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【祝・ロマンス劇場上演記念企画】「私はタカラヅカでコレが見たい 洋画編①」映画好きが語る「ねえねえこれ演って!!」ですが8割くらいはただのおしゃべりです

2022年、あけましておめでとうございます。

今年も「好き」を愛情過多で発信していきます!!

 

 と、いうわけでハッピーニューイヤ~!!あくるです。今年の年末年始、みなさまはいかがだったでしょうか。やっと実家帰っていいよ!旅していいよ!温泉とか行っちゃおーか!的なことが言えるようになったりできるようになったりする方もいらっしゃるのではないかな~と…。まあなんせ、この2年間私らたいがい禁欲生活だったからネ!行ける人は行こうぜ!ダラダラできる人はダラッといこうぜ!仕事の人は…お互い…頑張ろうね…!(←※泣きながら出勤)

 今年も自分に甘く、他人にも甘く、タカラジェンヌを溺愛して、演出家の先生方に突っ込みまくって、「いやいやあくるさん全部漏れてるからね!?」と生暖かく声をかけられ、それでも言うだけならタダやで!!とおしゃべりしていきたいと思います★(まだしゃべる気ーーーー!?)

 今年も何卒、よろしくお願い致します!!

 

 1月号のあーさの表紙の歌劇を今更読んでるんですが、あいちゃんのサヨナラトークであいちゃんが自分のことを「まぁただのクレーマーです」「宝塚のオールドファンで、ゴリゴリが好きだから」「なんか嫌なの、暗い雰囲気。」「私、仕切り屋だから。…クレーマーで仕切り屋って最悪じゃない?(笑)」ってヤイヤイいってるんだけど。

 …身に覚えがありすぎて…!!!(号泣)

 あいちゃんわ~~~か~~~る~~~~!!!って終始「いいね!!」ボタンを押しまくってた自分がいた。そう!わかる!!

 基本ただのクレーマー!!いいたいこと全部いっちゃってあとから後悔!

 とにかく暗い雰囲気めっちゃ嫌!!どんなときでも声が大きい!

 自分で全部仕切って全部やりたいし、そしてやっちゃうし、でもそれ自分でちょっとやだな~…また仕切っちゃったよ…と思いつつえ、そんな私最高じゃん?って思っちゃうときもある…的な!!!

 …私はつくづく、宙組に配属されたけれど、めっちゃ星組気質な愛月ひかるさん寄りの性格だと思いました。うん、おこがましいと思いつつもあいちゃんには親近感しかわきません(⌒▽⌒)(ドヤァ)!!…イタッ!ファンの方お願い石投げないで!!

  …と、茶化しつつ、上田久美子先生の別れの言葉でめっちゃ泣いた…。やっぱりいい作品を作る人はいい文章を書くものなんだ…私もふたりが遊んでいる庭にいつか、混ぜてほしいなあ。そして先生方にこんなに愛される愛月さんは、やっぱりすごい演技者で、人間だったんだと思います。そういえば、愛ちゃんと話す相手の人はみんな笑顔で楽しそうだった。そんなことを思い返しています。

 改めて、ご卒業おめでとうございます。これからもやってやろうぜ!愛されクレーマー!!←すっかり同族意識

 …総括でうっかりあいちゃんへの言葉を書き忘れてしまっててああ!!痛恨のミス!!っていつもの私発動しちゃったので、2022年こそ「言いたいこと全部書いたかチェック」を怠らないように精進していきたいと思います。私にも校閲ガール・石原さとみがいたらいいのに。と思う生理痛真っ只中女子です。(ほんとに死ぬほど痛い)

 

 タカラヅカでやりたい映画を考えてみる

 さて、元旦中継も無事に放送されてファシネイションやっぱ最高じゃ~ん、花組最高じゃ~~~~ん!!!とさっそくウチワを振り回している2022年なんだけども、みなさまこの企画を覚えてらっしゃるだろうか。

 …そう、あくるさんの本棚公開っていうか「ただの私の萌え本暴露」っていうか書きなぐりのノート公開して「これやって~~~!!あたしが見たいから~~~!!!←幼稚園児みたいな言い方…」っていうのをただ書いたんだけど意外や意外好評だったこの企画。

 その第二弾です。今回は、我が「うちのれいこ」こと月城かなとお披露目公演「今夜、ロマンス劇場で」が舞台化という記念も兼ねております!(←※今考えたこじつけ)

題して、

「私はタカラヅカでコレが見たい 洋画編」

…タイトルがいまいちキャッチーじゃな割いのはいつものことで、ご愛嬌です…。

 

 言うまでもなく、前回は本で、今回は映画です。前回、「私のガソリンはエンタメ」ってことは書いて、「そうなんだよな~ないと力出ないんだよな~!!」と一番自分が納得したんですが(笑)ありがたいことに好評ですっごく嬉しかった。

 映画とタカラヅカを見始めたのは同時期で、思春期の頃。中学生くらいかな。とにかく学校がクッソつまらなくて(笑)毎日わかりやすく「思春期です!」を体現して鬱々と過ごしてた私を見かねて、「もうあんた、見てるほうがしんどいからここでお茶でも飲ませてもらいなさい!」と母の友人宅に強制連行理されたのが始まり。

 そこの母の友人のMさんが、まあ静岡の片田舎に収まっている人物には到底思えないくらいまぶしい人で。地元のタウン誌を書いていた元ライターさん。小さい娘二人を連れてオーストラリアに子連れで留学したことがあって、英語はペラペラ。映画を字幕なしで見ることができる人。好きな音楽はレッド・ツェッペリンでロックナイトを楽しんでいる。月に1度映画館のレイトショーで映画を見て、ワインが大好きでお菓子作りが趣味。週3だけ仕事して、あとは家で庭仕事。よく笑って、いつもきれいで、話題も豊富。なんでも知ってて、勤勉家。そして、私の話をいつも楽しそうに聞いてくれる。どうしてこんな素敵な人が日本の片田舎で生活しているのか私はよくわからなかった。

 初めは「映画をもっと見たい」ということよりも「Mさんとたくさん話がしたい」という理由で見始めた映画たち。いつのまにか映画鑑賞は私の趣味になり、ライフワークになりガソリンになり、人生に欠かせないものになった。私の見た映画の感想をMさんに話すと、Mさんはいつもおかしそうに「あなたは本当に面白い感性を持ってるね~!!」って褒めてくれた。

 自分は人とはちょっと違うのかもしれない。

 でも、面白がってくれる人がいる。

 そう思えた初めての居場所でした。

 そんなこと思い出しながら過ごした2021年。見た映画は50本…正直納得いかない結果に(苦笑)もっと見たかったーーーー!!でも、年末に私の映画熱を上げてくれる2冊に出会えたのでちょっとやる気を出して、温め続けていたこの企画をあげます。え?そうだよ!?れいこお披露目にあわせたんだってば!!(※このこじづけは2時間前に思いつきました)。

 

 どちらも世代的にはど真ん中。「わかる~~~!!!」ってポンポン膝を打つ、「それ私も思ってた!!言ってくれてありがとう!!」が詰まった素敵な2冊です。

 ジェーン・スーさんはここ2年くらい大好きなコラムニストで、ラジオも毎日聞いてるただのファンです(笑)特にオーバー30女子からは共感しかない「それ!!」「めっちゃそれ!!!」が詰まった金言どっさりなエッセイを山程書いてくれているんですが、今回は映画(ただしラブコメに限る)の批評集。全部赤線引きたい衝動にかられる文章ばかり。笑って、のちしみじみ「…わっかるわ~」を連発できます。

 あとから書くつもりだけど、キューティ・ブロンド」「プラダを着た悪魔」「ラブ・アクチュアリーが大好き、ピンときまくる!って人はぜひ読んでみてほしい。

 三宅香帆さんはもともと好きな書評家さん。ツイッターでもお披露目してしまいましたが三宅さんの著書を読んで私は文章の書き方を変えました。もうとにかく目からボロボロ鱗が落ちまくって仕方ありません。そんな憧れの書評家・三宅さんが私のブログを読んでくれてるんだってよ…そんなことある!?神様は見てるin2021。

 「アラジン」の実写化ではジャスミンとのシスターフッドを魅せてくれた侍女のダリア推しだったりとか、フェリシティ・ジョーンズのファンだったり(私もめっちゃ好きです!!)「ブルックリン」のシアーシャ・ローナンまじ最の高、とか共感できるところ1500個くらいあるんだけど(たぶん1日しゃべっても時間が足りない)何より、映画やマンガの何を見てるって「ヒロインを見ている」というところが同じ見方。私はこの本を読んで、タカラヅカdeシスターフッドもの見たし!!!って強く思いました。

 …余談だけど、タカラヅカで女主人公、っていうとトップ娘役のサヨナラバウ公演しかチャンスがないのにも関わらず、近年やった愛希れいか(通称おちゃぴ様)さんのアレが強くトラウマとなっている。もっといいのができるのに!!悔しすぎる!!!おちゃぴ様なのに!!!何度もいうけどサイトーお前…!(ギリッ)って過去何度か思ったうちの1回です。(って齋藤くんにあやまれーーー!!!)いや…感謝もしてるんだけどね「ラ」とかさ…エル・アルコンとか桜華とかキラルとかもよかった…(結構あった。)

 

 前置きめっちゃ長くなったけどそれではいってみましょう。

 「私はタカラヅカでコレが見たい 洋画編」

 さあさあ、アマプラ・ネトフリ準備して~、コーヒー入れてクッキーそばにレッツゴー(長くなる予感しかしない世界へ)

 

もくじ

花組 星風まどかのエル・ウッズが見たい「キューティ・ブロンド

月組 月城かなとのドン・シャーリーが見たい 「グリーン・ブック」

   【裏】月城かなとのミランダが見たい 「プラダを着た悪魔

雪組 朝月希和のスアに会いたい 「Be With You~いま、会いにゆきます」(韓国版)

星組 ただまこなこの身分差ラブコメ見たいだけ 「ノッティングヒルの恋人

宙組 真風涼帆のノアはたぶんやばい 「きみに読む物語

 

 

花組 星風まどかのエル・ウッズが見たい「キューティ・ブロンド


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 今でこそフェミニズム!!」「#Mee too」と叫ばれており、女性軽視が問題視される世の中になりましたけども。世の中の女性への偏見、生きづらさがまだまだ息を潜めていた2001年にこの映画が公開されていることに私は驚かざるを得ない。

 今見てもこの映画は「女子なめんな!!」魂を鼓舞する素晴らしい映画だと思う。

 私は中学生の頃に見てこの映画の虜、エル・ウッズの虜、ひいてはリース・ウィザスプーンの虜になり、かつてネットで「エル」というハンドルネームでブログやってたほどのハマりようだった(中学生らしい発想で何よりです…。)。10代の頃、この映画を見たか見ないか、見て影響されたかされないかで人生の考え方決まっちゃうんでは?と思うくらい、中学生のガッチガチの繊細脳だった私に鉄拳をくらわせたエル・ウッズ。30代になった今でも私のヒロインです。

 で、この映画。見た目はブロンドのバービーちゃんビバリーヒルズ在住)のエル・ウッズが、政治家志望の恋人から「議員の妻にふさわしいのはジャクリーン・ケネディであってマリリン・モンローではない」とフラレるところから始まる(おいワーナー、マジで一回マリリン・モンローとエル・ウッズと全世界の女性に謝れ)。

 エルはワーナーをもう一回振り向かせるために猛勉強してハーバードに入学。ハーバード生はゴリゴリの「どうせブロンドは頭空っぽでしょ」という偏見をエルにぶつけまくるがエルは絶対「あきらめない」。努力して、あきらめず、でも自分を絶対に見失わない。

 みんなと同じ黒いバッグ、でも、エルメスのスカーフつけちゃう。

 メイクが大好き、だからその知識を生かして裁判に勝っちゃう。

 最終的には、すがりついてきたワーナーを「あんたなんかい~らない!」と熨斗つけてお返ししちゃう。弱きものを助け、みんなの応援を一心に受けて「ありがとっ♡」と返していくエル・ウッズ。

 私の永遠のヒロインであり、ヒーローである。

 もうほんとに、ほんとにまどちにやってもらいたい。私は「見た目が甘めで中身賢い」女子が昔からとにかく好きなんだけど(あと単純にブロンド美女に弱いだけかも)エルは典型的なそれ。見た目がああで、中身コレ。ああ、これどこかで?…柚香光か~~~!!要するにギャップ萌えなのかもしれませんね。

 それにしても最近の花組異動してからのまどちが好みで好みでならないんですよね。正直、今だからいっちゃうんだけど、宙組トップ娘役の後期はちょっとした「プチ女帝」感がたまに引っかかっちゃって、あれこんな感じだったっけかな?って思っちゃったりしてたんだけど(※個人の感想です)花組異動してからまた「まどち~かわいいじゃないかー!!!(知ってたけど今回もかわいいぜー!!)」っていう自分が戻ってきて嬉しい。やっぱりね、まどかちゃんは可愛いんですよ。孫だと思う。宝塚の孫だと思う。

 あと…なんか、アホみたいな感想で申し訳なんだけど、うまいっていいよね(ざっくり)うまくてかわいいってもう最高じゃないかってほんと思う。(お前ほんと…正直にも程があるぞ…!!!)

 まどかちゃんって、とにかく見た目が甘めなんで、常にはしゃいでいてほしいんですよね。「キャッ!」とか驚いてほしいし、うまくいかないことあったら「むー…」ってむくれてほしかったり。嬉しいことあったら「やったー!!」て飛び跳ねてほしいし、悲しかったら「うわーん!!」って大声で泣いてほしい。表情がくるくる変わる女の子が似合うと思うので、ワーナーに捨てられてテッシュでビーン!!って鼻かみながら失恋パーティー開いて「ワーナーのバカー!!」ってどんちゃん騒ぎしたり「こうやったら可愛いでしょ♪」ってドヤ顔したり、「あんたいらない!!あたしにふさわしくない!!!」って強めにワーナー捨ててエリート弁護士にさくっと乗り換えていく姿もぜひまどかちゃんで見たいです。やっぱりね、将来どうなるかわからん議員より、手に職(資格)持った弁護士でしょう。エルはやっぱり賢いです。(でもあと10年くらいしたらエルのほうが稼ぎもいいし地位も名誉もエメットより上になりそうだから頑張れエメット)

 何より、「応援したくなる女の子」「ピンチをチャンスに変える女の子」「なんやかんやいわれてもあたし絶対あきらめない」というのがほんとに似合う。100期からこっちのエリート優等生、誰もが羨むトップ娘役としてのキャリア、トントン拍子で真風涼帆の相手役からの柚香光の相手役。こうやって書くとすごい経歴だけど、まどかちゃんだっていろいろ大変なことあったと思うし、人生において「何もかもトントン拍子」っていう人はあんまりいないと思うから。誰だって悔しい思いもするし、つらいことも1回や2回じゃ終わらないよね。

 見た目が可愛いと、中身はとやかく言われがち。でもそれっておかしくない?真っ向正面から「可愛くてすみません♡あとあたし賢いんです♡」ってバカな男たちをなぎ倒して強く生きていってほしい娘役NO.1、星風まどか!!

 あ、で、相手役の柚香光さんなんですが~、たぶんタカラヅカセオリーでいうとハーバードでのエルの唯一の理解者、のちのエルの恋人になるエリート弁護士のエメットなんですけど…柚香光さんに限り、柚香光さんなら、最初にエルをフり、最後には「いらない!!」とフラれるワーナー役でもいいんじゃないかと…いやだってれいちゃんこそ「見た目最高中身アレ」の最たる男役ですから…えっアレッ?イタッ!石投ないでって!!…あ~ごめんなさい~!!!(ダメ男の柚香光が好きなんです~!!)

 

 最後に書こうかとっても迷ったけれど。

 舞台版「キューティ・ブロンド」の日本版で主人公エル・ウッズを演じた神田沙也加さんが、昨年12月にこの世を去りました。…もう、春馬や竹内さんの時のような思いはしたくなかった。悔しくてつらくて、悲しくてたまらなかった。

 さーやの「生まれてはじめて」に何度励まされたことか。

 あなたの歌声は、すっごくすっごく暖かくて。たっくさんパワーをもらえたの。あなたのエル・ウッズを見ることが私の目標で、夢だった。

 心から、ご冥福をお祈り致します。

 

 

 

月組 月城かなとのドン・シャーリーが見たい 「グリーンブック」


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 久々にアカデミー賞の選考委員代替わりしたんかな…!!!」(←失礼)ってくらい心震えるアカデミー賞受賞作、「グリーンブック」。いや、ほんと失礼な話だけどアカデミー賞の選考委員とことごとく趣味が合わないっていうか意見があわないっていうか毎年「なんでコレなんだろう」って思うっていうか…まああたしが変わってるんじゃなくて価値観の違いでしょ?って思ってるけど←ほんと…何様なのよ…!!

 

 ヴィゴ・モーテンセンマハーシャラ・アリのこのポスター見て、「あぁ~…あれでしょ?黒人と白人のいつもの人種差別の壁を乗り越えて~的な?泣けるの?へえ?」と失礼千万な態度で斜に構えすぎてもうどこが斜めかわからない感じで映画館行った自分を殴り倒したい。(←そんな態度でも行くっていういいお客さんなあくるさんな…)(関係者が聞いたら「はったおすぞコラア…!!」ってなるよね、ほんとすみませんでしたー!!!)もう溢れる涙を止めることすら不可能なくらい泣いて帰ってきたという。いやもうコレは泣くし、お腹減るし帰りにすぐにケンタッキーに駆け込んだよね(どんな映画なの?)

 イタリア人のイケオジ・口は悪いが家族を愛する心は誰にも負けないトニー(ヴィゴ)。黒人のピアニストにして博士号を持ち、地位も名誉も飛び抜けて高いシャーリー(マハーシャラ)。二人はひょんなことからアメリカ横断をしなければなくなる。

 2人は全くの正反対。プライドがないトニー。学歴もお金も地位もないけれど、人類はみな兄弟。人種や職業の垣根を超えて、笑顔で人とつながれる。逆にシャーリーはプライドの塊。何もかも、普通以上にできてしまうからいろいろなものを失い、そして捨てられない。

 2人のちぐはぐだけれど、なんだかホッとする会話、お腹がすく料理。アメリカ南部の美しい風景に癒やされて泣かされる極上のヒトサラ。

 

 …そうなんです。上読んでわかるとおり、これ恋愛映画じゃないんです(笑)もう完全に男性二人のバディもの(※ラブなし)。人種を超えた友情物語なのだ。でも~、もう「ピガール狂騒曲」を見てからというもののどうしても私はれいこちゃんにシャーリーをやってほしくてたまらないんだよね~!!

 あの美しい顔だとロマンスもの一辺倒なのかな、と思うんだけど(いやもちろん愛し愛され恋とは愛とは運命とは!!(ばばーん!!)ってのもやり倒してほしいけど)もうれいこちゃんの演技力を得れば人間ドラマ、ヒューマンドラマの粋までいっちゃう。 

 もう正直、なんでもやってほしいし、なんでも見たい。れいこちゃんねえねえいつまでいてくれんの!?これだけやってほしいのあるんだけど!!!(タイトル数500くらいあるリスト渡す)…くらいの勢い。(こええよ…)(れいこちゃんドンビキだよ…)

 品行方正な黒人ピアニスト、シャーリー。ニコリとも笑わず、陽気に運転しながらずーっと喋りかけてくるトニーを完全シカトしてた氷のようなAIロボットのようなシャーリーが、美味しい料理とトニーの陽気な会話と笑顔で心がほぐれていく。私の好きなシーンがトニーが捕まった時にロバート・ケネディに電話してトニーを助けるところ。スマートでいかにもシャーリーらしい助け方でもうほんとにかっこよかった!!

 あとピアノを弾く姿がものすごいかっこいい。あの、本当にわたし「なにかの楽器を演奏する男性」に弱い。もうこれで今の朝ドラのオダギリジョーに毎回打ちのめされてますからね(なんの報告)。

 どうやったらトニーを鳳月杏で、シャーリーを月城かなとで見れるかずーっと考えあぐねている。どうしたらいいんだろう…。もうこうなったら…ワンチャン、クラウドファンディングかな…?アメリカ的考え

 ちなみに、この「グリーンブック」の監督がピーター・ファレリー。「メリーに首ったけ」や「愛しのローズマリー」を撮った監督でどこで方向転換したかイマイチわかんないんだけど(笑)メリーもローズマリーも大好きだった私から見れば「やーっぱ好きなもんって変わんないんだよね~(ポテトチップス開けながら)」っていう感想になりました。どうでもいいけどあたしなんでいつもポテチ食べてるんだろう。

 

 

月組【裏】月城かなとでミランダが見たい 「プラダを着た悪魔

 

 どうしても、どうしてもひとつに絞れなかった、でもどうしても書きたいので…!!

 働く女子の教科書、バイブル、金字塔。プラダを着た悪魔」!!(デ、デター!!)(もはや黄門様の印籠ものですね)


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 予告編ですでに面白いんですけど(笑)そう、お察しの通り、れいこちゃんにやってほしいのは鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)。もはやジェンダーを超える男役・月城かなとよ。私のれいこちゃんに対するこの「あれもやって、これもやって、もう全部やって!!」天井知らずでね…ほんとれいこちゃんごめんね(でも見たい)って感じです★(黙ってられない性分)

 もちろんアンディは海ちゃんで。恋も仕事も初心者マーク、ずっと怒られ続けてしまう新人記者。鬼上司のミランダはとにかくきつく、ガンガン仕事を振ってくる。それでも立ち向かうアンディ。女性って、仕事ができるようになるとなぜか美しくなる。自信がつくからかな。アン・ハサウェイがどんどんきれいになって、仕事もできるようになる姿がもうとにかく痛快で爽快で「見たかミランダー!!」って感じで元気が出るのだ。ガッツのある海ちゃんにぴったりです。

 

 上記であげた大好きなコラムニスト、ジェーンスーさんがポッドキャストで言ってたことなんだけど、これはミランダとアンディの恋愛もの、って考えるとすごくしっくりくるよね、って話されててああー!!と膝を打った。決して百合でもないし、レズでもない。とにかくミランダは厳しいし、当たりがきつい。だけどどこか何やってもドジで要領が悪いアンディを「ほんとにあんたは(怒)」って言いながらちゃんとサポートしてくれる。アンディができるようになるまで。

 …おお!立派なラブコメじゃないか!!もうぶっちゃけ、こんなこというのもあれだけどれいこ海が辞めて、OGになってからパルコ劇場あたりでやってくんないかな。でもこの師弟関係であり、姉妹でもあり、友情でもあり…っていうのはえりあゆにもつながるなあ、と考えついてあたしやっぱそういうトップコンビ好きなんだなー、に着地しました。

 ちなみにここでついでに言っちゃうとれいこちゃんにやってほしいゴリゴリ宝塚作品は「花の業平」です。どうしてこれこんなに再演も放送もされないのか不思議なんだけ   ど、同じ雪担のSさんと話すと最後は「で、やっぱ業平様はれいこちゃんで見ないと死ねないわー」で終わるという。

 Sさんとは、望海さんがいたときは「で、やっぱ基経を望海さんで見ないと死ねないわー」とも言っていた。今ではあっさり「で、基経をちなつさんで見ないと死ねないわー」と言い合っている。炎よ燃えろの絶唱をどうしてもどうしても見たい。

 もう結論、あたしらは見ないと死ねないので、はよ業平やってくれ、である。

 

 わー、動画貼り付けたりなんやかんやしてたらすっかり長くなりました。

余談が8割、おしゃべり続きます。ここまで読んでくださった方、ありがとう!!

 

次回へ続く。

宝塚歌劇1年総括②【雪・星・宙組編】人生はそれほどドラマチックじゃないけれど、非現実なここがあるから頑張れる~今年もいっぱい愛でました。

 咲ちゃんに対する他の4人の距離感が愛おしい。

 

 お世話になってます!あくるです。花月に続いて、雪星宙編。実は例年だったらここからこそ私の出番(腕まくり)バッチコイよ任せてよ!といいたいところなんですが…なんせ花月イヤーだったため(ひいては柚香と月城のせい(責任転嫁))、見た配信は少なめです…。(特に雪はびっくり、望海さんの「fff」から何も見ていない!唖然…!(言い訳は後で))

それでもやっぱり付き合いが長いのは星雪宙組。言いたいこと喋りたいこと山程あります。(まだあるの…?)それではそれでは後半戦もスタートです!!

 

雪組 偉大なる王は旅立ちて、御曹司よ花開け

 そう。そうなんです。望海さんのサヨナラ公演「fff」からこっち、ノー雪組という自分でも驚愕の事実。楽天TVの履歴を確認して「ありえない…!!(シシィ)」と顔面蒼白になったのはこの私だ(※大げさ)なんでか雪組配信日に用事が入るの、ほんとになんでなの…私に咲ちゃんのトップ見せないトラップが働いてるの…?!(誰が得するのそのトラップ)

 で、4月に大楽を迎えた「fff」。雪組・望海風斗の集大成。作品としては「THE久美子哲学」という感じで見た当初は「うーーーーーんわっからんなぁ~…」を連発してたんだけど(ただ、相変わらず舞台進行さんが「鬼クミー!!」と号泣してそうな盆セリ使いまくりの立体感あふれる舞台装置の使いっぷりは見事であった!!)(花道すっぽんの使い方の神がかりっぷりよ…)、その後NHKの放送を気持ちがフラットの状態で見たら(やっぱりね、サヨナラ公演て見る方も肩に力入りますよね…)なんとなく「あ~」と思った。「あ~」と思っただけであるけど。(笑)

 望海さんはやっぱり「理想の男性像を演じなくてはいけない」というトップの役割から大きく外れた男役であり(まあ~ここで連呼してた「ほんとに理想枠やらねえな望海風斗www」っていうヤジがそれを表してると思う…)でもだからこそ、リアルな男役だったなあ~と。ここまで人間の闇だったり、汚さやしんどさを丁寧に(丁寧すぎるほど)演じたトップはいなかったんじゃないかなと思うのです。だからこそ、私達は望海さんの舞台を見ずにはいられない。

 関わりたくない、だけど目が離せない。

 近寄りたくない、でもずっと見ていたい。

 「fff」を見て、なんていうんだろう、これこそが人間力なんだなって思った。もちろん技術もすごい。歌はいわずもがな、演技は何をやらせてもどんな時代、国をしても魅入ってしまう吸引力。声量はいつもずば抜けてる。トップのマイク通さなくても望海さんの声が一番聞こえるだろうなと思う。神様はタカラジェンヌ100人くらいの才能を望海さんに全部与えてしまったんじゃないかと思う技術。

 でも望海さんの舞台は技術だけじゃないのね。本当に「ここ(宝塚)」が好きで、あの大きな口で「宝塚大好き!!!」って誇りを持っていえること。しかも、それを10代からずっと。憧れから、職業にしても尚ずっと愛せる。自分の好きをちゃんと好きっていえて、努力できて、イキイキと輝ける場所を自分で見つけるって実はすっごく難しい。だけど、それを軽々とできてしまう望海さんが私をひきつけて離さない。

 「望海さんが演じる人とは関わりたくないけれど、望海さんみたいになりたい」。

 そう思っている人は結構多いと思う。私は結構そう思ってます。柔軟な対応見せつつ、時に暴君になって、「望海さんっ!そんなこと言っていいんですかっ!?」って珠城くんに目を見開かれるような(笑)そういう人のほうが、楽しいじゃないですか。私はそういう人と話したいし、そういう人になりたいなと思う。くっだらない小さなことでゲラゲラ笑いながら。

 宝塚らしい、でも今までとは違う概念を持った人。アッパレでございました。

 「望海風斗の雪組は最高だったー!!!!」 

 もうさ~もうさ~「ガイズ&ドールズ」楽しみすぎてね!!絶対アデレイドちゃんのくしゃみ上手いじゃないですかー!!!(そこ?)東宝の上層部がみりおちゃんと望海さんの退団を舌なめずりして待ってた感がうかがえるキャスティングですよね…!(=最高)

((東宝)「望海と明日海は…そのう…まだ…なのかね…?」

(阪急)「え?なんのことでしょう?(すっとぼけ)」

東宝)「いや…あの…そのだね」

(阪急)「な・ん・の・こ・と・で・しょ・う?(にっこり)←弊社としてもできる限りいてもらいたい)」っていうお偉方の腹のさぐりあい…)

 そしてそして~、雪組往年のファンが「待ってましたー!!!」とやんややんやの中誕生した彩風咲奈率いる雪組(最近昔つるんでたヅカ友の懐かしい名前をタイムラインで見かけるようになり、嬉しい限り。みんな戻ってきた…!)

 …なのにまだ1作も見れてないのです。ちーん。違う、見たいのにどうもタイミングが合わない。避けてるわけではないのです!!(大声でいっとく)

 なので、私が咲ちゃんに対するこれからの希望をここに提起してもよろしいでしょうか…!(挙手)はい、黙ってろと言われても喋り続けますんで。(なんでじゃあ伺い立てた?)あ、ちなみに「トップ彩風咲奈」はまだ未見なので、「これまでの彩風咲奈」を踏まえての話になります。2022年はね~、トップの咲ちゃん見て「やだもう何事そのスタイル~!!最高~!さききわ~!!最高~!!」って思う存分騒ぐ予定なので…※←今までと対して変わってない

 あの~咲ちゃんにはとにかく三つ揃いのスーツ着てほしいんですよ~。ほんっとに、ほんっとにね、あのスタイルを芝居に生かさない手はないと思うの!!これは賛否両論あるかもしれないけどいったん雪組お家芸である日本物は置いておいて(大丈夫だ、そんな時の月城かなとだ!!!←飛び火(れーこいい迷惑))とことんスーツで攻めましょうよ。ウェルカム小池修一郎地味作品(地味いうな)、ウェルカム正塚晴彦地味作品(地味いうな!!)いわゆるタカラヅカじゃないよな?これ…」っていう水夏希時代のような雪組復古を熱望する。5組あるんだし、1個ぐらいそういう組あったほうが絶対楽しい!(ただし浮きます)

 その代わりショーはタカラヅカー!!っていう王道ド派手なラテンショーとかやってほしいです!!黒塗りバッチコイ、パンタロンバッチコイ(※咲ちゃんの場合はフレアパンツじゃなくてパンタロン←平成生まれはレッツグーグル)ギラギラのこれでもか!なスパンコールに泥臭いダンス。THEタカラヅカ!!な感じ!!!初めて見た人ドン引きするような感じ!!!(大興奮)

 あともうひとつ!(まだあるんだ…)咲ちゃんの演技を見ているとどうしても韓ドラみを感じてしまう韓ドラファンとしてはぜひ韓ドラ原作のものを…ひとつお願いできないだろうか…!(小池さんがやった「太王四神記」すごくよかったし韓ドラとタカラヅカは絶対に相性がいい確信がある)

 ほんとにね、韓ドラを見てると「あ、なんかまた咲ちゃんみたいな人いる」とか「ありちゃんだなこれ」とかよく思うのです。スタイルももちろんそうなんだけど「大陸~!!!」って感じの大きくて薄い感じ?←伝われ)演技の感じ?かなぁ。咲ちゃんよくよく言ってるけど「トッケビ」はぜひやってほしい。あたしはトッケビ(=鬼)と死神(ソフト帽にダークスーツの天然イケメン)が並んでスーパーの袋にネギ入れてヒロイン助けに来るシーンが死ぬほど好きです(シューーーーーール!!!!!)(見てない人全く伝わらないよ!!)

 死神絶対あーさ似合うと思うよ~。

 最後にひとつ!(最後にひとつがいくつあるの)私の最近の「歌劇」の主力連載が「えらんで!どっち?」なんですけど(トップのわちゃわちゃが三度の飯より好き)これからすごい楽しみで。もうね、咲ちゃんのことを言う時の柚香・礼・真風の「あんまり彩風さんとは絡んだことなくて…」ってすっごい遠くの木の陰からじーっと様子を伺っているようなあの遠慮がちな距離感よ。(一方で「咲さん咲さーん(テケテケ)」な後輩・月城かなともたまらぬのです。)ただ徐々にね、回を追うごとにじりじりと詰めてきそうなメンツなんで、それもまた「実録・トップが人と距離を詰める瞬間~モニタリング」を楽しみたいと思います。あとどーしてもゆりかを「効率・断捨離・シュッとしてる真風涼帆先生」にしたいらしい95期がまあまあ男子中学生(かわいい)

 

星組 礼真琴is星組近代史(この星組30年の歴史を礼真琴でご覧あれ)

 いや~~、一生私は礼真琴の太鼓持ちですよ~!ってドンドコ太鼓鳴らし続けた2年目。あいもかわらず「天~才~!!(ハッピー)」とこっさんを見るたびに五感すべてが喜ぶ所存です。

 星組お家芸ロミオとジュリエット」。役替りのAのみ鑑賞(友人界隈ではBが大絶賛だったのでいつか見たいなぁ~)。小池さんの申し子であり、ロミジュリとともに進化を続けた礼真琴のいよいよ本公演でのロミオ。

 みんなそれぞれお気に入りのロミオとジュリエットがいると思うんですけど、やっぱりこの古典かつ斬新、悲しくて熱い悲劇を小池さんの狙い通りに表現できるのは星組が一番じゃないかな~と思う。星組ってほんとにエネルギッシュなんですよね。それが相性いい人も悪い人もいると思うけど(笑)「組」という個性が一番強いと思う。だから一度ハマると星組しか見ない、っていう人がいるのがわかる。もうひとつ、喜劇、悲劇、ドラマティック、スタイリッシュ、と並んで星組、っていうジャンルがあるんじゃないのかなって(笑)

 それほど熱かった。ロミオとジュリエットが出会って恋して死んだのが一週間の出来事(そんなことある?ないよ!!)でもそれが不思議と「ま~…こっちゃんとひっとんならあり寄りのありですな~…」と自然に思える猪突猛進さ(※褒めてる)「一旦冷静になろうぜ!?な!?」と誰も声かけなかったんかーい!!と思うんだけど近くにいる人が愛ちゃんとか瀬央さんとかぴーすけとかだったら…正直その声掛け…期待できない…!!(涙を拭きながら)と自然に思える星組ロミジュリ。もうなんなら「え~!!モンタギューとキャピュレットでとりあえず飲み会でもしとく!?美味しい砂肝の店知ってるわ~!」とか居酒屋に電話しそうな星組の人たち…(涙)

 星組伝統の熱さ(あるいは暑苦しさ)とスピード、ドラマチックな展開に怒涛のラスト。何もかもどうでもよくなるクソかっこいいフィナーレ(笑)これこそ星組!!THE星組!!好きですね~「あれ今までの話なんだったんだっけ」って思えるフィナーレ最高です。(真顔)

 でも、礼真琴を見ていると、星組の生え抜き御曹司ではあるけれどなんていうか「大事に大事に育てられた」御曹司っていうより「大財閥の御曹司だが放任主義の両親の元ちゃんとアルバイトもして自炊もする普通の青年」感が強いのはなぜだろう…。※個人の感想です。(個人的に「大事に大事に育てられた」感があるのは珠城閣下と咲ちゃん)

 礼真琴は明らかに人と違う。超人的な技術に、人並み外れた努力ができる人。「95期」という選ばれし者軍団に所属し、ずっと首席キープの「同期の憧れ」礼真琴。でもなんだかすっごい近くに感じる。隣の瀬央の話(※すごいくだらない)にずーっとゲラゲラ笑っている男の子みたいな。遠いようで結構近い、すごいはずなのにあんまりそれをいい意味で感じさせない。

 ずっとね、私はなんだけど、星組ってタカラヅカの中で陸の孤島のイメージで。あそこに所属する人はずっと特別だと思っていた。その最たる象徴がトップ。他の組と同じタカラジェンヌだけど、何だか様子が違う。すごく好きだけどすごく遠い。浮世離れ?そうそんな感じ。

 いい意味で礼真琴はその星組と私の距離をどんどん詰めてきて(笑)いつのまにか「現実にはありえない星組のドラマチック劇」「礼真琴が話す「なあなあちょっと聞いてくれる?こんな話があったのよ」」っていう距離感になってきた。それがとっても嬉しかったりする。柚希さんのロミジュリの世界はありえないから非日常に酔えて、礼真琴ver.は「隣の街で起こったリアルな悲劇(ラブコメ寄り)」になる。ああ、いいなあこの時を経たちょっと前の再演って面白いなあ、と思えた公演でした。

 ライブVERDAD!!」早く第二弾しようよぉ~!!って気軽に星組Pに電話しちゃいそうなもう激アツ最高なライブでした…!!もー久しぶりに音源買った。何度聞いても「僕こそミュージック」と「ウィキッド」で泣きそうになっちゃう。あと「アナ雪」で熱唱しちゃう。(※運転中)音源は昭和のコントは入ってないのでそれもおすすめの理由です(言うなよ!!)あ、でもせおとこっさんのルンバ話は音源あったら買っちゃうだろうな…(っていうか早く二人でポッドキャストしてくれません?)

 こっさんって本当にすごい声がよく出てびっくりするくらいそれが低い。女性ってことを忘れるくらいの重低音で、タカラヅカではあまり聞いたことない低さ。だけどそれが礼真琴。素晴らしい声の個性。こっさんの好きな曲だけ集めたJ-POPカバーアルバム、お待ちしておりますよ…?個人的には宇多田ヒカルとか聞きたいな~。

 何やっても上手で、何やっても高得点、だけどそれが優等生の悩みのタネ。礼真琴の「らしさ」ってなんだろう。2年目あるあるではあるとは思うんだけど、もう少し「礼真琴による礼真琴らしい」公演が2022年はあるといいなーと思う贅沢なお願いもあったりするし、その一方で春の「めぐりあいは再び」のスピンオフは「やった★まこなこラブコメ(大好物の予感)小柳ラブコメ(大好物)」と諸手を挙げてありがとうございまーす!!となる今日このごろ。

 年末の柳生忍法帖」。大野くんは私は個人的にはかなり好きな演出家で、その中でも「大野拓史の本棚公開」的な公演は特に好きです(笑)「前田慶次」「阿弖流為」は大野くんが作らなきゃ一生読まなかった系のものではあると思うので。絶対に自分では読まないけど「こんなのもあるけど、読んでみる?」っておすすめしてくる本は絶対おもしろい。私にとって信頼できる書評家ポジションの演出家(笑)

 ただ、ムラ楽を見て感想を書く元気になれなかったのがなんでだろうな~。独眼竜なこっさんもかっこよかったんだけどな~。「阿弖流為」をこっさんにアテた大野くんなら!っていう勝手な期待が大きかったのもあるけども一番に思ったのは

 「大野くん、箱(劇場)のサイズ間違えたかな?」

 ってことかな…。たぶんこの作品、ドラマシティくらいのキャパだったら私結構のりのりで見てたはず…。ってこの作品に関しては「う~んなんでだろうな~あれかな~これかな~」って話がだらだら~って続くと思うので(それいつもじゃん)これくらいに。どうでもいいけど大野先生を「大野くん」って呼ぶの、嵐の大野くんの影響です(なんの申告なの)

 ただ、テンションだだ下がってるように見えるかもしれないけどこのあとに控えるのが小柳ラブコメだから結構2022年はテンション高めの予感がしているのです、ほんとに!!小柳さんと星組のコラボレーションは昔から好きでね。なんだろ、小柳マンガと星組非現実がうまく化学反応起こしてるのかなぁ。「めぐあい」も「食聖」も面白かったので。マンガな礼真琴を期待してます!言っちゃえば流川楓に見せかけて桜木花道な礼真琴を熱望しています!!

 あと、2月の御園座「王家の歌」。ひとことだけ。

 名古屋で光らなくてどこで光るのだ、キムシンよ!!!

 …以上でーす。(⌒▽⌒)

 

宙組 真風先生…今こそ名画クラシックを見たいです…!あと潤花の太もも。

 

 連日「ええ?!あなたも辞めるの!?」っていう退団者が続いてる宙組。いやいや…上級生の辞めっぷりにびっくりするわ。何が起こってるん…?

 ということで宙組さんです。相変わらずの安心・安全・真風物置っぷり。年始あたりに星風まどか異動があって「ヒー!!まさかのお姫様動かすとは…!!」って戦慄走ったけど収まるところに収まったっていうか個人的には

「イエーイ柚香星風のフォトジェニックカップルー!!」「イエーイ真風潤花大人のラブロマンスー!!」

 …と「見たものとりあえず楽しんじゃう」性格も作用して楽しく見てます。言いたいたいことは言うけど、もらえるものは笑顔で「アリガトウゴザイマース!!」って受け取っちゃう自分。まあ結局「面白ければなんでもいーよ★」っていう自分の節操のなさっぷりが顕著に出てしまった瞬間…。(ちーん)

 まずは今年全ツ以外の別箱で見た唯一の公演「夢千鳥」。これが…素晴らしくよかった…!!みんな思ってると思うけど去年デビューした指田先生、これがデビューの栗田先生はぜひぜひ頑張ってほしい演出家さん。

 もう素晴らしい情緒、センス。感情の動かし方と魅せ方。

 男性演出家にはない湿っぷり。思わず感嘆の声を漏らしました。全部が詩的。感情を力任せにぶつけないけども、夢二の「ヤバイ人間(近寄るな危険)」というのをじわじわと感じる作品。人間とは…生き方とは…って思わず考え込んでしまう文芸作品でした。赤い羽根が舞う演出は忘れられないなあ。

 いつまでも「永遠の少年」「天真爛漫」「タカラヅカソニンのイメージがあった和希そらがまた素晴らしい。「ヤバい人間」と対極にいるようなそらが、その実力で夢二のヤバさ倍増させて好演してたのもすごくすごく面白かった。

 ヤバい人間=魅力的。蠱惑的。目が離せない。結果、面白い。

語弊があるかもしれないけど、それこそ今までだと望海さんとか礼真琴さんがうまく演じそうな人物よね、夢二(笑)何をもってうまいというかは人それぞれだけど、人並み外れた実力を持った人だけが魅力的に演じられるのが、ヤバい人間だという面白いことを再確認してしまった。そして、ああいうヤバい人間が好きな女性はいつの時代も必ずいるってことも。(じゅりちゃんうまかったなあーますます好きになったわ)

 別箱「ホテル・スヴィッツラ・ハウス」。宙組、実は最近大劇場が個人的には「う~~~ん…」って思うことがちょこちょこあるんだけど今年の別箱は超好み!!名画クラシックのような、モノクロハリウッドみたいな世界が最もハマる男役・真風涼帆にドンピシャな相手役がきた…!と震えた潤花登場。わたし…かなり潤花好きです…!!基本のベースは落ち着いたしっとりの女王系芝居。シックドレスの似合いっぷり。なんかこれを見て、まどかちゃん相手の誠実さ100%で最近落ち着いてた真風さんのキャリアに新しい風が吹くことを予感させる…!っていうか本来の持ち味戻ってくるんじゃ…!!とわくわくしてるところに次の大劇場は「NEVER SAY GOOD BYE」との発表が。…。みんなー!せーのっ

「イケコ、そっちじゃねえよ!!(くわっ)」(「カサブランカ」しようよー「カサブランカ」がいいよー!!!(駄々こね))

 景子さんの好き系のお芝居で(別名「わたくし、キレイなものしか興味ないの」(ワイン飲みながら)雰囲気に酔いしれました。芳醇の香り、大人の男役・真風涼帆。あぁースイス行きたいスイススイススイスー!!!「エーデルワイスがきれいですねえ(にこにこ)」「本当に(にこにこ)」ってまっぷーと小高い丘の上でピクニックしたいー!!!(「愛の不時着」を見終わったあとで余計に。生きてるうちに必ず行く…!)

 大劇場シャーロック・ホームズ/デリシュー!」。発表時はあんだけ滾った「生田!シャーロック!真風版ベネディクト・カンバーバッチ!!」だったテンションがあまり続かなかったのだけど(一番は私の体調がよくなかった←ありがち(配信が生理前…←ありがち)やっぱり生田くんの演出や魅せ方大好き。街なかの行き交う人々みんな大合唱、とか、ああいう王道・ありがちな演出がすごく好きなんです~。あと変人を描かせたらタカラヅカ1のいくたんモディリアーニも面白い人物で!おキキ様がさらに好きになった変人奇人モディリアーニ。おキキ様は普段はきれいなお姉さんなんですけど、舞台で変人・奇人をやらせたらタカラヅカ1のイメージです。率先して「うわあ変な人ww」っていうのやってってほしいですねー!!(ファンは喜ぶかどうか知らんけど)

 最後、ハットにピンスポが当たって幕、というおしゃれすぎる演出にシビれました。2022年もついていきます生田先生…!

 「デリシュー!」が楽しかったぁー!!王道だけど、やっぱりパリレビューっていいですよね。途中で始まる「THE運動会の選曲」が楽しすぎて~!通勤時のテンション上げる必須アイテムとなっております。あといわずもがな、そらの「ウイスキーボンボン」が可愛すぎて「かっわっ…(絶句)」ってなりました。かっわっ…!!ほんとに夢二やってた人かいな!!!雪組・和希そらになっても愛でて愛でて「うーん今日もそらが上手い!!!」と絶賛していくことを誓います!!

 …でもほんとにびっくりしたな~そら異動。まさかそらを宙組が手放すとは思わんかった。なんだろ、なんか、れいこひとこが異動した時の動揺を覚えたし、「いやいや宙P、和希そら異動ってトップと二番手が同時退団くらいの衝撃っすよ…?もう一回冷静に考えてみ?世間に与える影響もう一回考えてみ?」と自暴自棄になった子どもに言い聞かせる母親になってる自分がいた。もうあんたほんとに誰なん。そして宙P大丈夫なん。(余計なお世話)

 今年の配信の締めくくりとして全ツ「バロンの末裔/アクアヴィーテ!!」。感想あげたいなーあげようーと思いながら総括書いてるので…いやごめんて。うん、ほんと悪かったって。(マサツカ芝居のセリフの言い方で)

 まず…潤花が好みすぎる…!!!と久々に心わしづかみされたトップ娘役に小躍り気味のあくるさん。いや、普通に娘役さんに対する敬意と溺愛する心は人以上に持ち合わせてるつもりなんだけど(みんなかわいいみんなかわいいみんなかわいい!!!)潤花はもうその中でもド好みカテゴリ振り分け決定です。

 いや~、「バロン」はゆうこちゃん(元月組トップ風花舞さん)好きにはもー宝物の公演で、マサツカ先生に対して愛情以上のものを持ってしまいそうになるし(正塚先生の書く男性も好きだけれど、ヒロインやその周りと取り巻く女性もほんとに秀逸)、何より「バロン」はどうしてもキャサリンというよりは「相手役(久世星佳さん)が去ってからもここ(宝塚の月組)で残って戦う風花舞さんへの讃歌」という視点で見てしまうので…(もうほんと重すぎてこんなファンいや。)潤花のハードルが右肩上がりで申し訳っ★(てへぺろと思いながら「さあお手並み拝見といこうか潤花さん…(メガネ上げつつ)」とも見ていたんですけど結果「潤花様キャサリンやってくださってありがとうございます…っっ」(感謝三指雨嵐)と「潤花サイコー」のウチワ振りまくってたから許してほんと。ほんと素晴らしかった。

 「狂ってるわ…っっ」の悲壮感。愛する人の帰りを待つために、その愛する人の兄を利用してしまう自分が許せない。けれど背に腹は代えられない。「バロン」と聞いて真っ先に「雉撃ち…!!!」と反応してしまう自分が変わらねえなーおいと苦笑しつつ、やっぱり雉撃ちのシーンで息を呑む。「フローレンスを裏切っているのは重々承知、それでも私はエドワードをそばで見守る権利が欲しい」。自分を尊重しているようで自分を犠牲にしているキャサリン人によっては「いやほんとこえーわ」って思うかもしれないけど、私はどうしても彼女をそういうふうに見れなくて。

 きっと、そうして他人には理解されない感情を人間は少なからず持っている。それを自分の中に抑えきれず、エドワードに吐き出してしまうキャサリンはすごく素直で、幸せになるべき人だと思う。

 潤花ちゃんがまたもう、ゆうこファン大歓喜ともいえる演じ方でまさかこんな再演でご褒美がいただけるとは…!って感じだし、なんならメイクも似てた気がするー。いやいやほんとありがとう。よきものを見れました。あと雉撃ちのシーン、恋愛シーンが淡白で有名な正塚先生にしてはものすごくエロいと思いません?ここだけ柴田巨匠が演出したんかな?って思っちゃうくらいエロいですよね。え?あたしがそういう視線で見てるから?ほっといてよ!!(うるさいなー)

 あともうひとつついでに!「アクアヴィーテ!!」の潤花姫。

 太もも…っっっ!!!(キラキラ)

 見つけた、私のミューズ。トップになってもダルマをガンガン着せられるダンサートップ娘役系が大好きなんで(そのカテゴリすごいピンポイントだな)潤花の脚(特に太もも)を見た瞬間「潤花~~~~~!!!!(たまらーーん!!!)」ってなりました。いやほんと、潤花には1公演1ダルマ規定にしていただきたい。柚香光のガウンと一緒です。(=国宝)

 宙組さんに関してはもう「にこにこ見守る」スタンスが定着しているので特に私から申し上げることはないのですが、これだけ。

 頼むからおキキ様を大切にしてください。

ばあやからのお願いでございます…おキキ様、どうか変な気だけは起こさず2022年もどうかどうか…っっ!!!「プロミセス、プロミセス」が配信なかったのつらすぎたよ、おキキ様そういうの多くない…?あたしはまだおキキ様初バウの「フォーエバー・ガーシュイン見れなかったの根に持ってるんだからね!!)

 

 …以上でございます。あんたどんだけ思いながら見てんのwwwって思われてそうですがマジで自分でもそう思うわ。もうたぶん一生かかっても全部の気持ちは書けないだろうな~でもだから書くんだろうな~!!と自分の「黙ってらんない性分」を再確認しつつ、書く楽しさ、伝わる嬉しさを実感したブログ10年目でした。

 とりとめもない(と時に重すぎる愛情)私のおしゃべりに今年も1年お付き合いいただきありがとうございました。いってもしゃあないやろ、っていう愚痴に、「えーそんなことあるー!?」、「ほんとあかんて」、そして「うわ最高ー!!」といろんな発表あるごとに一緒にガッツポーズした大好きな友人さま。いろんな感情こもごも、私の激しすぎる喜怒哀楽に付き合ってくれた方々、今年も本当にありがとう。来年は必ず劇場で会って、観劇後は美味しいごはんを食べましょう!!!

 そして、ここまで読んでくださったあなたに大感謝。あなたの「あくるさん~わかるよ!」「面白いよ!!」。いいねに、リプに励まされる毎日でした。ありがとうございました。

 2022年も、「今が最高」「この人に会えてよかった」「この公演は宝物!」そういった作品、人物に出会えますように。たまにはしんどい、つらい、いってもいいから、出会える奇跡に感謝しながら。

 

 来年もあー!タカラヅカって最高!!出会えたわたしって超ラッキー!!ってみんなで笑って過ごせますように。

 

 今年一年お疲れさまでした、また何かの配信でおしゃべりしましょう!!

 良いお年を。

 

2021.12 あくる

宝塚歌劇2021年総括【花・月組編】もう、美しいものしか見たくないの。ビバ95期!!(ミーハーホイホイ)

あたし2021年も超頑張ったし、よくやってるな~って毎日思ってる!!(自画自賛

 

 どうも~~~おばんです!あくるです~。今日もこのページを見てくださりありがとうございます。早いものでもう年の瀬…。この前2020年の総括書いたばっかじゃない?って何度も日付確認したけどやっぱり1年前。みなさんお元気でしょうか?私はといえばスピルバーグ監督の「WSS」が公開なので休みを取ってスタンバってたのにまさかの公開延期(2月って…ああた…(一瞬で来るから安心せい))で意気消沈するも「トップハット」我らのブロードウェイ女優・輝月ゆうま登板と聞いて浮足立ってます!!そうよね~~このためのまゆぽんよね~~~!!!(※気分の切り替え超うまいことで有名なあくるさん)

 

 …ということでね!!今年もたいっへん!たいっへんお世話になりました~!!

 総括の時間でございます。

 2021年も、2020年同様…なんだか、なんていうんだろう、コロナ前は「○○観劇があるからこの仕事絶対終わらせよう!」っていう仕事のモチベーションを全部観劇日カウントダウンでこなしてた身としては、「やってもやっても楽しみにたどりつけない…」「これをやり遂げてもムラには行けぬ…!!」っていうああ、これがいわゆるパンデミック症候群?っていういつもなら「それ今流行っているやつでしょー!!」ってガヤする元気もあれど、それもする気になれず(柄にもなく)鬱々としたりして。(っていうかこの夏全般そんな感じ)

 でも、ワクチン打ったあたりからようやくなんだか「まあもうええやーん!もう十分我慢したやーん!!」ってエンジンふかし始めて、自分だましだまし「眩耀の谷」以来の観劇をやっとできたのが花組「元禄バロックロック」。やっとここまで来た…!!宝塚駅に着いて大劇場を見た瞬間、思わず涙ぐんだのは今年は私だけではないと思ってます。

 まだ観劇再開できていない方もいるし、もう通常通りの人もいる。正直、劇場に行ったらもう劇場の中は「いつもの感じ」で、びびった。このコロナで、様々な人との価値観の違い、受け取り方の違いに思った以上に右往左往しました。

 コロナ観だけじゃなくて、最近のタカラヅカは「ちょっと前の(中ヒット)作品」の再演が多くなってきていて。今年だけでも「哀しみのコルドバ「ダルレークの恋」「バロンの末裔」「前公演のキャストをリアルタイムで知っている」作品が多く、でもあくるさんちょっとぼんやりしてて、常に「えー!!そんなことある?知らんかったやあ~遠州弁」と毎回新鮮に楽しむ日々(笑)(予習なんてしない不良ファン)ぼんやりっていうか、ほんと自分の記憶ってアテにならんなあっていうか…。そんな自分にがっかりしたり、友人の感想を聞いて「人によってこうも思うことが違うんだな~」ってすっごく面白かった。前はネットも限られた人しかやってなくて、SNSなんて姿形もなく、あるのは自分の感想だけ。「私はこう思ったけど、あなたはどう思う?」が20年後、こんなに簡単にできる世界になってるよ!そうあの時ひとりで見ていた自分に教えてあげたい。

 …そう思う一方、絶対に「嫌な感じのオールドファン」にはなりたくないと思う自分がいて(苦笑)「昔はよかった、あの人がこれやってて、あれがああで…」を繰り返すおばさんには絶対なりたくない!!と思いながら感想をあげていたんですが…私大丈夫ですかね?(苦笑)もう、年月が流れるのだけは止められないんで(加齢も止められないんで、あとおしゃべりな性格はどんどん加速していくんで…)、この先何年見ようと見まいと、オールドファンマウントだけは取らないぞ~!

  タカラヅカはずーっと今が最高!!

 今のキャストがベストキャスト!!

 …と思ってるので、もしあくるさんがマウントとってたらそっと耳打ちして教えて下さい(笑)

 同じ公演は二度とないから、今を思う存分楽しむ。

 今できる限りの楽しみを人と共有して、「あれがよかった」「あの人のあそこが最高」または「何やってんだよ○○先生!!」と叱咤激励したりと(笑)いつまでもおしゃべりができることが最高。観劇ストップしてる人も、いつもどおりの人も、見れるものは楽しんで、おしゃべりしていきましょうよ!教えて、今回の公演あなたはどう思った??

 …そういうブログにしたいなーと思った10年目です。(この数字こわっ)

 

 というわけで~~~2021年宝塚総括スタートです!!

 

花組 柚香光の恋愛体質依存男はサイコーだぁ~~~!!!の年

 遅くなりましたが、柚香光の大羽根、やっと見れました~!!歓喜!!)あたし、今年で一番泣いたね。ほんっとに。大劇場ではもうほんとに、ボロボロ泣くことが多いんだけども(たぶん私の涙を一番知っているのはムラの座席(と、TOHOシネマズ))こんなにフィナーレで、トップの大羽根で泣いたのは初めてだった気がする。よくよく私が使う言葉で恐縮ですけども「生きててよかった!!!!」これに尽きます!!ありがとう柚香光、ありがとう花組!!!あと隣のおねえさんほんっとすみません(心配おかけしました)

 まあ、詳しい感想は来年の大楽見てからあげようと思います。お楽しみに。

 ということで新年あけましてで原田株爆上がり「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」いや~~~もう超~楽しかったーーーー!!!柚香光×ブロードウェイごきげんミュージカル、柚香光×ガーシュイン、柚香光×ラブコメ、の相性がめちゃくちゃいいことが証明された公演なのであくるさんも~~うテンションマックスを早々に迎えてしまい「え、なんか今年超ハッピーじゃない?」「え、なんかもう、ダメ男れいちゃんサイコーじゃない?」「え?花組めっちゃ楽しくないか!?」「ひいてはひとこが可愛すぎないか!!!!」と歌うように花組ハッピーをだだ漏れにしていたんですけども(※周りが引いていたのは多少認める)、私はこのときはまだ知る由もなかったのである。次のアウグストゥスがいかなる作品かということをーーー…(ばばーん)後に語られる、「田渕やっぱあかんやん」事件である(コラー!!)

 とまあそれはおいておいて、れいちゃんの何がツボって見た目ああなのに中身アレ」なところなんだと思います。ほんとにれいちゃん、私の中で久々のビッグヒット男役なんだけども何萌えかってただ単に「ギャップ萌え」なんじゃないかなと思うの。

 見た目がモデルで、絵に書いたようなキレーな男役で、薄い体に(なんでも着こなす!そんなに薄い生地トップが着ていいの!?っていうのまでばんばん着る!)長い足。ポストカードは言うまでもなく全買いです!なんだけども、やる役が結構まあまあいわゆる「ダメ男」。まあ、ダメかどうかは人の判断によるかもしれないけどこの「ナイワ」のジミーちゃんだって金持ちだけ所詮マザコン「君なんて雇ってくれる会社ないよ★」とか言ってくれちゃう重婚男だし、さかのぼれば道明寺も少尉もちょっと欠落人間ではあるし(※大好きです)コンデュルメルやアランも結構こじらせていた(※大好きです)。正統派二枚目といえば「メラコリ」のダニエルと「青い妖精」のハーヴィーだろうけど、ダニエルはもう出来上がったマサツカコメディでハーヴィーに至っては「普通すぎて印象に残ってない」っていうのが正直なところである※主観(でもイギリス紳士のラルフローレンの世界な柚香さんは最高でした!)

 …とまあ、こんな男役遍歴を持つ柚香さんです。だからこそ、めっちゃ面白いんですよ。毎回わくわくしてしょうがない。

 今度はどんなダメ男なの!?!?(目をキラキラさせながら)

 …毎回ヴィジュアル最高を更新しながら、毎回「柚香光だから許すけどね!?」をね、毎回魅せてくれます。

 あといわずもがな、ショースターって強いなあ~ってほんとに思う。なんだかんだ、芝居が「あれ?」でもショーで挽回できちゃうトップスターっていうのはもう、最強ですよ。

 …そう何が言いたいかってこの流れでアウグストゥスなんですが、久々の(異ルネ以来←前作やんけ!)「田渕くーん~~~廊下たってなさーーーい!!(昭和)」案件でございました。(※個人の感想です。)もう…ごめんほんとに好きな方…でもあえて言わせて。もうこれで言わないから。(ほんとだな)

 田渕先生、世界がふわっとしすぎやねん。(ex.「祈り」「霊」)

 それで済んだら警察はいらねえぞ!?アァ!?と思い始めたら「そうだ…ヤツ(←言い方)は望海さんの初バウでもれいちゃんにこんなこと言わせてたな!?「VJ」の皇太子、霊が乗り移って~的な(※でもあれはれいちゃんのイギリス軍服で帳消しにしていた)←衣装で帳消しするやつ(衣装ヲタあるある)とか思い出す始末(10年ぶりの怒り)

 これは…よくない…よくないぞ!!!と思い直して(でもここまでで友人に散々愚痴をこぼした)幕間で気を取り直し「Cool Beast!!」「やだ~~~♡またれいちゃん骨付き肉もってるーーーーぅ!!(大好き)」と安定の柚香光バカに戻り事なきを得たのでした…完。なんか、こういうとき単純でわかりやすい「俺が好きなものはお前らも好きだろ!!」な藤井ショー救われるなって思った…。

 未来の自分へ。柚香光は芝居が好みでなくてもショーで全然元取れるので安心してチケ採りに邁進してください。(ベストコストパフォーマンス)

 いや~それにしてもだね、田渕くん。早くショーやろう。もう早く!早く!!一刻も早く!!!…とまあ、歌うように愚痴をこぼせる「アウグストゥス」なんですが、でも唯一(唯一…)よかったな~♡と思うのは艦隊上でれいちゃんが怒鳴りながら司令しているシーンでの着ていた紺の衣装。あれはもうすっごいよかった。

 …ってもうこれ100%有村さんの仕事やないかい。(あくるさん、フォローになってへん。)

 でもあの声を張り上げながらの司令はかっこよすぎる(艦隊上だとかっこよさ割増されるのはずるいです)←ただの好み

 さて、今年最後!「元禄バロックロック」はね~まず衣装が最の高なわけだけど(いや…もうCLAMPガチ世代には目に毒★体に毒★財布に毒¥(ちゃりーん)でございますよ…)またこうなんか、「ヴィジュアル最高、中身中2」な柚香さんで結果最高かーーーーい!!!(ばんばん)って感じなので大楽楽しみにしています。あの時計をカチコチやる仕草かわいすぎてさ…GIFアニメ作りたい。GIFアニメ。(※平成世代のオタクの忘れ物)あとあの銀縁メガネはなんなんでしょうか?

 え…殺す気?(瞬殺でした)

 「ザ・ファシネイション」はもう見る前から「一徳先生ありがとうございます!!」って唱えてたのでもう最高なことはわかってたけども見てもやっぱり「一徳先生ほんとにありがとうございます!!!」だったのでもう~~~元旦中継でみんな灰になろう!!(誘わないでください)。相変わらず一徳ショーのことになると語彙力死ぬ系オタク。

 全ツ「哀しみのコルドバ」。三大柴田悲劇(あとのふたつなに?)のひとつ、別名「好き嫌いめっちゃわかれるやつ」。何回見ても途中のお母さんのセリフで「あっちゃー…(言わんといてくれよそれを~~)」って思うし、何回見てもこのふたり兄妹なんだよな…(※それがコルドバです)。

 でも私はあえていう。そして後世まで語り継いでくれ。

 柚香光と星風まどかのバッグハグ(目が死ぬやつ(美しすぎて))永久輝せあのプロポーズ(「シルベストル夫人と紹介するのも飽きたのでね…」)見るだけでも価値がある!!コルドバだからって見ないのは損です!!

 いいから見て!!!むしろここだけでいいからーーーー!!!(どんだけ好きなの)(うるさいわ)

 …現場からは以上です。いや~、死ぬ時見たい走馬灯って感じ!(⌒▽⌒)(明るく言うな)とにかく本当に美しかった…もう…悔いはござらん…!!←それ雪組

 華優希ちゃんが退団ということで、私の中で「死ぬまでいちゃいちゃしててくださいお願いします!!」なトップコンビ解散しちゃったわけなんですが。こうなんていうか、れいちゃんの「見た目最高、中身アレ」を引き出せたのもはなちゃんだし、「執着型溺愛スタイル」(恋愛体質依存型男役)というキャラクター(笑)を引き出せたのもはなちゃんが相手役だったからこそだと思うので、私はすごいはなちゃんには感謝しているのです。そして、

 紅緒をこの世界に残してくれてありがとう!!

 はなちゃんだったから、れいちゃんの当たり役の少尉が生まれて、はなちゃんだったから「ナイワ」のどうしようもないジミーちゃんがあんなに可愛らしく思えたんだと思う。本当にお疲れさまでした。ありがとう!

 二番手瀬戸かずやさんも退団。(なんかずーっと「あきらくん」だから芸名呼びが慣れないわあ…)あきらくんも「花組いけば必ずいるデキる男役」で、一緒に育った上がなんせ華やか(例:まぁ様・望海さん)。まぁ様は太陽、望海さんは真紅のバラみたいな芸風でそりゃ眩しくてゴージャスで大変だよなあ~って思ってたけど、あきらくんが月下美人みたいな美しさでいてくれたから花組の芝居もショーもすっごい奥行きが出たと思う。ソフト帽かぶったあのシルエットはほんとに国宝!

 まぁ様と望海さんは結局出ていってしまったけれど、あとに残ったあきらくんが真面目にコツコツちゃんと骨組み作ってくれたからこそ今の花組がある。退団挨拶でそれがすごい…伝わってきて…。(泣)こうなんか、あきらくん自身はすっごくすっごく大変だったと思う。でもそれ以上にまぁ様と望海さん、あと花組ファンの人全員、タカラヅカファン全員、あきらくんのこと忘れないよ。本当にありがとう。って心から思える退団挨拶でした。「はいからさんが通る」の二番手フィナーレ「俺が花組二番手イケメンです!!!(ばばーん!!)」な登場が最高でございました。あきらくんに向かって敬礼!!

 余談ですが、この時の退団挨拶はすごく印象に残っている名言が数多くて。こりのさんの「みんなコロナが、悪いのに。」は名言!!こりのさんほんとそれ!よう言ってくれた!!!そして「悔い無し!!!」かっこいい、それでこそ花組娘役~!!!(やいやい)…わりと「アウグストゥス」に対する怒りがマジだったので、このことを言いたかったのに言えなかったことをここで言えて満足です。(私が)。

 

 あ!あと最後に一言だけ。

花組・永久輝せあがやばいぞーーー!!!

 

月組 月組御曹司が退団した年と元雪組御曹司がトップになった年

 祝!(あくるさんの)月組テンション復活!!(知らねえよ!)…ってことで、去年の総括では月組は遠くに住んでる大好きなイトコ」ポジションだとのたまっていましたけど、新年一発目の大劇場「ピガール」で早々に「イトコが大親友にカムバック」くらいの勢いで(あくるさんが)距離感詰めていきまして…気づいたられいこちゃんトップでズブズブです。(花を撒いて「マンセー月組マンセー!!」とスキップしてるくらいの気持ち)2021年のトレンドが間違いなく「#花組 #月組」だった私。こんなに花と月を見て話題にしていた年も今までなかった…どうして…っていうまでもなく柚香光月城かなとのせいですよ!!あのふたりは重罪っすよ!!!

 今年一発目の「ピガール狂騒曲」「WELCOME TO TAKARAZUKA」。やっぱり日本物ショーっていいですよね…見ました?若衆姿のタカラジェンヌ。(黄門様の印籠もの)そりゃこの劇団オリンピックで国歌斉唱しますよね!!っていう納得の美ですよ。月組から感想離れるけど、女性って年齢重ねるほどに着物好きになりますよね…こんな私でもやっとよさがわかるようになりました。できることならもう一回、成人式の晴れ着を選び直したい。あとどうにもこうにも日本物メイクのれいこちゃんがきれいすぎるのでそこんとこはちょっとこれからの作品選びを月組Pと相談していきたいです。えー、何する何するー!?(女子高生の放課後マックか!)

 「ピガール」は原田株爆上がりの第一回目なんですけど、まぁ~私は「倒れるときも前のめり」なガブちゃんが好きすぎるんですよ。っていうか原田コメディのヒロインは本当に好き。まあまあ騒がしいけど(笑)←人のこといえない…。見てて楽しいから。でね、元気をもらえるんですよね。

 私がタカラヅカをずっと見ていたいことの理由のひとつに「目の前のことに一生懸命」な女性をずっと見ていたい、っていうのがあるんだろうなあ。ガブちゃんとかビリーはね、いろんなことに必死だった頃の自分を思い出して(まー今も結構必死でギリギリなんだけどさっ)少し気恥ずかしいんだけど、やっぱり応援してるんですよ。頑張れ頑張れ!!負けるなビリー!負けるなガブちゃん!って。それが頑張れ華ちゃん!頑張れさくさく!!となり、いつのまにかあたしももう少し頑張ってみるかー…ってよっこらせって腰を上げるみたいな(笑)そういうね、元気をもらえる。全然今日と明日変わる気配なんてないけど、まあもう少しやってみよう、って思えるような。

 珠様とれいこちゃんの恋愛なんて…ちょっと目を背けたくなったらどうしよう、なんて思ってたけどそれは杞憂に終わって結構ガッツリ見てた(笑)珠れいこ、これが珠れいこ!!!いいじゃん珠れいこ!!!(開★眼)とか安易に思ったりして(笑)いやでもこうやって見ると珠様ってやっぱり男役すごいかっこいいよね。同じ舞台で男役になったり女役になったり…男役ってやっぱり「演じてる」んだあ、すごい!!って新しい発見がありました。色んな意味ですっごい面白い公演だったな~。

 全ツ「ダルレークの恋」。ドハマリ~!!超好きでした。もともとこの作品好きだったっていうのもあると思うけど、れいこうみコンビのいいところしか出ていない公演。しっとり大人っぽく、だけど燃え上がる炎はかなり大きく熱い。れいこちゃんに至ってはターバンとスーツ、軍服と少女マンガ脳が泣いて喜ぶヴィジュアルの盆暮れ正月一度に来たみたいなめでたい絵面がずっと続く(笑)濃度高めなラブシーンに、ペラッペラのありちゃんペペルも(※褒めてる)も最高!!なんでそんなに龍真咲なの~!!!(※何度もいうけど最高)

 あと、特筆すべきはフィナーレ。すごい…すごいいいフィナーレ…!!これでタカヤ株(デルタ株みたいに言うな)が一気に高沸騰したのは間違いない。繰り返し見たいよね?このフィナーレ。タカヤ株、わたしちょっと苦手意識あったんですけども、このフィナーレで「ごめんあたいが間違ってた!!あんたいいよ!いけてるよ!!(誰やねん)」って手のひら返している自分がいたので次のタカヤラノベも乞うご期待で。(あくるさん簡単~)(お手軽~)まあ、ダルレークはもう、ラノベじゃなくて純文学の類だなって改めて思ったわ。なんなん、あの「私はあなたじゃなくて、あなたの軍服を見ていたのです」っていうカマラ…。名作はいつの時代も名作です。あとれいこちゃんのターバンは国宝です。(あくるさんの国宝いくつあるのって話)

 「桜嵐記」は4年続いた珠城りょうのサヨナラ公演。「これが正しいサヨナラ公演です!!」っていう絵に書いたような、教科書に載ってそうなサヨナラ公演で本当に「有終の美」を感じた美しい公演。

 愛する者のために戦い、そして美しく散っていくもののふは珠様だけのもの。

 こうやって送り出されるトップさんっていいなって思うし、ファン冥利に尽きるし、きっとひとつの組で「生え抜きトップスター」の重圧に負けなかった珠城りょうというスターへの劇団からのご褒美だな~って思って、またひとつ美しい終わりを見た。っていうなんともいえない満足感がありました。

 っていっても結構見てない作品のある時代ではあったので(苦笑)また勉強しつつ、これからの月組楽しみしかないわい!!とウキウキしています。何より長い間、珠様お疲れさまでした。あなたの生きる世界はとても誠実で頼もしく、まさしく世界の旦那(byまゆぽん)だった!!

 そして、2021年博多座生で見たかったー!!と思った「川霧の橋」。トップスター月城かなとお披露目作!いや~なんとも感慨深かったー!!ずっと「おめでとう」「ありがとう」を心の中で繰り返してた公演でした(ほんとうるさかった)。

 感想でも言ったけど、初めて生で見た新公主演が前田慶次だった私にとってれいこちゃんがトップになったっていう事実はもう、感慨深い他何者でもなく、これが俗に言う「我が子が立派に成長した姿を見て」っていうやつなのか…?とショーの終盤あほかってくらい泣いてましたね(ほろよい飲んでたけど)。

 「川霧の橋」は10代の頃には感じられなかったことを思い、あ、私もちゃんと年を重ねているんだな、と実感しながらも「れいこまだお披露目だよ!人生振り返ってもう「いろいろあったな」ターン入ってるけどこれまだ一作目だよ!」とじーんとなって(笑)「Dream Chaser」「一番いい衣装を着て」「一番前で踊り」「主旋律を歌うれいこ」を堪能させていただきました。いや…もうなんかほんと…

 うちのれいこがトップになりました…!!(90度礼)

 ってご祝儀のハムを関係者に贈りたくなるような感謝。ありがとう~なったんですよ~!!って花撒いてスキップしたくなる感じ。(よく花撒いてスキップしますよね?あくるさんて…)※イメージはのだめです。

…そう、こういってるだけでただ見てただけの人です。(あんたほんとにれいこの何なの!?)←本当の関係者はこうしてブチギレてるに違いない…

 

 …花月だけ書いて「あーもう今年もたくさん見たな~」って満足しちゃってるあたい(いやもう完全に花月イヤーでしたね、わかりやすいな自分よ!)。

 いったん切ります。以下次号、雪星宙!後半に続く!

#俺たちのれいこ が月組トップになった日。congratulations!!月城かなと~月組・博多座「川霧の橋/Dream Chaser」感想

「もう…どこにも行くな…!」に真顔で「うん、絶対行かない。」ってうなずく全国民。(うみちゃんの幸せそうな顔に決壊)

 

 …はい!というわけで、みなさまお元気でしょうか!毎度おなじみ、れいこゴリゴリ推しで有名のあくるです。今回もご来店ありがとうございまーす!!この1週間…脳内でれいこさんの映像ばかりが再生されるという病気月組公演配信後にありがち)が…今も尾を引いてます…(もう1週間経つというのに)

 ということでね!!みなさま!!クラッカーはお持ちになって!?部屋を暗くした!?ケーキの準備はOK!?

 …せーのっ!!!

れいこちゃーーーん!!!トップ就任お披露おめでとうございまーーーす!!!!!

本当にね。この日を待っておりました。待ちわびてた!!

どうしても、この姿を見たかったの。

 れいこちゃんが真ん中で歌って、踊って、一番強いライトを浴びながらセリフをいう。群舞で先頭で踊って、いっちゃんいい(関西弁)生地の毎回違う衣装を着て、ふっとはにかみながらの「ドヤァァ」っていう顔。美しい所作や佇まい。それを真ん中で見れる日がくる、この日。

 大羽根を背負って最後に現れたれいこちゃんを見た瞬間「ア"ーーー」ってなんかもう久々にこういう声出たな!!!っていう声をあげてしまったほど、感動した。(っていうか燕尾で泣いてたんですけどねすでに…)(ちょっと目も当てられない姿で号泣してましたけどね)(ほろよい片手に)←のんでたんかい!(祝杯だよ!)

 と、いうわけで早速参りましょう!今回ほど「誰もあんたのれいこに対する重い思入れ聞いとらんわ」っていう感想もないかもしれない!(でもこれからそんな月組感想ばっかりかもしれない!←それはやだ!)

 おめでとう新トップ月城かなと!「川霧の橋/Dream Chaser」感想スタートです!

 

月組博多座「川霧の橋/Dream Chaser」

 私はこの「川霧の橋」の初演がビデオでしか見れなかったんですけど、剣幸さんの幸さんだいっすきで。(そしてこだま愛さんのおみっちゃんに毎回恋してた(私が))

 がっと手首掴んでの「もうどこにも行くな」の破壊力。これで一気に陥落でございます。それからというもの、毎年夏に行くキャンプではホタルを見る度飽きもせず「あ、幸さん…ホタル…!」というこだま愛さんのモノマネをするのも恒例行事に(どんな夏やねん)

 …のわりに結構まじで忘れてたけどいろんな設定…。(そんなもんやで、あくるさんの好きなんて…(いつもの病気「すっごい好き、でも詳しいことは全然覚えてない」

 なんか、「川霧の橋って何回も再演の話が出るんだけどそのたびに剣幸さんファンが再演阻止してる」っていう嘘かホントかわからないエピソードまでが好きで(笑)でもそれもわかる~って思うし、そうやって今でもファンに大事にされる、愛される作品があるスターって、うらやましいなって思う。ファンの方もファン冥利に尽きるというか。タカラヅカのいいところだよな~って。

 で、その月組ファンと剣幸さんファンが大事に大事に守ってきた作品をれいこちゃんがやるって知ったときはもうね、歓喜ですよ。頭の中で雪組「fff」最後の「歓喜の歌」が鳴り響きましたよ!!(そこで雪組なぜぶっこむ)(元雪んこだから…(小声))

 月城版幸さんに会える人生に乾杯!!

 今になって柴田ドラマの再演が何かと熱いんですが、ここまで濃厚で練り上げた作品を何十年も前にちゃんと作り上げてた柴田巨匠の素晴らしさに舌を巻くと同時に、毎回嫌になるほど「人間ってここまで人を愛せるのか?」っていう柴田ドラマあるあるを思い知る(苦笑)。それくらい、恋愛に対して熱くてめんどくさい人間のオンパレードだなと。だから見てて「あ”ーーー!!なんで今!?」っていうすれ違いにヤキモキするし、複雑になれば複雑になるほど面白い!!って思う。…けど、まあ正直なところ、見てるだけでいい世界ではある。(本音)もう絶対巻き込まれたくない。絶対NO。(断固拒否)

 だって清さんの「おみつ、ずっと俺を待っててくれよ」(通称「清さんの呪い」なんか妙にリアルなんですよ。エコーがかかる暁千星さんの声…あれは呪いだよぉ怖すぎるよ!でも実生活でもあるよね!こういう呪い!!相手が何気なくいったひとことで人間動けなくなるの、あるある!柴田ドラマのリアルなところよ。オーコワ。

 幸さんの棟梁になりたての若い20代から、火事に遭って、生き延びたけど愛する人と生き別れた(おそらく)30代。仕事に邁進して、若くてかわいい奥さんをもらって(結愛かれんちゃんが天才的に可愛かった…何事!?って出てくるたびに二度見する)、もうその初恋の悲しみも薄れてきた。そして人生で二度目の悲しい別れに、終わってなかった恋しい人との再会。その間に、友人の裏切りや別れもあった。

 ひとりの男の人生。地味だけれども「その時その時を一生懸命生きていた」と思える深さ。人生って楽しい嬉しいハッピーだけじゃない。だけど、後から振り返って「そんなときもあったよね」としみじみ思えたらいい。

 …というか…お披露目からこの完成度の高さに声が出ない。れいこ何者やねん。お披露目で人生振り返っちゃってる月城かなとさんのレベルの高さよ。ありがたい。本当に、ありがとう!!!(これしかいえねえ)

 

 「もうどこにも行くな…!」   幸次郎/月城かなと

 ド頭から何なんですけど。れいこちゃんて本当にすごいな~って思うのがセリフのように心にドン!って響く歌い方をするところ。そしてセリフ歌のように軽やかで、すとんって腑に落ちるような言い方をする。

 歌の歌い方とセリフの言い方が抜群にうまい。

 今までこんな人いなかったな、って毎回思うんだけど全然違和感がない。見たことない演技をする人、聞いたことない歌い方する人、セリフの言い方する人。だけど、全部わかる。全部伝わってくる。これすごいことだし、だからこそれいこちゃんには(もちろん「月城かなとによる月城かなとのための作品」もたくさん見たいけど)タカラヅカの古き良き名作」をやってほしい。れいこちゃんの類まれな才能で、眠ってた名作が光り輝く。また「タカラヅカ」のいい作品に出会える気がするんです。これもすごい才能だよね。そして絶対、タカラヅカらしさを忘れない。これがすごい!!!(大絶賛)(何度も申し訳ないんだけど、当方ゴリゴリのれいこ推しでございます…何卒…)

 あたし、本当にびっくりするほど歌詞を聞き取れない人なんですけど(まじで世間一般の「歌詞がいいよね」がわからない人だったりする)(なので初めてエリザ見た時本当に話の筋がなんにもわかんなかったよね…(どうなんそれ)

 れいこちゃんの歌詞はちゃんと理解できて、その耳馴染みのよさに酔いしれて、なんていい歌なんだと反芻できる。キャラクターの心情が手にとるようにわかって、心から共感し、喜んで、心を痛め、涙できる。

 でも歌だけじゃない。セリフの言い方ひとつでこんなに違うんだってくらい、れいこちゃんの生きる役はそのキャラクターの人生が見える。

 「ずっとお前を…!」という一言で、幸さんがずっとおみつを好きだったということがわかる。一途さにきゅんとくる。

 「こういうこと、あらたまっていえねえんだよ」っていうバツの悪い顔でいう不器用さ。わかるわかるって思う。

 「もう、どこにも行くな…!」の最後の幸さんの言葉に、この人の言うことは信じられる、っていう信頼。私おみっちゃんじゃないけど、それまじで思う(無言でうなずく)ヅカヲタ一同。みたいな。(おみっちゃんの幸せそうな笑顔に「れーこうみおめでとーーーーー!!!」っていうまでがワンセットです。)

 れいこちゃんだから、幸さんの人生の「楽しい時もつらい時もあった」がすっごく「そうだよなあ」って腑に落ちる。人それぞれ、いろいろあるよね。れいこちゃんの重くなりすぎず、かといって軽くもない絶妙なさじ加減の演技で、私達観客がずっと幸さんの人生を見てきた、って思える感覚。すっごいいいドラマを今回も見させてもらいました。

 …でも冗談抜きに江戸っ子れいこちゃんのふと目を伏せた表情とか、何気ない所作とかを見ると「早霧さんっ…!」って涙するし、燕尾見ると「壮さんっ…!!」って涙する雪担なわたしを許してくれ。(←重すぎる)情緒不安定すぎるだろ。いやいや、雪担にとって本当に愛でてきた大事な子なんです。そして、これからは月組ファンにとっても大事なトップさん。なので…あああもうトップ本当におめでとおおおおお(…今気づいたんですけど、これ、今回感想になってないね?)

 衣装の話。当たり前の話なんですけど、ショーで「一番いい衣装を着ている」れいこちゃんを見るだけで目頭が熱くなる現象が3時間続くわけで…自分でもショーの終盤には「…もういいかげんあたし慣れてよ!?」ってツッコミいれてましたよね。それでも大羽根。…大羽根…!!!こんなに嬉しい大羽根…!!!(激重)れいこちゃん本当におめで(あくるさん、そろそろいいだろ?)(もういいかげん、いいだろ?)いいえ、何度でもいいたい。「おめでとう、ありがとう」!!!(誰やねん)

 ショーの冒頭で、白っぽいキラキラ衣装にスパンのラインで裏地がエンジの衣装が「THE月城かなと」ですごい好きでした。珠様は真っ赤なイメージ(戦隊モノのアカレンジャー的な)だけど、れいこちゃんはエンジ。大人っぽい、渋い色が似合いますね。ワインレッドもいいよな~。あとショーの紫のスーツが思いの外似合ってて…すてきでした…!(ここ、雪担の友人と話してて「中村A先生なのにここだけB先生のパリが入る」って話題になり、「うちのれいこがぁぁぁぁ」ってまた泣く(未練たらたらな)雪担の俺たち…)(もういいかげんにしなよ)

 私、ふと気づいたんですけど、れいこちゃんの新公主演した「前田慶次」が私の初めて生で見た新公だったんです。生観劇した新公主演の方がトップになる、っていうのは初めての経験で。もうなんか、れいこちゃんの今までの活躍が走馬灯のように駆け巡って…私そろそろ死ぬのかなって(情緒不安定すぎるだろ(二回目))。まあそれは冗談として(冗談になってないよ!)、すっごい感慨深いというか「あーーーサイコーだなー!!」って思っちゃったんです。ほろよい飲みながら。(まだ飲んでたんかい)

 なんて幸せな3時間。ありがとうございました。そしておめでとうございます!「ロマンス劇場」のハンチングれいこちゃん可愛すぎるだろ…!!

 

…ただ、なぜ、れいこにSTAND BY ME?(中村Aさん恒例の!!謎選曲やってまいりました!!)いやめっちゃいい曲だし大好きだけど、…なんでれいこにSTAND BY ME?(問うな…)(許してやれ…)

 

 ひとりの少女がひとりの女性になる美しさ お光/海乃美月

 れいこちゃんばっかりおめでとうおめでとう(with情緒不安定)いってましたがうみちゃんもです!うみちゃん~~娘役トップ就任おめでとうございます!!!

 いやーーー…ダルレークでも散々語ったけど、やっぱりうみちゃんの(若干不幸体質的な)薄幸さがれいこちゃんの神がかった演技の才能を高めてると思うんだよなあ。どっちも月的な落ち着きと神秘的な美しさが同種で、並んでて統一感のある(インテリアみたいな言い方だな…)やっぱり見てて「しっくりくる」んだよね。何回も組んでるっていう安定感もあるし、でも新鮮さがないわけでもなく。

 そうそう、新鮮さといえばショーのデュエットダンス。あれすっごい好きでした。かわいい~~~え~~~かわいーーーー!!って。正直れいこうみに「可愛い」っていう感情は期待してなかったので(笑)(「美しい」とか「上手い」は言わずもがなめいっぱい期待度100%ですけども)思わぬ収穫。

 でもさ、おみっちゃんの記憶喪失の場面の顔はほんとちょっと心配になるほど魂が抜けてて、今までのうみちゃんの演じてきた役がすごく生きてるなあって。

 やっぱり何度も狂ったり病んだり死んだりしてきてさ(だから言い方よ)人の悲しみ、つらみに対しての演技の経験値が違うんだなって。人間が弱くなるときの演技の表現がずば抜けてるなあと思う。ハッピー!楽しー!!っていう演技は結構上辺だけでも楽しそうにしてればなんとかなるのかな?と思うんだけど(実生活でも「カラ元気」っていう言葉があるくらいだし)悲しい、とか、つらい、とかのマイナス表現って難しいんじゃないかなあって。いや全く演技経験ゼロの私が何やねんって話ですけど(ただほんとに見てるだけ)。

 話が戻るけど、冒頭の幸さんに対する「こんちは!」がもうちょっと本当にアラレちゃんみたいで(笑)めちゃくちゃ可愛かった~。

 この「川霧の橋」って、幸さんの人生でもあり、おみっちゃんの人生でもある。

 幸さんひとりが大変じゃなくて、おみっちゃんもなかなかの波乱万丈。荒波の人生で、おみっちゃんもどんどん成長し、美しくなって。人を愛し、愛されて、もうだめかもって何度も思ったけど(そして「清さんの呪い」に苦しめられるおみっちゃん…ありちゃん(←違う、清さんだよ!)ほんとなんてことしてくれたんや)それでもその先には幸さんがいる。

 「もう…どこにも行くな」のセリフでおみっちゃんの人生がすべて救われたんだと思う。大げさじゃなく、「生きててよかった!!」って。それはうみちゃんだからできる、おみっちゃんの表現。

 勝手な思入れで申し訳ないんだけど、うみちゃん自身がここまで「絶対トップ娘役になる!」っていうど真ん中シンデレラロードを走ってきたわけじゃないからこそ、なんだか感慨深くて。

 ああ、本当にれいこちゃんに巡り会えてよかったな。

 これかられいこちゃんにたっくさん幸せをもらってね。そして、狂ったり病んだり死んだりせずに(まだいう)幸せになるんやで…っていう…心境はみとさんかなっちゃんかっていうところまできた(笑)母…なんにもしてないけど…(⌒▽⌒)(※何度も言うけど、見てただけです)

 王道だけがヒロインじゃない。人より何倍も悔しい思いをしてきたから、人の心により伝わる演技ができるトップ娘役にうみちゃんはなれると思う。幸せになるんだぞー!!次はモノクロ世界の王女様!期待してます!

 

 …もうなんか、すでにみなさんお腹いっぱいだと思いますけど(あくるさんの愛情過多すぎる熱論ここまでよくぞ読んでくださりました…ありがとう!!)まだ続きます。

♫ちなつさんがうますぎて好きすぎる♪(月組恒例)(思わず鼻歌)

 

身分差の恋に焦がれる騎士 半次/鳳月杏

 私、92期男役にはとことん思春期女子感情が発令しちゃうんだけども(顔を真赤にしてうつむきながら相手の目を見れない、アレです)特段凪様ちなつさんにはその現象が顕著に現れてしまうんですね。ってお前30も半ばになって何いってんの?ってドン引き案件ですけど。はい、そんなちなつさんターンです。

 前公演で誠実100%(料理好きの愛妻家)の好感度ナンバーワンを10年くらい死守してる芸能人みたいな位置づけをキープしているちなつさん。この人やっぱりオバケですよ。とんでもない最強二番手(あくるさん比)!!

 ここに来て(私大好物の)身分差恋キターーーーーーー!!!!

 ちょ…っちょっと、あの目を見て下さいよ。あのお組ちゃんを想い続ける目。ええええあれでお組ちゃん恋に落ちないの?天紫珠李ちゃんつっよっ…ってお組ちゃんもそれどころじゃない人生なのかもしれないけどそれにしてもちなつさん…

 …あれはお姫様を守る騎士(ナイト)の目でした…。(赤面、のち沈黙)

 ちなつさん、それはあかん。

全世界の少女マンガ脳が恋に落ちる目や。

 なんだろう、でもちなつさんって報われない恋とか実らない恋やっててほしいと思うのは私だけでしょうか?←ひどい 

 悲恋っていうより、片思いとか誰も許してくれない禁断の恋とか。そういうのがいいです。半次がね、必死になってお組ちゃんを探し回る姿とか、もうきゅんきゅんきてしまって。

 あとあの声で「お嬢さん」は超いいです。

 「お嬢さん」時計作らない?目覚まし代わりに「お嬢さん…」ってアラームしてくれるやつ。え?いらない?もうなんかアラームなる度心臓おかしくなりそうだけど(あくるさんの頭がおかしいだけだよ)。

 もうちょっと最後の方よくわかんなくて、ちなつさん!!!それは反則ですよ!!って最後の方ちょっとキレてたもんな…(なんで?)…いや…あまりにかっこよくてさ…。(かっこよすぎると人間ってキレるみたい★)

 半次兄さんはさ~、人一倍優しくて強いからあれだけお組ちゃんを愛せるんだよな~きっと。幸さん、半次、清さんの中で誰が一番優しくて強いかと言えば絶対半次兄さんだと思う。恋人としてももちろんだけど、人間としてすごい信頼できる人。最初から、一緒に後見人になった清さんとの心持ちが全然違うのがすっごく面白い。人間いろんな人いるよね。

 それをにじみ出せる演技っていうのはやっぱり生半可な演技力じゃできないし、いろいろここまで苦労してきたちなつさんだからできることなんだと思う。それにしても着物まくって走る姿の色っぽいこと!!脚めっちゃ見てました。えへ。ながっ!!ほそっ!!!きれいーーー!!!(※リアルな三段階感想)

 あと私はちなつさんの流し目に弱いです。もう激弱。最後、清さん殺すってナイフを懐から出すシーンでちなつさん、さぁーっと上手に流し目送ったんだけど、死ぬかと思った。かっこよすぎて。こればっかやん。

 

清さんの呪い 清吉/暁千星

 …いやね、誤解してほしくないんですけどあたしありちゃんに毎回かなり救われてるんですよね。正直、れいこ政権に何に困るってれいこ・ちなつ・ありちゃんっていうメインメンツで1人として休憩時間がないことなんですよね…!3人ともガン見させて!!っていう。オペラ上げっぱなしやで。これからは腕が痛い月組公演が予測されます★(オペラ筋肉痛)

 で、今回のありちゃん。っていうか清さんがね、なんつーかちょっと中途半端な悪役な気がして…。いやこれ、全然ありちゃんの責任じゃないんだけど。(確か初演の天海さんもそう言われてたよーな)

 極悪人でもないんだけど、「まあ清さんもいろいろつらいよね、わかるわ」っていう情状酌量を許されるような「悪魔のお面を借りた本当は善人」っていうわけでもない、っていう難しい役でもあるな~と思いながら見てました。

 ただ、私は「呪い」に関してはちょっと厳しくいきますよ。あのひとことでどんだけ…どんだけおみっちゃんが苦しんだかと思うとね…!ちょっと清さん廊下立ってなさい!!(昭和)とは思うよね。

 ただなんだろう、清さんが「そういう人間」ということをありちゃんはすっごいうまく表現してるな~と思う。こう…うまくいえないんだけど、そういうこといいそうなんだよな、清さんって。気軽に「待っててくれ」っていいそうなんです。まだ新幹線も電話もLINEもない時代に。っていうリアル。「もう待たなくていいから、俺のことは忘れて」っていうことをすぐに伝えられない時代に、さっとこういうこと言う。

 おみっちゃんの性格からして待ってるに決まってるじゃないですか。それがわかんないのよあの男ー!!!(電話口でぷんすかする親友役あくる登場←また出てきた)

 だから、清さんに誠実さとか、真面目さとかは皆無でいいのでありちゃんのいいところが出てる悪役なのかも。私はありちゃんの軽さがありちゃんの魅力だと思ってるので。(っていうかれいこちなつ上二人が結構重めだからありちゃんで救われてます、いつもありがとう)

 ショーの方で相変わらず走って撃ちもせず退場するありさんですけど(まだ言う)K-POPキラキラシーンが!!れいこちゃんからありちゃんに変わってた!!!

 …やだ、相当A先生突っ込まれたんですかね?(⌒▽⌒)(そういう私が一番突っ込んでた)そう、簡単にありちゃんウチワ振っちゃうやつ。コレコレー★って思いながらも…ラップを歌うれいこちゃん、あれはあれでサイコーじゃったと振り返る身勝手なヅカヲタです。(でも別箱でやってくれる意味があって嬉しい!ありちゃんかっこよかった!!バージョン違い大好き!)

 

■今回の気になる人々■(寿命が伸びるしかない案件)

 

(専科)梨花ますみ(お常)■31年前の初演にも出てたオバケ女優みとさん。つっよっ…。でもうみちゃんのことを気にかけている姿すごい好き。みとさんは艶やかな派手な着物より江戸時代町民の地味な着物をきちんときれいに着てる感じが好きです。あと秋鯖食べたくなる。

夢奈瑠音(巳之吉)■この学年で渋い親分役。年のいった渋い親父がいい!!かと思えばショーではキラッキラのソロ場面あり。月組公演の楽しみ。

お組(天紫珠李)■半次に「お嬢さん」(ええ声)と思い慕われるこの世で一番うらやましい役。前半のきれいな色の着物を着てるときが「THE天紫珠李」で可愛かった。

結愛かれん(およし)■出てくるたびに「かっ…わっ…」って二度見するという。もう、月組で可愛い子だなと思ったら結愛かれんちゃんだと思ってほぼ間違いない。(個人的感想)

 全体的に月組は娘役が強めのイメージなので、火事のあとの東京で強い口調でなじってくるお姉さん方がリアルに怖いんだけど(笑)でもそこが月組らしさでいいな~と思って見てました。舞台における京都の花街の派手な着物も大好きなんですが、江戸っ子町民の質素だけど粋な縞模様の着物をしゃんと背筋を伸ばして着てる娘役を見るとこの時代の女性もかっこいいな!!と思います。

 

 以上です~!!いやあ、たくさん書いたけど全っ然足りない!!(いい笑顔)(ええーーーー!?)

 とにかく、これからの月組が楽しみでならない。本当に、れいこちゃんトップおめでとう。もう、また書き始めると長くなるからこれだけは言わせて。

 私が生観劇に復帰するまで、絶対に辞めないで下さい。(大マジトーン)

 れいこちゃんの大羽根見ないと死んでも死にきれんから。いや超大真面目です。いやそれどころか私れいちゃんの大羽根もまだ生で見てないからね!?うおおおいいつまでいるんだよコロナのやつ!!

 

 ここまでお読み頂きありがとうございました!また次回、なにかの配信でお会いしましょう。ええええれいちゃんがリスト?しかも生田?最高やないかい。(マジトーン)

 …毎回思うけど、タカラヅカって発表のたびに「今年の一番の目玉公演だなこれ!!絶対見たい!!」更新されるの…ほんとに毎回そう思うの、「今年一番」って…つらい…けど楽しい…私めっちゃちょろい…。

激しく、強く、切なく、君を愛おしむ。花組全ツ「哀しみのコルドバ/Cool Beast!!」感想。~依存型恋愛体質男役・柚香光、推します。

落ち込むこともあるけれど、私今の花組が好きです。(by「魔女の宅急便」キキ)

 

 はい。というわけで、8月の「桜蘭記」で「美しすぎて目が潰れそう」を連発していた全国各地のヅカヲタのみなさま(主に私)。お元気でしょうか。

 今月もさくっと目を潰されています、あくるです★(さくっと潰されるっていう表現の残忍さを花組の美しさで相殺している文章表現)まあ、なんだかんだ結構最近お疲れモードで自己肯定感もう残り3くらい…?っていうところをうろうろしてたんですけど、花組3時間で見違えるようにイキイキしちゃう自分がいるもんだから私はこの趣味があって救われているなと思います。もうほんと…れいちゃんのバックハグ見ながら食べるチョコチップクッキーアイスは最高でしたわ…(夏はクッキーからアイスになるあくるさんのおめざ)

 

 さて、では残暑も吹き飛ばせ!れいまどデビューおめでとう!!華やかでキラッキラで我々の目を率先して潰してくれる(だからその残忍表現やめて)通称「目潰しの組」花組「哀しみのコルドバ/Cool Beast!!」の感想スタートです!!

 

花組全ツ「哀しみのコルドバ/Cool Beast!!」

 いやあね~、ほんっと、例の前回の大劇アウグストゥス」の撃沈ぶり(もう私の中でT先生(伏字の意味なし)のあだ名が「なんでも祈りと霊で片付けるふわっとしたあいつ」になったのがちょっとしたニュースになったりしましたよね…好きな人ごめんね。はぁもうほんとT先生、ショーやろ!ショーしてくれたら私成仏できると思う!←精一杯の前向き発言)からのコルドバ」。

 …正直なところ、大好きな男女4人の絡みつく愛憎劇である「コルドバ」、柴田巨匠の(個人的に)大好きなテイストであるのにも関わらず(ねっとり薄暗くジメジメしている)「繰り返し見れない名作」とでもいいましょうか…。「でもぶっちゃけ近親相〇」っていうこう…血をわけた兄妹だから、っていう人間には、そう崇高なるれいまどにも乗り越えられない壁が高すぎてさ。結構ガチでへこむやつなんですよね(苦笑)「ずっと好きで忘れられなくてやっと結ばれると思ったら妹」っていう…いやもうなんかほんと、「れい、マジお疲れ…(byマイティ)」っていう言葉では片づけられないほどのなんかもうほんとに言っちゃえば「ナイワ」と大してオチ的にはたいして変わらないはずなのに天と地との差ほどのこっちのテンションどうしてくれる、っていう。(まあナイワは本命ではない相手だし電撃的に「結婚しよ!」からの「妹でした~!!(ちゃんちゃん)」なので年月の重みはないわけだけども。8年…8年だぜ…?8年っつったら新公終わってやっと伸び盛り、中堅まで突っ走るか!って年月ですよ…←おかしいものさし)

 本気でね、毎回「あんたとエバは兄妹なのさ!!」っていうマリアの言葉に「あっちゃー」って頭抱えるよね。「それー…」って。「あーそれいっちゃうー…?」って。人間こういう時に「あっちゃー」って言葉使うんだと思うわ(言葉のチョイスが昭和のマンガだけども気にしないように。)

 個人的にはちぎみゆの「コルドバ」を生観劇してたわけだけど(初見は10代のビデオ鑑賞(ヤンみはるver.)。まあ兄が妹を愛して何が悪いのかさえもわからないおこちゃまでしたわ←女兄弟しかいないので全然ピンとこなかった)、その時は20代でこうなんていうか「最後がもう超しんどい(でもちぎさんめっちゃきれいで天に召され芸のトップオブトップ)」っていう印象しか持てなかった。(望海さんのロメロなんて贅沢の極みだというのにその素晴らしさにも気づかぬ小娘であった…。(タイムワープして「目にしかと焼き付けろ私!!!」と観劇している自分に吹き込みたい。)あ!でも名曲「エルアモール」は昔からずっと好きだったな~。何度聞いてもやっぱり素晴らしい名曲だと思います。(ここでも「望海さんの「エルアモール」は耳かっぽじって全集中力でよっく聞いとけ!!!」と吹き込みたい)(その自分の声で聞こえない)

 で、今回のコルドバ」。わりと「好きだけどしんどい名作」っていう目線で見てたので結構ローテンションで見始めたわけですがもうなんか…なんかね!ごめん、ちょっと今回のコルドバいけるかもしれない!!って徐々に上がり始めたんです、私!!

 何より、柚香光(花組御曹司)・星風まどか(元宙組お姫様)・永久輝せあ(元雪組御曹司)っていう並び。すごいですよね?スター制度の申し子三つ揃いで差し出される贅沢空間。泣く子も黙るよこのメンツ。

 「―――そして全員、トップスターになるしか道はなかった…」っていうナレーションつけたくなるわ(流れる「地上の星」(懐!))

 ああ~…この景色見ながら遠くに行きたいな~…っていう現実逃避におすすめです。今の花組、ぶっちゃけ桃源郷(あくるさんの桃源郷めっちゃあるね)

 

エリオ・サルバドール/柚香光

 久々に柚香さん絶命するんですけど(友人に聞いたところ、邪馬台国から死んでおらず約4年ぶりだとか。生命線太すぎない…?ダンサーらしい死に様で、牛に突撃されて死ぬというタカラヅカの中で1.2を争う激しさで死んでしまうエリオさんなんですけども体の反り方が芸術点満点じゃないかなという美しさで…!この反り、かのイナバウアーを彷彿したという…!(年がバレる)

 今回のエリオの柚香さんですごいな~と思うところはエバと再会する前と後のエリオの性格の違い」が激しすぎるという、演技の緩急の付け方。だと私は思う。もうびっくりだぜ。もうアントンさんじゃなくても、見てて「おいおい一旦落ち着こう?」という声かけが必要なほど破滅していくエリオの生き様。もはや病的なほど恋に、女に狂ったエリオ柚香、過去のエリオでもこんなに狂ったエリオはいなかったんじゃないかな…と思う(けど、確かめる勇気がでない名作「コルドバ」(重み100%))全然関係ないけど、初演が星組ってことに「わかるわ~」って共感度100%つけてしまうほどの星組みを感じる作品ではあるよね…。

 エリオ自身が「僕はこんな破滅型の人間だったのか…!」と嘆くほどの破滅っぷりなわけで。でもそれがね、れいちゃんが本当にぴったりでうまい!と思う。

 と、いうのも柚香光という男役は過去の作品見ててもまあまあな恋愛体質なわけで。少尉といい道明寺といい、ジミーちゃんといい「女ひとりでこんなに変わっちゃう男」を表現するのが抜群に上手なわけですよ。私はそこが好きなんでモウマンタイなんですけどね。(ある意味前回の「オクタヴィアヌス」は全く変わらなかったのでそこが嫌だったのかもしれない。「華ちゃんに依存しないれいちゃんなんてなんか違う…!」っていう…←もうそれどうなんだよ)

 アンフェリータの前では、理想の恋人であり、冷静さと極めて現実的な意見をいえる大人の男だったエリオ。冷たすぎるほど正論を振りかざして、不倫という間違ったことはしてるけども友人に対してあそこまで淡々といえる男ってそうそういないと思う。それとも、友人だから、男性だから言えたりするものなのかしら。(私はいえないな~)ま、たしかにビセントは間違ってはいるけども…うまくいえないしよくわかんないけど、正論はときに人を傷つけるから…そんな言い方せんでも、っていう冷たさを感じたのがなんていうか、うーん…!すごい!って思ったり。でも傷ついたよね、ビセント…(言い方~!!!ってふざけたら殴られるしなたぶん)(ほのちゃんの傷ついた顔がね、忘れられんのよ…)

 で、いざ自分はというともう8年ぶりの燃え上がった恋の炎に理性とか常識とか立場とか名誉とか全部ぶっ飛んでエバに一目散の有様ですよ。おいこの前ビセントにいった言葉よ、エリオ?っていうな…。ええもう止まりゃしない柚香光の恋の炎。

 ぶっちゃけ…いけいけそれでこそ柚香光~!!!(属・恋愛体質)ってところであります★(大丈夫か私)。

 いや…もうね、柚香光だから許す。これ。もうこれでしかない。柚香光の醍醐味とまでいいたい。恋に狂ってなんぼ。女に狂ってなんぼ。女によって変わる男の代表が柚香光。それで何が悪い。私はそう言い切りたい!!(ただしエリオが好みのタイプかと言われると絶対やだ。)

 ほんっとうにれいエリオがね、愛おしそうに、切ない表情でまどかエバをバッグハグするわけ。もうほんとに…こんな美しい景色そうそう見れない…!!って思うほどの至宝の、極上のラブシーンでございました。天国の柴田巨匠も大満足に違いない。思いましたよね…ほんとに少女マンガ脳がショート寸前で悲鳴をあげそうな「これ…マンガで見たことある…!!!」って…もう何度も思いました…え、待ってれいちゃん本当に実在する?(おい失礼だぞ)←いつものやつ

 自分を見失い、目の前の恋に翻弄され、破滅する。私は、そういう男を見て美しいと思うことって滅多に無い。太宰とかのああいう作品の類をすごく冷めた目で「うわー…絶対やだー…」と見てしまう私にとって柚香光という役者は初めて破滅型人間を「美しい」と思わせた役者かもしれません。人間ってこういう生き物なのかもしれないね。守りたいと思うもの、愛したいと思う人を目の前にすれば、もうかっこ悪いとか、常識なんてくそくらえ!って投げつけるような生き方もできちゃうものなのかもしれない。…まあ、つくづく…「れいちゃんだから許すけど、現実社会だったら絶対NO」をただひたすら生きる男役ではありますよね、柚香光たまんねえなーも~!!!(かんぱーい!!)

 衣装の話。くすんだ紫の袖コンシャスなブラウスに重そうな刺繍のベルト。はい、柚香光優勝です!!普通絶対これ着たら事故る案件だから…。どうして?ってくらい豪奢なブラウス似合うよね?少尉のときもやったらフリフリのブラウスいけたしなんならオスカルのフリフリ(何年前の話?)もめっちゃ似合ってた…。

 ショーがめっちゃ楽しかったんです。大劇場に続いてで目が慣れてからかもしれないけど。ぶっちゃけ…

好き(れいちゃん)×好き(ひとこ)=最強

が実証されてしまって安易に花組沼にレッツダイブ★です。

 なんだよれいひと…好きすぎる!!!(うわーん)

 れいひとまどかでやってほしい設定…ありすぎる!!!(ちゃりーん)

 

エバシルベストル/星風まどか

 ただ…もうなんというか、宙組で大事に大事に育てられた100期のお姫様」星風まどか実力驚愕しただけです…まじでうまい。まじか。もうどうしてそんなに苦しい表情や切ない表情がうまいんだ!!!見てるこっちが苦しくなる表情を繰り出すまどかお嬢様に今日だっていつだって完敗宣言です…。あたし、見てるだけなのになんで呼吸困難になるほど苦しい思いせにゃならんの?って思うほど苦しかったよ、まどかエバを見てるときが。一番ね。

 こう…苦しいのがね、本当にエバってなんにも悪いことしてないのよね。もう、生まれを恨むしかないよね、っていう同情一択なんですよね。ここの親から生まれたことを恨むしかない。…けどそれって一番つらいじゃないですか。母ひとり子一人でやってきたわけだし、お母さんも愛する人の子ども生んだだけ。誰も悪くない。本人たちが出会って結婚したいって思うなんて、親たちは夢にも思わないわけだから、言わないのも当然であって。…結局この話、誰も悪くないっていうのがつらいんだなあ…。(でもってロメロがすごい悪代官でDVでもやってればまだロメロからの逃げる方法ともできるけどかわいいひとこがそんなことするわけないし(←そういうことじゃない))

 れいちゃんが、切なそうに愛しそうに抱きすくめるときのまどかちゃんの表情。安心と、少しのロメロに対する罪悪感。背徳感も感じられる憂いの表情。結構まどかちゃん、今っぽいかわいい顔をしているのでエバくらい大人の女性ってどうなのかなと思ってたけど(アンフェリータちゃんに「可愛いお嬢さん★」っていいのけるシルベルトル夫人…かっこいい)そんな杞憂は全く不要でした。

 運命に翻弄される、けどひとりの男の生き方を変える女性。ふたりの男に愛される女。激しさもある、魔性の魅力。ファム・ファタル的な、この女を愛したい、独占したいと思わせる女性。まどかちゃんほんとにうまかった。

 まどかちゃんってめちゃくちゃヘッドアクセが似合う娘役っていうイメージがあったんだけど本当に今回も可愛かった~!!例のれいちゃんの袖コンシャスの紫ブラウスの場面で、小さな帽子と共布のドレスのかわいさ!赤がまた似合うんだなあ~。ショーでのターバンにおっきな花もめっちゃかわいい。ショーの娘役三人の歌の場面のチュールスカートかわいすぎ。

 いやー…もうなんか、れいまどっていう二人を見てると「このふたり…ひょっとしてコルドバだけど、最後結ばれるんじゃない…?美しいから。」っていう謎の「美しいから」っていう理由でアンハッピーエンド変えちゃわない?って柴田巨匠に提案したくなっちゃうほどの美しさでございました。(「美しい」って何度でもいいたい。)い、今からでも書き換えOKじゃない…?ねえ?だめ?(だめ。)コルドバ、まさかの兄妹じゃなかったエンド。(ハッピー!!)

 それと!!れいちゃんとひとこに取り合いされるまどかをこれからたくさん見たいです。(マイティはそういう激情する3人を生暖かい目で見守っててほしい(あるいは引いてほしい(「うわー…」って。)(「超関わりたくないんだけど~…」って。))そう…この三人、まじでちょろいミーハー(私)を翻弄するのにうってつけの三人でございます。美しいぞ。美しすぎる。ご飯いくらでも食べられる~~~!!!!(ちゃりーん)

 

リカルド・ロメロ/永久輝せあ

「ロメロ夫人になる気はないか?…シルベストル夫人と紹介するのも飽きたのでね。」

 このセリフがもうドッ…っていう。ハッ…っていう。すごいおしゃれな大人の男性のプロポーズ。ここの瞬間「永久輝せあ優勝」の文字が目の前にチカチカ光って

「ひょっとしてコルドバという作品は定期的に永久輝せあの素晴らしさを確かめる演目なのではないだろうか…」

という気持ちにさせる。そう、前回の雪組全ツでフェリーペくんの告白に射抜かれた私、数年後の成長したひとこのロメロに完敗です。…なんなの永久輝せあ…ッ(ちゃりーん)

 よくよく考えてみればこのロメロさんがしっかりした大人の男性なので、このコルドバは未だ上演される名作カウントされてるのではと思う。過去のロメロさん、そうそうたるメンバーで真矢みき大空祐飛・望海風斗といういずれ「世界の大人で素敵な男性名鑑」に掲載されるであろうメンツの揃い踏み(ブラッド・ピットとかグレゴリー・ペックとかと並ぶ同種な…))好きになる一択★(軽い)って感じの男性なんだけども、このロメロさんがどっしり構えてるおかげでエリオさんの破滅っぷりが際立つわけで。「さあエリオくん、ロメロさんがきたからもう安心だぞ。思う存分破滅していただこう!!」てな感じです(…大丈夫か私)。コルドバ、よくできてるなあ、もうここでロメロさんが前に書いたとおりのDV男だったりしたらただのエバの男運の悪さを嘆く話になるところだった…。(いつものごとく深夜の電話でまどちに「あんたなんでそんな悪い男ばっかにつかまんの!?」って笑い飛ばすやつ←ひでえ)

 で!永久輝さんのロメロなんですけど、私ひとこの演じた中で完全にランキング上位に食い込むほど好きな男性ですね。ひとこって、ヴィジュアルは完全にキラキラ系という認識なんですけど、芸風はやっぱり雪組育ちの御曹司なんで手堅く、腰がどっしり座った重い芝居なんだな花組行ったからわかったことなんですけど)。れいちゃんと並ぶと、見た目は完全に同じ人種、まあここで言えばスペイン人なわけで。れいちゃんとひとこは背格好やスタイルも似てるしね。だけど、中身というかものの考え方が全然違うんだろうなあと。エバに出会ったことで破滅していくエリオと、エバがそばにいてくれるだけで安らぐロメロ。同じエバという女性に対し、こうも人生の回り方が違ってくるのか、と思わせる二人の男性の対比。

 柚香光と永久輝せあという見た目は似てるけど全く違う演技の味を持つ男役が演じると、更に際立つ。正直、めっちゃくちゃ面白い!!!はい、夢中です。前から夢中でしたけど。安易に課金しちゃう対象に花組さんが久々にキターーーーー!!!!(望海風斗以来)。

 エリオの醜態に嘆き、眉間にシワを寄せて「…はあ」と疲れた表情のロメロさん。ただもうなんだか、疲れた…休ませてくれ…という表情のひとこが妙に大人っぽくて、色気にドキッとする。ロメロさんはこの後どうするんだろう。もう全身傷だらけのエバとは一緒にならなさそうだし、移住でもしてウィーンの湖のそばで休んでそうなイメージでもある…。ほんと、傷ついたら休暇とって、のんびりして…。

 エリオもロメロも、きっとエバを愛する気持ちに大きな差はないんだと思う。きっと彼らはずーっとエバを愛するだろうし、浮気もしない、ふたりとも真面目な男性。ただ、ロメロさんは依存しないのよね。エバがいないと生きている意味がない、愛せないならいっそ死んでしまおう」と思いつめてしまうエリオに対して、ロメロさんは「そうか、エバは実の兄を愛してしまったんだな」とただ、受け入れる。とっても傷ついているけど、受け入れて生きるんだろう。人生においてしんどい事実がわかったとき、受け入れられる人と、それができない人。ここで人間の器というか、人生って大変なことたくさんあるけどなんとか生きていける人と思いつめてしまう人の差が出てきてしまうんだな…と。

 あ~…もうほんっとタカラヅカ見てると、人間ってどうしてこんなにめんどくさいのか若干嫌になるんだけど(笑)(そしてここまで考えるあくるさんもめんどくさい)それでも生きていくしかないんだからしゃーないわ。あとひとこのヒゲが素敵すぎるのでそれもしゃーないわ…ほんとなんで若干97期でそんなにヒゲ似合うの(笑)ちぎみゆのコルドバでフェリーペくんの告白にきゅんきゅんしていた自分に吹き込みたい。「6年後、あなたロメロの永久輝に陥落していますよ★」と…。タカラヅカって、長く見るもんです。ほんとに。)

 

 さて~~、以下目に止まった素敵演技者たち!!普段からリピートするのが雪星系ばかりだと花組がめっちゃスタイリッシュでフットワーク軽いお芝居に見えるコレ、すごく精神衛生上的にいいです★タカラヅカ5組あるってほんといい)

 

マルーカ(美穂圭子・専科)■美穂さんが出演されると3段くらい格上げされて舞台がゴージャスになるあるある。(大好きです)全然余談だけど、こういう役梨花ますみさんの専売特許だと思ってた。当然のごとくみとさん出てくると思ってた(水晶玉が友達みとさん)

パウラ(鞠花ゆめ)■なんでもきっちりしてそうな神経質なマリアとざっくばらんでわかりやすいパウラっていう母親ーズ。ほんとさ、このTHE関西のおばちゃん感な鞠花さん好き。絶対うるさいけど憎めないんですよね…。

アントン(和海しょう)■素敵なおじさま和海さん。わかったよ、盛り上がってる柚香光を「セイ!!」と止められる(なだめられる)の、和海さんしかいないよ。(ナイワでも相性良かったけどこの二人の父息子いいですよね~)れいちゃんも和海さんの言うことだったら聞きそうだもんな…

バロ(羽立光来)■結局、なんだかんだ「びっくさんが歌ったら全部なんとかなる」っていう花組がいいのかもしれません(圧倒的な圧でその場を鎮圧)

フェリーペ(優波慧)■30代になっても、フェリーペの告白にはちゃんときゅんときた。私もまだまだ捨てたもんじゃありません。優波くんのお芝居最近めっちゃ面白い。

メリッサ(春妃うらら)■不倫する若くて美しい人妻役やらせたらタカラヅカ1だと思う。そりゃビセントもスターの地位捨てて小さい花屋やると思うよ。(ヨーロッパの人たち、行き場を失うと何もかも捨てて逃げて小さな花屋やりがち←偏見)

アンフェリータ・ナバロ(音くり寿)■アンフェリータちゃん、幸せになってくれ…!という思いが強かった雪組版星乃あんりアンちゃんに対し、「この子は早くに男に見切りをつけてさっさと自分で稼いだほうが大成して幸せになるんじゃないか?」と思わせる、そうそれが音くり寿。(強い)まあ何やらせてもうまい。

ビセント・ロペス(聖乃あすか)■こんな小さな花屋の店主いたら儲かって仕方ないんじゃ…と心配しちゃうほど美しかった。立ってるだけで発光してる。でもエリオに厳しいこといわれて傷つくほのちゃんを見て、私も傷ついた…(エリオほんと傷つくで…その言葉のチョイス…)(でもなんであくるさん傷つくのかは不明)

ソニア(美羽愛)■え~~かわい~~!!!と友人にきゃいきゃい言ったら「ああ、雪組顔よね~」って言われて自分の好みのブレなさに気づく。本能でした。

 

 以上です~。もうね、これからの花組のポテンシャルにわくわくしっぱなしの3時間。夢のような時間でございました…。とりあえず、れいひとには兄弟はじめ、上司部下、ライバル、親友、片腕、天敵といろんな関係性の男同士をやっていただいて、もれなくまどちを取り合い、ときに譲り合い、ケンカして乱闘してショーでわちゃわちゃやっていただいて私の心を潤していってほしい所存です!!

 ほんっと、なんでもバッチコイよね。柴田ドロドロ、正塚友情、景子耽美、奈穂子ラブコメ、久美子哲学。すべての作品において、これだったらこうだろう、あれだったらああかな、ってわくわくさせる組体制ってなんて楽しいんだろう!ここにマイティも加わっての花組さん、これから楽しみでしかありません。まどち~、花組きてくれてありがとね~!!

 この3人が画面に映るたび、私は喜びに震えて寿命が伸びる予感しかせずお財布を開く自分がいるのであった。ちゃりん。

 

 では、来週の「シャーロック・ホームズ/デリシュー」も楽しみにしています。それまでみなさま生き延びよう。(笑)

 ここまでお読みいただきありがとうございました!えー!こっさんめぐあいシーズン3してくれるの!!やったー長生きはするものですな~!!(ゆりかエルモクラート先生特出してー!)

珠城りょうサヨナラ公演~真面目すぎる珠城りょうは人を幸せにする。月組「桜蘭記/Dream Chaser」感想

世界の旦那、ええ仕事しはりますなあ!(ぽんちゃんボイスで)

 

 みなさまお元気でしょうか。(しれっと)5月から約3ヶ月ぶり、あくるです。オリンピックも開催され、金メダルラッシュ!日本元気!かと思えばウイルスが蔓延…わが県もすでにまん防処置県となりました。いやはや予想以上にヤツはしぶとい。

 もうヤツに関しては何言っても仕方ないのでね~元気に自粛生活してるわけですけども(えらい!!なんてえらいんだ私!!←自分で褒めるおめでたいスタイルで。)

 最近のタカラヅカ的近況報告です。花組アウグストゥスで怒り心頭のあと(れい華ラスト公演においてキスどころかラブシーンひとつも作らないなんていい根性してやがるな、ええ?T先生よぉ?)←1ヶ月たった今も悔しいという…。(でも小心者なのでイニシャルトーク(意味無し)で愚痴を吐く)「Cool Beast!!」「またれいちゃんが骨付き肉持ってる(にこにこ)←機嫌直った(早)となり、

 星組公演「VERDAD!!」では「きゃー!!礼真琴の!!Adoちゃん!!「僕こそミュージック」!!「WICKED」!!きゃー!!フリータイム5時間延長で★(アルコールもってこーい!!)」とテンションガチ上がりからの「瀬央withルンバ」に「瀬央さんまた(トークの)腕をあげてらっしゃる…」となり、ただなんで斎藤くんといい藤井くんといいあのふたりはギャグセンスが昭和で止まってるんだと真顔で考えて、

 和希そら異動に目をひん剥いて(ゆ、ゆ、雪組にそらが来るですってー!!??ひ、ひめさーん!!あなたの希望かなっちゃいましたよ…ってひめさんもういねえし!)今現在「珠城りょうの質実剛健ぶり」に魂を抜かれております。ナウ、イマココ。

 

 …みなさまの夏はいかがでしょうか。今年の夏も暑いですし、どうぞ涼みながらこのブログでも読んで休み休みいきましょうぞ。まだ先は長い…から…っ(息絶え絶え)

 それでは参ります。月組公演「桜嵐記/Dream Chaser」感想です!(別名:えー!!美しすぎて目が潰れそう~!!(それすら本望) 

 

月組公演「桜嵐記/Dream Chaser」

 それにしても、絵に書いたような、お手本のような、教科書のような「THEサヨナラ公演」でございました。

 誰もが見て感じる、ああ最後なんだな、っていうことと、誰もが感動する珠城りょうのための公演であり、最後がこの作品でよかったな、と思える。14年の集大成。珠城りょうファンのための、次にバトンを引き継ぐ月城かなとファンのための、月組ファンのための、ひいては宝塚ファンのためのサヨナラ公演。全員納得のハッピーエンド。すごくあったかくて思いやりに溢れた、真面目にコツコツ月組で頑張り続けた珠城くんへのご褒美のような公演だったな~と思う。

 久美子先生はベースはとってもオーソドックスで、基本を大事にする人だなあといつも思う。めちゃくちゃ反骨精神旺盛だとは思うけど(笑)枠組みは大きくは外さないし奇をてらわない。BADDYも新しい!という感覚だったけど、よくよく見てみれば骨組みは昔からのタカラヅカで、ストーリーの流れも王道、デュエットもロケットもちゃんとある。だから受け入れられたし心地良い。

 …ま、久美子先生の考察は山ほど語られてると思うんで(笑)私が語るまでもなく。サヨナラショーで最後にBADDY、で「今日は酒盛りじゃー!!!(レモンサワープシュー!))」となったのは私だけではないはず!(笑)ほんとテンションダダ上がりとはこのことよ…。あと「闇が広がる」ね。ちなつさんの闇広見れるなんてこの世の春とはこのことぞ!(バーン)

 この「桜嵐記」も基礎外さず、とにかく王道。主人公たちが結局結ばれなかったり(やっぱりね、日本物こそ悲恋ですよね…(じわ))、真っ白いシーンもちゃんとあり(白い着物ってなんでああ切ないんですかね…(じわ))質実剛健飾り立てず、騒ぎすぎず、真面目で質がとってもいい。MADE IN JAPAN製法な「桜嵐記」。

 何より「珠城りょうのサヨナラに集中して」作り上げているのがとてもいいなと。珠城りょうの14年間のタカラヅカ生活の集大成。我々が精力を上げて送り出します!今までありがとう!!と言わんばかりに、力いっぱい送り出す。全部のサヨナラ公演がこうだったらいいのになと、月組さんと珠城くんがちょっとうらやましいもん。ほら~~、全部が全部そうじゃないけど「名物にうまいものなし、サヨナラ公演に名作なし」(友人談)がわりとベターなタカラヅカだから(笑)この作品で送り出される珠城りょうって大事に大事に育てられて、とっても愛されて、そして巣立っていくんだなと。いや~、うらやましい!!!(笑)

 珠城くん、月組さん、お疲れさまでした。上質でとってもよくできた、よいお話でした。(ちゃちゃをいれたいけどもそういう空気でもないしそんなスキもないっていう久美子作品)(ほんとにね~、久美子さんの作品それがね、悩みのタネ!(ブログ的に))

 

楠木正行 / 珠城りょう

 「真面目すぎるくらいがちょうどいいんだよね~」とは、終わったあとの友人談。ほんとそれ!!

 サヨナラショーの舞台歴を見てても、珠城くんのあれよかったな~と思い出すのは「恋人としてはつまらないけど将来を考えるとこの人生活共同者としていいよね」みたいな(言い方~!笑)まさに「世界の旦那」なんですよね(ぽんちゃんわかる~)(めっちゃいいたいよね)

 ちなみに昔話なっちゃうんだけど、私の珠城くんの好きな役ベスト3は「月雲の皇子」の木梨(まさに質実剛健、珠城くんだからできる役)エドワード8世」(新公)のエドワード8世(大野くんまたこういうの書いてほしいな~真面目でおちゃめ、おしゃれな英国皇太子めっちゃ素敵だった!愛する人のために皇太子やめちゃうのが新公なんだけど珠城くんのキャラぴったりだった)あと、ロミオに厳しいことで有名なあくるさんが唯一このロミオならいいよと太鼓判押すのが珠城ロミオです。(何様)なんでだろう…なんでかわからんけど、珠城ロミオなら結構なんでも笑って許せる自信がある(だからそもそもなんでそんなにロミオを目の敵にするん)あと、「春の雪」本田!!この役見て珠城りょうに俄然興味を持てたので生田くんをないがしろにしちゃいかん(笑)

 で、今回の楠木正行無知の反対語が楠木正行です、とでもいうんでしょうかね、何なんだろうこの器の大きさは!!なんでも知ってる、なんでも頼れる、この人のいうこと全部正しい、みたいな。なんか~、実社会でもいません?なんとなくモヤモヤしてたり迷ってたりしてたんだけど、話を聞くとすとんと「そっかー」って思えるような話し方する人。正しいんだけど説教臭さは感じないし、正論ふりかざしてうるさいな、って感じでもない。

 きれいな言葉、きれいな所作、もののふだけれど隠しきれない気品。「名家の長男」感がすごい!さすがです。さすがやで。結婚したい人No.1の座長年キープし続けた珠城りょうだからできる役やで…(弁内侍負傷からの足の手当してくれるシーンにキュンとした。よくわからんけど手当とか看病とかめっちゃ似合う男役ですよね(おかゆとかもすごい上手に作ってくれそう))

 南北朝時代のお着物や鎧がこんなに似合う人もいまい!ってほどお衣装もすごくよかった。紫(気品+色気)とかゴールド(品のあるゴージャス)とかああいう色の着物を嫌味なく着こなすっていうのもすごいスキルだし珠城くんの真ん中精神、ずっとこの位置をキープしてきた!!っていう歴史を感じた(豪華な衣装を着慣れてるってすごいかっこいいなと思う)

 南北朝って鎌倉時代と同じくで、歴史の授業でもスーッて通り過ぎる地味なイメージだったんだけど(私が興味なかっただけですかね)こんなに魅力的なドラマのある面白い時代だったんだなって。公家vs武士っていう、なんていうか、身分差の争いって歴史としてすごく興味そそられます。話それるけど、久美子先生「公務員」ってワードを使うの好きだよね(笑)いやわかりやすくてらしくていいんだけど。「サパ」でもいってたな…って。それだけ(笑)

 何よりキタキタキタキタ!!!!ってテンションの絶頂を感じたのが戦出陣シーン!!鳴り響く尺八の音に下ろした落ち武者スタイルのロン毛(←だから言い方)

死を覚悟した武士の色気と必死感。

 私ね~、珠城くんほどこの髷を下ろした日本物のロン毛が似合う人いないと思うの!髪の毛振り乱して、必死に戦う。己のすべてをかけて、「一所懸命」やりきる。(なんか珠城くん見てると、なんでか「質実剛健」だの「一所懸命」だの「日本人が好きな四文字熟語」的な言葉が浮かび上がるんだよね)

 スローモーションでの戦いは映像処理…?って思えるほど完璧だった。殺陣をちゃんと理解してないと難しそうだな…っていうのは殺陣をやったことない人(※私)の浅い感想ですが、運動神経~!?とはこのことよ…。大河ドラマなのこれ?鎧の似合い方といい、NHKさんに「参考資料です」と提出したい。(なんの?)

 サヨナラ公演なのに、相手役と結ばれないし最後死ぬ。だけどものっすごく美しくて、儚くて、繊細で。散る命を美しいと思うのは日本人の美学だというけれど、世界は美しいに越したことないだろう!?

見てよこの美しい三兄弟を!!!(ばーん)

(熱弁)(それがいいたかったんだね…)切れ長メイクが大好物の私は日本物メイクした男役が大好きなのですが、ことさら今回の珠城、鳳月、月城の並びのTHE眼☆福、といわんばかりの並びがもうこの世のご褒美でございました…。ありがとう、生きててよかったです…。(この言葉言えば言うほど重みがなくなること最近気づいた)

 桜吹雪が舞う中、ひとり佇む珠城りょう。そのシルエットはまさに武士。14年間戦い続け、もがき苦しんだであろうひとりのもののふ

その最後はまぶしいほど美しかった。

ありがとう、お疲れさまでした。最後にものっすごい美しい世界を見せてくれて、「うむ、大儀であった!!」と一樹千尋さんに代わって言いたい(笑)。月組のトップスターは間違いなく頼れる美丈夫、私達の自慢したい世界の旦那でした。

 

弁内侍 / 美園さくら

 

 「やっぱり結局、着物もスタイルなんじゃないか?」という疑問を投げたい。着物はくびれ必要なしとかよく言うけどまあ見てよ、美園さくらの着物コレクションを(じゃらららら~~~)

 ぜ!ん!ぶ!か!わ!い!い!!

 何事!!!ああ~見てるだけで幸せとはこのことよ…もうさくらコレクション見れないんだな…しゅん。着物もきれいで、ショーで見せた派手なピンクのサテンドレスとかIAFAブロンドゴージャス美女のエマとかほんと好きでした。

 さて、「桜嵐記」では日本物の典型的なヒロイン。耐え忍んで、涙をためてこらえて、三歩下がって男を立てる。一夜の思い出を胸に一生その人を思い続け、夜の夜空を見上げては「あの人は今も元気かしら」と思いを馳せる…。おおよそ「ピガール狂騒曲」のにぎやかで人生をドロップキックしながら倒れるときも前のめりなガブちゃんをやった人とは思えないような弁内侍。タカラヅカの娘役ってほんとめっちゃ面白い!!

 とまあ、アメリカブロンド美女やら先進的なヨーロッパ女性が似合うさくらちゃんなので、日本女性はちょっと「ぽくない」キャラクターではあるんですけど(私の印象では、です)それでもね~、やっぱりさくらちゃんは女優です。儚くて繊細で、愛する人を思い続けて。そういういじらしい弁内侍がかわいくて。ぶっちゃけ今の現代女性から共感度は低いヒロイン(まあ日本物のヒロインはみんなそうですよな)ではあると思うけど、やっぱりそこは美園さくらでございます。いじいじしててもうじうじしてても、こういう日本女性ってやっぱりかわいいよな~って思わせる女優っぷり。

 「料理以外全部ひとりでできるんだな」と正行に言われる弁内侍ですけど、このひとことに私は弁内侍のさくらイズムを感じてしまってですね。ひとりでできる、って言葉は人によっては寂しく感じるかもしれないけど、なんていうか、ひとりの人間としてリスペクトされてるというか認知されてるというか、「お前すごいな」っていう意味が込められてるような感じがしたのね。正行の言い方に。

 そうやって言われる弁内侍は身元がバレるかも、ってドキッとしたんだろうけど私はなんか、いいな~って思った。女性が認知されるのが難しい時代において、こうやって言われる弁内侍も、それを演じる美園さくらもかっこいい。「あなたはひとりで大丈夫でしょ」は少し複雑だけどそれでも相手から認められてるから言われる言葉。

大丈夫だと思うから、いわれる言葉。

 「え?大丈夫?ひとりでできる?ほんとに?心配だな~」って言われすぎると信用されてないみたい。だから褒め言葉だと思いたい…って良いように思いすぎかねコレ?(笑)…まあたぶん正行さんはしれっと出汁を捨てる弁内侍ちゃんを見て普通に見たまんま、思ったまんまいっただけでしょうけどね(深読みがもはやライフワークなんでね…許しておくれ)

 あとね~、「料理以外」っていう言葉に親近感湧く女性多いんじゃないでしょうかね!ね~出汁、捨てる人いるよね~。(※私も捨てたことある)すべてを良いようにとる自分主義マインドなんで「料理はおれが面倒見てやるよ」的なやつでしょそれ!!ってひとりでキュンとくるアラサー女性。はい!!!(挙手)←おめでたい性格

 弁内侍は結局ずっと独り身なんでしょうか?(ごめんこの辺わからんかった)恋多き女に見えて純情で一途、が「美園さくらの恋愛スタイル」であってほしい私は結婚しててもしてなくてもいいんだけど、心では正行をずっと想っててほしい。時代的にも家柄的にも夫になる人は選べないだろうし、心に反することだって多いだろう。けど、私はこの人との美しい思い出があるから大丈夫。自分の信じる幸せがひとつでもあれば強く生きていける女性がいい。

 美園さくらは雑草です。何度踏まれても立ち上がるし、ささやかな花も咲く。コンクリートの隙間からたくましく、強く、人生を全うする。

 真っ白い着物のシーンがすごく儚くて美しくて、この桜は散ってしまうんだとわかってても何度も見たい。人生は短い。あっという間に散ってしまう、桜のように。だから見届けよう、最後の瞬間まで。

 ショーがやっぱりも~~最高の「美園さくらコレクション」(ライバルはパリコレ)でね~!!さくらちゃんにおいてはどんな衣装もばっちこい!!で作ってる人も見てる人も幸せにするんですよ~。冒頭でもいったピンクのサテンドレスがすごい好き。でもミニスカートもいけるしな~。なんで脚があんなにまっすぐなのか、なんであんなにビーナスのようなくびれなのか、脳が大渋滞である(さいこう~!!)

 3年間のトップ娘役、お疲れさまでした。強くて面白い、なんにでも猪突猛進な美園さくら、あっぱれでございました!!!

 

 楠木正儀 / 月城かなと

 最後に「ちなつさんに首根っこ掴まれてるれいこちゃん」の図がもうオペラでズームで見たくて見たくてたまらんかったのですが…ちょ…っなんなんその萌構図…!?(ハクハク)(満足度150%キープ(高水準))

 ということでれいこちゃんです。ここいつも読んでくださっている方ならもう言わなくてもわかってくれると思いますが当方、れいこ推しがゴリゴリなことで有名なあくるさんなので…許しておくんなまし。いろいろなことを。…先に謝りましたよ、この人。(やる気ですね★)

 にしても~~~!!!まずれいこらしからぬ着物の色の数々なんですけども。わたし、かのトラウマ公演「夢幻無双」でひとついいところを挙げるとするならば迷わず「れいこのオレンジの着物」といいたい人なので(き、着てましたよね?)この黄色の着物はものすごく好きです!!正儀のパッと明るいイメージがよく出ててすごい素敵。今回デビューの薄井さん、芝居の着物のデザインがすごくよかったのでこれからも期待してます。

 もうきっと、これからこんなれいこちゃんは見れないんだろうな~~と思いながら終始ニコニコして見てました、正儀くん。(※これからは神経質で繊細でドラマチックな月組になること前提で話してます←どうだろうなそれ?)

 自由で元気。無邪気でかわいい。わかってなさそうでわかってる。普段はにぎやかだけど、静かに話を聞くこともできる。顔がいい。←…?

 この三兄弟の中で選ぶなら迷わず私は正儀くんで!!と声高らかに挙手したい。(次男の正時さんもめっちゃいいけどなんせ愛妻家で料理上手っていうすごくできた人間で…その上ちなつさんだし(その上ちなつさんだし?)緊張しちゃいそうだな…って★←???)

 「トップスターのバトンの受け渡し」を演技で表現するならばこうなります!というような最後の珠城くんとのシーン。息をするのも惜しく感じる空気。美しくて繊細で、空気が澄んでて清々しくすら感じる。絶妙な空気感で存在する正儀。正行に信用されていて、正時にも愛されて。のびのび演技するれいこちゃん。れいこちゃんほど二番手時代を「楽しんだ」人はいないんじゃないかなと思うほど毎回すごくいい演技を見せてくれる。

 正行とは違う空気感で楠木団をまとめていきそうで、でもどことなくいたずらっこな悪ガキ感漂うれいこちゃんがすごくよかったです。

 …と、いうか、父は輝月ゆうま、母は香咲蘭、兄が珠城と鳳月でこの家系にちゃらんぽらんが生まれるわけがない。(どう間違ってもいい男しか生まれない。)

 ショーがね、A先生お決まりのK-POPLDHかの場面にメインでラップを歌うれいこちゃんがね…いや、すっごくかっこいんですよ、れいこちゃんらしからぬ(おい!)おしゃれなゆるふわウィットな髪型でね?ギンギラギンな衣装でね…THEイマドキ!THE若いエネルギー!!的な…でもどーしてもどーしても

「ねえ、ありちゃんと出番間違えてない?」

ってツッコミたくてたまらんっていう!!!ごめんよぉーごめんなぁー!!れいこ大好きやでー!!!(その下がおださんっていうのも相変わらずっすねA先生?とゲラゲラ笑いながら「ヒィー!!!www似合わねえ~~~!!!www」となったあくるさんでした…(ねえお願い!今すぐ謝って!土下座で謝って!!)※月城かなとに罪はなし。

 …ほんとごめんなさい。でもこれだけはわかって?ふたりともかっこよかったんです!!!(※必死の形相で)

 着物姿の麗しのれいこ様を見て思たことは「お願いだれいこ!!早く御簾をあげて海ちゃんを夜這いしてくれ!!」でした。(ダイナシ)。うん。そう。平安時代の月が輝く夜にね。私からのお願いだ。(あくるさん~退場~!)

 …あれちょっとまって。私れいこ推しゴリゴリのはずなのに…今回いじってしかなくない…!?(いじりはじめたら恋のはじまり~小学生の心を持つクソガキあくるさん)

 

 楠木正時 / 鳳月杏

 いや~~~、珠様の腕の中で死ぬちなつさんを見て「You are Champion…(この公演勝ったも同然)」って頭の中で流れましたし、「久美子おぬしもまあまあブレないたまちな信者だのう…」とニヤニヤしながら肩ポンしたい。そんな正時さんなちなつさんはもはや私の中で「無敗の王者」の栄冠に輝く役者でございます。ちなつのやる役に負けはなし。帝王(金色)、クズ(ピガール)、王子様(冬星)なんでもバッチコイ★(本気で全部すき)いや~、もう!!かっこよすぎでしょ!!!ひどい!!これは~ひどい!!(※最上級の褒め言葉)

 正時さんが「愛妻家であり料理上手(←霊長類最強)」っていう「なんだその既婚者の夢、独身者にも希望を与える設定は??久美子~、ちなつ贔屓がすぎるぞ~!!(いけいけもっとやれー!!)」っていうファンファーレがすごいんですけども。ちなつ様今回もかっこよすぎてどないしようの巻。

 とにかく奥さんの百合とのシーンがすごい好きだったんですよね。なんにでも一生懸命な奥さんをあったかく見守る夫っていうキャラクターがもう~理想の極みで!!戦は向かない、料理が好きなんだ、っていうのもすごくあったかい。優しいがゆえに、その愛する百合と別れるのもとても正時らしいなあと感じる役作りで。

いつもならドラマによくある「愛するがゆえに別れる」はいちばんわがままで都合のいい自分勝手な理由だわー!!って憤慨しちゃいがちな私ですが、今回は「うん、そうね、しょうがないかもね(ちなつさんなら許すわ)ってすとんと納得できたってもんよ(ただその後百合自害の報を聞いて「ま、また…!海ちゃんの不幸体質が発揮されてる…!!」とうなだれてしまったのですが(毎回病んだり死んだり狂ったりなうみちゃん…(言い方)うう…これからはれーこと幸せになって…頼むから…)

 鳳月さんの何が好きってしゃっとした涼しい目なのですけど、それが日本物でいかんなく発揮されるんですよね。ほんとにちなつさんの日本物メイクはきれいでよく似合います。伏せ目の色気とはこのことよ。長いまつげにすっと流れるアイライン。これから増える(と信じてる)月組の日本物に期待しかできない~楽しみしかない~!!

 

後村上天皇 / 暁千星

 

 今回のありちゃん、なかなか出てこなくてノー知識、ぶっつけ本番バッチコイなあくるさん(予習せえや)は「ありちゃんまだ出てこないじゃないの…!!(ソワソワ)」ってなってたんですけど…

 天皇だった(どーん)。

 さすがです。そうね、日本のプリンスだもんね天皇って…!ってちゃうやろそれ。芝居のほうではありちゃんにありがちな「(ニヤニヤ)」「うふふありちゃん…★」って思うようなスキがない天皇っぷりだったんですけどもやっぱり暁千星といえば!ショーですよね!!!

 …恋人を奪ったちなつさんを撃たない暁千星。(走って退場)

 もう、新しすぎて目ぇひん剥いたよね。(う、撃たんのかーい!!(観客総ツッコミ))※暁千星に罪はなし。

 今回のありちゃんもよかったです。←なんかしらんけどま、まとめたー!!

 

 月組の芝居巧者たちリスト(ゆり王子ぽんちゃんの活躍楽しみにしてます!)

光月るう(楠木正儀(老年))■るうさんよかったなあー!れいこ正儀の要素あり、そして渋さと生き残りの切なさの表現が見事。最後のなっちゃんとのお芝居の雰囲気すごい好きだったわー。新公がおださんなの!?めっちゃ見たい!

夏月都(弁内侍(老年))■なっちゃんのベッタベタのおばちゃん役が好きなんですけど(笑)今回はしっとりとしたおばあちゃん。かわいい。窓辺にマトリョーシカみたいに置きたい。(え?演技じゃなくて?)なっちゃんの芝居は人生の年輪を感じます。味のある人だよねえ。

紫門ゆりや(高師直)■最初誰だかわからなかった!びっくり!でもってうまかった~!星組の天寿さんもなんですが、見た目ロイヤルな人がこういういけすかないおっさん役やるとすごく光るっていうことを知ってしまった。禁断の果実。専科にいっての活躍、期待してます!

千海華蘭(ジンベエ)■今回も魅せます千海華蘭。うう~好きが更新されていく…。珠様の最後の公演でこういう役ってもう…(泣)からんちゃんあったかい、タカラヅカあったかい、って思う。心がポカポカしてきます。そしてつーっと泣きました。

輝月ゆうま(楠木正成)■顔も心も男前な三兄弟のパパ役。めっちゃ納得。少しの銀橋の場面でさえこの人にかかれば大事なエピソードになる。月組のぽんちゃんを見れなくなるのは寂しいけど他の組で演技するぽんちゃんを見れると思うとハッピー!!(単純)

蓮つかさ(高師泰)■どんどん名役者になってくさまがたまらんのですよねえ。そして相変わらず鼻筋が尊い

海乃美月(百合)■「百合が自害」の報を聞いて「また出た!!海ちゃんの不幸体質!!」って思っちゃってほんとごめんな…。…いや。いやいや。だからこそ海ちゃんは美しいのです。ショーで光沢青タイトスカートでバリバリ踊る海ちゃんめっちゃかっこよかった!次回からトップ娘役、期待してます!

風間柚乃足利尊氏)■…のちの室町幕府初代征夷大将軍であるーーー。(この揺るぎないおださんの絶対王者感よ)

 

 桜吹雪は力強く、散る桜は美しく。珠城りょうというトップスターは力強く舞台を踏みしめて、美しく去っていく。今の多くのスターは組み替え前提で、組替えをチャンスにできる者こそスター、という空気の中珠城くんを見ていると「生え抜きっていいな、幸せだな」と思う。いや、本人にしかわからない苦しみも血のにじむような努力もあっただろう。生え抜きは生え抜きの苦しみも伴うだろう。

 でも、みんな自分のことを知っていて、わかっていてくれる。成長を見守ってもらえる。温かい環境。サヨナラショーはすごくあったかくて、ずっと見ていたい心境になった。この幸せな構図を全部目に焼き付けたいとただひたすら。タカラヅカって家族なんだなあ、とOGが言うことを実感した。

 もはや天然記念物的な生え抜きスター。素直にただまっすぐ、愛情を受けてキラキラと輝くことが運命。

 そしてその宿命を全うした珠城りょう。生き様も、死に様も、あなたの演じる役はちゃんと人間で血が通っていました。全員、愛すべき人間でした。

 

私はこの美しい公演を忘れないであろう。14年間、ありがとうございました。

 

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ここまで読んでくださったあなたにも~ありがとう!!!

次は花組inコルドバでお会いしましょーう!!(れいちゃんとまどかの背徳愛やで…!ドキドキするでえ~わしゃあ…(だれ?))

真風涼帆 2nd SEASON~それはシックでおしゃれなエーデルワイスの再会(ラストシーンは名画でした)/宙組「ホテル・スヴィッツラ・ハウス」感想

真風涼帆2nd SEASONにドハマリする予感しかしない。

 

 さてさてさてさてみなさんこんにちは。毎日お疲れさまです。あくるです!今月も立ち寄っていただきありがとうございます~!!

 ロミジュリからの約1ヶ月ぶりの感想記事。今日は宙組「ホテル・スヴィッツラ・ハウス」の感想をだらだら喋りたいと思います!…っていうか…ス、ステキすぎないかァーーーーー!!!???真風涼帆がァァァ!!!!(最高ボタン連打)ってお話を全編に渡ってたっぷりさせていただきます♡(それわりといつもじゃない?っていうのは聞こえない。)いや…望海さんが再三「最後に持ってくのはどーせゆりかだし」と言っていたのはみなさんに記憶に新しいことだと思います。ええ!望海大先生、間違っておりませんでした。エリザのあとものすごい勢いで「ゆりか見たよ!!あんたほんと持ってくよね~!!!」って電話でしゃべっててくれないかな…それを電話口でほほえみながら「あ、望海さんお疲れさまです~東京はどうですか?」なんてのんびり話すゆりかちゃん…。

 

 もうさ~、だいたい支配人まっぷーが出迎えてくれるホテルなんて絶対ミシュラン三つ星、いや五つ星の予感しかいないのよ。「おぼっちゃま」って!!そこにクラーク・ゲーブルの再来の真風さんですよ(トレンチコートに三つ揃いスーツにタバコ。真風涼帆に持たせちゃいけない(←ツンデレ三種の神器よ)。「ねえちょっともう一回ゆりかのド頭のトレンチ見せて?」って中継にリモコンで巻き戻しボタン押そうとしたのは私だけじゃないはず。(※できません。)

 というわけで今夜は祝おう真風涼帆セカンドシーズンスタート記念!(まかじゅんとかまかキキっていうのは…もうなんだか…「お似合いすぎて見てて幸せすぎて目眩がする」の略じゃないですかねえ…(ぜんぜん意味、分かんない))

 

宙組「ホテル・スヴィッツラ・ハウス」

 

 もうまず、真風涼帆のトレンチコートに後ろ姿にタバコに勝てる人間いますか?って話ですよ。(コンマ2秒で白旗)

 

 あの~、私の景子さんの見解がですね、個人的に「めっちゃくちゃ当たり外れの激しい演出家」であるのは結構前から結構頻繁に結構強く(何回「結構」いうの)いってて。私はですよ。クラシック名画とか、クラシカル愛憎劇はだい!!すき!!!なんだけど、景子さんのオリジナルがね…すっごい綺麗なんだけど、潔癖主義で完璧主義でとっても窮屈。そんなイメージ。住宅展示場のモデルハウスみたいな、ここ人住んでないですよね?っていう感じのね。

  …という景子観をお持ちのあくるさん。「ホテル・スヴィッツラ・ハウス」観劇後の姿が、こちらです。

 

ロベルト・フォン・アルスベルク/真風涼帆

 ちょっとぉぉぉーーーーー!!!!素敵すぎて完璧すぎてTHE理想枠の最高な真風涼帆だったんだけどぉぉぉーーーーー!!!!(5秒前の「完璧すぎて窮屈やねん」発言、粉々に砕け散ってます★)(見る影もない…)(みなさーーん!これが人間でーーーす!!!)

 もうなんていうか、はっきり言って「この真風涼帆、最高です!!(ガッツポーズ)」としかいいようがない。(最初っからそう言えこんのツンデレ女子!!)

 真風涼帆による、真風涼帆のための、大人のミュージカル。(ゆりかファン得で、ゆりか推しのための作品でもある。)←これめっちゃ大事。

 いやびっくりした。びっくりするわ。久々に「ひぃ!!」ってのけぞった、2幕のラブシーン(そこか…)(やっぱり君はそこなのか…)。ま、この件に関してはゆっくり書きたいのであとに回すけど、もうなんかもう…。シックでおしゃれでハイソサエティでやっぱり馴染みのない、ニジンスキーといえば早霧せいなが頭の中で踊りだす程度の知識しかない(もうこれしかない。まじで。ヅカファンのニジンスキーの引き出しって、ちぎさんしかない。)世界が展開されるけども、もうそんなことどうだっていい。

 だって真風涼帆がかっこよすぎるから。

 あのねえ~、最初に「ほれるしかないやろ…」ってマジトーンで思ったのが電話をかけるところ。(もうここまでで巻き戻しボタン何度も押してる←※反応しません)もえこが「かっこいいですねえ」「芝居を少しやってたんだよ」みたいな掛け合いある(毎度のことですが細かいニュアンスはわかりません、てへ)あれでさ~、ロベルトゆりかが机に片足のせて電話しゃべるのよ。ちょっと待って、今の電話かけるシーン…やばくない?(マジトーンのロートーン)。「ちょっともえこ、「もう一回電話かけてくれませんか?」ってゆりかに言ってよ」って後ろからもえこに指示したい。まあ、そういうもえこもたいがい人間離れしたかっこよさで(もえこにゆりかの誠実な部下で女の怖さを知らない24歳スイス人のスーツ男子にした景子さん、あなたわかってらっしゃる。←20分前の発言は…?)もうだいたい頭が理解不能になってるんだけど。すごいな…もう日常のいろんなことぽろぽろ忘れられるな…。

 視覚的にもう100点満点の120点×50回くらい叩き出してるんですけど(いろいろ数字がおかしい)1幕が結構ラブ要素が低くて、ラブ<ヒューマン<ジョブ=ミステリーみたいな、あ~…景子さんのこっち系かあ~…(ローテンション)っていう感じだった。(そう、私景子さんの作品には基本ロマンスしか求めてない。ロマンス濃度が高ければ高いほど全私が絶賛するシステムになってございます!!←そんなシステム別にいらん)

 ただ2幕、2幕です。むしろ2幕で何杯ご飯が食べれるかって話です。ゆりかの本領発揮(3年ぶり)のなんとも言えない、いやもう言葉にならない極上ロマンスに発展。ニーナ潤花ちゃんに対する誠実な対応、言葉、仕草。もうすべてがきめ細やかで繊細で、完璧男子とはこのことだわとため息がとまらない(たぶんヅカファンにロベルトのこと嫌いな人いない)。ロベルトっていう男はなんかもう、理想そのものですよね?頭が良くて、人間できてて、ひとりの女性もちゃんと愛することができて、何が大切で何が今この世界に足りないのか、全部理解してて。なおかつ守ってくれるような男性。望海さんが「最終的には真風さんが全部もってくんすよ…(ため息)」って再三言ってたのが思い出されます。いやほんと、もうなんか人間なのかな?っていうか真風涼帆って存在するのかな…?と最終的には疑っていましたからね…。(ここにきてファンタジー扱いされる男役真風涼帆(92期))。

 なんかねー、もう全部がパーフェクトすぎてざっくりと「なんかもうかっこいいの総動員」くらいの語彙力しかなくなっちゃうロベルトさんなんですけど(最低すぎる語彙力)私がロベルト最高!と思ったのはちゃんとニーナの生きる道、生きる世界を尊重してるところなんです。ロベルトに「愛してるがゆえの」エゴは一切存在しないの。「一緒にいたいからアメリカになんて行くな」なんていうことはもちろん言わない。でも、「一緒に行こう」とも言わない。で、「結婚しよう」という保険や束縛もかけない。(これは結構ワタシ的にすごいいい男)。ニーナの人生において、自分が足かせになることは一切しない。未来は一切、約束しない。ざっくり「花束持って、会いにきて」という口約束だけ。時間も、場所も約束せずに。あの時代は携帯すらないのに。

 自分のそばに置くのだけが幸せではないこと。ニーナにはニーナの人生があること。彼女がその世界を望んでいること。ロベルトなら、ニーナを幸せにすることはできる。結構かんたんにできちゃう、だって彼はパーフェクトだから。でもそれはしない。彼女を愛してるから。ニーナが、ニーナの愛する世界が自分も大好きだから、彼女に自由を与えて、でも時期がきたらちゃんと迎えに行く。

 ロベルトの「この日のために休まず働いた」っていうセリフものすごい好き。きっと会いたくて会いたくてたまらなくて、(もえこに)ガンガン指示飛ばして(もえこが)馬車馬のように働いて、おキキ様が国際電話で「アルマとラディックがそばでいちゃつくのほんまむかつく!!」っていう愚痴を「あーはいはい」って軽くあしらって「おぼっちゃま、お元気ですか?こちらでは今日もエーデルワイスが満開です~❀」というポストカードをまっぷーからもらったりしながら一生懸命働いて。(※一部妄想です)彼女と再会するために。立派になった彼女を迎えに行くために。

 …ゆりか~~~~!!!!なんってなんっていい男役に…!!!(もう何がなんだかわかりません)(ロベルトなのかゆりかなのか…?)ありがとうございます…!今月も思い残すことなく萌えられました。(満面の笑み)

 最後に。もう反則技が数えたら150くらいありそうなラブシーンについて(たぶん一晩中このことについて話せるしビールだったら1ダースいける勢い)。ほんとに、美しい名画のような、あと100年残しておいてほしいしむしろ殿堂でずっと流せばいいんじゃない?って思うようなラブシーンでね…!!もう教科書に載せようぜ!?って文科省に提出したくなるような名シーンです(ちょっと待ったなんの教科書よ?)(ほけん…たいいく…?)(生々しいわ!!!)ねえ、あんなにきれいにシュルシュル~ッてリボンほどける?(A.ほどけません。)ちょっともうなんなの真風さん!?その前にネクタイ緩めてさらっと色気出しちゃうの本当にやめてよね!?(A.もっとやってくださいお願いです。)という心の中での「もうやめて」「いやもっとやれ」がずっとエンドレスに続く感じ…私だけですか?本当に素晴らしかったです。宙組のわたしの中の全盛期が大空祐飛さんなんですけど、あの時代の宙組作品片っ端からやっちゃわない?って軽いノリでお誘いしたい。宙組Pに。あのセピアの世界にレッツゴーしちゃいたい。暗転したあと思わずため息。ああ、大人の男性ってすごいな…もうなんか…生きててよかったレベル。(←これあくるさんの人生で何度もある)まかじゅんで「カサブランカ」が見たいです…(どさくさ)あと「愛の不時着」(まだいう)(しつこい)

 なんかね~、まどかちゃんとの終わりが結構唐突だったもんだから、モヤモヤとした時間を過ごした方も大勢いらっしゃるんじゃないかな~とは思うんですけども、まあ結果論となりますが私個人としては「組んでみないとわからんじゃーん!?」くらいの心持ちでいたいな、と思ってます。余裕があればでいいけども。(※私はだいたいない)まかじゅんがあと何作あるか正直わからないけども、この次もこの二人が楽しみ!!と思えるのって最高に幸せだなと。

 と同時に柚香光と組むまどかちゃんも最高に楽しみにしております。個人的希望としましては、女王まどかに跪く柚香光をぜひとも!!!(あの奴隷まつりであった「金色」でもひとり悠然と王子様やりきった柚香光さんをまどか女王にはぜひに軽くあしらっていただきたい。切なる希望です。(言霊スタイル))

 あ!衣装ヲタとして一言言わせて!ネイビートレンチ、ネイビー三揃いスーツ、とにかくゆりかにネイビーを着せる有村先生。…はい。天☆才!!!(ほんとにこの一言に尽きるわ…)

 

ニーナ・デュボワ /潤花

 ベルギーの田舎娘が「踊りたい!」「バレエが好き!」という気持ちひとつでパリへ行き、挫折を経てスイスへ。もう一度夢を叶えるために、もう一度純粋に夢を追いかけたくて。

 勝手にですが北海道の旭川から出てきた潤花ちゃんのためのような背景で、まあ人事のゴタゴタで潤花ちゃんも「トップ!嬉しい!やったー!!」っていう気持ちだけではないんだろうなあ~と勝手に思ってたのでこうやって彼女の魅力がたくさん見れる作品がお披露目でよかったなあという気持ちでいっぱいです。「初日は吐きそうな気持ちだわ」というセリフに、きっと潤花ちゃんもそうなんだろうなとかね。勝手に気持ち入れちゃうおばさんでほんとごめん。(笑)

 潤花ちゃんってとにかく「ロケットがめっちゃくちゃかわいい」っていうイメージで、彼女がロケット踊ってる時ってもうね、そこだけピンスポ当たってるんじゃないかな?ってくらい明るいんですよね。まあ実際当たってることも多かったんだけど(笑)もうほんと、笑顔がひまわり。周りをぱあっと明るくする太陽のような笑顔の女の子、っていうイメージが強くて。雪組時代からこう、人より影の濃さ3倍くらいある…?っていうアンニュイな大人っぽい男役・彩風咲奈さんの隣のイメージだったので、まあきっとゆりかちゃん(これまた咲奈さんに負けず劣らず大人でアンニュイ)の横でもいい感じにひまわりな太陽であろうだろうなー…っていう予測はしてたけど。

 結論。大人のアンニュイ男役には太陽系女子が鉄板である!!!

 いや~いいです。まかじゅん。ゆりかの陰ってる部分をいい感じに「こっちの空気気持ちいいですよ~!」って持っていく明るさ。まあまあロベルトさんワーカーホリックだから、きっとニーナの笑顔ひとつで癒やされるところがあるんでしょうね。バレエが好き、という気持ちが伝わってくる演技、丁寧な描写。「仕事と恋愛が両立できないの」っていう20代あるあるに「ああ~…あんたはそうよね~…でもそれがあんたのいいところよ?」と電話で深夜1時まで話せそうな素朴な子で(このあくるさんのトップ娘役と親友設定、いつまで続くんでしょうね…?)親友思いのいい子。

 社会のはみ出しものばかり見てきたロベルトにはなんかもう空気清浄機みたいな女の子だったんだろうなと思います。その清純さと清潔感。ラストの白の衣装の美しさはため息もので。まかじゅんで「ローマの休日」も見てみたい、と思いがふつふつ。ニーナが大絶賛を浴びてるブロードウェイで、カーテンコールに真っ赤な花束を抱えて迎えに行くロベルトっていう図もすっごく見たいけど(やたらゴージャスな構図)、このふたりにはスイスの山の上で小さなエーデルワイスの花束でささやかに二人だけの再会をお祝いするのが似合うのかも(それを陰でニコニコ見守るまっぷー支配人←大好き)

 ゴージャスな大人の恋愛が似合う男女なのに、ささやかで少し質素な、でもこの上ない幸せが似合うふたり。包容力の塊みたいな真風さんの横できらきら輝くような笑顔を振りまく潤花ちゃんが楽しみで仕方ありません。

 あと、あの天下の万里柚美さん(すごいよねー、宙組にめっちゃ馴染んでる…(星組と芸風全く違うのに…)「頭おかしいんじゃないの!!!」って言い放つ潤花ちゃんステキでした!!!(※演技です。)登場と最後のワインレッドの帽子、ささやかだけど上品でめっちゃ可愛かった~。

 

  ヘルマン・クラウスナー /芹香斗亜

 まずおキキ様にベージュの光沢スーツ着せる有村先生がステキすぎる。スーツだけでどんだけバリエーション考えられるの?って思うけど衣装ヲタ的には「ありがとうございます…」の一言です。やっぱゆりかちゃんはネイビー系、おキキ様にはベージュ系ですよね…!!わかります…!!

 まー、まかじゅんも堪能しつつもまかキキ需要もしっかりカバーな作品でそれだけでニコニコしちゃうんだけども、ヘルマンは「生まれながらのお金持ちで芸術家、クールに見えるが芸術への情熱はメラメラ燃えている」という芹香斗亜による芹香斗亜のための役一目瞭然具合のわかりやすさが秀逸です。アテガキっていいよね~~~。そうね、やっぱね…おキキ様は日本の貴族だからさ…。

 「ハンナのお花屋さん」を見ておキキ様と景子作品相性いいな~(THE上流社会なハイソサエティな世界が似合う)って思ってたんだけど、今回ロマンスパートじゃなくて友情にスポット当ててたのが個人的にはとても好き。対ゆりかロベルト、対しどりゅうラヴィック、対ららアルマ。最後の最後までアルマに対する気持ちが恋なのか友情なのか、グレーだなーって思ったんだけど(ホテルを去る瞬間アルマをさっとエスコートしたのがキキ貴族~~!!ってキャーキャー思ってました)まあ、同志であり妹みたいな存在なのかな?

 おキキ様はいつも優雅で何事も円滑に進めていく、頭の切れるスマートな役が最高だなと思うけど時々人間臭さが出るのが好きで。今回も、表向きはなんでもうまくやるし全部完璧なんだけどうちには葛藤とか、なんにもうまくいかない、もどかしさややるせなさを表現するのがすごいいいなと思って見てました。2幕の過去を語るシーンがすごくよかったな~。戦争への怒り、社会への怒り。一見淡々とこなしてるように見えて、実はとっても熱い。あ、こういうところ星組だな!って思いつつ(笑)最後のまかキキ抱擁に胸が熱くなって。貴族でも、金持ちでも、人間というのは誰でもその人にしかわからない葛藤や悲しみ、苦しみを抱えてる。キキちゃんの演技を見るとそう思うことがとても多いです。ほんとすごい役者よね。

 

ユーリー・バシリエフ/桜木みなと

 毛先パーマ最高か~!!!(ガッツポーズ)THEバレエダンサー、細身で繊細ないかにも!!って感じが素晴らしい。ずんちゃんはビジュアルセンスが的確だなっていつも思うんだけど(ぱっと見て「あ、この人こうなんだ」っていう視覚的なイメージがつかみやすいメイクとか髪型するなあと思う。「アナスタシア」然り、「壮麗帝」然り)今回はなんだか「ポーの一族」から出てきたような作画・萩尾望都がすごい個人的にツボ。あと、この時代のゲイってなぜか黒のタートルネック着るよね~!!っていう…(そこ?)

 パリの恋人にかける電話のシーン、最後に「…ジョルジュ!」って叫ぶじゃないですか。あれがすっごい好きで。ずんちゃんっていっつもこじらせてるイメージがあるんだけど(とにかくまどかに失恋しまくってるイメージがある)今回素直に、ストレートに恋を楽しんでるずんちゃんはなんかキラキラしてた(笑)ジョルジュのことめっちゃ好きじゃーん!!!ってどつきたくなるような。人前でもいちゃいちゃするのが可愛くってね~きゅんきゅんしてました。子犬かよ!!っていう。

 エーデルワイスの再会のラストで正装してるずんちゃんを見て「…!!!大人に…立派に…なられて…!!!」っていう私のずんちゃんに対してよくある「小さい頃から成長を見守ってきた乳母ポジション」が発動して。ほんとかっこよかった!!え!?まさか今はニーナといい感じになってんの?(ジョルジュは!?)って一瞬思っちゃったほど(笑)ほんとにずんちゃん、毎回きれいになるからびっくりするわ。いつまでもジョルジュとお幸せに。(笑)あ!!でもってずんちゃんってやっぱダンスうまいよね~~!!シェヘラザードってそんな話なんだ、知らんかったわ…あ~だからこの前のシェヘラザードは朝美絢と懸だったんだ…めっちゃ納得するわ。時間差で雪組公演の意味がわかったりする。(笑)

 

ラディック・ブリーチョク /紫藤りゅう

 ちょっと一瞬馴染みすぎてて誰かわからんかったわ、ほんとごめん。ってくらいすっかり宙組生ですね!紫藤くんって、小汚い格好してても爽やかさや清涼度120%です!みたいな空気感すごいなって思う。紫藤くんが歩くだけでそこだけ5月の風が吹くよね…。

 美人アルマの想い人、完璧人間ヘルマンの友人であり憧れの人という美味しいラディック。もう出てきてひとこと、「生きてたん!?」って思っちゃったんだけど(笑)アルマと末永くお幸せに。わかりやすくアルマといちゃいちゃしてもらって、横でおキキ様ヘルマンがうんざりする構図をお待ちしております。(三指)(「やってられへんのやけどぉ~どうする~!?」ってロベルトゆりかに電話するヘルマンキキちゃん…)

 

エーリク・カウフマン /瑠風輝

 3度の飯より、もえこのスーツ。(最高)

 

以上です。(はい!?)

 今回の気になった人たち(宙組小劇場、ほんと楽しい)

遥羽らら(アルマ)■過去最高にヴィジュアルが好きなららちゃん。ゴージャスなポーランド美女の未亡人、漂う気品と酔わせる色気がたまりません♡公演ができるか不安がるニーナ潤花を、優しく抱きしめながら「大丈夫よ。」っていうところ、なんだか泣きそうになっちゃった…。ららちゃんは子役をやりがちだけど、大人で優しくて強い女性をもっと見たい。

松風輝(ペーター)■とにかくゆりかを手厚くお世話するまっぷー、っていう図が大好物。ホテルを訪ねたゆりかに「おぼっちゃま!」って言った瞬間「この作品めっちゃ好き」って思える幸せ(めっちゃ早いじゃん)

美月悠(リチャード・ホールデン)■「…ですよね~~~!!!」っていう。(笑)もう完全に私の中で宙組の腹に一物キャラ。そして「さっすが久城あすと同期だわ!!」ってガッテンがいくっていう。それどうなの、っていう感想でほんとすまん。いや、ほんとうまくてかっこいいんですけどなんせ腹に一物持ってるからすぐさおちゃん疑ってほんとごめん。(めっちゃいうやん)

春瀬央季(ヴァルター・ケンベルク)■もう、歴史的には絶対許しちゃいけないんだけども春瀬央季のナチスドイツの制服姿だけは許してほしい(めっちゃ耽美)

小春乃さよ(エヴァ・ヒューズ)■聖なる母、母は強し。まだまだ若いのにあったかい演技するな~とついつい毎回見ちゃいます。

泉堂成(ジョルジュ・ヤーコブ)■今回のみっけもん♡もうめっちゃいい!!ピルエットがブレない!あのずんちゃん(こじらせ)を夢中にさせる!イケメン!!強い!!!大興奮ですわ。105期かあ~…寿命が…伸びるねえ…。

 

 今だからこそ、やる意味がある。芸術は尊いもの。

 今の日本は幕末と似ている、と言われているらしい。真っ暗闇で、進んでいるのかいないのか手探りで。何が正しくて何が間違っているのかさえもわからなくて。

 コロナは戦争だ。きっと景子さんがこの悲惨な時代を選んだのも今の情勢に似ているからで、だから抑制されているヘルマンたちに私達は感情移入する。ドイツに、ヒトラーに恐怖に怯えているヨーロッパ諸国は、きっと今の私達なんだろう。

 芸術とかエンタメとか、自粛自粛っていうけどさあ…っていうもどかしさ。楽しみたいものを楽しめない、自由に行きたい場所にも行けない。我慢の連続。実はちょっと見ててつらかった。あまりに、自分たちと重なるところが多くて。

 

 私はSNSを見ないのでみなさんはどう感じているのかはあまりわからないんですけど。ミュージカルにおいて、「無観客配信」っていうのが結構コレ、演じる側も見る側もきついなあ…というのを今回すごく感じた。いつもある拍手がない。いつもあるあったかい笑いがない。それはテレビの前でもなかなか慣れなくて、戸惑いました。

 そこにある、けどなにか足りない。

 舞台はナマモノで、お客様が入って初めて完成する、という言葉は日頃からタカラジェンヌやスタッフがよく言ってる言葉であり、よくわかっているつもりだったんだけど、この言葉の意味を私は本当の意味でわかってなかったんだな、とすごく感じた。

 歌い上げたあとの拍手。

 アドリブを言ったあとのくすくすというあったかい笑い声。

 スターさんがばしっと決めたあとの自分たちのリアクション(たぶん心臓のキュンッていう音、スターさんたち聞こえてるんじゃないかと思う)。

 こういうひとつひとつの音、リアクション、すべてが舞台になる。感動になる。ああ、私もきっとあの舞台のひとつのピースだったんだ、ってものすごく実感して。

 今まで当たり前のように生観劇していた過去に、タカラジェンヌに、タカラヅカに感謝しました。過去に私はすごい幸せな空間にいた。

 もう前の生活には戻れないけれど、前のように思い立ったらすぐ見に行ける生活には戻れないけれど、これからはもっと大事に見る。私は何年後になるかわからないけれど、次に生でタカラヅカを見たときにはありったけの拍手をしよう。手がちぎれるくらい拍手して、思いっきり笑顔になろう。再会を祝って、新幹線でビールを飲もう。

 そう決意した、宙組公演でした。

 

 今回もお読みいただきありがとうございました~!!!また次の配信でお会いしましょう。え…?れいこうみのお披露目「今夜、ロマンス劇場で」なの…?奈穂子、天才かよ…!!いや~~生きる一択しかないな~!!!(⌒▽⌒)

 それではアディオス。じゃ・あ・ね★(大楽、凪様最後正面向いた~!)