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中日版「星逢一夜」考えれば考えるほど、新しい課題が与えられる新しい作品

これは・・・私の知っている「星逢一夜」じゃねえ・・・!!!!
 
と、いうことで中日劇場公演「星逢一夜/GREATEST HITS!」を
見てきました。
 
いやー・・・なんですかね。また帰りに豊橋で足止めされて30分くらい
電車に閉じ込められてiPhoneが死んでしまい(またかよ)
(いいかげんバッテリー買えよ)プログラムを熟読していました。
 
私、上田先生のプログラムの言葉を読むのが大好きで
毎回何度も読んでしまうのですが
 
上田先生もなんかいろいろ大変だった公演だったんだな・・・
そりゃ超エンターテイメント娯楽作品(「金色の砂漠」)でも書いて
リフレッシュしたかったのだろうよ・・・
 
となんとなく察しました
(小さく書いてある「史実とは異なります」の言葉とか「セルフ再演の難しさ」みたいなの
読むと「めっちゃ評価されて賞ももらえてうれしかったけどほんましんどいねん・・・」
みたいな言葉で「せやな・・・」としか返せない私)
 
と、いうことで「星逢一夜」なのですが、東西ずっと追いかけて、
回数もそれなりに見て「すっごくいい作品だし、泣けるし、そのあとの「ラ」最高だし」
みたいな感じなんですけど、自分の中で「星逢」もすごく考えて
咀嚼して、晴興とは、泉とは、源太とは・・・と私にしてはめずらしく
すっごく頑張ってこの物語を自分で処理しようと思ってそれでできた
感想がこんな感じ。
 
ムラ「星逢一夜」感想①
ムラ「星逢一夜」感想②
東宝「星逢一夜」感想
 
読み返しても、まるで参考にならん。
 
なんだろう。この「星逢」って結局なんなんだろう。
「ブラッシュアップ」どころではなく、まったく別の作品のように感じました。
上田先生の脚本自体はそんなに変わっているわけではないと思うんですよ。
いや、結構「あれ?」と思うセリフの追加とか、「えっ・・・」とか思う
変更点とか気になることはいっぱいあったのだけれど
でも全体的に見ればささいな変更点だったと思うんです。
たぶん。ちょっとニュアンスかえてみて、ちょっとセリフもわかりやすくして~
みたいな上田先生テンションだったと思います。
 
だけどそれ見せられてほぼ自分の中で完結してた
「星逢」をまた一から考えなければならなくなった、この感じ。
 
一回目はあまりに混乱してしまって、GHを心から楽しめなくて
私のめんどくささMAXだったんですけど(いつもの私)
(基本めんどくさくてうざい私)
でも夜公演の「GH!」めっちゃ楽しくてそれもあって、
「中日の星逢とは・・・」と考えてしまう、一因でもあるんですよね。
 
もちろん、主人公晴興の早霧さん、泉のゆうみちゃん、源太の望海さんはじめ
雪組メンバ―の(しかも裏が「NW」なので若手がごっそり抜けて
芝居巧者揃い。まあ、いえば雪組が誇る実力派上級生揃い)
セルフ再演の難しさを乗り越えてのクオリティの高さは凄まじさを感じるのですけど
 
「星逢見るぞ!」テンションで来たのに
「こ、これは私の知っている星逢じゃねーな」感も
すごかった・・・。
 
ざっくりいうと、「晴興がつらすぎる」。
 
源太からも、公方様からもの板挟みが初演でも
「一番つらいのは晴興」という印象だったんですけど、
さらに晴興がつらくなってる。思わず目をぎゅっとつぶりたくなるほど。
 
あんな感じというか、源太がすごいキャラ変してきて、
公方様もがおたんというまたじゅんこさんとは違う公方様になり
板挟み度がすごいことになってた。
正直、早霧さんが次ショーで爆発できるんだろうかとか余計な心配をしてしまうほど
(安心してください、早霧さんは元気にGH!をしてました)
(「ラ」の時も思ったけど、早霧さんの切り替えスイッチは本当にすごいと思います)
(元気にビラビラつけて踊っていました)
 
公方様に言われ、源太にも好き勝手いわれ。
 
「そりゃ陸奥にでも行きたくなるよな~」
 
ってなる晴興のつらさ。観客がしんどいんだから、やってる方も相当
しんどいと思うんですよ。早霧さんのメンタルの強さを感じずにはいられない。
なので、しんどさMAXで最後子供たちが出てきて笑っているのを見ると、
もうなんにも言えなくなる。
あんなに楽しかった子供時代を最後にリフレインする上田先生怖い。
(初演からわりと思っていたけど・・・)
 
あと「あんたそんなやつだったっけ!?」って思わずなった、源太の望海さん。
オリジナルはなんだかんだいって、大人になってたと思うんです。
子ども時代から大人になって、考え方とか、泉に対する発言とか、
それこそ土下座もわりと大人になっての、源太も考えての行動だった、と
いろいろ私の中でも処理していたんです。
 
あれれれれーーーーーーー????
 
ってなりましたよね。いや、ディスってるわけじゃないんです。
ただ、オリジナルの源太と、中日版の源太は全然違う。
正直戸惑いました。
 
「えっ、その言い方になったん?」
「え、そんな声の高さだったっけ?」
「えええええ!!!!マジでそれ望海さんーーーー!!??」
 
全部片付けた洗濯物が雨に濡れて全部やり直しになった
といえば伝わりやすいでしょうか・・・。
あの虚しさと「はーーー!!!!」感。
(いや、残念感はないですよ。やっぱりうまいと思ったし。
やっぱ源太っていう役どころが難しいっていうか、しんどいよね。)
 
源太、そのニュアンスで言ったらそれは晴興はつらいわ、
 
ってなる。どうした、源太。なにかあったんか。
 
私が泰三(まちくん)だったらそう声をかけたい。
 
(氷太(だいちゃん)は全然気づいてない前提)(中の人の話はやめましょうよ)
 
うまく文章で伝えられないのがもどかしいです。
 
とにかく中日版星逢は、まったく違う作品でした。
 
 
思わずあまりにしんどさにコンパルで食べた白玉ぜんざいが
サイコーにおいしかった、というステマで終ります。
お値段のわりにボリュームがすごい。さすが名古屋。
 
(画像貼り付けたがり屋おばけ)
 
 
 
 
でもこのしんどさが癖になる今回の中日公演。
やっぱり雪組は私にとって「しんどくても、疲れても回数見たい組」
なんですよね~~~
 
はー、定期でくる、雪組見たい病スパイラル。
やっぱり好きなんですよ、雪組が。