TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

月組「THE KINGDOM」③ヒロインと周りの人々

→続き。梅芸のスタバの売り上げが気になります。(なんかほかにいうことないんかい)



【サーシャ   早乙女わかば



ロシア留学生。

ドナルドと伯爵の学生時代最後の片思いの相手。


サーシャは最初、二人の恋の相手として登場するので(ただし出番は時間にすると

それほど出ない)ので、出たとこでどれだけ彼らを魅了するかが勝負。

ロシア人の高貴な身分、留学生としての自由、周りを気にしない奔放な性格。

早乙女わかばの得意ジャンルがつまったヒロインだと思う。

ドナルドと伯爵はあっさりふられる(「そんな場面なかったぞ!」)のだが

二幕は「できる女」として大人になって彼らの前に現れます。


サーシャは人間的な暖かさがある役。付き人のアレクセイ(暁千星)が

自分のために無理をしようとしているととっさに気づき、突き放す強さも持っている。

最初見たときはその行動が意味不明だったのですが、2回目を見てその突き放す意味が

わかってとても腑に落ち、サーシャは魅力的な女性で、ドナルドと伯爵

ふたりが恋に落ちた所以はここにあるのかなと納得できる、頭の賢さ。


賢い女性というものは見ていてとても気持ちがいい(ジェニファーもだけれど)。

正塚先生の描く女の子、頭からっぽかめっちゃ出来るか両極端なので

私は好きです。革命家の仲間の「頭からっぽ」の女の子たちの会話もとても

私は好きです。頭からっぽだから面白い会話ができる、そのリアルな女子会話が。

(「初物食い」とか「ビールでも飲んでればァ!?」のくだりが大好き)


わかばの顔面偏差値は日本人の平民にしておくのはもったいないくらい高いので

今回の「高貴な身分」のサーシャ役はとても似合ってた。貴族の証である

たすきがけのリボン(?)もとっても似合っていたし、付き人の暁くんとの関係も

とても面白いものです。いや、特に笑うシーンはないのですが

アレクセイが町のごろつきにやられたとき、迷いもなくアレクセイは

ひとりで病院に行かせ自分はドナルドと伯爵とクラブに行くあたりが、

無情で女の子って怖いな感が出てて私は好きでした。っていうか、わかばがやっぱり好きです。


単純に顔が好みです。(おい)



【ジェニファー  海乃美月】



最近の若い子なのであまり詳しくは存じなかったのですが面白いお芝居をする子だなぁと。

大人っぽい容姿でもっと上級生かと思っていたらまだお若いんですね。

そういや「明日への指針」でヒロインやってたなぁと思い出しました。


ヒロイン的な要素はすべてサーシャがもっていっているので、

ジェニファーはお芝居力がないと単に「ぶっきらぼうで、愛想がなくて仕事のためなら

どんな男でも付き合う」という冷たい部分しか出ないと思うんですよ。

冷酷で、仕事のためならだれとでもこんな関係にでもなっちゃうんだろうなー、というか。


それが私を発狂させたイワノフ(紫門ゆりや)との関係になるのですが

かーなーり、ドキドキワクワクさせていただきました。

ここだけ空気が違うんですよね、明日への明るい未来のために蓮つかさくんたちが

朗々と歌い上げるシーンでも私ずーっと見てたんですが(気持ち悪い)、

もう完全「イワノフから情報を仕入れるためイワノフ好みの女」になってる空気が

ひしひしと伝わってくるというか。この学年でこの堂々とした

「新進若手娘役」というより「大人の成熟な女役」ができる子は貴重だな、と。

出来れば蓮つかさくんが朗々と(←しつこいな!!!!)(だって前のヴィクターたち(蓮)と

後ろのなにかを発しているイワノフとジェニファーの空気があまりにも違って

「それどういう演技指導つけたのまさつかせんせ!!!」ってなる・・・)

歌っているときのささやきあっているイワノフとジェニファーの会話なんとか聞けないかなって

思うほどにはもうそこの一場面が完成されていて、映像で見るよりも生、を

実感しました。いや、生イワノフと生ジェニファー、ちょっとここでもスピンオフしてくれ

(スピンオフのスピンオフって聞いたことないな)


あと、イワノフを別とすると最後のドナルドの着替えを手伝うシーンが好きです。

頑なだった彼女の氷の心が溶けて行っているのがわかるし、

ドナルドとの関係も良好なのがあのシーンに凝縮されている気がして。

イワノフと付き合っているときとあまりに空気が違うのがまたジェニファーらしくていい。

やっと信頼できる相手が見つかった、この人になら心を許せる、感が

伝わってくるのでドナルドとは一歩進んで二歩下がる、あるいは「男女の関係」に

なるのは当分先のような気もしますが予感させる二人の間の暖かい空気が

とても好きです。



【イワノフ  紫門ゆりや】



もうついったーの方ではかなりメーターが振り切れていたので「ど、どうした!!!!」って

思った方もたくさんいらっしゃると思いますがいやもうこの方を初日映像見て

マチネ追加したといっても過言ではなくて。


もともとゆりや様は好きだけど、いつもロイヤルな身分の雰囲気を醸し出される行儀のよさ、

王子様な印象が強くてこういう役って本来ならちなつさんとかに振られるものだと

思っていたのですがそこをゆりや様にやらせる意味が全部見てわかりました。


イワノフがゆりや様でなければならない意味、が明確に見えた。


亡命ロシア人、政治犯として国を追われ、最後は逃げ切る、という設定。


この20世紀初頭のイギリスの貴族社会の裏として反映させるのは、

「ロシア人」という品がなければならなくて、一歩間違うとただの男になってしまうからです。

ゆりや様は品、容姿、雰囲気がもうすでにロイヤルなので

あとは「この男は危険すぎる」というところを打ち出せばイワノフというキャラが

成立するんですよね。ジェニファーとささやくシーンでも、なんだか色気があって

ドキドキさせられました。「ええー、あのゆりちゃんが~」って感じです。

でも、上記したけど「こんな贔屓見たことない!!!」が大好物なヅカヲタたちは

このギャップにちょっと狂うよ。それくらいこのイワノフという役はすごいです。

ゆりちゃんのフェルゼンとイワノフという対比、ちょっとくらっとしますよね・・・

この演技の幅の広さ。


そんなこんなで今みたい公演は「アルジェの男(新公)」です。


あと、ゆりや様は絶対フリフリブラウスがもはや私服の勢いだったと思うのですが

意外と赤レザージャケットも着こなしていてそのギャップああもう

ゆりや様です。(しっかし感想かけよ!!!!)


(もう・・・書けない・・・こんなロシア人だったら頼まれたら犯罪起こす気しかしない)

(あくるさん!!!しっかり!!!!)



【部長  鳳月杏】



部長、好きです。(突然)

ちなつさんのショースターっぷりは知っていたつもりだったのですが

前の「月雲」の穴穂でやっと無限大のちなつさんのお芝居魂を見れたので、

この公演もとっても楽しみでした。


いつのまにそんなに大きくなった、鳳月杏。


なにこのちなつさん・・・もう・・・私忙しいわ、ほんっとに。(イワノフと部長の間で揺れる)

(ハッ、全然意味合いは違うけど猛烈に海乃美月ちゃんがうらやましい・・・!!!!)


マサツカコメディーができる役者は貴重です。特に2幕のコメディっぷりには

舌を巻きました。確実に笑いを取る、ちなつ氏がそこにいた。

お芝居でもテンポと間がしっかり出来ているんですよね。あと、存在感がすごくて。

あの時代のスーツ(?)もとっても似合っていて、堂々と上司役がこんなに

ハマる、できる若手はなかなかいない。ちなつ氏、「月雲」以来ちゃんと劇団さんに

愛ある配役をされていて、NWでその地位を確保した鳳月杏は今たぶん

向かうところ敵なしだと思う。


ヴィクタ―(蓮)を尋問するあたりはゾクゾクしました。

もうちなつさん・・・無敵です。花組さんに行っても頑張ってください。


(けどこのちなつさんを手放すこれからの月組、大丈夫か・・・?)(余計なお世話)


一番の名セリフは「社内恋愛禁止!」ですかね。ちょっとあせりながらも

厳重注意する雰囲気がうまい。ちなつさんみたいな上司がいたらなー、とも

思うけどたぶん仕事に手がつかないのでちょっと遠くから見つめていたい。



【ヴィクター  蓮つかさ】



本当にうまいわ、この子・・・。若手なのに、全面に出てきてもまったくおかしくないし、

リーダーっていうのもうなづける切れ者感がたまんないです。

そして歌がめっちゃうまい。透明感のある歌声、セリフの言い回しの

聞き取りやすさが耳に優しい。


あとフィナーレでチラ見したら(ごめん、私ゆりや様アングルだったので・・・)

今後に期待できるダンス力。私はダンスがうまいへたは全然わからないのですが

オペラ泥棒の素質は十分です。


部長ちなつさんに本気でにらみつける蓮くんの活躍には期待しかできません。

あと、目力の白目の効き具合がサイコー。


遠慮とかビビり一切なしで上級生にもひるまず堂々と演技する蓮くん、

彼の成長を見たい。良い役と巡り合ったら爆発する可能性大。


**********


っとまあ、自分の自己満足でうざい語りになってしまいましたが

普通の配役ではないのは確かです。やっぱりマサツカ先生は若手発掘の

最高の演出家だと思う。私の上記の話には出てきませんでしたが


エフゲニー役(イワノフの仲間)のドキンパでオールバック、そしてイケメンの

朝霧さんのヴィジュアルは第二のシュウシオツキを襲名しても全然大丈夫だと思います。

スタイルに恵まれていてどこにいても目が行く朝霧くん、これからが楽しみ。


あと、絶対にフィナーレありのほうがこの公演は生きますね。

フィナーレの群舞ダンスがめっちゃくちゃかっこいい!!!!

カチャるりはもちろんですが暁くんのスポットライトを浴びてピルエットしまくる姿に

昔の柚希さんを思い出してしまって・・・すっごくきれいなピルエットで、

自然に拍手が沸く会場。暁くん、まずはショーから始めたら大化けしそう。


シャーロック・ホームズ役佳城葵くん。この子もかなりの演技巧者と見た。

ちょっとしか出てこないけど、印象がとても残るし清潔感があって声が出てる。

フィナーレの挨拶で「ええええその位置ぃぃぃぃ!?」っていう、

輝月ゆうま現象が起こるのは、月組の伝統ですかね(笑)


あと、貴澄くんは完全にマサツカハルヒコのおもちゃとなりましたので、

貴澄くん、これからのマサツカ作品よろしくお願いします、とお中元くらい

送ってもバチは当たらないだろう。(嘘ですあのコメディセンスどこで埋まってた・・・?)


あら、こんなにスクロールバーが短くなったのも久々。

長くてすみません、最後まで読んでくださった方ありがとうございました。



月組さん管轄外なので「えー?そこ違うよ?」というところがあるかもしれません。



そして、今回のパンフ、買うべきです!写真がとっても面白い!

遊び心満載で、パンフだけ見て幕間過ごしました(25分あっという間です)