TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

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天下を取るために生まれてきた若き獅子。新星組トップ礼真琴”爆誕”・星組「眩耀の谷」感想

天下を取るために生まれてきた若き獅子、礼真琴。

 

 星組ファンの友人と何度阿弖流為がもう一度見たい」阿弖流為がもう一度見れたならどこを見るか」「ああ、阿弖流為!!!!」と言い続けただろうか。礼真琴のリーダーシップ性がいかんなく発揮された(個人的に)伝説の舞台阿弖流為」。あの阿弖流為で見た熱さがトップお披露目公演でも見れるなんて!!あのまっすぐさ、仲間を思う気持ち、誰よりも高みを見続ける礼真琴。

 この「眩耀の谷」は礼真琴の若き獅子ぶり、今後の星組の繁栄を約束する若き新リーダーっぷりを堪能できるだけでなく

「なんだか全員ゴージャス(大好き)」

「波乱万丈を絵に描いたような歴史絵巻(大好き)」

「やたら大きい衣装が似合う人が多い(大好き)」

=「歌ってよし踊ってよし演技よしってサイコーだな!!??」っていう礼真琴さんトップ爆誕にふさわしいお披露目でした(わかりやすい)。ありがとうございます…!!!あー。礼真琴さんがこの国を統治してくれたらいいのに。(いいっぱなし)

 

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2020/genyounotani/cpl73a000008hd14-img/cpl73a000008hd3m.jpg

美しい歴史絵巻(ファンタジー)という言葉が本当に似合う舞台だった。総合芸術舞台。うっとり。

 

星組「眩耀の谷」

 天下を取るために星組の獅子は動き出す。

 父を信じ、母を信じ、王を信じ、将軍を信じて国のために働こうとする若者。礼真琴さんは(思わずフルネーム+敬称付けでお呼びしたくなる若君っぷり)ずっとひたすら信じているのです。まっすぐで、穢れを知らず、自分を信じて周りを信じてる。よく言えば向上心がある素直な青年。悪く言えば世間知らず。そういう青二才っぷりが鼻につかず、見てる観客をハラハラドキドキさせるど真ん中ヒーローをやらせたらこっさんの右に出るものはいないでしょう…!

 純粋無垢で、何も知らない青年が上司に裏切られ、部下に裏切られ、国に裏切られる。「またこの世に生まれても、父と母の子でありたい」と思うほど尊敬している両親の秘密も知る。真っ白なキャンパスに真っ黒い墨を塗られるような事実をつきつけられても、丹礼真は走り続ける。失ったものの先には、新しい仲間がいる。

 もう無理だ!って思ってからの希望を見つける舞台を描くのがこっさんは天才的だと思う。絶望の中にいてもちゃんと希望に向かってひた走れる熱さがあるんだよね~、それでこそ星組のトップスター!!星組は絶対に熱さを忘れないスポ根青春マンガだと思ってます。見てるこっちまで熱くなる…!で、時々「テスト勉強する礼と瀬央」みたいな4コマ見たいよね。「早弁に命をかける天華と綺城」とかさ。ええ、お気づきだと思いますが私はスラムダンク世代です。)

 

 中国衣装の覇者・愛月さんとの相性が絶妙

 最初はひたすら穢れを知らない礼さんなんだけど(いやいや、世の中には悪い人たちがたくさんいるんやで…!と舞台を見守るんだけど、その「悪い人たち」を表現する華形ひかるさんがかっこよすぎて…!嗚呼…!!)、きっかけがね私と友人の中で星組の和希そら」ともっぱらの評判の天飛華音くんの死なんですよ。天飛くんがすごくいい少年をしているので…シスコン気味の星組の弟天飛華音…102期…?え?私どこまで見ればいいの?(素)

 で、そこからの波乱っぷりがすごくて。今までの順風満帆な人生からどんどん黒い事実がつきつけられて人生の荒波にのまれていく礼さんなわけですが「大きな衣装(中国物のきらびやかなゴージャス衣装)が似合う集団ゴージャス星組です★」の中で組み替え一発目であるはずの愛月さんがそのゴージャスを生まれ持った星組生の中で誰にも負けない衣装覇者っぷりを見せつけてくれます。何なのあの愛ちゃんの「中国の着物と中国のひげと中国の髪飾り」を着こなすスキル。本当に日本人(千葉出身)なのか。私服…なのか…!?

 ちなみに全編ものすごく私好みの綺麗な音楽が流れまくっているんですが(芝居の実況CDを出してほしいくらい…!)礼真琴vs愛月ひかるソングが好みすぎる。めっちゃくちゃかっこいい…!礼さんと愛月さんは持ち味が全然違うのに「結果的にはテイストを同じにさせる」ふたりで芝居の相性がいいんだな~きっと。四川料理北京料理、だけどどっちもざっくり中華だよね★感(…なんか急に雑になったけど、いいの?)絶対仲間にはならないし、ずっと敵同士なんだけど高め合うふたり。愛ちゃんのドス黒さが「映えがすごいわ!!!!」ってなる。っていうか愛ちゃん、今度は舞空ちゃんに子どもを産ませてるあたり…異ルネのときといい愛ちゃんのイメージってどんななんだ。ごめん、突っ込まずにはいられなかった。

 

 舞空ちゃんとの「薄いロマンス」がますます「部活!!輝け3年星組」感を加速させる

 私の中で部活動の熱さ(男役同士の熱いつながり)が最高にクールな星組なんですけど。星組ってめちゃくちゃ男役同士のつながり大事にするよね…?で、男の熱い友情感たまらないよね…?普通の通常運転の私だったら間違いなく「礼真琴×舞空瞳(初々しい首席コンビ)」の萌えが爆発するはずなのに「礼×瀬央!!!!!」やら「礼×天寿!!!!」やら「礼×天華!!!!(×綺城!!!!!←組み換え直後なのにもう参加できるあかさん…すごいよ、あかさん。めちゃくちゃかっこよかった…)」の萌えがすごいんですよね。うん、私いっても少女マンガ脳だから。普通に男役と娘役の組み合わせが好きなんです。だけど星組だけは男役同士に盛大に萌えたい。っていうアレなんですけど。

 でもね、舞空ちゃんの少女マンガのヒロイン力がすごいの。本当に、すごいの。私が花組全ツ「メランコリック・ジゴロ」で感じた「男役同士(全ツでは柚香光と水美舞斗)を邪魔しない、でも誰よりもヒロインだし相手役だしトップ娘役」な舞空瞳(102期首席)は星組でも健在だった。しかもうまいし可愛いから向かうところ敵なしすぎて…(ショーのある場面で「ヒッ!!」ってなるほど可愛い場面があったから私の中でいま最強)。ちょっと舞空ちゃん…あなた星組トップ娘役として最高なのではあるまいか…。(今更すぎる問い)

 個人的に「さいっこう…!!!(振り上げたオペラを静かに震えさせる)」っていう場面が、ラストの銀橋での大感動の「汶族の大移動」での花道でした。とにかく涙がこぼれる感動の場面なんだけど(リアルに涙が止まらなかった)、

①目の見えない舞空ちゃん(あえて瞳花ではなく「舞空ちゃん」で)がつまづく。

②手をとってたりら様も転びそうに。

③そこでさっと舞空ちゃんを抱き起こす礼真琴(真のヒーロー)。

④舞空ちゃんの手をとってはける。

ここで大★満★足★(⌒▽⌒)(あくるさんが)。

 ありがとうございます。この壮大過ぎる歴史絵巻、波乱万丈過ぎて主人公たちのロマンスが若干薄いんですけどそれを挽回する5秒の場面。ひとえに、ひとえに舞空ちゃんのヒロイン力(と、礼さんの「困ってる女の子を見過ごせない」主人公力)の賜物でございます…!!!!ばんざーい!星組にも無事に真ん中ふたりに萌えられる!!♪このままずっと~ずっと~死ぬまでハッピー!!(byウルフルズ)。

 

 華麗なるイケメンっぷりの若手たちが熱い 綺城・天華・極美

 なにはともあれ綺城・天華コンビですよ…(遠い目)。どうした君たち。いや、天華さんはこういうの似合うって知ってたよ?飛良手でドンピシャ過ぎて「ぴーすけ…」「っつーかえりかちゃん…」っていう魂の抜けた声が結構友人から聞こえてたから…(わかる。)ちょっと動きがワイルドで荒っぽい感じがかっこいいのです。ぴーすけ。銀橋独り渡りおめでとう!!!あと低いくぐもった声も好きです。あの天寿さんを仕留めるところの鷹の目がたまりません。えりかちゃん、時々ゾクッとする目線しません?

 あと、今回のみっけもんはあかさんです。あかさん。(恋)(人は恋に落ちる瞬間は音がするという…)すっごい人が組替えできましたなーーー。星組ファン大好きっぽい男役!!あかさんは立ち姿がゴージャスなんですよね。背も高いし、大輪の薔薇を背負ってる感じがする(笑)コスチュームものが多い星組にはたまんない人材きた!!!って思いました(私が)。ありとあらゆる制服やら軍服やらを着ていただきたい…。(私が)。

 ぴーすけとの並びが本当に好きでね…二人が汶族の双璧っぽい感じで行動を起こしていく姿がもうワクワクハラハラドキドキなのですよ。人物相関図見たらあかさんが舞空ちゃんに矢印を向いている。え…?もう一度言って…?(っていうかあくるさん役名でいって。)

 あと忘れちゃならない極美慎。THE・星組100期(キラッキラ!!!!)感がたまんないんですけど、全員イケメンの汶族でも立ってるだけで王子様のオーラが出ちゃう極美慎をなんとかしてほしい。たぶん彼は中国の民族大移動の中で起きた奇跡の落し胤だと思う。眩耀の谷に流れる美しい小川の橋の下で拾ったのよ、あかさんとぴーすけが(話を余計ややこしくしないでください)

 3人が並んで立つ場面が結構あるんですけど、私の中では頭の中で「祭りだーーーーー!!!」って何回も大当たりのドラが鳴るので、ぜひ3人のスピンオフを書いてほしい。あかさんとぴーすけには絶対服従の極美慎。ただひたすらこの3人が休み時間にバスケしてる姿とかを永遠に見ていたい…で、時々テスト期間はあかさん(優等生)がぴーすけと極美慎の勉強見てあげるの…(いいかげんスラムダンクから離れよう)。

 

 瀬央さんの只者ではないオーラが全編に渡って効きまくる

 どこまで書いていいかわからないのですが今回のキーマンである瀬央さん。ムサそうで陰のオーラ凄まじいんだけど、それだけじゃない。たぶん今回一番難しかったのは瀬央さんの謎の男でしょう。敵でもない、味方でもない、だけど丹礼真の人生はこの人なしでは語れない。瀬央さんの演技には毎回「参りました…」となる私なんですが、今回もその「瀬央力」がいかんなく発揮されたと思う。圧はないのに、引っ張られる。1つの演技で2個も3個も意味をもたせる力がある。「歌をまだ教えてもらってないぞ」のセリフで笑いを起こせるのは瀬央さんだけでしょう。

 瀬央さんが大劇場の真ん中でライトを浴びまくり、歌を歌いきる。なんて…よい時代になったんだ…!!瀬央さんはドラマを呼ぶ力を持っていると思います。瀬央さんが演じると、当たり前なんですけどどの役もすごく意味があって人生があるんだ、って思うんですよね。阿弖流為の田村麻呂がただの悲劇の人ではなかったように。政をただやる、ではなかったように。その人生には必ず意味がある。今回、瀬央さんの”謎の男”はこっさんに過酷な運命を架せる当人ではあるのですが、こっさんを導き、こっさんを守る役でもあったと思います。

 何よりずっと星組で切磋琢磨してきたふたりを大劇場の真ん中で見れる喜び。これをどう表現したらいいのか。感無量…ですね…!(泣)

 

 信じていたものが一瞬で崩れる中、希望を失わず前を見て走る。絶望しても、また新しい出会いやチャンスがやってくる。「眩耀の谷」は希望の明るい光がすっと挿しているような美しい世界でした。謝珠栄先生の作った「凱旋門」もとても美しかったけれど、「絶望の中の美しさ」だった。けど、「眩耀の谷」は違う。絶望して、迷って、時々間違って、あちこち傷だらけになりながら、丹礼真は希望へと走り続ける。そういう「綺麗なことばかりじゃない世界に真正面からぶつかるニューヒーロー礼真琴」がトップお披露目公演で見れて幸せです。

 何回も転ぶ、でも何回も立ち上がる。歌って踊れる、でもそれだけじゃない。礼真琴のそういうたくましい、”土臭さ”がいい。

 星組トップ礼真琴、お披露目おめでとうございます。

 

 あの~~~ショーの方がですね…人を駄目にするショーでした。中村さん、いい仕事しすぎです。体感3分(⌒▽⌒)。実況買うわ…(中村Bの奴隷)