TRUNK DIARY -ナナメカラタカラヅカ-

宝塚見て早半人生。まだまだ未知の世界すぎて幸せ。

月組「THE KINGDAM」②主演・凪七瑠海・美弥るりか

→続き。注意しないとすぐ正塚の話しちゃうから、もし寄り道してたら

「あくるさん、ここジェンヌさん語るところだから!」っていってください。

もう歌劇の座談会から「これ、ノープラン」的なあいまいな設定で

テキトーに話す正塚せんせと、主演ふたりの困惑ぶりだけで私お腹いっぱいだったんだ。(告白)



【ドナルド・ドースン  凪七瑠海】



主演2人のうちのひとり。


やっぱり「真ん中に立つべくして育てられた人」はたたずまいが違うな、と。

どっちかっていうとみやちゃんより小さい頃から宙組で「あなたはスター!スターだから!!」と

英才教育だったと思うんですよね、この人。

だから意識がある意味本人無意識だろうけど立ってるだけでスターというか。


あと、スタイルが強みです。「あなた、男役だから!!!」と神様に言われたから

ここまで男役になるための食べ物食べてきました、感がハンパない。(シシィやったけど)

すらっと高い身長に、長い手足。映える小顔に無駄のない歩き方。

コートを羽織るしぐさも男役そのもので出来上がってるなー、という印象。

言われなくてもできちゃう感じ。


あと、去年の大劇場作品「ルパン」のスピンオフということで本編からちょっと若め、の設定。

ヴィジュアルが私的には本編のほうがしっくりこなかったので

(カチャの顔には髭とメガネのイメージがない。似合う人と似合わない人っているんだ、という

認識がさらに高まりました。自分もメガネが似合わないからわかるんだけど、

カチャって素が独特な忘れられない顔をしているからメガネとか髭とか小道具つけなくても

全然見分けられる。だから今回のほうが私はカチャにはあってると思うしかっこいいなと思います)


ドナルド、すっごく難しい役だと思います。適度に厳しく、適度に優しく。

女には不慣れでありつつ、でも鈍感ではなくさりげない心配りがきく。

(ジェニファーもいってたけど、あそこのドナルドにキュンときた)

ちょっと抜けてるけど頭はよくて、仕事もできる。


・・・ここまで書くとドナルドが私にとってドストライクの男性であるということが

今自分でわかった。ちょっとカチャの印象変わったもん、正直。

あんまり今まで見てこなかったせいもあると思うんだけどなんでもかんでも


「おおー、カチャってこんなにかっこよかったか!」


っていう発見がとても多くてね・・・「カチャ日和」っていうのかな。(いわない)

見る前は断然みやちゃんのヘアフォール伯爵派だと思っていたのに、見た後だと

カチャドナルドの「硬」の魅力にすっかり心奪われてました。マンガでいうと

髪の毛がべた塗りか、白抜きかっていうところです。このドナルドとヘアフォール伯爵って。

私は前から気持ち悪いほど白馬の王子様系が好きなので当然ヘアフォール伯爵の設定に

うわああ♡ってなってたのですけどまさかドナルド派に寝返るとは・・・

自分でもびっくりです。


あと、ドナルドの特徴といえば「ヘアフォール伯爵との女の扱い方」。


伯爵はとにかく慣れているんですよ。女性の扱いが。

これは天が与えたものなので何も言えないです。そして、それがみやちゃんに

ぴったりということも。そりゃカチャこういう役割になるよな、っていう。

だからダブル主演は難しいけど面白い。


伯爵は身分もあってエスコートも完璧で、女性が危険に晒されたらさっと

自分が盾になることも考えずにできるタイプ。本能的に「女の子は守るもの」っていう

キュンキュンする行動を簡単にできちゃうのに対し、ドナルドは

「女ってめんどくさいよな」って心の片隅では思っているんだけど、ほっとくこともできなくて、

だからロシア人をひとりで追ったジェニファーが心配で自分が瀕死であるにも関わらず

伯爵にジェニファーを追わす。自分が死ぬかもしれないのに。


まあ今はやりの「ツンデレ」っていったらそこまでのキャラなんですけど、

ジェニファーに対する態度はいちいちキュンキュンくるんですよ。

そして本人認識してないのにジェニファーがちょっとときめくワードいったりして

ジェニファーが「くっそ!!ドナルドくっそ!!!!ちょっとかっこいいよ!!!ドナルドのくせに!!」

とかいう私がよく使う蒼羽りくみたいな現象が起きるんですよねええようするに

「好き」ってことですよね(はいはい)


結局ジェニファーとドナルドがどうなったかはご想像にお任せ、なんですけれど

(本当にはっきり書かないんだよなー、正塚。妄想のしがいがあるけど)

最後のデュエットダンスのカチャの表情とか見るともう・・・なんか・・・


「はいはい、お幸せにね」


感が募るというか・・・ジェニファーが愛しくてたまらない、っていうストーリーの

延長線で踊っているのかなあと考えちゃうくらいには、ドナルドは魅力的な人物なんですよ。

みんなに愛されるかどうかはともかくとして(伯爵のほうが愛され度高いのは誰が見ても

わかる。あんな王子様という名の服を着て歩くようなみやちゃんが現実に存在するのか

私いまだに信じられない)


まあ、ドナルドが魅力的に映るのは相手役のジェニファーの性格がかなり面白いから。

でもそれはまた、別の話。


ドナルド・ドースンがイチイチ決まる男だったのは事実なのでカチャのスター性が

随所に散りばめられた役でこれ、見てる方は面白い役です。

カチャって真っ白な王子様系かと思いきや、みやちゃんがそれを上回る高貴な王子様なので

それとはまた違うカチャの新しい一面が見れて私すっごく楽しかった。


これぞ、小劇場系の醍醐味だなあとひとりベーグルを頬張る。(※スタバ)




【パーシバル・ヘアフォール伯爵  美弥るりか】




白い。白すぎるほど、白い。まるでアリエールの真っ青な空に干されたシーツのような白さ。

けれど不自然さがどこにもなくて、美弥るりかが演じた伯爵は


「こんな人いないよー!こんな王子様いたらサーシャ国捨ててイギリス来るわー!

(っていうか私ならな!)」


ドナルドが一癖ある男なので伯爵のまっすぐさがさらに強調される。

この対比。ダブル主演のおいしいところ。


美弥るりか、というタカラジェンヌは不思議な育ち方をしてきたと思うんですよね。

そこそこいい役ついているんだけど、ガッチリ主力かといわれると下に星組時代

真風涼帆も控えてて強者ぞろいだったところにあのマスクの低温ボイスで

「ちょっとー、みやるりー!!!」系だったと思うんですよ

(「こんなにかっこいいなんて聞いてないわよー!」系)


なんだかんだでスターの英才教育を受けてきた凪七さんとは違うスター。

強者ぞろいの星組、同組同期が壱城あずさ、チャンスは自分でものにしてこないと

降りてこない。与えられた以上の結果を出さないとすぐルートから外されてしまう、

スターの素質は十分で意識も高いのに常に「ギリギリ」系という認識でした。


まあ運命の歯車とは面白いもので、「紅5」が大当たりして爆発しちゃったもんだから

みやちゃんのタカラジェンヌ人生あれで180度変わったでしょうね・・・

知名度も上がっただろうし、もともとのあのビジュアルは強みだし。

身長はちょっと低いけどダンスを踊らせると「カチャと同じくらいかな?」と思わせる

大きなダンスをする。フィナーレで並んで踊るところ、バラッバラなんですけど

それがドナルドと伯爵の性格の違いを反映しているようでいい効果だなと思う位です。


アイドル系のヴィジュアルなのに、しゃべらせて芝居させると非常に男っぽい。

しかもかなり骨太な。もうみやちゃんにはナヨナヨしたお坊ちゃま系はしてほしくないな、と

思う位。いや、それもいいんですけど今回の伯爵見るともうお坊ちゃま育ちで、

マイペースで次男だし気ままに学生時代も過ごし(金もあるし)

けれどそんな育ちなくせにフェミニストで優しくて困っている人見過ごせなくて

お兄ちゃん大好きだし伯爵家継がなくちゃならなくなって自分のしたいこと(=軍隊)

もできなくなっちゃったけど、それを運命と受け止めて全力で自分のできることを

やる・・・ってこれ、いい男しか出てこないんじゃないの!?(逆ギレ)


みやちゃんの好きな動作、というのがありまして、


女性をエスコートするときにはさりげなく手を腰に回す。


なんです。私のツボ。これも貴族ゆえマナーなのでしょうな。ありがとう。


初恋の相手の兄嫁キャサリンへの思いとサーシャへの思いは、

一緒のようで全然違うのも好き。キャサリンはもう兄嫁としか見ていないけれど、

幸せになってほしいし、それを願っているのがキャサリンに対する態度で

全部わかるんですよね。


「遠くから見守ることしか出ないけど、困ったらいって。すぐ、駆けつけるから」


伯爵ー、アルソックですか!?て思わず思っちゃうよ・・・。24時間対応します・・・。


一方サーシャへは、恋愛感情はやっぱりあって、彼女を危険から守るのが

僕の務め、感が強い気がします。できれば「遠くで見守る」ではなく

「近くにいさせて」的な。ビジネスの話もするけれど、それはそれで、本当は

彼女を巻き込みたくないし、危険な目に合わせたくない。

大事に籠に入れて、僕だけのサーシャにしたい・・・という感情が心の奥底では

あるのではないかとちょっと思いますけど、まあ伯爵はできた人間なので

「彼女から自由は奪えない」までは思っているのでしょう。サーシャがサーシャで

いなくなる。それが一番伯爵は怖いのではないのでしょうか。


女性関係ばかりになってしまいましたが、お兄ちゃん(貴千碧)のシーンがすっごくいい!

弱っているお兄ちゃんを、手を握りしめながら話を聞く、伯爵・・・。

ちょっと笑いも起こったりして、みやちゃんの間のとり方も絶妙でシリアスなシーンと

思わせてくすっと笑わせることができる。お芝居心がないとなかなかできないです。

もちろん、お兄ちゃん役の貴千さんもうまいんですけど。

阿吽の呼吸、ぴったり。



最後のフィナーレでデュエットダンスを美弥るりかは最高のひとことに尽きる!

優しくわかばを包み込んで、カチャとはまた違う表情で踊るので必見です。



まだ言い足りないのか!?と思われるかもしれませんけど私一番好きな小ネタのシーンが

急いでいるジェニファーとドナルドに話を聞いてもらおうと口を開くと

「いいよ!一緒に行こう!(ニュアンス)」と会話を遮られるシーン。

もう次男感あふれてて「伯爵wwww」てなります。






主演ふたりのキャラ付けが個性がバラバラなのに両方ともいい印象を受けるのは

成功ってことだよなぁ、と思うんです。ふたりに対してイラッとくるとか全然ないです。




ストレスフリー、「THE KINGDAM」。




と、いうことで思ったより長くなったので③に続く。

ふたりのヒロイン、あと印象に残った演者の魅力についてうざく語ります。




しかし夜も更けてまいりましたので、また明日。いいかげん寝なくては・・・。