TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

早霧せいな、退団発表。ちぎちゃんは、たくさんの愛と絆でできている。

ここではトップスターさんが卒業するたびに私のとても個人的な

長い話を書かせてもらっているのだけれど、蘭寿さんから始まった

そういう「長い話」を始めて数年経ちました。

 

そんな時の流れで、早霧せいなさんが

退団発表されて私自身が「泣き崩れる」という体験をしたのは初めてだった気がします。

 

もともと、人事異動には仕事柄慣れています。

親も転勤族で、小さいころから転々としていたし、

何の因果か今の職場も配置換えや異動はとても多い。

昨日までいた人が、今日になったらいなくなっててやったこともない

仕事をすることもたくさんありました。

 

けれど、そういうのじゃないんですよ。

「決まったことなら仕方ない」と割り切れる実生活の仕事と、宝塚の人事は

とてもじゃないけど割り切れない。寂しさと、不安と、もう見れない、

会えないかもしれないという物体的な怖さ。

 

壮さんのムラ卒業の時、私はとても幸せなことに楽を見せていただけて、

ひとりはこのブログのコメント欄によく感想を書いてくださっていた方、

もうひとりは早霧さんファン、の3人で、入りから出までずっといました。

 

早霧さんファンの友達はヅカ歴も長く、地元に住んでいるのでとにかく詳しい。

 

「トップスターが出た後、次期トップスターが歩いてくるんだよね。」

 

彼女がそういうと、私たちは当たり前のように壮さんのギャラリーをし、

そして「次期トップスター」の現れる瞬間を見守ろうと夏の暑い中、

いや、ちょっと涼しさも感じる時期でした。待ってました。

 

緊張して、細くて端正な顔立ちのいつも舞台にいる「早霧せいな」さんが

歩いて現れた瞬間、すごく感激したのを今でも覚えています。

 

ちぎちゃんがトップになる。

 

なんとも言えない、味わったことのない感動。

私はトップになるととたんその人に興味がなくなる人なので、

ちぎちゃんはもうそこから「別格」でした。

 

ちぎちゃんが、早霧せいなさんが、雪組トップスターになる!!

異様な興奮と、幸せをかみしめた瞬間でした。

好きな人が階段を駆け上る瞬間は見ていて爽快で、幸せで、

泣きたくなるほど嬉しい。今でも、壮さんの後から出てきた緊張の面持ちの

ちぎちゃんの姿がハッキリと目に焼き付いています。

 

その細い体からエネルギーはどこから出てくるの?

端正な顔立ちから、あふれだす感情のお芝居。

「できない」を「できる!!!」と信じ、本当にしてしまう努力と天性の物をもっている。

「初日と楽は絶対行きたい!!!」と思わせてくれる挨拶。

熱血漢なのにみんなからの愛されキャラ。

ニシシっといたずらっ子のように笑う笑顔と、一方で精神面ではとても大人な一面も持つ。

小学生とか中学生男子とか言われるけど、実は誰よりも真面目で

舞台を所狭しと駆け回り、セリフ回しが自然で実は失敗やセリフを噛む、的な

ことをやらかさないプロ意識と集中力の高さ。気配りの人。

 

そして、「絆、絆」というパワーワード雪組ファンの団結力を強めた人。

 

早霧さんといえば、私の中でも「絆」の面が強い。

 

壮さんの楽の時に一緒にいてくれたふたり、個人的には

雪組」「早霧さん」キッカケで知り合いになれたふたり。

彼女たちなしでは私はきっとタカラヅカファンを今でもやっているかはわからないし、

早霧さんの手から出る「絆」で吸い寄せられたものだと思っている。

 

彼女たちの前では私らしくふるまえて、受け止めてくれる。

どんなバカ話も聞いてくれて、笑ってくれて励ましてくれて・・・

ふたりに出会えたのは「雪組」であり「早霧さん」だった。

 

「早霧さん」というより「ちぎちゃんの絆」で今、私には友達がいる。

数年前はひとりぼっちで観劇が当たり前だったのに、仕事でも

ムラに行くと会いに来てくれたりご飯を一緒に食べれる、

ある意味リアル生活とはまた違う友達に会えた、喜び。

話すことは宝塚の話ばかりで、実際実生活でのことを

知らないことも多いふたりだけど、それだけで私は十分。

 

同じ悲しみ、喜び、笑い、寂しさ、愚痴、を共有できる友達に会えたこと。

 

全部ちぎちゃんを通じてできた縁で、ちぎちゃんは私の中で

ずっと、ずっとそこにいて見ていたい、こんなにおもちゃ箱のような

トップスターいない!!と永遠に雪組トップスターでいてほしかった。

ずっと面白い挨拶を聞きたかったし、ずっと人たらしで、ずっと

宝塚ファンに愛されるタカラジェンヌでいてほしかったよ。

 

行かないで。ずっといて。

 

ちょっとオーバーにいうと、ちぎちゃん嫌いな人っていないんじゃないかと

思うくらいの誰からも愛される人格と、普通の感覚のバランスが整っている人だった。

 

ちぎちゃんのインタビューが好きだった。

 

ネガティブな発言は皆無で、いつも前を見ている。

突っ走っちゃうこともあるけど、時々振り返って、待っていてくれて

追いつくと手をとって一緒に走ってくれる。

嘘でもビジネストークでもない、「宝塚、男役が大好き!」といってくれる。

ファン思いで、とってもクレバーな「人間」。

飾らない気さくな人柄で、タカラジェンヌでも惚れる。

 

中の人も、外の人もちぎちゃんの虜。

 

休憩中の速報で知って、その場で泣き崩れそのあとは泣きながら

事務仕事に徹した。こんな時でも働かないと人は生きていけないし、

何より、働かないと宝塚を見に行けないという現実が私にはある。

 

仕事が終わって、ラインを見ると数件メッセージが入っていた。

一番つらいはずの早霧ファンの友人からのラインに、泣いた。

 

「泣いてスッキリした」

 

という言葉に、安堵した。

 

ちぎちゃんの「絆」の力で、私はかけがえのない友人ができた。

 

ちぎちゃんはきっと、そんなことは思ってなかったかもしれないけど

ちぎちゃんのおかけで、私の宝塚ファン人生、とっても楽しくて幸せだよ。

 

ありがとう。

 

悲しくて、寂しいけど、ちぎちゃんにはたくさんの気持ちと愛をもらいました。

友達もできました。私の殺伐とした生活に、色をつけてくれたのはちぎちゃんでした。

 

次、泣くのはちぎちゃんが退団公演を無事終えたときにします。

 

あなたに会えてよかった。ちぎちゃんと、「絆」の力は強い。

ちぎちゃんの最初のお披露目から、最後の退団公演まで、

リアルタイムで見ることができたのは私の人生でも財産です。

 

私を、雪組ファンにしてくれてありがとう。

 

ちぎちゃんは、私を一番変えてくれたトップスターでした。

最後まで全速力でついていきます。

 

なので、時々振り返って、よしってにししっと笑って。

それが「ちぎちゃん」で、「雪組トップスター」で、

なによりも「早霧せいな」らしい舞台だと思います。

 

あーもう、言葉が出てこない!

 

ちぎちゃん、大好き!

 

絆!絆!!