TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

それは、ある幸せな場所の図。雪組千秋楽。

2015年2月2日、雪組千秋楽おめでとうございます。



千秋楽、という節目はジェンヌさんたちにも何かが起こる。

新しいスタートだったり、終わりだったり、区切りだったり。

自身のサヨナラ公演だったら、自分のことで頭がいっぱいになる。

自分のことだけでいっぱいいっぱいになる。それが人間で、それでいいと思っていました。

だって、ジェンヌさんだって人間で、特に私たちの好きな「ジェンヌさん」という

方々は人並み外れたことを成し遂げてきた人たちだから。

千秋楽くらい、自分のことで精いっぱいだっていいのに。

それが人間でしょう、と思っています。自分だけのために生きてもいいじゃない。



でもそういうことさえも思わない人が、あの劇団には最終的に残って、私たちを

楽しませてくれて、心を満たしてくれて、ああ、今日もいい1日だった!

素晴らしい公演を見れて私は満足だった!という気持ちにさせてくれるんだな、と思ったのが

今日でした。


そんな雪組千秋楽。私の帰路は、宝塚へと、雪組と、いつも話を聞いてくれる友人と、

この記事を読んでくださろうとしている方へ、というか、私に声をかけてくれたり、

反応してくださるすべての方々に感謝の気持ちを持たねばならない、

と教わった日でもあります。私がこうやって好き勝手書ける環境を与えてくれる方々。


それがどれだけありがたいことか実感した日です。


それを教えてくれたのは生き生きと銭形を演じていて、いつでも全力で

私たちを夢の世界へ誘ってくれた夢乃聖夏さんへの感謝状でもあります。

そして、本拠地お披露目公演をやり切った早霧さん。

個人的に(半ば偏った)愛を勝手に叫んでいる望海さん。そして、雪組生全員。


本当にあたたかな千秋楽でした。その場にいれて幸せでした。



宝塚は、いい意味でも悪い意味でも閉鎖的で、自由です。

そこにいる劇団員は芸能人だけど、ちょっと一般人寄りです。

いつも「世界にただ一つの劇団」といっているけど、本当にそうだと思います。

いい意味でも悪い意味でも。


ちょっと偏見も持たれているし、どうせ少女漫画とか思われがちだし

実際そういうところもある。作品にだって穴はあるし、完璧な公演や脚本なんて存在しないと

思っています。誰もが心から絶賛する作品をタカラヅカに求めるのは難しいところです。


でも、これだけはいえる。


本当にあたたかな場所なんです。


宝塚にいる人って、ある意味冷酷で現実を見ている人じゃないとやっていけないけど、

誰よりも優しくて人を助けたり幸せにできる人が残る。


それはファンも一緒です。


どこの批評家よりも厳しいことを言うけど、それはタカラヅカが本当に好きで、

中にいる人たちが大好きで彼彼女たちの一挙一動に不安がったり心からのうれし涙を流したり。

そういう人たちが宝塚を100年支えてきた。


タカラジェンヌとファンはお互い支え支えられて、ある節目を迎える。

(時々イレギュラーなことも起こるけど)


それが、千秋楽です。


タカラジェンヌが退団するその日と、そのファンの方々。


本当に穏やかであたたかい空気に包まれていました。

それは夢乃聖夏、ともみんの人柄そのものだと思います。

そして、同時退団する帆風成海、舞園るり。3人の舞台に対する真摯な姿勢が

そのまま出た、誰もが晴れやかな笑顔になれた本拠地最後の日。


退団者が舞台に登場したり、ハケる瞬間も見逃さずに拍手が起こる。

今回の作品がコメディなのもあるので楽しいところは素直に笑って、

感動する場面では涙を流してすすり泣き、ともみん、ホタテ先生、るりちゃんが

踊ったり、ピンスポが当たればオペラがざっと上がる。


ああ、これが宝塚だ。そう素直に思える、暖かい場所。


ともみんの銭形は誰が何と言おうと、2枚目でかっこいい銭形です。

ルパンが大好きで、ストーリーの柱。笑うところはほぼ銭形の一挙一動。

ストーリーの流れで銭形がひとりで埋めなければならない空間もある。


でも、そこを埋めるどころか拍手喝采にできるスターが、夢乃聖夏です。


最後の役が銭形ってどうなの・・・と思われている東宝組の方々もいらっしゃるかもしれませんが、

ちゃんとスターの銭形で、ちゃんとともみんの役です。

これを一から作ったともみんすげーなって思うし、残念な役って一度も思わせない。

これがスターなんだ、これが役を自分のものにするってことなんだ。

「シャルウィー」のドニーでも驚愕したともみんの役作りは誰もが納得する銭形。


今日で退団?こんなにキラキラしているのに?


こんなに生き生きと役を生きて、ショーでは長い脚をフルスロットルで使い踊り、

歌い、劇場を埋める。もったいない。もっと、彼を見ていたい。

早霧さんをニコニコと見守る最後の挨拶はいつもの変わらないともみん。

ともみんが言い放った


「ファンの方が太陽でした。」


に、この人どこまで深い人で、出来た人で誰からも愛される人なんだろう。

私と本当に同じ人間のはずなんだけど、やっぱり違って雪組、いや宝塚の太陽は

あなたです。いっつも日の当たる場所を照らし続けてくれたのはあなたでした。


と、出来るものなら大声で叫びたかった。(※やっちゃだめ


昨日の夜も書いたけど、悲しいこと、つらいこと。泣き叫びたいこと、悔しくて苦しいことも

あったはずのタカラヅカ人生なのに、ともみんはいっつも明るくて楽しそうだった。

それが今日の舞台でもはっきり出てて、


「私楽しい!幸せ!!」


とともみんが体全体で語りかけてくるのがわかる。


ザッツライフの最後の銀橋で、真ん中に来た早霧さんが大きく叫ぶ。



「ともみーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」



みんなともみん、とか、夢さん、と呼ぶのに早霧さんはいつも「ともみ」。

それがふたりの同期としての絆の深さが見えて、私は大好き。

そして、それを受けて夢乃聖夏の出した答えは



雪組ーーーー!!!せんしゅうらーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく!!!!」



この時間、この場所に来てもともみんは雪組のこと、自分より周り、仲間のことを叫ぶ。

今日くらいは自分のこと一番でもいいんだよ。

あなたが主役でもいいんだよ。


でも、それはきっとともみんの中では違うんだろうな。

無事に終わらせる。この公演を成功させる。それ一番で、自分には厳しく誰よりも

苦労して、全力で走り続けてきたんだろうな。




最後の袴姿でも、ともみんの雪組バカ、仲間バカは変わらなくて(いい意味でですよ!)

ほんっとうに、自分のことだけ考えてもいいのに、と余計なお世話に考えてしまうほどの挨拶で。


早霧せいなと、咲妃みゆのお披露目公演が無事終わって」


と誰よりも早く同期のお披露目が無事終わったお祝いをいう、ともみん。


ともみんはもっとわがままでも誰も怒らないし、自分中心に考えていないとしんどい位置に

いるのに、どうしてここまで人のことを想えるんだろう。

愛せるんだろう。幸せな気分にさせてくれるのだろう。


ともみん、ありがとう。

私たちファンはもちろん幸せだし、雪組生も全員幸せだと思います。


そして、入学ガイダンスのときから一緒だった早霧さんのトップお披露目。

誰よりも愛する場所を、ともみんは早霧さんに託してこのあたたかい場所を去るのだろうな。

早霧さんの音校時代の写真には、いつもともみんがいたのをぼんやりと思い出しました。


あたたかい場所だけど、どこよりも厳しくて、つらい。


私は宝塚はそういう場所だと思っています。でも、そこを通り越すと、

本当に居心地がよくて去るのがつらい場所になるんだろう、とも。


卒業は、誰でも怖い。何が先にあるかわからないから。

何かから卒業する、というのは何歳になっても、いつでも怖くて嫌なこと。

好きなこと、場所だったらなおさらだと思う。


けれど、甘えず、一歩踏み出すともみん。

私は手がいたくなるほどの拍手しか、送ることができません。

でもその拍手がともみんの力になるなら、という気持ちをこめて。

精一杯のエールです。



今日は自分のことを見直す日でした。ともみんが人間としての在り方を、

心配りを、生き方をちょっとおおげさかもだけど教えてくれた気がします。



あたたかい、みんなの太陽で人として尊敬すべき存在、夢乃聖夏。


正しい芸事への姿勢と、誰よりも芸達者で役者魂を魅せてくれた帆風成海。


落ち着いた演技で深みのある芝居、小さいけど誰よりもロケットで足の上がる舞園るり。



幸せな場所から幸せに、そして自由に飛び立ってください。

ありがとうございました。




雪組、ともみん、ホタテ先生、るりちゃん。


千秋楽、ムラご卒業おめでとうございます!!!!!



ふう、大声でいって一区切りつけた!




幸せだった!!!(私が)