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雪組「ドン・カルロス」【CS鑑賞】

真央ちゃんのメリーポピンズにメロメロです。
キム・ヨナは前世は男役だったんじゃないかと思うほどの
スーツの着こなし振りでした(全部昨日のエキシビジョン)。
バンクーバーの007もかっこよかったです、キムヨナがタカラヅカ見たら
どういうリアクションするか見たい。
北川さん並みにハマって帰っていったらどうしよう(別にどうするわけでもない)。

今日はHVで「ドン・カルロス」見てたんですけども。
これ、そんなひどい作品じゃないですよね。
キムシン劇の中では私好きな部類に入ります。
世間の評判はさておき。

①キムシン劇

生で見た時も思ったんですが、この作品は「愛」にあふれてる
キムシン劇ではまれに見る作品。
しかも、「男女の愛」「家族の愛」「友情」と極めて人間にとって優しいもの。
まさにタカラヅカに「必要」な要素が融合されている
キムシンにとってはめずらしく「タカラヅカ的な」作品だから私は好きです。

キムシンは「戦争」とか「宗教」とか「人種」とかタカラヅカに要らない要素を入ってる劇を
作りすぎなんだと思う。
だからそういうのが好きな人には受けて、
「ついにタカラヅカもこういう作品を作るようになったか!」
という斬新的にいう評価もあるけど、
私のような現実逃避型ヅカヲタは

「そんなの求めてないんだっつの(怒)」

と思ってしまうのです。その気持ちが一番強まったのは
「炎にくちづけを」でしたね。

「私たち(と言ってた)はこんなボロボロのタカコさんを見たいんじゃない(怒)」

と散々に言ってました。あれはひどいよ!
ずっと囚人服のトップさんなんて見たくないよ!?
ガイチさんの宗教とか大和さんの人種差別とか求めてないよ!?
(まあ私も学生だったんですけどね、若かったんですけどね)

でも「ドン・カルロス」は同じような時代だけども、
さまざまな愛で調和されていてとてもいい作品だと思う。
ちぎちゃんのボーサ公爵の宗教関連はこの際スルーで。

②キムミミ!キムミミ!!キムミミ!!!

なんといってもキムミミのラブラブさ加減!これに尽きる!!
なんだあの「キムちゃんのこんな目の輝き具合知りませんよ!?」的な
美海ちゃんを見つめる目。
あんなにいとしそうにレオノールを見つめるカルロス、
私あれは最強だと思いますわ!マジで!
特に牢獄のシーンね!壁を登ってきたレオノールを今すぐ
抱きしめて俺のものにしてしまいたい的なドン・カルロスの眼ね!

た ま ら ん !

生で見た時は2階席の後方だったので表情まで細かく
見れなかったけど、こうやって画面で見ると涙まで見えてくると
違う作品でも見ているようです。OH-HVサイコー。

最後は当時は「また死んで終わるんじゃないんだろうな(怒)」という
まったく中学生の反抗期のような態度で見ていたので
ここでキムシンに謝りたい。ごめん、君の作品すべてを反抗心丸出しで
見ていたよ。だが、まだまだ言いたいことはあるがな!←ここまでいってて大丈夫か

でも、キムミミの暖かい信頼感のあるトップコンビのラブラブさが
この作品をまたいい方向へ向けたと思います。
なんせ前作が・・・もう・・・救いようのないものだったもので・・・(涙)

③それでも早霧せいな

キムシンの毎回斬新な演出には一目置いてます、よ。(何さまだ)
今回の机のアイリッシュダンスもよかったし、
タカラジェンヌををひな壇芸人にするのもそれも一興かな、と思うし。

ちぎちゃんのボーサ公爵はときどき言ってることがわかんないけど
(宗教関係はさっぱりですよ)エボリ公女にハメられてるし
これ、すごいと思う!まさに私ちぎちゃんにやってほしかった役です!
なんにも感じてなかった今宵一夜で一発で仕留めたという(笑)

当時も「まーじーかーよー!!!!」って胸がドキドキしたもん。
こういう浅はかな男子をやってほしい!超似合う!!と
座席で絶叫(※心の中で)
あんま深く考えてなくエボリさんとそういう関係になるという感じが
まさに昔のヨーロッパぽくてよい!昔の宮廷だわ、コレ!!
世界思想社の「世界の悪女たち」見てるようだわ!(※本当にこういう本があります)

と、いうことでチギタさんはやっぱり面白い役をやりはりますなあと
感じた次第でございます。いや、私チギタさんになら今宵一夜でも
いいと思ってるよ← さりげなく問題発言

朝起きて横にいたら幸せを感じちゃうタイプ(勝手にいっててください)

④そして

最後はハッピーエンドなので、意外にも初心者向けもいいかもしれない。
全体的に宗教は入るけどロマンチックだし。
ポスターにバラの花びらが舞うのも仕方ないと思う。←仕方ない!?

実は上映当時全然期待してなかったのであまりチケもとらなかったし、
本業もいそがしかったこともあるのであまり見に行けなかったんですが
今回HVで久々に見て「おお、これはこれでいいいですね」(だから何さまや!!)
みたいな。

とにかく、雪組さんがしっかり技術的に演じられていて
やなかんじになりそうなところが暖かく締まってて
好感のもてる作品だったんだと1年経って気づく、春の訪れ。
(綺麗にまとめようとしてる!!)