いたいこと喋りたいこと山程あります。(まだあるの…?)それではそれでは後半戦もスタートです!!

 

雪組 偉大なる王は旅立ちて、御曹司よ花開け

 そう。そうなんです。望海さんのサヨナラ公演「fff」からこっち、ノー雪組という自分でも驚愕の事実。楽天TVの履歴を確認して「ありえない…!!(シシィ)」と顔面蒼白になったのはこの私だ(※大げさ)なんでか雪組配信日に用事が入るの、ほんとになんでなの…私に咲ちゃんのトップ見せないトラップが働いてるの…?!(誰が得するのそのトラップ)

 で、4月に大楽を迎えた「fff」。雪組・望海風斗の集大成。作品としては「THE久美子哲学」という感じで見た当初は「うーーーーーんわっからんなぁ~…」を連発してたんだけど(ただ、相変わらず舞台進行さんが「鬼クミー!!」と号泣してそうな盆セリ使いまくりの立体感あふれる舞台装置の使いっぷりは見事であった!!)(花道すっぽんの使い方の神がかりっぷりよ…)、その後NHKの放送を気持ちがフラットの状態で見たら(やっぱりね、サヨナラ公演て見る方も肩に力入りますよね…)なんとなく「あ~」と思った。「あ~」と思っただけであるけど。(笑)

 望海さんはやっぱり「理想の男性像を演じなくてはいけない」というトップの役割から大きく外れた男役であり(まあ~ここで連呼してた「ほんとに理想枠やらねえな望海風斗www」っていうヤジがそれを表してると思う…)でもだからこそ、リアルな男役だったなあ~と。ここまで人間の闇だったり、汚さやしんどさを丁寧に(丁寧すぎるほど)演じたトップはいなかったんじゃないかなと思うのです。だからこそ、私達は望海さんの舞台を見ずにはいられない。

 関わりたくない、だけど目が離せない。

 近寄りたくない、でもずっと見ていたい。

 「fff」を見て、なんていうんだろう、これこそが人間力なんだなって思った。もちろん技術もすごい。歌はいわずもがな、演技は何をやらせてもどんな時代、国をしても魅入ってしまう吸引力。声量はいつもずば抜けてる。トップのマイク通さなくても望海さんの声が一番聞こえるだろうなと思う。神様はタカラジェンヌ100人くらいの才能を望海さんに全部与えてしまったんじゃないかと思う技術。

 でも望海さんの舞台は技術だけじゃないのね。本当に「ここ(宝塚)」が好きで、あの大きな口で「宝塚大好き!!!」って誇りを持っていえること。しかも、それを10代からずっと。憧れから、職業にしても尚ずっと愛せる。自分の好きをちゃんと好きっていえて、努力できて、イキイキと輝ける場所を自分で見つけるって実はすっごく難しい。だけど、それを軽々とできてしまう望海さんが私をひきつけて離さない。

 「望海さんが演じる人とは関わりたくないけれど、望海さんみたいになりたい」。

 そう思っている人は結構多いと思う。私は結構そう思ってます。柔軟な対応見せつつ、時に暴君になって、「望海さんっ!そんなこと言っていいんですかっ!?」って珠城くんに目を見開かれるような(笑)そういう人のほうが、楽しいじゃないですか。私はそういう人と話したいし、そういう人になりたいなと思う。くっだらない小さなことでゲラゲラ笑いながら。

 宝塚らしい、でも今までとは違う概念を持った人。アッパレでございました。

 「望海風斗の雪組は最高だったー!!!!」 

 もうさ~もうさ~「ガイズ&ドールズ」楽しみすぎてね!!絶対アデレイドちゃんのくしゃみ上手いじゃないですかー!!!(そこ?)東宝の上層部がみりおちゃんと望海さんの退団を舌なめずりして待ってた感がうかがえるキャスティングですよね…!(=最高)

((東宝)「望海と明日海は…そのう…まだ…なのかね…?」

(阪急)「え?なんのことでしょう?(すっとぼけ)」

東宝)「いや…あの…そのだね」

(阪急)「な・ん・の・こ・と・で・しょ・う?(にっこり)←弊社としてもできる限りいてもらいたい)」っていうお偉方の腹のさぐりあい…)

 そしてそして~、雪組往年のファンが「待ってましたー!!!」とやんややんやの中誕生した彩風咲奈率いる雪組(最近昔つるんでたヅカ友の懐かしい名前をタイムラインで見かけるようになり、嬉しい限り。みんな戻ってきた…!)

 …なのにまだ1作も見れてないのです。ちーん。違う、見たいのにどうもタイミングが合わない。避けてるわけではないのです!!(大声でいっとく)

 なので、私が咲ちゃんに対するこれからの希望をここに提起してもよろしいでしょうか…!(挙手)はい、黙ってろと言われても喋り続けますんで。(なんでじゃあ伺い立てた?)あ、ちなみに「トップ彩風咲奈」はまだ未見なので、「これまでの彩風咲奈」を踏まえての話になります。2022年はね~、トップの咲ちゃん見て「やだもう何事そのスタイル~!!最高~!さききわ~!!最高~!!」って思う存分騒ぐ予定なので…※←今までと対して変わってない

 あの~咲ちゃんにはとにかく三つ揃いのスーツ着てほしいんですよ~。ほんっとに、ほんっとにね、あのスタイルを芝居に生かさない手はないと思うの!!これは賛否両論あるかもしれないけどいったん雪組お家芸である日本物は置いておいて(大丈夫だ、そんな時の月城かなとだ!!!←飛び火(れーこいい迷惑))とことんスーツで攻めましょうよ。ウェルカム小池修一郎地味作品(地味いうな)、ウェルカム正塚晴彦地味作品(地味いうな!!)いわゆるタカラヅカじゃないよな?これ…」っていう水夏希時代のような雪組復古を熱望する。5組あるんだし、1個ぐらいそういう組あったほうが絶対楽しい!(ただし浮きます)

 その代わりショーはタカラヅカー!!っていう王道ド派手なラテンショーとかやってほしいです!!黒塗りバッチコイ、パンタロンバッチコイ(※咲ちゃんの場合はフレアパンツじゃなくてパンタロン←平成生まれはレッツグーグル)ギラギラのこれでもか!なスパンコールに泥臭いダンス。THEタカラヅカ!!な感じ!!!初めて見た人ドン引きするような感じ!!!(大興奮)

 あともうひとつ!(まだあるんだ…)咲ちゃんの演技を見ているとどうしても韓ドラみを感じてしまう韓ドラファンとしてはぜひ韓ドラ原作のものを…ひとつお願いできないだろうか…!(小池さんがやった「太王四神記」すごくよかったし韓ドラとタカラヅカは絶対に相性がいい確信がある)

 ほんとにね、韓ドラを見てると「あ、なんかまた咲ちゃんみたいな人いる」とか「ありちゃんだなこれ」とかよく思うのです。スタイルももちろんそうなんだけど「大陸~!!!」って感じの大きくて薄い感じ?←伝われ)演技の感じ?かなぁ。咲ちゃんよくよく言ってるけど「トッケビ」はぜひやってほしい。あたしはトッケビ(=鬼)と死神(ソフト帽にダークスーツの天然イケメン)が並んでスーパーの袋にネギ入れてヒロイン助けに来るシーンが死ぬほど好きです(シューーーーーール!!!!!)(見てない人全く伝わらないよ!!)

 死神絶対あーさ似合うと思うよ~。

 最後にひとつ!(最後にひとつがいくつあるの)私の最近の「歌劇」の主力連載が「えらんで!どっち?」なんですけど(トップのわちゃわちゃが三度の飯より好き)これからすごい楽しみで。もうね、咲ちゃんのことを言う時の柚香・礼・真風の「あんまり彩風さんとは絡んだことなくて…」ってすっごい遠くの木の陰からじーっと様子を伺っているようなあの遠慮がちな距離感よ。(一方で「咲さん咲さーん(テケテケ)」な後輩・月城かなともたまらぬのです。)ただ徐々にね、回を追うごとにじりじりと詰めてきそうなメンツなんで、それもまた「実録・トップが人と距離を詰める瞬間~モニタリング」を楽しみたいと思います。あとどーしてもゆりかを「効率・断捨離・シュッとしてる真風涼帆先生」にしたいらしい95期がまあまあ男子中学生(かわいい)

 

星組 礼真琴is星組近代史(この星組30年の歴史を礼真琴でご覧あれ)

 いや~~、一生私は礼真琴の太鼓持ちですよ~!ってドンドコ太鼓鳴らし続けた2年目。あいもかわらず「天~才~!!(ハッピー)」とこっさんを見るたびに五感すべてが喜ぶ所存です。

 星組お家芸ロミオとジュリエット」。役替りのAのみ鑑賞(友人界隈ではBが大絶賛だったのでいつか見たいなぁ~)。小池さんの申し子であり、ロミジュリとともに進化を続けた礼真琴のいよいよ本公演でのロミオ。

 みんなそれぞれお気に入りのロミオとジュリエットがいると思うんですけど、やっぱりこの古典かつ斬新、悲しくて熱い悲劇を小池さんの狙い通りに表現できるのは星組が一番じゃないかな~と思う。星組ってほんとにエネルギッシュなんですよね。それが相性いい人も悪い人もいると思うけど(笑)「組」という個性が一番強いと思う。だから一度ハマると星組しか見ない、っていう人がいるのがわかる。もうひとつ、喜劇、悲劇、ドラマティック、スタイリッシュ、と並んで星組、っていうジャンルがあるんじゃないのかなって(笑)

 それほど熱かった。ロミオとジュリエットが出会って恋して死んだのが一週間の出来事(そんなことある?ないよ!!)でもそれが不思議と「ま~…こっちゃんとひっとんならあり寄りのありですな~…」と自然に思える猪突猛進さ(※褒めてる)「一旦冷静になろうぜ!?な!?」と誰も声かけなかったんかーい!!と思うんだけど近くにいる人が愛ちゃんとか瀬央さんとかぴーすけとかだったら…正直その声掛け…期待できない…!!(涙を拭きながら)と自然に思える星組ロミジュリ。もうなんなら「え~!!モンタギューとキャピュレットでとりあえず飲み会でもしとく!?美味しい砂肝の店知ってるわ~!」とか居酒屋に電話しそうな星組の人たち…(涙)

 星組伝統の熱さ(あるいは暑苦しさ)とスピード、ドラマチックな展開に怒涛のラスト。何もかもどうでもよくなるクソかっこいいフィナーレ(笑)これこそ星組!!THE星組!!好きですね~「あれ今までの話なんだったんだっけ」って思えるフィナーレ最高です。(真顔)

 でも、礼真琴を見ていると、星組の生え抜き御曹司ではあるけれどなんていうか「大事に大事に育てられた」御曹司っていうより「大財閥の御曹司だが放任主義の両親の元ちゃんとアルバイトもして自炊もする普通の青年」感が強いのはなぜだろう…。※個人の感想です。(個人的に「大事に大事に育てられた」感があるのは珠城閣下と咲ちゃん)

 礼真琴は明らかに人と違う。超人的な技術に、人並み外れた努力ができる人。「95期」という選ばれし者軍団に所属し、ずっと首席キープの「同期の憧れ」礼真琴。でもなんだかすっごい近くに感じる。隣の瀬央の話(※すごいくだらない)にずーっとゲラゲラ笑っている男の子みたいな。遠いようで結構近い、すごいはずなのにあんまりそれをいい意味で感じさせない。

 ずっとね、私はなんだけど、星組ってタカラヅカの中で陸の孤島のイメージで。あそこに所属する人はずっと特別だと思っていた。その最たる象徴がトップ。他の組と同じタカラジェンヌだけど、何だか様子が違う。すごく好きだけどすごく遠い。浮世離れ?そうそんな感じ。

 いい意味で礼真琴はその星組と私の距離をどんどん詰めてきて(笑)いつのまにか「現実にはありえない星組のドラマチック劇」「礼真琴が話す「なあなあちょっと聞いてくれる?こんな話があったのよ」」っていう距離感になってきた。それがとっても嬉しかったりする。柚希さんのロミジュリの世界はありえないから非日常に酔えて、礼真琴ver.は「隣の街で起こったリアルな悲劇(ラブコメ寄り)」になる。ああ、いいなあこの時を経たちょっと前の再演って面白いなあ、と思えた公演でした。

 ライブVERDAD!!」早く第二弾しようよぉ~!!って気軽に星組Pに電話しちゃいそうなもう激アツ最高なライブでした…!!もー久しぶりに音源買った。何度聞いても「僕こそミュージック」と「ウィキッド」で泣きそうになっちゃう。あと「アナ雪」で熱唱しちゃう。(※運転中)音源は昭和のコントは入ってないのでそれもおすすめの理由です(言うなよ!!)あ、でもせおとこっさんのルンバ話は音源あったら買っちゃうだろうな…(っていうか早く二人でポッドキャストしてくれません?)

 こっさんって本当にすごい声がよく出てびっくりするくらいそれが低い。女性ってことを忘れるくらいの重低音で、タカラヅカではあまり聞いたことない低さ。だけどそれが礼真琴。素晴らしい声の個性。こっさんの好きな曲だけ集めたJ-POPカバーアルバム、お待ちしておりますよ…?個人的には宇多田ヒカルとか聞きたいな~。

 何やっても上手で、何やっても高得点、だけどそれが優等生の悩みのタネ。礼真琴の「らしさ」ってなんだろう。2年目あるあるではあるとは思うんだけど、もう少し「礼真琴による礼真琴らしい」公演が2022年はあるといいなーと思う贅沢なお願いもあったりするし、その一方で春の「めぐりあいは再び」のスピンオフは「やった★まこなこラブコメ(大好物の予感)小柳ラブコメ(大好物)」と諸手を挙げてありがとうございまーす!!となる今日このごろ。

 年末の柳生忍法帖」。大野くんは私は個人的にはかなり好きな演出家で、その中でも「大野拓史の本棚公開」的な公演は特に好きです(笑)「前田慶次」「阿弖流為」は大野くんが作らなきゃ一生読まなかった系のものではあると思うので。絶対に自分では読まないけど「こんなのもあるけど、読んでみる?」っておすすめしてくる本は絶対おもしろい。私にとって信頼できる書評家ポジションの演出家(笑)

 ただ、ムラ楽を見て感想を書く元気になれなかったのがなんでだろうな~。独眼竜なこっさんもかっこよかったんだけどな~。「阿弖流為」をこっさんにアテた大野くんなら!っていう勝手な期待が大きかったのもあるけども一番に思ったのは

 「大野くん、箱(劇場)のサイズ間違えたかな?」

 ってことかな…。たぶんこの作品、ドラマシティくらいのキャパだったら私結構のりのりで見てたはず…。ってこの作品に関しては「う~んなんでだろうな~あれかな~これかな~」って話がだらだら~って続くと思うので(それいつもじゃん)これくらいに。どうでもいいけど大野先生を「大野くん」って呼ぶの、嵐の大野くんの影響です(なんの申告なの)

 ただ、テンションだだ下がってるように見えるかもしれないけどこのあとに控えるのが小柳ラブコメだから結構2022年はテンション高めの予感がしているのです、ほんとに!!小柳さんと星組のコラボレーションは昔から好きでね。なんだろ、小柳マンガと星組非現実がうまく化学反応起こしてるのかなぁ。「めぐあい」も「食聖」も面白かったので。マンガな礼真琴を期待してます!言っちゃえば流川楓に見せかけて桜木花道な礼真琴を熱望しています!!

 あと、2月の御園座「王家の歌」。ひとことだけ。

 名古屋で光らなくてどこで光るのだ、キムシンよ!!!

 …以上でーす。(⌒▽⌒)

 

宙組 真風先生…今こそ名画クラシックを見たいです…!あと潤花の太もも。

 

 連日「ええ?!あなたも辞めるの!?」っていう退団者が続いてる宙組。いやいや…上級生の辞めっぷりにびっくりするわ。何が起こってるん…?

 ということで宙組さんです。相変わらずの安心・安全・真風物置っぷり。年始あたりに星風まどか異動があって「ヒー!!まさかのお姫様動かすとは…!!」って戦慄走ったけど収まるところに収まったっていうか個人的には

「イエーイ柚香星風のフォトジェニックカップルー!!」「イエーイ真風潤花大人のラブロマンスー!!」

 …と「見たものとりあえず楽しんじゃう」性格も作用して楽しく見てます。言いたいたいことは言うけど、もらえるものは笑顔で「アリガトウゴザイマース!!」って受け取っちゃう自分。まあ結局「面白ければなんでもいーよ★」っていう自分の節操のなさっぷりが顕著に出てしまった瞬間…。(ちーん)

 まずは今年全ツ以外の別箱で見た唯一の公演「夢千鳥」。これが…素晴らしくよかった…!!みんな思ってると思うけど去年デビューした指田先生、これがデビューの栗田先生はぜひぜひ頑張ってほしい演出家さん。

 もう素晴らしい情緒、センス。感情の動かし方と魅せ方。

 男性演出家にはない湿っぷり。思わず感嘆の声を漏らしました。全部が詩的。感情を力任せにぶつけないけども、夢二の「ヤバイ人間(近寄るな危険)」というのをじわじわと感じる作品。人間とは…生き方とは…って思わず考え込んでしまう文芸作品でした。赤い羽根が舞う演出は忘れられないなあ。

 いつまでも「永遠の少年」「天真爛漫」「タカラヅカソニンのイメージがあった和希そらがまた素晴らしい。「ヤバい人間」と対極にいるようなそらが、その実力で夢二のヤバさ倍増させて好演してたのもすごくすごく面白かった。

 ヤバい人間=魅力的。蠱惑的。目が離せない。結果、面白い。

語弊があるかもしれないけど、それこそ今までだと望海さんとか礼真琴さんがうまく演じそうな人物よね、夢二(笑)何をもってうまいというかは人それぞれだけど、人並み外れた実力を持った人だけが魅力的に演じられるのが、ヤバい人間だという面白いことを再確認してしまった。そして、ああいうヤバい人間が好きな女性はいつの時代も必ずいるってことも。(じゅりちゃんうまかったなあーますます好きになったわ)

 別箱「ホテル・スヴィッツラ・ハウス」。宙組、実は最近大劇場が個人的には「う~~~ん…」って思うことがちょこちょこあるんだけど今年の別箱は超好み!!名画クラシックのような、モノクロハリウッドみたいな世界が最もハマる男役・真風涼帆にドンピシャな相手役がきた…!と震えた潤花登場。わたし…かなり潤花好きです…!!基本のベースは落ち着いたしっとりの女王系芝居。シックドレスの似合いっぷり。なんかこれを見て、まどかちゃん相手の誠実さ100%で最近落ち着いてた真風さんのキャリアに新しい風が吹くことを予感させる…!っていうか本来の持ち味戻ってくるんじゃ…!!とわくわくしてるところに次の大劇場は「NEVER SAY GOOD BYE」との発表が。…。みんなー!せーのっ

「イケコ、そっちじゃねえよ!!(くわっ)」(「カサブランカ」しようよー「カサブランカ」がいいよー!!!(駄々こね))

 景子さんの好き系のお芝居で(別名「わたくし、キレイなものしか興味ないの」(ワイン飲みながら)雰囲気に酔いしれました。芳醇の香り、大人の男役・真風涼帆。あぁースイス行きたいスイススイススイスー!!!「エーデルワイスがきれいですねえ(にこにこ)」「本当に(にこにこ)」ってまっぷーと小高い丘の上でピクニックしたいー!!!(「愛の不時着」を見終わったあとで余計に。生きてるうちに必ず行く…!)

 大劇場シャーロック・ホームズ/デリシュー!」。発表時はあんだけ滾った「生田!シャーロック!真風版ベネディクト・カンバーバッチ!!」だったテンションがあまり続かなかったのだけど(一番は私の体調がよくなかった←ありがち(配信が生理前…←ありがち)やっぱり生田くんの演出や魅せ方大好き。街なかの行き交う人々みんな大合唱、とか、ああいう王道・ありがちな演出がすごく好きなんです~。あと変人を描かせたらタカラヅカ1のいくたんモディリアーニも面白い人物で!おキキ様がさらに好きになった変人奇人モディリアーニ。おキキ様は普段はきれいなお姉さんなんですけど、舞台で変人・奇人をやらせたらタカラヅカ1のイメージです。率先して「うわあ変な人ww」っていうのやってってほしいですねー!!(ファンは喜ぶかどうか知らんけど)

 最後、ハットにピンスポが当たって幕、というおしゃれすぎる演出にシビれました。2022年もついていきます生田先生…!

 「デリシュー!」が楽しかったぁー!!王道だけど、やっぱりパリレビューっていいですよね。途中で始まる「THE運動会の選曲」が楽しすぎて~!通勤時のテンション上げる必須アイテムとなっております。あといわずもがな、そらの「ウイスキーボンボン」が可愛すぎて「かっわっ…(絶句)」ってなりました。かっわっ…!!ほんとに夢二やってた人かいな!!!雪組・和希そらになっても愛でて愛でて「うーん今日もそらが上手い!!!」と絶賛していくことを誓います!!

 …でもほんとにびっくりしたな~そら異動。まさかそらを宙組が手放すとは思わんかった。なんだろ、なんか、れいこひとこが異動した時の動揺を覚えたし、「いやいや宙P、和希そら異動ってトップと二番手が同時退団くらいの衝撃っすよ…?もう一回冷静に考えてみ?世間に与える影響もう一回考えてみ?」と自暴自棄になった子どもに言い聞かせる母親になってる自分がいた。もうあんたほんとに誰なん。そして宙P大丈夫なん。(余計なお世話)

 今年の配信の締めくくりとして全ツ「バロンの末裔/アクアヴィーテ!!」。感想あげたいなーあげようーと思いながら総括書いてるので…いやごめんて。うん、ほんと悪かったって。(マサツカ芝居のセリフの言い方で)

 まず…潤花が好みすぎる…!!!と久々に心わしづかみされたトップ娘役に小躍り気味のあくるさん。いや、普通に娘役さんに対する敬意と溺愛する心は人以上に持ち合わせてるつもりなんだけど(みんなかわいいみんなかわいいみんなかわいい!!!)潤花はもうその中でもド好みカテゴリ振り分け決定です。

 いや~、「バロン」はゆうこちゃん(元月組トップ風花舞さん)好きにはもー宝物の公演で、マサツカ先生に対して愛情以上のものを持ってしまいそうになるし(正塚先生の書く男性も好きだけれど、ヒロインやその周りと取り巻く女性もほんとに秀逸)、何より「バロン」はどうしてもキャサリンというよりは「相手役(久世星佳さん)が去ってからもここ(宝塚の月組)で残って戦う風花舞さんへの讃歌」という視点で見てしまうので…(もうほんと重すぎてこんなファンいや。)潤花のハードルが右肩上がりで申し訳っ★(てへぺろと思いながら「さあお手並み拝見といこうか潤花さん…(メガネ上げつつ)」とも見ていたんですけど結果「潤花様キャサリンやってくださってありがとうございます…っっ」(感謝三指雨嵐)と「潤花サイコー」のウチワ振りまくってたから許してほんと。ほんと素晴らしかった。

 「狂ってるわ…っっ」の悲壮感。愛する人の帰りを待つために、その愛する人の兄を利用してしまう自分が許せない。けれど背に腹は代えられない。「バロン」と聞いて真っ先に「雉撃ち…!!!」と反応してしまう自分が変わらねえなーおいと苦笑しつつ、やっぱり雉撃ちのシーンで息を呑む。「フローレンスを裏切っているのは重々承知、それでも私はエドワードをそばで見守る権利が欲しい」。自分を尊重しているようで自分を犠牲にしているキャサリン人によっては「いやほんとこえーわ」って思うかもしれないけど、私はどうしても彼女をそういうふうに見れなくて。

 きっと、そうして他人には理解されない感情を人間は少なからず持っている。それを自分の中に抑えきれず、エドワードに吐き出してしまうキャサリンはすごく素直で、幸せになるべき人だと思う。

 潤花ちゃんがまたもう、ゆうこファン大歓喜ともいえる演じ方でまさかこんな再演でご褒美がいただけるとは…!って感じだし、なんならメイクも似てた気がするー。いやいやほんとありがとう。よきものを見れました。あと雉撃ちのシーン、恋愛シーンが淡白で有名な正塚先生にしてはものすごくエロいと思いません?ここだけ柴田巨匠が演出したんかな?って思っちゃうくらいエロいですよね。え?あたしがそういう視線で見てるから?ほっといてよ!!(うるさいなー)

 あともうひとつついでに!「アクアヴィーテ!!」の潤花姫。

 太もも…っっっ!!!(キラキラ)

 見つけた、私のミューズ。トップになってもダルマをガンガン着せられるダンサートップ娘役系が大好きなんで(そのカテゴリすごいピンポイントだな)潤花の脚(特に太もも)を見た瞬間「潤花~~~~~!!!!(たまらーーん!!!)」ってなりました。いやほんと、潤花には1公演1ダルマ規定にしていただきたい。柚香光のガウンと一緒です。(=国宝)

 宙組さんに関してはもう「にこにこ見守る」スタンスが定着しているので特に私から申し上げることはないのですが、これだけ。

 頼むからおキキ様を大切にしてください。

ばあやからのお願いでございます…おキキ様、どうか変な気だけは起こさず2022年もどうかどうか…っっ!!!「プロミセス、プロミセス」が配信なかったのつらすぎたよ、おキキ様そういうの多くない…?あたしはまだおキキ様初バウの「フォーエバー・ガーシュイン見れなかったの根に持ってるんだからね!!)

 

 …以上でございます。あんたどんだけ思いながら見てんのwwwって思われてそうですがマジで自分でもそう思うわ。もうたぶん一生かかっても全部の気持ちは書けないだろうな~でもだから書くんだろうな~!!と自分の「黙ってらんない性分」を再確認しつつ、書く楽しさ、伝わる嬉しさを実感したブログ10年目でした。

 とりとめもない(と時に重すぎる愛情)私のおしゃべりに今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。いってもしゃあないやろ、っていう愚痴に、「えーそんなことあるー!?」、「ほんとあかんて」、そして「うわ最高ー!!」といろんな発表あるごとに一緒にガッツポーズした大好きな友人さま。いろんな感情こもごも、私の激しすぎる喜怒哀楽に付き合ってくれた方々、今年も本当にありがとう。来年は必ず劇場で会って、観劇後は美味しいごはんを食べましょう!!!

 そして、ここまで読んでくださったあなたに大感謝。あなたの「あくるさん~わかるよ!」「面白いよ!!」。いいねに、リプに励まされる毎日でした。ありがとうございました。

 2022年も、「今が最高」「この人に会えてよかった」「この公演は宝物!」そういった作品、人物に出会えますように。たまにはしんどい、つらい、いってもいいから、出会える奇跡に感謝しながら。

 

 来年もあー!タカラヅカって最高!!出会えたわたしって超ラッキー!!ってみんなで笑って過ごせますように。

 

 今年一年お疲れさまでした、また何かの配信でおしゃべりしましょう!!

 良いお年を。

 

2021.12 あくる

宝塚歌劇2021年総括【花・月組編】もう、美しいものしか見たくないの。ビバ95期!!(ミーハーホイホイ)

あたし2021年も超頑張ったし、よくやってるな~って毎日思ってる!!(自画自賛

 

 どうも~~~おばんです!あくるです~。今日もこのページを見てくださりありがとうございます。早いものでもう年の瀬…。この前2020年の総括書いたばっかじゃない?って何度も日付確認したけどやっぱり1年前。みなさんお元気でしょうか?私はといえばスピルバーグ監督の「WSS」が公開なので休みを取ってスタンバってたのにまさかの公開延期(2月って…ああた…(一瞬で来るから安心せい))で意気消沈するも「トップハット」我らのブロードウェイ女優・輝月ゆうま登板と聞いて浮足立ってます!!そうよね~~このためのまゆぽんよね~~~!!!(※気分の切り替え超うまいことで有名なあくるさん)

 

 …ということでね!!今年もたいっへん!たいっへんお世話になりました~!!

 総括の時間でございます。

 2021年も、2020年同様…なんだか、なんていうんだろう、コロナ前は「○○観劇があるからこの仕事絶対終わらせよう!」っていう仕事のモチベーションを全部観劇日カウントダウンでこなしてた身としては、「やってもやっても楽しみにたどりつけない…」「これをやり遂げてもムラには行けぬ…!!」っていうああ、これがいわゆるパンデミック症候群?っていういつもなら「それ今流行っているやつでしょー!!」ってガヤする元気もあれど、それもする気になれず(柄にもなく)鬱々としたりして。(っていうかこの夏全般そんな感じ)

 でも、ワクチン打ったあたりからようやくなんだか「まあもうええやーん!もう十分我慢したやーん!!」ってエンジンふかし始めて、自分だましだまし「眩耀の谷」以来の観劇をやっとできたのが花組「元禄バロックロック」。やっとここまで来た…!!宝塚駅に着いて大劇場を見た瞬間、思わず涙ぐんだのは今年は私だけではないと思ってます。

 まだ観劇再開できていない方もいるし、もう通常通りの人もいる。正直、劇場に行ったらもう劇場の中は「いつもの感じ」で、びびった。このコロナで、様々な人との価値観の違い、受け取り方の違いに思った以上に右往左往しました。

 コロナ観だけじゃなくて、最近のタカラヅカは「ちょっと前の(中ヒット)作品」の再演が多くなってきていて。今年だけでも「哀しみのコルドバ「ダルレークの恋」「バロンの末裔」「前公演のキャストをリアルタイムで知っている」作品が多く、でもあくるさんちょっとぼんやりしてて、常に「えー!!そんなことある?知らんかったやあ~遠州弁」と毎回新鮮に楽しむ日々(笑)(予習なんてしない不良ファン)ぼんやりっていうか、ほんと自分の記憶ってアテにならんなあっていうか…。そんな自分にがっかりしたり、友人の感想を聞いて「人によってこうも思うことが違うんだな~」ってすっごく面白かった。前はネットも限られた人しかやってなくて、SNSなんて姿形もなく、あるのは自分の感想だけ。「私はこう思ったけど、あなたはどう思う?」が20年後、こんなに簡単にできる世界になってるよ!そうあの時ひとりで見ていた自分に教えてあげたい。

 …そう思う一方、絶対に「嫌な感じのオールドファン」にはなりたくないと思う自分がいて(苦笑)「昔はよかった、あの人がこれやってて、あれがああで…」を繰り返すおばさんには絶対なりたくない!!と思いながら感想をあげていたんですが…私大丈夫ですかね?(苦笑)もう、年月が流れるのだけは止められないんで(加齢も止められないんで、あとおしゃべりな性格はどんどん加速していくんで…)、この先何年見ようと見まいと、オールドファンマウントだけは取らないぞ~!

  タカラヅカはずーっと今が最高!!

 今のキャストがベストキャスト!!

 …と思ってるので、もしあくるさんがマウントとってたらそっと耳打ちして教えて下さい(笑)

 同じ公演は二度とないから、今を思う存分楽しむ。

 今できる限りの楽しみを人と共有して、「あれがよかった」「あの人のあそこが最高」または「何やってんだよ○○先生!!」と叱咤激励したりと(笑)いつまでもおしゃべりができることが最高。観劇ストップしてる人も、いつもどおりの人も、見れるものは楽しんで、おしゃべりしていきましょうよ!教えて、今回の公演あなたはどう思った??

 …そういうブログにしたいなーと思った10年目です。(この数字こわっ)

 

 というわけで~~~2021年宝塚総括スタートです!!

 

花組 柚香光の恋愛体質依存男はサイコーだぁ~~~!!!の年

 遅くなりましたが、柚香光の大羽根、やっと見れました~!!歓喜!!)あたし、今年で一番泣いたね。ほんっとに。大劇場ではもうほんとに、ボロボロ泣くことが多いんだけども(たぶん私の涙を一番知っているのはムラの座席(と、TOHOシネマズ))こんなにフィナーレで、トップの大羽根で泣いたのは初めてだった気がする。よくよく私が使う言葉で恐縮ですけども「生きててよかった!!!!」これに尽きます!!ありがとう柚香光、ありがとう花組!!!あと隣のおねえさんほんっとすみません(心配おかけしました)

 まあ、詳しい感想は来年の大楽見てからあげようと思います。お楽しみに。

 ということで新年あけましてで原田株爆上がり「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」いや~~~もう超~楽しかったーーーー!!!柚香光×ブロードウェイごきげんミュージカル、柚香光×ガーシュイン、柚香光×ラブコメ、の相性がめちゃくちゃいいことが証明された公演なのであくるさんも~~うテンションマックスを早々に迎えてしまい「え、なんか今年超ハッピーじゃない?」「え、なんかもう、ダメ男れいちゃんサイコーじゃない?」「え?花組めっちゃ楽しくないか!?」「ひいてはひとこが可愛すぎないか!!!!」と歌うように花組ハッピーをだだ漏れにしていたんですけども(※周りが引いていたのは多少認める)、私はこのときはまだ知る由もなかったのである。次のアウグストゥスがいかなる作品かということをーーー…(ばばーん)後に語られる、「田渕やっぱあかんやん」事件である(コラー!!)

 とまあそれはおいておいて、れいちゃんの何がツボって見た目ああなのに中身アレ」なところなんだと思います。ほんとにれいちゃん、私の中で久々のビッグヒット男役なんだけども何萌えかってただ単に「ギャップ萌え」なんじゃないかなと思うの。

 見た目がモデルで、絵に書いたようなキレーな男役で、薄い体に(なんでも着こなす!そんなに薄い生地トップが着ていいの!?っていうのまでばんばん着る!)長い足。ポストカードは言うまでもなく全買いです!なんだけども、やる役が結構まあまあいわゆる「ダメ男」。まあ、ダメかどうかは人の判断によるかもしれないけどこの「ナイワ」のジミーちゃんだって金持ちだけ所詮マザコン「君なんて雇ってくれる会社ないよ★」とか言ってくれちゃう重婚男だし、さかのぼれば道明寺も少尉もちょっと欠落人間ではあるし(※大好きです)コンデュルメルやアランも結構こじらせていた(※大好きです)。正統派二枚目といえば「メラコリ」のダニエルと「青い妖精」のハーヴィーだろうけど、ダニエルはもう出来上がったマサツカコメディでハーヴィーに至っては「普通すぎて印象に残ってない」っていうのが正直なところである※主観(でもイギリス紳士のラルフローレンの世界な柚香さんは最高でした!)

 …とまあ、こんな男役遍歴を持つ柚香さんです。だからこそ、めっちゃ面白いんですよ。毎回わくわくしてしょうがない。

 今度はどんなダメ男なの!?!?(目をキラキラさせながら)

 …毎回ヴィジュアル最高を更新しながら、毎回「柚香光だから許すけどね!?」をね、毎回魅せてくれます。

 あといわずもがな、ショースターって強いなあ~ってほんとに思う。なんだかんだ、芝居が「あれ?」でもショーで挽回できちゃうトップスターっていうのはもう、最強ですよ。

 …そう何が言いたいかってこの流れでアウグストゥスなんですが、久々の(異ルネ以来←前作やんけ!)「田渕くーん~~~廊下たってなさーーーい!!(昭和)」案件でございました。(※個人の感想です。)もう…ごめんほんとに好きな方…でもあえて言わせて。もうこれで言わないから。(ほんとだな)

 田渕先生、世界がふわっとしすぎやねん。(ex.「祈り」「霊」)

 それで済んだら警察はいらねえぞ!?アァ!?と思い始めたら「そうだ…ヤツ(←言い方)は望海さんの初バウでもれいちゃんにこんなこと言わせてたな!?「VJ」の皇太子、霊が乗り移って~的な(※でもあれはれいちゃんのイギリス軍服で帳消しにしていた)←衣装で帳消しするやつ(衣装ヲタあるある)とか思い出す始末(10年ぶりの怒り)

 これは…よくない…よくないぞ!!!と思い直して(でもここまでで友人に散々愚痴をこぼした)幕間で気を取り直し「Cool Beast!!」「やだ~~~♡またれいちゃん骨付き肉もってるーーーーぅ!!(大好き)」と安定の柚香光バカに戻り事なきを得たのでした…完。なんか、こういうとき単純でわかりやすい「俺が好きなものはお前らも好きだろ!!」な藤井ショー救われるなって思った…。

 未来の自分へ。柚香光は芝居が好みでなくてもショーで全然元取れるので安心してチケ採りに邁進してください。(ベストコストパフォーマンス)

 いや~それにしてもだね、田渕くん。早くショーやろう。もう早く!早く!!一刻も早く!!!…とまあ、歌うように愚痴をこぼせる「アウグストゥス」なんですが、でも唯一(唯一…)よかったな~♡と思うのは艦隊上でれいちゃんが怒鳴りながら司令しているシーンでの着ていた紺の衣装。あれはもうすっごいよかった。

 …ってもうこれ100%有村さんの仕事やないかい。(あくるさん、フォローになってへん。)

 でもあの声を張り上げながらの司令はかっこよすぎる(艦隊上だとかっこよさ割増されるのはずるいです)←ただの好み

 さて、今年最後!「元禄バロックロック」はね~まず衣装が最の高なわけだけど(いや…もうCLAMPガチ世代には目に毒★体に毒★財布に毒¥(ちゃりーん)でございますよ…)またこうなんか、「ヴィジュアル最高、中身中2」な柚香さんで結果最高かーーーーい!!!(ばんばん)って感じなので大楽楽しみにしています。あの時計をカチコチやる仕草かわいすぎてさ…GIFアニメ作りたい。GIFアニメ。(※平成世代のオタクの忘れ物)あとあの銀縁メガネはなんなんでしょうか?

 え…殺す気?(瞬殺でした)

 「ザ・ファシネイション」はもう見る前から「一徳先生ありがとうございます!!」って唱えてたのでもう最高なことはわかってたけども見てもやっぱり「一徳先生ほんとにありがとうございます!!!」だったのでもう~~~元旦中継でみんな灰になろう!!(誘わないでください)。相変わらず一徳ショーのことになると語彙力死ぬ系オタク。

 全ツ「哀しみのコルドバ」。三大柴田悲劇(あとのふたつなに?)のひとつ、別名「好き嫌いめっちゃわかれるやつ」。何回見ても途中のお母さんのセリフで「あっちゃー…(言わんといてくれよそれを~~)」って思うし、何回見てもこのふたり兄妹なんだよな…(※それがコルドバです)。

 でも私はあえていう。そして後世まで語り継いでくれ。

 柚香光と星風まどかのバッグハグ(目が死ぬやつ(美しすぎて))永久輝せあのプロポーズ(「シルベストル夫人と紹介するのも飽きたのでね…」)見るだけでも価値がある!!コルドバだからって見ないのは損です!!

 いいから見て!!!むしろここだけでいいからーーーー!!!(どんだけ好きなの)(うるさいわ)

 …現場からは以上です。いや~、死ぬ時見たい走馬灯って感じ!(⌒▽⌒)(明るく言うな)とにかく本当に美しかった…もう…悔いはござらん…!!←それ雪組

 華優希ちゃんが退団ということで、私の中で「死ぬまでいちゃいちゃしててくださいお願いします!!」なトップコンビ解散しちゃったわけなんですが。こうなんていうか、れいちゃんの「見た目最高、中身アレ」を引き出せたのもはなちゃんだし、「執着型溺愛スタイル」(恋愛体質依存型男役)というキャラクター(笑)を引き出せたのもはなちゃんが相手役だったからこそだと思うので、私はすごいはなちゃんには感謝しているのです。そして、

 紅緒をこの世界に残してくれてありがとう!!

 はなちゃんだったから、れいちゃんの当たり役の少尉が生まれて、はなちゃんだったから「ナイワ」のどうしようもないジミーちゃんがあんなに可愛らしく思えたんだと思う。本当にお疲れさまでした。ありがとう!

 二番手瀬戸かずやさんも退団。(なんかずーっと「あきらくん」だから芸名呼びが慣れないわあ…)あきらくんも「花組いけば必ずいるデキる男役」で、一緒に育った上がなんせ華やか(例:まぁ様・望海さん)。まぁ様は太陽、望海さんは真紅のバラみたいな芸風でそりゃ眩しくてゴージャスで大変だよなあ~って思ってたけど、あきらくんが月下美人みたいな美しさでいてくれたから花組の芝居もショーもすっごい奥行きが出たと思う。ソフト帽かぶったあのシルエットはほんとに国宝!

 まぁ様と望海さんは結局出ていってしまったけれど、あとに残ったあきらくんが真面目にコツコツちゃんと骨組み作ってくれたからこそ今の花組がある。退団挨拶でそれがすごい…伝わってきて…。(泣)こうなんか、あきらくん自身はすっごくすっごく大変だったと思う。でもそれ以上にまぁ様と望海さん、あと花組ファンの人全員、タカラヅカファン全員、あきらくんのこと忘れないよ。本当にありがとう。って心から思える退団挨拶でした。「はいからさんが通る」の二番手フィナーレ「俺が花組二番手イケメンです!!!(ばばーん!!)」な登場が最高でございました。あきらくんに向かって敬礼!!

 余談ですが、この時の退団挨拶はすごく印象に残っている名言が数多くて。こりのさんの「みんなコロナが、悪いのに。」は名言!!こりのさんほんとそれ!よう言ってくれた!!!そして「悔い無し!!!」かっこいい、それでこそ花組娘役~!!!(やいやい)…わりと「アウグストゥス」に対する怒りがマジだったので、このことを言いたかったのに言えなかったことをここで言えて満足です。(私が)。

 

 あ!あと最後に一言だけ。

花組・永久輝せあがやばいぞーーー!!!

 

月組 月組御曹司が退団した年と元雪組御曹司がトップになった年

 祝!(あくるさんの)月組テンション復活!!(知らねえよ!)…ってことで、去年の総括では月組は遠くに住んでる大好きなイトコ」ポジションだとのたまっていましたけど、新年一発目の大劇場「ピガール」で早々に「イトコが大親友にカムバック」くらいの勢いで(あくるさんが)距離感詰めていきまして…気づいたられいこちゃんトップでズブズブです。(花を撒いて「マンセー月組マンセー!!」とスキップしてるくらいの気持ち)2021年のトレンドが間違いなく「#花組 #月組」だった私。こんなに花と月を見て話題にしていた年も今までなかった…どうして…っていうまでもなく柚香光月城かなとのせいですよ!!あのふたりは重罪っすよ!!!

 今年一発目の「ピガール狂騒曲」「WELCOME TO TAKARAZUKA」。やっぱり日本物ショーっていいですよね…見ました?若衆姿のタカラジェンヌ。(黄門様の印籠もの)そりゃこの劇団オリンピックで国歌斉唱しますよね!!っていう納得の美ですよ。月組から感想離れるけど、女性って年齢重ねるほどに着物好きになりますよね…こんな私でもやっとよさがわかるようになりました。できることならもう一回、成人式の晴れ着を選び直したい。あとどうにもこうにも日本物メイクのれいこちゃんがきれいすぎるのでそこんとこはちょっとこれからの作品選びを月組Pと相談していきたいです。えー、何する何するー!?(女子高生の放課後マックか!)

 「ピガール」は原田株爆上がりの第一回目なんですけど、まぁ~私は「倒れるときも前のめり」なガブちゃんが好きすぎるんですよ。っていうか原田コメディのヒロインは本当に好き。まあまあ騒がしいけど(笑)←人のこといえない…。見てて楽しいから。でね、元気をもらえるんですよね。

 私がタカラヅカをずっと見ていたいことの理由のひとつに「目の前のことに一生懸命」な女性をずっと見ていたい、っていうのがあるんだろうなあ。ガブちゃんとかビリーはね、いろんなことに必死だった頃の自分を思い出して(まー今も結構必死でギリギリなんだけどさっ)少し気恥ずかしいんだけど、やっぱり応援してるんですよ。頑張れ頑張れ!!負けるなビリー!負けるなガブちゃん!って。それが頑張れ華ちゃん!頑張れさくさく!!となり、いつのまにかあたしももう少し頑張ってみるかー…ってよっこらせって腰を上げるみたいな(笑)そういうね、元気をもらえる。全然今日と明日変わる気配なんてないけど、まあもう少しやってみよう、って思えるような。

 珠様とれいこちゃんの恋愛なんて…ちょっと目を背けたくなったらどうしよう、なんて思ってたけどそれは杞憂に終わって結構ガッツリ見てた(笑)珠れいこ、これが珠れいこ!!!いいじゃん珠れいこ!!!(開★眼)とか安易に思ったりして(笑)いやでもこうやって見ると珠様ってやっぱり男役すごいかっこいいよね。同じ舞台で男役になったり女役になったり…男役ってやっぱり「演じてる」んだあ、すごい!!って新しい発見がありました。色んな意味ですっごい面白い公演だったな~。

 全ツ「ダルレークの恋」。ドハマリ~!!超好きでした。もともとこの作品好きだったっていうのもあると思うけど、れいこうみコンビのいいところしか出ていない公演。しっとり大人っぽく、だけど燃え上がる炎はかなり大きく熱い。れいこちゃんに至ってはターバンとスーツ、軍服と少女マンガ脳が泣いて喜ぶヴィジュアルの盆暮れ正月一度に来たみたいなめでたい絵面がずっと続く(笑)濃度高めなラブシーンに、ペラッペラのありちゃんペペルも(※褒めてる)も最高!!なんでそんなに龍真咲なの~!!!(※何度もいうけど最高)

 あと、特筆すべきはフィナーレ。すごい…すごいいいフィナーレ…!!これでタカヤ株(デルタ株みたいに言うな)が一気に高沸騰したのは間違いない。繰り返し見たいよね?このフィナーレ。タカヤ株、わたしちょっと苦手意識あったんですけども、このフィナーレで「ごめんあたいが間違ってた!!あんたいいよ!いけてるよ!!(誰やねん)」って手のひら返している自分がいたので次のタカヤラノベも乞うご期待で。(あくるさん簡単~)(お手軽~)まあ、ダルレークはもう、ラノベじゃなくて純文学の類だなって改めて思ったわ。なんなん、あの「私はあなたじゃなくて、あなたの軍服を見ていたのです」っていうカマラ…。名作はいつの時代も名作です。あとれいこちゃんのターバンは国宝です。(あくるさんの国宝いくつあるのって話)

 「桜嵐記」は4年続いた珠城りょうのサヨナラ公演。「これが正しいサヨナラ公演です!!」っていう絵に書いたような、教科書に載ってそうなサヨナラ公演で本当に「有終の美」を感じた美しい公演。

 愛する者のために戦い、そして美しく散っていくもののふは珠様だけのもの。

 こうやって送り出されるトップさんっていいなって思うし、ファン冥利に尽きるし、きっとひとつの組で「生え抜きトップスター」の重圧に負けなかった珠城りょうというスターへの劇団からのご褒美だな~って思って、またひとつ美しい終わりを見た。っていうなんともいえない満足感がありました。

 っていっても結構見てない作品のある時代ではあったので(苦笑)また勉強しつつ、これからの月組楽しみしかないわい!!とウキウキしています。何より長い間、珠様お疲れさまでした。あなたの生きる世界はとても誠実で頼もしく、まさしく世界の旦那(byまゆぽん)だった!!

 そして、2021年博多座生で見たかったー!!と思った「川霧の橋」。トップスター月城かなとお披露目作!いや~なんとも感慨深かったー!!ずっと「おめでとう」「ありがとう」を心の中で繰り返してた公演でした(ほんとうるさかった)。

 感想でも言ったけど、初めて生で見た新公主演が前田慶次だった私にとってれいこちゃんがトップになったっていう事実はもう、感慨深い他何者でもなく、これが俗に言う「我が子が立派に成長した姿を見て」っていうやつなのか…?とショーの終盤あほかってくらい泣いてましたね(ほろよい飲んでたけど)。

 「川霧の橋」は10代の頃には感じられなかったことを思い、あ、私もちゃんと年を重ねているんだな、と実感しながらも「れいこまだお披露目だよ!人生振り返ってもう「いろいろあったな」ターン入ってるけどこれまだ一作目だよ!」とじーんとなって(笑)「Dream Chaser」「一番いい衣装を着て」「一番前で踊り」「主旋律を歌うれいこ」を堪能させていただきました。いや…もうなんかほんと…

 うちのれいこがトップになりました…!!(90度礼)

 ってご祝儀のハムを関係者に贈りたくなるような感謝。ありがとう~なったんですよ~!!って花撒いてスキップしたくなる感じ。(よく花撒いてスキップしますよね?あくるさんて…)※イメージはのだめです。

…そう、こういってるだけでただ見てただけの人です。(あんたほんとにれいこの何なの!?)←本当の関係者はこうしてブチギレてるに違いない…

 

 …花月だけ書いて「あーもう今年もたくさん見たな~」って満足しちゃってるあたい(いやもう完全に花月イヤーでしたね、わかりやすいな自分よ!)。

 いったん切ります。以下次号、雪星宙!後半に続く!