MENU

雪組「Shall we ダンス?」②マジで語る早霧せいなエラの魅力

プログラムのヘイリーさんが「こんなサラリーマン絶対いないよ!!!」という
美男子具合で思わず二度見。

・・・うん、これ絶対いないわ新橋とかうちのオフィスに(特にうちのオフィス)

● エラ 早霧せいな

初日映像見て「えげつないほど美しい」と日本語合ってるのかわからない感じで
表現してしまったエラ早霧せいなさん。

本物もえげつなかった。

なんなんだあの人!!!4月から「乙女心わかんない~」と言いながら
頼まれてもいないのにナウオンでロケットを夢乃聖夏(※同期)と踊っていた
本当に早霧せいなさんですか!?

本当にビルの上のラプンツェルだったよ・・・!!!!

(この表現マジで小柳女史神)

もう本当に「手の届かない女性」っているんですね、私3月からずっと
「男役・早霧せいな」を探していたので今回の配役もちょっとだけ、
ちょっとだけ萎えていたのですがもう・・・っっ

ごめんなさい・・・

(土下座)

正直早霧せいなさんの演技力、なめてました。
なんなんだろう、エラって絶対難しいと思うんですよね。

誰かに恋愛感情を持つわけではない、けれど女性として存在しなければならない、
派手な喧嘩のシーンがあるわけでもない、感情をぶつけるシーンが
父親にだけちょっとあって、だけどひたすら現状を受け止めて、
夢の舞台へ返り咲く、自分のスキルを信じてまっすぐ歩いている・・・

けれどときに立ち止まって泣きたくなるときがある
それが「場末」のダンス教室で覇気のない生活をする現在の私

私が私として呼吸をしていない、この物足りない生活がほとほと嫌になる

エラが明るくふるまうシーンはなかなか出てこなくて、
ゲラゲラ笑うシーンもないし笑うって言ってもただ悲しそうに微笑むだけ。

・・・こんな早霧さん見たことありますか私はありませんでも素敵でした
それだけが早霧せいなという「天性の演技力」の持ち主です。

ドニーが夢乃聖夏さんだけしかできないといえば、エラは早霧さんしかできない。
そんな女性像を打ち立てたエラ早霧さんは無敵といっても過言ではありません
(そうなんです、何回もいうけどショーのアイドルSAGIRIと
同一人物か今でも疑っています←ウッソー)

特に私が好きなのはザッキーとの絡み(もうそこに本当にクギヅケでもう
正直まん中が見れなくて困っています)もですが、
エラの「私が目的で教室に通っているのであれば」でも思います。
このセリフ、なかなか言えるものじゃないです。一見嫌みな女のセリフに
文字で言うと見えるかもしれませんがこれ、早霧さんの巧みな演技力によって
全然不自然ではなく、ヘイリーの「天性の人たらし」魔法にかかることなく
冷たく突き放すのですが早霧さんのエラはこんなセリフが自然で、全然嫌みじゃない。

感情を爆発させるシーンがないので(花道でお父さんとやりあうくらい)
ひたすら現実を受け止めるしかないエラのキャラクターは見ていてとても切なくなります。
でも、後半の方で日が差してくるのです。エラの人生に。

自分ではめていた足かせを、自分で解き放つ。
リーダーと別れてしまった過去を、ヘイリーに手紙だけど話すことで、
本当の自分が見えてくる。
人間の、自分の大切な部分をヘイリーや一生懸命に踊る仲間と通じて、
「ダンスって素晴しい!」となる最後。

このエラというキャラクター、笑うところは一切ないですけど、見て
「これを早霧さんがやる意味」は風共で私の感じた「スカーレットを男役がやる意味」と
ちょっと似ているかも知れません。キャラクターは全然違うけど。
「早霧さんがやる意味」が見てすっごくよくわかりました。
小柳女史が「これをチギちゃんにやってほしい」といったのか、
劇団がそういう方向で、といったかはわかりませんが個人的にはどっちでも
早霧さんの演技力が存分に引き出された役ではないかと思う。

この半年男役早霧せいなを探していましたがこんな早霧さんもいいな~と
思います。が、やっぱりショーでアイドルSAGIRIをやっている早霧さんを見ると

「これを探していたの――――――――――――――――!!!!!」

となる自分もいるので今回の公演、二度おいしいです。

ハー、あとはザッキーと(ry ← いいかげんくどい

原作がヒューマン映画だから宝塚風味に味付けするとどうなるのかな、
ちょっと「ありえないわ~」的になっちゃうかな、と危惧していたんですが
宝塚歌劇のくせにヒューマンってやつ」な「BJ」にちょっと似た感想を
持つことができまして、本当に嬉しいです。

この作品、ラブシーンというかキスシーンというか「具体的なそういうシーン」
がないのに「愛」にあふれているんです。

夫婦、友情、親子、子弟、ライバル。

普通に暮らしていても必ずある人生に欠かせないものがぎゅっと詰まったお芝居です。
その「愛」を、最も表現してほしいキャラが「エラ」なのではないかと感じた
タカラヅカ版・Shall we ダンス?」でした。

真面目になっちゃたけど、早霧さんも「俺も夢乃役やりてええええええ!!!!!」って
思ったのではないかと
(秘かにドニー役オーディションに参加してそう)
(でも早霧さんだからすぐバレる)
夢乃に「何やってんの~チギちゃん~」となる)
(「アハハ、だってやりたいんだも~ん」ってなる)
(「ごめん、私の役だから(真面目)」「そっか(真面目)」)

・・・雪組87期の現実。(ギャグか真面目かわからない)
(その様子を冷たい目線でずっと見ているまっつ様)

・・・あれ、次こそもうひとりの偉大な87期・夢乃聖夏!!!!
(まだ書くの?)