TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

バッディ=グッディ=上田久美子。天才がブチキレて作った世界~月組「BADDY」感想②

昨日の記事が悪ふざけしすぎたかな~(だって2/3が三浦翔平)

反省してるので今日は真面目に

書こうと思います。どこが真面目なの?と言われないように頑張ろう。

leexxx.hatenablog.com

 

 

結論:BADDY=GOODY=上田久美子

私、BADDYのプログラムも歌劇の座談会も持っていないので

公式の「演出家に聞く」とGoogle先生で出てきたインタビュー記事を

片っ端から読んでみたんですけど、上田久美子という演出家は

たぶん「周りの期待通りに生きてきたいい子」だと思うんです。

 

京大卒で製薬会社に就職。

好きだった本のジャンルはフランス文学、舞台は歌舞伎、能。

マンガは読まない。

演出家になってからはデビュー作「月雲の皇子」が小劇場作品では異例の東京で上演、

2作目「翼ある人々」で第18回鶴屋南北戯曲賞の最終候補に残り、

大劇場デビュー作「星逢一夜」で第23回読売演劇大賞の優秀演出家賞受賞。

 

 

演出家としても人間としても人がうらやむ才能を持ってるわけです。

私がもしくーみんの幼馴染だったら劣等感の塊ですよ。

「同じ場所で同じ年に生まれてどうしてこんなにも違うんだ!?」ってなります。

(「半分、青い。」のすずめと律のような)

仕方ない人間だから思うんだよ…(それとも私が心が貧しいのか)

 

で、そういう「清く正しく美しい人生」を送ってきたくーみんが

「美しい世界とか言葉とかもうどうでもよくない!?今私何書いたって

誰も文句言わせないし!読売演劇もらったし!好きなこと書くわよ!

あたしだって最初はショー書きたかったんだもん!!!

でも試験官が「こんなんわかんないよ、あんたは芝居書きなさい」って言ったから

書いただけだもん!

でもあたしは本当はショーが書きたいの!!!」って爆発したのが

「BADDY」だと思いました。

(くーみんはこんな子供っぽい言い方はしません)

 

「いい子」しかいない宝塚で悪いことがしたい!

私はこの作品を見た時「上田久美子爆発しちゃった…」と思いました。

たぶん、最初の試験で「あなたはお芝居書きなさい」って言われたから

その通り書いた。書いたら結果はついてきた。誰もがうらやむ賞ももらえて、

ファンからは「上田先生だ、なら次も泣かせてくれる」って思われて…

でもそんなのつまらんわ、期待通りの人生、人の思い通りの人生、

劇団の言いなりの駒、絶対嫌!!!

…って思ったのではないかなーと。エリザベートかよ、久美子?

 

ショーが進むにつれバッディはグッディのことを好きになる。

「いつも正しくて前向きで明るくてまぶしい」グッディ。

グッディも、もう一人のくーみんだと思うんです。

たぶん劇団のいうことを忠実に守ってきた

8年間の上田久美子がグッディ。

このまま劇団の言う通り、正統派の芝居を書いていたら演出家として

素晴らしい人生が用意されているんだろうな。毎年大劇場で作品が採用されて

天才演出家という肩書きで外部でも大歓迎される存在。

グッディは200の言語をしゃべれるじゃないですか。宇宙人とだってしゃべれる。

スキルを持ってるんです。グッディがもし地球を守る捜査官をやめても

拾ってくれるところはいくらでもある。みたいな。

上田先生も同じなんじゃないかな~と思う。別に今宝塚やめても困らないでしょうって

思うんですよ。たぶん上田先生の才能なら日本のエンターテイメント界は

放っておかないだろうし、もし演出家をぱっとやめても食うには困らないと思う。

それこそセリフを書く力はずば抜けてるから小説とかでも食べていけそう、って

私は思います。(っていうか本気で読みたい。小説版「翼ある人々」。

「活字で読みたいミュージカル」があるならあれです、私は)

 

グッディは純粋で人を羨んだり見下したりしない。

弱い者は放っておかない、悪い者は絶対につかまえる。

そういう清らかで真っ白い心にすっと入ってきた「バッディ」。

バッディとグッディは背中合わせ。裏と表。

バッディをひっくり返すとグッディになり、グッディをひっくり返すとバッディにな

る。

 

私は「BADDY」は見たことないショーだと思ったけれど、常識を破ってはいないと

思うんです。常識っていうか、宝塚の約束は破られてない。

大階段、デュエットダンス、ロケットっていう

「宝塚の大劇場ショー約束の三本柱」はあるじゃないですか。

そういう意味では草野先生が作った「オペラトロピカル」の

「全場面大階段がある」(「HOT EYES!」で藤井先生がオマージュ)とか、

それこそ初演の時の「ベルばら」は「こんなの見たことない!」

だったと思うんですよ。なんだこれ!?っていう感じだったと思う。

(「オペラトロピカル」は私もスカステで見たんですけどいやあもうあれはすごい。

草野先生こそ鬼才だと思った。「ヘミングウェイレビュー」も初めて見たときは

「やべえこれ」って思った。思った通りこじらせましたよ…草野先生お元気ですか)

あと草が生えた「誠の群像」もオープニングの「誠」に赤いじゅうたんの敷かれた

大階段で新選組隊士が踊るっていう「は?なんだこれ?」だったけど

一度見るとくせになるブツだしね(オープニングだけ)

そういう意味では石田先生もアレな演出家だと思う…。

 

そういう「守らなくちゃならないことは守る」っていうところは

やっぱり「いい子」なんです。根っからの悪にはなれない。

…だけどやっぱり私は悪いことがしたい!「常識外れ」とか言われたいし

「こんなの上田久美子作るんだ!?」って観客のドキモ抜いてやる!

宝塚らしくない?上等だコラ!!期待なんて裏切ってやる!!

私だって石田先生みたいに「次久美子かよ…(嫌そうな顔)」って思われたいんじゃ!

…ってなったのかな~って。

いや、最後は言いすぎましたスミマセン。

 

と、なんか言いたいことが伝わったかどうか不安なんですけど。

たぶん上田先生は親が岡田先生(初めて見たショーが岡田先生のロマンチックレビュー)

で、それに感動してショー作りたい、宝塚入りたいって思ったっていうことらしいんで

根本的には「宝塚らしい」ものが好きだと思うんです。

男役は黒燕尾着て、娘役はふわふわのドレス着て、ニコニコ笑ってて~っていう。

だけど反面教師っていうか、心の中にちょっと狂犬飼ってて

月がきれいなんてバカじゃないのwww」って思ってる久美子いると思う。

っていうか人間ってそういうもんじゃないかな?

人間の中には天使と悪魔が両方いるから生きていけるんだと思う。

それでバランスとってなんとかやってるんじゃないかな~って。

 

ロザリーがあまりに清らかで純粋でそれを「可愛い私のロザリー」って

思う人はいるけど(そういうオスカルもまた天使だからしゃーないな)

わたしは好きな人とは一緒になれなくて、最初からそんなに強くもないのに

強がって、逃げたところがギャンブルと金と自分をちやほやしてくれる貴族

結局最後は国民に処刑されてしまったアントワネットが魅力的に感じる人間なので、

キレて「今までの私の作品見た人全員裏切ってやる」と思う

野心ギラギラの久美子めっちゃ好きです

(いやそんなことは一言も言ってないよ)

 

バッディな久美子が「悪いことがしたい!」って叫んで「BADDY」を作り

グッディな久美子が「でもいい子でいたい!」と「GOODY」を作った。

結局グッディは「怒り」を感じ、「生きてる!!」と実感するじゃないですか。

たぶん久美子もこれ書いてるとき「あたし生きてるわ!!!!」って

思ったんじゃないかな。躍動感が違うもん。

歌詞が踊ってるもんね…(伝われ)

 

あ~あ、めんどくさいな~久美子。

(好きだけど)

(でも一番めんどくさいのはこれを2時間かけて書いたあくるさんだよね)

 

てことで感想は3回までと決めているので③に続きます。

(まだ続くのかこのノリが…)(ほんっとめんどくせえ)

(あくるさんがね…)