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雪組「アルカポネ」。原田君の恋愛アレルギーを治したい。

どうも、今日は通常営業だったのに気分はどこか上の空、

「お、あくるさん珍しくなにか考えてるネ!」といわれると帰ってからのこの

ブログの書き方を考えている、さらに思いをはせれば今ムラでは

とうこゆりかの邂逅が行われている・・・。(※王家前夜祭)



・・・あたしは何かに蝕まれている。



それはなんだろう。私は何にこんなにも神経をすり減らし

心が躍り気持ちがラインダンスするんだろう。ツイッターを見ればトリップできるし

宙組生のチケ出しのなか「真風涼帆」の千社札があると思うだけで

ワクワクソワソワするんだろう。



・・・あたしの人生大丈夫か。



そんな気持ちに一瞬はなるものの「だーいじょーうぶ!楽しいんだからー!!!!」と

気持ちが切り替わるほどには、私は宝塚が好きみたいです。あくるです。

こんなんあるから私まっとうに社会人できている。あくるです。


と、思った週末。こんな私にお会いしてくれたみなさま、ありがとうございました。

タチの悪い酔っ払い(咳つき)は、なんとか帰れました・・・。


と、長い前置きはおいておいて梅田DC「アルカポネ」、見てきました。

作品の良し悪しはちょっと考察したいと思いますが、


エンターテイメントは100%「イイネ!」を誰もが押すとは限らない。


そう思って私は宝塚を見ています。

それはこの世のエンターテイメントはすべてそうだと思っています。

「何これ、超傑作!サイコー!!」と全員が思うドラマ、映画、舞台その他はないです。

持論ですが、「やっぱり宝塚はベルばらだよねえ!!」と、「いや・・・もうさすがに・・・」が

いい例だと思います。


そしてこの「アルカポネ」も例に漏れないと思います。


「なにっこれ!望海さんかっこいいし雪担的にも

みんなキャラ濃く書かれてるし!サイコーだろ!」と思う人と、


「いや・・・これただのバイト祭りですし娘役さんの意義「??」だし・・・」


と思う人もいるだろうな、と思います。中堅クラスの「一目置かれている」雪組生でも

バイト祭りなわけだから、じっくり芝居に集中したい、この人のここが見たい!と思う人は

一幕のれいこはなんなん?全般的にがおたんなんなん?あすくん転職しすぎだろ?とか

普通に思うことだと思う。そんなに人があふれているシカゴを描きたいのなら

そもそもの人数を増やしたらいいのに・・・とか思うと思うし。

それが無理だったら演出面でなんとかできなかったのか。


生徒の顔がある程度わかる状態だと、

この芝居はついていけないかもしれないなあとは思いました。


実際一幕のれいこは「ここはエリオットネス」「ここはただのバイト」の境界線が

難しかったと思います。私、「学生のエリオットとアルが出会う場面」が

初見で「れいこと望海さんが恋に落ちた瞬間」と勘違いしましたから。

それもあながち間違ってなかったけど(2幕の月9劇場は今思い出してもすごい・・・

あのふたり誰にも負けない命がけの恋愛してた・・・)

(なんならアルとメアリーよりも濃い恋愛だった・・・)


今回のバイト祭り問題は(はっちさんまで巻き込んでるので)深刻だと思います。


作品に対してそれほど愛情も持てないかもしれないけど、嫌悪感も抱かない。


それが「アルカポネ」の私の感想です。

平たく言えば「好きでも嫌いでもない」かな。宝塚に常に極度のラブロマンスを求めてたり

深い心理戦をお願いしたい、とかならこの作品は「ハズレ」に思えるかもなぁ。


原田君は恋愛を書けないのはわかっている、というと悲しいですが

実際今までの作品でオリジナルを書くと原田君は「恋愛アレルギー」になる気があるので

もうそこは知ってた!とするしかないかな。

むしろ「アルカポネ」という題材で男と女を描くのは期待できない、と割り切らなければ

いけないと思うし。男と男と男の話、そうか、これオリジナルの石田先生の作品か!


・・・と思うと結構スッキリとした気持ちで挑めると思います。


(私だけでしょうか)


原田君、と聞くと許せないことでも石田先生と思うとちょっと許せる、みたいな

この複雑な宝塚座付演出家のキャラづけは個人的に思っていることなのでスルーしてください。

じゃあなんで書くんだよ。

ちなみに切に願っていることは「サイトーくんで新撰組」です。

めっちゃかっこいいオープニングで最初の冒頭だけで100%満足できると思う。


・・・話がそれました。


それで、原田君のことですが宝塚座付としてはどうかなと思うことはあるんだけど、

普通のミュージカル演出家としてはある程度のレベルは到達してると思う。

「♪禁酒」と「♪それがビジネス」は心の中で爆笑してたけど、

ちょっと息を抜く陽気なミュージカルを目指したならそれもアリなのかなと。


全員に役を、と思ってバイト祭りにしたなら文句いえないし。

まあ、演じる役者は「殺す気か!!!!」くらいの忙しさだと思います

(スチールが出ているがおたんであのバイト量は、がおたん死ぬで。と思った)



と、いうことで原田君の技量を問うのは今更感もあるし、何より宝塚なので

ジェンヌさんのことを私も話したい。と、いうことで続きます。




まずは、今回千秋楽で怪奇現象を起こした主人公「アルカポネ」を演じた望海風斗。




続く。