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瀬央ゆりあがいう「お前はキレイだよ、だから自由に生きろ」――「デビュタント」感想

瀬央ゆりあにこれを言わせる正塚さんが怖い。

 

 雪組ライビュからくすぶっていた宝塚熱がだんだん自分の中で燃え上がっているのを感じております。長いお暇をいただいておりました、ただいま自分!って感じです。

 ライビュを一緒に見た友人に終わったあとのご飯のときに「本当に時間が足りない。見たいものややりたいことが多すぎて1日24時間じゃ全然足りない」とつぶやくように言ったら「…同い年でそんな青春してる人私あんたしか知らないわ」と言われました。

 …え?そうなの?次は誰が主演するのかとか演目は何するんだろうとか相手役は誰だろうとか演出家は誰なのよ!?とか思わないの…?(思わないらしいです。)

 ちなみにこの友人は「斎藤さんの顔の美の圧がすごすぎて眠れそうにない」といっていました。またお前か朝美絢。(ホイホイ)

 

 ちまたでは宙組全ツが熱く、激しく追憶ナイスガイということで行きたい熱が凄まじいのですがガッツリ西廻りでさすがに日帰り九州は無理か…と諦めました…←めちゃくちゃ悔しい

 けどどうしても今の公演見たくて課長に泣きの一手入れて9月30日休みもぎ取りましたよね。バンザーーーイ今はライビュあってよかったーーー(byウルフルズ/字余り)。

え?課長になんて言ったかって?

「どうしても行かなきゃいけない用事ができました。」

…どうしても行かなきゃいけない用事=明日海りおムラ千秋楽だってことは課長はまだ知らない。

 

なんで今「デビュタント」なのか

 とにかく追憶が見たい私。もちろん初演の追憶は見た。毎回何度見てもアントニオ成瀬こうきさんが好きだぁぁぁぁ!!!!絵に書いたような白軍服が…今回はキキちゃんなんですね…!!!嗚呼、生まれながらにして貴族だっただろうよ…!!いやそれにしても成瀬さん10年前にあの等身ってやばいよね?今でも十分通用するよね…

 でもって追憶なんですが私の中で「余生で楽しみたい3大正塚晴彦作品」のひとつなんです。ちなみにあとの2つは「Romance de Paris」「マリポーサの花」全部雪組だったことに自分の性癖の深さを知る。

 「正塚晴彦が(不得意ながらも)最も大劇場公演をやったであろう期間」ど真ん中でヅカヲタやってた私、えぇきっと正塚作品好きなんですよね。例え舞台が暗くても、すぐに発砲事件起きようともクーデター起きようとも、「ああ」「うん」「そっか」で完結するセリフであろうとも、ファン初期に見た演出家の作品って安心するというか「これこれ、わかる知ってるああキターーーー!!!!」ってなるんだなあと痛感いたしております。

…まあ新しい先生でも「ああそれ好き!!!」ってなるから私はちょろいって言われるんだと思う。きっと生涯ちょろい女です。(宝塚において)

 前置きが長くなりましたがじゃあ正塚先生の新作を見てみようと思って選んだのが「デビュタント」。主演瀬央ゆりあさんてことでなんてタイムリー!!(龍の宮物語のポスターうっとり。瀬央さんてなんでああいう背徳っぽいポスター似合うんだろ…せおさんはくらっちとは血の繋がりとかはないんですよね…?←THE背徳)

 

デビュタント

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/debutante/cpl73a000007cia4-img/cpl73a000007cicm.jpg

 

瀬央ゆりあ/イヴ 正塚ヒーローがこんなに似合うなんて

 瀬央ゆりあ=芝居の人、というのは知ってたつもりだったんですが正塚作品がこんなに似合う人なのは知りませんでした。せおさんはいつも95期と星組両方の隠し玉でありダークホース感がすごいな…。

 あのー、私がせおさんを「この人絶対いい」と思たきっかけが「オーム・シャンティ・オーム」の初演だったんですけどあのパップーがなんでそんなに印象に残ったのかと思えば「どこにでもいる」感じだったから。いい意味でどこにでもいる。特別な空気を放っているわけでもなく、特別な技術があるわけでもなく。だけど、なんとなくこの人の芝居が見たい、と思う人。瀬央ゆりあってそういう人です、私の中で。緞帳が降りてもその役の人生はずっと続く、と思える役者。

 同期のこっさん(礼真琴と書いて天才と読む)と比べるというより、「こっさんは技巧、瀬央は感情」という部門が違う感じ。こっさんは練習を積んでどんどん技術的な面が職人技になるけど、せおさんはたぶん感情面が研ぎ澄まされていくんじゃないかなあ。

 ビュレット(全世界の弟紫藤りゅう)が最後「両親は死んで、金に困って、ナタリーは泣いてて。でも俺は結婚したーーーー!!!」って幸せを噛み締めて絶叫するところでせおさんのイヴはなんともいえない表情するんですよね。「よかったなあほんと」っていう顔と、「結婚なんて俺はごめんだよ」っていう半々の顔。その表情がいい。

 せおさんって私の中で「ロング鬘とヒラヒラ着物、あとロングブーツ(宝塚の飛鳥時代)っていうイメージだったんですけど(あと「阿弖流為」の田上が好きすぎた…)こういう斜に構えたクレバーな人間(人の気持ちわかる系)正塚ヒーローもできるのか…!恐るべし瀬央ゆりあ…!!って震えました。

 あと眉間のシワが満点だった。正塚芝居における「男女ともにモテるけどきっとこの人ずっと孤独なんだろうな」っていう主人公がこんなに似合うなんて。

 たぶんせおさん、キムシン系の大型芝居とかもいけるし(すぐになんか派手目な演出いれる)小柳さん系のラブコメもいけそうだし(っていうか「食聖」…食聖ですよ…絶対楽しいやつよね?あれ…)大御所系のこれぞ!!宝塚っていうのもたぶんOK(でもこれは本当にやってほしいかというとそうでもないかもしれない)

 えええええ…星組の将来明るすぎない…私は天才礼真琴に何でも食って掛かる瀬央ゆりあが見たいです。

 っていうか私がこの二人にやってほしい役が「スラムダンク」の桜木花道(せお)と流川楓(こっさん)なんだけど、実際のところふたりとも宮城リョータなんだよね、本質的には。だってエストレ銀橋でカメカメハしあってたことせおだよ…?きっとあの二人タクティーと朝水先輩(96期の2大イケメン)に怒られてばっかだよ?(名指しでいいがかり)ずっと漫画読んでゲラゲラ笑ってそうな感じだし普段はバカばっかやってそうな。…でもリョーちんってバスケするとめちゃくちゃかっこいいんだよな。(って何の話?)

 ちなみにめがねくんは紫藤くんがいいです。みんなの紫藤くんはみんな大好き木暮くんでお願いします。(ってだから何の話?)

 

紫藤りゅう/ビュレット 歌ってよし踊ってよし演技してよし、三種の神器紫藤りゅう

もう、なんていうか、マジで、紫藤りゅうのハイスペックぶりを世間がもっと知ってもいいと思うの。(大真面目)

 ビュレットを見終わった瞬間「第二の樹里咲穂…見つけちゃいましたね…(微笑)これはもう思いっきり使っていかないとね…?(微笑)演出家人生長くなりますね、ハリー(微笑)」って微笑しながら肩ポンしたい気持ちでいっぱいになった。もうほんとに。全然関係ないけど、かつて樹里ちゃんが好きすぎたハリーはだいたいの作品で樹里ちゃん大きな役(路線スターファン怒らない?っていうくらい)で使うんだけど過度の愛情表現が過ぎてだいたい最後死んでしまうという屈折した愛情表現を持つハリーだからいつ紫藤くんが死ぬのかハラハラした。

 よかった…っ水乃ゆりちゃん(丸顔かわいい)と結婚式挙げて人生バラ色だよ…っ(しどうくんだったらたいがいのことは許せるヅカヲタ)

 もうーーーほんっとに歌ってよし、踊ってよし、演技してよし。瀬央ゆりあ、極美慎という顔面偏差値おかしくね?っていうスターふたりに挟まれての「どん底ソング」では私はしどうくんに釘付けでしたよ。なんって楽しそうに歌うんだろう。「どん底ーーーーどん底っ」って歌ってるのに「舞台超たのしい」っていうのがにじみでちゃってるの。いいよねえ。ほんとしどうくんを見ると私はハッピーになる。

 あとあんなに「俺奥さん以外目に入らないし」的な役がこんなに似合うとは知らなかった。「ずっと妻一筋でね」みたいなことを還暦過ぎても照れもなくいうわ、これ。きっとバレンタインデーには車1台水乃ゆりちゃんにプレゼントしてるよ。真赤なバラとともに(そういう誰もやらないキザなこともすぐやるしできるのが紫藤りゅうです)。

 しどうくんには一生せおさんのマブダチであってほしいんですよね。それも小学生くらいからずっと一緒にいる感じで。隣りにいるのが当たり前過ぎて大事な存在であることに気づいてないせおさん。ええ、「桜華に舞え」で刺し違えたあたりから自他ともに認めるせおしど党です。

 しどうくんは本当に何やっても器用にこなすから、宙組行った時が本当に楽しみで。そこには同じく同期の何やっても器用にこなす和希そらがいるんだよ…?96期のバランス型何やっても食っていける系男子が大好物なのでたぶん芝居でもショーでも大活躍であろう。あの二人が舞台を駆けずり回るのが楽しみです。そこはかとなくチップとデールを思い出すよね…あっちこっちで悪さしてほしいよね…(で、「またそらと紫藤かっ!!あいつらほんと…!!」って思わず口が悪くなる育ちのいい神戸女子芹香斗亜さんに怒られててほしい)

 96期はかのちゃん・みゆちゃん・あーちゃんっていう三大こんな嫁がほしい系娘役に隠れがちなんだけど、本当に男役がハイスペなんだよね…(でもきっと荷物持ちとか平気でするんだろうなー)

 

極美慎/オットー  360度全部イケメンだった

 絵に書いたようなイケメン、っていう極美くん。「何が極みって、君が美の極みだよ」と生涯言い続けたい男役です(でもだんだんこれがネタになってくるっていう…)

 まず言わせてください。極美慎の三つ揃えスーツ100点満点です。

私達の間でよく「薄い体」と称される極美慎くんなんですけども、忘れてたよね。

薄い体×三つ揃えスーツ=最強の方程式。

(思わず最大数値の大きさでいってしまう)(いつも極美くんを見たあと似てるって100回くらい言っちゃう壮一帆さんも恐ろしく三つ揃えスーツが似合ってた…)(そして難なく好きになっちゃう系男役なんだった…)

 やっぱり男役は三つ揃えですよ!もうあくるさん、三つ揃えさえ似合えば何でもいいんじゃねえかってくらい好きです(目がマジ)。

 ヴィジュアルを制するものは、世界を制す。美の極み、極美慎ここにあり!!!ですよ…。ああ…(何も言えないのがガチの始まり)

 あと、パワーワード「公爵夫人(←はるこちゃん)の懐刀極美慎」です。…設定がプロすぎるよ、ハリー…っ(泣いてる)これがいわゆる設定萌ってやつか…。それだけかもしれない。でもいいの…極美くんの三つ揃えスーツ見れたから。(甘い)

 全体的になんか字が大きいのは感情の乱れです。(美の極みゆえの(だまれ))

大事なことをさらっという。

 ハリーはそんなこと全然大したことじゃないよっていわんばかりに人生において大事なことをさらっと言いすぎて、ほぼ観客は気づいていないんじゃないかって思う時があります。私もたぶん劇場ではほぼ気づいていないんですよね。ハリーのセリフは、そこで気づいてはっとするものじゃなくて、日常生活を送る中でじわじわ響いてくる。

 イヴに片思いしているナタリー(桜庭舞)が貴族の娘で世間知らずなミレーユ(星蘭ひとみ)にこういう。

できることとできないこと 大事なこととどうでもいいこと ちゃんと見れば? 世の中を普通に見て 普通に感じて できることをちゃんとやっていけばいいのよ ずるいことしないで 自分なりに精一杯」

  これを桜庭舞ちゃんがいうっていうのがこの芝居のすごいところだよなあ…って思いながら(私は桜庭舞ちゃんが大好きでね…歌ってよし踊ってよし演技してよしなんじゃあ…ってニコニコ見てたら100期かよ!!!っていういつものアレ)

 宝塚って派手目な印象を与えがちで、いつも大事件が起きているような印象なんだけど実はそうじゃなくて。できることをコツコツと努力して、結果ああいう舞台を作っている。でも「できることをちゃんとやっていく」って当たり前のことなんだけど、大人になるにつれ難しくなっていくなあと感じているんですよ。でも毎日やっていかなきゃいけないことは山積みで。そういう耳の痛い話を、あえてそれを宝塚の舞台でしかも娘役に言わせるハリーの玄人っぷりがじわじわくる。

 明日もできることをちゃんとやる。できることからコツコツと。

 で、その後頑張ったナタリーにイヴ(柄ベスト×赤チェックスカーフが異様に似合う)がこんなご褒美をくれました。

「お前はキレイだよ。だから自由に生きろ。」

 え、ええええええええせおさんんんん

殺す気ーーーーーーーーー!!!???

あ、ハイ、明日からもがんばります…。(ちょろい)

 

いやいやいやいやハリー、現役すぎて…もうなんか、すごいよ。(月並み)

今回の望海風斗の闇は「悲しみの闇」美しいサムライたちの生き様「壬生義士伝」感想

えぇ、月曜日の朝起きてすぐ買いましたよね。(ブルーレイを)

 

 毎日残暑厳しい中いかがお過ごしでしょうか。あくるです!

 日曜日の興奮冷めやらぬままブログを書いてます。(ってもう水曜日だけど)

 見たよ。見たとも。思えば望海さんがトップ就任して初めてのライビュだよ。

いやぁーーーーーー望海さん、そしてゆきんこたち、次回のお正月公演死ぬほどわくわくさせてくれてありがとう!!!私の雪組愛はまだ死んでなかったようで、日曜日から壬生義士伝を思い出しては「うっ…」となりMR!を思い出してはニヤつくという事態を起こしています。

 

…どうしてこれ、生で見なかったん?私。(いうな…それをいうな…!)

 

 え?みんな言ってくれたじゃん?泣けるよって。MR!最高だよって。ひとこが可愛くてどうしようって(はじめくーん(←禁断の扉))。咲ちゃんが踊りまくっててありがたみしかない(え?今の体の構造どーなってる?っていう瞬間3度くらいあった)。凪様がやばいから言葉が出ない(みたらし団子…←ダイイングメッセージ)。あーさが、あやなが、縣が、あみちゃんが(←覚えました)ああああああ好きだぁぁぁぁ

 やっぱり三度の飯より雪組です。(結論)

 ということで冷静になれないまま壬生義士伝の感想を。私ねえ、新選組好きなんですよ。(それ100回くらい言ってる)

 

雪組壬生義士伝

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2019/mibugishiden/cpl73a000007vugr-img/cpl73a000007vuj9.jpg

 

 いや…知ってたよ?たぶんこれ私好きだろうなって。(じゃあなぜ見に行かなかった…)(それを言うな)(残りの人生それを背負って生きていくからもう皆まで言うな…)(泣)

 石田先生だから知ってた~(^^)っていうテンプレートが盛りだくさんで(現代人ぞろぞろ出して話をぶった切ったり)(「沖田君は牛乳が苦手でな」っていうそれ今必要?っていう新選組ネタ(たぶん石田先生がいいたいだけ)ぶっこんだり)(なんで見合いの席縣君がそこにいるの?っていう突然の「なぜ君がここにいる」(これは原作を読めばわかるらしいのだが…読むか…←ちょろい)

 だけどね、私たぶん本能で石田先生の新選組もの、嫌いじゃないんでしょうね~。おそらく「誠の群像」見た時から始まってるんですよ、この因縁(やけくそ)

 多感な思春期に、あの赤い階段にヒーロー戦隊ソング歌いながらのだんだら集団はまずいです。

 トラウマになるくらいかっこよかったんで!!!!(ぶちぎれ)

 今でももう生で一回見たい、赤い大階段にずらーっとだんだらを着た男役。

 今回の雪組を見てダーイシ、変わらないな!ってちょっと嬉しかったりした。その道を極めるって、誰になんて言われようと「ずっと好きでいる」ってことなのかもしれないなあ。

 話を元に戻して、私と新選組との出会いは中学生の時でした。司馬遼太郎の「燃えよ剣」が大好きで、中学生の理想の彼氏が土方歳三っていうもうなんかこの子の将来不安でしかないと思われる思春期を過ごしまして(いや、不安的中★)そんな不安定な頃(笑)たまたまNHKで「誠の群像」を見たんですよね。もうなんかよくわかんないけど血が逆流したのだけは覚えています。

 ええ、花組時代の望海さんのブリドリで誠の群像を見て騒ぐ回がありましたけど(神回)私涙を流して「わかる…!望海さん、それ、わかる!!!」と全力でうなずき賛同しまた誠の群像を見るっていう負のループに陥ったヅカヲタその1という過去を持ちます。え?みんな引かないで!?(こののち望海さんがトップスターとなり「誠の群像」を再演するという奇跡を起こすという顛末。あくるさん、離れてる場合じゃないよ★)

 そんなこんなで思いれが(重症だよ♡)ありすぎる因縁の石田新選組×日本物の雪組(湿度高い)ですよ。この化学反応、私が反応しないわけあるまい?

 「大河ドラマ始まった!?」っていう主題歌も

 「え、まあやちゃんの役かわいそうすぎない?」っていう石田新選組あるある「トップ娘役の役ってなんですか?」的展開も

 「沖田総司が可愛すぎだろ?!(フィルター含)(いいけど(いいんかい))」っていうのも

 「え?凪様?もう三度の飯より凪様がいいです!!!!」っていうもはや雪組観劇のワンパターン化

…いいんです。え?今日の私は甘いですよ…?(ここは星影の人の「強いですよ…?」のニュアンスで←うざいです★)

 

日本物の美しさを際立たせる雪組芝居の至高

 雪組の「日本人的「隠す」愛の美」「黙って身を引く、これが美しい」とされる「オープンユアハート?それはなんでしょうか?」っていういい言葉で「奥ゆかしい」「雪組=武士道魂」「男役は黙って身を引き腰に刀を、娘役はすり足で三歩下がる(※舞咲りん除く)」を全面的にバックアップする石田先生。

 もう俺は好きなものしか書かないぜ★っていうベテラン独特のやりたい放題(開き直り)きっちり芸で返す律儀な雪組が好きなんだ…(ううう)それでこそニッポンジンゆきんこ魂。

 

吉村貫一郎/望海風斗 おもさげながんすと銭を数えるトップスター

 私前回この人の「圧倒的精神的アンバランスさ」「人間の闇の表現で右に出るものなし」とファントムで絶賛したんだけど(人間の闇で絶賛っていうのもおかしいぜ?あくるさん)

 今回も愛する人(家族)のために…という闇を放つ自己犠牲な役。望海さんって、極端な人間の描き方がうまい。「そこまでしなくてもいいんじゃないかな」っていう行動を迷いもなくする主人公を演じることが本当にうまい。普通の人間だったらそこまではできないよ、っていうことを説得力を持ってできちゃう演技力がある。

 今回は、家族のために故郷を捨て、家族のために人を斬り、人を斬った金を家族に送り続けその家族にも会えないままたったひとりで死んでいく吉村貫一郎。こうやって書くとこの世の不幸を全部背負ってるいつもの望海さんなんだけど(い、いつもの???)

新選組の散っていく儚さとか、自己犠牲の塊で結局あなたの人生は何だったの?っていう誰にも訴えることができない悲しさ、やるせなさ、どうしてこうなった…っていうむなしさ、様々な人間の「悲しい」という表現を詰め合わせた吉村は望海さんしかできない「情緒ある悲運のサムライ」主人公だったと思います。

 望海さんの闇は本当に深いな、と目の演技で伝わってくるんですが今回の吉村はいつもの「負」のオーラでも「悲しい」に傾きますね。「悲しそうに笑う」「悲しそうにお金をもらう」「悲しそうに人を見る」…全部の行動に「悲しい」がつきまとう。

 最初のプロポーズがきっと人生の絶頂だったんだろうな。一番の嬉しそうで、あとは全部悲しそう。

 表現が難しいんですが、笑っているんだか泣いているんだかわからない表情をいつもしているってすごいですよね。ずっと微妙な顔なんですよ。貫一頼むから笑ってくれよ…ってさきちゃんに代わって言いたくなるあの微妙な顔!!まさか「ギリシャ彫刻のような」望海さんに向かって「微妙」という日が来るとは思わなんだぜ!!!

 あと、もう吉村やめてくれよ悲しすぎるよって涙が止まらなかった最期の場面。望海さんさ…血だらけのぼろぼろのだんだらとさび付いて曲がった刀が…トップスターですか?ってくらい似合うよね?トップって、普通きらっきらのサーベルに軍服よね?

 望海さん、ある時は勝ち誇ったようにダブルのスーツ着たり、愛され姫様独裁者やったり、「いやもう頼むから死んでくれよ」ってクズ男したり…一回も王子様やってないけどこんなトップスターいた?

 人生のバリエーションの幅多すぎて次の役はどんな不幸な過去を背負うんだろうってわくわくするの、本当に楽しいです。

(望海風斗は人間の闇の世界の帝王※うれしくない)

 

しづ/みよ 真彩季帆 我慢役でも聴かせます、真彩の声

 ああああいつもの石田ヒロイン…本当にしどころのない役過ぎて…!!!とギリギリしてたんですけど、最初から「子供を堕ろすために川に身を投げる」というそれはおしんの母だよね?(平成生まれはたぶん知らない)っていう衝撃から今回の真彩季帆、始まります。

 真彩ちゃんは「1本筋の通った」ヒロインをやる天才だと思っています。曲げようとしても曲がらない女なんです。たぶん自分の信じた道を迷いなくずーっと走れる子なんだなあ。

 「なんで私が間違ってると思うんですか?」ってあのまっすぐな目線で言われたら例え間違ってても「ううん、真彩さんは悪くないよ…」って目線をそらせずいってしまう。「子供が三人できたら生きていけません。死ぬしかないんです。」ってあのぱきっとした言い方で言われたら望海さんじゃなくても犠牲になるわな…っていう真彩さんの強さがすごい。

 自分を曲げない、落とさない、へこまないし立ち止まらない。

 しづは「生きるために死ぬ」という選択をしようとし、吉村が犠牲になり生かされるわけだけど生涯吉村と再会できない。みよは「私の貰い手なんてたくさんいるし!」と笑って別れ、吉村が生きることを影で泣きながら生涯願い続けるんだろう。

 …どちらも真彩さんぽくないヒロインだなあ(苦笑)石田新選組のテンプレ。

 まあ、石田先生は恋愛書きたいんじゃないんだよね。「男と男と男の話」を書きたい人なんだと思う。それを表現できるのが新選組。(宝塚でそれをやる意味…?というのは言わない約束だ)

 話は変わるけど、京都できらきらピンクの着物を着た真彩さんを見た瞬間嬉しくなってしまった。そうなのよ!やっぱりボロボロのつぎはぎ着物じゃなくて娘役はキラキラウキウキな振袖を着てほしい!!!

 真彩さんは戦い続けてほしいのです。自分の人生において。いろんな攻撃をかわして、頭を使って自分の運命を切り開いてほしいのです。真彩さんの目の前には、輝く未来が広がっていてほしい。あ、それか、私の今回のもやもや…。

 

大野次郎右衛門 彩風咲奈 雪組二番手は大きな懐で包み込む

 さ、咲奈様…!!!

 私ね、こんなに「この人がやる役全部理想です!」って思う男役初めてかもしれないです。望海さんに対しては「この人の次の闇は何だろう」ってわくわくするんですけど、咲ちゃんに関しては掛け値なしで「次はどんな私の理想の人をやるんだろう」です。…好きすぎるだろう二番手彩風咲奈が…!!!

 考えたんですけど、望海さんってちょっとキャパシティの狭い人間をするのが得意じゃないですか。この人と人生歩くのはちょっと不安だな…?って一瞬考えちゃうような人物をやることが多いと思うんです。だからたぶん真彩さんくらい肝が据わった子が嫁になったんだと思う。

 ところがどっこい、咲ちゃんはもう宇宙のように広いキャパシティの広い人間が本当にうまい。極端な話、お金も持ってないし仕事もなかったとしても結婚したいと思う人。なんかこの人と一緒にいると安心するな~っていう空気を持っている人だと思います。

 次郎右衛門さんて、身分ある人だけど全然幸せじゃないんですよね。養子に出されて、家はよくなったけど好きな相手と結婚はできなくて、親友は脱藩して長い間心配だけかける。帰ってきたと思えば傷だらけで帰ってきて、その親友に自分の立場上切腹しろと命じなければならない。親友が仕事とはいえ自分の命で死ぬ…そんなギリギリボロボロの状態で「南部の米を長い間食べてないだろう」って自らおにぎりを握れる男、そうそういないですよ。

 咲奈さん、理想の男すぎるよ!!!かえって心配になるよ!!1回くらいクズやっておこうか?!(え、マトカやったじゃん…)いやあれクズっていうより…うーん…

 私は咲奈さんに対して一生こんな気持ちなんでしょうか…。っていうか結婚願望0の女にこれほどまで思わせる咲奈さんて…何者なの…?

 咲ちゃんはダンサーなんだけど、ダンスだけじゃない。雪組で育ってきただけあって、地に足の着いた演技が素晴らしいんですよね。雪組御曹司だけど御曹司だけじゃない。彩風咲奈の魅力が伝わる言葉を私は知りたい。(たぶん思ってる20%も伝わってない!!!)

 

 斎藤一 朝美絢 左手の隊士は黙って人を斬る

  ああ。ああ。あああああああ。って思いました。禁断の扉開かれる。

 私、本当に男役×男役って萌えないんですよね。なんかね、藤井先生がよくやる「男役同士の妖しい絡み」にもまったく食指が動かないんですよ。きっとどこまでも少女漫画体質なんだろうな…って遠い目を最近よくするんですけどあーさ…ていうかひとこなのかな?なんだこのあーさ×ひとこ(掛け算)っていう新しいカップリング!?ってざわざわしたよ。

 もともとあーさってきっと女の子にキャーキャー言われて「俺の子猫ちゃんたち★」的な雰囲気醸し出してるけどいうほど本人大して恋愛には興味ないんだろうなって思う男役なんですよね。かっこいいけど恋愛に興味ないのよね…残念だわ、朝美…って愛すみれ先輩(同期)がトイレの鏡の前で話してそうな感じ。たぶん朝美くんは次買う車とかまゆぽんと次の休みどこに遊びに行くかとか考えるほうが楽しいんでしょうね。(いいがかり)

 そんな「人に興味のない孤高のイケメン朝美絢」が人に興味を持つ瞬間っていつだろうって思ってたんですけど…それがさぁ、雪組ファンの未来の希望・永久輝せあだった時の衝撃といったら。この二人に戦争物のバディものとか見たいと思っちゃったもん。あーさの腕の中でひとこが息を引き取る的な。

 「お前だけが…俺の友達だった…!!!」

とかって泣いてほしいもん。っていうかあーさはじめくんは先に死んだひとこ総司にずっと思いを引きずっていてほしいですよね。なんなら「あいつが死んだのは俺のせいだった…あの時総司を俺がちゃんと見ておけば…!!」って一生後悔してほしいはじめくん。私はどんだけ雪組男役に闇を背負わせたいんでしょう。

 過去にとらわれて先に進めないこじらせ美男子、朝美絢。

 それを個人的にはひまりちゃんのほっとするあったかさで救ってあげてほしいけど、まああーさの相手役はやっぱりひとこだな。(ねえこれどこに終着するの?)

 

 沖田総司 永久輝せあ 「斬っちゃいましょうか(にっこり)」

 ああああああーーーあーーーああああああーーーーー。(2かいめ)

 ひとこ、雪組最後にしてこんなプレゼントをくれたこと本当にあなたは雪組の宝物でした…!!!個人的に過去最高の沖田総司役者です。

 あのひとこの三白眼で返り血あびてるのに微笑みながらはじめくんと「今日の晩御飯はなんでしょうねー?」っていう世間話しながらバッサバッサ光の速さで人を斬ってほしい。で、刀を鞘に戻したら「なんか腹減りましたね★」ってにこって笑ってほしい…すっごい怖い人になってるけどそれがいい…。

 もうなんか、ひとこが「はじめくん」って言った瞬間ざわってなったんですよね。今なんつった…ひとこなんつった!!??は・じ・め・く・ん!?って。

私の中で山がひとつ動きましたよね。動いちゃダメな山ですよ。

 ひとこっていつもニコニコしてて、話し方が穏やかで、ああこの子はきっととてもいい家庭で愛されて育ったんだろうなっていう感じがすごく好きなんですけど、一方で感情0のスナイパー永久輝せあ(三白眼)モードの時って本当に怖い。怖いけど目が離せないんですよね。もうなんか「1日1殺ですよ、はじめくん」ってニコニコしながら殺気立ったあーさはじめくんを肩ポンしつつ自分はその場で5人斬りくらいしてそうな図まで見える。

 そうなんです、あーさとひとこは精神年齢ひとこのほうが上設定でお願いします(でも敬語はやめないで) 

 次の全ツで花組異動なわけですけど、さみしいな、とは思うけどそんなに悲観的にはならない。だって花組行けば会えるから。男役永久輝せあに。望海さんも言ってたけど、宝塚はひとつだし雪組にいたらわからなかった「ひとこってこんなにこれがよかったの!!」っていう新しい魅力が発見できそうな気がして。

 …まああとは個人的な好みでれいちゃんとの並びですよね。なんだかんだ好きと好きが並べば最強という勝手な事情で見ます(笑)

 ひとつのところで成長するっていうのも大事だけど、新しい場所に行って新しい自分を見つけるのも人生の醍醐味だと思う。もし疲れたら、雪組に戻って「疲れたー」って言えればいい。戻ってこれる場所がある人は、強くなれる。持論。だから私は組替えっていい制度だと思っています。その時は寂しいけど。

 人事はよくわからないし、私自身そこまで鋭いほうじゃなく(っていうかとても鈍い)友人に言われて「…ああ!そういう学年のからくりが!!」「そういう事情なのねな~る~」って思うこともしばしばなんですけど、自分が転勤族だったからよくわかるんです。離れる時の不安や、周りの心配も。

 3年でその部署を離れる仕事をしていた父が言っていたことで社会人になってから本当にそうだなと思ったのは、「その場所が今の自分のベストだと思ってやること」。人事って文句や不安はすごくあるけど、理由がない人事はない。自分のベストを尽くして一生懸命やる。だから組替えを経験した人は強いし、かっこよくなるし、魅力的な人が多い。っていう持論。

 …なんか語っちゃってお前誰?感強いけど、言いたいのは頑張れ永久輝せあ!三白眼に磨きをかけてれいちゃんと肉三昧だ!!!(酒池肉林)(柚香光=肉)

 

 土方歳三 彩風翔 やっぱり凪様が好き(出ました極上デザート)

  あなたは見たか?あのみたらし団子×凪様を。(かければいいってもんじゃない)

 いやーーー今回の凪様も素晴らしかったです。なんだろう、最近凪様常にパーソナルベストスコア出してこない?すごいよね?毎回期待値越え半端ないんだけど?ここにきて成長期なの?92期、恐ろしい子…っ。

 凪様の素晴らしいところは、王子様なのに自然体のところですよ。頑張ってないんです。出てしまうんですよね、にじみ出てしまうの「王子様性」。もうあれは才能でしょうね…。凪様は永遠に恋人にしたいゆきんこナンバー1です。

 …凪様の事なるととたんに口数が減るのも、ガチだろ?私。

 あと思うのは凪様はチャラくないんですよ。外見今時ジャニーズなんだけど、全然軽くないんですよ。でも重くもないの。絶妙なバランスで成り立つ永遠の王子様。いつ見ても本当に王子様なんで、私は安心して夢を見れます。(※ガチ)いつもありがとう凪様…。

 あと咲ちゃんのことをみんな「咲ちゃん」って呼ぶのに凪様だけ「咲」って呼ぶあの萌え。いやいやいやいや凪様…惚れるしかなかろうて?

 土方さんは圧倒的カリスマ的なかっこよさの中に渋さと愛嬌を併せ持っている人なんで(個人的意見)凪様の甘いソフトな外見だけど実はガチガチ雪組育ち(属性・隠す愛/情緒ある愛)なのが誠実でいいんだろうなあ。

 きっとあの土方は、若いころはもうガンガンだったんだけど今は世話の焼けるひとこ総司に手いっぱい。ひとこ総司も自分の頼みは断れない凪様土方の弱みに付け込んで無茶難題をいいまくるんでしょうね。

 ああ…また禁断の扉開かれてしまったひとこ×凪様(ここにきて掛け算祭り)(新選組だからさ…仕方ないよね…)

 今後もものわかりの良すぎるひとこの休息の場として存分に甘やかせてほしい凪様。ついでに私も甘やかしてほしいです。(凪様には尽くしたい男子じゃなくて尽くされたい男子なんだよなあ~。もう休みの日全部やってほしいことやってくれそうなんだもん。いる?そんな人?いないです。(即答))

 

 今回のイチオシ

 もう彩海せらくんがめちゃめちゃいいです。これぞ雪組!!っていう情緒のある演技。「幕末」の新公でひとこの役やっててなんか目を引くな…って思ってたんですけど無邪気さに味わいある演技がもう…たまらん!!!

 102期?ついにここまで来たか…新公あみちゃんみちるって…!!と震えております。日本物の雪組は今後も情緒の雪組として私のライフワークの要ですよ…!

 

 ショーのMR!はもう好きすぎて頭おかしくなりそうなんで(1回見てこれ…友人の忠告は聞いとくもんだと思いました。本当に見に行けばよかった…)BDが届いたとき(届くと信じている)もう一回見直してまた別記事をあげたいです。もう本当に本当に好きすぎる。 

 中村B先生の音選びも、衣装も、場面構成、展開も全部好き。お決まりパターンなんだけどそれが見てて「スキの洪水止まらない!!!」だから飽きないんですよ…。次の中村B先生演出が星組ダンサーまこなこ主演なんで私たぶん頭おかしくなる。(今以上に?それは困るな?)「俺雪組専属でいいっす★」っていうゆるやかスタンスだった中村B先生がやる気になったまこなこだよ?…え?何回行きます…?(回数の問題)

 最近有限不実行がヅカヲタ活動的に多すぎるのでひとつひとつかなえていこうと思ってます。

 特に「MR!」は地元静岡で観劇できるのでもうよだれが止まらない状態で見たいと思います!!ひ!と!こ!!!ひ!と!こ!!!

 

 あああああ雪組好きだああああああ(だだ漏れ)

ってことで、MR!は次回に続く。(BD絶対届く(言霊))

雪組「ファントム」感想 さすがだいきほミュージカル。毒がじわじわ回ってく中毒性がたまらない

 皆様こんばんは!!

 憂鬱な気分が続く長い梅雨ですが私は先日の発表を受けましてなかなか2020年は覚悟を決める(=ムラへ定期で行く)生活になりそうです。もう年明けから忙しくて忙しくて(いい笑顔)

とりあえず…

柚香光さん花組新トップおめでとうございます。

お披露目は年明け東京から。いい一年になりそうだ…(稲葉くん渾身のオリンピック公演ということで舞台を端から端まで駆けずり回る柚香光に出会えそうな予感ですね)大汗かいて肉とお米両手持ちして頑張ってほしい。(やっぱりルフィ)

 

100期の「ゆるりふんわりふたり。」例のおだちん+ゆいなちゃん番組を見て「おだちんの帝王感は何ナノ…ホントニ100キナノ…」と半分片言になりながら怯えております。ところで「おだちん」ってそんな発音でしたのね…。ゆいなちゃん勉強になります。

 

 さて、今回は「えっ今更かよあくるさん」シリーズです。そうなの…わたくし恥ずかしながら当面の観劇スケジュールがないもので…友人のありがたい提供(ありがとう!)により自分の見ていない公演をしっかり見よう期間です(2020年へ向けてのお金貯め期間とも言う)。だって雪組(だいきほミュージカル)→花組(柚香光プレお披露目)→星組(れいなこお披露目)ヅカヲタに休み無しだぜ…!!!

ありがたき幸せでございます(むせび泣き)

 

雪組「ファントム」

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/phantom/cpl73a000007i6jq-img/cpl73a000007i6m8.jpg

 えっこの作品見てなかったの!?(それでも雪組ファンかよ!!?)案件ではあると思います…そう…見てなかったの…でもって例により大感動してるから(同時に見に行かなかったことを大後悔もしている)頼むからだいきほ正月公演は見に行かせてください(土下座)

 いやーーーー今更ながらありがたいよね。だいきほ。歌の表現力ってすごいよね。っていう月並みだけど私にとって「雪組、本当にありがたい」という偏った感想をただいう枠です。うん、まあ雪組への愛を再確認しましたよね。私はやっぱり雪組が大好きです!!!(やっぱ行くべきか?東京壬生…)

 

望海風斗@エリック 美しさの中に鈍く光る歪み

 私今更ですが、エリックの望海さんを見ながら望海さんの最大の魅力って本当に歌なんだなってことを再確認したんですけど、同時に「この人歌だけじゃないんだよな」ってことも改めて気付かされたわけです。

 私、10代のとき宙組版、20代のとき花組版見てるんですけど、ちゃんと覚えている公演がないんですよ。どれもぼんやりで。あ、「キャリエールは最低」ってことはしっかり周りに触れ回ってた気がするけど(笑)この雪組版見ると、認識が変わりますね。そのへんの詳しい話は咲ちゃんのところでしっかり書きます。

望海版ファントム。マジですごかった。

 ベネ様から望海さんのやる役は一通り見てきたつもりなんですが、これは本人が若い頃から憧れていた役だけあってなんか違った。もうファントムにしか見えなかった。

 私が望海さんに魅せられた理由の1つに「正統派の美しさに中に歪んだ黒い物が見える」というものがあります。望海さんは美しい。美しいんだけど、それだけじゃない。

 明日海さんにも同じようなことを思うんだけど「パッと見華やかでタカラジェンヌらしい」んだけど絶対的な精神的アンバランスさがすごいと思います。なんだろう、最初見事な歌声に度肝抜かれてからじわじわ毒と闇が効いてくるあの感じ。私ファントム見てるなぁーーーってボディブローで効いてくる(笑)

 その怖さと言うか、エリックの闇が見える森の場面で「例え君が歌わなくても、君の望みなら聞いてあげるよ?」っていうどことなく漂う高慢的で、圧がある言い方が紛れもなくエリックで。うわあ…言い方すごいな…!(歪んでるなあ…)と思ってしまう。にじみ出てしまう愛情不足感。エリックの生い立ちが不幸」っていう自分のコンプレックスを言い方でこう表現する望海さんの闇演技よ…(今までの仕事を物語ってる(笑))

 なんていうか、精神的にすべてが足りてないエリックを全部表現した言い方で、すごいなこの人…と思った。さすが人間の闇と毒を表現するのに定評のある望海さん(※嬉しくない)

 一方で、「僕の生は意味があった。音楽を耳にできたのだから」という目に宿すキラキラ。生きる喜びをすべてで表現するような言い方。この二面性が望海風斗の魅力なのかもと思う。陽と陰。

 僕はクリスティーヌさえいれば何もいらない。彼女を「守る」ためなら人をも殺す。

 全編通して「なんかこれすっごく怖い」と思わせる、とても孤独で独りよがりな「不安定」ヒーロー。望海さんのこれまでの仕事を思うと、この人王子様的な役をあまりやってないところに「望海風斗」という新しい男役像を築いてるよね…。そりゃファントムやるわ~っていう漂う「なんかこの人不幸そう」っていうあの雰囲気。

 技術面の安定感、メンタル面の不安定感が絶妙すぎるファントム。

 これでこそ望海風斗だ!!!!

 

真彩希帆@クリスティーヌ 心身ともにすこぶる健やかヒロイン

 対するまあやさんですが。私、まあやさんの何に救われるって「あんまり考えてなさそうなところ」なんです。いい意味で。望海さんがああいうこの世の闇を全部背負ったようなエリックなんで(すっごい言い方)同じように闇を持つヒロインだとこっちが疲れちゃうんですよね~。もう悪い方にしか進まないよね…っていうヒロイン嫌じゃないですか?

 そのへんうまくできてて、まあやさんは望海さんの「闇へ向かって一直線」的な演技をストップさせる技術の持ち主だと思います。これが今までのクリスティーヌと違うところだと思うんですよ。花總さんも彩音ちゃんも蘭ちゃんも真面目なクリスティーヌだった(気がする)真面目が故に悩んでへこたれてファントムと闇へ突き進む。(蘭寿さんのだけは蘭寿さんが天性の明るさと雰囲気(?)でまた違ったものになったけど…)

 だけどまあやさんはそれがない(笑)。闇を闇と感じる感性がないんですよね。それがいい。ファントムを「先生」としては尊敬しているし、好き。だけど私の好きな人はフィリップだから!!!っていう現代的割り切り方がある。

 望海さんの闇に引きずられないヒロインかつ、望海さんの技術にあった相手役。

 今の所まあやさんしか望海さんの相手役いないな?ってくらいまあやさんにしかできないクリスティーヌでした。きっとファントムのこと、「先生かわいそうだな…大変だっただろうな」とは思ってるんだけど次の瞬間「アッ、フィリップと出会って半年の記念日明日だったっけ!!お祝いなにしようかな★」くらいの切り替えのよさを彼女には感じる(笑)

 その絶妙な塩梅がだいきほミュージカルの醍醐味だと思ってます。得意なものは一緒で、お互い伸ばしていける関係。でも、演技面では相手に引きずられない強さを持つ。

 望海さんもまあやさんの「え、望海さんまだそんなところで立ち止まってるんですか」的なところに「きいちゃんは先に行ってて。ここはあゆみちゃんに付き合ってもらうから」みたいな感じで、自分に合わせろみたいなことはいわなさそうじゃないですか?(例に出されるあゆみさん…)

 あ、あゆみさんで思い出した。従者がすっごくよかったーーーーーあの人選神。何なのこのダンサー枠!?と思ったら雪組専属でお馴染み中村Bでした。さすがやで…。

 

キャリエール@彩風咲奈 隠しきれない父性力(カリスマ的包容力)

 咲ちゃんの神がかった包容力、なんとかして!?(もっとやって!!)的な雪組あるあるです。何なんでしょう…何なんでしょう。このキャリエール。

 私、どうしてもキャリさんを許すことができなかった女子なんです。どーしても受け入れられない。(正確には若き日のキャリエール…なのか?)って今日まで思ってました。

 愛している、子供も作った、でも結婚できない…宗教上離婚はできないのだ…すまんベラドーヴァ、許してくれ!っていう一連の流れが。たぶん「宗教上」っていうのが馴染みがないのと、誰もいないベラドーヴァをひとりにしたこと、そのことに対して努力も何もしてない(いやしたのかもしれないけど)のが個人的に嫌なのかな…って思ってます。あの場面の流れ上歌だけだからそう思ってしまうのかなー。キャリさんとベラドーヴァの間に愛情を感じられるセリフとかあったらまた違うのかな…あ、ひとことひらめちゃんは素敵でした。

 でも咲ちゃんのキャリさん見たらころっと考え変わりました★(笑顔)

 なんだろうなあ。これは咲ちゃんの演技の賜物だと思います。咲ちゃんは望海政権になってから「自分は一歩身を引いて」のどっしりとした感じが素晴らしいです。こう、人間としての容量が桁外れの感じがするのですよ。(たぶんひかりふるのダントンの見過ぎでもある)それくらい咲ちゃんのキャリさんは大人としての余裕がある。

 例えば、咲ちゃんのキャリさんは同じ状況で銃を握ってもエリックを本当に撃つだろうか?もし話を変更できるなら、咲キャリはあそこで銃を捨てて黙って抱きしめはしないだろうか?話として矛盾してるけど、そう思ってしまう。それくらい愛情が深い、本当にエリックを愛している…息子も人間としても。そういう懐の深い人間に感じる。

 息子が犯罪を犯していても、世間から「怪人」と言われてても。堂々と自分の息子だと世間に言いたい。そういう責任感の漂う大人が演じられる咲ちゃんはすごいと思う。 ううーーーー咲ちゃん私のキャリエール像を覆してくれてありがとう…あとフィナーレのイケメン若手(堂々たる二番手)っぷりも素敵でしたわ…。

 自分の罪は消えない、今も償っている。エリックを愛すること、支えることでベラドーヴァに対して誠実にいる。そんなキャリエール。

 でもファントムだから「初めて息子に「父さん」と呼ばれた日 息子をこの手で殺した」っていう救いようのない悲劇もちゃんと収拾する彩風咲奈さん(雪組二番手)。

 いい男役になったなあ…(毎回思う)

 

 「ファントム」という演目はどちらかというと苦手で、「理解に苦しむ不幸な人間たちの物語」というイメージだった。全体的に漂う負のオーラが凄まじい。歌は素敵だけどどうしても作品の持つ闇に引きずられる。いいなと思うのはフィリップ伯爵(←わかりやすい)

 だったんだけど、この雪組版を見て変わりました。この雪組版は、どの人間も無理していない。誰も不幸、不幸と嘆くだけではない。好きで不幸になったわけではないし、いろいろ試してみるんだけど、運が悪かったり、そうするしかなかったり、そうしかできない事情があったり…。この人間がそうするから、私もそうしている、みたいな自然な演技。

 出演者全員が素直に演じているから、私にとって理解できないミュージカル「ファントム」がやっと心から「これは最も残酷で、だけど美しいひとつの愛の形なんだな」と理解できた気がしました。

 

 最後にこの方に触れなければ終われない!!

 

シャンドン伯爵@彩凪翔 白馬の王子様は甘くて甘くて甘い

 きたーーーーーー!!!!雪組名物「王子様★彩凪翔」(別名/極上デザート)今回も楽しませていただきました。ありがとうございます!!

 公演前からひとこか凪様で!!と友人界隈で話していたのですが(ぶれない私達)凪様今回も素晴らしかったです。なんだろう、凪様と恋愛すると嬉しいと楽しいと大好きしかこの世にはないんじゃないかって錯覚しちゃうよね…って思わずまあやさんにドリカムになって話しかけるほどの楽しさでした。

 あのクリスティーヌに対して大人な態度をとったかと思えば、彼女が危なくなると一変、必死になって助けようとする。クリスティーヌを具体的に助けたか?と言われると…だけど、凪様はそれだけでいいんです。もうキラキラに光って王子様してくれればいい(甘い)。それで成立する凪様は素晴らしいのです…。彩彩は…宝です…(息切れ)。困ってきたら、降りてきてくれる王子様。それが凪様。ありがとうございます…(2回め)

 フィナーレでキラキラをつけて踊っている凪様がとても頼もしく、ありがたく感じて「さすが中村B(凪様贔屓が目立っててイイヨ!!!!)(2回め)」と言ったのはいうまでもない。凪様は大切にしよう…?

 

と、いうことで以上です。お付き合いありがとうございました!!!

 

 あ!カリ様ひとこあやなイケメン3人衆は私へのご褒美ですね!?この上ないバイト報酬が素晴らしかったです!!!さすが中村B!!!!(3回め)

花組「花より男子」感想~柚香光が相変わらず少女マンガオタクに優しかった件(血の成分まで道明寺)

こんにちは~!友人たちがぼっすぼっす雪組(の、ひとこ沼)に堕ちているのを横目で見ながら東京は赤坂TBSアクトシアターへ行ってきました!!

 …宝塚は、芋づるです!!!(すぐにムラに行きたくなった人手あげて!?)(はーい!)何なんでしょう、このすぐに他の公演も見たくなる病。ちなみにもう6月の休みはない。

 ~なぜ、私は月に9日間しか休みがないのでしょうか~

ということで「感想はあたたかいうちに」2019!連続してれいちゃん記事行きます!!

(なんか今年すごい花組記事多いんだけど…なにかの予兆だろうか…)(沼への第一歩なんじゃない?)

 

花組花より男子

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2019/hanayoridango/cpl73a000007zl49-img/cpl73a000007zl6r.jpg

 

ざっくりした感想

あのー、前記事で「れいちゃんクソガキ最強伝説」を提唱していた私なんですけども。ええ。もはや「大人な柚香光」を見る日があるのかと若干不安になるほどのクソガキ道明寺司だったことを報告します(大好き)。

いや~…あのー、若いんですよ。野口くんだから。明るいんですよ。野口くんだから。「もう花男大好きなんで!!!これ花組でやれることがキセキなんじゃないかなって!!!」って「LOVE SO SWEET」を熱唱しそうな「A-EN」から時が止まっている野口くんだから。

すべて「野口くんだから」で説明がついてしまう作品と思ってます★

あのー、でも落胆するのは待ってね!?これ、そういう「野口くんだから」をカバーできる作品のパワーすごいから!!なんてったって生オケ+リアルパリコレ柚香光堪能(衣装オール新作)+花組のやる気+キャストのコストパフォーマンス!!!あと希波らいとくんの未来が見えた時点で私は「来てよかった東京」ってなりました。ありがとう花組。ありがとう柚香光。あなたのクソガキ根性が見れたのでもう悔いはない。れいちゃんの「まきの…」(←ひらがなでお願いします)が聞けるだけで世界は救われる(注:モンペ)

 

愛すべきバカ★道明寺司 柚香光

 あの~、公演ポストカードがポスターと違うデザインですっごくいいのでぜひ買ってください(モンペ)と、いうことでれいちゃん自身が花組で、花男を夢見ていたという今作品。もうね、溢れ出る道明寺感がすごい!「うーん…某MJを意識しすぎ…?」と懸念していた自分よ!よかったな!!赤坂にはあくるさんが大好きな「紙の上の登場人物」(属:少女漫画のヒーローポジ)柚香光が相変わらず「でもなんだかんだお前がいないと俺は死んでしまう」的なことをしていたよ!!!(注:こんな言い方ですけど、大好きです。)

…少し真面目に書きます(笑)。私はなぜ柚香光がそんなにも好きか?といいますと、役作りのストイックさなんですね。特になんのジャンルでもそうだと思うんですが、原作ものってどこもファンがうるさい(自分含め)。「こんなんじゃない~」っていうのが必ずあると思うんです。

だけど、この柚香さん。びっくりするほど道明寺だから。血の成分まで道明寺でしょうね★ってくらい道明寺。

 「はいからさんが通る」の少尉でれいちゃんの虜になってから、役作りで裏切られたことは一度もないです。私の中で柚香さんはマンガをリアルに表現することにおいては最高峰のタカラジェンヌきっとすっごい読み込んだんだろうな…っていう努力の跡がはっきり見えるから、柚香さんのやるキャラクターは魅力的なんだと思います。原作ファンも味方につける演技はやっぱり道明寺でもすごかった。

 あと、これ花組さん見てると特に思うんですけど目で語る愛の度数がすごいんですよ。目で「君が好きで好きでたまらないんだ」を表現する男役が多数在籍する花組(だからこわい)。いつも花組さんを見てるとね、雪組さんを思い出すんですけど(自分が好きでよく見てる的な意味で)雪組男役は「情緒がある”隠す”愛」に美学を感じるんです。日本物が多いという意味でも「愛してるけどそこは察してくれよ」的な目線がプロ。でも、花組男役は違う。目で「今もずっとキミが好きだし一生その愛は変わらない。一瞬たりとも君を嫌いになったことなんてないよ」っていう目で見てるんですーーーーーーそれって殺す気ーーーーーーー!!!???(落ち着いて)。

 

そしてその「花組根性」を色濃く継承している柚香光さんよ…。・・・。

 

 道明寺としてもつくしを一生愛し抜くし、柚香光としても城妃美怜を愛す。

なことを目でダイレクトに隠さず伝える柚香さん。同じような目線で花沢類テンションで伝える聖乃あすか(100期)。しろきみちゃんよく生きてるな(尊敬)としか思えません。

 終始花沢類とのことでやきもきする柚香道明寺が可愛かったです。30もすぎると男子高校生の嫉妬も大して魅力的でもないんですがれいちゃんの嫉妬はどんどん煽りたくなる何かがありますね。「ウワーーーーまたれいちゃん嫉妬してるぅーーーー!!!!(ビールで祝杯)」的なノリ。こんな大人どうなんだろうと自分でも思う。(※モンペ)

 ちなみに一番アガったのはキスをするところを写真で撮られたところのれいちゃんです。あの写真がほしい。(しろきみちゃんの表情も可愛かった~!!)

 

スカートは常にヒザ丈★つくし以上につくし 牧野つくし 城妃美怜

 花組はいからさんが通る」を異常に愛している身としては「環さん」なしろきみちゃんが大部分を占める勢いで好きな娘役さんなんですけど、うまいな…本当に彼女はうまい…と全場面「この子はうまい」と感動していました。野口くん的な花男なので、言葉を選ばず言うと「終始バカっぽい」ノリが続くんですけどれいちゃんの道明寺が1本通っていたのと、このしろきみちゃんの「つくし以上につくし」なうまさでこの花男は成り立っていたと思います。

 つくしって、賢い女の子だと思うんです。そして、さらにしろきみちゃんの「軽く演じてるけど硬派で真面目で丁寧な役作り」が端まで生きてて、飛び蹴りから道明寺と花沢類の間で揺れる感じ、心情の変化がすっごく丁寧。原作通り、つくしの言動に笑って泣いて、共感できるヒロインなんですよ。つくしが一瞬一瞬一生懸命生きてるから、花男って名作なんだと思っているのでしろきみちゃんのつくしも初恋は一生懸命花沢類だし、道明寺はバカだけどきっと一生好き。っていう描写に無理がない。親の作った借金300万を道明寺に頼みに行くシーンは普通は「おいおいそれはちょっと…」と思うと思うんだけどしろきみちゃんが一生懸命だから、柚香さんも「もう払っちまった」ってなるのも仕方ないか~って思う。

 決まった当初はれいひとドリームがあったし、はいからさん脳では絶対れいはな!!!だったけど、見終わった後は「しろきみちゃんでよかった」って納得しました。私らしく生きる、というメッセージが伝わってくる好演だった!!

 

白馬の王子様は白ストールを外さない   花沢類 聖乃あすか

 ごめんなさい。100期のエース、舐めてました。

と思わず土下座してしまいそうな花沢類でした。これで新公学年!?完成されてるじゃないか!!!とパンフレットにデコピンしたくなった(ツンデレ)。

 すごいな~~~ほのちゃんほんとすごい。きっと爪の垢まで花沢類だよ…。あの原作で掴みどころのない王子様キャラが今までにない感じで面白い!と思ってた10代、それを的確に表現した小栗旬、そしてその両方いいとこ取りどりのどえらい「新人類」聖乃あすか様の花沢類様でした。

 あの~何がすごいって、花沢類が花沢類たる所以的な存在感なんですよ。ほのちゃんははいからさんから「この子はなんか持ってる」感がすごかったんですけど、蘭丸とは別人だし、歩き方から「まーきのっ」から花の飛ばし方まで花沢類だったので花沢類ファンは絶対見てほしい。(さっきから花沢類としかいってない)(低下する語彙力)

 そして何より成長がすごい。強火柚香担でさえ「うん、ほのちゃんなら仕方ないかな…」って思える疑いようのない二番手だったのでほのかさんは末恐ろしいです。実力・容姿見劣りなし。まいった…。あとなにげにしろきみちゃんより学年が下、今流行りの年下男子かよー…!!!(苦悩←なんで?)

 ただ、一番野口くんが力入れている感は否めず「う…うあああああああ(ほのかさんそれ以上…!!)」的なセリフを花沢類テンションで言わされている聖乃あすかさんの気持ちを思うと少し同情する。

実力が試されておる…。一番の野口の被害者ほのかさん。全面的に応援していきます。

 あと、全身オールホワイトファッションが基本のほのか花沢類ですが宝塚のサヨナラ公演におけるファンの会服にしか見えなかったというのは私の目も末期でしょうか…(でもあんなかっこいい会服の着方知らない)

 

今公演これだけはいいたい

103期希波らいとくんの舞台度胸とスタイルについて!!!!

 神…本当すごかった…舞台の端に立っていても目が行くオーラと西門っぷり。気づけば希波くんを見ている現象。友人とのラインのやり取りでこんなことを口走っていました

「希波くんは立ち姿がキザ。」

希波くんの溢れ出る西門っぷりが止まらない…!!!(頭抱え)

 

 別箱公演も見だすと止まらないのはわかっているんですけども、これが本公演の楽しみになると思うとやめられないしやめる気もない。

 何より「この舞台が好き!!!」という若手特有のキラキラっぷりが見てて楽しかったです。あの「この作品が楽しくてたまらない!!!」っていう空気を一緒に体感できたのは本当に良かった。

 

 柚香あるあるではありますが「俺ダンス踊ってるときが一番楽しい!!!!」オーラを隠さない柚香さんが一番好きだったりします。

 隠さないそのウキウキ、柚香光95期(花組二番手)。

 

ええ。私は柚香光のモンペですから。

 

↓参考記事

 

leexxx.hatenablog.com

 

「人生は恋と冒険だ!」花組「CASANOVA」感想~89期パーマdeハーフアップ=生田くん的「間違いない」

いや・・・誰が「このブログはライフログだって?(前回記事参照)

 

お久しぶりすぎて「お前誰?」的な空気をかっ飛ばしつつそれでも抜け出せない底知れぬ沼を感じる梅雨。お元気ですか?あくるです!

毎日マイティの俊足のように日常が過ぎてくわけなんですけども、宙組初日にお邪魔したにもかかわらずブログを書かないとか…星組地上最強とも言えるトップコンビ(礼真琴×娘役版礼真琴(←舞空瞳ちゃんのこと))爆誕に心震える(しかも演目がまた本気のやつ(宝塚ファン以外も見たい)来た)(文字通り日本列島が注目するの来たよ…!!!)。星組の本気を感じつつ、れいこちゃん休演に心を痛めております毎日でございます。

れいこちゃん、焦らず帰ってきてね…あなたは日本物の希望の光なのよ…!!!(夢現無双でオレンジの羽織のれいこちゃんだけが心の救いだった人)(恨んでも恨みきれぬサイトーへのレクイエム)

 

と、いうわけで「感想はあたたかいうちに」が2019年のメインテーマですのでやっと生活が落ち着いた(あくるさん1年中落ち着かない説)今お友達に借りた「CASANOVA」(花組)を見たんですけどもね、あんたこれ…あんた…

極上のエンターテイメント(一級品)(属性:れいちゃんが終始楽しそうで幸せ)じゃないか…!!!!

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2019/casanova/cpl73a000007gr6v-img/cpl73a000007grdc.jpg

(だから上演時からみんな言ってたじゃない)(私こんなに生田作品愛してるのになんで生観劇まで持っていけないのよ?!?!あぁ?!(逆ギレ←自分が悪い)

…えぇ、重ね重ねいいますが私は一生れいちゃんのモンペで身を立てる所存でございます(だからモンペは職業ではない)

 

花組の十八番「おしゃれで軽いタッチで綴るミュージカル作品」

私ね、本当に花組のこのテイストに弱いんですよ。そもそも望海風斗沼に立ったのが「オーシャンズ11」のベネディクトだったわけなので、「(きれいな顔が崩壊している)コミカルおとぼけクソガキ悪役がいる(←望海ベネ様のことです)超ミュージカル」に激弱の意識があるんですけども(注褒めてます)

れいちゃんがね、まごうことなきクソガキ悪役でしてね、それはそれは大好物なコンデュルメル閣下でした。あんなに(芝居で)生き生きとした楽しそうなれいちゃん私見たことなかった…!!!(さりげなく失礼)。

で、閣下への愛を語りたいところなんですけどその前に。

生田くん、はいバケツ持って。そこに立ちなさい。(廊下)(昭和か)

 

明日海りおの「チャラ男」は人生オール勝ち

私、生田くんの「新しいけどしっかりちゃんと正統派ミュージカル」なところがすごく好きなんですけど(今回もベアトリーチェの描き方が好きでした。ヒロインを添え物にしないところ(運命は自分で切り開く系)がいいな。作りはオーソドックスですよね~)カサノバの描き方がね、同じ89期でパーマでハーフアップなのにこうも違うのか!!って笑った。(比較対象:雪組ドン・ジュアン」)

カサノバは全部「陽」じゃないですか。悩んでも陽、歌っても陽、落ち込んでも陽。フラフラ女に頼って生きているようなカサノバだけど、人生うまいぐあいに転がっていく感がすごい。「これが最後の恋だ」って決めたのが総督の娘ですからね?

さすが明日海りおですよ。人生オール勝ちな感じよ!

明日海さんは、闇もうまいんだけど(近いところでは「ポーの一族」遡ったら「春の雪」)(←生田くんでした)こういう「逃げても逃げても女たちがついてくる」愛すべき女たらしカサノバは今のトップでは明日海さんしかできないであろうと思いました。「人生は恋と冒険だ!」って「それ以外ない!」みたいな顔で言われたらそりゃ1000年でも待ちますよ。(byベアトリーチェ

あ~~カサノバの単色使いの衣装が素敵だったな~~~(劇中のオール黒とか、ラストのオール赤とか、あとフィナーレのギラギラなのに上品ラメ使いとか)

 

ラスト仙名彩世「超技巧型トップ娘役」有終の美

ゆきちゃんを下級生の頃から「うん、うまい!!!」という位置づけで来たんですけどサヨナラまで「うん、うまい!!!」が裏切られることなかったな、って思います。

そのうまさは歌がうまい(声がきれい)なことが一番わかりやすいところなんですけど演技もダンスも「技巧型」だと思うんです。よく言う職人型。

コツコツと努力した結果がベアトリーチェということで、素晴らしかったです!生田くんのお家芸「運命は自分で切り開くしかない系」のヒロインがこんなに説得力を持ってできるのはゆきちゃんの実力があってこそ。

華やかな花娘が多い中ちょっと地味、という印象が(下級生の頃です)あったのでトップになってからの活躍が嬉しかったんです。

相変わらず毎回気合が入ってる髪型もパーフェクト!劇中の舟のシーンの水色のドレス×パールのアクセサリーがセンスの塊で大好きです。

フィナーレのれいちゃんとの掛け合いは天才的。ちょっと、あんなフィナーレ15分で「うん元は取れた!!」って思う歌あります?

あと首~肩のデコルテが私の中で凪七さんと二強です。(突然出てくる凪七さん)

 

愛すべきクソガキ悪役「彼にご興味がお、あ、り、で、す、か!?」柚香光

こんのクソガキィ~~~~~~~(超笑顔)みたいな今私が見たい柚香光100%で超よかったです(低下する語彙力)。

れいちゃんのクソガキ具合にふれるたびに私の中で何かが上がるんですけど閣下はね、「学年と組内の位置的に落ち着かんとな~と思ってるところでのコンデュルメル閣下(属:ちょっとアホ)」っていう何度も蒸し返して申し訳ないんですけど「オーシャンズ」における「ベネをやった望海さん」的確変だと思います!(いや単に「キレイな顔をダンベルで殴るかのような崩し方」が気に入ってるだけなのかもしれない)

それくらいよかった。今回のれいちゃん。ええ。それしかいわない。

だって私は柚香光のモンペだから。それで食べていくから…。

あのイチイチ切る「お、あ、り、で、す、か!?」とか「バーカ!!!!めっ!!」っていう閣下。「そういうお前がバーカだ!!!」って返したくなる言い方私の中でマイブームになりそうです(注:お前いくつ)

あと、余談ですが前回全ツで一躍「れいひと」(柚香光×舞空瞳)党になってた私なんですけども今回星組の相関図で「礼真琴→(一目惚れ)→舞空瞳」に例に漏れずきゅんきゅんしたので単に舞空ちゃんが少女漫画的ヒロインとして魅力的すぎるという線が有力になってきました(なんの解説)

 

終始無精ヒゲの大型犬 水美舞斗

あのね、マイティの「いつ剃るのかな(剃るとイケメンに変身的な!?)」的展開にわくわくしていた身としては「…そらんのかーーーーい!!!!」っていうこれ今回の役だけじゃないよね?っていういつものマイティで大変良かったです。

マイティは顔も実力もスターとして申し分ないんだけど、どうもいじられキャラでさ、ああいう愛すべき下っ端役が水を得た魚になっちゃうの変わらないなぁって目を細めて見ていました。たぶんマイティは私の中で一生「好きな人(れいちゃん)の親友(マイティ)」なんだと思う。

「永久輝せあ(スター)に叶ゆうり(実力派)」的な。だから何?って話だけど。(言いたくなっただけ)

 

大輪の花 鳳月杏

…え?これ新公舞空ちゃんがやったの?(見たすぎる)

大輪の花ことコンデュルメル夫人ちなつさんです。いやぁ~よかったです。ちなつさんなのでもれなく好きな感じだと思ってたけどやっぱり「女役でも好きな人」でした。もうこうなるときっとちなつさんの芝居が好きなんです、私。生田芝居における「別格系女役(いい女代表)」なコンデュルメル夫人。「恋!愛!冒険!!」な終始にぎやかで華やかなハッピーミュージカルの中で唯一現実的な大人の女性。ああ、これこれ。この安心感だよちなつさんの好きなとこ、と出てくるたびに思いました。ちょっと紫のオーラを出してますけど結婚するならコンデュルメル夫人です。れいちゃんが抱きかかえるところの死んだようなちなつさん見て泣きそうになったことは隠さない。

 

ということで、少し駆け足でしたけども私は元気です!

人生はなかなか思うように行かず、壁にぶち当たることもしばしばですがそれでも私はこういう3時間現実を忘れて楽しめる趣味があってよかったなーと思える毎日です。

気づけばこの夏で宝塚を見始めて18年目の夏が来ようとしています。休息時間はあったけれど、それでも18年見続けてきたってことはたぶん一生好きなんだろうな、と若干諦めつつ(笑)

いつまでも宝塚を、舞台を楽しめる心、余裕を持って!生活できればと思ってます。とりあえず今回「CASANOVA」を見て、生田ミュージカルを生で見る!という低い(?)ハードルを胸にぼちぼちいこうと思ってます。

 

あああ、それにしても「笑顔で殺す★」沖田総司永久輝せあが見たいのに見れない現実。(オトゲー雪組壬生義士伝」説(リアル薄桜鬼))(それに中村Bショーまでついてくるのに)

 

…私なんでチケット手放した?(仕事休めんかった…)でもせめて交換にすべきだった…後悔しか立たない。

月組「夢現無双/クルンテープ」感想~「ここ変だよ夢現無双」と珠城さんは朝ドラ夫枠、大劇場の桜。あと月城かなと。

どうもおばんです~あくるです。

ここ最近このブログの始まりの言葉につまる私。

芝居でも漫才でもなんでもつかみが肝心!とはいいますが

結局つかみきれないまま暴走するこのブログ。

今回も長くなりそうですがよろしければお付き合いくださいませ。

 

さて、最近面白かった本。

 

朝ドラには働く女子の本音が詰まってる (ちくま新書)

朝ドラには働く女子の本音が詰まってる (ちくま新書)

 

 「チコちゃんに叱られる」の特番で自分がいかに朝ドラを見てるか

思い知らされてしまい、宝塚に行く途中にこれを読み始めてしまった。

すっごく面白かったんですけど(自分がなぜ「ゲゲゲの女房」の向井理にハマったか?

なぜ「べっぴんさん」があんなにもつまらなかったのか?

カーネーション」はなぜ名作なのか?が全部わかった素晴らしい本でした)

ふと気づいたんですよね。

 

たまちゃぴの月組って、朝ドラだったと思うんですよ。

 

ちゃぴのどんなときでもあきらめない!めげない!つまづいてもまた走る!

ちょっとドジだけどでもどんなときも一生懸命!それが私だから!

っていう「朝ドラ女優・愛希れいか」というキャラクターが私の中ではあって、

それを一生懸命頑張れちゃぴ!私も頑張るから!って応援していたスタイルが

ずっと続いていたんですね。私の中だけかもしれないけど。

それで、真咲さんはどっちかっていうとそれを叱咤激励する女上司枠なんですよ。

「こーらそんなことでへこまなーい!!前向け愛希ー!!」的な。

で、珠城くんはどうだったかっていうと

「共に歩き、共に生活し、共に生涯を終える」

私の中で「あさが来た」の玉木宏さんなんですよ。

一緒に生活するから、ずっとドキドキはしない。

けど、たまにめちゃくちゃどストライクの

胸キュンエピソード展開するやつ。

そう、それが「強くて優しい」朝ドラ胸キュン鉄板「いい旦那」

別名向井理玉木宏枠です。(言い切った)

 

と、いうわけで「夢現無双」の感想です。

「強くて、優しかった」

叶羽時ちゃんがそんなこと言ってましたね。

それが珠城りょうなんだなって悟りました。

国民的朝ドラヒロイン(ちゃぴ)が去ったあとの

月組はどうなってるのか?美園さくら嬢とはどんな子なのか?

今回のマイ・オペラ・ワークれいこちゃんは?最近の大劇場のお仕事は

外していないサイトーくんなので期待しつつもあれだろ?

武蔵だろ…?(10年以上前の「巌流」の恨み)っていう我ながら

こじらせてるなと思いつつエルベ以来のムラでした。

 

①「ここがヘンだよ夢現無双」開幕

武蔵といえば私の中では吉川英治というより「バガボンド」、

あと「巌流」と3ヶ月だけ見た大河の海老蔵のやつっていう認識なので

めちゃくちゃ偏ってますが。

 

サイトーくんの「俺武蔵と小次郎がスキィィィ!!!!!」がとまらない

これに尽きると思います。THE執念。

プログラム見て「コレが三度目の武蔵を描く…」と書いてあって

「巌流だけじゃなかったんだ!?」って驚いたんですけども

花組「Young Bloods!!」もでした)

サイトーくんの「俺この世界がスキィィィィィ!!!(別名/職権乱用)

止まらない状態でね?凄まじいことになってたよ、夢現無双。

誰が無双ってサイトーくんだよ。の世界。(微笑み)

ということで緊急特番「ここがヘンだよ「夢現無双」を放送したいと思います。

(懐かしいな、と思った方、ええ、平成もおわりますよ。)

 

とにかく「俺は強い」

バガボンドもこれを執拗に繰り返すからサイトーくんの責任ではないのかもしれない。

すべてはこれ武蔵だから…でいいのかもしれない。

でもさ…これ、宝塚歌劇だから。

全体に流れる「青年漫画」感が半端ない。

汗と汗と汗!!線は筆ペン!!極太眉毛!!

(※個人的イメージです)

そうなんですよ。ロマンチックな展開が皆無なんですよ。

せっかくの月組なのに!

せっかくの「日常生活の中にキュンを展開」

朝ドラ夫珠城りょうなのに!!キュンが圧倒的に足りない!!!

これ、おつう巡ってラブバトルに発展とか(っていうか又さんとなりかけるのに結局

ならないとか生殺し的展開)もう武蔵に無理なら小次郎と太夫

ロマンチックな流れになって…的なの(これもなりかけるのに結局ない)

(っていうか個人的に最後にみやうみが見たかっただけでした)

最後の方は美形・清十郎と朱実がくっつくだけでもいいからああああ

泣き崩れましたがそれもない。全部生殺しなのでいっそ殺してくれって思った。

 

打開策・キスシーンとまではいわないから

日本モノにありがちな手をつないで銀橋でもいい。

朱実ちゃんが健気でうまいので朱実ちゃんだけでも救ってほしい

(打開策っていうより願望)

 

②とにかく「自分の気持ち言わない」

サイトーくん、胸に手を当ててきいてほしい。

女は言わないとわからない生き物なんですよ。

なんで少女マンガはキュンがあるかっていうと、男が自分の気持を

告白するからだと思ってます!(※主観)

はい、武蔵くん!「バガボンド」の講談社

少女マンガの鉄板・別フレあります!読んでくれ!頼む!

2回モノローグで「俺と一緒に生きてくれ」というなら

1回は口に出していおう!

…いやマジで、1回でも心に思っていること武蔵がおつうに言ってたら

これ絶対ハッピーエンドだったと思うんですよ…(やっぱりハッピーエンドが好き)

思い合ってたのにすれ違って別れるっていうの個人的に一番悲しいと思うんですよ…

 

打開策・思ったらすぐ言う。当日中に言う。

 

③とにかく美弥るりかが出てこない

とにかく美弥るりかが出てこない。(リピートアフターミー)

…はい。サイトーくん、これは大間違いだぞ。

50点問題を間違えたと思ってほしい。

桜華のサイトーくん、キラルのサイトーくんはどこ行った(号泣)

 

登場の若きカリスマ美剣士っぷりはよかった。すっごくよかった。

…あれ?出てこない?…まだ出てこない?…もうそろそろ?

お!太夫と!?あー…。(また出てこない)

…あ、なんか戦ってる!いよいよ…!?ええー!!!負けた!?

…終わったーーーーーーー!!!!???

 

…美弥ちゃん体感時間3分くらい。

ちなみに夢現、体感時間3時間くらいです。

ギブミー美弥るりか!!!!!おーーーーーい!!!!!

あ、でもここぞとばかりに紫の衣装を着まくる美弥るりかは格別でした。

いい男は紫の着物着るんですよ。高貴な色、紫。…サイトォォォォオォォ(号泣)

 

打開策・1回くらい小次郎が勝つエンド作らない?

 

以上です。(エンディング)

たぶん、話に破綻はないんですけど、

そしてサイトーくんの独特のセンスは私は好きだから見れるんだけど、

(本当に毎回ブレなくてステキだと思う、そこはそのままでいてほしい)

そもそも武蔵っていうとても日本的な「努力と根性」話、地味でバッドエンドっていう

「なぜ宮本武蔵なのか?」「なぜたまさく大劇場お披露目でバッドエンドなのか?」

「なぜ珠城くんは(似合うけど)ベージュ・カーキ・黒っていう

ベーシックカラーばかり着るのか?」「なぜみやちゃんは最後の役で

負けなければならないのか?」という?が4つも5つも並ぶ感じで、

個人的な総括として「サイトーくん、どうしてこうなった(泣)」っていう

ラ・桜華・キラルという個人的平成名作作品を生み出した

演出家の齋藤吉正の名が泣くぜ!!状態です。

いや、サイトーくんの溢れんばかりの

宮本武蔵愛はわかるんだけどさ!珠城くんの「強くて、優しい」という

チャームポイントは外してないので、朱実のその発言には「…わかるよ!」って

なるんだけども。でも…キュンがほしいのよー!!!!

次回月組の十八番、勝負のウィーンミュージカル。期待してます!

 

今回のれいこフリーク的オペラワーク

さて、気を取り直して

月組観劇恒例・月城かなとのいいお仕事ぶりをレポート」のコーナーです。

ここを見てくださっている方は私の月城贔屓っぷりは目に余るな…と

思われているかと思いますが。

今回も至極の芝居巧者っぷりでした(キラキラ)

 

夢現でのオレンジ羽織(→前田慶次新公を思い出す)

れいこ、頼む!また日本物で主演をしてくれ!!!

夢現のれいこちゃんは頼りなくて人がいい、でも憎めない

下積み時代の偉大なる壮一帆さんの香りがして大変好物でした。

ありがとうございます。あと派手な着物、重ね重ねありがとうございます。

(衣装スタッフチェックするの忘れました。ご存知の方ご一報ください)

 

②ショーでのターバン(→ラを思い出す)

ラの時より格段にターバンがいい。

(ラの時「フランス貴族が頑張って海賊に転職したのかと思った」とは

私の発言です。ターバンは正義!!)

ありがとうございます。ちなみにショーの衣装は河底先生。・・・。

何も言うまい…。←言ってる。

 

③THE王道「スーツ×オールバック×白ストール」

This is KANATO TSUKISHIRO~俺は強い~

この王道こそ決まる月城かなとの本領発揮よ!!!!

そしてShall we ダンス?を歌わせる藤井お兄ちゃんな。負けた。

 

ああ。今回もれいこちゃんはいい仕事をしている。

(っていうか全部衣装の話だよ!?)

ちなみに、今日わたくし「THE LAST PARTY」れいこ版を初めてみまして、

あまりのうまさに号泣でございました。また今度詳しく書きたいと思います。

 

外野が語る月組オススメ生徒さん

外野が語るも何も「みんな周知の事実だよ!!」な生徒さんだと

思いますが、備忘録だから。次回の布石だから。

・千海華蘭

毎度おなじみうまさ×色気×ベテラン×92期=千海華蘭。

セ・マニフィークで若手に混じってキレッキレに踊るからんちゃんに

今日も虜でございます。

天紫珠李

白い鳥がなんか大きくて可愛い!ってプログラムチェックしたら

じゅりちゃんでした。動きがダイナミック!

・夏風季々

丸顔で可愛い。ラスパでも可愛かった。丸顔可愛い(2度言う)

・海乃美月

太夫の落ち着いてる感は天下一品。うみちゃんは芝居で薄幸の美人やらせたら

右に出るものはいないね。もうみつきはんって呼びたい。京都弁いい。

・佳城葵

毎度おなじみうまい×若手×うまい×97期=佳城葵。

お芝居ではあまり目立っておらず残念でしたがショーの通し役の

微笑み!!個人的にはタイの皇太子は、やすくんです。

・朝霧真

絶対強い。

・春海ゆう

月組の次世代芝居巧者に名を連ねるであろうぐっさん。

かなり上級生のなっちゃん(芝居巧者)と月城さん(芝居巧者)に

よくくらいついてました。

この三人が芝居でいいアクセントになってたんだよなー

コミカルでくすくす笑えるっていう。巧者って感じがする。

・夢奈瑠音

いい、いいとは聞いてましたが!!かっこよかったー!!

すっとしたイケメン。凛々しい。

・晴音アキ

月組のお楽しみ。「私っていい女でしょ」NO.1のはーちゃん。

出雲阿国が出てくるだけでテンションあがった。我ながらちょろい。

・暁千星

絶対ありちゃんが変わった。芝居からショーから目線の使い方が

ぜんぜん違う。目がクルンっとしてる子の伏せ目に弱いことは自覚してるが、

それだけじゃないと思う。あと京都弁が不慣れで可愛い。我ながらちょろい。

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今年で何度目でしょうか?大劇場の桜

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今年は満開の時期に行けました。

4月は五月病の前触れで、気分が落ち込みがちになります。

自分ってなんでこうなんだろうとか、考えても仕方ないこと、

そういうことをもやもや。

 

でも宝塚見てると、人生悪いことばかりじゃないし、

元気で働けてるし、自分の人生だから楽しく過ごそう!!!と思ったり

何より同じ女性の、活躍しているスターは同年代、あるいはずっと

年下のタカラジェンヌが毎日笑顔で舞台に立っているのを見ると

元気になります。

わたしもぼちぼちやるかな~って。明日からも働こうって。

宝塚見るために(笑)

 

大劇場の桜が大好きで、また来年も見に行けるように頑張ろう!って思える。

そんな自分を褒めつつ、またオーシャンズに来ます(え、もうすぐ…?)

早いよー。4月病なんてなってる場合じゃないよー!!!

 

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花組トップスター明日海りお退団発表 美しさは「1%の才能と99%の努力」だと思う

「私が深キョンなら由利匡平はひとこがいい。

 

ということでこんばんは!!

繁忙期が終わったよ!!!!!(満面の笑み)

いや~ここ3ヶ月心も肌もかっさかさで…一段落です

 

私、繁忙期にもかかわらず横浜流星くんにハマったりしてたんですけど

(いや…夢を見させていただきました彼には…)

あのピンク頭は絶対ひとこがいいと思う。

落ちこぼれ高校生が東大目指して先生にも受験にもあたって砕けろ!

そんなドラマ(←テキトー)。でも私は(原作では)雅志派です。

あのどうにもこうにも慰められそうにもない不憫さがな…

(こう見えて毎月Cokkie本誌立ち読みするくらいにはハマってる)(←買えよ)。

 

…まあこのブログだんだんライフログも兼ねてきてるので、

こういうどうでもいい話も書いておきます。私あの頃若かったな…って

読み返したい派です。

ところで綺咲愛里さんがアイリーンで礼真琴さんはリーなの?

(突然公演話をする)

小柳先生…(どうでもいい話正塚先生の作品て同じような名前よく

出てきません?時々凝った名前出すけど(マクシミリアンとか←突然のれいこちゃん)

 

…さて、前置きはこのへんにしておきまして今日はコーヒーも淹れたし

語りに来ましたよ。

よかったらゆっくりしていってください。

 

…言っておくけど、長いですよ?(ドヤ顔で)

 

89期花組トップスター明日海りお、退団発表

なんかこう…明日海さんがいなくなる、って全然実感がわかなくて。

いつまでもいてくれる…いつまでも花組トップ、そんな感覚でした。

思えば蘭寿さんから5年とちょっと、相手役4人…台湾公演に名だたる名作の再演

そして役替り。本当にすごいと思う。

 

私の話になるんですけど、初観劇が愛華みれさんのサヨナラ公演で

89期の初舞台公演「シニョール ドン・ファン」は私が2回目に見る

初舞台でした。(1回目は「LUCKY STAR!」紅さんの口上を見てる…

地方民の中学生だった私は生の舞台の面白さに

めちゃくちゃハマってて、「自分は宝塚が好きだ!」と自覚してから

89期が初めての初舞台生だったんです。

 

初舞台の頃からきれいだった89期生。

その後にスターになる美弥ちゃんに明日海さん、かいちゃんに望海さん。

赤い羽根が生えたエンジェルの衣装が可愛くて好きだったな~。

その中でも当時から明日海さんは「美の初舞台生」として有名だった気がする。

当社比です。と、いうのも「静岡出身」というのが私的には

大大大ニュースだったから。ええ、地方コンプレックスの塊だった私には

「こんな田舎からでもタカラジェンヌって出るんだ!!!」という

感動も背負った奇跡の初舞台生だったんですよね…

明日海さんがいたから私は89期に

うざいくらいの愛を持っているのかもしれない。

明日海さんがキッカケなのは間違いないんで、私の宝塚ファン人生も

捨てたもんじゃないと思います。

 

なんでか記憶に残ってる一番最初の明日海さんは「THE LAST PARTY」の

ボールの少年。(wikiったらASUMIなの?役名?植田女史まで…)

もともとラスパの話が大好きだったので、繰り返し見ていたんですけど

(ああいう古典というか文学的な小作品の植田女史めちゃくちゃ好き)

キラキラしている目が印象的な人だなぁ…と。なんかあの場面すごく覚えてる。

再演を観劇した友人に一番最初に「ボールの少年誰だった?」って聞くくらいには。

というか私、明日海さんの少年役が好きなんですよね、きっと。

少年というか10代の難しい思春期の男の子。

こじらせ思春期の明日海りお、3度の飯くらい好きですね。

私の3大好きな明日海りおが「アリスの恋人」のルイス・キャロル(←少年?)

「春の雪」の清顕(←詰め襟の明日海りお…至高)、

ポーの一族」のエドガー(←これを見れたので悔いはない)なので仕方ない。

自然の論理だ。

 

最も好きなBEST OF 明日海りお「春の雪」

ひとつひとつ語っていくとキリがないんですけど、ひとつだけ。

「春の雪」の清顕は本当に「こじらせ男子・明日海りお」の代表的な役で

すごく印象的で。なんせあの生田先生の念願の三島を宝塚で!!!という

「生田大和ぅ?宝塚で三島ぁ?どういうトリッキーな人がデビューしたんだ?」

「それをみりおちゃんでやるだとぅ?!」「マジか劇団!?」

という数々の色眼鏡を「良い!!!!」という大逆転劇に

明日海りおは成し遂げたと

個人的には思っている。個人的にはプロジェクトXで取り上げられてもいいくらいの

偉業だと思ってます。いまや生田くんも人気演出家の仲間入りを果たし

生田くんは明日海さんと望海さんに足を向けて寝られないし

なんなら一生チケット代くらい明日海さんと望海さんにはサービスしてほしい。

…ってなんの話?

 

清顕と聡子が雪の中別れ別れになる馬車のシーン

本当に明日海さんの横顔がきれいで。このまま雪に溶けてしまうんじゃないかと

思うくらいきれいで、儚くて、でも実在してて。

清顕の汚れた黒い部分と、見た目の夢のような美しさの対比が印象的だったなぁ

脆くて、ガラスでできている思春期を、触ったら壊れてしまう清顕を

舞台で生々しく、だけどファンタジーに表現した明日海りおを私は忘れない。

 

BEST OF 過酷な役替り「ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット」の伝説の役替り・ロミオとティボルト

おそらく、いや間違いなく宝塚史に残るであろう「最も過酷な役替り」だと

個人的には思っているロミジュリ月組公演。

まさかのロミオとティボルトがマチネとソワレで入れ替わるという。

美弥ちゃんとの初めての同期公演(美!!!!)ということも忘れ、

両方見れた奇跡に感謝しかないです。そう、マチネとソワレで

みりロミオとみりティボ、両方見ました。史上最も過酷な役替りです、あれは。

経験談(←あくるさん見てただけだけどな…)

でも今でも見返すのはみりロミオだったりする。

危うい夢見がちなオトメンみりロミオの「エメ」が好きです。

明日海さんの声は甘いんですよね。恋の歌になるととたん艶色になる歌声。

 

ジュリエットとの朝を迎えるシーン

やっぱり明日海さんはああいうシーンがとても上手だと思います。

明日海さんは「恋は何度も経験しているけど初恋はまだなんだ」的な役が

本当にいいと思う。手慣れた感じと初々しい感じ、両方持ってる男役。

ちゃぴとのコンビ、「アリス~」から好きでした。

世間ではどうだったのかわからないけど、真咲さんを巡ってのラブバトル

(私の妄想?)もなんだか楽しかったんだよなぁ

真咲さんとWトップになってからそういう感じが薄れてしまったけれど

ちゃぴとは「恋人」というより「幼馴染」的な空気がよかった。

 

花組同期89期

花組に異動してからも「こじらせ男子・明日海りお」は健在で…

といいたいところですがここにもこじらせ男子代表の同期・望海さんが。

望海さんはたぶん明日海さんが異動してきてからこじらせたと思います(笑)

この二人が同じ組のとき、私はなんだか1人で見えないなにかと戦ってて

ヤキモキしたけれど、それも懐かしい思い出。

今となっては望海・明日海の美の化身2強が同じ組で見られた奇跡に感謝。

 

トップスターになってから実はあまり見れていなくて…。

今すごく見たかったのが「CASANOVA」。

もう腐れ縁の生田くんが凄まじい筆力で描いてるらしいじゃないですかー…。

しかも1789のアチアさんでしょ?(「近所の鈴木さんでしょ?」」みたいに言う)

見れなかった悔しさから、同じ過ちは二度としないと誓いを立てて、

コレを戒めにおいておきます

 

いやー…本当に見れてよかった(拝) 

 

BEST OF 哀しみの美「あかねさす紫の花」

さっきから美、美といっていますがなんでそんなに周知の事実

言っているかというと、博多座公演「あかねさす紫の花」中大兄皇子役を

つい最近見たんです。(いやぁHDありがたや!!)

私、「あかねさす~」がもう大好きで。TSUTAYAでまだビデオだった時代

延々と借りて見てました、一路さんの「あかねさす~」(いつ…汗)

私の中であかねさすといえば高嶺ふぶきさんの中大兄皇子!!だったんですけど

最後の「狂ったか大海人!!!!!」のシーン

明日海りおは天才なんじゃないかと思いました。

あんな中大兄は見たことない。怒りと、それ以上に哀しみに震えている中大兄

思わず画面に釘付けになり、巻き戻して見ました。

そして、何よりその哀しみに震えている姿がとても美しかった。

 

明日海さんは、少年のような感性を持ちながらもきっと大人の女性な気がする。

ちゃんと笑顔で「ありがとう」と表現するし、いつも穏やかで優しい。

穏やかでない静岡県民(私)から見れば「静岡県民のいいところを全部持ってる人」(笑)

美弥ちゃんもそうだけれど、内面の美は外面にも必ず出ると最近本当に思います。

 

心が優しいと、それ以上に見た目もきれいです。

最近、「美」は1%の才能と99%の努力なんじゃないかと思う。

外面の美は両親に感謝だけど、それを維持するのって本人の努力次第。

明日海さんにしろ、美弥ちゃんにしろ、望海さんにしろ

ずっと「美しい」と言われ続けるのは努力が必要だし、活かすも殺すも

本人次第なところがある。

 

明日海さんはずっと努力し続けたんだろうなぁ。

泣いて、笑って、トップになって、ずっと微笑み続けた89期の一番の「エース」の

記者会見の涙が本当に美しくて。

記者会見の号泣している明日海さんを見たら涙が出てきて困りました。


もしかしたら「さゆみちゃん」は

ここで参考書を買ったのかも?ここで同じハンバーガーを買って食べてたかも?

そんな田舎の少女に夢を見せてくれた明日海さん。

 

いつまでも、89期の1番前にいる。

最後の舞台も、必ず彼女は美しい。

 

 

 「春の雪」は再演したら全財力(たいしたことない)使ってでも見ます。

よく書いたなぁ(笑)89期のネタブログで一番好きだわ。

今思うと失礼なこととどうでもいいことしかかいてない。

 

私の老後の楽しみなんで、ライフログです(きっぱり)

(貼っとかないと忘れるタイプ)

 

一口最近見た映画メモ「七つの会議」(宝塚ファンにしかわからない感想)

スーツ姿の野村萬斎氏を堪能しつつ

「宝塚の男役って、洋物と日本物どうやって立ち姿使い分けてるのかな?」と

そればっかり考えてた。芹香斗亜さんで見たいです。

経理役の藤森がいいです。経理顔の藤森。秋音光くんで見たいです!!!

(絶対うまい)

あとラスボス北大路さんはたぶん本役一樹千尋さん、新公穂稀せりくんだぜ。

 

もう半沢直樹世代にはたまらない。大カットの大画面での顔ドーン。←伝わる?